JP2752723B2 - カードの払出し口 - Google Patents

カードの払出し口

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JP2752723B2 JP24502989A JP24502989A JP2752723B2 JP 2752723 B2 JP2752723 B2 JP 2752723B2 JP 24502989 A JP24502989 A JP 24502989A JP 24502989 A JP24502989 A JP 24502989A JP 2752723 B2 JP2752723 B2 JP 2752723B2
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道夫 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、装置から払出された複数枚のカードを積重
ねて保持する開閉自在とされたカードの払出し口に関す
るものである。
〔従来の技術〕 プリペイドカードのようなカード類を外部に払出す機
能を備えた装置においては、払出し口の内部に所要枚数
のカードを計数しながら払出し、枚数が整ったところで
シャッタを開方向に駆動して払出し口を開放し、人手に
よって該カードを取出すようにしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
現在、公衆電話器による通話や鉄道切符販売等におい
ては金銭情報の磁気記憶されたカードが多用されてい
る。これらのカードは、絵柄別あるいは金額別に多数の
種類が発行されているので、カードを販売する側では売
上げ・在庫等の管理を行う必要があった。
そこで、従来ではカードを販売する場合、複数に区分
けされて棚に収納されたカードの中から販売対象となる
カードを取出し、この取出したカードを計数機にセット
して計算し、この計数したカードを再度手で勘定し確認
した後に必要な枚数だけ持ち出して販売しており、販売
終了後には種別毎にカードの残数を計数し、この結果を
管理表等に記帳して再びカードを元の棚に戻す作業を行
うことによってカード管理をしていた。
しかしながら、上述した従来のカード管理ではカード
を棚から取出したり、計数機で計数したカードを再度確
認の意味で手で勘定したりしてカードを直接手で取扱う
工程が多いため、カードを汚して価値観を損なわせた
り、取扱い時に傷等を負ってカードの磁気面を損傷させ
カード自身を破損させる虞れがあり、取扱いが不便であ
るばかりでなく金銭感覚で取扱われるカードの管理とし
ては適していなかった。
そこで、本発明者らは、カードの種別等を1枚づつ確
認しながら計数して収納や払出し等の操作を行うカード
管理装置を案出した。この装置が扱うカードは換金性の
あるプリペイドカードであり、カードの管理は慎重に行
う必要があるので、カード管理装置の外部への開口部で
ある収納口や払出し口には動力で駆動されるシャッタ装
置を設けてある。
ところが、シャッタ装置によって開閉される払出し口
の開口部が狭いため、払出し口内に払出されたカードが
取り出しにくいという問題があった。
本発明は前述した問題点に鑑みなされたもので、カー
ドを取出しやすい構造の払出し口を提供することを目的
としている。
〔課題を解決するための手段〕
前述した目的を達成するため、本発明によるカードの
払出し口は、払出された複数枚のカードを積重ねて保持
するカードの払出し口において、開口の下縁側に回動軸
をもって軸支され、上下動するシャッタが下方に引込ま
れた時には前記回動軸を中心として自重で装置の外方に
倒れて開口を開き、前記シャッタが上方に引出された時
には該シャッタに押上げられて開口を閉じるカード保持
部材を具備することを特徴としている。
〔作用〕
払出し口内に払出されたカードは、積重なってカード
保持部材に保持される。ここでシャッタが下方に引込ま
れると、前記カード保持部材は自重で装置の外方に倒
れ、上方に大きく開口を開く。カード保持部材に保持さ
れたカードは外部に露出されるので手で取出しやすい。
カードを取出した後に前記シャッタを上方に引出せば、
カード保持部材はシャッタの閉動作に連動して開口を閉
じる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を図面によって説明する。
この実施例は、複数種類のカードの収納・払出し等に
関して、該カードを複数種類のカセット内に収納して取
扱うことにより、その枚数等を管理するカード管理装置
に関するものである。
まず、第1図及び第2図によってカード管理装置の全
体的な構成を説明し、その後に第3図以下の図面を参照
して各構成部分ごとに詳しく説明する。
第1図はカード管理装置の外観斜視図、第2図は同装
置の断面図である。
第1図に示すように、カード管理装置20は、前面に操
作部等が設けられている。14は収納口であり、シャッタ
装置7を開口させることで所定枚数のカードを装置内部
に収納できる。8は払出し口であり、シャッタ装置7を
開口させることでカードを装置内部から所定枚数払出す
ことができる。21はハンドスキャナであり、設定したい
サンプルカードのバーコードを読み取るために用いられ
る。22はテンキーを含むキー群であり、ハンドスキャナ
21に代えてコード番号を入力したり、装置を操作するた
めに用いられる。23は表示部であり各種管理の状態を表
示し、プリンタ24は管理情報を書式出力する。25は装置
を使用する際のIDカードを読取るIDカードリーダの挿入
口である。
次に、第2図に示すように、装置20の内部には耐火金
庫15が設けられている。この耐火金庫15の内部にはワー
ク収納棚としてのカード収納棚1が設けられており、マ
トリクス状に構成された複数の収納部16には複数のカー
ドを収納したカード管理装置用カセット2が収納される
ようになっている。
耐火金庫15の内部において、前記カード収納棚1の後
方には、ワーク搬送装置としてのカセット搬送装置3が
設けられている。カセット搬送装置3は、ワーク保持装
置としてのカセット保持装置9と、その移動機構17とを
有しており、カード収納棚1内からカセット2を取出
し、あるいはカード収納棚1等にカセット2を収納でき
るようになっている。また、カセット保持装置9には位
置検出装置10が設けられており、カード収納棚1の各収
納部16等を正確に検知できるようになっている。
前記耐火金庫15の前面側には2つの開口部が形成され
ており、各開口部に対応する耐火金庫15内のカード収納
棚1には、装置20外から与えられたカードを取込んでカ
セットに収納するカード収納装置4と、装置20内のカセ
ット2からカードを取出して払出し口8に送り出すカー
ド払出し装置5とが、上下の各位置に並んで取付けられ
ている。詳細は後述するが、これらの両装置4,5は、搬
送前の積層したカードを押えるカード保持装置13,13aを
有するほか、前記カードを1枚づつ吸着して搬送するカ
ード剥離供給装置12,12aを含むカード搬送装置11,11aを
備えている。
また、前記カード収納装置4とカード払出し装置5が
面している耐火金庫15の両開口部には、それぞれ非常用
シャッタ装置6が設けられている。
そして、前記非常用シャッタ装置6の外側には、前記
カード収納装置4及びカード払出し装置5と対応する位
置に、それぞれカードの収納口14とカードの払出し口8
が設けられている。そして、これら収納口14及び払出し
口8はシャッタ装置7によって開閉されるようになって
いる。
次に、各構成部分ごとに詳細に説明する。
(1)カード収納棚1 第3図及び第4図に示すように、カード収納棚1は正
方形の枠体である外枠26を基体とし、その内部に縦仕切
り板27と横仕切り板28を組合せて構成した略正方形状の
多数の収納部16を有している。
第5図に示すように、縦仕切り板27の後縁には所定ピ
ッチでスリット29が形成されており、また前縁には所定
ピッチで位置検出用の検出突起30が設けられている。ま
た、横仕切り板28の前縁には所定ピッチで支持片31が突
設されている。各支持片31の中央には前記スリット29に
組合されるスリット32がそれぞれ形成されており、各支
持片31の先端には、収納されたカセット2の抜け落ちを
防止するための返し33が設けられている。また、横仕切
り板28の後縁には、カセット2を案内する拡幅した導入
