JP2641828B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents
内燃機関の空燃比制御装置Info
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Description
設置されている触媒コンバータの上流側及び下流側の両
側に空燃比センサとしての例えば酸素濃度センサ(以
下、O2センサという)を設けて空燃比フィードバック
制御を行う内燃機関の空燃比制御装置に関する。
ている触媒コンバータの上流側だけに酸素濃度を検出す
るO2センサを設けて空燃比フィードバック制御を行
う、いわゆるシングルO2センサシステムがあった。こ
のシングルO2センサシステムでは、O2センサをできる
だけ燃焼室に近い排気系の箇所、すなわち触媒コンバー
タの上流側にある排気マニホールドの集合部分に設けて
いるが、O2センサの出力特性のばらつきにより、空燃
比を制御する際の制御精度が悪かった。
欠点を改善するため、近年、触媒コンバータの上流側だ
けでなく、下流側にもO2センサを設け、上流側O2セン
サによる空燃比フィードバック制御に加えて下流側O2
センサによる空燃比フィードバック制御を行うダブルO
2センサシステムが開発されている(米国特許3939
654号公報参照)。
流側O2センサは、上流側O2センサに比較して応答速度
は低いが、以下のような長所がある。
排気温が低いために熱による影響が少なく、かつ種々の
有毒物が触媒コンバータによって浄化されるために被毒
量が少ない。さらに、触媒コンバータの下流側では、排
気ガスが十分に混合されており、しかも排気ガス中の酸
素濃度が平衡状態に近い値になっている。
センサは出力特性のばらつきが小さいため、ダブルO2
センサシステムでは上流側O2センサの出力特性のばら
つきを下流側O2センサで吸収することができる。
いてO2センサの出力特性が悪化した場合は排気エミッ
ション特性に直接影響するが、ダブルO2センサシステ
ムにおいては上流側O2センサ出力特性が悪化しても、
下流側O2センサが安定した出力特性を維持しているか
ぎり、排気エミッション特性に悪影響はない。
た従来のダブルO2センサシステムは、下流側O2センサ
の出力の時間積分値のみで空燃比フィードバック制御を
行っていた。このため、空燃比制御の追随遅れや過補正
などに起因する、燃費の悪化、排気エミッション特性の
悪化、ドライバビリティの悪化などを生じるという問題
点があった。
では、上流側O2センサの出力の振幅幅を考慮せずに、
上流側O2センサの出力と比較するための比較値を補正
していたため、比較値が振幅幅を越えた値となってしま
い、この結果空燃比フィードバック制御の不適切が生じ
るという問題点もあった。
点を解決するために成されたものであり、下流側O2セ
ンサの出力を基に上流側O2センサの出力値と比較する
ための比較値を求めて空燃比補正量の制御を行うことに
より、燃費の悪化、排気エミッション特性の悪化、及び
ドライバビリティの悪化を防ぐことができるダブルO2
センサシステムを用いた内燃機関の空燃比制御装置を提
供することを目的とする。
力の振幅幅に応じて上流側O2センサの出力と比較する
ための比較値を制限することにより、適切な空燃比フィ
ードバック制御を行うことができるダブルO2センサシ
ステムを用いた内燃機関の空燃比制御装置を提供するこ
とを目的とする。
燃比制御装置は、内燃機関の排気系に設置されている触
媒コンバータの上流側に設けられ、上流側排気ガス中の
特定成分濃度を検出する第1の空燃比センサと、前記触
媒コンバータの下流側に設けられ、下流側排気ガス中の
特定成分濃度を検出する第2の空燃比センサと、この第
2の空燃比センサの出力と第1の比較値との偏差を演算
する偏差演算手段と、この偏差演算手段によって演算さ
れた偏差に基づいてこの偏差に比例した比例値を演算す
る比例値演算手段と、前記偏差演算手段によって演算さ
れた偏差に基づいてこの偏差に応じた積分値を演算する
積分値演算手段と、この積分値演算手段によって演算さ
れた積分値と前記比例値演算手段によって演算された比
例値とから第2の比較値を算出する比較値算出手段と、
