JP2751986B2 - 低NOχ燃焼器、及びインプット低減方法 - Google Patents
低NOχ燃焼器、及びインプット低減方法Info
- Publication number
- JP2751986B2 JP2751986B2 JP5424993A JP5424993A JP2751986B2 JP 2751986 B2 JP2751986 B2 JP 2751986B2 JP 5424993 A JP5424993 A JP 5424993A JP 5424993 A JP5424993 A JP 5424993A JP 2751986 B2 JP2751986 B2 JP 2751986B2
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- Regulation And Control Of Combustion (AREA)
- Gas Burners (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、排気ガス中のNOχ
の低減を図る為、濃淡燃焼を行なう燃焼器に関する。
の低減を図る為、濃淡燃焼を行なう燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】高インプット燃焼(例えば24号)して
いる通常バーナを低インプット燃焼(例えば10号)に
する場合、高空気過剰率(一次+二次の空気過剰率が2
〜3)になる様に、ガス量の減少割合より燃焼用空気の
供給量の減少割合が小さくなる様に調整し、その結果、
排ガスの露点温度が下がり、ドレンの発生を防止してい
る。
いる通常バーナを低インプット燃焼(例えば10号)に
する場合、高空気過剰率(一次+二次の空気過剰率が2
〜3)になる様に、ガス量の減少割合より燃焼用空気の
供給量の減少割合が小さくなる様に調整し、その結果、
排ガスの露点温度が下がり、ドレンの発生を防止してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、主炎口から一
次空気過剰の淡混合気を吐出させ、主炎口に隣接した袖
火炎口からガス過剰の濃混合気を吐出させて濃淡燃焼を
行なう低NOχ燃焼器の場合、低インプット燃焼におい
て、ドレン発生を防止する為に空気過剰率を大きくする
と主炎口から噴出する淡混合気の一次空気過剰率が燃焼
限界(一次空気過剰率約1.6)を越えるので、希薄燃
焼炎が吹き飛んでしまい燃焼が維持できない。
次空気過剰の淡混合気を吐出させ、主炎口に隣接した袖
火炎口からガス過剰の濃混合気を吐出させて濃淡燃焼を
行なう低NOχ燃焼器の場合、低インプット燃焼におい
て、ドレン発生を防止する為に空気過剰率を大きくする
と主炎口から噴出する淡混合気の一次空気過剰率が燃焼
限界(一次空気過剰率約1.6)を越えるので、希薄燃
焼炎が吹き飛んでしまい燃焼が維持できない。
【0004】本発明の目的は、ドレンの発生や異常燃焼
を起こす事無くインプットの低減が可能な、インプット
低減方法、及び低NOχ燃焼器の提供にある。
を起こす事無くインプットの低減が可能な、インプット
低減方法、及び低NOχ燃焼器の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)一次空気過剰の淡混合気を吐出する主炎口を先端
に形成し、一次空気とガスとを吸入する淡混合気吸入口
を基端に形成した主通路、及びガス過剰の濃混合気を吐
出する袖火炎口が前記主炎口の側方に隣接し、一次空気
とガスとを吸入する濃混合気吸入口を基端に形成した副
通路を有するバーナを複数列設し、上記各通路にガスを
供給する主ノズル及び副ノズルを上記各吸入口に臨ませ
た低NOχ燃焼器において、各通路への混合気供給量を
漸減して燃焼能力を低減していく場合、主通路と副通路
に流れるガス流量と、一次空気量との比率を次第に変化
させる事により、主通路側の一次空気率を燃焼限界の値
以下に維持しながら副通路側の一次空気過剰率を次第に
大きくしていき、全空気過剰率を大きくしていく。
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)一次空気過剰の淡混合気を吐出する主炎口を先端
に形成し、一次空気とガスとを吸入する淡混合気吸入口
を基端に形成した主通路、及びガス過剰の濃混合気を吐
出する袖火炎口が前記主炎口の側方に隣接し、一次空気
とガスとを吸入する濃混合気吸入口を基端に形成した副
通路を有するバーナを複数列設し、上記各通路にガスを
供給する主ノズル及び副ノズルを上記各吸入口に臨ませ
た低NOχ燃焼器において、各通路への混合気供給量を
漸減して燃焼能力を低減していく場合、主通路と副通路
に流れるガス流量と、一次空気量との比率を次第に変化
させる事により、主通路側の一次空気率を燃焼限界の値
以下に維持しながら副通路側の一次空気過剰率を次第に
大きくしていき、全空気過剰率を大きくしていく。
【0006】(2)一次空気過剰の淡混合気を吐出する
主炎口を先端に形成し、一次空気とガスとを吸入する淡
混合気吸入口を基端に形成した主通路、及びガス過剰の
濃混合気を吐出する袖火炎口が前記主炎口の側方に隣接
し、一次空気とガスとを吸入する濃混合気吸入口を基端
に形成した副通路を有するバーナを複数列設してなるバ
ーナブロックと、前記淡混合気吸入口に臨み、前記主通
路にガスを供給する主ノズルと、前記濃混合気吸入口に
臨み、前記副通路にガスを供給する副ノズルと、前記バ
ーナブロックに燃焼用空気を供給する送風機とを有する
低NOχ燃焼器において、前記送風機の送風力を調整し
て前記バーナブロックへの前記燃焼用空気の供給量を調
整するとともに、前記ノズルに接続するガス管に配設し
た二つの比例弁の絞り具合を調整して、前記副通路への
ガス供給量の低減具合を前記主通路へのガス供給量の低
減具合より大きくしてインプットを低減していく。
主炎口を先端に形成し、一次空気とガスとを吸入する淡
混合気吸入口を基端に形成した主通路、及びガス過剰の
濃混合気を吐出する袖火炎口が前記主炎口の側方に隣接
し、一次空気とガスとを吸入する濃混合気吸入口を基端
に形成した副通路を有するバーナを複数列設してなるバ
ーナブロックと、前記淡混合気吸入口に臨み、前記主通
路にガスを供給する主ノズルと、前記濃混合気吸入口に
臨み、前記副通路にガスを供給する副ノズルと、前記バ
ーナブロックに燃焼用空気を供給する送風機とを有する
低NOχ燃焼器において、前記送風機の送風力を調整し
て前記バーナブロックへの前記燃焼用空気の供給量を調
整するとともに、前記ノズルに接続するガス管に配設し
た二つの比例弁の絞り具合を調整して、前記副通路への
ガス供給量の低減具合を前記主通路へのガス供給量の低
減具合より大きくしてインプットを低減していく。
【0007】(3)一次空気過剰の淡混合気を吐出する
主炎口を先端に形成し、一次空気とガスとを吸入する淡
混合気吸入口を基端に形成した主通路、及びガス過剰の
濃混合気を吐出する袖火炎口が前記主炎口の側方に隣接
し、一次空気とガスとを吸入する濃混合気吸入口を基端
に形成した副通路を有するバーナを複数列設し、上記各
通路にガスを供給する主ノズル及び副ノズルを上記各吸
入口に臨ませた低NOχ燃焼器において、通路全体へ流
すガス流量を減らしながら燃焼器全体の燃焼能力を低減
していく場合、淡燃焼の燃焼限界直前で、主通路側の一
次空気過剰率を小さくするとともに、副通路側の一次空
気過剰率を大きくして、燃焼能力の低減に伴って全空気
過剰率を大きくしていく。
主炎口を先端に形成し、一次空気とガスとを吸入する淡
混合気吸入口を基端に形成した主通路、及びガス過剰の
濃混合気を吐出する袖火炎口が前記主炎口の側方に隣接
し、一次空気とガスとを吸入する濃混合気吸入口を基端
に形成した副通路を有するバーナを複数列設し、上記各
通路にガスを供給する主ノズル及び副ノズルを上記各吸
入口に臨ませた低NOχ燃焼器において、通路全体へ流
すガス流量を減らしながら燃焼器全体の燃焼能力を低減
していく場合、淡燃焼の燃焼限界直前で、主通路側の一
次空気過剰率を小さくするとともに、副通路側の一次空
気過剰率を大きくして、燃焼能力の低減に伴って全空気
過剰率を大きくしていく。
【0008】(4)一次空気過剰の淡混合気を吐出する
主炎口を先端に形成し、一次空気とガスとを吸入する淡
混合気吸入口を基端に形成した主通路、及びガス過剰の
濃混合気を吐出する袖火炎口が前記主炎口の側方に隣接
し、一次空気とガスとを吸入する濃混合気吸入口を基端
に形成した副通路を有するバーナを複数列設してなるバ
ーナブロックと、前記バーナブロックに燃焼用空気を供
給する送風機と、前記淡混合気吸入口に臨み、前記主通
路にガスを供給する主ノズルと、前記濃混合気吸入口に
臨み、前記副通路にガスを供給する副ノズルと、該副ノ
ズルに接続する副管と、前記主ノズルに接続する主管と
に分岐するガス管と、分岐点より上流の前記ガス管に配
設される比例弁と、前記主管と副管のうち、何方か一方
のガス管にオリフィスを配設するとともに、前記オリフ
ィスをバイパスするバイパス通路に電磁弁を配設し、前
記送風機の送風力を調整して前記バーナブロックへの前
記燃焼用空気の供給量を調整するとともに、前記主管の
バイパス通路に設けた前記電磁弁を閉弁状態にして主炎
口における淡燃焼の限界迄、前記比例弁を絞り、これ以
降は前記電磁弁を開弁状態にして更に前記比例弁を絞っ
ていくか、又は、前記副管のバイパス通路に設けた前記
電磁弁を開弁状態にして主炎口における淡燃焼の限界
迄、前記比例弁を絞り、これ以降は前記電磁弁を閉弁状
態にして更に前記比例弁を絞ってインプットを低減して
いく。
主炎口を先端に形成し、一次空気とガスとを吸入する淡
混合気吸入口を基端に形成した主通路、及びガス過剰の
濃混合気を吐出する袖火炎口が前記主炎口の側方に隣接
し、一次空気とガスとを吸入する濃混合気吸入口を基端
に形成した副通路を有するバーナを複数列設してなるバ
ーナブロックと、前記バーナブロックに燃焼用空気を供
給する送風機と、前記淡混合気吸入口に臨み、前記主通
路にガスを供給する主ノズルと、前記濃混合気吸入口に
臨み、前記副通路にガスを供給する副ノズルと、該副ノ
ズルに接続する副管と、前記主ノズルに接続する主管と
に分岐するガス管と、分岐点より上流の前記ガス管に配
設される比例弁と、前記主管と副管のうち、何方か一方
のガス管にオリフィスを配設するとともに、前記オリフ
ィスをバイパスするバイパス通路に電磁弁を配設し、前
記送風機の送風力を調整して前記バーナブロックへの前
記燃焼用空気の供給量を調整するとともに、前記主管の
バイパス通路に設けた前記電磁弁を閉弁状態にして主炎
口における淡燃焼の限界迄、前記比例弁を絞り、これ以
降は前記電磁弁を開弁状態にして更に前記比例弁を絞っ
ていくか、又は、前記副管のバイパス通路に設けた前記
電磁弁を開弁状態にして主炎口における淡燃焼の限界
迄、前記比例弁を絞り、これ以降は前記電磁弁を閉弁状
態にして更に前記比例弁を絞ってインプットを低減して
いく。
【0009】
〔請求項1について〕低NOχ燃焼器のインプットを低
減していく場合、例えば、各通路へのガスの供給及びバ
ーナへの燃焼用空気の供給量を低減していくとともに、
淡混合気吸入口の一次空気取り入れ用ダンパの開口度合
を徐々に絞っていく等の方法により、主通路側の一次空
気過剰率を燃焼限界の値以下に維持し、副通路側の一次
空気過剰率が大きくなる様に移行させて行き、全空気過
