JP2752127B2 - 醤油色度計 - Google Patents
醤油色度計Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、醤油の色番を自動的に測定できる醤油色
度計に関する。
度計に関する。
(ロ)従来の技術 消費者が醤油の品質を判断する時、その色を第1印象
として判断する場合が多い。それゆえ、醤油の色度は、
日本農林規格(JAS)により厳密に規定されている。従
来、醤油の色度を求めるには、財団法人日本醤油研究所
が作成する「醤油比色用標準液」と肉眼で比色して色番
という形で求めている。
として判断する場合が多い。それゆえ、醤油の色度は、
日本農林規格(JAS)により厳密に規定されている。従
来、醤油の色度を求めるには、財団法人日本醤油研究所
が作成する「醤油比色用標準液」と肉眼で比色して色番
という形で求めている。
現在、醤油色としては、濃口、淡口、白醤油をまとめ
て全部で56種類の色番が用いられている。前記醤油比色
用標準液は、数種の分光透過率の異なる色素(第1表参
照)に配合し、液層10mmの透過光のXYZ値が醤油のそれ
らと近似した色素溶液をつくり、分光光度計を用いてVY
値を調整して、色番に相当する標準液としたものであ
る。
て全部で56種類の色番が用いられている。前記醤油比色
用標準液は、数種の分光透過率の異なる色素(第1表参
照)に配合し、液層10mmの透過光のXYZ値が醤油のそれ
らと近似した色素溶液をつくり、分光光度計を用いてVY
値を調整して、色番に相当する標準液としたものであ
る。
さて、醤油比色用標準液を用いた色番測定では、財団
法人日本醤油研究所が作成する醤油標準液セットに付属
する同質同形の試験管に試料を入れ、白色光源下で標準
液と試料とを肉眼において比色する。測定において、環
境の照明光の影響を避けるため、第5図(a)(b)に
示す光源箱21を使用すると測定しやすい。この光源箱21
内には、白色蛍光灯22と白紙23が収納されており、測定
窓に標準液21aと試料と並べて置き、蛍光灯22で照明さ
れる白紙23を背景に比色を行う。
法人日本醤油研究所が作成する醤油標準液セットに付属
する同質同形の試験管に試料を入れ、白色光源下で標準
液と試料とを肉眼において比色する。測定において、環
境の照明光の影響を避けるため、第5図(a)(b)に
示す光源箱21を使用すると測定しやすい。この光源箱21
内には、白色蛍光灯22と白紙23が収納されており、測定
窓に標準液21aと試料と並べて置き、蛍光灯22で照明さ
れる白紙23を背景に比色を行う。
(ハ)発明が解決しようとする課題 上記従来の醤油色度測定では、以下に列挙する問題点
があった。
があった。
・測定のすべてが手作業であり、煩雑である。
・醤油色番の1番の差は、目視では極めて僅かであり、
その識別に高度な熟練を要する。
その識別に高度な熟練を要する。
・目視による測定であるから、個人差を避け得ない。
・標準液と醤油の色調が異なる場合があり、正確な比色
が困難である。
が困難である。
・光源箱、蛍光灯は、メーカーや形式の相違により色調
・光量が異なり、また経時変化もあるから、やはり正確
な比色が困難である。
・光量が異なり、また経時変化もあるから、やはり正確
な比色が困難である。
・標準液の調製は煩雑で大変な手間を要する。
・前記標準液は、冷暗所に保存して変色・退色を妨がね
ばならず注意が必要である。
ばならず注意が必要である。
・標準液の有効期間は1年であり、毎年更新しなければ
ならない。
ならない。
上記問題点を解決するためには、何らかの測定器を用
いて、標準液を用いることなく、かつ、測定結果が測定
者の影響を受ける度合の小さい測定を行うことが望まれ
る。そこで、標準液調整の際に使用される分光光度計を
適用して測定を行うことが考えられる。分光光度計で
は、試料醤油の分光透過率より色番を決定するものであ
るから、標準液は不要であり、また、分光光度計の操作
を行うことのできる測定者なら、誰でも同一の測定結果
を得ることが期待できる。しかし、分光光度計を用いた
測定では、以下の問題点が新たに生じる。
いて、標準液を用いることなく、かつ、測定結果が測定
者の影響を受ける度合の小さい測定を行うことが望まれ
る。そこで、標準液調整の際に使用される分光光度計を