この比較値算出手段によって算出された第2の比較値と
前記第1の空燃比センサの出力とを比較する比較手段
と、この比較手段による比較結果に基づいて、空燃比補
正量を増減させる空燃比補正手段とを備えたものであ
る。
置は、内燃機関の排気系に設置されている触媒コンバー
タの上流側に設けられ、上流側排気ガス中の特定成分濃
度を検出する第1の空燃比センサと、前記触媒コンバー
タの下流側に設けられ、下流側排気ガス中の特定成分濃
度を検出する第2の空燃比センサと、この第2の空燃比
センサの出力と第1の比較値との偏差を演算する偏差演
算手段と、この偏差演算手段によって演算された偏差に
基づいてこの偏差に比例した比例値を演算する比例値演
算手段と、前記偏差演算手段によって演算された偏差に
基づいてこの偏差に応じた積分値を演算する積分値演算
手段と、この積分値演算手段によって演算された積分値
と前記比例値演算手段によって演算された比例値とから
第2の比較値を算出する比較値算出手段と、この比較値
算出手段によって算出された第2の比較値と前記第1の
空燃比センサの出力とを比較する比較手段と、この比較
手段による比較結果に基づいて、空燃比補正量を増減さ
せる空燃比補正手段とを備え、前記比較値算出手段は、
算出する第2の比較値を、前記第1の空燃比センサの出
力の振幅幅に応じて制限し、前記積分値演算手段は、前
記第2の比較値が制限されている間は積分値演算を停止
させるようにしたものである。
2の空燃比センサの出力と第1の比較値との偏差が演算
され、演算された偏差を基に比例値演算手段と積分値演
算手段とによって比例値及び積分値が演算される。演算
された比例値及び積分値から比較値算出手段によって第
2の比較値が算出され、この第2の比較値と第1の空燃
比センサの出力とが比較手段によって比較される。そし
て、比較結果に基づいて、空燃比補正手段によって空燃
比が補正される。
び積分値に応じて、別の空燃比センサの出力と比較する
ための第2の比較値を変更し、空燃比を補正しているの
で、空燃比フィードバック制御の追随遅れや過補正が解
消される。
センサの出力の振幅幅に応じ、比較値算出手段によって
算出される第2の比較値が制限され、この第2の比較値
が制限されている間は積分値演算手段における積分値演
算が停止されるので、適切な空燃比フィードバック制御
が行われる。
がら説明する。 実施例1.図1は、この発明の基本的構成を示す機能ブ
ロック図である。同図において、M1は内燃機関の排気
系に配置されている触媒コンバータの上流側に設けら
れ、上流側排気ガス中の特定成分濃度を検出する第1の
空燃比センサ、M2は上記触媒コンバータの下流側に設
けられ、下流側排気ガス中の特定成分濃度を検出する第
2の空燃比センサである。
比センサM2の出力V2と第1の比較値としての第2の
空燃比センサM2の理想出力V2t(例えば、触媒浄化効
率が最大となるときの第2の空燃比センサM2の出力)
との偏差V2Sを演算する。
した比例値を演出する比例値演算手段であって、この比
例値演算手段M4は、例えば偏差演算手段M3によって
演算された偏差V2Sに比例値ゲイン(KPR)を掛けるこ
とによって偏差V2Sに比例した比例値LPを演算する。
に応じた積分値を演算する積分値演算手段であって、こ
の積分値演算手段M5は、例えば偏差演算手段M3によ
って演算された偏差V2Sが不感帯でない場合にこの偏差
V2Sに応じた積分値ゲイン(KIR)を求め、求めた積分
値ゲイン(KIR)を用いて積分値Liを演算する。
算手段M5によって演算された積分値Liと比例値演算
手段M4によって演算された比例値LPとから、第1の
空燃比センサM1の出力V1と比較するための第2の比
較値Lを算出する。
M6によって算出された第2の比較値Lと第1の空燃比
センサM1の出力V1とを比較する。
較手段M7による比較結果に基づいて、空燃比補正量を
増加あるいは減少させ、内燃機関の空燃比を調整する。
比センサM1の出力V1の極大値及び極小値から得られ
る振幅幅に応じて、算出する第2の比較値Lを制限する
機能も有している。そして、この第2の比較値が制限さ
れている間、積分値演算手段M5は積分値演算を停止さ
せるようにしている。
示す構成図である。
