JP2751475B2 - 光アイソレータ - Google Patents

光アイソレータ

Info

Publication number
JP2751475B2
JP2751475B2 JP27415989A JP27415989A JP2751475B2 JP 2751475 B2 JP2751475 B2 JP 2751475B2 JP 27415989 A JP27415989 A JP 27415989A JP 27415989 A JP27415989 A JP 27415989A JP 2751475 B2 JP2751475 B2 JP 2751475B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
magneto
light
optical element
optical isolator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27415989A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03135510A (ja
Inventor
裕一 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP27415989A priority Critical patent/JP2751475B2/ja
Publication of JPH03135510A publication Critical patent/JPH03135510A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2751475B2 publication Critical patent/JP2751475B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光通信,光計測及び光記録において反射戻
り光の除去等に使用される光アイソレータに関するもの
である。
従来の技術 半導体レーザを光通信等の光信号伝送系の光源として
用いる場合、半導体レーザからの出射光の一部が、伝送
路あるいは伝送用光学部品の各接続部で反射し、この反
射戻り光が半導体レーザの発振特性の不安定化や雑音増
加を引き起こす原因となる。この反射戻り光が半導体レ
ーザに帰還するのを防止するために、一般に光アイソレ
ータが使用されている。
第4図(a),(b)は光アイソレータの原理を示す
図であり、第3図は一般的な光アイソレータの構成を示
す分解斜視図である。
最初に第4図(a),(b)によって、光アイソレー
タの原理について説明する。第4図(a)に示すよう
に、順方向20に進行してきた順方向入射光21aは、まず
偏光子23を通過して直線偏光21bとなる。続いてこの直
線偏光21bは、飽和磁界H中のファラデー効果を持つ磁
気光学素子22を通過する際に、その偏光方向は45度回転
されて直線偏光21cとなる。従ってこの直線偏光21cは、
光の通過できる方向を偏光子23と45度の角度に配置した
検光子24を通過できる。逆に第4図(b)に示すよう
に、逆方向25に進行してきた逆方向入射光26aは、まず
検光子24を通過して直線偏光26bとなる。続いてこの直
線偏光26bは、飽和磁界H中の磁気光学素子22を通過す
る際に、ファラデー効果の持つ非相反性により、その偏
光方向はさらに45度回転されて直線偏光26cとなる。従
ってこの直線偏光26cは、偏光子23の光の通過できる方
向と直交するために、この偏光子23を通過できなくな
る。なお、偏光子,検光子等を総称して偏光分離素子と
言う。
以上のような原理で、光アイソレータを用いることに
よって、反射戻り光が半導体レーザに帰還するのを防止
することができる。しかし現実には、わずかながら漏れ
光26dが存在し、その光量は磁気光学素子による偏光方
向の回転角が45度からずれるほど大きくなる。そこで、
光アイソレータの特性はアイソレーションI(逆方向損
失)として次式のように表される。
I=−LOG(I2/I0) ……(1) ここで、I0は逆方向の入射光強度、I2は逆方向の漏れ光
強度である。
次に、第3図によって一般的な光アイソレータの構成
について説明する。まず、光の入出射面30a及び30bに反
射防止膜を形成した磁気光学素子30を、円筒形をした永
久磁石33中に設置する。この時、永久磁石33としては、
磁気光学素子30全体に飽和磁界が印加されるように設計
されたものを用いる。続いて、筒形をした偏光子ホルダ
34中に設置された偏光子31と、同じく筒形をした検光子
ホルダ35中に設置された検光子32を、光の通過できる方
向が互いに45度の角度となりかつ磁気光学素子30の両側
に隣接するように、半円筒形をした下ケース36中に設置
する。この時、偏光子31の光の入出射面31a及び31b、偏
光子32の光の入出射面32a及び32bにも、反射防止膜を形
成しておく。最後に、各部品をそれぞれ収納した偏光子
