JP2753135B2 - ラジオ受信装置 - Google Patents

ラジオ受信装置

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JP2753135B2
JP2753135B2 JP2295736A JP29573690A JP2753135B2 JP 2753135 B2 JP2753135 B2 JP 2753135B2 JP 2295736 A JP2295736 A JP 2295736A JP 29573690 A JP29573690 A JP 29573690A JP 2753135 B2 JP2753135 B2 JP 2753135B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般に使用されるラジオ受信装置、又は自
動車等の移動体に搭載しAM放送やFM放送などのラジオ放
送を受信するラジオ受信装置に関する。
従来の技術 第7図は受信放送局名を表示できる従来のラジオ受信
装置の概略を示している。第7図において、5は受信周
波数、受信放送局名等を表示する表示装置、6はアンテ
ナ、7はPLLシンセサイザ受信部(受信部)、8はスピ
ーカ、9はラジオ制御部、10は操作部であり、操作部10
のプリセット釦を操作することにより受信周波数が切換
えられるとともに、表示装置5に表示される受信周波
数、放送局名が変更されるものである。
上記従来のラジオ受信装置は、ラジオ制御部9のメモ
リに、受信周波数に対応する放送局名を地域(例えば、
北海道、東北、関東、東海、・・・・)別にデータとし
て持っており、現在位置を操作部10の地域キーで入力す
ることにより、現在受信周波数と入力された地域データ
からメモリより放送局名データを読出し、表示部5で放
送局名を表示するものであった。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来のラジオ受信装置は、放送局
名を表示するために、操作部10の地域キーを操作して現
在位置の地域を入力しなければならず操作が煩雑な問題
があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、
手操作を必要とせず、自動的に放送局名の表示、変更が
可能なラジオ受信装置を提供するものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、ラジオ放送を受
信するとともに受信周波数等の受信放送に対応する識別
信号を出力するラジオ受信手段と、このラジオ受信手段
の現在位置を検出する位置検出手段と、上記識別信号に
対応する各放送局の送信アンテナ所在地の所在位置デー
タと送信アンテナ所在地を中心とするサービスエリアの
半径データ及び放送局名データが記憶された記憶手段
と、上記ラジオ受信手段から出力される現在受信中の放
送局の識別信号に対応して上記記憶手段から読出される
上記所在位置データと上記位置検出手段から出力される
現在位置データとに基づいて現在位置と送信アンテナ所
在地との間の距離を計算しこの計算結果と上記記憶手段
から読出される上記半径データとの大小を比較し現在位
置が上記サービスエリア内にあるか否かを判定する演算
手段と、受信放送のIF出力レベルが所定値以上あるか否
かを判定する受信レベル判定手段と、上記演算手段で現
在位置がサービスエリア内にあると判定され、かつ上記
受信レベル判定手段でIF出力レベルが所定値以上あると
判定された際に上記放送局名データに基づいて現在受信
中の放送局名を表示し、IF出力レベルが低下して上記受
信レベル判定手段でIF出力レベルが所定値未満であると
判定された際には放送局名の表示を消す表示手段とを具
備したことを特徴とするものである。
作用 本発明は上記のような構成であり、ラジオ受信手段か
ら出力される現在受信中のラジオ放送の識別信号に基づ
いて記憶手段から送信アンテナ所在地の所在位置データ
と送信アンテナ所在地を中心とするサービスエリアの半
径データとを読出し、この所在位置データ及び半径デー
タと上記位置検出手段から出力される現在位置データか
ら演算手段により現在位置が現在受信中のラジオ放送の
サービスエリア内にあるか否かを判定し、また現在受信
中のラジオ放送の受信レベルの大小を判定し、現在位置
がサービスエリア内にあると判定され、かつ現在受信中
の受信レベルが大と判定された際に、上記記憶手段に記
憶された放送局名データに基づいて現在受信中のラジオ
放送の放送局名を表示装置に表示するものである。
実施例 以下に本発明の一実施例について図面とともに説明す
る。第1図は本発明の一実施例の車載用ラジオ受信装置
を示している。1は装置本体、2は装置本体1の前面
板、3は電源スイッチと音量ボリュームとを兼用した操
作釦、4はカセットを挿入するカセット挿入口、5はラ
ジオ受信時には受信周波数帯域(AM,FM)、受信周波
数、放送局名等を表示し、カセットデッキ動作時には動
作モード、テープ走行方向等を表示する表示装置、a〜
fはプリセット選局釦、g〜lはラジオ受信機又はカセ
ットデッキの各種動作を説明する操作釦、m,nは音質調
整用の操作釦である。
第2図は、本実施例の要部の構成を示している。第2
図において、6はラジオ用のアンテナ、7はPLLシンセ
サイザ受信部(以下受信部と言う)であり、この受信部
7はチューナ、復調回路、パワーアンプ等から構成され
る。8はスピーカ、9は上記受信部7を制御するラジオ
制御部であり、このラジオ制御部9はマイクロコンピュ
ータ等から構成される。5は前記表示装置、10は第1図
における操作プリセット選局釦a〜f、他の各種の操作
釦g〜lが具備された操作部であり、この操作部10のプ
リセット選局釦又は操作釦が操作されると、ラジオ制御
部9より制御信号が受信部7、表示部5に転送され受信
周波数の制御、表示の制御等が行われる。11は複数の人
工衛星(以下衛星と言う)からの信号を受信するアンテ
ナ、12はアンテナで受信された受信信号に基づいて自動
車の現在位置を演算して現在位置データを出力するGPS
(Grobal Positioning System)受信装置であり、このG
PS受信装置12は受信信号を増幅する増幅回路、局部発信
回路の発振出力と受信信号とを混合する混合回路、中間
増幅回路、検波回路、及び信号処理回路などから構成さ
れ、受信信号に含まれる各衛星の軌道データ、到達時刻
情報等に基いて自動車の現在位置データ、例えば現在位
置の緯度データ、経度データを算出して出力する。13は
マイクロコンピュータ等からなる演算部であり、この演
算部13には複数の放送局に関するデータ、すなわち各放
送局の周波数データ、各放送局の送信アンテナの所在地
の位置(緯度、経度)データ、各放送局のサービスエリ
アの半径データ、各放送局の局名データ等が対応して記
憶されたメモリ(放送局テーブル)が具備されている。
第3図は上記放送局テーブルの概略を示している、この
放送局テーブルは複数の放送局のデータ(周波数f、送
信アンテナ所在地の緯度データx,経度データy、サービ
スエリアの半径データr、局名データN)を周波数fの
小さい順に記憶させたものである。放送局テーブル中に
は局名の異なる同一周波数のデータも含まれている。例
えば第3図に示す例では同一周波数f1の3つの放送局デ
ータf1、f1、f1が含まれていることを示してい
る。なお、放送局テーブルへの記憶の順番は周波数fの
大きい順であっても、または周波数の大小とは関係なく
ランダムであってもよいものである。上記演算部13は、
受信部7から転送される現在の受信周波数及び受信レベ
ルと、GPS受信装置12から出力される現在位置データに
基づき、現在受信している放送局の局名を判定し、その
局名を表示装置5に表示するものである。
第4図は、表示装置5での表示の一例を示している。
表示装置5では受信周波数帯域(AM,FM)の表示aと、
受信周波数の表示bと、放送局名の表示cとを行うもの
である。なお、放送局名の表示cでアンダーラインが表
示されているのは、現在位置が同一周波数の複数の放送
局のサービスエリア内にあることを表示しているもので
あり、この場合、操作釦g(第1図)を操作することに
より、同一周波数の他の放送局の局名表示に切換えられ
るものである。
次に上記実施例の動作について第5図とともに説明す
る。第5図は、演算部13における一定時間毎の割り込み
により起動される放送局名表示の動作フローを示してい
る。現在、受信部7で周波数f1の放送局を受信している
と仮定する。一定時間毎の割込みにより、まずステップ
Aで放送局テーブルを参照し、放送局テーブルの内で周
波数f1の複数の放送局データの最初の放送局データ、す
なわち第3図における放送局テーブルのf1の放送局デ
ータ(f1、x1、y1、r1、N1)を読出す。次にステップ
Bで読出した放送局データの周波数が周波数f1か否か判
定する。ステップAで読出した放送局データの周波数は
f1であるため、ステップBではイエスと判断される。次
にステップCで、GPS受信装置12から読出された現在位
置データ(緯度データxp、経度データyp)と、放送局デ
ータから読出されたデータの内の緯度データx1と経度デ
ータy1とから、周波数f1の送信アンテナ所在位置との
間の距離を計算する。次にステップDにおいて、ステッ
プCで算出された距離と、周波数f1の放送局のサービ
スエリアの半径r1との大小を判定する。すなわち現在位
置が周波数f1の放送局のサービスエリア内にあるか否
か判定を行う。ステップDの判定で、現在位置が周波数
f1の放送局のサービスエリア内にあると判定される
と、ステップEで現在受信中の放送のIFレベルが所定値
以上あるか否か判定する。この判定でIFレベルが所定値
以上あると判定されると、ステップFで、現在受信中の
放送局に対応するフラグをセットする。ステップDで現
在位置が周波数f1の放送局のサービスエリア内にない
と判定された場合又はステップEで受信レベルが小さい
と判定された場合には、ステップGでこの放送局に対応
するフラグをリセットする。次にステップHで周波数f1
の2番目の放送局データ(f1、x2、y2、r2、N2)を放
送局テーブルより読出す。次にステップHで読出した放
送局データの周波数が周波数f1か否かをステップBで判
定する。ステップHで読出した2番目の放送局データの
周波数はf1であるため、ステップBではイエスと判断さ
れる。次にステップCで、GPS受信装置12から読出され
た現在位置データ(緯度データxp、経度データyp)と、
放送局テーブルから読出されたデータの内の緯度データ
x2と経度データy2とから、周波数f1の送信アンテナ所
在位置との間の距離を計算する。次にステップDにおい
て、ステップCで算出された距離と、周波数f1の放送
局のサービスエリアの半径r2との大小を判定する。この
ステップDの判定で、現在位置が周波数f1の放送局の
サービスエリア内にあると判定されると、ステップEで
受信レベルの大小が判定されステップF又はGでフラグ
のセット又はリセットを行う。次にステップGで放送局
テーブルの3番目の放送局データ(f1、x3、y3、r3
N3)を読出す。以下同様の動作を繰り返す、なお放送局
テーブルより4番目の放送局データを読出した場合、ス
テップBでこの放送局データの周波数がf1であるか判定
されるが、4番目に読出された放送局データの周波数は
f2であるため、ステップBではノーと判定されステップ
Iに進む。ステップIでは上記ステップF,Gでセット又
はリセットされたフラグの状態を見て、フラグがセット
されている放送局の局名データを表示装置5に転送して
放送局名を表示するものである。上記実施例において、
現在位置が同一の周波数f1の3つの放送局の内内周波数
f1の放送局のサービスエリア内にあると判定された場
合には、周波数f1の局名データN1が表示装置5に転送
され、この放送局名N1が表示されるものである。なお、
現在位置が複数の放送局のサービスエリア内にあると判
定された場合には、第4図に示すように、一方の放送局
名を表示するとともに、アンダーラインを表示し、現在
位置が同一周波数の複数のサービスエリア内にあること
を示すものである。なお、周波数f1の放送を受信し放送
局名N1が表示されている状態で現在位置がこの放送局の
サービスエリア外に出た場合には、第5図におけるステ
ップDでノーと判定されステップGでフラグがリセット
されるため、ステップIで放送局名N1の表示が消される
ものである。また受信部7の受信周波数を変更した場合
には、前記と同様の動作により変更した周波数に対応す
る放送局名の表示に変更されるものである。
第6図は、複数のサービスエリアX,Y,Zを矢印Aに沿
って移動する場合を示している。なお第6図の円X,Y,Z
はそれぞれ周波数f1、f1f2の放送局のサービスエリアを
示し、また各サービスエリアの中心点は各放送局の送信
アンテナの位置を示している。第6図の点イにおいて、
受信部7の受信周波数がf1に設定された場合、点イでは
放送局名が表示されないが、サービスエリアX内の点ロ
になるとサービスエリアXの放送局名が自動的に表示さ
れ、点ハでは表示装置5の放送局名表示にアンダーライ
ンが点灯し、操作釦gの操作によりサービスエリアXの
放送局名表示からサービスエリアYの放送局名表示に切
換えられる。点ニでは放送局名表示がサービスエリアY
の放送局名が表示され、アンダーラインは消灯する。点
ホではサービスエリオYの放送局名表示が消える。なお
点ホでは受信周波数をf2に変更した場合には、サービス
エリアZの放送局名が自動的に表示されるものである。
第6図におけるどの点においても、受信レベルが低下し
たと判定された場合には、第5図のステップEで受信レ
ベルが小と判定され、フラッグがリセットされるため、
放送局名表示が消えるのものである。
以上のように、上記実施例によれば、何ら操作するこ
となく、現在受信している放送の放送局名の表示及び表
示の変更を自動的に行うことができるとともに、受信レ
ベルが低下した場合に自動的に放送局名表示を消すこと
ができるものである。
なお、上記実施例では、現在位置を検出するために、
GPS受信装置12を使用しているが、GPS受信装置に限ら
ず、ナビゲーション装置等に使用する各種の現在位置検
出装置を使用してもよいものである、また、上記実施例
では、放送局テーブルの参照等のための識別信号として
ラジオ制御部9より出力される受信周波数fを使用して
いるが、受信部7のPLLの可変分周器にセットする分周
比を識別信号とするようにしてもよく、また最低周波数
を1とし、チャンネルセパレーション(AMは9KHZ、FMは
0.1MHZ)毎に2,3,4・・・・・・と順位を設定し、この
順位を識別信号として放送局テーブルを参照するように
してもよいものである。
発明の効果 本発明は、上記のような構成であり、何ら操作するこ
となく、自動的に受信放送局名の表示、受信放送局名の
変更を行うことができるとともに、受信レベルが低下し
た際に自動的に放送局名表示を消すことができきる利点
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるラジオ受信装置の正
面図、第2図は同装置の要部のブロック図、第3図は同
装置の放送局テーブルの内容を示す図、第4図は同装置
の表示の一例を示す図、第5図は同装置の動作フローを
示す図、第6図は同装置における放送局のサービスエリ
アと放送局名表示との関係を説明するための図、第7図
は従来のラジオ受信装置のブロック図である。 1……装置本体、2……前面板、3……操作釦、4……
カセット挿入口、5……表示装置、6……アンテナ、7
……PLLシンセサイザ受信部、8……スピーカ、9……
ラジオ制御部、10……操作部、11……アンテナ、12……
GPS受信装置、13……演算部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−238723(JP,A) 特開 昭62−143200(JP,A) 特開 昭59−225621(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラジオ放送を受信するとともに受信周波数
    等の受信放送に対応する識別信号を出力するラジオ受信
    手段と、このラジオ受信手段の現在位置を検出する位置
    検出手段と、上記識別信号に対応する各放送局の送信ア
    ンテナ所在地の所在位置データと送信アンテナ所在地を
    中心とするサービスエリアの半径データ及び放送局名デ
    ータが記憶された記憶手段と、上記ラジオ受信手段から
    出力される現在受信中の放送局の識別信号に対応して上
    記記憶手段から読出される上記所在位置データと上記位
    置検出手段から出力される現在位置データとに基づいて
    現在位置と送信アンテナ所在地との間の距離を計算しこ
    の計算結果と上記記憶手段から読出される上記半径デー
    タとの大小を比較し現在位置が上記サービスエリア内に
    あるか否かを判定する演算手段と、受信放送のIF出力レ
    ベルが所定値以上あるか否かを判定する受信レベル判定
    手段と、上記演算手段で現在位置がサービスエリア内に
    あると判定され、かつ上記受信レベル判定手段でIF出力
    レベルが所定値以上あると判定された際に上記放送局名
    データに基づいて現在受信中の放送局名を表示し、IF出
    力レベルが低下して上記受信レベル判定手段でIF出力レ
    ベルが所定値未満であると判定された際には放送局名の
    表示を消す表示手段とを具備してなるラジオ受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59225621A (ja) * 1983-06-06 1984-12-18 Mitsubishi Electric Corp 車載用放送局表示装置
JPH0632155B2 (ja) * 1985-12-17 1994-04-27 マツダ株式会社 車両の受信装置
JPH0795696B2 (ja) * 1989-03-13 1995-10-11 松下電器産業株式会社 移動受信機

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