JPH0339149Y2 - - Google Patents

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JPH0339149Y2
JPH0339149Y2 JP1986041677U JP4167786U JPH0339149Y2 JP H0339149 Y2 JPH0339149 Y2 JP H0339149Y2 JP 1986041677 U JP1986041677 U JP 1986041677U JP 4167786 U JP4167786 U JP 4167786U JP H0339149 Y2 JPH0339149 Y2 JP H0339149Y2
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vacuum
outer cylinder
bottle
metal
vacuum double
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、真空加熱炉内でブレージング処理す
ることにより製造されて、金属製魔法瓶などに用
いられる金属製真空二重瓶に関するものである。
「従来の技術」 第9図は、従来の金属製真空二重瓶を示すもの
である。一般に金属製真空二重瓶は、外筒1と内
筒2とから構成されている。外筒1は、口部4
と、この口部4から下方に向かつて漸次外方に広
がる(第9図では上方に向かつて広がる)肩部5
と、胴部6と、底部7とから順次連設されてなる
ものである。また内筒2は、外筒1の口部4に内
接する口部8を有するもので、外筒1内に収容さ
れ、口部8で外筒1と接合一体化されている。こ
れら外筒1・内筒2間の空間3は、高度に減圧さ
れて真空断熱空間とされている。
従来の真空二重瓶にあつては、上記外筒1の底
部7に排気口9が穿設されており、この排気口9
が蓋板10によつて閉止されていた。
このような真空二重瓶は、次のように真空加熱
炉内でブレージング処理することにより製造され
ている。まず、外筒1と内筒2とを口部4,8で
接合一体化した後、このものを口部4,8を下に
した逆立ち状態にセツトする。次いで、第10図
に示すように、外筒1の排気口9周囲に固形ろう
材11……を配置した後、ここに蓋板10を載置
して、真空加熱炉に収容する。次ぎに、真空加熱
炉内を加熱しながら10-2Torr以下に減圧して内
外筒2,1間の空間3の空気を排気する。その
後、炉内を600〜1200℃にまで加熱してろう材1
1……を溶融して蓋板10による排気口9の封止
を行う。
「考案が解決しようとする問題点」 通常、金属製品の接合部分の外観を十分に仕上
げることは困難なので、金属製真空二重瓶を用い
た魔法瓶などに有つては、接合部分を他の部材で
覆うことが行なわれている。
例えば、上記従来の金属製真空二重瓶にあつて
は、第11図に示すように、内・外筒2,1が接
合された口部8,4から肩部5にかけてを合成樹
脂製の肩部材12で覆う他に、蓋板10で封止さ
れた底部7を合成樹脂製の底部材13で覆うこと
によつて保護したり、化粧を施しており、この結
果、金属製魔法瓶の製造コストの低減を図るうえ
の障害となつていた。
また、従来の金属性真空二重瓶にあつては、真
空封止部を底部7に設けているので、真空加熱炉
内で処理作業を行う場合、真空二重瓶を逆立ち状
態として炉内に収容せねばならない。この結果、
床への接触が面積の小なる口部となるため、二重
瓶は極めて不安定な状態となり、炉内への搬入お
よび炉内よりの搬出の際に二重瓶が倒れてしまう
等、製造時の作業性に問題があつた。
「問題点を解決するための手段」 そこで本考案の金属製真空二重瓶にあつては、
外筒の肩部に略水平な段部を設け、この水平部に
排気口を穿設し、この排気口を通して内外筒間の
空間を真空にした後、封止するようにしたことに
よつて上記問題点の解決を図つた。
「実施例」 以下、図面を参照して本考案の金属製真空二重
瓶を詳しく説明する。
第1図ないし第3図は、本考案の金属製真空二
重瓶の第1実施例を示すもので、上記従来例と同
一構造部分には同一符号を付してその説明を簡略
化する。
本考案の金属製真空二重瓶にあつては、外筒1
の肩部5に水平部20を有する凹部21が設けら
れている。この水平部20は、真空二重瓶を正立
させたときに略水平となるように形成されたもの
で、口部4から下方に向かつて漸次外方に広がる
肩部5の一部に断面略三角形状の凹部21を設け
ることによつて形成されている。
この水平部20には、外筒1・内筒2間の空間
3に連通する排気口22が穿設されている。ま
た、この排気口22は、板状の蓋部材23をろう
付けすることによつて封止されている。
この例の金属製真空二重瓶を製造するには、ま
ず外筒1、内筒2を口部4,8で接合一体化した
後、このものを口部4,8が上方になるように正
立させる。ついで、外筒1の水平部20の排気口
22の周囲に固形ろう材11……を配置し、その
上に蓋部材23を載置する。このものを真空加熱
炉に収容し、以降は従来と同様に処理することに
より真空二重瓶を得ることができる。
「作用」 本考案の金属製真空二重瓶にあつては、以上の
ような構造としたので、底部7にろう付け部分が
無く、底部7の外観を十分仕上げることができ
る。
また、炉内での真空封じ切り加工に際しても、
二重瓶を正置して行うことが可能となるので、炉
内に二重瓶を収容するときの床への接面が広い底
部となり、安定した状態で炉内へあるいは炉内か
らの移動を行うことができる。
「他の実施例」 第4図および第5図は、本考案の金属製真空二
重瓶の第2実施例を示すもので、上記実施例と同
一構成部分には、同一符号を付して説明を簡略化
する。
この例の金属製真空二重瓶は、外筒1の両端に
口部4,4が形成され、それぞれに内筒2,2が
接合された両口真空二重瓶である。この例の真空
二重瓶の外筒1は、口部4,4と、肩部5,5
と、これら肩部5,5を連接する胴部6とから形
成されており、一方の肩部5に水平部20が設け
られている。この水平部20を封止する蓋部材2
3の中央部分には、下方に膨出するずれ防止凸部
24が形成されている。このずれ防止凸部24
は、第5図に示すように、水平部20の排気口2
2に緩く挿入される大きさに形成されており、そ
の高さは、真空二重瓶を製造する際に用いる固形
ろう材11の盛り高さよりも大とされている。
この例の金属製真空二重瓶にあつても、上記第
1実施例のものと同様の作用効果を得ることがで
きる。またそれに加えて、この真空二重瓶にあつ
ては排気口22を封止する蓋部材23にずれ防止
凸部24が設けられているので、製造時、蓋部材
23がセツトしたものを真空加熱炉に搬送する際
等にも蓋部材23がずれたり脱落することがな
い。従つて、この真空二重瓶にあつては、蓋部材
23のずれによる排気口22の封止不良を防止で
き、製造時の歩留りを向上できる。また、この例
あつては、通常の一口真空二重瓶のような底部が
存在しないため、真空封止用に好適な箇所がなく
なるのであるが、肩部材で覆われる部分に排気口
22を形成しているので、外観に優れたものとな
る。また、胴部6に排気口22を形成すると、真
空加熱炉内に収容される真空二重瓶の本数が少な
くなるが、このものではそのような不都合もな
く、生産効率も向上する。
第6図は、金属製真空二重瓶の第3実施例の要
部を示すものである。この実施例にあつては、蓋
部材23の下面中央にずれ防止のために凸部材2
5が取り付けられている。この実施例の金属製真
空二重瓶にあつても、上記第2実施例のものと同
様の作用効果を得ることができる。
第7図および第8図は、本考案の金属製真空二
重瓶の第4実施例を示すものである。この例の真
空二重瓶にあつては、水平部20の外周縁近傍に
リブ26が立設されている。この例の真空二重瓶
にあつても上記第1実施例のものと同様の作用効
果を得ることができるうえ、リブ26によつて蓋
部材23のずれが防止されるので、真空二重瓶を
製造する際の排気口22の封止不良を防止でき、
真空二重瓶の製造時の歩留りを向上できる。
なお、蓋部材23のずれを防止するためのリブ
26は、排気口22の全周囲に設けられても良
い。
また、上記実施例では、外筒1の肩部5の一部
に水平部20を設けた金属製真空二重瓶を例示し
たが、肩部5の全周に渡つて水平部20を形成し
ても良いことは勿論である。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案の金属製真空二重
瓶は、外筒の肩部に該金属製真空二重瓶を正立さ
せた際に略水平となる水平部を設け、この水平部
に排気口を穿設したものなので、底部にろう付け
された部分が無く、底部の外観を十分仕上げるこ
とができる。その結果、この真空二重瓶を用いた
魔法瓶などにあつては、真空二重瓶の底部を覆う
必要が無くなり、二重瓶の底部を露出した状態に
することもできる。従つて、本考案の金属製真空
二重瓶は、魔法瓶の製造コストの低減を実現でき
るうえ、魔法瓶のデザインの自由度を増すことが
できる。また、真空加熱炉内での真空封じ切りを
二重瓶を正置した状態で行えるので、炉内収容時
の状態が安定となり、移動搬送が極めて容易とな
るなどの利点が有る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の金属製真空二重瓶の第一実施
例を示す斜視図、第2図は同実施例を示す断面
図、第3図は同実施例の要部を示す断面図、第4
図は本考案の金属製真空二重瓶の第二実施例を示
す断面図、第5図は同実施例の要部を示す断面
図、第6図は本考案の金属製真空二重瓶の第三実
施例の要部を示す断面図、第7図および第8図は
第四実施例の要部を示す断面図、第9図および第
10図は従来の金属製真空二重瓶を示す断面図、
第11図は同従来の真空二重瓶からなる魔法瓶を
示す断面図である。 1……外筒、2……内筒、3……空間、4……
口部、5……肩部、6……胴部、7……底部、8
……口部、20……水平部、22……排気口。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 口部から下方に向かつて肩部、胴部及び底部が
    連設された金属製の外筒と、この外筒の口部に内
    接する口部を有し該口部で外筒と接合一体化され
    た内筒とからなり、これら外筒、内筒間の空間が
    真空断熱空間とされた金属製真空二重瓶におい
    て、 上記外筒の肩部に該金属製真空二重瓶を正立さ
    せた際に略水平となる水平部を設け、この水平部
    に内外筒間の空間に連通する排気口を穿設し、該
    排気口を通して内外筒間の空間を真空にした後、
    該排気口を封止したことを特徴とする金属製真空
    二重瓶。
JP1986041677U 1986-03-20 1986-03-20 Expired JPH0339149Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986041677U JPH0339149Y2 (ja) 1986-03-20 1986-03-20

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986041677U JPH0339149Y2 (ja) 1986-03-20 1986-03-20

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Publication Number Publication Date
JPS62155735U JPS62155735U (ja) 1987-10-03
JPH0339149Y2 true JPH0339149Y2 (ja) 1991-08-19

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ID=30856893

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JP1986041677U Expired JPH0339149Y2 (ja) 1986-03-20 1986-03-20

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006068296A1 (en) 2004-12-22 2006-06-29 Ricoh Company, Ltd. Container storage box for deformable container containing fine particles for image formation

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6232927A (ja) * 1985-08-03 1987-02-12 中村 実 排気機構を持つた真空二重容器

Patent Citations (1)

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WO2006068296A1 (en) 2004-12-22 2006-06-29 Ricoh Company, Ltd. Container storage box for deformable container containing fine particles for image formation

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JPS62155735U (ja) 1987-10-03

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