JP2753825B2 - カメラの制御機構 - Google Patents

カメラの制御機構

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JP2753825B2
JP2753825B2 JP14296496A JP14296496A JP2753825B2 JP 2753825 B2 JP2753825 B2 JP 2753825B2 JP 14296496 A JP14296496 A JP 14296496A JP 14296496 A JP14296496 A JP 14296496A JP 2753825 B2 JP2753825 B2 JP 2753825B2
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康晶 三浦
信彦 照井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルム給送機構及びミ
ラー、シャッター等のチャージ機構にモーターを使用す
るカメラの内部機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりカメラ内部にモーターを内蔵し
フィルムの巻上、巻戻しや内部機構の作動、復帰等を自
動的に行うカメラが提案されている。特にフィルム巻上
に関連する仕事を行うために第1のモーターを使用、ミ
ラー、シャッター等のメカ系をチャージするために第2
のモーターを使用、さらにフィルム巻戻しに関する仕事
を行うために第3のモーターを使用するものが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、カメ
ラにおいては実際の通常撮影動作以外の動作を行う場合
にもそれぞれ最適の動作を行わなければならない。それ
らは例えば空送り動作や巻戻し後の復帰動作である。
【0004】さらにこの種のカメラは当然なんらかの電
源を使用するものであるからその電源消耗に対する対策
も必要で、極端な例をあげれば撮影中電池を取外してし
まったりした場合再度電源を投入した時に確実に復帰す
るように構成されなければならない。
【0005】また上記のように撮影以外の空送り、巻戻
しといった動作中にも電源消耗の問題は存在するのであ
りその対策はきわめて難しい要素を内在する。
【0006】従来はこれらの点を解決するために電源投
入時に内部機構をそれが完了しているいないにかかわら
ず一旦オールリセットを行うような技術も提案されてい
るが、この種の提案においてはすでにリセットされてい
る可能性があるにもかかわらず無駄に再度リセットを行
うわけであるから電源消耗の点から見て損であるのは明
白である。
【0007】
【問題点を解決する為の手段】そこでこれらの問題点の
解決のため、本発明では、カメラの制御機構において、
開閉可能な裏蓋(119)と、前記裏蓋の開状態を検出
する検出部材(SW3)と、フィルム給送を実行するフ
ィルム給送手段(52)と、前記検出手段により前記開
状態が検出されると、前記フィルム給送手段の作動を許
容する制御手段とを設けた。
【0008】
【作用】裏蓋の開放状態を検出する検出手段からの出力
に基づいて、フィルム給送動作(巻上動作)を制御する
よう構成したので、フィルム給送動作中に急激な電源消
耗等で給送動作が停止してしまった場合でも、再度起動
する時に該検出手段の検出状態を判別して給送動作が自
動的に続行される。このため、撮影者にとって使い勝手
の良いカメラを提供することができる。また、裏蓋の解
放時にフィルムの給送(巻上)動作を行なうので、撮影
者は、フィルム巻き取りスプール(巻上スプール)への
フィルムの巻き付きを確認することができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の1実施例でありそのうちのフ
ィルム巻上、シャッターチャージ、ミラー駆動系チャー
ジ、電磁レリーズの各部を示す。
【0010】以下に本図をもってその構成を説明する。
【0011】図の状態は各チャージ及びフィルム巻上が
完了しているものである。
【0012】3はレリーズマグネットであり、レバー4
5に固着されるアーマチャを、電圧が加わらない時に吸
着状態を維持し、所定の電圧を加えた時吸着を解除する
ように構成されている。
【0013】レリーズレバー4は軸5aを介してレバー
5と一体的に動作するが同時に内力バネ44により45
を通常は一体的に支配する。
【0014】これらは全体的にバネ4aにより左旋力を
与えられる。係止レバー6は軸5aに回転可能に軸支さ
れると共にバネ6aにより右旋力を与えられるがレバー
5によりそれを制限される。
【0015】このバネ6aの右旋力はバネ4aの左旋力
よりも弱く構成される。
【0016】レバー7はバネ7aにより右旋力を与えら
れているがこの状態では係止レバー6によりそれを制限
される。またその一端はミラースタートレバー8に当接
可能になっている。
【0017】レバー7と同軸に軸支されるレバー12は
バネ12aにより左旋力を与えられ、レバー13の一端
に係合し、その右旋を阻止している。レバー15は内力
バネ14によりレバー13と一体的に回転するように構
成されると共にバネ15aで右旋力を与えられる。
【0018】ミラースタートレバー8はバネ8aにより
左旋力を与えられ、バネ9bにより右旋力を与えられた
ミラーアップレバー9の右旋を阻止している。このミラ
ーアップレバー9は一端9aがミラー10に植接された
ピン11と当接可能になっている。しかしレバー9が図
の状態においてはミラー10はバネ11aによりこの位
置を維持する。
【0019】レバー15に一端を当接可能なレバー17
は、他端がシャッター系のマグネットホールドレバー1
6に当接する。このマグネットホールドレバー16はシ
ャッターの先幕、後幕マグネットが通電され吸着される
までの間それを保持するためのレバーであるが公知の機
構であるので省略する。なお、18はシャッター後幕に
連動してON、OFFする後幕スイッチである。
【0020】モーター20はギヤ21、23、24a、
26、28、29、30、32を介してミラーチャージ