リーナ、3は吸気管、4はインテークマクホールド、5
はインジェクタ、6は圧力センサ、7はスロットル弁、
8はスロットル開度センサ、9はアイドルスイッチ、1
3は点火コイル、14はイグナイタ、15は排気管、1
6は水温センサ、20はバッテリ、21はイグニッショ
クキースイッチ、22は電子式制御ユニットである。
の有害成分HC,CO,NOxを同時に浄化する三元触
媒を収容する触媒コンバータバータ12が設置されてい
る。
に設けられた第1の空燃比センサとしての上流側O2セ
ンサ、11は触媒コンバータバータ12の下流側に設け
られた第2の空燃比センサとしての下流側O2センサで
ある。これら上流側O2センサ10及び下流側O2センサ
11は、それぞれ触媒コンバータバータ12の上流側及
び下流側の排気ガス中の酸素成分濃度を検出し、これに
応じた電気信号を出力する。
流側O2センサ12は、排気ガス中の空燃比が論理空燃
比に対してリーン側かリッチ側かに応じて異なる出力電
圧を発生する。
れ、この吸気管3からインテークマクホールド4を経て
エンジン1へ吸入される空気量を測定するための半導体
型の圧力センサである。また、インジェクタ5は、吸気
管3内に設けられたスロットル弁7の上流に配置され、
燃料の噴射を行う。このスロットル弁7にはこのスロッ
トル弁7の開度を検出するためのスロットル開度センサ
8が取り付けられている。
り付けられ、このエンジン1の冷却水温を検出するサー
ミスタ型のセンサであり、車速センサ23は、車軸に取
り付けられ、この車軸の回転速度に比例した周波数のパ
ルス信号を出力して車速を検出する。
信号により点火を行うと共に、発生した点火信号を電子
式制御ユニット22へ送り出す。
ンサ10、下流側O2センサ11、圧力センサ6、水温
センサ16、スロットル開度センサ8、車速センサ2
3、及び点火コイル13によって検出された各信号を入
力し、空燃比を制御する。
細なブロック図である。同図において、電子式制御ユニ
ット22はマイクロコンピュータ100、第1入力イン
タフェイス回路101、第2入力インタフェイス回路1
02、第3入力インタフェイス回路103、出力インタ
フェイス回路104、及び電源回路105から構成され
ている。
火コイル13の一次側点火信号を波形整形し、割り込み
信号にしてマイクロコンピュータ100へ出力する。
流側O2センサ10、下流側O2センサ11、圧力センサ
6、スロットル開度センサ8、及び水温センサ16の各
信号を入力してA/D変換器203へ出力し、第3入力
インタフェイス回路103は、アイドルスイッチ9のO
N/OFF信号や、車速センサ23のパルス信号などの
レベルをデジタル信号レベルに変換して入力ポート20
4へ出力する。
は、出力ポート207からの駆動出力を増幅してインジ
ェクタ5へ出力する。
00、カウンタ201、タイマ202、A/D変換器2
03、入力ポート204、RAM205、ROM20
6、出力ポート207、コモンバス208から構成さ
れ、所定のプログラムに従って上流側O2センサ10及
び下流側O2センサ11の出力に応じた空燃比補正量等
を算出する。
〜207を、コモンバス208を介して制御するユニッ
トであり、第1入力インタフェイス回路101から割り
込み信号が入力されると、カウンタ201の値を読み取
ると共に、読み取った値と前回読み取った値との差から
エンジン回転数の周期を算出してRAM205へ記憶さ
せる。
計測するためのフリーランニングのカウンタであり、タ
イマ202はCPU200が制御を行う際の種々の時間
を計時する。
信号をデジタル信号に変換し、RAM205はワークメ
モリとして使用され、ROM206はプログラムが記憶
され、出力ポート207は駆動信号を出力する。
て説明する。まず、図4を参照して、下流側O2センサ
の出力に基づいて積算値Liを演算する積算値ルーチン
について説明する。
び積分値演算手段M5に対応して行われる積分値演算ル
ーチンを説明するためのフローチャートである。
填効率、あるいは吸入空気量に対応した演算を行うた
め、例えば点火コイル13からの割り込みタイミング毎
に実行される。
であるか否か、すなわち下流側O2センサ11による空
燃比フィードバック(F/B)制御領域であるか否かを
判別する(ステップ401)。この判別には、下流側O
2センサ11による空燃比フィードバック条件が満足し
ているか否かによって判別している。
っても内燃機関が過渡状態となった場合は、積分値演算
領域外である。
と判別された場合は、直前の積分値演算ルーチンで演算
された積分値Li0を積分値Liとして積分値演算ルーチ
ンを終了する(ステップ412)。なお、積分値演算領
域外と判別された場合は、所定学習条件成立時に記憶さ
れた積分値を積分値Liとしても良い。
領域と判別された場合は、下流側O2センサ11の出力
V2を読み込み(ステップ402)、下流側O2センサ1
1の出力V2と第1の比較値としての下流側O2センサ1
1の理想的出力V2tとの偏差(V2S=V2−V2t)を演
算する(ステップ403)。
V2tとは、例えば実験で求められた触媒浄化効率が最大
となるときの、下流側O2センサ11の出力(例えば、
V2t=0.55V)である。
2Sが不感帯か否か、すなわち下流側O2センサ11の出
力V2tが積分値を演算すべき値か否かを判別する(ステ
ップ404)。具体的には、例えばV2tが±0.03V
以下か否かを判別する。
であると判別された場合は、積分値Li=Liとし(ス
テップ413)、さらに積分値LiをLi0に代入する
(ステップ411)。これにより、前回の積分値演算結
果をLi0として保持している。
不感帯でないと判別された場合は、偏差V2Sの絶対値が
任意の設定値(例えば、0.2V)以上か否かを判別し
(ステップ405)、任意の設定値以上でないと判別さ
れた場合は、第1の所定値を積分値ゲインKIRとする
(ステップ406)。逆に、任意の設定値以上と判別さ
れた場合は、第2の所定値を積分値ゲインKIRとする
(ステップ407)。
る。このように設定することにより、任意の所定値を境
として偏差V2Sが大きければ大きな積分値ゲインKIRを
設定することができる。
か、すなわち触媒コンバータバータ12の下流側の空燃
比が理想出力V2tよりもリッチかリーンかを判別する
(ステップ408)。この結果、リッチ(正)であれ
ば、積分値Liを積分値ゲインKIR分だけ減算し(ステ
ップ409)、リーン(負)であれば、積分値Liを積
分値ゲインKIR分だけ加算する(ステップ410)。
コンバータバータ12の下流側の空燃比が理想出力V2t
よりもリッチな場合には、上流側O2センサ10の出力
V1と比較するための第2の比較値としての比較値Lを
徐々に減少させるべく積分処理が行われる。このルーチ
ンが繰り返し実行されることにより、積分値Liは積分
値ゲインKIR分ずつ減少されていく。
り、触媒コンバータバータ12の下流側の空燃比が理想
出力V2tよりもリーンな場合には、上流側O2センサ1
0の出力V1と比較するための比較値Lを徐々に増加さ
せるべく積分処理が行われる。このルーチンが繰り返し
実行されることにより、積分値Liは積分値ゲインKIR
分ずつ増加されていく。
得られた積分値LiをLi0に代入することによって常に
最新の積分値をLi0として保持し(ステップ411)、
積分値演算ルーチンを終了する。
分値Li0は、前回の積分値Li0と今回の積分値Liとの
平均値、あるいは3つ以上の複数の積分値の平均値でも
良い。または、所定のなまし演算によるなまし値、ある
いは所定運転状態(例えば、スロットル弁開度、吸入吸
気量、吸入吸気圧、機関内回転数、車速、及び下流側O
2センサ11の出力V2が所定範囲内の値)での学習値、
あるいは一定値でも良いものである。
0の出力V1と比較するための第2の比較値Lを演算す
る比較値演算ルーチンについて説明する。
比例値演算手段M4、及び比較値算出手段M6に対応し
て行われる比較値演算ルーチンを説明するためのフロー
チャートである。
演算ルーチンと同様、内燃機関の充填効率、あるいは吸
入空気量に対応した演算を行うため、例えば点火コイル
13からの割り込みタイミング毎に実行される。
イミングが比較値演算領域であるか否か、すなわち下流
側O2センサ11による空燃比フィードバック(F/
B)制御領域であるか否かを判別する(ステップ50
1)。ここで、機関始動中、始動後の燃料増量実施中、
暖機増量実施中、下流側O2センサ11の不活性状態時