剰率{一次+二次}を大きくしていく事により低インプ
ット燃焼においてドレン発生を防止する。
減していく場合、例えば、各通路へのガスの供給及びバ
ーナへの燃焼用空気の供給量を低減していくとともに、
淡混合気吸入口の一次空気取り入れ用ダンパの開口度合
を徐々に絞っていく等の方法により、主通路側の一次空
気過剰率を燃焼限界の値以下に維持し、副通路側の一次
空気過剰率が大きくなる様に移行させて行き、全空気過
剰率{一次+二次}を大きくしていく事により低インプ
ット燃焼においてドレン発生を防止する。
【0010】〔請求項2について〕低NOχ燃焼器のイ
ンプットを低減していく場合、送風機の送風力を調整し
てバーナブロックへの燃焼用空気の供給量を調整すると
ともに、比例弁によって副通路へのガス供給の低減度合
を主通路へのガス供給の低減度合より大きくしていく事
により、主通路側の一次空気過剰率を燃焼限界の値以下
に維持し、副通路側の一次空気過剰率を燃焼限界の値以
下に維持し、副通路側の一次空気過剰率が大きくなる様
に移行させ、全空気過剰率を大きくしていく事により低
インプット燃焼においてドレン発生を防止する。
ンプットを低減していく場合、送風機の送風力を調整し
てバーナブロックへの燃焼用空気の供給量を調整すると
ともに、比例弁によって副通路へのガス供給の低減度合
を主通路へのガス供給の低減度合より大きくしていく事
により、主通路側の一次空気過剰率を燃焼限界の値以下
に維持し、副通路側の一次空気過剰率を燃焼限界の値以
下に維持し、副通路側の一次空気過剰率が大きくなる様
に移行させ、全空気過剰率を大きくしていく事により低
インプット燃焼においてドレン発生を防止する。
【0011】〔請求項3について〕主通路の主炎口で燃
焼する淡燃焼炎の燃焼限界直前迄、通路全体へ流すガス
流量を減らしながらバーナへの燃焼用空気の供給量を調
整して行き、燃焼限界直前で、主通路側の一次空気過剰
率を小さくするとともに、副通路側の一次空気過剰率を
大きくし、これ以降、更に通路全体へ流すガス流量を減
らしながらバーナへの燃焼用空気の供給量を調整する事
によって全空気過剰率{一次+二次}を大きくして行
き、ドレン発生を防止しながらインプットを低減して行
く。
焼する淡燃焼炎の燃焼限界直前迄、通路全体へ流すガス
流量を減らしながらバーナへの燃焼用空気の供給量を調
整して行き、燃焼限界直前で、主通路側の一次空気過剰
率を小さくするとともに、副通路側の一次空気過剰率を
大きくし、これ以降、更に通路全体へ流すガス流量を減
らしながらバーナへの燃焼用空気の供給量を調整する事
によって全空気過剰率{一次+二次}を大きくして行
き、ドレン発生を防止しながらインプットを低減して行
く。
【0012】〔請求項4について〕低NOχ燃焼器のイ
ンプットを低減していく場合、送風機の送風力を調整し
てバーナブロックへの燃焼用空気の供給量を調整する。
この際、主管のバイパス通路に設けた電磁弁を閉弁状
態、つまり、主通路へのガス供給量を主管に設けたオリ
フィスにより制限した状態又は副管のバイパス通路に設
けた電磁弁を開弁状態にしてオリフィスで制限しない状
態で比例弁を絞って行き、主炎口で燃焼する淡燃焼炎の
燃焼限界に達すると電磁弁を開弁状態、又は閉弁状態に
切替えて更に比例弁を絞って行く。尚、燃焼限界におい
て、上記の如く電磁弁を切替えると、主炎口における淡
燃焼炎の一次空気過剰率は低下し、袖火炎口における濃
燃焼炎の一次空気過剰率は上昇し、送風機の調節により
淡燃焼炎の燃焼限界を越えない様に一次空気過剰率を維
持して全空気過剰率をより高く設定できる。
ンプットを低減していく場合、送風機の送風力を調整し
てバーナブロックへの燃焼用空気の供給量を調整する。
この際、主管のバイパス通路に設けた電磁弁を閉弁状
態、つまり、主通路へのガス供給量を主管に設けたオリ
フィスにより制限した状態又は副管のバイパス通路に設
けた電磁弁を開弁状態にしてオリフィスで制限しない状
態で比例弁を絞って行き、主炎口で燃焼する淡燃焼炎の
燃焼限界に達すると電磁弁を開弁状態、又は閉弁状態に
切替えて更に比例弁を絞って行く。尚、燃焼限界におい
て、上記の如く電磁弁を切替えると、主炎口における淡
燃焼炎の一次空気過剰率は低下し、袖火炎口における濃
燃焼炎の一次空気過剰率は上昇し、送風機の調節により
淡燃焼炎の燃焼限界を越えない様に一次空気過剰率を維
持して全空気過剰率をより高く設定できる。
【0013】
〔請求項1について〕主通路側の一次空気過剰率を燃焼
限界の値以下に維持し、副通路側の一次空気過剰率が大
きくなる様に移行させながら低NOχ燃焼器のインプッ
トを低減していくので、低インプット領域において、ド
レン防止の為、全空気過剰率{一次+二次}を大きくし
て(排ガスの露点温度を下げて)も主炎口における淡燃
焼炎が吹き飛ぶ事は無く、低NOχ燃焼器のインプット
を安定に低減して行く事ができる。
限界の値以下に維持し、副通路側の一次空気過剰率が大
きくなる様に移行させながら低NOχ燃焼器のインプッ
トを低減していくので、低インプット領域において、ド
レン防止の為、全空気過剰率{一次+二次}を大きくし
て(排ガスの露点温度を下げて)も主炎口における淡燃
焼炎が吹き飛ぶ事は無く、低NOχ燃焼器のインプット
を安定に低減して行く事ができる。
【0014】〔請求項2について〕送風機の送風力を調
整してバーナブロックへの燃焼用空気の供給量を調整す
るとともに、比例弁によって、副通路へのガス供給の低
減度合を主通路へのガス供給の低減度合より大きくして
いるので、簡単な構成で、低インプットになる程、主通
路側の一次空気過剰率を燃焼限界の値以下に維持させる
事ができ、副通路側の一次空気過剰率を燃焼限界の値以
下に維持させる事ができ、副通路側の一次空気過剰率が
大きくなる様に移行させる事ができる。この為、低イン
プット領域において、ドレン防止の為、全空気過剰率
{一次+二次}を大きくして(排ガスの露点温度を下げ
て)も主炎口における淡燃焼炎が吹き飛ぶ事は無く、低
NOχ燃焼器のインプットを安定に低減して行く事がで
きる。
整してバーナブロックへの燃焼用空気の供給量を調整す
るとともに、比例弁によって、副通路へのガス供給の低
減度合を主通路へのガス供給の低減度合より大きくして
いるので、簡単な構成で、低インプットになる程、主通
路側の一次空気過剰率を燃焼限界の値以下に維持させる
事ができ、副通路側の一次空気過剰率を燃焼限界の値以
下に維持させる事ができ、副通路側の一次空気過剰率が
大きくなる様に移行させる事ができる。この為、低イン
プット領域において、ドレン防止の為、全空気過剰率
{一次+二次}を大きくして(排ガスの露点温度を下げ
て)も主炎口における淡燃焼炎が吹き飛ぶ事は無く、低
NOχ燃焼器のインプットを安定に低減して行く事がで
きる。
【0015】〔請求項3について〕主通路の主炎口で燃
焼する淡燃焼炎の燃焼限界直前迄、通路全体へ流すガス
流量を減らしながらバーナへの燃焼用空気の供給量を調
整し、燃焼限界直前で、主通路側の一次空気過剰率を小
さくするとともに、副通路側の一次空気過剰率を大きく
し、燃焼能力の低減に伴って全空気過剰率を大きくして
いくので、低インプット領域において、ドレン防止の
為、全空気過剰率{一次+二次}を大きくして(排ガス
の露点温度を下げて)も主炎口における淡燃焼炎が吹き
飛ぶ事は無く、低NOχ燃焼器のインプットを安定に低
減して行く事ができる。
焼する淡燃焼炎の燃焼限界直前迄、通路全体へ流すガス
流量を減らしながらバーナへの燃焼用空気の供給量を調
整し、燃焼限界直前で、主通路側の一次空気過剰率を小
さくするとともに、副通路側の一次空気過剰率を大きく
し、燃焼能力の低減に伴って全空気過剰率を大きくして
いくので、低インプット領域において、ドレン防止の
為、全空気過剰率{一次+二次}を大きくして(排ガス
の露点温度を下げて)も主炎口における淡燃焼炎が吹き
飛ぶ事は無く、低NOχ燃焼器のインプットを安定に低
減して行く事ができる。
【0016】〔請求項4について〕低NOχ燃焼器のイ
ンプットを低減して行く場合、送風機の送風力を調整し
てバーナブロックへの燃焼用空気の供給量を調整すると
ともに、主管のバイパス通路に設けた電磁弁を閉弁状態
にして主炎口における淡燃焼の限界迄、比例弁を絞り、
これ以降は電磁弁を開弁状態にして更に比例弁を絞って
いくか、又は、副管のバイパス通路に設けた電磁弁を開
弁状態にして主炎口における淡燃焼の限界迄、比例弁を
絞り、これ以降は電磁弁を閉弁状態にして更に比例弁を
絞ってインプットを低減していく。この為、低インプッ
ト領域において、ドレン防止の為、空気過剰率{一次+
二次}を大きくしても主炎口における淡燃焼炎が吹き飛
ぶ事は無く、低NOχ燃焼器のインプットを安定に低減
して行く事ができる。又、比例弁を一個にする事ができ
る。
ンプットを低減して行く場合、送風機の送風力を調整し
てバーナブロックへの燃焼用空気の供給量を調整すると
ともに、主管のバイパス通路に設けた電磁弁を閉弁状態
にして主炎口における淡燃焼の限界迄、比例弁を絞り、
これ以降は電磁弁を開弁状態にして更に比例弁を絞って
いくか、又は、副管のバイパス通路に設けた電磁弁を開
弁状態にして主炎口における淡燃焼の限界迄、比例弁を
絞り、これ以降は電磁弁を閉弁状態にして更に比例弁を
絞ってインプットを低減していく。この為、低インプッ
ト領域において、ドレン防止の為、空気過剰率{一次+
二次}を大きくしても主炎口における淡燃焼炎が吹き飛
ぶ事は無く、低NOχ燃焼器のインプットを安定に低減
して行く事ができる。又、比例弁を一個にする事ができ
る。
【0017】
【実施例】本発明の第1実施例(請求項1、請求項2に
対応)を図1〜図3に基づいて説明する。図に示す様に
ガス湯沸器Rに用いられる低NOχ燃焼器Aは、一次空
気とガスとを吸入する略漏斗状の淡混合気吸入口111
を基端に形成しエアリッチの淡混合気G1 を先端の主炎
口112から吐出する略J字状の主通路11、及び一次
空気とガスとを吸入する略漏斗状の濃混合気吸入口12
1を基端に形成し、主炎口112の側方に隣接する袖火
炎口122(スリット状)からガスリッチの濃混合気G
2 を吐出する略J字状の副通路12を有するバーナ10
を多数列設したバーナブロック1と、淡混合気吸入口1
11に臨み、主通路11にガス管21からガスを供給す
る主ノズル2と、濃混合気吸入口121に臨み、副通路
12にガス管31からガスを供給する副ノズル3と、バ
ーナブロック1に燃焼用空気を供給する送風機4とを有
し、流水が通過する熱交換器51、点火電極52、フレ
ームロッド53等を配設した燃焼胴5に装着される。
対応)を図1〜図3に基づいて説明する。図に示す様に
ガス湯沸器Rに用いられる低NOχ燃焼器Aは、一次空
気とガスとを吸入する略漏斗状の淡混合気吸入口111
を基端に形成しエアリッチの淡混合気G1 を先端の主炎
口112から吐出する略J字状の主通路11、及び一次
空気とガスとを吸入する略漏斗状の濃混合気吸入口12
1を基端に形成し、主炎口112の側方に隣接する袖火
炎口122(スリット状)からガスリッチの濃混合気G
2 を吐出する略J字状の副通路12を有するバーナ10
を多数列設したバーナブロック1と、淡混合気吸入口1
11に臨み、主通路11にガス管21からガスを供給す
る主ノズル2と、濃混合気吸入口121に臨み、副通路
12にガス管31からガスを供給する副ノズル3と、バ
ーナブロック1に燃焼用空気を供給する送風機4とを有
し、流水が通過する熱交換器51、点火電極52、フレ
ームロッド53等を配設した燃焼胴5に装着される。
【0018】60は途中に電磁弁6を配したガス管であ
り、該ガス管60は、分岐点でガス管21、31に分岐
し、該ガス管21、31には比例弁211、311が配
される。尚、比例弁211、311、電磁弁6、及び送
風機4は、図示しない制御ユニットにより制御される。
り、該ガス管60は、分岐点でガス管21、31に分岐
し、該ガス管21、31には比例弁211、311が配
される。尚、比例弁211、311、電磁弁6、及び送
風機4は、図示しない制御ユニットにより制御される。
【0019】本実施例では、最大給湯能力時(24号;
図3におけるKe+Kg)にエアリッチ燃焼炎による一
次空気過剰率λ1 が1.5、ガスリッチ燃焼炎による一
次空気過剰率λ2 が0.4となる様に、淡混合気吸入口
111及び濃混合気吸入口121に設けた一次空気取り
入れ用ダンパ(図示しない)の開口度合を設定してい
る。又、最大能力時において、エアリッチ燃焼炎による
インプット量Keとガスリッチ燃焼炎によるインプット
量Kgとの比は2:1に設定され、排出されるNOχレ
ベルは50PPM前後に抑えられている。
図3におけるKe+Kg)にエアリッチ燃焼炎による一
次空気過剰率λ1 が1.5、ガスリッチ燃焼炎による一
次空気過剰率λ2 が0.4となる様に、淡混合気吸入口
111及び濃混合気吸入口121に設けた一次空気取り
入れ用ダンパ(図示しない)の開口度合を設定してい
る。又、最大能力時において、エアリッチ燃焼炎による
インプット量Keとガスリッチ燃焼炎によるインプット
量Kgとの比は2:1に設定され、排出されるNOχレ
ベルは50PPM前後に抑えられている。
【0020】そして、能力を下げて行く場合(24号→
10号)、制御ユニットは、全空気過剰率{一次+二
次}を大きくしてドレン発生を防止する為に、送風機4
の回転数の低減具合がガス供給量(主通路+副通路)の
低減具合より小さくなる様に送風機4への通電電流を低
減していくとともに、副通路12へのガス供給量の低減
具合が主通路11へのガス供給量の低減具合より大きく
なる様に比例弁211、311への通電電流を制御す
る。具体的には、小能力時(10号)には、エアリッチ
燃焼炎によるインプット量Keを最大能力時(24号)
の1/2とし、ガスリッチ燃焼炎によるインプット量K
gを最大能力時(24号)の1/4とし、エアリッチ燃
焼炎の一次空気過剰率λ1 を1.5以下に保つととも
に、ガスリッチ燃焼炎の一次空気過剰率λ2 を0.8と
し(図3参照)、各燃焼炎の空気過剰率{一次+二次}
が1.5(24号時)から2(10号時)に漸増する様
にしている。尚、図3においては、エアリッチ燃焼炎の
一次空気過剰率λ1 が1.5で一定のものを示したが、
給湯能力を低減するのに従い、漸減する様に設定しても
良い。
10号)、制御ユニットは、全空気過剰率{一次+二
次}を大きくしてドレン発生を防止する為に、送風機4
の回転数の低減具合がガス供給量(主通路+副通路)の
低減具合より小さくなる様に送風機4への通電電流を低
減していくとともに、副通路12へのガス供給量の低減
具合が主通路11へのガス供給量の低減具合より大きく
なる様に比例弁211、311への通電電流を制御す
る。具体的には、小能力時(10号)には、エアリッチ
燃焼炎によるインプット量Keを最大能力時(24号)
の1/2とし、ガスリッチ燃焼炎によるインプット量K
gを最大能力時(24号)の1/4とし、エアリッチ燃
焼炎の一次空気過剰率λ1 を1.5以下に保つととも
に、ガスリッチ燃焼炎の一次空気過剰率λ2 を0.8と
し(図3参照)、各燃焼炎の空気過剰率{一次+二次}
が1.5(24号時)から2(10号時)に漸増する様
にしている。尚、図3においては、エアリッチ燃焼炎の
一次空気過剰率λ1 が1.5で一定のものを示したが、
給湯能力を低減するのに従い、漸減する様に設定しても
良い。
【0021】以下、本実施例の利点を述べる。能力低減
に比例して送風機4の回転数が低下していく様に送風機
4への通電電流を低減してバーナブロック1への燃焼用
空気の供給量を少なくしていくとともに、副通路12へ
のガス供給の低減度合(24号で1→10号で1/4)
が主通路11へのガス供給の低減度合(24号で1→1
0号で1/2)より大きくなる様にしているので、主通
路11側の一次空気過剰率λ1 が燃焼限界の値以下を維
持し、低インプットになる程、副通路12側の一次空気
過剰率λ2 が大きくなる様に移行できる。この為、24
号→10号の低インプット領域において、ドレン防止の
為、全空気過剰率{一次+二次}を1.5→2へと大き
くしても主炎口112における淡燃焼炎が吹き飛ぶ事が
無いので、低NOχ燃焼器Aのインプットを24号から
10号迄、安定に低減(増加も可能)して行く事ができ
る。
に比例して送風機4の回転数が低下していく様に送風機
4への通電電流を低減してバーナブロック1への燃焼用
空気の供給量を少なくしていくとともに、副通路12へ
のガス供給の低減度合(24号で1→10号で1/4)
が主通路11へのガス供給の低減度合(24号で1→1
0号で1/2)より大きくなる様にしているので、主通
路11側の一次空気過剰率λ1 が燃焼限界の値以下を維
持し、低インプットになる程、副通路12側の一次空気
過剰率λ2 が大きくなる様に移行できる。この為、24
号→10号の低インプット領域において、ドレン防止の
為、全空気過剰率{一次+二次}を1.5→2へと大き
くしても主炎口112における淡燃焼炎が吹き飛ぶ事が
無いので、低NOχ燃焼器Aのインプットを24号から
10号迄、安定に低減(増加も可能)して行く事ができ
る。
【0022】つぎに、本発明の第2実施例(請求項1、
請求項2に対応)にかかる低NOχ燃焼器Bを図4に基
づいて(図3も参照)説明する。本実施例では、ガス管
60は、上流側から電磁弁6、比例弁211を配設し、
比例弁211の下流側で、ガス管60をガス管21、3
1に分岐させ、ガス管31側に比例弁311を配設して
いる。
請求項2に対応)にかかる低NOχ燃焼器Bを図4に基
づいて(図3も参照)説明する。本実施例では、ガス管
60は、上流側から電磁弁6、比例弁211を配設し、
比例弁211の下流側で、ガス管60をガス管21、3
1に分岐させ、ガス管31側に比例弁311を配設して
いる。
【0023】本実施例では、能力を下げて行く場合(2
4号→10号)、第1実施例と同様に、送風機4への通
電電流を低減していくとともに、副通路12へのガス供
給量の低減具合が主通路11へのガス供給量の低減具合
より大きくなる様に比例弁211への通電電流を低減し
て行くとともに、ガス管31に配設した比例弁311へ
の通電電流も低減させる方法を採用する事により、上記
第1実施例と同様の効果を生じさせている。尚、比例弁
311をガス管31に配設する代わりにガス管21に配
設しても良い。この場合、能力を下げて行くに従い、比
例弁311への通電電流を増加させ、主通路11への供
給混合気をガスリッチ側へ移行させれば良い。
4号→10号)、第1実施例と同様に、送風機4への通
電電流を低減していくとともに、副通路12へのガス供
給量の低減具合が主通路11へのガス供給量の低減具合
より大きくなる様に比例弁211への通電電流を低減し
て行くとともに、ガス管31に配設した比例弁311へ
の通電電流も低減させる方法を採用する事により、上記
第1実施例と同様の効果を生じさせている。尚、比例弁
311をガス管31に配設する代わりにガス管21に配
設しても良い。この場合、能力を下げて行くに従い、比
例弁311への通電電流を増加させ、主通路11への供
給混合気をガスリッチ側へ移行させれば良い。
【0024】つぎに、本発明の第3実施例(請求項3、
請求項4に対応)を図5及び図6に基づいて説明する。
本実施例では、ガス管60は、上流側から電磁弁6、比
例弁212を配設し、比例弁212の下流側でガス管2
1、31に分岐し、ガス管21にはオリフィス602が
配され、該オリフィス602をバイパスするバイパス通
路21aには電磁弁601を配設している。
請求項4に対応)を図5及び図6に基づいて説明する。
本実施例では、ガス管60は、上流側から電磁弁6、比
例弁212を配設し、比例弁212の下流側でガス管2
1、31に分岐し、ガス管21にはオリフィス602が
配され、該オリフィス602をバイパスするバイパス通
路21aには電磁弁601を配設している。
【0025】そして、最大給湯能力時(24号)におい
て、主通路11側の一次空気過剰率λ1 が1.5、副通
路12側の一次空気過剰率λ2 が0.4になる様に、送
風機4の回転数が設定されている。
て、主通路11側の一次空気過剰率λ1 が1.5、副通
路12側の一次空気過剰率λ2 が0.4になる様に、送
風機4の回転数が設定されている。
【0026】本実施例の作動を図6とともに説明する。
低NOχ燃焼器Cの給湯能力を低減していく際、制御ユ
ニットは、エアリッチ燃焼炎の燃焼限界(本実施例では
14号)を越えない様に、電磁弁601を閉弁状態に保
持したまま(オリフィスにより通過ガス量が制限され
る)比例弁212への通電電流を低減していく(絞って
いく)とともに、送風機4への通電電流を低減して(送
風力を低減)バーナブロック1への燃焼用空気の供給量
を少なくしていく。
低NOχ燃焼器Cの給湯能力を低減していく際、制御ユ
ニットは、エアリッチ燃焼炎の燃焼限界(本実施例では
14号)を越えない様に、電磁弁601を閉弁状態に保
持したまま(オリフィスにより通過ガス量が制限され
る)比例弁212への通電電流を低減していく(絞って
いく)とともに、送風機4への通電電流を低減して(送
風力を低減)バーナブロック1への燃焼用空気の供給量
を少なくしていく。
【0027】給湯能力を更に低減する(14号→10
号)場合、14号に達した時点で電磁弁601を開弁状
態にし、比例弁212への通電電流を更に低減していく
(絞っていく)。尚、送風機4への通電電流の低減(送
風力低減)も同時に行なう。又、電磁弁601を開弁状
態にした時点で比例弁212への通電電流を下げて二次
圧を下げ、これによって副通路12のガス供給量が減少
して、一次空気過剰率λ2 が上昇し(1.1前後)、主
通路11のガス供給量が増加して一次空気過剰率λ1 が
低下してガスリッチ側に移行する。
号)場合、14号に達した時点で電磁弁601を開弁状
態にし、比例弁212への通電電流を更に低減していく
(絞っていく)。尚、送風機4への通電電流の低減(送
風力低減)も同時に行なう。又、電磁弁601を開弁状
態にした時点で比例弁212への通電電流を下げて二次
圧を下げ、これによって副通路12のガス供給量が減少
して、一次空気過剰率λ2 が上昇し(1.1前後)、主
通路11のガス供給量が増加して一次空気過剰率λ1 が
低下してガスリッチ側に移行する。
【0028】以下、本実施例の利点を述べる。低NOχ
燃焼器Cの給湯能力を低減していく際、上記の如く、全
空気過剰率{一次+二次}を大きくしてドレンの発生が
防止できる様、送風機4の送風力の低減具合を、ガス供
給量の低減具合より小さくなる様に調整してバーナブロ
ック1への燃焼用空気の供給量を低減し、電磁弁601
を閉弁状態にした状態で主炎口112で燃焼するエアリ
ッチ燃焼炎の燃焼限界(本実施例では14号)を越えな
い様に比例弁212が絞られると電磁弁601を開弁状
態にして主炎口112における淡燃焼をガスリッチ方向
に移行させるとともに、袖火炎口122における濃燃焼
をエアリッチ方向に移行させる。この為、14号→10
号の低インプット領域において、ドレン防止の為、全空
気過剰率{一次+二次}を2〜3と大きくしても主炎口
112における淡燃焼炎が吹き飛ぶ事は無く(安定過剰
方向へ小さくなる為)、低NOχ燃焼器Cのインプット
を安定に低減して行く事ができる。又、比例弁212が
一個で済むので比例弁制御が容易であるとともに、製造
コストの低減が図れる。
燃焼器Cの給湯能力を低減していく際、上記の如く、全
空気過剰率{一次+二次}を大きくしてドレンの発生が
防止できる様、送風機4の送風力の低減具合を、ガス供
給量の低減具合より小さくなる様に調整してバーナブロ
ック1への燃焼用空気の供給量を低減し、電磁弁601
を閉弁状態にした状態で主炎口112で燃焼するエアリ
ッチ燃焼炎の燃焼限界(本実施例では14号)を越えな
い様に比例弁212が絞られると電磁弁601を開弁状
態にして主炎口112における淡燃焼をガスリッチ方向
に移行させるとともに、袖火炎口122における濃燃焼
をエアリッチ方向に移行させる。この為、14号→10
号の低インプット領域において、ドレン防止の為、全空
気過剰率{一次+二次}を2〜3と大きくしても主炎口
112における淡燃焼炎が吹き飛ぶ事は無く(安定過剰
方向へ小さくなる為)、低NOχ燃焼器Cのインプット
を安定に低減して行く事ができる。又、比例弁212が
一個で済むので比例弁制御が容易であるとともに、製造
コストの低減が図れる。
【0029】尚、ガス管21側ではなく、ガス管31
に、オリフィス602とそのバイパス路の電磁弁601
を配設しても良い。この場合、電磁弁601は、給湯能
力が大きい時には開弁状態とし、低減する場合(14号
→10号)には閉弁させる事により、副通路12への供
給混合気をエアリッチ側に移行させるとともに、主通路
11への供給混合気をガスリッチ側に移行させる。
に、オリフィス602とそのバイパス路の電磁弁601
を配設しても良い。この場合、電磁弁601は、給湯能
力が大きい時には開弁状態とし、低減する場合(14号
→10号)には閉弁させる事により、副通路12への供
給混合気をエアリッチ側に移行させるとともに、主通路
11への供給混合気をガスリッチ側に移行させる。
【0030】本実施例では、電磁弁601の開閉切替え
によって、エアリッチ燃焼炎の燃焼限界直前における一
次空気過剰率の切替え変化を行なったが、第1及び第2
実施例の如く、二つの比例弁を設け、比例弁の開度を急
激に変化させる事によって一次空気過剰率の切替変化を
行なっても良い。
によって、エアリッチ燃焼炎の燃焼限界直前における一
次空気過剰率の切替え変化を行なったが、第1及び第2
実施例の如く、二つの比例弁を設け、比例弁の開度を急
激に変化させる事によって一次空気過剰率の切替変化を
行なっても良い。
【0031】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。上記第1、第2、第3実施例では、ガス供
給量を調整して本発明を実施したが、ダンパの開口度合
を、主通路側と副通路側とで相違させる方法によって本
発明を実施しても良い。
態様を含む。上記第1、第2、第3実施例では、ガス供
給量を調整して本発明を実施したが、ダンパの開口度合
を、主通路側と副通路側とで相違させる方法によって本
発明を実施しても良い。
【図1】本発明の第1実施例に係る低NOχ燃焼器を組
み込んだガス湯沸器の断面図である。
み込んだガス湯沸器の断面図である。
【図2】その低NOχ燃焼器の要部を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】その低NOχ燃焼器における、給湯能力- 各燃
焼炎の一次空気過剰率特性、給湯能力- 各燃焼炎のイン
プット量特性を示すグラフである。
焼炎の一次空気過剰率特性、給湯能力- 各燃焼炎のイン
プット量特性を示すグラフである。
【図4】本発明の第2実施例に係る低NOχ燃焼器を組
み込んだガス湯沸器の断面図である。
み込んだガス湯沸器の断面図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る低NOχ燃焼器を組
み込んだガス湯沸器の断面図である。
み込んだガス湯沸器の断面図である。
【図6】その低NOχ燃焼器における、給湯能力- 各燃
焼炎のインプット量特性を示すグラフである。
焼炎のインプット量特性を示すグラフである。
1 バーナブロック 2 主ノズル 3 副ノズル 4 送風機 10 バーナ 11 主通路 12 副通路 21 ガス管(主管) 31 ガス管(副管) 60 ガス管 111 淡混合気吸入口 112 主炎口 121 濃混合気吸入口 122 袖火炎口 212 比例弁 601 電磁弁 602 オリフィス A、B、C 低NOχ燃焼器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−369311(JP,A) 特開 平3−263507(JP,A) 特開 平3−263501(JP,A) 特開 平4−113112(JP,A) 特開 平6−159628(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23N 1/02 F23C 11/00 F23D 14/08
Claims (4)
- 【請求項1】 一次空気過剰の淡混合気を吐出する主炎
口を先端に形成し、一次空気とガスとを吸入する淡混合
気吸入口を基端に形成した主通路、及びガス過剰の濃混
合気を吐出する袖火炎口が前記主炎口の側方に隣接し、
一次空気とガスとを吸入する濃混合気吸入口を基端に形
成した副通路を有するバーナを複数列設し、 上記各通路にガスを供給する主ノズル及び副ノズルを上
