JP2753502B2 - 装飾品の支柱用空気袋連結体及び各空気袋の連結方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 ［産業上の利用分野］ この発明はクリスマスツリーや各種置物などの装飾品
の支柱に利用される空気袋連結体、並びに同支柱を含む
各種の空気袋連結体における各空気袋の連結方法に関す
るものである。

［従来の技術及び発明が解決しようとする課題］ 従来、クリスマスツリーや各種置物などの装飾品の支
柱に空気袋を利用したものはない。

空気袋は軽量であるため持ち運びに便利であるととも
に、不使用時に折りたたむことができて保管するとき嵩
張ることがないが、各種用途に応じて支柱の形状が異な
り、かつ装飾効果を高める必要があるため、一つの空気
袋のみにより支柱を製造することは難しい。

そこで、本発明の目的は三つ以上の空気袋を特定の接
続構成のもとで組合わせることにより、各種用途のもの
に応用でき、かつ装飾効果も高めることができる装飾品
の支柱用空気袋連結体を提供することにある。

又、本発明は各空気袋の連結体を容易に製造すること
ができる連結方法を提供することを目的としている。

発明の構成 ［課題を解決するための手段］ この目的を達成するため本発明の空気袋連結体は、後
記する第一及び第二実施例の図面に示すように、放射状
に並べた三つ以上の空気袋２、３をその中心の接続部４
で互いに接続し、この接続部４よりも外側で各空気袋
２、３間を分離して空間５を形成したものであって、第
一実施例の図面に示すように三つの空気袋２、３をその
接続部４を中心として放射状に並べる場合には、一つの
空気袋３の一側縁9aと、一体成形した二つの空気袋２間
の一体連結部8aとを互いに重ねてそれらを接続し、又、
四つの空気袋２をその接続部４を中心として放射状に並
べる場合には、一体成形した二つの空気袋２間の一体連
結部8aと、同様な別の一体連結部8aとを互いに重ねてそ
れらを接続する。

なお、五つ以上の空気袋をその接続部を中心として放
射状に並べる場合にも、前記両連結方法が工程の一部と
なる。

［作用］ 例えば、第一実施例の図面に示すように本発明をクリ
スマスツリーの支柱に利用する場合には、各空気袋2,3
間にできる空間５を利用して各種クリスマス用装飾物を
より多く飾ることができる。

又、第二実施例の図面に示すように本発明を置物の支
柱に利用する場合には、この支柱１の外側に装飾カバー
10を被せたとき、各空気袋２の先端縁2aを結ぶ線上に沿
って装飾カバー10が張られ、各空気袋２の膨らみにより
装飾カバー10が部分的に膨らむことがなく、装飾カバー
10の外面の絵柄を損なうことがなくなる。

［第一実施例］ まず、本発明をクリスマスツリーの支柱に利用した第
一実施例を第１〜14図に従って説明する。

第１〜３図に示すように、クリスマスツリーを形取っ
た支柱１においては、放射状に並べた三つの空気袋2,3
がその中心の接続部４で互いに接続され、この接続部４
よりも外側で各空気袋2,3間が分離されて空間５ができ
ている。そして、第４図に示すように、この支柱１には
各種クリスマス用装飾物が掛けられる。

この支柱１は次のようにして製造される。

まず、第5,6図に示すように二つの空気袋２を一体成
形したものと、第7,8図に示すように一つの空気袋３を
製造する。

いずれの空気袋2,3も、第9,10図又は第11,12図に示す
ように、二枚のビニールシート６を重ねるとともに、栓
７を挿入し、各空気袋2,3の外周となる部分及び栓７の
外周部分をシールして製造される。両空気袋２のシール
部８のうち、それらが接する部分が一体連結部8aとな
る。

次に、第13,14図に示すように、一つの空気袋３のシ
ール部９の一側縁9aと、一体成形した二つの空気袋２間
の一体連結部8aとを互いに重ねてそれらを接続する。こ
のようにして三つの空気袋2,3がその接続部４を中心と
して放射状に並べられる。

このように構成された支柱１においては、空気を入れ
たとき各空気袋2,3間に空間５ができるため、このよう
な空間５がない場合と比較して、各種クリスマス用装飾
物をこの空間５を利用してより多く飾ることができる。
従って、装飾効果を高めることができる。又、軽量であ
るため、持ち運びに便利である。さらに、不使用時には
栓７から空気を抜いて支柱１を折りたたむことができ、
保管するとき嵩張ることがない。

