JP2753996B2 - インスタントカメラ - Google Patents
インスタントカメラInfo
- Publication number
- JP2753996B2 JP2753996B2 JP62188749A JP18874987A JP2753996B2 JP 2753996 B2 JP2753996 B2 JP 2753996B2 JP 62188749 A JP62188749 A JP 62188749A JP 18874987 A JP18874987 A JP 18874987A JP 2753996 B2 JP2753996 B2 JP 2753996B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- instant
- camera
- roller
- instant camera
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
この発明はインスタントカメラに係り、特にインスタ
ントカメラのカメラバックの構造に関する。 （従来の技術） インスタント写真フィルムを用いて被写体を撮影する
いわゆるインスタントカメラは、その簡便さの故に各種
分野において用いられている。 インスタントカメラによる撮影後の現像は、カメラバ
ックに収納されたフィルムカートリッジ内の露光済みモ
ノシートあるいはピールアパート・タイプのインスタン
ト写真フィルムを、モーターにて回転駆動される一対の
ローラ間を通過させ、その際前記フィルムの前記ローラ
側に位置する端部に設けられている現像液バッグ内の現
像液を該フィルム感光面に展延させることによってなさ
れている。 （発明が解決しようとする問題点） この現像工程終了後、前記フィルム感光面に撮影像が
現われ実用的に見て現像完了といえるまでに、少なくと
も３分以上要している。そのうち最初の約１分間を除い
ては、現像が完了しないまでも撮影した像の概要は目視
にて確認可能であり、あとは主に発色が充分に達成され
るのを待つのみでよい。これに対し最初の約１分間は、
撮影した像をほとんど視認できず、その間撮影者はどの
ような写真が撮れたかを確認できない状態で待たねばな
らない。 この為、インスタントカメラを用いて各種の実験や計
測結果を記録撮影する場合、撮影状態を即座に確認でき
ず、次の実験や計測作業に移れないという難点があっ
た。 本発明はかかる難点に鑑みなされたもので、インスタ
ント写真フィルムの撮影工程終了後、撮影した像が現像
され視認可能となるまでの時間を短縮し得るインスタン
トカメラを提供することを目的とする。 （問題点を解決するための手段） 前記目的は、インスタント写真フィルムを用いて被写
体を撮影するインスタントカメラにおいて、前記インス
タント写真フィルムを収納するカメラバック内のフィル
ム搬送ローラのうち少なくとも一本を加熱する加熱手段
を備え、該ローラ通過の際に撮影直後のフィルムが加熱
されるようにしたことによって達成される。 （作用） インスタント写真フィルムの現像工程において、当該
インスタント写真フィルムを加熱することによって現像
を促進させる。 （実施例） 現在一般に使用されている代表的なインスタント写真
フィルム（以下フィルムという。）の現像時間の温度依
存性の一例を示すと次表のとおりである。 この表から明らかなように、フィルム現像に要する時
間はモノシート・タイプ、ピールアパート・タイプ共
に、温度が高くなるほど短縮される。但し、正常な現像
が行なわれる上限温度は、モノシート・タイプにおいて
40℃、ピールアパート・タイプにおいて35℃である。従
って現像時に、使用するフィルムの上限温度近傍に当該
フィルムを加熱してフィルムの温度上昇を計ることによ
って、現像時間を短縮することができる。 以下この加熱手段を設けた本発明になるインスタント
カメラの実施例について、図面を参照して説明する。第
１図乃至第３図は本発明の一実施例を示す図であって、
第１図はインスタントカメラの側面図、第２図は第１図
におけるII−II矢視断面図、第３図はインスタントカメ
ラの一部截断平面図である。図中１は、レンズ２を含む
鏡筒３とカメラバック４とからなるインスタントカメラ
である。カメラバック４内にはフィルム（図示せず）を
内蔵したフィルムカートリッジ５が収納されており、露
出スイッチ６を押すことによって露光されたフィルムが
カートリッジ５内からポップアップして、カートリッジ
５のフィルム取出し口７上部に近接して設けられた一対
のローラ８、９間にフィルム上端部が押し込まれる。ロ
ーラ８および９のいずれか一方（本実施例においては
９）は電動モータ10によって前記フィルムを引出す方向
に回転される駆動ローラであり、他方のローラ９または
８は従動するように設けられている。露光済みフィルム
はこの一対のローラ８、９によって引き上げられてカメ
ラバック４に設けられたフィルム吐出口11から排出され
るが、その際フィルムの前記ローラ８、９側に位置する
端部に設けられている現像液バッグ（図示せず）がロー
ラ８、９にて破られ、現像液バッグ内の現像液がフィル
ム感光面に展延されて現像が進行する。 本発明になるインスタントカメラの最も特徴とすると
ころは、上述のごときフィルムの現像時に感光フィルム
を加熱するところにあり、このため本実施例において
は、前記一対のローラ８および９、もしくはその一方
（第１図〜第３図においてはローラ９）の内部に棒状の
シーズヒータ、特殊耐熱フィルム中に抵抗線を挟み込ん
だラミネートヒータ、シリコンゴムで抵抗線エレメント
を被覆したシリコンゴムヒーター等を装着している。こ
の加熱ローラ９は前記ローラ駆動用モータ10に給電する
電源12から、ブラシ13および14を介して供給される電流
によって加熱される。なおローラ加熱用の電流は、カメ
ラ１の外部から供給するようにしてもよい。ローラ９の
加熱温度は、前記表に示した現像時間の温度依存性から
明らかなように30〜50℃に加熱するが、この設定温度は