適用して測定を行うことが考えられる。分光光度計で
は、試料醤油の分光透過率より色番を決定するものであ
るから、標準液は不要であり、また、分光光度計の操作
を行うことのできる測定者なら、誰でも同一の測定結果
を得ることが期待できる。しかし、分光光度計を用いた
測定では、以下の問題点が新たに生じる。
・分光光度計が高価な装置である。
・分光光度計が極めて精密な装置であり、工場現場等の
環境に適応できない場合が多い。
環境に適応できない場合が多い。
・分光光度計は、持ち運びが困難と言える程の大きさを
有しており、受入検査のために客先に持ち込むことが困
難である。
有しており、受入検査のために客先に持ち込むことが困
難である。
・波長380nm〜780nmのスキャニングが必要であり、少な
くとも数分の時間が必要である。
くとも数分の時間が必要である。
・色番直続が不可能、すなわちY値算出の演算器を附属
品として取付ける必要がある。さらに、Y値→VY値、VY
値→色番の換算はテーブルを用いるため、換算表を用い
て測定者が換算するか、コンピュータを分光光度計に接
続して換算を行わせるかしなければならない。
品として取付ける必要がある。さらに、Y値→VY値、VY
値→色番の換算はテーブルを用いるため、換算表を用い
て測定者が換算するか、コンピュータを分光光度計に接
続して換算を行わせるかしなければならない。
この発明は、上記に鑑みなされたもので、醤油の色番
を、標準液に用いることなく、迅速かつ容易に測定で
き、また携帯容易で設置場所を選ばない醤油色度計の提
供を目的としている。
を、標準液に用いることなく、迅速かつ容易に測定で
き、また携帯容易で設置場所を選ばない醤油色度計の提
供を目的としている。
(ニ)課題を解決するための手段 上記課題を解決するため、この発明の醤油色度計は、
光源と、試料を装填する試料装填部と、この試料装填部
よりの光を測定用光学フィルタを通して受光する測定用
光検出器と、前記光源よりの光を参照用光学フィルタを
通して受光する参照用光検出器と、前記光源よりの光を
前記試料装填部と参照用光検出器に導く光路部と、前記
光源と測定用光学フィルタと測定用光検出器とを合わせ
た光学的特性、及び前記光源と参照用光学フィルタと参
照用光検出器とを合わせた光学的特性を、それぞれ標準
光Cの条件下における刺激値Yを計算する重価係数に近
似させた上で、試料装填部に装填した無色の液体からそ
れぞれ得られる測定用光検出器及び参照用光検出器の出
力CS,CRと、試料装填部に装填した醤油からそれぞれ得
られる測定用光検出器及び参照用光検出器の出力MS,MR
とより、後記の式(2)を用いて刺激値Y′を算出する
刺激値算出手段と、刺激値Y′に対応する醤油の濃さを
示す色番を記憶した記憶手段と、前記刺激値算出手段に
より得られた刺激値Y′を記憶手段の内容に基づいて色
番に換算し、その色番を出力する色番出力手段とを備え
たことを特徴とするものである。
光源と、試料を装填する試料装填部と、この試料装填部
よりの光を測定用光学フィルタを通して受光する測定用
光検出器と、前記光源よりの光を参照用光学フィルタを
通して受光する参照用光検出器と、前記光源よりの光を
前記試料装填部と参照用光検出器に導く光路部と、前記
光源と測定用光学フィルタと測定用光検出器とを合わせ
た光学的特性、及び前記光源と参照用光学フィルタと参
照用光検出器とを合わせた光学的特性を、それぞれ標準
光Cの条件下における刺激値Yを計算する重価係数に近
似させた上で、試料装填部に装填した無色の液体からそ
れぞれ得られる測定用光検出器及び参照用光検出器の出
力CS,CRと、試料装填部に装填した醤油からそれぞれ得
られる測定用光検出器及び参照用光検出器の出力MS,MR
とより、後記の式(2)を用いて刺激値Y′を算出する
刺激値算出手段と、刺激値Y′に対応する醤油の濃さを
示す色番を記憶した記憶手段と、前記刺激値算出手段に
より得られた刺激値Y′を記憶手段の内容に基づいて色
番に換算し、その色番を出力する色番出力手段とを備え
たことを特徴とするものである。
(ホ)作用 分光光度計を用いて、XYZ表色系の刺激値、例えばY
を算出するには、以下の式を用いる。
を算出するには、以下の式を用いる。
ここで、S(λ)(λ)は、刺激値Yを計算するた