ホルダ34,永久磁石33及び検光子ホルダ35を下ケース36
とで収納保持するように上ケース37をかぶせた後、光通
過孔38aを設けたカバー38及び光通過孔39aを設けたカバ
ー39を取り付ける。また、この組み立てにあたっては、
位置ずれを防止するために、一般には接着剤を用いて固
定する構成となっている。
反射防止膜としては、SiO2やMgF2等が一般に用いら
れ、蒸着法やスパッタ法によって、光学部品の光通過面
に形成される。
そして、光アイソレータ用の磁気光学素子としては、
YIG(イットリウム・鉄・ガーネット),RIG(希土類・
鉄・ガーネット),BiRIG(ビスマス置換希土類・鉄・ガ
ーネット)等ガーネット構造の単結晶が一般的に用いら
れる。このような磁気光学素子による偏光方向の回転角
θは次式のように表すことができる。
θ=VHL ……(2) ここでVはヴェルデ定数、Hは磁界の強さ、Lは磁気光
学素子の厚さである。
この中でヴェルデ定数Vは温度依存性,波長依存性を
持ち、磁気光学素子の種類や組成によっても異なる。従
って、磁気光学素子は飽和磁界中で低温(一般には室
温)で一つの波長に対して偏光方向の回転角が45度とな
るように、種類,組成,厚さ等が設計されている。例え
ば、1.3μm用光アイソレータに、磁気光学素子としてY
IGを用いる場合、その厚さは約2.0mmとなる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら従来の構成では、一つの光波長に対応す
るように磁気光学素子の厚さが設計されているため、複
数の波長に対応できる光アイソレータが得られなかっ
た。
本発明はこのような課題を解決するもので、複数の波
長に対応できる光アイソレータを提供することを目的と
するものである。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の光アイソレータ
は、光軸上に配置した磁気光学素子と偏光分離素子とを
具備し、前記磁気光学素子に磁界を印加するための磁気
回路構成素子、及び前記光軸上へ移動させて光軸上の磁
気光学素子の総厚さを変化させることが可能な他の磁気
光学素子を具備した構成を有しているものである。
作用 この構成によって、使用する半導体レーザの光波長が
異なる場合、光軸上で磁気光学素子の厚さを変え、光波
長の違いによる偏光方向の回転角のずれを補正できるの
で、複数の光波長に対応できる光アイソレータが得られ
ることとなる。
実施例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する、 第1図(a),(b)及び第2図(a),(b)は、
本発明による光アイソレータの一実施例を示すもので、
第1図(a)は光アイソレータの構成を示す断面図、第
1図(b)は第1図(a)のA−A線断面図、第2図
(a),(b)は光アイソレータの動作を説明する部分
断面図である。
まず、円筒形に切り出した磁気光学結晶の光の入出射
面1a及び1bを鏡面に研磨した後、反射防止膜(図示せ
ず)を形成し、第1の磁気光学素子1とする。この時、
第1の磁気光学素子1の厚さは、第1の光波長に対応で
きる厚さに設計しておく。この第1の磁気光学素子1
を、円筒形をした第1の永久磁石3中に接着により固定
し、前記第1の磁気光学素子1が光軸16上に位置するよ
うに、前記第1の永久磁石3をホルダ15に接着により固
定する。
同様に、円筒形に切り出した磁気光学結晶の光の入出
射面2a及び2bを鏡面に研磨した後、反射防止膜(図示せ
ず)を形成し、第2の磁気光学素子2とする。この時、
第2の磁気光学素子2の厚さは、第1の磁気光学素子1
と第2の磁気光学素子2の総厚さが、第2の光波長に対
応できるように設計しておく。この第2の磁気光学素子
2を、円筒形をした第2の永久磁石4中に接着により固
定し、前記第2の磁気光学素子2を光軸16上に移動させ
ることが可能な位置に、前記第2の永久磁石4を移動可
能なホルダ14に接着により固定する。
次に、光の入出射面5a及び5bに第1の光波長に対応す
る反射防止膜(図示せず)を形成した長方体形状の第1
の偏光子5と、光の入出射面6a及び6bに第1の光波長に
対応する反射防止膜(図示せず)を形成した直方体形状
の第1の検光子6を、それぞれ前記ホルダ14中に接着に
より固定する。その際、これら偏光子5と検光子6と
が、光の通過できる方向が互いに45度となり、かつ第1
の磁気光学素子1の両側に隣接するように、光軸16上に
配置する。同様に、光の入出射面7a及び7bに第2の光波
長に対応する反射防止膜(図示せず)を形成した直方体
形状の第2の偏光子7と、光の入出射面8a及び8bに第2
の光波長に対応する反射防止膜(図示せず)を形成した
直方体形状の第2の検光子8を、それぞれ前記ホルダ14
中に接着により固定する。その際、これらの偏光子7と
検光子8とが、光の通過できる方向が互いに45度とな
り、かつ第2の磁気光学素子2の両側に隣接するように