負荷容量に応じてローラ９内に装着されるヒータを設計
するか、適宜の感温センサーを設置してヒータの加熱電
流を断続させることによって得ることができる。 上記実施例のごとくローラ８、９を加熱する方式の他
の実施例としては、ローラ８または９、もしくはその両
方にローラ８、９の近傍に設けた前述のごときヒータを
直接接触させるか、またはヒータにブラシ状の熱伝導性
部材を固着し、該部材を介してローラ８、９を加熱する
ようにしてもよい。 以上のごとき実施例においては、ヒーターへの加熱電
流の供給は露光スイッチ６によってなされているが、別
途ヒータ電源用のスイッチをカメラバック４の外部に設
けて、撮影者が適宜断続してもよいことはいうまでもな
い。 （発明の効果） 以上の説明から明らかなように、本発明はインスタン
ト写真フィルムを用いて被写体を撮影するインスタント
カメラにおいて、カメラバック内に前記インスタント写
真フィルムの加熱手段を設けて、該フィルムを加熱する
ようにしたので、撮影終了後撮影した後が視認可能とな
るまでの時間を短縮することができ、特に各種実験や計
測結果の記録の撮影に用いて迅速かつ的確な連続撮影を
可能にするという効果を奏する。
ントカメラのカメラバックの構造に関する。 （従来の技術） インスタント写真フィルムを用いて被写体を撮影する
いわゆるインスタントカメラは、その簡便さの故に各種
分野において用いられている。 インスタントカメラによる撮影後の現像は、カメラバ
ックに収納されたフィルムカートリッジ内の露光済みモ
ノシートあるいはピールアパート・タイプのインスタン
ト写真フィルムを、モーターにて回転駆動される一対の
ローラ間を通過させ、その際前記フィルムの前記ローラ
側に位置する端部に設けられている現像液バッグ内の現
像液を該フィルム感光面に展延させることによってなさ
れている。 （発明が解決しようとする問題点） この現像工程終了後、前記フィルム感光面に撮影像が
現われ実用的に見て現像完了といえるまでに、少なくと
も３分以上要している。そのうち最初の約１分間を除い
ては、現像が完了しないまでも撮影した像の概要は目視
にて確認可能であり、あとは主に発色が充分に達成され
るのを待つのみでよい。これに対し最初の約１分間は、
撮影した像をほとんど視認できず、その間撮影者はどの
ような写真が撮れたかを確認できない状態で待たねばな
らない。 この為、インスタントカメラを用いて各種の実験や計
測結果を記録撮影する場合、撮影状態を即座に確認でき
ず、次の実験や計測作業に移れないという難点があっ
た。 本発明はかかる難点に鑑みなされたもので、インスタ
ント写真フィルムの撮影工程終了後、撮影した像が現像
され視認可能となるまでの時間を短縮し得るインスタン
トカメラを提供することを目的とする。 （問題点を解決するための手段） 前記目的は、インスタント写真フィルムを用いて被写
体を撮影するインスタントカメラにおいて、前記インス
タント写真フィルムを収納するカメラバック内のフィル
ム搬送ローラのうち少なくとも一本を加熱する加熱手段
を備え、該ローラ通過の際に撮影直後のフィルムが加熱
されるようにしたことによって達成される。 （作用） インスタント写真フィルムの現像工程において、当該
インスタント写真フィルムを加熱することによって現像
を促進させる。 （実施例） 現在一般に使用されている代表的なインスタント写真
フィルム（以下フィルムという。）の現像時間の温度依
存性の一例を示すと次表のとおりである。 この表から明らかなように、フィルム現像に要する時
間はモノシート・タイプ、ピールアパート・タイプ共
に、温度が高くなるほど短縮される。但し、正常な現像
が行なわれる上限温度は、モノシート・タイプにおいて
40℃、ピールアパート・タイプにおいて35℃である。従
って現像時に、使用するフィルムの上限温度近傍に当該
フィルムを加熱してフィルムの温度上昇を計ることによ
って、現像時間を短縮することができる。 以下この加熱手段を設けた本発明になるインスタント
カメラの実施例について、図面を参照して説明する。第
１図乃至第３図は本発明の一実施例を示す図であって、
第１図はインスタントカメラの側面図、第２図は第１図
におけるII−II矢視断面図、第３図はインスタントカメ
ラの一部截断平面図である。図中１は、レンズ２を含む
鏡筒３とカメラバック４とからなるインスタントカメラ
である。カメラバック４内にはフィルム（図示せず）を
内蔵したフィルムカートリッジ５が収納されており、露
出スイッチ６を押すことによって露光されたフィルムが
カートリッジ５内からポップアップして、カートリッジ
５のフィルム取出し口７上部に近接して設けられた一対
のローラ８、９間にフィルム上端部が押し込まれる。ロ
ーラ８および９のいずれか一方（本実施例においては
９）は電動モータ10によって前記フィルムを引出す方向
に回転される駆動ローラであり、他方のローラ９または
８は従動するように設けられている。露光済みフィルム
はこの一対のローラ８、９によって引き上げられてカメ
ラバック４に設けられたフィルム吐出口11から排出され
るが、その際フィルムの前記ローラ８、９側に位置する
端部に設けられている現像液バッグ（図示せず）がロー
ラ８、９にて破られ、現像液バッグ内の現像液がフィル
ム感光面に展延されて現像が進行する。 本発明になるインスタントカメラの最も特徴とすると
ころは、上述のごときフィルムの現像時に感光フィルム
を加熱するところにあり、このため本実施例において
は、前記一対のローラ８および９、もしくはその一方
（第１図〜第３図においてはローラ９）の内部に棒状の
シーズヒータ、特殊耐熱フィルム中に抵抗線を挟み込ん
だラミネートヒータ、シリコンゴムで抵抗線エレメント
を被覆したシリコンゴムヒーター等を装着している。こ
の加熱ローラ９は前記ローラ駆動用モータ10に給電する
電源12から、ブラシ13および14を介して供給される電流
によって加熱される。なおローラ加熱用の電流は、カメ