カム34、シャッターチャージカム33、チャージ完了
検出板35を回転可能に構成される。
【0021】ミラーチャージカム34はミラーチャージ
レバー39に当接しこれを回転せしむるように構成され
る。ミラーチャージレバー39は一端39aがレバー4
0と当接、もう一端39bがレバー7、レバー13と当
接可能に構成される。
【0022】またシャッターチャージカム33はシャッ
ターチャージレバー36を動作可能に配置される。この
シャッターチャージレバー36の一端36aはレバー3
8と当接し、不図示のシャッター機構のチャージを行う
ことが可能である。
【0023】前記のミラーチャージカム、シャッターチ
ャージカムと一体的に回転するチャージ完了検出板35
には、レバー5及びレバー43と当接可能な位置にピン
42が設けられるとともにレバー41が入り込む切欠部
35aを有する。またこのレバー41の動作に連動する
ようにチャージ完了スイッチ19が配置される。
【0024】モーター20に連動するギヤのうちギヤ2
4は、軸22に対して軸方向は移動可能、回転方向は一
体的に構成され、後述のようにレバー116の動作に連
動して上下し、ギヤ部24aがギヤ26と係合するか、
ギヤ部24bがギヤ27に係合するかによってギヤ比を
変更可能になっている。
【0025】次にフィルム巻上機構部の構成について説
明する。フィルム巻取り用のスプール65内に配置され
るモーター52は公知のスリップ機構53を介して軸支
されているギヤ54を回転せしむる。この動力はギヤ5
6、57、59、61、62、63、64、66を介し
てスプール65に伝達される。
【0026】ここでギヤ57は、前記ギヤ24と同様、
軸55に対して回転方向では固定であるが軸方向にはス
ライドするように構成され、ギヤ部57aがギヤ59に
係合するか、ギヤ部57bがギヤ60に係合するかによ
りギヤ比変更が可能になっている。
【0027】またギヤ64はレバー86の左旋によりギ
ヤ66との係合を絶つべく上下方向に移動可能になって
いる。
【0028】スプロケット67はスプール65の回転に
よりフィルムが給送されることにより回転する位置に
設けられる。これにはギヤ71、巻上完了検出板70、
巻上制限69が一体的に構成されている。
【0029】ギヤ71は不図示のギヤ列を経てギヤ12
2に係合する。
【0030】また73は検出レバーであり、一端が巻上
完了検出板70に当接するとともに他端は巻上スイッチ
51のON及びOFFを可能な形状に構成され、さらに
レバー87の一端にも当接可能である。この検出レバー
73はバネ73aにより左旋力が与えられている。
【0031】巻上制限69に係合する制限レバー50は
一端50aが、巻上制限69に隣接して設けられ、また
バネ50cによる右旋力を受けているが、もう一端50
bが係止レバー49に係合されている状態では動作を阻
止される。さらにもう一端50dは巻上スイッチ51を
ON及びOFF可能に構成される。
【0032】第1巻戻しレバー82は軸83によりふた
またレバー84と一体的に軸支されるとともにバネ82
aにより左旋力が与えられている。
【0033】このふたまたレバー84はスライドレバー
85に植接されたピンに係合し、これを左右方向に動作
可能である。スライドレバー85の左端85aは第1巻
戻しスイッチ88をON、OFF可能に、また右端の凸
部85bはスライドレバー85が左から右方に移動した
場合に、レバー86を左旋させるように係合している。
同様にもう一つの凸部85cはレバー87を左旋させる
ように係合可能となっている。
【0034】カギ80はバネ80aにより右旋力を与え
られており、スライドレバー85を、巻上スイッチ51
がONした位置で保持可能に構成される。
【0035】このカギ80を左旋させるように当接可能
なレバー47はレバー43と軸46と一体的に構成さ
れ、バネ47aにより左旋力を与えられているととも
に、端部47bにはレバー48が回転可能に連結され
る。このレバー48はバネ48aにより右旋力を与えら
れ、その右方向への移動に伴いレバー49を右旋させる
ように当接可能であり、端部48bはレバー77の一端
と当接可能である。
【0036】次に多重露出機構部について説明する。
【0037】74は多重露出レバーでありバネ74aに
より右旋力を与えられており、軸75によって多重カム
76及びレバー78が一体的に固定されている。
【0038】この多重カム76は、レバー77に当接し
てこれを右旋可能なカム形状が設けられている。
【0039】またレバー78にはバネ79aにより左旋
力を与えられているレバー79が当接する。レバー79
の他端はレバー81に当接可能に構成され、レバー80
と連動するようになっている。
【0040】123はカウンターであり、フィルム
移動によりスプロケット67が回転すると、ギヤ71に
連動する不図示のギヤ列を経て一歯ギヤ122が回転
し、カウントアップするように構成される。一歯ギヤ1
22は裏ブタ119に連動する裏ブタ連動レバー120
によりカウンタ123と係合を管理される。124はカ
ウンタスイッチであり、カウント値が1以上を示す時に
OFFするように構成される。
【0041】109はフィルム在否スイッチであり、フ
ィルムが少なくともスプロケット67の近傍に存在す
る時にはフィルム検出ピン108を介してOFFするよ
うに構成される。
【0042】レリーズ釦1はその下端1aが半押レリー
ズスイッチ2に当接し、そのストロークに従って順次半
押ON、レリーズONとなるように構成される。
【0043】112はコマ速切換カムであり、外部より
操作可能な給送モードセレクトダイヤル111に固定さ
れており、コマ速切換スイッチ113、114を有する
と共に、その回転に伴いレバー115を動作可能なカム
部を有している。切換スイッチ113、114は「高速
連続給送」「低速連続給送」「一コマ給送」の3ポジシ
ョンを有し、前二者でON、後者でOFFとなる。本図
の状態は「高速連続給送モード」である。
【0044】レバー115はバネ115aにより左旋力
を与えられており、一端がレバー116に当接可能とな
っている。
【0045】レバー116とレバー118は同軸にそれ
ぞれ回転可能に軸支されており、両者はバネ117によ
り右旋、左旋の両方向共にその連動状態を規制されてい
る。また全体的にバネ116aにより左旋力を与えられ
ている。
【0046】レバー116に植接されたピン116bは
ギヤ24の溝部24cに入り込み、またレバー118上
のピン118aはギヤ57の溝部57cに入り込んでお
り、それぞれ上下方向に動作可能である。
【0047】次に図2によって巻戻し機構の構成につい
て説明する。
【0048】97はフィルム巻戻し用のモーターであ
り、ウォームギヤ98、ウォームホイル99、軸10
0、ギヤ101を経てギヤ93に係合する。
【0049】このギヤ93は上下方向に、ギヤ101か
ら解脱しない範囲でスライド可能であり、通常(巻戻し
を行わない時)はバネ93aにより下方に位置してい
る。
【0050】ギヤ94はギヤ93が上方に位置する時に
のみこれと係合し、公知のスリップ機102を介してギ
ヤ103と一体であり、巻戻し軸ギヤ104と係合す
る。この巻戻し軸ギヤ104は巻戻し軸105に対し回
転方向のみ拘束されている。
【0051】巻戻し軸105には下部にフィルムパトロ
ーネのキーと係合可能なフォーク部106、上部に巻戻
しクランク107aを有する巻戻しノブ107を有して
いる。
【0052】110はフォーク部106に当接可能に構
成された裏ブタカギであり、バネ110aに抗して上方
に引上げられた時、裏ブタ119のカギ部(不図示)と
の係合がはずれ裏ブタを開放する。
【0053】第2巻戻しレバー89はカメラ外部から操
作可能であり、レバー90が固定されている。このレバ
ー90はその左端が第2巻戻しスイッチ96をONする
ことが可能であり、またレバー92と内力バネ91によ
り一体化される。
【0054】95はレバー91の位置決めを行うクリッ
クバネである。レバー92にはピン92aが設けられ、
ギヤ93を下側から押し上げることが可能となってい
る。
【0055】125は裏ブタスイッチであり裏ブタ11
9が開放された時OFF、閉成された時にONするよう
に構成されている。
【0056】次に図1、図2により各機構の動作につい
ての説明を行う。
【0057】[レリーズ後1コマ巻上げまでの過程]レ
リーズ釦1を押すと、下端1aは、半押レリーズスイッ
チ2を半押スイッチON、レリーズスイッチONの順に
切換え、レリーズ信号が発生される。レリーズ信号によ
りレリーズマグネット3に通電がなされ、吸着状態が解
除されると、アーマチャを有するレバー45及びレリー
ズレバー4は、一体的にバネ4aの力で左旋し、レバー
5も同時に左旋する。このため係止レバー6もレバー5
に押され左旋し、レバー7との係合を解除する。
【0058】レバー7はバネ7aにより右旋を開始する
が、最初にミラースタートレバー8を蹴り、ミラーアッ
プレバー9との係合が解除されることにより、バネ9b
の力でミラーピン11を介してミラー10を左旋し、ミ
ラーアップを開始する。
【0059】レバー7はさらに右旋をつづけレバー12
の左端を蹴り、このレバー12とレバー13との係合を
解除する。このためバネ15aにより、レバー13、1
5は、一体的に右旋し、レバー17を左旋し、マグネッ
トホールドレバー16が右旋され、シャッター系マグネ
ットのホールドを解除する。しかしこれに先立ちレリー
ズ信号によりシャッター系のマグネットには吸電がなさ
れているので引きつづき吸着状態を維持する。
【0060】これらの動作に並行してレリーズ信号発生
時にタイマー回路が起動し、所定時間経過後、シャッタ
ー先幕マグネットへの通電を停止する。ここに所定時間
とは、ミラー上昇、絞り込みが完了し安定した後、露光
を開始しても良い状態になるまでの時間である。
【0061】先幕マグネットへの通電停止によりアーマ
チャが離反し、不図示の先幕が走行開始する。その後所
定の手続きにより定められたシャッター秒時経過後、後
幕マグネットも通電停止されアーマチャが離反し後幕走
行が開始される。この後幕走行に連動して後幕スイッチ
18はONするが、この後幕スイッチはチャージ完了ス
イッチ19と並列に接続されており、後述のようにモー
ター20にはこのいずれかのスイッチのONにより通電
を開始するように構成されているので、後幕スイッチ1
8ON直後に回転を開始する。
【0062】このためその動力は、モーター20のギヤ
21、軸22上のギヤ23、24、軸25上のギヤ2
6、28、さらにギヤ29、30を経てギヤ32を左旋
させるように伝達される。
【0063】ギヤ32の左旋により、軸31を介してシ
ャッターチャージカム33、ミラーチャージカム34、
チャージ完了検出板35も一体で左旋を開始する。シャ
ッターチャージカム33の左旋に伴いシャッターチャー
ジレバー36も左旋し、シャッターのレバー38を右旋
せしめ走行を終了している先幕、後幕のリセットを行
う。この結果、後幕スイッチ18もOFFに戻る。
【0064】ミラーチャージカム34は、ミラーチャー
ジレバー39を右旋させ、レバー40を介してミラーア
ップレバー9を左旋させる。ほぼ同時にミラーチャージ
レバー39の右旋によりレバー7及びレバー13、15
を左旋させる。このためレバー7の左旋によりミラース
タートレバー8はリセットされているので、ミラーアッ
プレバー9は再びミラースタートレバー8に係合し、ミ
ラー10もバネ11aの力で図の位置に復帰する。
【0065】レバー13、15の左旋により、レバー1
7を介して、シャッターのマグネットホールドレバー1
6は左旋し、再びシャッターマグネットを保持する位置
に復帰する。この時保持位置に来た後も、レバー13は
なおも左旋をつづけるが、内力バネ14のたわみによ
り、レバー15はそれ以上動作しない。やがてレバー1
3はレバー12と係合し、図の位置を維持するようにリ
セットされる。
【0066】またレバー7もその左旋により係止レバー
6に係合し、図の位置にリセットされる。
【0067】これらのレバー13と7のリセットは、ミ
ラーチャージカム34が一回転する前に完了しており、
一回転した時点では、ミラーチャージレバー39のカム
フォロワ部がカムの低い部分に落ち込み、次回のミラー
アップレバー9やレバー7等の動作を妨げないようにな
っている。