部34を備えたカセット保持板35が所定ピッチで固設され
ている。そして、両仕切り板27,28はスリット29,32の部
分で互いに係合しており、縦仕切り板27の上下両端がブ
ロック36を介して外枠26に連結されると共に、横仕切り
板28の左右両端がブロック37を介して外枠26に連結され
ている。
第3図及び第4図に示すように、この収納棚1の収納
部16は縦19個、横17個のマトリクスを構成しているが、
カード収納装置4とカード払出し装置5を設けるため
に、各々収納部9個分に相当する収納棚38及び払出し棚
39が設けられている。
このカード収納棚1の収納部16を構成する縦仕切り板
27及び横仕切り板28の各スリット29,32は、パンチプレ
ス加工によって高い精度で加工することができる。そし
て、本実施例によれば、両仕切り板27,28を各スリット2
9,32で組合せ、剛性の高い外枠26内に両仕切り板27,28
の各端部を固定してある。従って各仕切り板27,28は互
いに相手を補強し合うので、カード収納棚1全体として
の強度が大きくなり、複数に区画された各収納部16の位
置精度も高くなる。
このため、後で詳述するカセット搬送装置3を用いて
カード管理装置用カセット2の出入れを行う際、基準位
置から縦横何番目の収納部16であるかがわかれば、単純
な位置計算によって直ちに目標とする収納部16を特定す
ることができる。即ち、多数の収納部16について各々の
位置を絶対値としてカセット搬送装置3に記憶させてお
く必要がなくなり、簡単な装置及び制御手法で各収納部
16に対する位置決めが行える。
また、各収納部16にはカセット保持板35が設けられて
いるので、仮にカセット2の位置決めに若干のずれがあ
ったとしても、導入部34によってカセット2は確実に収
納部16内に導かれる。
なお、縦仕切り板27の検出突起30については、後述す
るカセット搬送装置3の項(3)で位置検出装置10とと
もに詳述する。
(2)カード管理装置用カセット2(カセット2) このカセット2は種類別等に分類された複数枚のカー
ド18を収納する容器であり、前記カード収納棚1の各収
納棚16に1個づつ収納することができる。そして、カー
ド18を装置20外に払出す場合には、所望のカード18を収
納したカセット2は、カセット搬送装置3によってカー
ド収納棚1から抜出されてカード払出し装置5に設定さ
れる。また、カード18を装置20内に収納する場合には、
カセット2はカセット搬送装置3によってカード収納装
置4に設定され、カード18を受入れるようになってい
る。
さて、第6図〜第8図に示すように、カセット2の本
体40は中空直方体形のケースである。まず、本体40の上
面は開口されてカードの入口41となっており、矢印
(イ)で示すように本体40の前面40a側から供給された
カード18を内部に落し込んで積重ねるようになってい
る。本体40の内面は、入口41に向けて拡げられた傾斜面
となるように形成されており、入口41から入ったカード
18が円滑に本体40内に落し込まれるようになっている。
また、入口41の二つの隅部には略三角形状のつば42が設
けられており、一度収納されたカード18が入口41からは
み出すことがないように構成されている。
次に、本体40の下面40bのうち前面40a側の半分近くが
開口されるとともに、本体40の前面40aのうち下面40b側
の一部が開口されることにより、本体40の下面40b及び
前面40a側に開口したカード18の出口43が形成されてい
る。そして矢印(ロ)で示すように、本体40内に積重ね
られたカード18は、下から一枚づつ出口43を介して外に
取出されるようになっている。
次に、本体40の内部には、前記出口43の後端縁43aに
近い部分にローラ44が設けられている。このローラ44は
カード18の出入り方向と直交する軸を中心に回動自在と
なっている。そして第7図に示すように、カード18を本
体40内に落し込んでローラ44上に載せた時、カード18が
本体40内で斜めになり、カード18の先端18aが出口43の
開口よりもやや上方に位置するように構成されている。
このカード管理装置用カセット2によれば、カード18
を上部の入口41から入れて下部の出口43から出すので、
先に収納された古いカードから順次排出していくことが
できる。また、本体40内に入ったカード18は、ローラ44
を支点にして先端18aが浮上るような姿勢に傾く。この
ため、次々に投入されたカード18,18どうしは互いに滑
り合い、整然と揃って積重なっていくことができ、一度
収納されたカード18が出口43から落下してしまうことも
ない。また、後述するように、カセット2内のカード18
は吸着手段で一枚づつ取出されていくが、一番下にある
カード18の先端18aは出口43の開口よりも上方にあり、
かつカードが出口側を上にして斜めに積重なっているの
で、排出されるカード18と接する上のカード18を容易に
分離することができる。また、ローラ44が回転するので
排出される時にカード18に傷がつきにくい。
図中45は、カセット保持装置9のワーク保持手段が係
合する保持孔である。この保持孔45に関連した作用等
は、後の項(3)でカセット保持装置9等とともに説明
する。また、図中46は、カード払出し装置5にカセット
2を設定する場合の位置決め孔である。この位置決め孔
46に関連した作用等は、カード払出し装置5に関する後
の項(5)で説明する。
図中47は、収納されているカード18の量を目視するた
めの切欠きである。図中48は、カード18を円滑に収納す
るための空気抜きである。図中49は、カード払出し装置
5に設定された際に、同装置のセンサによってカード18
の有無を検知するための切欠きである。図中50は、カー
ド収納装置4に設定された際に、同装置のセンサによっ
てカード18の満杯を検知するための切欠きである。
(3)カセット搬送装置3(カセット保持装置9及び位
置検出装置10を含む。) 第9図及び第10図に示すように、前記カセット2を搬
送するカセット搬送装置3は、Z軸方向に移動自在とさ
れたカセット保持装置9と、カセット保持装置をX軸
(水平軸)及びY軸(垂直軸)方向に移動させる移動機
構17とを有している。
第9図及び第10図に示すように、移動機構17の機枠51
には、Y軸(垂直軸)に平行な左右一対のガイド棒52が
設けられている。このガイド棒52には案内部53を介して
基部54がY軸方向に昇降動自在となるように設けられて
おり、該基部54の前面側には、ローラ55を介してカセッ
ト保持装置9がX軸方向(水平方向)に移動自在となる
ように設けられている。この基部54には、X軸方向の駆
動系として一対のスプロケット56及びこれに掛け回され
た駆動チェン57と、スプロケット56を駆動するモータ58
が設けられている。そして駆動チェン57の一部がカセッ
ト保持装置9に固定されており、前記モータ58の駆動に
よってカセット保持装置9は基部54上で左右方向に自在
に移動することができるようになっている。
次に、前記機枠51には、前記基部54をY軸方向に作動
させる移動機構17の駆動系が設けられている。即ち、機
枠51の上方にはX軸に沿った駆動軸59が設けられてお
り、この駆動軸59は駆動ギア60及びギアボックス61を介
してサーボモータ62に連動している。駆動軸59の両端に
はスプロケット63が固設されており、各スプロケット63
の直下である機枠51の下方にはそれぞれスプロケット64
が回動自在に設けられている。このスプロケット64,64
と前記スプロケット63,63を間にはそれぞれ駆動チェン6
5,65が掛け回されている。そして、各駆動チェン65の一
部が、前記基部54の両端にそれぞれ固定されている。
次に、第9図及び第10図に示すように、前記駆動チェ
ン65には、駆動チェン65の回転方向について前記基部54
等と対称な位置にバランサ66が固設されている。バラン
サ66の重量は、カセット保持装置9等を含めた基部54全
体の重さよりも軽くなっている。即ち、Y軸方向に駆動
されるべき基部54等とバランサ66は重量がつり合ってい
ないので、Y軸方向の駆動系には常に一定方向の荷重が
作用している。従って、該駆動系の動力伝達部分にはバ
ックラッシが生じなくなる。例えば、特にバックラッシ
が問題となるギアボックス61内のギア及び駆動ギア60に
おいては、これらのギアは一定方向の力によって常に片
側に寄せられるのでバックラッシが生じなくなる。