又、このような支柱１を前記手順により容易に製造す
ることができる。

［第二実施例］ 次に、本発明を置物の支柱に利用した第二実施例を第
15〜21図に従って説明する。

第15〜17図に示すように、支柱１においては、放射状
に並べた四つの空気袋２がその中心の接続部４で互いに
接続され、この接続部４よりも外側で各空気袋２間が分
離されて空間５ができている。そして、第18,19図に示
すように、この支柱１の外側には装飾カバー10が被せら
れる。

この支柱１は次のようにして製造される。

まず、第一実施例の第5,6図に示す場合と同様に、二
つの空間袋２を一体成形したものを一対製造する。

次に、第20,21図に示すように、一体成形した二つの
空気袋２間の一体連結部8aと、同様な別の一体連結部8a
とを互いに重ねてそれらを接続する。このようにして四
つの空気袋２がその接続部４を中心として放射状に並べ
られる。

このように構成さた支柱１においては、空気を入れた
とき各空気袋２間に空間５ができるため、各空気袋２の
先端縁2aを結ぶ線上に沿って装飾カバー10が張られ、各
空気袋２の膨らみにより装飾カバー10が部分的に膨らむ
ことがなく、装飾カバー10の外面の絵柄を損なうことが
なくなる。従って、装飾効果を高めることができる。
又、軽量であるため、持ち運びに便利である。さらに、
不使用時には栓７から空気を抜いて支柱１を折りたたむ
ことができ、保管するとき嵩張ることがない。

又、このような支柱１を前記手順により容易に製造す
ることができる。

なお、前記両実施例以外に、五つ以上の空気袋２をそ
の接続部を中心として放射状に並べる場合にも、前記両
実施例の連結方法が工程の一部となる。

発明の効果 本発明に係る装飾品の支柱用空気袋連結体によれば、
各種用途のものに応用でき、かつ装飾効果を高めること
ができる。

又、本発明に係る各空気袋の連結方法によれば、各空
気袋の連結が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１〜14図は第一実施例を示し、第１図は支柱の正面
図、第２図は同じく平面図、第３図は各空気袋の接続部
を示す支柱の部分拡大横断面図、第４図は同支柱をクリ
スマスツリーに利用した正面図、第５図は一体成形した
二つの空気袋を示す平面図、第６図は第５図の部分拡大
断面図、第７図は一つの空気袋を示す平面図、第８図は
第７図の部分拡大断面図、第９図は第５図の空気袋を製
造する途中状態を示す平面図、第10図は第９図の部分拡
大断面図、第11図は第７図の空気袋を製造する途中状態
を示す平面図、第12図は第１図の部分拡大断面図、第13
図は第５図の空気袋と第７図の空気袋とを接続した状態
を示す平面図、第14図は第13図の部分拡大断面図、第15
〜21図は第二実施例を示し、第15図は支柱の正面図、第
16図は同じく平面図、第17図は各空気袋の接続部を示す
支柱の部分拡大横断面図、第18図は同支柱に装飾カバー
を被せた状態を示す斜視図、第19図は第18図の部分拡大
横断面図、第20図は一体成形した二つの空気袋を接続し
た状態を示す平面図、第21図は第20図の部分拡大断面図
である。 2,3……空気袋、４……接続部、５……空間、8a……一
体連結部、9a……一側縁。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】放射状に並べた三つ以上の空気袋（２、
   ３）をその中心の接続部（４）で互いに接続し、この接
   続部（４）よりも外側で各空気袋（２、３）間を分離し
   て空間（５）を形成したことを特徴とする装飾品の支柱
   用空気袋連結体。
2. 【請求項２】一つの空気袋（３）の一側縁（9a）と、一
   体成形した二つの空気袋（２）間の一体連結部（8a）と
   を互いに重ねてそれらを接続することにより、三つの空
   気袋（２、３）をその接続部（４）を中心として放射状
   に並べることを特徴とする各空気袋の連結方法。
3. 【請求項３】一体成形した二つの空気袋（２）間の一体
   連結部（8a）と、同様な別の一体連結部（8a）とを互い
   に重ねてそれらを接続することにより、四つの空気袋
   （２）をその接続部（４）を中心として放射状に並べる
   ことを特徴とする各空気袋の連結方法。