ラ１の外部から供給するようにしてもよい。ローラ９の
加熱温度は、前記表に示した現像時間の温度依存性から
明らかなように30〜50℃に加熱するが、この設定温度は
負荷容量に応じてローラ９内に装着されるヒータを設計
するか、適宜の感温センサーを設置してヒータの加熱電
流を断続させることによって得ることができる。 上記実施例のごとくローラ８、９を加熱する方式の他
の実施例としては、ローラ８または９、もしくはその両
方にローラ８、９の近傍に設けた前述のごときヒータを
直接接触させるか、またはヒータにブラシ状の熱伝導性
部材を固着し、該部材を介してローラ８、９を加熱する
ようにしてもよい。 以上のごとき実施例においては、ヒーターへの加熱電
流の供給は露光スイッチ６によってなされているが、別
途ヒータ電源用のスイッチをカメラバック４の外部に設
けて、撮影者が適宜断続してもよいことはいうまでもな
い。 （発明の効果） 以上の説明から明らかなように、本発明はインスタン
ト写真フィルムを用いて被写体を撮影するインスタント
カメラにおいて、カメラバック内に前記インスタント写
真フィルムの加熱手段を設けて、該フィルムを加熱する
ようにしたので、撮影終了後撮影した後が視認可能とな
るまでの時間を短縮することができ、特に各種実験や計
測結果の記録の撮影に用いて迅速かつ的確な連続撮影を
可能にするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の一実施例たるインスタントカメラの側
面図、第２図は第１図におけるII−II矢視断面図、第３
図は第１図に示すインスタントカメラの一部截断平面図
である。 ３……鏡筒、４……カメラバック、 ５……フィルムカートリッジ、 ６……露光スイッチ、７……フィルム取出し口、 ８・９……ローラ、10……電動モータ、 11……フィルム吐出口、12……電源、 13・14……ブラシ
面図、第２図は第１図におけるII−II矢視断面図、第３
図は第１図に示すインスタントカメラの一部截断平面図
である。 ３……鏡筒、４……カメラバック、 ５……フィルムカートリッジ、 ６……露光スイッチ、７……フィルム取出し口、 ８・９……ローラ、10……電動モータ、 11……フィルム吐出口、12……電源、 13・14……ブラシ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．インスタント写真フィルムを用いて被写体を撮影す
るインスタントカメラにおいて、前記インスタント写真
フィルムを収納するカメラバック内のフィルム搬送ロー
ラのうち少なくとも一本を加熱する加熱手段を備え、該
ローラ通過の際に撮影直後のフィルムが加熱されるよう
にしたことを特徴とするインスタントカメラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62188749A JP2753996B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | インスタントカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62188749A JP2753996B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | インスタントカメラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6433538A JPS6433538A (en) | 1989-02-03 |
| JP2753996B2 true JP2753996B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=16229100
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62188749A Expired - Lifetime JP2753996B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | インスタントカメラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2753996B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5164752A (en) * | 1989-09-26 | 1992-11-17 | Achille Fiorentini | Camera back with heating elements for self developing film |
| IT1235478B (it) * | 1989-09-26 | 1992-08-19 | Achille Fiorentini | Dorso con elementi riscaldanti per pellicola a sviluppo immediato. |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS547322A (en) * | 1977-06-17 | 1979-01-20 | West Electric Co | Apparatus for heating selffdeveloping type photofilm |
| JPS58198033A (ja) * | 1982-05-14 | 1983-11-17 | Canon Inc | 記録装置 |
-
1987
- 1987-07-30 JP JP62188749A patent/JP2753996B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6433538A (en) | 1989-02-03 |
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