直線上に配置する。この時前記ホルダ14中には、検光子
6または8からの反射成分を受光するための受光素子
9、及び前記反射成分を受光素子9に導くためのミラー
10を設けておく。
最後に、ホルダ14を移動させるための回転子13と、こ
の回転子13に接続した回転モータ11を設置し、受光素子
9と回転モータ11とをそれぞれ回転制御機12に接続して
光アイソレータとする。
以上のように構成された光アイソレータについて、以
下その動作を説明する。
まず、第1の光波長を使用する場合、第1図(a)に
示すように、光軸16上にはそれぞれ第1の光波長に対応
する第1の磁気光学素子1、第1の偏光子5及び第1の
検光子6を配置する。この時、第1の磁気光学素子1の
厚さは、第1の光波長の光の偏光方向の回転角が45度回
転するように設計されている。従って、光アイソレータ
の原理により、反射戻り光が半導体レーザに帰還するの
を防止することができる。
ここで、第2の光波長を使用すると、第1の磁気光学
素子1を通過した光の偏光方向の回転角は45度からずれ
てしまい、第1の検光子6を通過できない偏光成分が生
じる。この偏光成分を、第1の検光子6からの反射成分
として、ミラー10を介して受光素子9で受光する。この
反射成分は、偏光方向の回転角が45度からずれるほど多
くなるので、受光素子9での受光光量によって偏光方向
の回転角の45度からのずれの大きさを検出できる。この
受光光量を、光−電気変換した後、得られた電気出力を
回転制御機12に導き、受光光量に対応した電圧を回転モ
ータ11へ導くことにより、回転モータ11、回転体13を回
転させ、そしてホルダ14を第2図(a)に示す矢印17の
方向へ移動させることができる。これによって第2図
(b)のように、第2の磁気光学素子2が光軸16上に移
動し、光軸16上の磁気光学素子の総厚さが、第2の光波
長の光の偏光方向の回転角を45度回転する厚さとなり、
同時に、第2の光波長に対応する第2の偏光子7及び第
2の検光子8も光軸16上に移動することとなる。従っ
て、光アイソレータの原理により、反射戻り光が半導体
レーザに帰還するのを防止することができ、第2の光波
長に対応できる光アイソレータが得られることとなる。
ここでもう一度、第1の光波長を使用すると、磁気光
学素子1及び2を通過した光の偏光方向の回転角は45度
からずれてしまい、第2の検光子8を通過できない偏光
成分が生じる。この偏光成分を、第2の検光子8からの
反射成分として、ミラー10を介して受光素子9で受光す
る。この反射成分は、偏光方向の回転角が45度からずれ
るほで多くなるので、受光素子9での受光光量によっ
て、偏光方向の回転角の45度からのずれの大きさを検出
できる。この受光光量を、光−電気変換した後、得られ
た電気出力を回転制御機12に導き、受光光量に対応した
電圧を回転モータ11へ導くことにより、回転モータ11,
回転体13を回転させ、そしてホルダ14を第2図(b)に
示す矢印18の方向へ移動させることができる。これによ
って、第2図(a)のように戻り、第1の光波長に対応
できる光アイソレータが得られることとなる。
以上のように、光軸上に配置した磁気光学素子と、偏
光分離素子とを具備し、さらに、光軸上へ移動させて、
光軸上の磁気光学素子の総厚さを変化させることが可能
な他の磁気光学素子を具備した構成とすることにより、
使用する半導体レーザの光波長が異なる場合、光軸上で
磁気光学素子の厚さを変え、光波長の違いによる偏光方
向の回転角のずれを補正できるので、2種類の光波長に
対応できる光アイソレータが得られることとなる。
なお、本実施例では、2種類の光波長に対応できる光
アイソレータとしたが、3種類以上の光波長に対応でき
る光アイソレータとすることも可能である。
また、本実施例では磁気光学素子を永久磁石とともに
移動させる構造としたが、磁気光学素子のみを移動させ
る構造とすることも可能である。
さらに、本実施例では永久磁石を使用したが、コイル
等の磁気回路構成素子を使用する構成とすることも可能
であり、磁気光学素子も円筒形である必要はない。
発明の効果 以上のように本発明は、光軸上に配置した磁気光学素
子と、偏光分離素子とを具備し、前記磁気光学素子に磁
界を印加するための磁気回路構成素子、及び前記光軸上
へ移動させて、光軸上の磁気光学素子の総厚さを変化さ
せることが可能な他の磁気光学素子を具備した構成とす
ることにより、使用する半導体レーザの光波長が異なる
場合、光軸上で磁気光学素子の厚さを変え、光波長の違
いによる偏光方向の回転角のずれを補正できるので、複
数の光波長に対応できる光アイソレータを実現できるも
のである。
【図面の簡単な説明】 第1図(a),(b)及び第2図(a),(b)はそれ
ぞれ本発明による光アイソレータの一実施例を示すもの
で、第1図(a)は光アイソレータの構成を示す断面
図、第1図(b)は第1図(a)のA−A線断面図、第
2図(a),(b)は光アイソレータの動作を説明する
部分断面図、第3図は一般的な光アイソレータの構成を
示す分解斜視図、第4図(a),(b)は光アイソレー
タの原理を示す説明図である。 1……第1の磁気光学素子、2……第2の磁気光学素
子、3……第1の永久磁石、4……第2の永久磁石、5
……第1の偏光子、6……第1の検光子、7……第2の
偏光子、8……第2の検光子、9……受光素子、10……
光軸。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光軸上に配置した磁気光学素子と偏光分離
    素子とを具備し、かつ前記磁気光学素子に磁界を印加す
    るための磁気回路構成素子、及び前記光軸上へ移動させ
    て光軸上の磁気光学素子の総厚さを変化させることが可
    能な他の磁気光学素子を具備したことを特徴とする光ア
    イソレータ。
  2. 【請求項2】磁気光学素子を光軸に垂直な面内で移動さ
    せる機構を具備した請求項1記載の光アイソレータ。
  3. 【請求項3】偏光分離素子からの反射光波長を検出する
    装置を具備し、前記反射光波長によって、磁気光学素子
    を移動させる機構を設けた請求項1記載の光アイソレー
    タ。
JP27415989A 1989-10-20 1989-10-20 光アイソレータ Expired - Lifetime JP2751475B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27415989A JP2751475B2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 光アイソレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27415989A JP2751475B2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 光アイソレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03135510A JPH03135510A (ja) 1991-06-10
JP2751475B2 true JP2751475B2 (ja) 1998-05-18

Family

ID=17537857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27415989A Expired - Lifetime JP2751475B2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 光アイソレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2751475B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03135510A (ja) 1991-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4974944A (en) Optical nonreciprocal device
US4272159A (en) Optical circulator
US6249619B1 (en) Optical isolator
KR20000015885A (ko) 광 아이솔레이터
US6631238B2 (en) Variable optical attenuator
WO1996025683A1 (fr) Isolateur optique
JPH0821924A (ja) 複数伝送路を有する複数ポート光部品
JP2751475B2 (ja) 光アイソレータ
US5760946A (en) Optical isolator, faraday rotator suitable for use in the same, and laser diode module incorporating the same
JP3161885B2 (ja) 光アイソレーター
JPS6257012B2 (ja)
JPH11264954A (ja) 光サーキュレータ及び光スイッチ
JP3154169B2 (ja) 光サーキュレータ
JP2570830B2 (ja) 光アイソレータの形成方法
JP2001013379A (ja) 光モジュール
JPH03135513A (ja) 光アイソレータ
JP2818757B2 (ja) 光アイソレータ
JPH06138410A (ja) 光アイソレータ
JPH0720407A (ja) 光アイソレータ
JPH0375614A (ja) 光アイソレータ
JP2926787B2 (ja) 光アイソレータ
JP2861316B2 (ja) 光アイソレータ
JP2570826B2 (ja) 固体光サーキュレータ
JPH03113414A (ja) 光アイソレータ
JPH0627418A (ja) 偏光方向無依存型光アイソレータ