【0068】同じ軸31と共に左旋するチャージ完了検
出板35に設けられたピン42はレバー43、レバー5
を順次右旋させる。
【0069】レバー5の右旋により、一体的に、レバー
4、45も右旋し、レリーズマグネット3のアーマチャ
をリセットする。この時の過剰な回動角度に対しては内
力バネ44がたわむことによりこれを吸収する。
【0070】チャージ完了検出板の左旋に伴い、その側
面に設けられた切欠部35aに入り込んでいるレバー4
1は、右旋し、チャージ完了スイッチ19をONする。
前述したように、軸31の回転に伴い、シャッターチャ
ージレバー36の左旋によってシャッター後幕は復帰
し、後幕スイッチもOFFに切換えられるが、軸31の
回転位相角に関して、チャージ完了スイッチ19のON
後、後幕スイッチがOFFするように構成されているた
め、後幕スイッチ、チャージ完了スイッチのいずれかの
ONにより、回転するモーター20がこの時点で停止す
ることはない。
【0071】一方、レバー43の右旋に伴い、軸46と
ともに一体的にレバー47も右旋し、レバー48も図中
右方向にスライドする。このため、係止レバー49は、
右旋し制限レバー50の一端50bとの係合を解除する
ため、制限レバー50はバネ50cの働きにより右旋
し、巻上制限69の爪部69aとの係合を解除する。ま
た端部50dは常開スイッチである巻上スイッチ51を
ONにする。
【0072】モーター52は、後述のように巻上スイッ
チのONで起動し、OFFで通電停止及び端子短絡制動
(ブレーキング)が行われるように、回路構成されてい
るので、この時点で起動を開始する。
【0073】モーター52の動力は、スリップ機構5
3、ギヤ54、ギヤ55、ギヤ57、ギヤ59、ギヤ6
1、ギヤ62、ギヤ63、ギヤ64を経て、スプール6
5と一体のギヤ66へ伝えられる。スプール65の回転
によりフィルムが巻きとられると、フィルムのパー
フォレーションとスプロケット67の歯の噛合により、
スプロケット67が従動回転する。ここでスプロケット
67は、フィルムの1コマ分の送りに対して1回転す
るように構成されている。
【0074】スプロケット67の1回転に伴い、一体で
ある巻上制限69も、この時点では爪部69aと制限レ
バー50との係合が解除されているため、同時に回転を
始める。この回転途中で爪部69aは制限レバー50の
一端50aを押し、これを左旋させ、端部50bを係止
レバー49に係合させ、図1の状態にリセットさせる。
【0075】また同時に回転する巻上完了検出板70に
当接するレバー73は、回転開始直後に右旋され、巻上
スイッチ51をONする位置まで移動する。
【0076】このレバー73による巻上スイッチ51の
作動と制限レバー50によるそれとのタイミングは以下
のように構成される。
【0077】制限レバー50が右旋し巻上制限69との
係合が解除されると同時に、巻上スイッチ51はOFF
からONに切り換わる。
【0078】スプロケット67の回転で、巻上完了検出
板70が左旋すると、レバー73を右旋させ、巻上制限
67が制限レバー50をリセットし、巻上スイッチ51
をONからOFFに転ずるより先に、レバー73の端部
がこれをONに保持する位置をとる。
【0079】すなわち巻上スイッチ51は、制限レバー
50の右旋によりONになった後は、スプロケット67
が一回転し巻上完了検出板70が図の位置に来て、レバ
ー73がその切欠部に落ちこみ左旋するまで、OFFに
はならない。
【0080】スプロケット67の一回転、つまりフィル
が一コマ分給送された時点で、前記のように巻上ス
イッチ51がOFFになり、モーター52は、通電停止
及びブレーキングが行われ回転を停止する。
【0081】以上のようにして、レリーズ信号発生から
露光、シャッター系チャージ、ミラー系チャージ、及び
フィルム巻上に至る作動が完了する。
【0082】[フィルム巻戻]図1において、第1巻戻
しレバー82を不正に抗して右旋させると、軸83を介
してふたまたレバー84が同じく右旋され、連動するス
ライドレバー85を左方向にスライドさせる。スライド
レバー85はレバー86を左旋させ、さらにレバー87
を介してレバー73を右旋させる。
【0083】所定量移動すると、その左端85aはレバ
ー80に係止され、その位置を保持するとともに常開ス
イッチである第1巻戻しスイッチ88をONにする。
【0084】レバー86の左旋により、ギヤ64は上方
向にスラスト移動され、ギヤ66との係合を解除し、ス
プール65はフリー状態となる。
【0085】またスライドレバー85は、その凸部85
dが係止レバー49を右旋させ、制限レバー50との係
合を解除するため、制限レバー50はバネ50cの力で
右旋する。このため、巻上制限69との係合が解除さ
れ、スプロケット67はフリーとなる。
【0086】次に図2に示すパトローネ室側の操作に移
る。
【0087】第2巻戻しレバー89を左旋させると、一
体的に、レバー90が内力バネ91により一体化してい
るレバー92も、左旋し、ピン92aがギヤ93をバネ
93aに抗して押し上げ、ギヤ94に係合させる。この
状態でレバー90はクリックバネ95による係止でその
位置を保持する。
【0088】レバー90はその左端で第2巻戻しスイッ
チ96をONに切換える。後述のように、第1巻戻しス
イッチ88と第2巻戻しスイッチ96が同時にONする
と、モーター97に通電が行われるため、ギヤ98、9
9、101、93、94、103を経由してギヤ104
が右旋し、フォーク部106に係合する不図示のフィル
ム巻取軸を右旋することにより、フィルム巻戻しを開始
する。
【0089】前述のように、この時点では第1巻戻しレ
バー74がセットされ、スプール65、スプロケット6
7共フリー状態であるので、フィルム巻戻しはスムース
に行われる。
【0090】フィルム巻戻しが進行し、フィルム先端部
(不図示)がフィルム検出ピン108から外れると、そ
れまでOFFに保持されていた常閉スイッチであるフィ
ルム在否スイッチ109がONに復帰する。この信号を
もってCPUはモーター97への通電を停止する。
【0091】次に巻戻しに関するリセット動作について
説明する。
【0092】図2において巻戻しノブ107を引き上げ
ると、裏ブタカギ110も上方に移動し、裏ブタの不図
示カギ部との係合が解除され、裏ブタ開放となる。同時
に、一端110bは、レバー90を右旋させ図示位置に
復帰させるため、ギヤ93とギヤ94の係合は解除さ
れ、さらに第2巻戻しスイッチ96はOFFになり、図
示状態にリセットされる。
【0093】また図1にもどり、巻戻し終了後、レリー
ズ釦1を押し下し半押スイッチをONすると、後述のよ
うにモーター20が作動しチャージ完了検出板35が反
時計方向に一回転するため、ピン42によりレバー47
を右旋し、係止レバー80を蹴るためスライドレバー8
5との係合が解除され、図示位置に復帰する。
【0094】[コマ速の切換]前述したように給送モー
ドセレクトダイヤル111は3ポジションの切換が可能
であるが、その時の各部材の設定内容は次のようになっ
ている。すなわち高速連続給送モードでは、給送モード
スイッチ113、114はONで、カム112は大径
部、低速連続給送モードではONで、小径部一コマ給送
モードでは、OFFで大径部となるように位置関係が設
定されている。
【0095】連続給送モードと一コマ給送モードの動作
の差については後述するので、ここでは高速、低速の二
つの連続給送モードにつき説明を行う。
【0096】図1において、高速連続給送モードでは、
カム112の大径部にレバー115は位置するため、図
示の状態を保持する。
【0097】図の状態から給送モードセレクトダイヤル
111を低速連続給送モードに切換えると、レバー11
5の当接する位置にカム112小径部が位置する。レバ
ー116は内力バネの117を介してレバー118と一
体になっており、さらにバネ116aにより左旋力を受
けているのであるが、この付勢及び内力バネ117の付
勢の合計よりもバネ115aの付勢力の方が大きいた
め、レバー116、レバー118は右旋させられる。
【0098】これにより、レバー116、レバー118
のそれぞれのピン116b、118aがギヤ24、ギヤ
57をそれぞれ上昇、下降させギヤ噛合を変更する。す
なわち、ギヤ24b、27の噛合とギヤ57b、60の
噛合に変更される。なお、レバー116、118が右旋
する際に、ギヤ57b、60が端面当たりにより噛合わ
ずレバー118の右旋が阻止された場合は、内力バネ1
17がたわみ、レバー116のみが回動する。ギヤ24
b、27も同様に噛合わない時には、レバー116は付
勢を受けたまま停止する。このような場合でも、モータ
ー20、モーター52が起動すれば、それぞれただちに
噛合状態に移行する。
【0099】以上のようにしてチャージ系、フィルム給
送系のそれぞれのギヤ比変更が行われ、連続給送時のコ
マ速の切換が行われる。
【0100】[フィルムカウンタ機構の動作]フィルム
カウンタの動作について以下に説明する。
【0101】前述のように、フィルムが1コマ分給送
されるとスプロケット67は1回転するのであるが、こ
のスプロケット67に固定されるギヤ71及び不図示の
ギヤ列を経て、一歯ギヤ122は1回転(反時計方向)
する。
【0102】裏ブタ119が閉じられた状態では、レバ
ー120は時計方向に押され、一歯ギヤ122の上端ゼ
ネバギヤ部がカウンタ123のギヤ部に押しつけられて
いるため、カウンタ123の不図示の戻し付勢力に抗し
てこれを歩進せしめる。すなわち、スプロケット67、
1回転(反時計方向)により、カウンタ123の1歯分
だけカウントアップがなされる。
【0103】カウンタ123のリセットは、巻戻し時の
スプロケット67の右旋により徐々にカウントダウンす
るか、あるいは裏ブタ119を開放し、一歯ギヤ122
とカウンタ123の係合が解除されているかによって行
われる。
【0104】[多重露出機構の動作]ミラー系、シャッ
ター系のチャージ及びフィルム巻上完了の状態、すなわ
ち、図1の状態において、多重露出レバー74を付勢に
抗して左旋させる。多重露出レバー74と一体である多
重カム76はレバー77を右旋させ、それによりレバー
48を左旋させる。軸75と一体のレバー78の左端
は、左旋力が付勢されたレバー79を右旋させるが、所
定角度に達すると、両レバーの位置関係及びレバー79
への付勢力の設定関係により、レバー78がバネ74a
による右旋力に抗して摩擦係止を受ける。
【0105】この状態で左旋されたレバー48は、前述
したレバー47による右方向の移動の際にその凸部が係
止レバー49と干渉不可能な位置をとる。
【0106】その後レリーズ動作を行うと、前述の一連
の作動がレバー47の右旋まで進むが、上記のように係
止レバー49とレバー48の連動が絶たれているため、
制限レバー50は図の状態を保つ。従って、巻上スイッ
チ51もON信号を発生しないため、モーター52は起
動せずフィルム給送は行われない。つまり、露光後チャ
ージのみが行われ、撮影済みのコマが移動しないので、
多重露光の最初の露光が完了する。
【0107】レバー47は、その右旋の後半にレバー8
0に当接し、これを左旋させる。レバー81はそれに連
動して左旋し、レバー79をさらに右旋させる。このた
めレバー79はレバー78から離反し、摩擦係止を解除
されたレバー78はバネ74aによる戻し力により図示
状態にリセットする。
【0108】従って、レバー48も係止レバー49と係
合可能な位置に復帰するから、次回レリーズ、すなわち
2回目の露光(多重露光となる)の後はフィルム巻上が
所定の通り行われる。
【0109】図3に本発明の回路図を示す。200は公
知のワンチップマイクロコンピューターユニット(以下
MPUと略)でプルアップ抵抗付きの入力ポート(IN
1〜IN9)、出力ポート(OUT1〜OUT9)を持
つ。201はMPU200の出力ポート(OUT1〜O
UT4)により3個のモーター20、52、97を駆動
するモーター駆動回路で、出力ポート(OUT1〜OU
T4)の状態により表1のように3個のモーターを駆動
する。202は電源、203はPNPトランジスター、
204は先幕マグネット、205は後幕マグネット、2
06は警告表示用LEDで、MPU200の出力ポート
(OUT9)がHになると点灯する。SW1、SW2は
図1で示されるスイッチ2で、SW1は半押スイッチ、