などがF/B制御領域外であり、その他の場合がF/B
制御領域である。
性状態の判別は水温センサ16からの水温データが所定
値以上になったか否かで判別するか、あるいは下流側O
2センサ11の出力レベルが一度上下したか否かで判別
する。
と判別された場合は、比較値Lを所定値L0(例えば、
0.45V)として比較値演算ルーチンを終了する(ス
テップ501否定、ステップ506)。
領域と判別された場合は、下流側O2センサ11の出力
V2を読み込み(ステップ502)、下流側O2センサ1
1の出力値V2と下流側O2センサ11の理想出力V2tと
の偏差(V2S=V2−V2t)を演算する(ステップ50
3)。
インKPRとの積で求め(ステップ504)、さらに図4
の積分値演算ルーチンで得られた積分値Liと、ステッ
プ504で得られた比例値Lpと、所定値L0との和で
比較値Lを演算し(ステップ505)、比較値演算ルー
チンを終了する。
0の出力V1と、図5の比較値演算ルーチンによって得
られた比較値Lとに基づいて空燃比を補正する空燃比補
正ルーチンについて説明する。
空燃比補正手段M8に対応して行われる空燃比補正ルー
チンを説明するためのフローチャートである。
演算ルーチン及び図5の比較値演算ルーチンと同様に、
所定時間、あるいは点火コイル13からの割り込みタイ
ミング毎に実行される。
サ10による空燃比フィードバック(F/B)制御領域
であるか否かを判別する(ステップ601)。これは図
5で示したステップ501とほぼ同一であるが、上流側
O2センサ10の活性/不活性状態時などが異なる。
と判別された場合は、空燃比補正量CFB=1.0として
空燃比補正ルーチンを終了する(ステップ610)。
領域と判別された場合は、上流側O2センサ10の出力
V1を読み込み(ステップ602)、上流側O2センサ1
0の出力V1が、図5の比較値演算ルーチンで得られた
比較値L以下か否か、すなわち空燃比が比較値Lよりも
リッチかリーンかを判別する(ステップ603)。
チンで説明したように、下流側O2センサ11の出力V2
と下流側O2センサ11の理想出力V2tとのずれに応じ
て設定されている。
L)と判別された場合は、このリーンが最初のリーンか
否か、すなわちリッチからリーンの変化点か否かを判別
する(ステップ604)。この結果、最初のリーンであ
れば、空燃比補正量CFBは比例ゲインKPFだけ増加され
(ステップ605)、最初のリーンでなれれば、空燃比
補正量CFBは積分ゲインKIFだけ増加され(ステップ6
06)、空燃比補正ルーチンを終了する。
側O2センサ10の出力V1が比較値Lよりもリーンな場
合には、燃料噴射量を徐々に増加させるべく積分処理が
行われる。このルーチンが繰り返し実行されることによ
り、空燃比補正量CFBは積分ゲインKIF分ずつ増加され
ていく。
り十分大きく設定されているものとする。
1≦L)でないと判別された場合は、このリッチが最初
のリッチか否か、すなわちリーンからリッチの変化点か
否かを判別する(ステップ607)。この結果、最初の
リッチであれば、空燃比補正量CFBを比例ゲインKPFだ
け減少し(ステップ608)、最初のリッチでなれれ
ば、空燃比補正量CFBを積分ゲインKIFだけ減少し(ス
テップ609)、空燃比補正ルーチンを終了する。
側O2センサ10の出力V1が比較値Lよりもリッチな場
合には、燃料噴射量を徐々に減少させるべく積分処理が
行われる。このルーチンが繰り返し実行されることによ
り、空燃比補正量CFBは積分ゲインKIF分ずつ減少され
ていく。
燃比補正量CFBが求められ、この空燃比補正量CFBに基
づいて、図2で示したイジェクタ5から噴射される燃料
の噴射量が補正される。
制御装置によって変化する各値のタイムチャートを示
す。
1の出力V2が変化すると、下流側O2センサ11の理想
出力V2tとの偏差V2Sが変化し、図4の積分値演算ルー
チンから積分値Liは図7(c)のようなタイムチャー
トとなり、また図5の比較値演算ルーチン(ステップ5
04)から比例値Lpは図7(b)のようなタイムチャ
ートとなる。
び(b)のように変化すると、図5の比較値演算ルーチ
ン(ステップ505)から比較値Lは図7(d)のよう
に変化する。
上流側O2センサ10の出力V1とが変化すると、図6の
空燃比補正ルーチンから空燃比補正量CFBは図7(e)
下側実線のようなタイムチャートとなる。なお、図7
(e)上側実線で示したタイムチャートはこの発明を用
いなかった場合の空燃比補正量CFBの変化を表すタイム
チャートである。
流側O2センサ11の出力値V2の変化で上流側O2セン
サ10の出力値V1と比較するための比較値Lを制御す
ることにより、空燃比補正量CFBを調整することができ
る。これにより、燃費の悪化、排気エミッション特性の
悪化、及びドライバビリティの悪化を防ぐことができ
る。
ば、比較値Lを特に制限を持たせずに算出しているが、
上流側O2センサ10の出力値V1の極大値及び極小値か
ら振幅幅を測定し、測定された振幅幅に応じて算出する
比較値Lに制限を持たせることにより、適切な空燃比フ
ィードバック制御を行うことができる。このとき、比較
値Lが制限されている間は積分値演算を停止させ、前回
の積分値Liを保持させる。
サ10の出力値V1の極大値及び極小値の所定回数測定
分の平均値、あるいは所定なまし演算によるなまし値で
も同様の効果を得ることができる。
関の空燃比制御装置によれば、触媒コンバータ下流側の
第2の空燃比センサの出力と第1の比較値との偏差から
演算された比例値及び積分値から得られる比較値を、触
媒コンバータ上流側の第1の空燃比センサの出力と比較
することによって空燃比補正量を増減させるようにした
ので、燃費の悪化、排気エミッション特性の悪化、及び
ドライバビリティの悪化を防ぐことができるという効果
がある。
置によれば、第1の空燃比センサの出力値の振幅幅に応
じて比較値を制限し、この比較値が制限されている間は
積分値演算を停止させるようにしたので、適切な空燃比
フィードバック制御を行うことができるという効果があ
る。
構成を示す機能ブロック図である。
例を示す構成図である。
ック図である。
ャートである。
ャートである。
ャートである。
変化する各値のタイムチャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃機関の排気系に設置されている触媒
コンバータの上流側に設けられ、上流側排気ガス中の特
定成分濃度を検出する第1の空燃比センサと、 前記触媒コンバータの下流側に設けられ、下流側排気ガ
ス中の特定成分濃度を検出する第2の空燃比センサと、 この第2の空燃比センサの出力と第1の比較値との偏差
を演算する偏差演算手段と、 この偏差演算手段によって演算された偏差に基づいてこ
の偏差に比例した比例値を演算する比例値演算手段と、 前記偏差演算手段によって演算された偏差に基づいてこ
の偏差に応じた積分値を演算する積分値演算手段と、 この積分値演算手段によって演算された積分値と前記比
例値演算手段によって演算された比例値とから第2の比
較値を算出する比較値算出手段と、 この比較値算出手段によって算出された第2の比較値と
前記第1の空燃比センサの出力とを比較する比較手段
と、 この比較手段による比較結果に基づいて、空燃比補正量
を増減させる空燃比補正手段とを備えたことを特徴とす
る内燃機関の空燃比制御装置。 - 【請求項2】 内燃機関の排気系に設置されている触媒
コンバータの上流側に設けられ、上流側排気ガス中の特
定成分濃度を検出する第1の空燃比センサと、 前記触媒コンバータの下流側に設けられ、下流側排気ガ
ス中の特定成分濃度を検出する第2の空燃比センサと、 この第2の空燃比センサの出力と第1の比較値との偏差
を演算する偏差演算手段と、 この偏差演算手段によって演算された偏差に基づいてこ
の偏差に比例した比例値を演算する比例値演算手段と、 前記偏差演算手段によって演算された偏差に基づいてこ
の偏差に応じた積分値を演算する積分値演算手段と、 この積分値演算手段によって演算された積分値と前記比
例値演算手段によって演算された比例値とから第2の比
較値を算出する比較値算出手段と、 この比較値算出手段によって算出された第2の比較値と
前記第1の空燃比センサの出力とを比較する比較手段
と、 この比較手段による比較結果に基づいて、空燃比補正量
を増減させる空燃比補正手段とを備え、 前記比較値算出手段は、算出する第2の比較値を、前記
第1の空燃比センサの出力の振幅幅に応じて制限し、 前記積分値演算手段は、前記第2の比較値が制限されて
いる間は積分値演算を停止させるようにしたことを特徴
とする内燃機関の空燃比制御装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28318292A JP2641828B2 (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
US08/133,983 US5363647A (en) | 1992-10-13 | 1993-10-08 | Dual-sensor type air fuel ratio control system for internal combustion engine and catalytic converter diagnosis apparatus for the same |
US08/308,510 US5438827A (en) | 1992-10-13 | 1994-09-21 | Dual-sensor type air-fuel ratio control system for internal combustion engine and catalytic diagnosis apparatus for the same |
US08/308,535 US5426937A (en) | 1992-10-13 | 1994-09-21 | Dual-sensor type air-fuel ratio control system for internal combustion engine and catalytic converter diagnosis apparatus for the same |
US08/308,511 US5425234A (en) | 1992-10-13 | 1994-09-21 | Dual-sensor type air-fuel ratio control system for internal combustion engine and catalytic converter diagnosis apparatus for the same |
US08/420,736 US5640846A (en) | 1992-10-13 | 1995-04-11 | Dual-sensor type air-fuel ratio control system for internal combustion engine and catalytic converter diagnosis apparatus for the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28318292A JP2641828B2 (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06137192A JPH06137192A (ja) | 1994-05-17 |
JP2641828B2 true JP2641828B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=17662202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28318292A Expired - Lifetime JP2641828B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-21 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1992
- 1992-10-21 JP JP28318292A patent/JP2641828B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06137192A (ja) | 1994-05-17 |
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