めの重価係数(標準の光c)、τ(λ)は分光透過率で
ある(JIS−Z8722参照)。従って分光光度計を用いる場
合には、380nmから780nmの波長についてτ(λ)をスキ
ャンする。
めの重価係数(標準の光c)、τ(λ)は分光透過率で
ある(JIS−Z8722参照)。従って分光光度計を用いる場
合には、380nmから780nmの波長についてτ(λ)をスキ
ャンする。
しかし、この発明の醤油色度計では、光源、光学フィ
ルタ及び光検出器を合わせた光学的特性を標準光Cの条
件下における刺激値Yを計算する重価係数に近似させた
上で、測定用及び参照用光検出器の無色の液体での各出
力CS,CRと醤油での各出力M3,MRとり、式(2)を用いて
刺激値Y′を求めているから、各波長についてスキャン
することなく測定用光検出器の受光信号より直ちにY′
値を得ることができる。また、参照用光検出器を備え、
光源の発光むら等を除去できる構成としており、Y′値
の精度も担保される。こうして得られたY′値は所定の
テーブルに従い色番に換算することができる。もちろ
ん、測定においては、標準液は使用しない。
ルタ及び光検出器を合わせた光学的特性を標準光Cの条
件下における刺激値Yを計算する重価係数に近似させた
上で、測定用及び参照用光検出器の無色の液体での各出
力CS,CRと醤油での各出力M3,MRとり、式(2)を用いて
刺激値Y′を求めているから、各波長についてスキャン
することなく測定用光検出器の受光信号より直ちにY′
値を得ることができる。また、参照用光検出器を備え、
光源の発光むら等を除去できる構成としており、Y′値
の精度も担保される。こうして得られたY′値は所定の
テーブルに従い色番に換算することができる。もちろ
ん、測定においては、標準液は使用しない。
(ヘ)実施例 この発明の一実施例を第1図乃至第3図に基づいて以
下に説明する。
下に説明する。
第2図は、この実施例に係る醤油色度計1の外観斜視
図である。ケース16上面には、試料挿入(装填)部7、
表示器11、プリンタ12及び操作パネル13が配設されてい
る。表示器11は、例えば7セグメント型の液晶表示器が
使用され、醤油色番、試料ID No.、測定日付等がデジタ
ル表示される。プリンタ12は、記録紙12aに醤油色番、
試料ID No.等を印字する。
図である。ケース16上面には、試料挿入(装填)部7、
表示器11、プリンタ12及び操作パネル13が配設されてい
る。表示器11は、例えば7セグメント型の液晶表示器が
使用され、醤油色番、試料ID No.、測定日付等がデジタ
ル表示される。プリンタ12は、記録紙12aに醤油色番、
試料ID No.等を印字する。
操作パネル13には、テンキーを含むデータ入力部14、
較正キー15a、測定キー15b、電源キー15c、記録紙送り
キー15d、印字キー15eが設けられている。
較正キー15a、測定キー15b、電源キー15c、記録紙送り
キー15d、印字キー15eが設けられている。
第1図は、実施例醤油色度計1の光学系及び回路構成
の概略を示す図である。2は、キセノンフラッシュラン
プ(光源)であり、このキセノンフラッシュランプ2よ
りの光は、拡散透過板3を通して光路部4内に入射す
る。光路部4よりの光の一方は、試料挿入部7、測定用
光学フィルタ5aを透過して、測定用光検出器6aに受光さ
れる。光路部4よりの光の他方は、参照用光学フィルタ
5bを透過して、参照用光検出器6bに受光される。この実
施例では、測定用光学フィルタ5a、参照用光学フィルタ
5bには、それぞれガラスフィルタを使用し、測定用光検
出器6a、参照用光検出器6bには、それぞれホトダイオー
ドを使用している。
の概略を示す図である。2は、キセノンフラッシュラン
プ(光源)であり、このキセノンフラッシュランプ2よ
りの光は、拡散透過板3を通して光路部4内に入射す
る。光路部4よりの光の一方は、試料挿入部7、測定用
光学フィルタ5aを透過して、測定用光検出器6aに受光さ
れる。光路部4よりの光の他方は、参照用光学フィルタ
5bを透過して、参照用光検出器6bに受光される。この実
施例では、測定用光学フィルタ5a、参照用光学フィルタ
5bには、それぞれガラスフィルタを使用し、測定用光検
出器6a、参照用光検出器6bには、それぞれホトダイオー
ドを使用している。
光源として、キセノンフラッシュランプ2を適用した
のは、キセノン光そのものが自然光に近いこと、大型の
電源を必要としないことを等があげられる。反面、発光
分布のむらや、発光量のばらつきがある。拡散透過板3
を使用すること、及び参照用光検出器6bを用いることに
より、これら欠点を解消している。なお、9はこのキセ
ノンフラッシュランプ2を発光駆動するための発光駆動
回路である。
のは、キセノン光そのものが自然光に近いこと、大型の
電源を必要としないことを等があげられる。反面、発光
分布のむらや、発光量のばらつきがある。拡散透過板3
を使用すること、及び参照用光検出器6bを用いることに
より、これら欠点を解消している。なお、9はこのキセ
ノンフラッシュランプ2を発光駆動するための発光駆動
回路である。
キセノンフラッシュランプ2と測定用光学フィルタ5a
と測定用光検出器6aとを合わせた時の光学的特性、及び
キセノンフラッシュランプ2と参照用光学フィルタ5bと
参照用光検出器6bとを合わせた時の光学的特性は、標準
光cの条件下における刺激値Yを計算する重価係数に近
似させられる。第3図は、このことを説明する図で、図
中実線は標準光cの重価係数、破線は実施例醤油色度計
1の光学的特性をそれぞれ示している。
と測定用光検出器6aとを合わせた時の光学的特性、及び
キセノンフラッシュランプ2と参照用光学フィルタ5bと
参照用光検出器6bとを合わせた時の光学的特性は、標準
光cの条件下における刺激値Yを計算する重価係数に近
似させられる。第3図は、このことを説明する図で、図
中実線は標準光cの重価係数、破線は実施例醤油色度計
1の光学的特性をそれぞれ示している。
測定用光検出器6a、参照用光検出器6bの受光信号は、
演算回路部10に入力される。演算回路部10は、光検出器
6a、6bの受光信号より、XYZ表色系の刺激値Y′を算出
し、これをJIS−Z8730付表4及び後述の第2表に基づい
て色番に換算する機能を有している。こうして得られた
色番は、表示器11に表示され、またプリンタ12で印字さ
れる。
演算回路部10に入力される。演算回路部10は、光検出器
6a、6bの受光信号より、XYZ表色系の刺激値Y′を算出
し、これをJIS−Z8730付表4及び後述の第2表に基づい
て色番に換算する機能を有している。こうして得られた
色番は、表示器11に表示され、またプリンタ12で印字さ
れる。
次に、実施例醤油色度計1の動作を第4図も参照しな
がら以下に説明する。
がら以下に説明する。
まず、電源キー15cが押され電源がオンされると、セ
ルフチェック処理〔ステップ(以下STという)1、第4
図(a)参照〕が行われる。続くST2では較正キー15aが
オンにされているか否かが判定され、YESの場合にはST3
に分岐しNOの場合にはST4へ分岐する。
ルフチェック処理〔ステップ(以下STという)1、第4
図(a)参照〕が行われる。続くST2では較正キー15aが
オンにされているか否かが判定され、YESの場合にはST3
に分岐しNOの場合にはST4へ分岐する。
ST3では較正処理が行われる。この時、試料挿入部7
には蒸留水又は脱イオン水を入れたキュベット(10mm
角)8を挿入しておく。まず、キセノンフラッシュラン
プ2の発光処理が行われ〔ST31、第4図(b)参照〕、
光検出器6a、6bの出力CS、CRが演算回路部10でデジタル
変換され(ST32)、この演算回路部10に保存される(ST
33)。この結果は、表示器11に表示され(ST34)、さら
にプリンタ12よりプリントアウトされる(ST35)。この
ST35の処理が終了すればST2へ戻る。
には蒸留水又は脱イオン水を入れたキュベット(10mm
角)8を挿入しておく。まず、キセノンフラッシュラン
プ2の発光処理が行われ〔ST31、第4図(b)参照〕、
光検出器6a、6bの出力CS、CRが演算回路部10でデジタル
変換され(ST32)、この演算回路部10に保存される(ST
33)。この結果は、表示器11に表示され(ST34)、さら
にプリンタ12よりプリントアウトされる(ST35)。この
ST35の処理が終了すればST2へ戻る。
ST4では、測定キー15bがオンされているか否かが判定
される。この判定がYESの場合にはST5へNOの場合にはST
6へそれぞれ分岐する。
される。この判定がYESの場合にはST5へNOの場合にはST
6へそれぞれ分岐する。
ST5では、測定処理が行われる。この時には試料醤油
を入れたキュベット8を試料挿入部7に挿入しておく。
まず、キセノンフラッシュランプ2の発光処理が行われ
〔ST51、第4図(c)参照〕、光検出器6a、6bそれぞれ
の出力MS、MRが、演算回路部10でデジタル変換される
(ST52)。演算回路部10は、このMS、MRと前記CS、CRよ
り、以下の(2)式を適用して、Y′値を算出する。
を入れたキュベット8を試料挿入部7に挿入しておく。
まず、キセノンフラッシュランプ2の発光処理が行われ
〔ST51、第4図(c)参照〕、光検出器6a、6bそれぞれ
の出力MS、MRが、演算回路部10でデジタル変換される
(ST52)。演算回路部10は、このMS、MRと前記CS、CRよ
り、以下の(2)式を適用して、Y′値を算出する。
Y′=100×MSCR/MRCS ……(2) 演算回路部10は、JIS−Z8730の付表4を適用して一旦
VY値に換算し、さらにこのVY値を以下の第2表に基づい
て色番に換算する(ST54)。この第2表は醤油業界にお
いて一般的に使用されているものである。
VY値に換算し、さらにこのVY値を以下の第2表に基づい
て色番に換算する(ST54)。この第2表は醤油業界にお
いて一般的に使用されているものである。
こうして得られた色番は、表示器11に表示され(ST5
5)、プリンタ12よりプリントアウトされる(ST56)。
プリントアウトが終了すれば、再びST2へ戻る。
5)、プリンタ12よりプリントアウトされる(ST56)。
プリントアウトが終了すれば、再びST2へ戻る。
ST6では、記録紙送りキー15dがオンされているか否か
が判定される。この判定がYESの場合には、ST7へ、NOの
場合には、ST8へそれぞれ分岐する。ST7では、プリンタ
12が紙送り駆動され、記録紙が送られる。この処理が終
了すれば、ST2へ戻る。
が判定される。この判定がYESの場合には、ST7へ、NOの
場合には、ST8へそれぞれ分岐する。ST7では、プリンタ
12が紙送り駆動され、記録紙が送られる。この処理が終
了すれば、ST2へ戻る。
ST6よりST8へ分岐した場合には、データ入力処理を行
うか否かが判定される。この判定がYESの場合にはST9
へ、NOの場合にはST2へ分岐する。ST9では、データ入力
部14より試料ID No.、測定日時等のデータが入力される
ST10では、データ入力終了したか否かを判定し、この判
定がNOの場合にはST9へ、YESの場合はST2へそれぞれ分
岐する。
うか否かが判定される。この判定がYESの場合にはST9
へ、NOの場合にはST2へ分岐する。ST9では、データ入力
部14より試料ID No.、測定日時等のデータが入力される
ST10では、データ入力終了したか否かを判定し、この判
定がNOの場合にはST9へ、YESの場合はST2へそれぞれ分
岐する。
前記(2)式で算出されたY′値は、分光光度計を用
いる場合の(1)式で得られたY値と略一致する。第3
表は、実施例醤油色度計1で得られたY′値と色番と
を、分光光度計で得られたY値と色番とを比較して示す
図である。この第3表より、実施例醤油色度計1がかな
り精度よく色番を決定していることが確認できる。
いる場合の(1)式で得られたY値と略一致する。第3
表は、実施例醤油色度計1で得られたY′値と色番と
を、分光光度計で得られたY値と色番とを比較して示す
図である。この第3表より、実施例醤油色度計1がかな
り精度よく色番を決定していることが確認できる。
なお、光源、光学フィルタ、光検出器の種類、本体の
形状等は、上記実施例のものに限定されず適宜変更可能
である。
形状等は、上記実施例のものに限定されず適宜変更可能
である。
(ト)発明の効果 以上説明したように、この発明の醤油色度計は、光
源、光学フィルタ及び光検出器を合わせた光学的特性
を、標準光Cの条件下における刺激値Yを計算する重価
係数に近似させた上で、測定用及び参照用光検出器の無
色の液体での各出力CS,CRと醤油での各出力MS,MRとよ
り、前記式(2)を用いて刺激値Y′を求め、更に求め
た刺激値Y′を醤油の濃さを示す色番に換算し、その色
番を出力するものである。
源、光学フィルタ及び光検出器を合わせた光学的特性
を、標準光Cの条件下における刺激値Yを計算する重価
係数に近似させた上で、測定用及び参照用光検出器の無
色の液体での各出力CS,CRと醤油での各出力MS,MRとよ
り、前記式(2)を用いて刺激値Y′を求め、更に求め
た刺激値Y′を醤油の濃さを示す色番に換算し、その色
番を出力するものである。
従って、本発明は、高価な分光光度計を用いなくて
も、分光光度計で得られる刺激値Yに近似した刺激値
Y′が簡単に得られるだけでなく、醤油の濃さを示す色
番が目視可能な数値として出力され、色番の認識が容易
である。
も、分光光度計で得られる刺激値Yに近似した刺激値
Y′が簡単に得られるだけでなく、醤油の濃さを示す色
番が目視可能な数値として出力され、色番の認識が容易
である。
又、それにより分光光度計を使用しなくても済むこと
から、下記の効果を有する。
から、下記の効果を有する。
・簡易な操作で、短時間に測定を行える。
・測定の個人差がなくなる。
・測定に熟練を要しない。
・標準液が不要となる。
・簡易で小型な構造となり、持ち運びが容易で設置場所
も選ばない。
も選ばない。
更に、従業員は出力された色番を評価すればよく、標
準色見本と醤油の色を目視により比較する場合に比べ
て、目の疲労度が大幅に緩和され、時間も短縮できる。
しかも、色番を読み取ればよいので、熟練者は必要とせ
ず、誰でも短時間に且つ精度良く製造醤油の濃度を色で
管理できる。
準色見本と醤油の色を目視により比較する場合に比べ
て、目の疲労度が大幅に緩和され、時間も短縮できる。
しかも、色番を読み取ればよいので、熟練者は必要とせ
ず、誰でも短時間に且つ精度良く製造醤油の濃度を色で
管理できる。
第1図は、この発明の一実施例に係る醤油色度計の光学
系及び回路構成を説明する図、第2図は、同醤油色度計
の外観斜視図、第3図は、同醤油色度計の光学的特性を
説明する図、第4図(a)、第4図(b)及び第4図
(c)は、同醤油色度計の動作を説明するフロー図、第
5図(a)及び第5図(b)は、それぞれ従来の醤油色
度測定に用いられた光源箱の縦断面図及び正面図であ
る。 2:キセノンフラッシュランプ、 4:光路部、 5a:測定用光学フィルタ、 5b:参照用光学フィルタ、 6a:測定用光検出器、6b:参照用光検出器、 7:試料挿入部、10:演算回路部、
系及び回路構成を説明する図、第2図は、同醤油色度計
の外観斜視図、第3図は、同醤油色度計の光学的特性を
説明する図、第4図(a)、第4図(b)及び第4図
(c)は、同醤油色度計の動作を説明するフロー図、第
5図(a)及び第5図(b)は、それぞれ従来の醤油色
度測定に用いられた光源箱の縦断面図及び正面図であ
る。 2:キセノンフラッシュランプ、 4:光路部、 5a:測定用光学フィルタ、 5b:参照用光学フィルタ、 6a:測定用光検出器、6b:参照用光検出器、 7:試料挿入部、10:演算回路部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝沢 耕一 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 立石電機株式会社内 (72)発明者 中嶋 聡 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 立石電機株式会社内 (72)発明者 荒井 真人 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 立石電機株式会社内 (72)発明者 奥原 章 千葉県野田市野田399番地 キッコーマ ン株式会社内 (72)発明者 森 修三 千葉県野田市野田399番地 キッコーマ ン株式会社内 (72)発明者 橋場 弘長 千葉県野田市野田399番地 キッコーマ ン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−36159(JP,A) 特開 昭62−100260(JP,A) 実公 昭60−1391(JP,Y2) 吉永弘編「応用分光学ハンドブック」 (昭和48−11−25)朝倉書店 p.934 −935
Claims (1)
- 【請求項1】光源と、試料を装填する試料装填部と、こ
の試料装填部よりの光を測定用光学フィルタを通して受
光する測定用光検出器と、前記光源よりの光を参照用光
学フィルタを通して受光する参照用光検出器と、前記光
源よりの光を前記試料装填部と参照用光検出器に導く光
路部と、前記光源と測定用光学フィルタと測定用光検出
器とを合わせた光学的特性、及び前記光源と参照用光学
フィルタと参照用光検出器とを合わせた光学的特性を、
それぞれ標準光Cの条件下における刺激値Yを計算する
重価係数に近似させた上で、試料装填部に装填した無色
の液体からそれぞれ得られる測定用光検出器及び参照用
光検出器の出力CS,CRと、試料装填部に装填した醤油か
らそれぞれ得られる測定用光検出器及び参照用光検出器
の出力MS,MRとより、下記の式を用いて刺激値Y′を算
出する刺激値算出手段と、刺激値Y′に対応する醤油の
濃さを示す色番を記憶した記憶手段と、前記刺激値算出
手段により得られた刺激値Y′を記憶手段の内容に基づ
いて色番に換算し、その色番を出力する色番出力手段と
を備えたことを特徴とする醤油色度計。 Y′=100×MSCR/MRCS
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1037001A JP2752127B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 醤油色度計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1037001A JP2752127B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 醤油色度計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02216020A JPH02216020A (ja) | 1990-08-28 |
JP2752127B2 true JP2752127B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=12485479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1037001A Expired - Fee Related JP2752127B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 醤油色度計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2752127B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001141648A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-05-25 | Higeta Shoyu Co Ltd | 吸光度測定による測定値推定方法及び測定値推定装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5231783A (en) * | 1975-09-05 | 1977-03-10 | Japan Spectroscopic Co | Multiple wavelength colorimeter |
JPS5949934A (ja) * | 1982-09-16 | 1984-03-22 | Honda Motor Co Ltd | 繊維強化合成樹脂管の製造方法とその装置 |
JPS601391U (ja) * | 1983-06-17 | 1985-01-08 | 東陶機器株式会社 | 乳児用バスユニツト |
-
1989
- 1989-02-15 JP JP1037001A patent/JP2752127B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
吉永弘編「応用分光学ハンドブック」(昭和48−11−25)朝倉書店 p.934−935 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02216020A (ja) | 1990-08-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |