JP2753063B2 - 洗濯物分配装置用分岐レール - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、洗濯後の洗濯物を所定の営業所に配送する
ために、前記洗濯物を分配する洗濯物分配装置用分岐レ
ールに関するものである。

［従来の技術］ 現在の洗濯業界においては、経費削減等のため、洗濯
物を一ヶ所に集め、そこで洗濯物を洗濯することが多
い。

そして、洗濯後は、洗濯した洗濯物を各営業所に配送
する。

前記洗濯物を、各営業所に配送するためには、各営業
所毎に分配しなければならない。

前記洗濯物を分配する分配作業は、各営業所を示す番
号がついた箱又は棚等に入れることにより、行ってい
る。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前記分配作業は、人力により行ってい
るため、以下に掲げる問題点があった。

前記分配作業を人間が行うと、過誤、錯誤等により分
配先を誤ることがある。かかる場合においては、かかる
洗濯物を探し出すことは非常に困難であり、一度、分配
先を誤ると探し出せることはほとんどない。蓋し、分配
先である営業所の数は多数にのぼるからである。そのた
め、洗濯業者は、かかる洗濯物の代金を負担しなければ
ならないという問題点があった。特に、多数の営業所を
有する洗濯業者においてはその額は膨大なものとなって
いる。

また、人力による場合、前記分配作業の速度には限界
があり、かつ、前記分配作業の速度を高めるほど洗濯物
の分配先の誤りも多くなる。そのため、分配先の誤りを
少なくし、かつ、前記分配作業の速度を高くすることは
非常に困難であるという問題点があった。

さらに、洗濯物を洗濯し、各営業所に配送するための
期間を限定している。したがって、前記分配作業を短時
間で行わなければならない。しかし、人力により前記分
配作業をするには相当の労力を必要とし、前記分配作業
を短時間で行うためには相当の人員を導入しなければな
らない。ここで、相当の人員を導入することなく、前記
分配作業の速度を遅くすることも考えられるが、それで
は、顧客の信用を得ることができず、又は、既に蓄積し
た信用を破壊することになるので、妥当ではない。した
がって、洗濯業者は、前記分配作業に相当の人員を導入
をせざるを得ず、そのため、相当の人件費を支払わなけ
ればならないという問題点があった。

本発明者はかかる問題点を解決すべく、従来技術に比
べ、洗濯後の洗濯物の分配の誤りをなくし、かつ、分配
作業の速度を高め、さらに、洗濯作業に要する経費を軽
減できることができる洗濯物分配装置を発明した。

本発明は、かかる洗濯物分配装置を実現すべくなされ
たものであり、従来技術に比べ、洗濯後の洗濯物の分配
の誤りをなくし、かつ、分配作業の速度を高め、さら
に、洗濯作業に要する経費を軽減できることができる洗
濯物分配装置用分岐レールを提供することを目的とす
る。

［課題を解決するための手段］ 本発明の要旨は、洗濯物を吊しているハンガーの軌道
を備えた洗濯物分配装置の、前記軌道の分岐用開閉部近
傍に配置する洗濯物分配装置用分岐レールであって、筒
形基体と、この筒形基体に設けたガイド手段とを備え、
当該ガイド手段は、前記軌道の開閉部に対して上下移動
可能に配置させたガイド部、及び、このガイド部を上下
移動させる伸縮手段を有し、さらに、前記ガイド部は、
その上昇移動時において前記軌道の開閉部が開いた領域
に侵入してその開閉部から落下するハンガーを取り込む
取込部を有してなる、洗濯物分配装置用分岐レールに存
在する。

［作用］ 洗濯物分配装置用分岐レール（以下、単に「分岐レー
ル」と称する。）の取込部は、ガイド部が上昇すると、
前記洗濯物分配装置が備えている洗濯物を吊しているハ
ンガーの軌道が開いた部分に位置する。

また、前記取込部はハンガーの鈎部を引っ掛けること
ができる。

したがって、前記取込部は、前記軌道から落下する洗
濯物を吊しているハンガーの鈎部を引っ掛けることがで
きる。

その結果、前記分岐レールは、洗濯物を取り込むこと
ができる。

それ故、前記分岐レールを備えた前記洗濯物分配装置
は、洗濯物の分配を可能とする。

洗濯物の取り込み後は、前記取込部は下降するので、
前記軌道が再び閉じることを妨げることはない。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例について第１図乃至第10図を
参照して詳細に説明する。ただし、本実施例に記載され
ている構成部品の形状、その相対配置などは、特に特定
的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみ
に限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎな
い。

まず、本実施例にかかる、洗濯物分配装置用分岐レー
ル（以下、単に「分岐レール」と称する。）の構成につ
いて第１図（イ）及び同図（ロ）を用いて説明する。第
１図（イ）は一部を切欠した前記分岐レール700を示す
正面図、第１図（ロ）は前記伸縮手段730を示す拡大断
面図である。

前記分岐レール700は、第１図（イ）及び同図（ロ）
が示すように、筒形基体710と、先端部720と、ガイド手
段Ｇとを有するものである。また、前記分岐レール700
は、前記軌道601の長手方向に対して垂直となるように
し、かつ、前記ガイド部736が伸長することにより前記
ガイド棒739が上昇した場合には、前記ガイド棒739の先
端部分に設けている取込部740が、前記軌道601が開いた
部分に位置するように設けてなるものである。前記軌道
601が開いた部分から落下した前記洗濯物100を、前記分
岐レール700に導くことができるようにするためであ
る。

前記先端部720は、略円錐筒形であって、平面視にお
ける斜辺方向に溝721を有するものである。

前記ガイド手段Ｇは、伸縮手段730と、ガイド部736と
を有する。

前記伸縮手段730は、エアーシリンダー731と、当該エ
アーシリンダー731に圧縮空気を送る圧力容器とからな
るものである。前記エアーシリンダー731は、シリンダ
ー本体732と、当該シリンダー本体732の内部において摺
動自在のピストン733と、当該ピストン733に接続してい
る開閉用ロッド734を有してなるものである。前記シリ
ンダー本体732は、その内部と連通する開用給排気口735
及び閉用給排気口736を有してなるものである。前記ガ
イド部736は、支持棒737と、ガイド棒739とからなるも
のである。なお、符号731はエアーシリンダー、符号732
はシリンダー本体、符号745は開用給排気口、符号746は
閉用給排気口、符号747はシールリングである。

前記支持棒737は、前記支持棒737の一端を、前記先端
部720及び前記分岐レール700の筒形基体710に内在し、
前記伸縮手段730に接続してなるものである。前記支持
棒737の当該他の一端には、折曲部分を設けている。後
記の如く、前記支持棒737の先端部分を前記ガイド棒739
に熔接することができるようにするためである。また、
前記支持棒737は、スペーサー738を備えている。当該ス
ペーサー738は、前記先端部720に設けている溝721に嵌
合することができるように、略平板状の形状としてい
る。前記ガイド部736の伸縮を妨げることのないように
するためである。また、当該スペーサー738は、前記支
持棒737の中央付近に位置するように一体成形してなる
ものである。

前記ガイド棒739は、前記ガイド棒739の先端部分に取
込部740を設けている。前記軌道601の開いている部分か
ら落下した前記洗濯物100を前記分岐レール700に導くこ
とを容易にするためである。当該取込部740は、前記ガ
イド部736の先端部分を、前記洗濯物100の取り込みを容
易にするような角度に折り曲げることにより成形してな
るものである。

前記支持棒737と前記ガイド棒739とは、前記支持棒73
7に設けている折曲部分の先端部分と前記ガイド棒739の
先端部分の付近とを熔接することにより、接合してなる
ものである。前記支持棒737の伸縮に前記ガイド棒739が
追従することができるようにするためである。また、当
該スペーサー738の側面を前記ガイド棒739に熔接してい
る。前記支持棒737の折曲部分とあいまって、前記支持
棒737と前記ガイド棒739との間に一定間隔を設けること
ができるようにするためである。なお、符号770は取付
部である。

次いで、本実施例にかかるレールユニットを用いる洗
濯物分配装置について、第２図乃至第４図を用いて説明
する。

第２図乃至第４図に示すように、本実施例にかかるレ
ールユニットを備えた洗濯物分配装置は、分配先を示す
バーコード111を付けている洗濯物100をハンガー120に
吊した状態で移送し、その移送方向に沿って複数設けて
いる分岐レール700の何れかに、バーコード111による情
報に基づいて分配するようにしたものであり、さらに詳
しくは、ハンガー120に吊している洗濯物100を移送する
移送手段と、前記バーコード111が示す分配先に、前記
洗濯物100を分配する分配手段600と、前記バーコード11
1の情報に基づいて分配手段600を制御する制御手段とを
具備するものである。

本実施例にかかるエアユニットを備えた洗濯物分配装
置により分配する洗濯物100に付けている、分配先を示
すバーコード111は、第５図に示すように、タッグ110に
マッキングすることにより洗濯物100に付けることがで
きるようにしたものである。当該バーコード111は、前
記洗濯物100の分配先の他に、ズボン、シャツ、ネクタ
イ等の洗濯物100の種類、洗濯時期、価格をマーキング
している。本実施例にかかる洗濯物分配装置に、POSシ
ステムを導入することができるようにするためである 前記洗濯物100には、第６図に示すように、前記バー
コード111をマーキングしたタッグ110を、上着の襟の内
側に付けている。なお、本実施例においては、前記タッ
グ110を襟の内側に付けているが、前記タッグ110を付け
る場所については、襟の内側に限らず、例えば、ボタン
穴等、スキャナー800により読み取ることが可能な位置
に付けることができる。また、本実施例においては、洗
濯物100として上着を用いているが、上着の他に、ズボ
ン、シャツ、ネクタイ等の洗濯物100についても本発明
に適用することができる。

前記バーコード111の情報は、第７図に示すように、
スキャナー800により読み取ることができる。

前記移送手段は、送り手段200と、当該送り手段200が
移送した前記洗濯物100を水平移送する水平移送手段500
とを有するものである。

前記送り手段200は、上昇機構215を有する上昇部210
と、下降部220とからなるものである。

前記上昇部210における前記上昇機構215は、ウォーム
フ216と、当該ウォームギヤ216がギヤ軸回りに回転する
ようにする回転手段とからなるものである。前記ウォー
ムギヤ216は、フレキシビリティーを有し、その軸方向
と直角方向に曲げることができるものである。また、回
転することにより、かかるギヤ溝に掛止している前記洗
濯物100が上昇するように、その中間部付近を折り曲
げ、平面視においてかかるギヤ軸が逆への字になるよう
に設置している。前記回転手段には、通常の電動モータ
ー217を用いている。前記下降部220は棒状体であり、前
記洗濯物100が滑落できるように、前記下降部220を斜め
に設けている。前記上昇部210と前記下降部220との位置
関係は、前記上昇部210の上端部分の直下に、前記下降
部220の上端が位置するような関係としている。

さらに、本実施例においては、前記送り手段200に、
前記上昇機構215及び前記洗濯物100の滑落を制御する間
隔保持手段を設けている。後記する水平移送手段500の
引掛部520に、前記洗濯物100を２以上掛止しないように
するためである。

当該間隙保持手段300について第８図を用いて説明す
る。第８図は一部を切欠した前記間隔保持手段を示す拡
大断面図である。

前記間隔保持手段は、係止部310と、回転手段停止用
センサー320と、係止解除用センサー330と、演算処理装
置と、圧力容器とからなるものである。前記係止部310
は、前記下降部220の下端部付近に設けているものであ
って、係止棒311と、係止棒311を前記下降部220上面に
圧接する圧接手段315とからなるものである。当該圧接
手段315は、コイルスプリング316の復元力を利用するこ
とにより、前記下降部220上面に前記係止棒311を圧接す
るものである。なお、本実施例においては、前記圧接手
段315にコイルスプリング316を利用しているが、本発明
の範囲をそれに限定するものではなく、他の手段、例え
ば、磁力、空気圧を利用するもの等、本発明を実施する
うえで好適なものを用いることができる。また、上昇す
る場合においても、磁力等、本発明を実施するうえで好
適なものを用いることができる。前記回転手段停止用セ
ンサー320は、前記洗濯物100を吊しているハンガー120
の通過を検知することができるように、前記下降部220
の上端付近に設けている。前記係止解除用センサー330
は、後記する引掛部520の通過を検知することができる
ように、後記するチェーン510の下部に設けている。前
記回転手段停止用センサー320及び前記係止解除用セン
サー330には光センサーを用いている。前記演算処理装
置は、前記回転手段停止用センサー320からの検知信号
に基づき、前記洗濯物100が前記回転手段停止用センサ
ー320を通過した順番を記憶し、かつ、前記回転手段が
停止するように停止指令信号を送る。また、前記係止解
除用センサー330からの検知信号に基づき、前記係止部3
10の係止棒311を押し上げる係止解除指令信号、及び、
前記ウォームギヤ216の回転手段が回転するように回転
指令信号を送る。前記圧力容器は、係止解除用開閉弁を
備え、当該係止解除用開閉弁が開くことにより前記係止
棒311が上昇することができるように、前記係止棒311の
上昇手段につながっているものである。前記係止解除用
開閉弁の開閉機構には電磁弁等、また、前記係止棒311
の上昇手段には、アクチュエーター等、本発明を実施す
るうえで好適なものを使用すれば足りる。

前記水平移送手段500は、平面視において略Ｕ字状を
している複数の引掛部520と、当該引掛部520のＵ字状と
なっている底部を固定しているチェーン510と、当該チ
ェーン510を駆動する駆動手段530とを有するものであ
る。前記チェーン510は、それが有する前記引掛部520の
Ｕ字状となっている両端部が、後記するハンガー120の
軌道601をまたぐように設けている。前記駆動手段530に
は、電動モーターを用いている。勿論、本発明の範囲を
電動モーターに限定する趣旨ではなく、本発明を実施す
るうえで好適なものとすることができる。

さらに、本実施例においては、前記チェーン510のグ
リスが前記洗濯物100に付かないように、前記チェーン5
10の下部にシートカバー540を設けている。

前記分配手段600は、長手方向に沿って、相互に連結
することにより前記軌道601を構成し、かつ、制御手段
からの信号により前記軌道601の一部を開閉する開閉手
段を有する複数のレールユニット610と、前記分岐レー
ル700の先端に取り付け、かつ、前記軌道601の一部が開
いたときに上昇して前記軌道601から落ちた洗濯物100を
分岐レール700に導くガイド手段Ｇとを有するものであ
る。

第９図（イ）は一部を切欠した洗濯物分配装置に用い
る前記レールユニット（以下、単にレールユニットと称
する。）610を示す正面図、第９図（ロ）は前記作動手
段620を示す拡大断面図であり、当該両図が示すよう
に、前記レールユニット610は、長手方向に接続して軌
道601を構成する本体部611と、本体部611同士の接続部
を構成し、かつ、その接続部において軌道601を開閉す
る開閉部615と、当該開閉部615を開閉する作動手段620
とを有するものである。

前記開閉部615は、一端に嵌合部616を設け、当該他の
一端にテーパー部617を設けてなるものである。前記嵌
合部616は、前記本体部611の外側に嵌合するものであ
る。前記テーパー部617は、前記開閉部615が閉じている
ときには、当該他のレールユニット610の本体部611の端
部に内在するように嵌合しており、前記開閉部615が開
いているときには当該他のレールユニット610の本体部6
11の端部から離脱して前記テーパー部617の先端と、前
記他の本体部611の端部との間に一定の間隔を開けるよ
うに構成するものである。

前記作動手段620は前記分岐レール700と同一であるエ
アーシリンダー621を備えており、当該エアーシリンダ
ー621が有する伸縮用ロッド624を前記支持棒627に接続
することにより、前記ガイド部626がピストン623の動き
に連動して伸長することができるようにしている。前記
開閉用ロッド624を前記開閉部615に接続することによ
り、前記ピストン623の動きに連動して前記開閉部615を
開閉自在となるようにしている。なお、符号627はシー
ルリング、630は取付部である。前記圧力容器は、開用
開閉弁と閉用開閉弁とを備えてなるものである。当該開
用開閉弁は開指令信号により、また、閉用開閉弁は、前
記閉指令信号により開くものである。当該開用開閉弁及
び閉用開閉弁の開閉機構には電磁弁等、本発明を実施す
るうえで好適なものを用いることができる。また、本実
施例においては、前記作動手段620にエアーシリンダー6
21を用いているが、本発明の範囲をそれに限定するもの
ではなく、エアーシリンダー621以外のもの、例えば、
空気圧以外のもので作動するアクチュエーター、磁力に
より作動するもの等、本発明を実施するうえで好適なも
のを用いることができる。

前記制御手段は、開指令用センサー50と、閉指令用セ
ンサー760と、スキャナー800と、演算処理装置400と、
圧力容器とからなるものである。

前記開指令用センサー750及び前記閉指令用センサー7
60には、光センサーを用いている。また、前記引掛部52
0の通過を検知することができるように前記開指令用セ
ンサー750と、前記閉指令用センサー760とを、前記引掛
部520の通過を検知することができるように、前記駆動
手段530の下部に設けている。なお、本実施例において
は、前記回転手段停止用センサー320、前記係止解除用
センサー330、前記開指令用センサー750及び前記閉指令
用センサー760に光センサーを用いているが、本発明の
範囲をそれに限定するものではなく、前記洗濯物100又
はそれを吊しているハンガー120の鈎部の通過を検知で
きるものであれば足り、例えば、磁気センサー、超音波
センサー等、本発明を実施するうえで好適なものを本発
明に用いることができる。前記スキャナー800には、ガ
ンタイプのものを用いている。本実施例においてはガン
タイプのスキャナー800を用いたが、本発明の範囲をそ
れに限定する趣旨ではなく、他のスキャナー800、例え
ば回転ミラー式、ホログラム式等、本発明を実施するう
えで好適なものを用いることが可能である。前記演算処
理装置400は、前記スキャナー800が読み取った読取信号
及び読み取った順番を記憶し、前記開指令用センサー75
0又は閉指令用センサー760の検知信号に基づき、前記圧
力容器に、開指令信号若しくは閉指令信号又は上昇指令
信号若しくは閉指令信号を送るものである。前記圧力容
器は、開用開閉弁、閉用開閉弁を備えている。前記開用
開閉弁は、前記各開用給排気口625,745につながるもの
であり、前記開指令信号により開くものである。前記閉
用開閉弁は、前記各閉用給排気口626,746につながるも
のであり、前記閉指令信号により開くものである。

さらに本実施例においては、前記演算処理装置400をP
OSターミナル900に接続し、POSシステムを導入してい
る。

次ぎに、本実施例にかかるレールユニットを備えた洗
濯物分配装置の使用方法及び動作について説明する。

まず、使用者が、前記スキャナー800を用いて、洗濯
物100に付いているタッグ110にマーキングしてあるバー
コード111を読み取る。

次いで、前記洗濯物100を吊しているハンガー120を前
記ウォームギヤ216に掛ける。

すると、当該ハンガー120は、前記ウォームギヤ216の
回転に伴い前記送り手段200の上昇部210を上昇する。

次いで、前記洗濯物100は、前記上昇部210の上端まで
上昇した後、前記下降部220の上端に落下し、前記下降
部220の上端から下端に向かって滑落する。

次いで、前記回転手段停止用センサー320が、前記洗
濯物100の通過を検知し、前記演算処理装置400にかかる
検知信号を送る。

次いで、前記演算処理装置400が、前記回転手段停止
用センサー320からの検知信号を受け、前記ウォームギ
ヤ216の回転手段に停止指令信号を送り、かつ、前記洗
濯物100の通過の順番を記憶する。

次いで、前記回転手段が前記停止指令信号を受け、そ
の回転を停止する。前記回転手段が停止すると、前記上
昇部210における後続の前記洗濯物100の上昇が停止す
る。

次いで、前記下降部220に設けている前記係止部310
が、滑落する前記洗濯物100を吊しているハンガー120を
係止する。

次いで、前記係止解除用センサー330が、前記水平移
送手段500における前記引掛部520の通過を検知すると、
かかる検知信号を前記演算処理装置400に送る。

次いで、前記演算処理装置400が、前記係止部310に接
続している圧力容器に前記係止解除指令信号を、また、
前記ウォームギヤ216の回転手段に回転指令信号を送
る。

次いで、前記係止解除指令信号に基づき前記開閉機構
が、前記係止解除用開閉弁を開く。前記係止解除用開閉
弁が開くと、前記圧力容器が圧縮空気を前記係止部310
に送る。

次いで、当該圧縮空気が、前記係止棒311を押し上げ
る。

次いで、前記係止棒311が、前記洗濯物100の係止を解
除する。前記係止棒311が前記洗濯物100の係止を解除す
ると、前記洗濯物100は前記下降部220を滑落する。

次いで、前記回転手段が前記回転指令信号に基づき再
び動き始め、それに伴い前記ウォームギヤ216が回転を
始める。

なお、前記圧縮空気の圧力が減り、前記圧縮空気が前
記係止棒311を押し上げる力よりも、前記コイルスプリ
ング316が前記下降部220に圧接する力のほうが強くなる
と、再び前記コイルスプリング316が、その復元力によ
り前記係止棒311を前記下降部220に圧接する。

次ぎに、滑落した前記洗濯物100は、前記軌道601の入
り口付近で停止する。

次いで、前記水平移送手段500の引掛部520が、前記軌
道601の入り口付近で停止している前記洗濯物100を吊し
ている前記ハンガー120の前記鈎部を引っ掛け、水平方
向に移送する。

次いで、前記開指令用センサー750が、前記引掛部520
の通過を検知する。

次いで、前記演算処理装置400が、前記開指令用セン
サー750が送る検知信号と、記憶している、前記スキャ
ナー800の読取信号及び読取順序と、前記洗濯物100が前
記回転手段停止用センサー320を通過した順番とを演算
処理することにより分配先を定める。

次いで、当該定めに基づき前記演算処理装置400が、
圧力容器が備える開用開閉弁の開閉機構に開指令信号を
送り、当該開指令信号に基づき前記開閉機構が前記開用
開閉弁を開く。

次いで、前記圧力容器が、前記レールユニット610及
び前記分岐レール700に備えているエアーシリンダー62
1、731の各開用給排気口625、745に圧縮空気を送る。

次いで、当該圧縮空気により、前記レールユニット61
0の開閉部615が退縮することにより前記軌道601が開
く。また、前記軌道601が開いた部分に前記ガイド棒739
の取込部740が位置するように、前記ガイド部736が伸長
することにより前記取込部740が上昇する。

前記軌道601が開くと、かかる前記洗濯物100は当該開
いた部分から落下する。

次いで、前記軌道601を開いた部分に位置する前記取
込部740が、前記洗濯物100を吊しているハンガー120の
鈎部を引っ掛け、前記分岐レール700に導く。

次いで、前記分岐レール700に導いた前記洗濯物100
が、前記分岐レール700を滑落する。

次いで、前記分岐レール700の下端に設けている落下
止が、前記鈎部を係止する。

次いで、前記開指令用センサー750が検知した前記鈎
部が、前記閉指令用センサー760を通過すると、前記閉
指令用センサー760は、かかる検知信号を前記演算処理
装置400に送り、前記演算処理装置400が当該検知信号に
基づき前記圧力容器が備える閉用開閉弁の開閉機構に閉
指令信号を送る。

次いで、当該閉指令信号に基づき前記開閉機構は前記
閉用開閉弁を開く。

前記閉用開閉弁が開くと、前記圧力容器が前記レール
ユニット610及び前記分岐レール700が備えているエアー
シリンダー621,731の前記各閉用給排気口626,746に圧縮
空気を送る。

前記圧力容器が、前記各開用給排気口625,745に圧縮
空気を送ると、前記ガイド部736が退縮し、かつ、前記
レールユニット610の開閉部615が伸長することにより前
記軌道601が閉じる。

次ぎに、前記間隔保持手段及び前記制御手段の動作に
ついて第10図（イ）乃至同図（ヘ）を用いて具体的に説
明する。第10図（イ）乃至同図（ヘ）は間隔保持手段及
び制御手段の動作を示す工程図である。

第10図（イ）に示すように、前記ウォームギヤ216は
その上端まで前記洗濯物100aを移送する。

次いで、前記洗濯物100aが前記ウォームギヤ216の上
端から落下し、前記下降部220を滑落すると、前記回転
手段停止用センサー320は、当該滑落の際に前記洗濯物1
00aの通過を検知し、かかる検知信号を前記演算処理装
置に送る。

次いで、前記演算処理装置は、前記回転手段停止用セ
ンサー320からの検知信号に基づき前記ウォームギヤ216
の回転手段に停止指令信号を送り、かつ、前記洗濯物10
0aが前記回転手段停止用センサー320を通過した順番を
記憶する。

当該停止指令信号に基づき前記回転手段は停止する。

さらに前記下降部220を滑落すると、第10図（ロ）に
示すように、前記間隔保持手段である係止部310は、前
記洗濯物100aを係止する。

次いで、第10図（ハ）に示すように、前記水平移送手
段500における引掛部520aは、前記間隔保持手段におけ
る係止解除用センサー330を通過すると、前記係止解除
用センサー330は、かかる検知信号を前記演算処理装置
に送る。

次いで、前記演算処理装置は、前記係止解除用センサ
ー330からの検知信号に基づき、前記係止部310の圧力容
器に前記係止解除信号を送る。

次いで、前記係止解除信号に基づき前記圧力容器が備
える係止解除用開閉弁が開き、前記圧力容器内の圧縮空
気が、前記係止棒311を押し上げ、前記洗濯物100aの係
止を解除する。

前記係止部310が係止を解除すると、前記洗濯物100a
は、前記下降部220を下降し、前記レールユニット610が
構成する軌道601に移動し、前記軌道601付近で停止す
る。

次いで、第10図（ニ）に示すように、前記引掛部520a
に後続する前記引掛部520bは、前記洗濯物100aを吊して
いるハンガー120の鈎部を引っ掛け、水平方向に移送す
る。

次いで、第10図（ホ）に示すように、前記洗濯物100a
を移送している前記引掛部520bが、前記開指令用センサ
ー750を通過すると、前記開指令用センサー750は前記演
算処理装置にかかる検知信号を送る。

次いで、前記演算処理装置は、かかる検知信号と、前
記洗濯物100aに付いているバーコード111を前記スキャ
ナー800で読み取った読取信号及び読取の順番と、前記
回転手段停止用センサー320を通過した順番とを、演算
処理することにより分配先を定め、当該分配先に設けて
いるレールユニット610a及び分岐レール700aに圧縮空気
を送るように、前記圧力容器が備える開用開閉弁の開閉
機構に開指令信号を送る。

次いで、当該圧縮空気により、前記レールユニット61
0の開閉部615が退縮し、前記軌道601を開く。また、前
記軌道601が開いている部分から落下した前記洗濯物100
aを、前記分岐レール700に導くことができるように前記
分岐レール700のガイド部736が伸長し、前記ガイド棒73
9が上昇する。

次いで、前記引掛部520bが前記洗濯物100aを移送する
と、開いている前記軌道601から前記洗濯物100aが落下
する。

次いで、前記ガイド部736は、落下した前記洗濯物100
aを吊しているハンガー120の鈎部を引っ掛け、前記分岐
レール700に導く。

次いで、第10図（ヘ）に示すように、前記引掛部520b
が前記閉指令用センサー760を通過すると、前記閉指令
用センサー760はかかる検知信号を前記演算処理装置に
送る。

次いで、前記演算処理装置は前記圧力容器が備える前
記閉用開閉弁の開閉機構に閉指令信号を送る。

次いで、当該圧縮空気により、前記ガイド部736は下
降し、前記レールユニット610の開閉部615は伸長する。
その結果、前記軌道601は閉じる。

なお、第10図（ヘ）に示すように、前記洗濯物100aに
後続する洗濯物100bは、前記係止部310の係止を引掛部5
20cが前記係止解除用センサー330を通過することにより
かかる係止を解除し、引掛部520dが前記洗濯物100bを吊
しているハンガー120の鈎部を係止する。

本実施例にかかる分岐レールを備えた洗濯物分配装置
は、前記洗濯物100bに後続する洗濯物100に対しても同
様に作動する。

次ぎに、本実施例にかかる分岐レールを備えた洗濯物
分配装置の作用について説明する。

本実施例にかかる洗濯物分配装置により分配する洗濯
物100には、バーコード111をマーキングしているタッグ
110を付けており、当該バーコード111は、分配先を示し
ているので、前記洗濯物100の分配先を特定することを
可能とする。さらに、本実施例においては、前記タッグ
110に、前記洗濯物100の分配先の他に、洗濯物100の種
類、洗濯時期、価格をマーキングしている。したがっ
て、前記バーコード111は、洗濯物100の種類等に関する
情報の管理集中化を可能とする。

前記スキャナー800に接続している前記演算処理装置
は、前記読取信号及び読み取りの順番を記憶する。

前記演算処理装置400は、POSターミナル900に接続し
ているので、前記バーコード111が表す洗濯物100の種類
等の情報を当該POSターミナル900に送ることができる。

前記下降部220は、滑落可能な棒状体であり、かつ、
斜めに設けてなるものである。したがって、前記下降部
220は、前記下降部220の上端から下端に向かって、前記
洗濯物100の滑落を可能とする。

前記回転手段停止用センサー320は、前記洗濯物100が
滑落する際に、前記洗濯物100の通過を検知し、前記演
算処理装置400にかかる検知信号を送る。

前記演算処理装置400は、前記回転手段停止用センサ
ー320からの検知信号を受け、前記ウォームギヤ216の回
転手段に停止指令信号を送り、かつ、前記洗濯物100の
通過の順番を記憶する。

前記回転手段は、前記停止指令信号を受けるとその回
転を停止する。前記回転手段の停止は、前記上昇部210
における後続の前記洗濯物100の上昇を止める。

前記下降部220に設けている前記係止部310は、滑落す
る前記洗濯物100を吊しているハンガー120を係止する。

前記係止解除用センサー330は、前記水平移動手段500
における前記引掛部520の通過を検知すると、かかる検
知信号を前記演算処理装置400に送る。

前記演算処理装置400は、前記係止部310に接続してい
る圧力容器につながる圧力容器が備える係止解除用開閉
弁の開閉機構に前記係止解除指令信号を、また、前記ウ
ォームギヤ216の回転手段に回転指令信号を送る。

前記開閉機構は、前記係止解除指令信号に基づき前記
係止解除用開閉弁を開ける。

前記係止解除用開閉弁が開くと、前記圧力容器は、圧
縮空気を前記係止部310を送る。当該圧縮空気は、前記
コイルスプリング316が前記下降部220に前記係止棒311
を圧接する復元力よりも強い力となる気圧を有する。し
たがって、当該圧縮空気は、前記係止棒311を押し上げ
ることができる。

前記係止棒311は、上昇すると、前記洗濯物100の係止
を解除する。前記下降部220は、滑らかな棒状体であ
り、かつ、斜めに設けているので、前記洗濯物100の滑
落を可能とする。したがって、前記洗濯物100は、前記
下降部220を滑落することができる。

前記間隔保持手段は、以上のような作用をするので、
前記水平移送手段500における引掛部520が掛止する前記
ハンガー120の数を、２以上とならないことを可能とす
る。

前記回転手段が、前記回転指令信号に基づき再び動き
始めると、当該動きに連動して前記ウォームギヤ216は
回転する。

なお、前記係止部310が上昇し、前記洗濯物100が滑落
すると、再び前記コイルスプリング316が、その復元力
により前記係止棒311を前記下降部220に圧接する。これ
によって、前記係止棒311は、前記洗濯物100に後続する
洗濯物100を係止することができる。

ハンガー120の軌道601は、ハンガー120鈎部を引っ掛
けることができるので、ハンガー120の吊下を可能とす
る。

前記軌道601に滑落した前記洗濯物100は、前記軌道60
1と前記ハンガー120の鈎部との摩擦により前記軌道601
の入り口付近で停止する。

前記水平移送手段500は、前記ハンガー120を前記軌道
601に沿って駆動する。前記水平移送手段500が有する引
掛部520は、前記ハンガー120の鈎部を掛止することがで
きる。したがって、前記水平移送手段500は、ハンガー1
20に吊している前記洗濯物100を移送することを可能と
する。

前記分配手段600の軌道601は、滑落した前記洗濯物10
0を吊しているハンガー120の鈎部を掛止する。

前記水平移送手段500の引掛部520は、前記鈎部を引っ
掛け、前記洗濯物100を水平方向に移送する。

前記開指令用センサー750は、前記引掛部520の通過を
検知する。

前記演算処理装置400は、前記開指令用センサー750が
送る検知信号と、記憶している、前記スキャナー800の
読取信号及び読取順序と、前記回転手段停止用センサー
320を通過した順番とを演算処理することにより分配先
を定める。

当該定めに基づき前記演算処理装置400はかかる圧力
容器が備える開用開閉弁の開閉機構に開指令信号を送
る。

前記開閉機構は、前記開指令信号に基づき、前記開用
開閉弁を開ける。

前記開用開閉弁が開くと、前記圧力容器は、前記レー
ルユニット610及び前記分岐レール700が有するエアーシ
リンダー621,731のシリンダー本体622,732に設けている
前記各開用給排気口625,745に、圧縮空気を送ることが
できる。

前記各開用給排気口625,745から流入した前記圧縮空
気は、かかる前記各ピストン623,733に圧力を加える。
当該圧力により前記各ピストン623,733は摺動する。

前記開閉用ロッド624は前記開閉部615とかかるピスト
ン623とを接続しているので、かかるピストン623の摺動
に連動して第９図（イ）における矢印X₁の方向に移動す
ることが可能である。また、前記伸縮用ロッド734は前
記ガイド部736と前記開閉部615とを接続しているので、
前記ガイド部736はかかるピストン733の摺動に連動して
第１図（イ）における矢印Z₁の方向に移動することが可
能である。即ち、前記各ピストン623,733の摺動に連動
して、前記開閉部615は退縮し、前記ガイド部736は伸長
する。

前記開閉部615が退縮すると、かかるテーパー部617
は、それが嵌合するレールユニット610の本体部611から
離脱し、かかるテーパー部617の端部と、当該本体部611
の端部との間に所要の間隔を開ける。

したがって、前記軌道601を開けることが可能とな
る。

また、前記ガイド部736が伸長すると、かかるガイド
棒739が上昇する。

本実施例にかかる分岐レールを備えた洗濯物分配装置
においては、前記ガイド棒739が上昇した場合、前記ガ
イド棒739の取込部740が前記軌道601の開いている部分
に位置するように前記分岐レール700を設置している。

したがって、前記分岐レール700は、前記洗濯物100の
取り込みを可能とする。

前記引掛部520が係止する前記洗濯物100を、前記軌道
601が開いている部分まで移送すると、前記洗濯物100は
前記軌道601から落下する。

前記ガイド部736は、前記洗濯物100を吊しているハン
ガー120の鈎部を引っ掛け、前記分岐レール700に導く。

前記制御手段は、以上のごとく、前記洗濯物100を分
岐レール700に導くことができるように分配手段600を制
御するので、前記洗濯物100をかかる分配先に分配する
ことを可能とする。

前記分岐レール700は、滑らかな棒状体であり、か
つ、斜めに設けてなるものであるので、前記洗濯物100
の滑落を可能とする。

前記分岐レール700の下端に設けている落下止は、前
記鈎部の係止を可能とする。

前記開指令用センサー750が検知した前記鈎部が前記
閉指令用センサー760を通過すると、前記閉指令用セン
サー760はかかる検知信号を前記演算処理装置400に送
る。

前記演算処理装置400は、当該検知信号に基づき、前
記圧力容器が備える閉用開閉弁の開閉機能に閉指令信号
を送る。

前記開閉機構は、前記検知信号に基づき、閉用開閉弁
を開ける。

前記圧力容器は、前記レールユニット610及び前記分
岐レール700が有するエアーシリンダー621,731のシリン
ダー本体622,732に設けている前記閉用給排気口626,746
に圧縮空気を送る。

前記開閉機構は、前記閉指令信号に基づき、前記閉用
開閉弁を開ける。

前記閉用開閉弁が開くと、前記圧力容器は、前記レー
ルユニット610及び前記分岐レール700が有するエアーシ
リンダー621,731のシリンダー本体622,732に設けている
前記各閉用給排気口626,746に、圧縮空気を送ることが
できる。

前記各閉用給排気口626,746から流入した前記圧縮空
気は、かかる前記各ピストン623,733に圧力を加える。
当該圧力により前記各ピストン623,733は摺動する。

前記伸縮用ロッド734は前記ガイド部736と前記開閉部
615とを接続しているので、前記ガイド部736はかかるピ
ストン733の摺動に連動して第１図（イ）における矢印Z
₂の方向に移動することが可能である。また、前記開閉
用ロッド624は前記開閉部615とかかるピストン623とを
接続しているので、かかるピストン623の摺動に連動し
て第９図（イ）における矢印X₂の方向に移動することが
可能である。即ち、前記各ピストン623,733の摺動に連
動して、前記ガイド部736は退縮し、前記開閉部615は伸
長する。

前記ガイド部736が退縮すると、かかるガイド棒739が
下降する。その結果、前記軌道601を閉じることが可能
となる。

前記開閉部615が退縮すると、かかるテーパー部617が
かかる本体部611に嵌合する。

したがって前記軌道601を閉じることが可能となる。

それ故、前記軌道601は、その後に通過する前記洗濯
物100の通過を妨げることはない。

前記分配作業は、前記バーコード111に基づき行うの
で、本実施例にかかる分岐レールを備えた洗濯物分配装
置は、入力により行っている従来技術に比べて、分配先
の誤りを極めて少なくすることを可能とする。

また、移送手段の移送速度を速くすることができるの
で、本実施例にかかる分岐レールを備えた洗濯物分配装
置は、従来技術に比べて、分配作業に要する時間を短縮
することを可能とする。

また、本実施例にかかる分岐レールを備えた洗濯物分
配装置は、人間が分配作業を行うものではないので、前
記分配に際し、従来技術に比べて人力を要することはな
い。したがって、本実施例にかかる洗濯物分配装置は、
分配作業に要する人件費を軽減することができ、その結
果、洗濯に要する経費を従来技術に比べて軽減すること
を可能とする。

さらに、前記タッグ110にマーキングしているバーコ
ード111は、分配先の他に洗濯物100の種類、洗濯時期、
価格等を表示しており、かつ、前記演算処理装置400はP
OSターミナル900に接続しているので、本実施例にかか
る分岐レールを備えた洗濯物分配装置は、POSシステム
を導入することを可能とする。

また、前記チェーン510の下部に設けているシートカ
バー540は、前記チェーン510のグリスが前記洗濯物100
に付かないようにすることを可能とする。

次ぎに、以上のように構成した本実施例にかかる分岐
レールを備えた洗濯物分配装置の効果について説明す
る。

本実施例にかかる分岐レールを備えた洗濯物分配装置
は、従来技術に比べ、分配先の誤りによる、洗濯業者の
洗濯物100の負担を削減することができるので、洗濯作
業に要する経費を削減することができる。

本実施例にかかる分岐レールを備えた洗濯物分配装置
は、かかる洗濯物分配装置により分配作業を行うため、
人力により分配する場合に比べ、分配作業の速度を高く
することができる。

さらに、本実施例にかかる分岐レールを備えた洗濯物
分配装置は、従来技術に比べ、分配作業に従事する人員
の削減をすることができるので、洗濯作業における人件
費を軽減することができる。その結果、洗濯作業に要す
る経費を軽減することができる。

さらに、本実施例にかかる分岐レールを備えた洗濯物
分配装置においては、POSシステムを導入しているの
で、いつ、どこで、どのような洗濯物100が、どの位の
数洗濯するか等に関する情報の管理集中化をすることが
できる。

前記水平移送手段500におけるチェーン510の下部に設
けているシートカバー540を設けているので、前記チェ
ーン510のグリス等の前記洗濯物100への付着を防止する
ことができる。

なお、本実施例においては分配先をバーコードに表し
ているが、本発明の範囲をそれに限定するものでわな
く、本発明を実施するうえで好適な他のコードに表すこ
ともできる。したがって、キーボード入力、OCR入力に
より分配先を示す情報をによりすることもできる。

また、本発明における洗濯物100には、郵便物等、本
発明を実施するうえで好適なものも含む。

また、前記間隔保持手段300又は前記送り手段200は設
けなくとも本発明を実施することができる。

また、前記上昇部210又は前記下降部220は水平であっ
ても本発明を実施することができる。かかる場合におい
ては、前記下降部220にも移送機構を設けることを要
す。

［発明の効果］ 本発明は、以上のように構成しているので、洗濯物分
配装置に用いることができ、その結果、以下に掲げる効
果を奏することができる。

本発明を備えた洗濯物分配装置によれば、従来技術に
比べ、分配先の誤りによる、洗濯業者の洗濯物の負担を
削減することができるので、洗濯作業に要する経費を削
減することができる。

本発明を備えた洗濯物分配装置によれば、人力により
分配する場合に比べ、分配作業の速度を高くすることが
できる。

さらに、本発明を備えた洗濯物分配装置によれば、従
来技術に比べ、分配作業に従事する人員の削減をするこ
とができるので、洗濯作業における人件費を軽減するこ
とができる。その結果、洗濯作業に要する経費を軽減す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第10図は本発明の実施例を示す図であり、第
１図（イ）は一部を切欠した洗濯物分配装置用分岐レー
ルを示す正面図、第１図（ロ）は伸縮手段を示す拡大断
面図、第２図は洗濯物分配装置を示す正面図、第３図は
洗濯物分配装置を示す平面図、第４図は洗濯物分配装置
を示す側面図、第５図はバーコードを示す正面図、第６
図はバーコードを付けた洗濯物を示す一部正面図、第７
図はスキャナーによりバーコードを読み取っている状態
を示す斜視図、第８図は一部を切欠した間隔保持手段を
示す拡大正面図、第９図（イ）は一部を切欠したレール
ユニットを示す正面図、第９図（ロ）は作動手段を示す
拡大断面図、第10図（イ）乃至同図（ヘ）は間隔保持手
段及び制御手段の作用を示す工程図である。 Ｇ……ガイド手段、100……洗濯物、110……タッグ、11
1……バーコード、120……ハンガー、200……送り手
段、210……上昇部、215……上昇機構、216……ウォー
ムギヤ、217……電動モーター、220……下降部、300…
…間隙保持手段、310……係止部、311……係止棒、315
……圧接手段、316……コイルスプリング、320……回転
手段停止用センサー、330……係止解除用センサー、400
……演算処理装置、500……水平移送手段、510……チェ
ーン、520……引掛部、530……駆動手段、540……シー
トカバー、600……分配手段、601……軌道、610……レ
ールユニット、611……本体部、615……開閉部、616…
…嵌合部、617……テーパー部、620……作動手段、621,
731……エアーシリンダー、622,732……シリンダー本
体、623,733……ピストン、624……開閉用ロッド、625,
745……開用給排気口、626,746……閉用給排気口、627,
735……シールリング、630,770……取付部、700……洗
濯物分配装置用分岐レール、710……筒形基体、720……
先端部、721……溝、730……伸縮手段、734……伸縮用
ロッド、736……ガイド部、737……支持棒、738……ス
ペーサー、739……ガイド棒、740……取込部、750……
開指令用センサー、760……閉指令用センサー、800……
スキャナー、900……POSターミナル、

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】洗濯物を吊しているハンガーの軌道を備え
   た洗濯物分配装置の、前記軌道の分岐用開閉部近傍に配
   置する洗濯物分配装置用分岐レールであって、筒形基体
   と、この筒形基体に設けたガイド手段とを備え、当該ガ
   イド手段は、前記軌道の開閉部に対して上下移動可能に
   配置させたガイド部、及び、このガイド部を上下移動さ
   せる伸縮手段を有し、さらに、前記ガイド部は、その上
   昇移動時において前記軌道の開閉部が開いた領域に侵入
   してその開閉部から落下するハンガーを取り込む取込部
   を有してなる、洗濯物分配装置用分岐レール。