記各吸入口に臨ませた低NOχ燃焼器において、 各通路への混合気供給量を漸減して燃焼能力を低減して
いく場合、主通路と副通路に流れるガス流量と、一次空
気量との比率を次第に変化させる事により、 主通路側の一次空気率を燃焼限界の値以下に維持しなが
ら副通路側の一次空気過剰率を次第に大きくしていき、
全空気過剰率を大きくしていく低NOχ燃焼器のインプ
ット低減方法。 - 【請求項2】 一次空気過剰の淡混合気を吐出する主炎
口を先端に形成し、一次空気とガスとを吸入する淡混合
気吸入口を基端に形成した主通路、及びガス過剰の濃混
合気を吐出する袖火炎口が前記主炎口の側方に隣接し、
一次空気とガスとを吸入する濃混合気吸入口を基端に形
成した副通路を有するバーナを複数列設してなるバーナ
ブロックと、 前記淡混合気吸入口に臨み、前記主通路にガスを供給す
る主ノズルと、 前記濃混合気吸入口に臨み、前記副通路にガスを供給す
る副ノズルと、 前記バーナブロックに燃焼用空気を供給する送風機とを
有する低NOχ燃焼器において、 前記送風機の送風力を調整して前記バーナブロックへの
前記燃焼用空気の供給量を調整するとともに、前記ノズ
ルに接続するガス管に配設した二つの比例弁の絞り具合
を調整して、前記副通路へのガス供給量の低減具合を前
記主通路へのガス供給量の低減具合より大きくしてイン
プットを低減していく低NOχ燃焼器。 - 【請求項3】 一次空気過剰の淡混合気を吐出する主炎
口を先端に形成し、一次空気とガスとを吸入する淡混合
気吸入口を基端に形成した主通路、及びガス過剰の濃混
合気を吐出する袖火炎口が前記主炎口の側方に隣接し、
一次空気とガスとを吸入する濃混合気吸入口を基端に形
成した副通路を有するバーナを複数列設し、 上記各通路にガスを供給する主ノズル及び副ノズルを上
記各吸入口に臨ませた低NOχ燃焼器において、 通路全体へ流すガス流量を減らしながら燃焼器全体の燃
焼能力を低減していく場合、 淡燃焼の燃焼限界直前で、主通路側の一次空気過剰率を
小さくするとともに、副通路側の一次空気過剰率を大き
くして、燃焼能力の低減に伴って全空気過剰率を大きく
していく低NOχ燃焼器のインプット低減方法。 - 【請求項4】 一次空気過剰の淡混合気を吐出する主炎
口を先端に形成し、一次空気とガスとを吸入する淡混合
気吸入口を基端に形成した主通路、及びガス過剰の濃混
合気を吐出する袖火炎口が前記主炎口の側方に隣接し、
一次空気とガスとを吸入する濃混合気吸入口を基端に形
成した副通路を有するバーナを複数列設してなるバーナ
ブロックと、 前記バーナブロックに燃焼用空気を供給する送風機と、 前記淡混合気吸入口に臨み、前記主通路にガスを供給す
る主ノズルと、 前記濃混合気吸入口に臨み、前記副通路にガスを供給す
る副ノズルと、 該副ノズルに接続する副管と、前記主ノズルに接続する
主管とに分岐するガス管と、 分岐点より上流の前記ガス管に配設される比例弁と、 前記主管と副管のうち、何方か一方のガス管にオリフィ
スを配設するとともに、前記オリフィスをバイパスする
バイパス通路に電磁弁を配設し、 前記送風機の送風力を調整して前記バーナブロックへの
前記燃焼用空気の供給量を調整するとともに、 前記主管のバイパス通路に設けた前記電磁弁を閉弁状態
にして主炎口における淡燃焼の限界迄、前記比例弁を絞
り、これ以降は前記電磁弁を開弁状態にして更に前記比
例弁を絞っていくか、又は、 前記副管のバイパス通路に設けた前記電磁弁を開弁状態
にして主炎口における淡燃焼の限界迄、前記比例弁を絞
り、これ以降は前記電磁弁を閉弁状態にして更に前記比
例弁を絞ってインプットを低減していく低NOχ燃焼
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5424993A JP2751986B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 低NOχ燃焼器、及びインプット低減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5424993A JP2751986B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 低NOχ燃焼器、及びインプット低減方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06265137A JPH06265137A (ja) | 1994-09-20 |
JP2751986B2 true JP2751986B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=12965282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5424993A Expired - Fee Related JP2751986B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 低NOχ燃焼器、及びインプット低減方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2751986B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP5424993A patent/JP2751986B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06265137A (ja) | 1994-09-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |