JP2752283B2 - 油淨化装置 - Google Patents

油淨化装置

Info

Publication number
JP2752283B2
JP2752283B2 JP3632392A JP3632392A JP2752283B2 JP 2752283 B2 JP2752283 B2 JP 2752283B2 JP 3632392 A JP3632392 A JP 3632392A JP 3632392 A JP3632392 A JP 3632392A JP 2752283 B2 JP2752283 B2 JP 2752283B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
drain
separator tank
tank
trap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3632392A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05237306A (ja
Inventor
誠 松壽
雅之 森原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3632392A priority Critical patent/JP2752283B2/ja
Publication of JPH05237306A publication Critical patent/JPH05237306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2752283B2 publication Critical patent/JP2752283B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば水素ガスで冷却
を行なう回転電機のシール油の脱気,脱水のために用い
られる油淨化装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に回転電機におけるシール油装置
は、回転電機が水素ガスによって強制冷却されている場
合において、回転軸の軸貫通部分から水素ガスが大気中
に漏洩するのを防止するために上記回転電機の軸シール
部を設けて圧油を供給し、これにより水素ガスのシール
を行なうために用いるものである。これを図6を参照し
て説明すると、油タンク1に連通した圧油供給ポンプ2
は、圧油供給管3を通して回転電機4におけるシール機
構6の各シールリング部7,8に圧油を供給して、回転
軸5の貫通部分から水素ガスの漏洩を防止する。
【0003】一方、上記各シールリング部7,8に供給
された圧油は、還流管9を通して、上記油タンク1へ還
流する。油タンク1へ還流した圧油中には水素ガスや水
分が含まれているが、この油タンク1内は、約10-1〜10
-2torr程度の真空に維持されているため、水分や霧滴状
のガスは脱気および脱水されて淨化される。即ち、上記
油タンク1内の油中に含まれた水分やガスは、吸気管10
を介して真空ポンプ(油回転真空ポンプ)11により水分
とガスによるドレンがセパレータタンク12に一旦貯留さ
れる。そうして、このセパレータタンク12の底部に留っ
たドレン(水)は、排棄槽としてのドレンチャンバ14に
貯えられ、充満した時ドレン排出弁15を手動的に開弁し
て機外に排出している。
【0004】また、油タンク1内では油がガス状になっ
ており、真空ポンプ11に回収され、凝縮した後に同じく
セパレータタンク12に貯留される。真空ポンプ11の循環
油は、このことを考慮してシール油と同じ材質の潤滑油
を用いているが、所定量以上の潤滑油が貯留しているこ
とは真空ポンプ11の運転に好ましくないため、油レベル
がセパレータタンク12の油レベルの上限を越えた場合に
は、上述したドレンの場合と同様にドレン排出管15を手
動的に開弁して排出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成によれば従
来は、平均1〜2回/日の頻度で上記ドレン排出弁15を
手動的に開閉してドレン等の処理をしているので、取扱
操作や保守点検が面倒であるばかりでなく、無人発電所
や原子力発電所等で要求される自動化が困難となってい
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、ドレン等を自動
的に排出できるようにして無人発電所等で要求される省
力化を容易にし、かつ手動操作による誤操作を防止して
信頼性を向上した油淨化装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、油タンクに配
管を介して真空ポンプを連結し、この真空ポンプの上位
に排気弁を介してセパレータタンクを設け、このセパレ
ータタンクの下部にドレン排出弁を設けて成り、油タン
クの油に混入しているガス,水分を除去する油淨化装置
において、セパレータタンクの下部にU字管を連結する
と共に、このU字管の出口側にトラップを設けて成り、
U字管の底部からセパレータタンク内の油の貯留レベル
上限までの高さをH、U字管の底部からトラップまでの
高さをh、油の比重をρとしたとき、トラップまでの高
さhはρH以上で、かつH以下となるように構成する。
【0008】
【作用】水の方が油より比重が大きいので、セパレータ
タンクにU字管を連結することにより、U字管を介して
水のみを分離し、排出することができる。この関係を図
5を参照して説明すれば、当初の水の入っているU字管
の片側(同図の左側)に油を入れると、油の入っている
部分の高さHo の方がそれに対する水の入っている部分
の高さHw より比重差分だけ高くなる。本発明は、この
高さに差を生じることを利用するものである。
【0009】また、U字管の出口側にトラップを設けて
いるので、真空ポンプの起動時等にセパレータタンク内
の圧力が一時的に高くなっても、U字管内のドレンおよ
び油が吹き出すのを防止できる。U字管底部からセパレ
ータタンク内の貯留レベル上限までの高さをHとする
と、これに相当する水柱は、油の比重ρを乗じたρHと
なるが、トラップを設ける高さをρH以上、かつH以下
としているので、U字管からドレンが排出できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例を示す断面図であ
る。同図において、20は油淨化装置、21はケース、22は
ケース21内に組込まれている真空ポンプであり、この真
空ポンプ22のシリンダ23内に嵌装されたロータ24を図示
しないモータを介して回転させると、上述した油タンク
(図6に符号1で示す)のドレンやガスは、吸気管25を
介して吸引圧縮され、排気弁26を介して真空ポンプ22の
上位に設けられたセパレータタンク27に貯留されるよう
になっている。
【0011】セパレータタンク27では真空ポンプ22で加
圧されたドレンを気泡分離し、ドレン中のガスは、頂部
に設けられた排気管28から機外へ排気されるようになっ
ている。なお、セパレータタンク27内にはガスを分離し
た油(潤滑油)29が貯留されている。一方、セパレータ
タンク27の底部に貯ったドレン(水)は、このセパレー
タタンク27の下位に設けられたU字管30にドレン管31を
介して流入するようになっている。U字管30には、一部
にサイトグラス32が設けられ、内部の確認ができるよう
になっており、出口側にトラップ33が設けられている。
【0012】トラップ33は、市販されている公知のもの
(例えば、(株)テイエルブイの製品)で、図2はその
一部を切断した正面図、図3はその縦断面図を示し、枠
体34と、カバー35とから成り、枠体35の内部にはフロー
ト36,弁座37が設けられている。枠体34の流入口38aか
ら流入したドレンは、枠体34内に貯まり、一定量に達す
るとフロート36を弁座37かつ浮き上げらせ、弁座37を通
って枠体34の流出口38bから排出される。なお、枠体34
内のベントを行うため均圧口39が設けられている。
【0013】このトラップ33は、図1に示すようにU字
管30の底部からセパレータタンク27内の油29の貯留レベ
ル“上限”40までの高さをH、U字管30の底部からトラ
ップ33までの高さをh、油29の比重をρとしたとき、設
置レベルhはρH以上で、かつH以下となるようにす
る。また、トラップ33の均圧口39とセパレータタンク27
またはセパレータタンク27に連結された配管との間を均
圧管41で連結している。
【0014】次に、以上のように構成された実施例の作
用を説明する。なお、U字管30には、運転開始前に水を
封入しておく。真空ポンプ22を駆動すると、図示しない
油タンク(図6に符号1で示す)から真空引きすべき流
体を吸気管25を介して吸引し、シリンダ23内でロータ24
の回転によって上記流体を圧縮しながら排気弁26を介し
てセパレータタンク27へ排気する。このセパレータタン
ク27では、上述したように気液分離し、真空処理された
油のドレン(水)は、セパレータタンク27の底部に連続
して溜まる。しかして、このセパレータタンク27内のド
レンは、ドレン管31を介してU字管30へ流入する。
【0015】ここで、U字管30の底部から油29とドレン
42の境界面43までの高さをHw 、境界面43からセパレー
タタンク27内の油レベル44までの高さをHo とすると、
w,Ho およびhとの間には、ρHo =h−HW の関
係がある。したがって、セパレータタンク27内の油レベ
ル44が“上限”40にあるとき、U字管30内の油29とドレ
ン42の境界面43は“低”レベル45にある。これ以上に油
29が多い場合には、余分の油29をトラップ33を介して排
出するために均圧管41が設けられている。均圧管41は、
セパレータタンク27またはセパレータタンク27に連結さ
れた配管とトラップ33の均圧口39の間に連結される。均
圧管41には、トラップ33に向って下り勾配を設け、余分
の油29がトラップ33へ流れ易くしている。また、均圧管
41は、セパレータタンク27側の位置を、セパレータタン
ク27の油の貯留レベルの“上限”40より高く、かつU字
管30の底部からh/ρより低くなるようにしている。こ
れは、セパレータタンク27の油の貯留レベル“上限”40
より低いと、正常な状態であるのに、油29を排出してし
まって不経済となり、U字管30の底部からh/ρより高
くすると、油29を均圧管41から排出できないことを考慮
しているからである。なお、セパレータタンク27内の油
レベル45が“下限”46にあるときには、U字管30内の油
29とドレン42の境界面43は“高”のレベル47に達する。
【0016】真空ポンプ22の起動時には、図示しない油
タンク内の空気が大量にセパレータタンク27内に排出さ
れ、一時的にセパレータタンク27の圧力た高くなること
がある。単にU字管30を設けたのみでは、このような際
にU字管30内の流体と、図示しない油タンクからの排気
が吹き出されてしまう。油の放出は引火の危険性が生じ
るため、本実施例ではトラップ33を設けて、U字管30内
の流体の吹き出しを防止している。
【0017】U字管30を設けずに単にトラップを設け、
油とドレンの比重差を利用してフロート36を浮かせ、ド
レンの排出を行なうことも可能ではあるが、油とドレン
比重差が小さいため、所定の締め切り圧を得るためにフ
ロート36が大型化し、これに伴ないトラップ本体も大型
化するから、スペース上の制約や経済性の点でも不利と
なり現実的ではない。
【0018】本実施例では、油とドレンをU字管を介し
て、ドレンのみ分離してトラップへ送る、つまり、ドレ
ンと油との比重差を利用するので、トラップの小型化が
可能となっている。また、U字管とトラップの2段階を
経てドレンを系外へ排するため、信頼性の点でもトラッ
プ単体の場合よりも優れている。
【0019】したがって、以上のように構成された実施
例によれば、油淨化装置の運転を連続的に行なっても、
ドレンは自動的に排出され続け、また、油量が運転の継
続に伴ない増加しても同様に余剰分の排出が行なわれ
る。特に起動時など、セパレータタンク内の圧力の急激
な変化に対しても、支障なく対応が可能となる。
【0020】なお、上述した実施例では、U字管30の底
部を真空ポンプ22のケース21の底部とほぼ同じレベルま
で下げたが、図4に示すように構成してもよい。すなわ
ち、油淨化装置50は、U字管51を十分に下へ深く伸ば
し、ドレン管31のU字管51の底部からの高さHD を、ト
ラップ33の設置レベルhより高く(HD >h)すれば、
万一、油の量が減少したとしてもドレンは全てトラップ
33に流出するため、セパレータタンク27内にドレンが貯
まることはない。したがって、運転の信頼性をさらに向
上させることが可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、セ
パレータタンクの下部にU字管を接続すると共に、この
U字管の出口側にトラップを設け、このトラップをセパ
レータタンク内の油の貯留レベル上限と油の比重とに関
連させて所定の設置レベルに位置させるようにしている
ので、ドレンおよび余剰の油を連続的、かつ自動的に排
出することが可能となり、無人発電所等で要求される省
力化が容易になり、また、手動操作による誤操作も防止
でき、信頼性を向上した油淨化装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す断面図。
【図2】本発明の一実施例に用いるトラップの一部を切
断した正面図。
【図3】図2に示すトラップの縦断面図。
【図4】本発明の他の実施例の構成を示す断面図。
【図5】本発明の原理を示す説明図。
【図6】従来の油淨化装置の構成を示す配管系統図。
【符号の説明】
1…油タンク、10…吸気管、22…真空ポンプ、26…排気
弁、27…セパレータタンク、29…油、30,51…U字管、
31…ドレン管、33…トラップ、41…均圧管、42…水。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油タンクに配管を介して真空ポンプを連
    結し、この真空ポンプの上位に排気弁を介してセパレー
    タタンクを設け、このセパレータタンクの下部にドレン
    排出弁を設けて成り、前記油タンクの油に混入している
    ガス,水分を除去する油淨化装置において、前記セパレ
    ータタンクの下部にU字管を連結すると共に、このU字
    管の出口側にトラップを設けて成り、前記U字管の底部
    から前記セパレータタンク内の油の貯留レベル上限まで
    の高さをH、前記U字管の底部から前記トラップまでの
    高さをh、油の比重をρとしたとき、前記トラップまで
    の高さhはρH以上で、かつH以下となるようにしたこ
    とを特徴とする油淨化装置。
JP3632392A 1992-02-24 1992-02-24 油淨化装置 Expired - Lifetime JP2752283B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3632392A JP2752283B2 (ja) 1992-02-24 1992-02-24 油淨化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3632392A JP2752283B2 (ja) 1992-02-24 1992-02-24 油淨化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05237306A JPH05237306A (ja) 1993-09-17
JP2752283B2 true JP2752283B2 (ja) 1998-05-18

Family

ID=12466633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3632392A Expired - Lifetime JP2752283B2 (ja) 1992-02-24 1992-02-24 油淨化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2752283B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102297134A (zh) * 2011-07-06 2011-12-28 浙江神工真空设备制造有限公司 一种滑阀真空泵的水、污处理装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6614989B2 (ja) * 2016-02-09 2019-12-04 三菱重工業株式会社 フローダンパおよび蓄圧注水装置ならびに原子力設備

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102297134A (zh) * 2011-07-06 2011-12-28 浙江神工真空设备制造有限公司 一种滑阀真空泵的水、污处理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05237306A (ja) 1993-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1352678A1 (en) Air-liquid separating method and apparatus for compressed air
US5593596A (en) System and method for collecting cutting fluid liquid and chips
CN108547771A (zh) 滑阀真空泵
US4718834A (en) Method and apparatus for conveying gas
JP2595049Y2 (ja) 膜脱気装置における結露水除去装置
JP2752283B2 (ja) 油淨化装置
AU2010308645B2 (en) Method for continuous use of a vaccum-set water knock-out circuit integrated with a hydraulic oil reservoir
US5383958A (en) Deaeration system
JPH0239533Y2 (ja)
JP2529998Y2 (ja) ドレン排出装置
JP5235655B2 (ja) アルミニウム溶湯処理装置および方法
CN215611378U (zh) 聚合装置抽真空系统
JP2010155255A (ja) アルミニウム溶湯処理装置
JP3781755B2 (ja) 汚泥濃縮装置と汚泥濃縮方法
CN216812063U (zh) 工业清洗机系统真空维持装置
CN106440577A (zh) 一种制冷剂净化装置及净化方法
SU1407503A1 (ru) Установка вакуумной деаэрации воды
JP3497732B2 (ja) 回転電機の密封油供給装置
JP2930534B2 (ja) 復水ドレン回収装置
JP2000073954A (ja) 気液分離機構付圧縮装置
JP2995224B2 (ja) 油分離装置
JPS6041508A (ja) 油中不純物除去装置
JPS6011736Y2 (ja) 熱交換器の気抜き装置
JPH0814183A (ja) 脱気装置における水封式真空ポンプの封水冷却システム
JPS6128796Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term