SW2はレリーズスイッチであり、レリーズ釦1が押さ
れるとはじめに半押スイッチ(SW1)がオン(ON)
し、更に押すと、レリーズスイッチ(SW2)がONす
る。SW1がONするとPNPトランジスター203が
ONし、MPU200、モーター駆動回路201に電源
を供給する。半押スイッチ(SW1)を除く各スイッチ
はONすると、MPU200の入力ポート(IN1〜I
N9)をそれぞれLとしMPU200に各スイッチがO
Nしていることを伝達する。SW3は裏蓋の開閉を示す
スイッチでオン(ON)のとき裏蓋が開いた状態で、オ
フ(OFF)のとき裏蓋が閉じた状態である。これは図
2の125のスイッチである。SW4はフィルム給送モ
ードをしめすスイッチでONのときが連続撮影モード、
OFFのときが一駒撮影モードである。これは図1のス
イッチ113、114に相当する。
【0110】図4〜図8は本発明の動作を示すフローチ
ャートである。図4のMODE1は巻戻し動作を行う、
MODE2はメカニズムの制御は行わずにただ電源を切
るのみであり、MODE3はLED206を点灯させ警
告表示を行う、MODE4はモーター20、52を駆動
してメカニズムをレリーズ可能な状態にセットする、M
ODE5はフィルムを給送して初期位置にセットする、
MODE6はフィルムを一定量給送する、MODE7は
レリーズスイッチ(SW2)がONしたときレリーズを
行う。図5、図6は各MODE1〜4のフローチャート
であり、図7、図8は、図5、図6で使用されるサブル
ーチンのフローチャートである。
【0111】<モーター20駆動サブルーチンの説明>
図7では、モーター20の駆動状態を決定するサブルー
チンであり、このサブルーチンを繰り返し行うことでモ
ーター20の制御が完了する。動作は、まずフラグF2
0Sがセットされているかを判断し(#601)、セッ
トされていれば(#606)へ、セットされていなけれ
ばフラグF20Sをセットし、モーター20を駆動する
ために出力ポート(OUT1〜4)を表1の4番目の状
態にする(#602)。
【0112】次にモーター52の駆動禁止フラグF52
Iをセットするとともにモーター52を一定時間駆動禁
止にするための時間をセットし(#602)、後幕スイ
ッチ18またはチャージスイッチ19がONかどうかを
判断し(#603)、ONであればフラグF20Cをセ
ット(#604)、OFFであればF20Cをリセット
(#605)してサブルーチンをやめる。ここでモータ
ー52を一定時間駆動禁止にするのは、駆動開始時のD
Cモーターの突入電流が大きいのでモーター20、52
が同時に駆動開始すると電源の電圧降下が大きすぎるた
めである。
【0113】フラグF20Sがセットされていれば、ま
ずモーター52の駆動禁止時間が終了したかを判断し
(#606)、終了していればフラグF52Iをリセッ
トし(#607)、モーター52の駆動を許可する。
【0114】モーター20がブレーキ中であるかを判断
(#608)してブレーキ中であれば(#609)を実
行し、ブレーキ中でなければ(駆動中であれば)後幕ス
イッチ18またはチャージスイッチ19がONであるか
をチェックし、ONでかつフラグF20Cがセットされ
ているとき(スイッチ18、19がONであるから駆動
続行する)、または、OFFでフラグF20Cがリセッ
トされているとき(駆動開始時にスイッチ18、19が
OFFであり、そのまま駆動を続ける)にはモーター2
0の状態を変更しない、また、ONかつフラグF20C
がリセットされているときには(駆動開始時にスイッチ
18、19がOFFであり、スイッチ18、19がOF
Fとなったときにブレーキをかけるため)フラグF20
Cをセットして、このサブルーチンを終了する。OFF
かつフラグF20Cがセットされていればモーター20
にブレーキをかける。このときモーター52がOFFで
あれば表1の7番目、駆動中であれば表1の8番目、ブ
レーキであれば表1の9番目の状態を選択して、MPU
200は出力ポート(OUT1〜4)をセットし、ブレ
ーキ終了時間をセットする。
【0115】ブレーキ中であれば(#608)、ブレー
キ終了であるかを判断し(#609)、終了時間であれ
ばモーター20をOFFするために、モーター52がO
FFであれば表1の1番目の、駆動中であれば2番目
の、ブレーキ中であれば3番目の状態に出力ポートをセ
ットし、フラグF20Sをリセットしてこのサブルーチ
ンを終了し、またブレーキ終了時刻でなければ単に終了
する。
【0116】<モーター52駆動サブルーチンの説明>
図8では、モーター52の駆動状態を決定するサブルー
チンであり、このサブルーチンを繰り返し行うことでモ
ーター52の制御が完了する。動作は、まずフラグF5
2Iがセットされているかを判断し(#701)、セッ
トされていれば駆動禁止であるからこのサブルーチンを
終了し(#711)、リセットされていればフィルム在
否スイッチ109をチェックし(#702)、ONであ
る(フィルム無しである)と何もせずに終了し(#71
1)、OFFであればフラグF52Sをチェックして
(#703)、セットされていれば(#708)へ、リ
セットされていればフィルム巻上スイッチ51をチェッ
クして(#705)、OFFであれば巻上不可であるか
らそのまま終了(#711)し、ONであればフラグF
52Sをセットする。さらに、モーター52を駆動する
ために、モーター20がOFFであれば表1の2番目
の、駆動中であれば5番目の、ブレーキ中であれば8番
目の状態に出力ポート(OUT1〜4)をセットして終
了する(#711)。
【0117】フラグF52Sがセットされているとき
(#703)には、ブレーキ中であるかをチェックし
(#708)、ブレーキ中であれば(#709)へ、そ
うでなければ、フィルム巻上スイッチ51をチェック
し、ONであればこのサブルーチンを終了する。他方こ
のスイッチ51がOFFであればモーター52にブレー
キをかけるために、モーター20がOFFであれば表1
の3番目の、駆動中であれば6番目の、ブレーキ中であ
れば9番目の状態に出力ポート(OUT1〜4)をセッ
トし、ブレーキ終了時間をセットして(#707)終了
する。
【0118】モーター52がブレーキ中(#708)の