このように、このカセット搬送装置3のY軸方向の駆
動系には、カセット保持装置9を有する基部54と重さの
異なるバランサ66を設けてあるので、少くともY軸方向
についてのバックラッシが防止され、サーボモータ62に
よる同方向についての位置決めが正確になる。
なお、ここではバランサ66を軽くしたが、カセット保
持装置9及び基部54より、バランサ66の方を重くしても
よい。
次に前記基部54に取りつけられたカセット保持装置9
を第11図〜第13図によって説明する。
前記基部54に固設された基台70の上面には、Y軸に平
行な回転軸を有する2個のプーリ71が設けられており、
両プーリ71,71にはベルト72が掛け回されている。そし
て基台70の下面にはパルスモータ73が固設されており、
このパルスモータ73がプーリ71,71及びベルト72を駆動
するようになっている。また、基台70の上面には、Z軸
方向に平行な一対のガイド棒74が設けられており、この
ガイド棒74にはZ軸方向に移動自在となるように案内部
材75を介してカセット2の載置部76が設けられている。
そして、載置部76と前記ベルト72とは、連結板77を介し
て連動連結されている。なお、図中78,78は載置部76の
限界位置を検出するセンサである。
前記載置部76の前端には、ワークであるカセット2が
載置される載置板79が突設されている。
第11図〜第13図に示すように、前記載置部76の上面に
は、載置板79上に載せられたカセット2に係止し、これ
をZ軸方向前方に押圧するように付勢された接触部材と
しての押圧板80が設けられている。即ち、載置部76上に
設けられた一対のブラケット板81,81には、X軸と平行
な揺動軸82をもって略矩形の押圧板80が所定範囲内で揺
動自在となるように設けられている。振動軸82に設けら
れたねじりコイルばね83の一端はブラケット板81に係止
し、他端は押圧板80に係止しており、押圧板80はストッ
パ部84がブラケット板81に当接する図示の位置で静止す
るようになっている。このように、この押圧板80は、第
11図及び第12図に示す位置を原位置とし、前方から載置
板79上に入ってきたカセット2に押されて後方に揺動
し、ねじりコイルばね83の力によってカセット2を前方
に押圧するようになっている。
第11図〜第13図に示すように、前記押圧板80の背面側
には、押圧板80の揺動方向について異なる2つの位置に
2個の検出センサ85,86が設けられている。これらの各
検出センサはそれぞれ投光部と受光部からなり、押圧板
80の背面側に設けられた2つの遮光板87,88によって光
路を遮られることでON信号を出力するように構成されて
いる。ここで、押圧板80に近い方の検出センサ85はワー
ク検出センサであり、ワークであるカセット2によって
揺動した押圧板80の第1の位置を検出する。次に、後方
の検出センサ86は保持位置検出センサであり、さらに後
方に揺動した押圧板80の第2の位置を検出して、カセッ
ト2が保持位置にきたことを検知するものである。
次に、前記載置部76の上面には、前記ブラケット板81
を挾んでZ軸に平行な一対の保持爪89,89がワーク保持
手段として設けられている。この保持爪89は軸90をもっ
て載置部76に回動自在に枢支されており、鉤状に形成さ
れた先端部91が載置板79の両側に位置するようになって
いる。また、軸90と先端部91の間において、両保持爪89
は引張りコイルばね92によって連結されている。また載
置部76上にはZ軸方向にリンク板93を直動させるソレノ
ド94が設けられている。そして、前記両保持爪89,89の
後端部と、前記リンク板93とが連結リンク板95によって
連動連結されている。即ち、ソレノイド94を駆動すれば
両保持爪89,89は引張りコイルばね92を引伸ばし、軸90
を中心に鉤状の先端部91を開くが、ソレノイド94を切れ
ば引張りコイルばね92の復帰力によって再び閉じるよう
に構成されている。
次に、前記カセット保持装置9には、カード収納棚1
の各収納部16を検出するための位置検出装置10が設けら
れている。
第12図及び第14図に示すように、カセット保持装置9
の基台70の下面前端には、2個1組の検出センサ96,97
が設けられている。各検出センサ96,97は、前記カード
収納棚1において、各収納部16の下方にある一対の検出
突起30,30を検出するものである。第15図に示すよう
に、再検出センサ96,97の検出位置は、同じではなくY
方向にずらしてある。これによって、第16図に示すよう
に、一方の検出センサ97は一方の検出突起30aの中心よ
りもY方向について上側を検知し、他方の検出センサ96
は他方の検出突起30bの中心よりもY方向について下側
を検知するようになっている。
次に、以上のように構成されたカセット搬送装置3全
体としての作用を説明する。
カセット収納棚1内にあるカセット2を取出す場合、
まず移動機構17によってカセット保持装置9を所定の位
置に移動させる。この場合、少くともY軸方向の駆動系
についてはバックラッシが解消されており、さらにカー
ド収納棚1における各収納部16の位置精度が高いので、
カセット保持装置9は移動機構17によってほぼ正確な位
置に設定される。
次に、一対の検出センサ96,97が所定位置にある一対
の検出突起30,30を検知する。この場合、両検出センサ9
6,97におけるY方向の検出位置はずれており、両検出セ
ンサ96,97がそれぞれ検出突起30,30を検出した場合の
み、カセット保持装置9の位置決めが行なわれたことに
なる。このように、2個の検出センサの96,97の検出位
置をずらすことによって位置決めの精度が向上し、少く
とも検出位置のずれに相当する誤差内での位置決め精度
が確保される。また検出位置をずらすことによって検出
突起30を探す範囲が拡大する。即ち、2個の検出センサ
96,97のうちの一方のみが一方の検出突起30を検出する
場合があるが、その場合には移動機構17をY軸について
上方又は下方へ移動させることによって他方の検出突起
30をみつけ出し、正確な位置決めを行なうことができ
る。
なお、この実施例では、特にY軸方向についての正確
な位置決めを行える位置検出装置10について述べたが、
同じ原理をX軸方向に適用することも可能である。ま
た、カセット2の外面を光が反射しにくいような状態に
仕上げておけば、両検出センサ96,97の誤動作をより確
実に防止できる。例えば、カセット2を黒色のプラスチ
ックで成形し、外面を梨地状にするとよい。
次に、所定の収納部16に位置決めされたカセット保持
装置9は、Z軸方向に移動してカード収納棚1内のカセ
ット2を取出しに行く。
まず、第17図(a)に示すように、パルスモータ73の
駆動によって載置部76を収納部16内に収納されたカセッ
ト2に向けて移動させる。この時、載置板79はカセット
2の下面よりも下方の位置にあり、ソレノイド94が作動
されて保持爪89は開いた状態にある。
第17図(b)に示すように、載置部76をさらにカセッ
ト2に向けて移動させると、カセット2が押圧板80を押
す。そして揺動した押圧板80の一方の遮光板87がワーク
検出センサ85を遮光し、これによってカセット2の存在
が検出される。
カセット2の存在が検出されると、第17図(c)に示
すように、カセット保持装置9全体が上方に移動し、カ
ード収納棚1の一対の支持片31,31の間を通って上昇し
た載置板79がカセットを持ち上げる。
第17図(d)に示すように、載置部76をさらにカセッ
ト2に向けて移動させると、カセット2がさらに押圧板
80を押す。さらに後方へ揺動した押圧板80の他方の遮光
板88が保持位置検出センサ86を遮光し、これによってカ
セット2が保持位置にきたことが検知される。ここで、
保持位置検出センサ86からの信号によってソレノイド94
を切り、引張りコイルばね92の復帰力によって保持爪89
の先端部91を閉じる。この時、保持爪89の先端部91は、
カセット2の保持孔45のなかに入るが、保持孔45の周縁
部45aに係合してはいない。
第17図(e)に示すように、ここで載置部76をZ軸方
向の後方へ向けて移動させ、カセット2をカード収納棚
1から引き出す。すると、ねじりコイルばね83の弾性力
によって載置板79上のカセット2を押圧板80が押し返
す。カセット2の保持孔45の周縁部45aには前記保持爪8
9の先端部91が係合し、これによってカセット2は一対
の保持爪89,89と押圧板80によって載置板79上に確実に
保持される。この時、保持位置検出センサ86は再びOFF
になるが、ワーク検出センサ85はONのままである。この
ような各センサによる検出状態の変化から、カセット2
を正常につかめたことが検知される。
次に、移動機構17が作動し、このカセット2をカード
収納装置4又はカード払出し装置5に搬送して所定の位
置に設定する。そしてカード18の収納又は払出しが終っ
たところで再び該カセット2を取出し、カード収納棚1
の所定位置に返す。
カセット2を返す場合には、まずカード収納棚1の一
対の検出突起30,30を一対の検出センサ96,97によって検
知し、カセット保持装置9を位置決めする。この状態で
は、ワーク検出センサ85はONだが、保持位置検出センサ
86は遮光されていない。
次に、カセット保持装置9を少し持ち上げた状態で、
保持位置検出センサ86がONになる位置までカセット2を
収納部16内に差込む。この状態では、カセット2はカセ
ット保持板35に保持され、また保持爪89の先端部91は保
持孔45の周縁部45aから離れる。
次に、ソレノイド94を作動させて保持爪89の先端部91
を開き、カセット2の保持を解除する。そして、ワーク
検出センサ85のみがONとなる位置まで、載置部76をZ軸
方向の後方へ移動させる。
ここで、カセット2を収納部16内に残してカセット保
持装置9を下降させ、さらにZ軸方向の後方へ移動させ
る。
このように、本実施例のカセット保持装置9によれ
ば、2個の検出センサ85,86と押圧板80によって、カセ
ット2の有無と保持動作の成否を確認することができ
る。また、ねじるコイルばね83で付勢された押圧板80で
カセット2を押し、カセット2の保持孔45に保持爪89を
引掛けることで、載置板79上の該カセット2を確実にす
ることができる。
(4)カード収納装置4 カード収納装置4は前記カード収納棚1内に組込まれ
ている。そしてカード収納装置4は、カード管理装置20
の収納口14に積まれたカード18を1枚づつ装置20内に搬
入してカセット2内に投入するカード搬送装置11を備え
ている。
第18図に示すように、このカード搬送装置11は、吸着
手段としての吸着パッド100を備えた第1のカード搬送
部であるカード剥離供給装置12と、一方向クラッチを備
えたカード受渡し搬送部101と、第2のカード搬送部で
あるベルト搬送装置102とから構成されている。また、
第18図において103はカードリーダであり、カード搬送
装置11がカード管理装置20内に収納する各カード18の種
類等を読み取ることができるようになっている。
第18図〜第21図によってカード剥離供給装置12を説明
する。
まず、枠台104の上板の上面には4個の案内ブロック1
05が固設されており、これら案内ブロック105には互い
に平行な2本の摺動軸106が移動自在に設けられてい
る。両摺動軸106は基部材107によって一体に連結されて
おり、基部材107の上面には係合ローラ108が設けられて
いる。また、枠台104の側方には、後述する吸着手段100
の搬送手段であるモータ109が設けられており、その軸
端には係合ローラ110を有するアーム111が取付けられて
いる。そして、枠台104には、先端部と中央部に係合孔1
12,113が形成された連結リンク114が基端部において回
動自在に軸支されており、前記アーム111の係合ローラ1
10と前記基部材107の係合ローラ108がそれぞれ連結リン
ク114の各係合孔113,112に係合している。即ち、モータ
109の回転が直線運動に変換され、基部材107で連結され
た2本の摺動軸106直動させるように構成されている。
次に、第19図〜第22図に示すように、前記摺動軸106
の先端側(収納口14側)には揺動自在のリンク機構115
が設けられている。即ち、摺動軸106の先端側には箱枠
状の取付部116が固設されており、該取付部116の下端に
は一対の取付フランジ116aが突設されている。そして該
取付フランジ116aには揺動板117が揺動自在に軸支され
ている。また、前記取付部116の上方には作動板118が揺
動自在に軸支されており、その下端部に突設された係合
部119が、前記揺動板117の上端面に設けられた係合ロー
ラ120に係合している。また前記取付部116の上方と前記
揺動板117の上端面とは復帰用のばね121によって連結さ
れている。そして、前記基部材107上には駆動手段とし
てのソレノイド122が設けられ、ソレノイド122の駆動軸
と前記作動板118とが連結板123で連動連結されている。
次に、前記揺動板117には、吸着手段としての吸着パ
ッド100が2個設けられている。この吸着パッド100は下
方に向けられており、チューブ124を介して吸引手段に
連通されている。
第19図、第21図、第23図及び第24図によってカード受
渡し搬送部101と、ベルト搬送装置102を説明する。
第19図及び第21図に示すように、枠台104の側板の内
面には、駆動軸を水平にした状態で搬送モータ125が設
けられている。また、該側板には、、第1の駆動軸126
と第2の駆動軸127がそれぞれ水平に設けられている。
側板の外側に突出した搬送モータ125の駆動軸にはプー
リ128が設けられている。側板の外側に突出した第2の
駆動軸127には大プーリ129と小プーリ130が同軸に固設
され、側板の外側に突出した第1の駆動軸126には大プ
ーリ129と小プーリ130の中間の大きさのプーリ131が設
けられている。そして、搬送モータ125の駆動軸のプー
リ128と大プーリ129はベルト132によって連動連結さ
れ、小プーリ130と前記プーリ131はベルト133によって
連動連結されている。これによって、搬送モータ125を
一定速度で回転駆動すれば、第1の駆動軸126よりも第
2の駆動軸127の方が回転数が大きくなる。なお、図中1
34はテンションプーリであり、ばねの力によって各ベル
ト132,133に張力を与えている。
第21図及び第24図に示すように、側板の間にある第1
の駆動軸126には一方向クラッチ135を介してゴムリング
136が設けられており、カード受渡し搬送部101が構成さ
れている。第24図中に矢印(ハ)で示すように、この一
方向クラッチ135は、前記カード剥離供給装置12による
カード18の挿入方向(図中左方向)、又は後述するベル
ト搬送装置102によるカード18の引出し方向(図中左方
向)に沿って空転するように構成されている。このカー
ド受渡し搬送部101の回転周速度は、前記カード剥離供
給装置12の搬送速度よりも小さい。また、前記第2の駆
動軸127によって駆動するベルト搬送装置102の搬送速度
よりも小さい。第23図にも示すように、このカード受渡
し搬送部101には、ばね137で下方に付勢された押えロー
ラ138が上方から当接している。
第24図に示すように、側板の間において、第2の駆動
軸127には駆動プーリ139が設けられており、該第2の駆
動軸127と第1の駆動軸126の間には、位置が固定された
3個の従動プーリ140とばね141で付勢された1個のテン
ションプーリ142とが設けられている。そして、これら
駆動プーリ139と各従動プーリ140及びテンションプーリ
142には搬送ベルト143が装着されている。また第23図及
び第24図に示すように、前記搬送ベルト143の上方に
は、ばね144で下方に付勢された3個のプーリが設けら
れており、各プーリ145には従動ベルト146が装着されて
前記搬送ベルト143に接している。このように、このベ
ルト搬送装置102は互いに接触して連動する搬送ベルト1
43と従動ベルト146を有し、前記カード受渡し搬送部101
の周速度よりも大きい搬送速度でカード18を挾持搬送で
きるようになっている。
次に、第19図,第23図及び第24図に示すように、前記
ベルト搬送装置102の図中左隣には、カセット2の設定
部147が設けられている。この設定部147は、前記ベルト
搬送装置102が搬送してくるカード18を受入れるカセッ
ト2を設定するためのものである。カセット2が載置さ
れる支持板148には、前記カセット保持装置9の載置板7
9をかわすための矩形の切欠き148aが形成されている。
また図中149はカセット2の保持板であり、前記カード
収納棚1に設けられたカセット保持板35と同様の機能を
有する。また、特に図示はしないが、この設定部147に
は、カセット2の有無を検知するセンサと、カセット2
がカード18で満杯になったことを検知するセンサと、カ
セット2内のカード18の有無を検知するセンサとが設け
られている。
次に、第18図に示すように、カード管理装置20の収納
口14には、多数のカード18を斜めに積重ねて上方へ順次
持上げていく供給装置150が設けられている。この供給
装置150は、一番上にあるカード18が常に所定の取出し
位置にくるように駆動制御されている。また、この供給
装置150の上方には、押えローラ151でカード18を押える
ウエイトレバー152を有するカード保持装置13が揺動自
在に軸支されており、前記カード剥離供給装置12の吸着
パッド100によって取出されるカード18の上面をばねの
力で押えるようになっている。
次に、以上のように構成されたカード収納装置4の作
用を説明する。
第19図、第20図及び第22図に示すカード剥離供給装置
12によって、収納口14の供給装置150に積上げられたカ
ード18を1枚づつ剥離して搬送する。まずモータ109の
駆動によって摺動軸106が前方へ伸び、その先端にある
吸着パッド100が取出し位置に設定される。ここでソレ
ノイド122が駆動され、連結板123と作動板118と揺動板1
17からなるリンク機構115が操作される。即ち揺動板117
がばね121の力に抗して揺動するので、第22図(a)に
示すように吸着パッド100は姿勢を傾け、傾斜したカー
ド18の先端上面に吸着する。ここでソレノイド122への
通電が切られると、第22図(b)に示すように揺動板11
7及び吸着パッド100はばね121の復帰力によって元の姿
勢に戻る。ここで、カード18の上面中央は図示しないウ
エイトレバー152が押えているので、リンク機構115によ
る吸着パッド100の揺動によって、吸着パッド100が吸着
した一番上のカード18の先端は下にあるカード18の先端
と確実に剥離される。
そして、モータ109が駆動され、吸着保持されたカー
ド18が下のカード18の層から引き抜かれていく。この場
合、カード18にはカード保持装置13によって若干の力が
加えられているので、引き抜く速度を急激に立ち上げる
と吸着パッド100とカード18との間に滑りが生じてしま
う。しかしながら、この実施例では、モータ109の回転
運動がアーム111及び連結リンク114を介して直線運動と
なって吸着パッド100に伝達されるため、吸着パッド100
の引抜き運動は始めは遅く、次第に速くなっていく。こ
のため、このカード剥離供給装置12によるカード18の取
出し及び搬送はきわめて円滑に行われる。
次に、第25図に示すようにカード剥離供給装置12に搬
送されたカード18は、第26図に示すようにカード受渡し
搬送部101に入り、この時に吸着パッド100による保持が
解除される。カード剥離供給装置12の速度v1はカード受
渡し搬送部101の周速度v2よりも大きい。従って、カー
ド18はカード受渡し搬送部101に押し込まれることにな
るが、この時には一方向クラッチ135が同方向に空転す
るので、カード18に負荷はかからず傷がつくことはな
い。
次に、第27図に示すように、カード18はカード受渡し
搬送部101からベルト搬送装置102へ入る。ベルト搬送装
置102の搬送速度v3はカード受渡し搬送部101の周速度v2
よりも大きい。従って、カード18はベルト搬送装置102
に挾持された時に引張られることになるが、この時には
一方向クラッチ135が同方向に空転するので、カード18
に負荷はかからず傷がつくことはない。
そして、ベルト搬送装置102に搬送されたカード18
は、設定部147に設けられたカセット2の中に次々と落
し込まれていく。
このように、カード収納装置4が有するカード搬送装
置11によれば、カード剥離供給装置12とベルト搬送装置
102の間に一方向クラッチ135を有するカード受渡し搬送
部101を設けたので、カード18を変形させたり傷をつけ
ることなく連続的に搬送することができる。また、カー
ド剥離供給装置12によれば、リンク機構115で揺動する
吸着パッド100を有しているので、ウエイトレバー152の
作用と相俟って、積重ねられたカード18を1枚づつ確実
に剥離して搬送できる。
(5)カード払出し装置5 カード払出し装置5は前記カード収納装置4の下方に
あってカード収納棚1内に組込まれている。そして、カ
ード払出し装置5は、カセット2内のカード18を1枚づ
つ取出して搬送し、カード管理装置20の払出し口8内に
投入するカード搬送装置11aを備えている。
第28図に示すように、このカード搬送装置11aは、吸
着手段としての吸着パッド100aを備えた第1のカード搬
送部であるカード剥離供給装置12aと、一方向クラッチ
を備えたカード受渡し搬送部101aと、第2のカード搬送
部であるベルト搬送装置102aとから構成されている。ま
た、第28図において160はカードリーダであり、カード
搬送装置11aが外部に払出す各カード18の種類等を読み
取ることができるようになっている。
第29図,第31図及び第32図によってカード剥離供給装
置12aを説明する。
枠台161の内部には基台162が設けられており、基台16
2の傾斜した上面には互いに平行な一対の案内棒163が設
けられている。この案内棒163には案内ブロック164を介
して基部材165が移動自在に設けられており、基部材165
の下面には係合ローラ166が設けられている。また、基
台162の上面には、前記案内棒163の側方に、後述する吸
着パッド100aの搬送手段であるモータ167が駆動軸を下
に向けて設けられており、その軸端には係合ローラ168
を有するアーム169が取付けられている。そして、基台1
62の上面には、先端部と中央部に係合孔170,171が形成
された連結リンク172が基端部において回動自在に軸支
されており、前記アーム169の係合ローラ168と前記基部
材165の係合ローラ166がそれぞれ連結リンク172の各係
合孔171,170に係合している。即ち、前記カード収納装
置4のカード剥離供給装置12と同様に、モータ167の回
転が直線運動に変換され、案内棒163に沿って基部材165
を直動されることができるように構成されている。
次に、第32図及び第36図に示すように、前記基部材16
5には揺動自在のリンク機構173が設けられている。即
ち、前記基部材165の上面には一対の取付アーム174が設
けられており、この取付アーム174には揺動板175が揺動
自在に軸支されている。そして、この揺動板175と取付
アーム174とは復帰用のばね176によって連結されてい
る。次に、前記基部材165の下面にはソレノイド177が設
けられており、ソレノイド177の駆動軸と前記揺動板175
とは、中央部を基部材165側に軸支された連結板178で連
動連結されている。
次に、前記揺動板175には、吸着手段としての吸着パ
ッド100aが2個設けられている。この吸着パッド100aは
上方に向けられており、チューブ179を介して図示しな
い吸引手段に連通されている。
第28図,第29図及び第30図によってカード受渡し搬送
部101aとベルト搬送装置102aを説明する。
第29図に示すように、枠台161の側板の内面には、駆
動軸を水平にした状態で搬送モータ180が設けられてい
る。また、該側板には、第1の駆動軸181と第2の駆動
軸182がそれぞれ水平に設けられている。側板の外側に
突出した搬送モータ180の駆動軸にはプーリ183が設けら
れている。側板の外側に突出した第2の駆動軸182には
大プーリ184と小プーリ185が同軸に固設され、側板の外
側に突出した第1の駆動軸181には大プーリ184と小プー
リ185の中間の大きさのプーリ186が設けられている。そ
して、搬送モータ180の駆動軸のプーリ183と大プーリ18
4はベルト187によって連動連結され、小プーリ185と前
記プーリ186はベルト188によって連動連結されている。
これによって、搬送モータ180を一定速度で回転駆動す
れば、第1の駆動軸181よりも第2の駆動軸182の方が回
転数が大きくなる。なお、図中189はテンションプーリ
であり、ばねの力によって各ベルト187,188に張力を与
えている。
第30図に示すように、側板の間にある第1の駆動軸18
1には一方向クラッチ190を介してゴムリング191が設け
られており、カード受渡し搬送部101aが構成されてい
る。第28図中に矢印(ニ)で示すように、この一方向ク
ラッチ190は、前記カード剥離供給装置12aによるカード
18の挿入方向(図中右方向)、又は後述するベルト搬送
装置102aによるカード18の引出し方向(図中右方向)に
沿って空転するように構成されている。このカード受渡
し搬送部101aの回転周速度は、前記カード剥離供給装置
12aの搬送速度よりも小さい。また、前記第2の駆動軸1
82によって駆動するベルト搬送装置102aの搬送速度より
も小さい。第29図にも示すように、このカード受渡し搬
送部101aには、ばねで上方に付勢された押えローラが下
方から当接している。
第28図及び第30図に示すように、側板の間において、
第2の駆動軸182には駆動プーリ192が設けられており、
該第2の駆動軸182と第1の駆動軸181の間には、位置が
固定された従動プーリ193とばねで付勢されたテンショ
ンプーリ194とが設けられている。そして、これら駆動
プーリ192と従動プーリ193及びテンションプーリ194に
は搬送ベルト195が装着されている。また第28図に示す
ように、前記搬送ベルト195の下方には、2個のプーリ1
96とばねで付勢されたテンションプーリ197とが設けら
れており、各プーリ196,197には従動ベルト198が装着さ
れて前記搬送ベルト195に接している。このように、こ
のベルト搬送装置102aは互いに接触して連動する搬送ベ
ルト195と従動ベルト198を有し、前記カード受渡し搬送
部101aの周速度よりも大きい搬送速度でカード18を挾持
搬送できるようになっている。
次に、第29図及び第30図に示すように、前記ベルト搬
送装置11aの図中左隣には、カセット2の設定部199が設
けられている。この設定部199は、外部に払出すカード1
8を収納したカセット2を設定するためのものである。
カセット2が載置される支持板200には、前記カセット
保持装置9の載置板79をかわすための矩形の切欠き201
と、カセット2の出口43に対応する開口部202とが形成
されている。また図中203はカセット2の保持板であ
り、前記カード収納棚1に設けられたカセット保持板35
と同様の機能を有する。また、この設定部199には、カ
セット2内のカード18の有無を検知するセンサ204と、
図示しないカセット2の有無を検知するセンサとが設け
られている。
次に、第29図,第30図及び第33図に示すように、前記
設定部199には、カセット2を所定位置に位置決めする
ための位置決めレバー205が設けられている。位置決め
レバー205は、先端部にころ206を有しており、また回動
軸207をもって基端部を枠台161に軸支されている。そし
て、この回動軸207にはねじりコイルばね208が設けられ
ており、該位置決めレバー205を上方に付勢している。
また、位置決めレバー205の略中央部上側には、係合ア
ーム209が設けられている。
次に、この位置決めレバー205の上方にはカード保持
装置13aが設けられている。このカード保持装置13aは、
回動軸212をもって基端部を枠台161側に軸支されたウエ
イトレバー210と、その先端部に設けられたころ211とを
有している。そして、このウエイトレバー210は前記位
置決めレバー205の係合アーム209に係合しており、ねじ
りコイルばね208の付勢力によって、前記位置決めレバ
ー205とともに第33図に示した上方位置に設定されるよ
うになっている。
次に、以上のように構成されたカード払出し装置5の
作用を説明する。
まず、所望のカード18が収納されたカセット2を前記
カセット保持装置9によって設定部199に設定する。
第34図(a)に示すように、カセット保持装置9によ
って支持板200よりもやや上方の位置に保持されたカセ
ット2が設定部199に挿入されると、該カセット2の前
面40aに位置決めレバー205のころ206が当接する。
第34図(b)に示すように、カセット2が設定部199
内にさらに挿入されると、位置決めレバー205は下方へ
揺動され、位置決めレバー205のころ206はカセット2の
位置決め孔6よりも下方に位置する。そして、位置決め
レバー205の下降に伴なってウエイトレバー210も下降
し、ウエイトレバー210のころ211がカセット2内にある
カード18の上面に当接する。
第34図(c)に示すように、ここでカセット保持装置
9を下降させてカセット2を支持板200上に設定する。
この動作によって位置決めレバー205のころ206がカセッ
ト2の位置決め孔46に係合し、カセット2が所定の位置
に設定されたことが確認される。
次に前記カード剥離供給装置12aによって、前記カセ
ット2内のカード18を下から1枚づつ剥離して取出す。
第36図(a)に示すように、前記モータ167の駆動に
よって基部材165をカセット2側へ移動させ、吸着パッ
ド100aを取出し位置に設定する。
第36図(b)に示すように、ここでソレノイド177を
駆動して連結板178の下端側を引込むと、取付アーム174
に設けられた揺動板175及び吸着パッド100aは上方に揺
動する。これによって吸着パッド100aは、カセット2の
出口43から覗いている一番下のカード18の先端部下面に
吸着する。
ここでソレノイド177への通電が切られると、第36図
(c)に示すように揺動板175及び吸着パッド100aはば
ね176の復帰力によって元の姿勢に戻り、一番下のカー
ド18は下方へ引張られる。ここで、ローラ44を支点にし
てカセット2内で傾斜して積層されているカード18は、
該ローラ44に関して吸着パッド100aと反対の上面側から
ウエイトレバー210の圧力を受けている。従って、前述
したようにカード18の先端を吸着した吸着パッド100aが
リンク機構173によって下方へ揺動すれば、ウエイトレ
バー210がない場合を示す第35図のように、カード18の
後端がもち上がってしまうことはなく、後続のカード18
が出口43から落下してしまう恐れはない。そして、吸着
されたカード18は上にあるカード18と確実に剥離され
る。
なお、前記ウエイトレバー210は図示しないストッパ
によって下限位置が定められているので、カセット2内
のカード18が残り少くなった時にカード18がウエイトレ
バー210で折り曲げられてしまうことはない。
次に、第36図(d)に示すように、モータ167が駆動
して、吸着パッド100aに保持されたカード18をカセット
2から引き抜いてカード受渡し搬送部101aへ搬送する。
この場合、引き抜かれるカード18には上部に載ってい
るカード18の重量が加わっているため、引き抜く速度を
急激に立ち上げると吸着パッド100aとカード18との間に
滑りが生じてしまう。しかしながら、この実施例では、
モータ167の回転運動がアーム169及び連結リンク172を
介して直線運動となって吸着パッド100aに伝達されるた
め、吸着パッド100aの引抜き運動は始めは遅く、次第に
速くなっていく。このため、このカード剥離供給装置12
aによるカード18の取出し及び搬送はきわめて円滑に行
われる。また、このような構造で搬送速度の変化をつけ
るようにすると、モータ167の回転速度は一定でよく、
このため制御が容易になる。
次に、カード18はカード受渡し搬送部101aを経てベル
ト搬送装置102aへ入る。前記カード剥離供給装置12a及
びベルト搬送装置102の搬送速度は、カード受渡し搬送
部101aの周速度よりも大きい。従って、カード収納装置
4の項(4)で詳述したのと同様の作用により、カード
18の受渡し時には一方向クラッチ190が空転してカード1
8には負荷がかからず、カード18に傷がつくことはな
い。
そしてベルト搬送装置102aから排出されたカード18
は、第28図に示すように払出し口8に次々と積重ねられ
ていく。
このように、カード払出し装置5が有するカード搬送
装置11aによれば、カード剥離供給装置12aとベルト搬送
装置102aの間に一方向クラッチ190を有するカード受渡
し搬送部101aを設けたので、カード18を変形させたり傷
をつけることなく連続的に搬送することができる。ま
た、カード剥離供給装置12aによれば、リンク機構173で
揺動する吸着パッド100aを有しているので、カード保持
装置であるウエイトレバー210の作用と相俟って、積重
ねられたカード18を下から1枚づつ確実に剥離して搬送
できる。
(6)非常用シャッタ装置6 以上説明してきたカード収納棚1等の各装置類は、始
めに説明した通り、換金性のあるカードを火災から守る
ために耐火金庫15の内部に収納されている。そして、カ
ードの外部との出入れは耐火金庫15に設けられた2つの
開口部を介して行っているが、火災等の非常時には非常
用シャッタ装置が各開口部を閉止するようになってい
る。
第37図において、221は耐火金庫15の壁体側に形成さ
れた収納側の開口部、222は払出し側の開口部である。
両開口部221,222には、耐火能力を有する収納シャッタ
板223と払出しシャッタ板224がそれぞれ設けられてい
る。そして、両シャッタ板223,224は、上下動自在とな
るようにそれぞれ両端縁をガイドされている。
第37図及び第38図に示すように、収納シャッタ板223
の上端縁は、2個所に切欠き226が形成された第1のシ
ャッタホルダ225に固設されている。また払出しシャッ
タ板224の下端部は、第2のシャッタホルダ227に固設さ
れている。第1のシャッタホルド225の左端の近傍で
は、固定基板228に回転軸229が設けられており、この回
転軸229には連動する2個のスプロケット230,231が設け
られている。また、第1のシャッタホルダ225の右端の
近傍では、回動自在とされた2個のスプロケット232,23
3が固定基板228の上下の両位置に設けられている。そし
て、第1のシャッタホルダ225の左端には左ローラチェ
ン234の一端が固定され、該左ローラチェン234はスプロ
ケット230に掛け回されて下方に導かれ、その他端が第
2のシャッタホルダ227の左端に連結されている。さら
に、第1のシャッタホルダ225の右端には左ローラチェ
ン235の一端が固定され、該右ローラチェン235はスプロ
ケット232,231,233の順に掛け回されて下方に導かれ、
その他端が第2のシャッタホルダ227の右端に連結され
ている。
前記固定基板228には、一対の支持アーム236,237が、
開位置にある収納シャッタ板223の支持部材として設け
られている。各支持アーム236,237は、揺動自在となる
ように下端部を固定基板228に軸支されており、両支持
アーム236,237は各中央部においてリンクレバー238で連
動連結されている。そして、両支持アーム236,237の上
端部には、それぞれ支持ローラ239,240が設けられてい
る。これらの各支持ローラ239,240は、開位置にある収
納シャッタ板223の第1のシャッタホルダ225を、前記切
欠き226,226の右側の位置において、それぞれ下方から
支持している。
前記両支持アーム236,237の間の固定基板228には、係
止板241が突設されている。そして、左側の支持アーム2
36と該係止板241の間には、該支持アーム236を右側に引
張るコイルばね242が設けられている。また、右側の支
持アーム237と係止板241の間には、該支持アーム237を
左側に引張るコイルばね243が設けられている。
左側のコイルばね242は通常の金属材料で作られてお
り、そのばね特性は第40図の線(ホ)で示される。右側
のコイルばね243は形状記憶合金で作られており、常温
でのばね特性は第40図中に線(ヘ)で示され、変化点で
ある100℃を越えた場合のばね特性は線(ト)で示され
る。
次に、以上の構成における作用を説明する。
まず、常温においては、左側にある通常のコイルばね
242の引張力の方が強く、このため両支持アーム236,237
は右方向へ付勢される。即ち、第37図に示すように両支
持アーム236,237はほぼ垂直位置に設定されてストッパ2
44に係止し、第1のシャッタホルダ225を支持すること
になる。
次に、火災時などのように環境温度が100℃を越えて
上昇すると、形状記憶合金製のコイルばね243は第40図
に線(ト)で示す本来の引張り力を発揮するようにな
る。この引張り力は前記通常のコイルばね242の引張り
力を上回るものであり、これによって前記支持アーム23
6,237は左方へ揺動し、第39図に示すように斜めになっ
た状態でストッパ245に係止する。この結果、支持アー
ム236,237の各支持ローラ239,240は、第1のシャッタホ
ルダ225の各切欠き226,226に位置することになり、同図
に示すように第1のシャッタホルダ225及び収納シャッ
タ板223は自重で落下し、収納側の開口部221を閉止す
る。この時、左右のローラチェン234,235及び各スプロ
ケット230,231,232,233で連動連結された払出しシャッ
タ板224は、収納シャッタ板223の下降に同期して上昇
し、払出し側の開口部222を閉止する。なお、左右のロ
ーラチェン234,235は、同一軸上で連動する2つのスプ
ロケット230,231に掛け回してあるので、各シャッタ板2
23,224の左右の上下動作は均一になる。
このように、この非常用シャッタ装置6は簡単な構造
で動作が確実であり、火災時等に耐火金庫15の開口部22
1,222を速やかに閉止することができる。
(7)シャッタ装置7 カード管理装置20の収納口14及び払出し口8には、シ
ャッタ装置7が設けられている。ここでは、払出し口8
に設けられているシャッタ装置250を例にとって説明す
る。
第41図〜第43図に示すように、枠体251には左右一対
の案内棒252が互いに平行に渡設されている。図中253は
払出し口8の開口8aを覆うシャッタ板であり、シャッタ
板253の左右両側部に設けられたガイドブロック254,255
にはスライド自在に案内棒252が挿通している。即ち、
シャッタ板253は案内棒252に沿って上下動自在であり、
上昇によって払出し口8の開口8aを閉止し、下降によっ
て開口8aを開くようになっている。
一方の案内棒252の外側には、モータ256に連動連結さ
れた駆動プーリ257と従動プーリ258とが設けられてお
り、両プーリ257,258には案内棒252と平行な駆動手段と
しての駆動ベルト259が掛け回されている。
次に、前記シャッタ板253と駆動ベルト259は連結手段
260によって連動連結されている。
即ち、駆動ベルト259に近い前記シャッタ板253の一側
部には搬送ブロック261が固設されている。この搬送ブ
ロック261には、駆動ベルト259及び案内棒252と平行な
所定長さの連結棒262が固設されている。また、駆動ベ
ルト259には取付ブロック263が固定されている。この取
付ブロック263には貫通孔が形成されていて、前記連結
棒262が挿通している。そして、取付ブロック263から突
出した連結棒262の先端には抜け止め264が固設され、搬
送ブロック261と取付ブロック263の間にある連結棒262
にはコイルばね265が介装されている。即ち、シャッタ
板253と駆動ベルト259は連動連結されてはいるが、コイ
ルばね265の伸縮によって相互の位置関係が所定の範囲
内で変動しうるように構成されている。
次に、前記搬送ブロック261には、投光部と受光部か
らなる検知手段266が設けられている。前記取付けブロ
ック263には孔が形成された遮光板267が設けられてい
る。そして、この遮光板267は、駆動ベルト259とシャッ
タ板253の相対的移動に伴って検知手段266の光路を横切
るようになっているが、第41図に示すようにシャッタ板
253に負荷が加わっていない時には孔の部分が検知手段2
66の光路に位置するようになっている。
図中268及び269はシャッタ板253の上下限位置等を検
出する2個1組の検知手段であり、その構成は前記検知
手段266と同一である。そして、シャッタ板253の一方の
ガイドブロック254には、この検知手段268,269を作動さ
せる遮光板270が設けられている。
次に、以上の構成における作用を説明する。
モータ256によって駆動ベルト259を開方向に駆動し、
取付ブロック263を下降させる。搬送ブロック261はコイ
ルばね265及び連結棒262を介して取付ブロック263に連
動するので、シャッタ板253と駆動ベルト259の相対的な
位置関係を変わらず、シャッタ板253は下方へ移動して
いく。このため、検知手段266と遮光板267の位置関係も
変わらない。
駆動ベルト259を閉方向に駆動し、取付ブロック263を
上昇させる。搬送ブロック261はコイルばね265を介して
取付けブロック263に押上げられ、これによってシャッ
タ板253は上昇していく。ここで、第44図に示すように
開口部8aとシャッタ板253の間に異物271が挾まると、シ
ャッタ板253に負荷が加わる。そしてコイルばね265が縮
んで取付けブロック263よりも下方に連結棒262が突出
し、搬送ブロック261と取付けブロック263の間隔が狭ま
る。即ち、駆動ベルト259の取付けブロック263とシャッ
タ板253との間隔が狭まる。この時、検知手段266と遮光
板267の相対的な位置関係も変化し、遮光板267の孔の位
置がずれて検知手段266の光路が遮断される。そして、
該検知手段266からの信号によって、前記モータ256が停
止又は逆転する。
このシャッタ装置7によれば、閉止動作中のシャッタ
板253に指等がはさまれても、シャッタ板253は閉止方向
と逆方向に押し返されるので、指等に直ちに大きな力が
加わることはない。特にコイルばね265の弾力を小さく
しておけば、挾まれた指に加わる力を十分に小さくでき
る。そして、検知手段266によって異常は直ちに検知さ
れ、閉止動作を停止させたり、開動作に切換えることが
できる。
また、払出し口8に設けられ、下から上へ向けて閉動
作するシャッタ装置7について説明したが、動作方向は
これと逆であってもかまわない。
(8)カードの払出し口8 第45図及び第46図は、前記シャッタ装置7のシャッタ
板253に連動して開閉されるカード18の払出し口8を示
している。
図中280は、払出し口8の開口8aに設けられた開閉自
在のカード保持部材である。カード保持部材280は、上
端縁に矩形の切込み281を有する略コ字形の板体であ
る。その下方両側には、払出し口8の内側に突出した取
付フランジ282,282が設けられており、該取付フランジ2
82,282の先端は回動軸283をもって開口8aの下縁側に軸
支されている。また、カード保持部材280の両側にはロ
ーラ284,284が設けられており、前記シャッタ装置7の
シャッタ板253の内面に接触するようになっている。ま
た、前記回動軸283の下方には、外方に回動したカード
保持部材280を係止するストッパ板285が設けられてい
る。即ち、このカード保持部材280は、前記シャッタ板2
53が下方に引込まれている時は自重によって装置20の外
方へ倒れ、シャッタ板253が上昇すると該シャッタ板253
に押上げられるようになっている。
次に、前記払出し口8の内部において、前記回動軸28
3の上方には、カード保持部材280の側が低くなった傾斜
板286が設けられている。そして、前記カード払出し装
置5から排出されたカード18が払出し口8内に投入され
ると、該カード18は傾斜板286上に積重ねられ、カード
保持部材280の内面側に先端が当接するようになってい
る。なお、図中287は払出し口8におけるカード18の満
杯を検知するセンサである。
次に、以上の構成における作用を説明する。
カード払出し装置5から排出されたカード18は、払出
し口8の傾斜板286上で斜めになって積重なり、カード
保持部材280によって保持される。
ここで、前記シャッタ装置7のシャッタ板253を下降
させれば、第46図中に想像線で示すように、カード保持
部材280は自重で外側に向けて倒れてストッパ板285に係
止する。傾斜板286上のカード18は、手前側に大きく開
いたカード保持部材280に向けて滑り落ち、その先方部
分は前記シャッタ板253よりも外側に位置するようにな
る。さらに、カード保持部材280には切込み281が形成さ
れているので、このカード18を手で取出す作業はきわめ
て容易に行なうことができる。
そしてカード18を取出した後、シャッタ装置7のシャ
ッタ板253を上昇させれば、カード保持部材280はシャッ
タ板253に押上げられてシャッタ板253の内側に収納され
る。
このように、この払出し口8によれば、払出されたカ
ード18を支えるカード保持部材280が前方に大きく開く
構造なので、カード18を取出しやすいという利点があ
る。
以上で一実施例の説明を終るが、本発明に係るカード
の払出し口は、(8)項で説明したようなカード管理装
置20における払出し口としてだけ利用されるものではな
い。即ち、この発明は、カードを自動的に取扱うととも
に、装置の外部にカードを払出す機能を備えた装置にお
いて、カードを取出しやすい便利な払出し口を提供する
ものである。
〔発明の効果〕
本発明に係るカードの払出し口によれば、払出された
カードを保持しているカード保持部材は、シャッタが下
方に引込まれると自重で外方に倒れて上方を開口するよ
うになっているので、カードを手で取出しやすいという
効果がある。また、払出し口に積重ねられた複数枚のカ
ードはカード保持部材に保持されているので、シャッタ
ーが下方に引込まれる時、カードが外部にすべり落ちる
ことがなく、かつシャッターにカード端面が接触して傷
がつかないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はカード管理装置の外観斜視図、第2図はカード
管理装置の断面図、第3図はカード収納棚の正面図、第
4図は第3図の部分拡大図、第5図はカード収納棚の組
立て構造を示す斜視図、第6図はカード管理装置用カセ
ットの平面図、第7図は第6図のA−A切断線における
断面図、第8図はカード管理装置用カセットの斜視図、
第9図はカセット搬送装置の正面図、第10図は同右側面
図、第11図はカセット保持装置の平面図、第12図は同正
面図、第13図はカセット保持装置の要部斜視図、第14図
はカセット保持装置の底面図、第15図はカセット保持装
置における一対の検出センサの位置ずれを示す図、第16
図はカード収納棚の検出突起と検出センサによる位置決
めを示す図、第17図(a)、第17図(b)、第17図
(c)、第17図(d)、第17図(e)は、それぞれカセ
ット保持装置の作用を説明する図、第18図はカード収納
装置付近の構成を模式的に示す図、第19図はカード収納
装置の正面図、第20図は同平面図、第21図は同右側面
図、第22図(a)及び第22図(b)はカード収納装置に
おけるカード剥離供給装置の要部斜視図、第23図はカー
ド収納装置におけるベルト搬送装置の平面図、第24図は
第23図のB−B切断線における断面図、第25図、第26図
及び第27図はカード搬送装置におけるカードの搬送を模
式的に示す図、第28図はカード払出し装置付近の構成を
模式的に示す図、第29図は払出し装置の正面図、第30図
は同平面図、第31図はカード払出し装置におけるカード
剥離供給装置の平面図、第32図(a)及び第32図(b)
は同カード剥離供給装置の要部を底面側から見た斜視
図、第33図はカード払出し装置における設定部付近の断
面図、第34図(a)、第34図(b)、第34図(c)はそ
れぞれ同設定部にカセットを設定する際の作用を示す
図、第35図は同設定部にウエイトレバがない場合の問題
点を示す図、第36図(a)、第36図(b)、第36図
(c)、第36図(d)はそれぞれカード払出し装置にお
けるカード剥離供給装置の作用を示す図、第37図は非常
用シャッタ装置の開状態を示す正面図、第38図は同平面
図、第39図は非常用シャッタ装置の閉状態を示す正面
図、第40図は非常用シャッタ装置に用いられる2種類の
コルばねのばね特性を表すばね特性図、第41図は閉状態
にあるシャッタ装置の正面図、第42図は同右側面図、第
43図は第41図のC−C切断線における断面図、第44図は
異物が挾まった状態にあるシャッタ装置の正面図、第45
図は払出し口の正面図、第46図は第45図のD−D切断線
における断面図である。 8……カードの払出し口、18……カード、 20……カード管理装置、 253……シャッタとしてのシャッタ板、 280……カード保持部材、283……回動軸。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】払出された複数枚のカードを積重ねて保持
    するカードの払出し口において、 開口の下縁側に回動軸をもって軸支され、上下動するシ
    ャッタが下方に引込まれた時には前記回動軸を中心とし
    て自重で装置の外方に倒れて開口を開き、前記シャッタ
    が上方に引出された時には該シャッタに押上げられて開
    口を閉じるカード保持部材を具備することを特徴とする
    カードの払出し口。
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