JP2753223B2 - 空燃比制御方法 - Google Patents

空燃比制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子燃料噴射制御装置に係り、特に全運転
領域に関し、空燃比のフイードバツク制御を行うのに好
適な空燃比制御方法に関する。 〔従来の技術〕 従来の空燃比フイードバツク補正は、トヨタコロナ新
型車解説書(昭和58年10月)3−71頁から3−72頁に記
載のように、O2センサからの信号により燃料噴射量の増
減を行い、空燃比を理論空燃比近辺に制御するようにな
つていた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来技術は、空燃比を理論空燃比近辺に制御すべ
きときにはよいが、暖機中,加速中,フユーエルカツト
中などに、空燃比の目標値を理論空燃比ばかりでなく任
意な値に設定して、トルク出力や燃費をも制御するよう
には配慮されておらず、目標空燃比が任意に設定された
ときのフイードバツク補正が適切にできないという問題
があつた。空燃比センサは排ガス中の酸素濃度を計測し
ているので、燃料が噴射されてから空燃比が計測される
までには遅れがある。この遅れは、エンジンの運転状態
で変化する。従つて、フイードバツクゲイン(パラメー
タ)は、エンジンの運転状態に応じて変える必要があ
る。 空燃比のフイードバツク補正は、計測される空燃比を
目標空燃比に維持安定化させることが主な目的である。
従来プロセス制御で多く用いられている通常のPID制御
では、目標空燃比の設定変更に伴つて、操作量である燃
料噴射量に飛躍が起ることがあり、空燃比制御には何ら
かの工夫が必要である。 更に、PID制御を行なうときに必要となるP動作,I動
作,D動作の各々パラメータを何らかの方法で設定しなけ
ればならないという問題がある。 本発明の目的は、排ガスの広域線形空燃比センサを用
いた場合の空燃比フイードバツク補正制御方法を提供す
ることにある。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、I−PD制御方式に基づい
てフイードバツクゲインを算出し、それを基本燃料噴射
パルス幅に乗算して空燃比フイードバツク補正を行う。
前記I−PD制御方式において、ノイズによるD動作の影
響を軽減するため、制御量の勾配を平均値化する方法を
用いる。 さらに、P,I,D動作のパラメータを、通常運転状態か
ら、目標空燃比をステツプ入力変化させ、これに対応し
た空燃比の応答から、設定する方法を提供する。 〔作用〕 空燃比のフイードバツクゲインを計算するときに、I
動作だけを主ループに残し、P動作とD動作を別ループ
として形成したI−PD制御機構により求め、得られたフ
イードバツクゲインにより次のように補正する。 ここで、Qa:吸入空気量 N :エンジン回転数 KI:インジエクタの特性によつて定まる定数 α:フイードバツクゲイン Ts:バツテリー補正パルス幅 Ti:噴射パルス幅 また、 TP:基本燃料噴射パルス幅 これによつて、空燃比の目標値は、基本噴射パルス幅
に影響せずフイードバツクゲインαに反映され、フイー
ドバツクゲインαはI−PD制御機構により形成されるの
で、安定化の機能を受け持つことができる。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を説明する。まず、実施例の
構成と動作の概要を第1図により説明する。測定した吸
入空気量Qaとエンジン回転数Nとから次のように基本燃
料噴射パルス幅を決定する。 ここで、KIはインジエクタの特性などで決まる定数で
あり、理論空燃比(A/F)になるよう算出した係数も含
まれる。第1図において、I−PD制御機構3は次のよう
に動作する。計測した空燃比A/Fを理論空燃比(A/F)で
割算し制御量を次のように正規化する。 目標空燃比(A/F)rを理論空燃比で割算した値を次
のようr(以下、目標値と呼ぶことにする)として求め
る。 目標値rとcの偏差から、第1図のI動作31を通し
て、I制御成分を次のように算出する。 Iα(k)=Iα(k−1)+IK(k)・E(k) ……(5) ここで、Iα(k):k時刻におけるI成分(第1図の
I動作部31よりk時刻に算出されるI成分値) E(k)=r(k)−c(k) IK(k):I動作パラメータ 第1図のP動作部32では、P動作を次のように行う。 Pα(k)=PK(k)・C(k) ……(6) ここで、Pα(k):k時刻におけるP成分 PK(k) :P動作パラメータ 第1図のD動作部33では、D動作を次のように行う。 Dα(k)=DK(C(k)−C(k−1)) ……(7) ここで、Dα(k):k時刻におけるD成分 DK(k) :動作パラメータ 以上で得られたIα(k),Pα(k),Dα(k)によ
り、フイードバツクゲインα(k)を次のように得る。 α(k)=Iα(k)−(Pα(k)+Dα(k)) ……(8) このようにI−PD制御機構では、I動作を主ループに
して、残りP動作D動作が副ループの形をとつている。 第1図のI−PD制御機構3で得られたフイードバツク
ゲインα(k)により、基本燃料噴射パルス幅を次のよ
うに補正し、噴射パルス幅を決定する。 Ti=TP・α+Ts ……(9) 前記したように、制御性能を向上させるためにI−PD
制御機構3内のI,P,D動作パラメータをそれぞれ第2図
(a),(b),(c)のようにエンジン運転状態を表
わすテーブルの形で、あらかじめ保持しておく。テーブ
ルの軸は、本実施例ではエンジン回転数Nと吸入空気量
Qaである。k時刻で運転されているエンジンの回転数N
(k)と吸入空気量Qa(k)からテーブルを検索し、各
各、時刻kのI,P,D動作パラメータのIK(k),P
K(k),DK(k)を得る。 次に、I,P,D動作パラメータの値をどのように決定す
るかを説明する。第3図に示すように、0時刻までr=
1.0を目標値とし、k=0で目標値をステツプ変化させ
る。このときに計測した空燃比の変化において、ステツ
プ応答C(k)の ΔC(k)=C(k)−C(k−1) ……(10) 変化の中での最大値ΔCmaxを求め、勾配Rを R=ΔCmax/τ ……(11) ここで、τ:サンプリング同期 として得る。また、勾配Rの直線を第3図のように左へ
延長して、τ=1.0の線と交わる点により遅れLを得
る。 このように、すべてのエンジン状態(QaとNの全ての
組合せ)においてこのステツプ応答を計測し、R,Lを求
めておく。 次に、得られたRとLから、次のようにI,P,D動作パ
ラメータを算出する。 以上のようにして、第2図の3つのテーブルの値が求
められる。 センサで計測される空燃比にノイズが付加されて、D
動作が制御性を乱すことがある。その対策として、
(7)式の制御量C(k)とC(k−1)の差を求める
ときに、次のような4点の差の平均値を利用する。 〔発明の効果〕 本発明によれば、空燃比の目標値を変化させても、I
−PD制御機構のフイードバツク補正により目標となる空
燃比を達成させることができるので、目標空燃比が任意
に設定できる効果がある。これは、トルクを出したい運
転領域では、目標空燃比を濃くしてトルク出力を増加さ
せたり、トルクのいらない減速時には、目標空燃比を薄
くして燃費をかせぐことができるという効果が生まれ
る。 I−PD制御機構を用いたことにより、空燃比の維持安
定化が図れるので、定常走行時の排ガス性能が向上し、
トルクのばらつきなどが少なくなるので運転性が向上す
るという効果がある。 同様に、I,P,Dの各動作パラメータを運転により検索
し用いているので、各種の運転モードにマツチした空燃
比が得られる。 また、空燃比に計測ノイズが付加されていてもそのノ
イズの影響を少なくするよう動作させているので、ノイ
ズによる制御性劣化を抑え得る効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示すブロツク図、第2図は
I,P,D動作パラメータを保持しておくテーブルの一例を
示す図、第3図はI,P,D動作パラメータを求めるための
ステツプ応答を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大成 幹彦 川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社 日立製作所システム開発研究所内 (56)参考文献 特開 昭52−114823(JP,A) 特開 昭59−167707(JP,A) 特開 昭61−196302(JP,A) 特開 昭59−155539(JP,A) 特開 昭56−85540(JP,A) 特開 昭55−37589(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.エンジンに対する操作量を入力とし、前記エンジン
    への燃料パルス幅を出力とする空燃比制御方法であっ
    て、 前記エンジンのI動作パラメータ、P動作パラメータお
    よび、D動作パラメータのそれぞれと前記エンジンへの
    前記入力および前記エンジンからの前記出力のいずれで
    もない前記エンジンの回転数および吸入空気量との関係
    をテーブルとして保持し、 前記エンジンの回転数および吸入空気量を検出し、 前記検出した回転数および吸入空気量に対応する前記テ
    ーブルに保持されたI動作パラメータ、P動作パラメー
    タおよび、D動作パラメータのそれぞれを検索し、 前記検索されたI動作パラメータ、P動作パラメータお
    よび、D動作パラメータのそれぞれと前記回転数および
    吸入空気量を検出した時刻における前記エンジンの空燃
    比とに基づき、I動作を主ループとし、P動作およびD
    動作のそれぞれを副ループとする計算式を用いてフィー
    ドバックゲインを計算し、 前記計算されたフィードバックゲインを用いて燃料パル
    ス幅を決定することを特徴とする空燃比制御方法。
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JPS62139942A (ja) * 1985-12-16 1987-06-23 Toyota Motor Corp 内燃機関の空燃比制御方法

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