ときにはブレーキの終了時刻であるかを判断(#70
9)して、終了時刻でなければサブルーチンを終了す
る。他方ブレーキの終了時刻であればモーター52をO
FFするために、モーター20がOFFであれば表1の
1番目の、駆動中であれば4番目の、ブレーキ中であれ
ば7番目の状態に出力ポート(OUT1〜4)をセット
し、フラグF52Sをクリアーして(#710)終了す
る(#711)。
【0119】図5、図6の各モードについて説明する。
【0120】<MODE1の説明>ここは、フィルムを
巻戻すモードであり、初めに、モーター97を駆動して
フィルム巻戻しを開始し(#401)、第二の巻戻しス
イッチ96をチェックしてOFFならば巻戻しを中止す
るために(#404)へ、ONならばフィルム在否スイ
ッチ109をチェック(#403)して、OFFならば
フィルムがまだ有るから巻戻しを継続し、再度スイッチ
96をチェック(#402)する。また、ONであれば
フィルムが無いことを示すから、巻戻しを終了するため
に、モーター97に一定時間ブレーキをかけ(#40
4)、その後、出力ポート(OUT8)をハイ(H)と
することにより、電源をOFFする(#405)。
【0121】<MODE2の説明>ここは、シーケンス
制御は行わずに単に電源を切るモードである。すなわ
ち、出力ポート(OUT8)をハイ(H)とすることに
より、電源をOFF(#406)して終了する。
【0122】<MODE3の説明>ここは、エラーのあ
ることを表示するモードであり、一定時間出力ポート
(OUT9)をHとしてLED209を点灯し撮影者に
警告を与え(#407)、次に、出力ポート(OUT
8)をHとすることにより、電源をOFF(#408)
して終了する。
【0123】<MODE4の説明>ここは、モーター2
0、52を駆動することによりメカニズムをリセットし
てレリーズ可能な状態にする。初めに、モーター20駆
動サブルーチンを実行し(#409)、モーター20を
駆動する。次に、モーター52駆動サブルーチンを実行
して(#410)、モーター20がOFFするまで前記
二つのサブルーチンを実行し続ける。モーター20がチ
ャージ完了してOFF(#411)したら、モーター5
2の状態を判断して(#412)、これがOFFしてい
なければモーター52駆動サブルーチンを実行し続け、
フィルム巻上が完了してモーター52がOFFすればメ
カニズムはレリーズ可能な状態となり、出力ポート(O
UT8)をHとすることにより、電源をOFF(#41
3)して終了する。
【0124】<MODE5の説明>ここは、レリーズ釦
1が押されることにより、フィルムをスプールに巻き込
むと共に撮影可能な位置まで給送する。初めに、レリー
ズスイッチ(SW2)がONしているかを判断(#50
1)してONならばメモリーMD5Cをクリアーし(#
502)、モーター20駆動サブルーチンを実行して
(#503)モーター20を駆動すると共にスプロケッ
ト67をフリーにしてフィルムを給送可能な状態にし、
モーター52駆動サブルーチンを実行(#504)す
る。次に、モーター20がOFFでないならば前記二つ
のサブルーチンを繰り返し実行する。チャージが完了し
てモーター20がOFFとなったならば(#505)、
モーター52がOFFであるか(#506)を判断しO
FFでないならばモーター52駆動サブルーチンを繰り
返し実行し、OFFとなればメモリーMD5Cを+1し
て(#507)、メモリーMD5Cの値が3を超えるか
どうかを判断し(#508)、超えていなければフィル
ムカウンタースイッチ124の状態を判断して(#50
9)、ONならば(カウンターが1未満)再度、(#5
03)のモーター20駆動サブルーチンを実行しフィル
ム給送を続け、OFFならば(カウンターが1以上)フ
ィルムが所定の露光可能な位置となったと判断して出力
ポート(OUT8)をHとすることにより、電源をOF
F(#510)して終了する。ここで、メモリーMD5
Cが3を超えていればフィルム給送を4駒以上したこと
となり正常なフィルム給送では有り得ないことであるか
ら、MODE3に移行することで警告表示を行い撮影者
にフィルム給送が正しく行われなかったことを表示す
る。
【0125】<MODE6の説明>ここは、裏蓋を開け
た状態でスプールにフィルムを巻き込む動作を実行す
る。初めに、レリーズ釦1が押されるとスイッチ(SW
2)がONし、これがONしたことを検出して(#51
1)モーター20駆動サブルーチンを実行(#512)
し、スプロケット67をフリーにし、駆動完了後(#5
13)モーター52を一定時間駆動するために、出力ポ
ート(OUT1〜4)を表1の2番目の状態に一定時間
保持する(#514)。このときフィルムがスプール6
5にかかっていればフィルムがある一定量スプール65
に巻取られることとなる。その後、出力ポート(OUT
8)をHとすることにより、電源をOFF(#515)
して終了する。
【0126】<MODE7の説明>ここは、レリーズ、
露光、チャージ、巻上の一連の動作を行う。初めに、レ
リーズ釦1が押されるとスイッチ(SW2)がONし、
このスイッチがONしたことを検出して(#516)、
マグネット3、204、205をON(ポート(OUT
5〜7)をH)にし、レリーズ、ミラー10の上昇を開
始させると共に、先幕、後幕のマグネットレバーを吸引
する。レリーズマグネットレバー4がマグネットから離
れてからレリーズマグネット3の通電を停止(ポート
(OUT6)をロー(L))にし、ミラー10の上昇が
完了した時点で先幕マグネット204の通電を停止(ポ
ート(OUT5)をL)して先幕の走行を開始し、所定
の露光時間になった時に後幕マグネット205の通電を
停止(ポート(OUT9)をL)して後幕の走行を開始
して露光を終了する(#517)。シャッター速度がタ
イムに設定されている時には、後幕が機械的にホールド
されているため先幕マグネット205の通電を停止して
から、ポート(OUT8)をHとして、電源をOFFし
て終了する。次に、後幕スイッチ18がONするのを待
って(#518)、メカニズムをチャージするためにモ
ーター20駆動サブルーチンを実行し(#519)、フ
ィルムを給送するためにモーター52駆動サブルーチン
を実行する(#520)。チャージ完了するまで、すな
わちモーター20がOFFするまで(#521)二つの
サブルーチンを実行し続け、モーター20がOFFした
らフィルム給送完了であるモーター52がOFFするま
で(#522)モーター52駆動サブルーチンを実行し
続ける。二つのモーターがOFFしてメカニズムがレリ
ーズ可能な状態となったならば、給送モードスイッチ
(SW4)を判別して(#523)、OFFならば一駒
撮影モードであるから出力ポート(OUT8)をHとす
ることにより、電源をOFF(#525)して終了す
る。ONしていれば連続撮影モードであるから、レリー
ズスイッチ(SW2)がONしていれば(#517)に
戻って再びレリーズを行い、レリーズスイッチ(SW
2)がOFFしていれば出力ポート(OUT8)をHと
することにより、電源をOFF(#525)して終了す
る。
【0127】以下に図4のフローチャートに従って動作
を説明する。レリーズ釦1が押されると半押スイッチ
(SW1)がONしPNPトランジスター203がON
して電源が各回路に供給され、MPU200が動作可能
となりフローチャートの(#1)からMPU200は実
行を開始する。第二の巻戻しスイッチ96がOFFして
いれば(#8)へ、ONならばチャージスイッチ19ま
たは後幕スイッチ18の状態を判別し(#2)、ONな
らば巻戻し不能であるからMODE3の警告表示を行
い、OFFならばストロボのX接点をチェックして(#
3)ONならば、チャージ完了しているにも関わらずO
Nしているためメカニズムに異常があると判断されるか
らMODE2を実行して終了し、OFFならば第一の巻
戻しスイッチ88をチェックする(#4)。第一の巻戻
しスイッチ88がOFFならば、一番目の巻戻し操作を
実行していないことを警告するためにMODE3の警告
表示を行い、ONならばフィルム巻上スイッチ51をチ
ェックする(#5)。フィルム巻上スイッチ51がOF
Fならば、メカニズムの構造上、第一の巻戻しスイッチ
88がONしている限り異常であるためMODE3の警
告表示を行い、ONであればフィルムが有るか無いかを
チェックする(#6)。フィルム在否スイッチ109が
ONであればフィルムが無い状態であるから巻戻しをす
る必要がないのでMODE2を実行して終了し、OFF
ならばフィルムが有るのでMODE1を実行して巻戻し
を行う。
【0128】第二の巻戻しスイッチ96がOFFのとき
にはまず、後幕スイッチ18またはチャージスイッチ1
9をチェックしてONならばメカニズムがチャージ未完
の状態であると判断できるからMODE4を実行してチ
ャージを完了させ、OFFならば、X接点をチェックす
る(#9)。X接点がONならばタイム露光をチェック
して(#7)、タイムであれば露光中と判断されるので
MODE2を実行して終了し、タイムで無ければMOD
E4を実行してチャージを行いメカニズムをリセットす
ることによりX接点をOFFせしめる。X接点がOFF
ならば、フィルムがあって(フィルム在否スイッチ10
9OFF)カウンターが1以上(カウンタースイッチ1
24OFF)であればレリーズ可能であるからMODE
7を実行し、フィルム無し(フィルム在否スイッチ10
9ON)、またはフィルム有り(フィルム在否スイッチ
109OFF)かつカウンター1未満(カウンタースイ
ッチ124ON)であれば裏蓋の状態をチェック(#1
2)する。裏蓋が開いてカウンターが1未満の時にはフ
ィルムをスプールに巻き付ける動作を行うためにMOD
E6を実行し、カウンターが1以上のときにはレリーズ
を行うためにMODE7を実行する。裏蓋が閉じてい
て、フィルムが有るときにはフィルムを撮影可能な位置
までに給送するためにMODE5を実行し、フィルムが
無ければレリーズを行うMODE7を選択する。
【表1】
【0129】
【発明の効果】裏蓋の開放状態を検出する検出手段から
の出力に基づいて、フィルム給送動作(巻上動作)を制
御するよう構成したので、フィルム給送動作中に急激な
電源消耗等で給送動作が停止してしまった場合でも、再
度起動する時に該検出手段の検出状態を判別して給送動
作が自動的に続行される。このため、撮影者にとって使
い勝手の良いカメラを提供することができる。また、裏
蓋の解放時にフィルムの給送(巻上)動作を行なうの
で、撮影者は、フィルム巻き取りスプール(巻上スプー
ル)へのフィルムの巻き付きを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづく実施例のチャージ、巻上機構
の斜視図。
【図2】巻戻し部の斜視図。
【図3】本発明の回路図の一実施例。
【図4】本発明の実施例に用いたフローチャートを示
す。
【図5】本発明の実施例に用いたフローチャートを示
す。
【図6】本発明の実施例に用いたフローチャートを示
す。
【図7】本発明の実施例に用いたフローチャートを示
す。
【図8】本発明の実施例に用いたフローチャートを示
す。
【符号の説明】
20 第1のモーター 52 第2のモーター 18 第1のスイッチ 19 第2のスイッチ 51 第3のスイッチ 73 第1の動作部材 50 第2の動作部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉可能な裏蓋と、前記 裏蓋の開状態を検出する検出部材と、 フィルム給送を実行するフィルム給送手段と、前記検出手段により前記開状態が検出されると、前記フ
    ィルム給送手段の作動を許容する制御手段と、を有する
    ことを特徴とするカメラの制御機構。
  2. 【請求項2】外部操作可能な操作部材を更に有し、 前記制御手段は、前記操作部材の操作に応じて、前記フ
    ィルム給送手段の作動を開始せしめることを特徴とする
    請求項1に記載のカメラの制御機構。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記フィルム給送手段を
    一定時間駆動せしめることを特徴とする請求項2に記載
    のカメラの制御機構。
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