JP2750547B2 - インクジェット記録用紙の製造方法 - Google Patents

インクジェット記録用紙の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明はインクジェット記録用紙の製造方法に関し、
特に高解像度の記録画像を提供するのに適した、被塗工
型上質紙系のインクジェット記録用紙の製造方法に関す
る。
《従来の技術》 インクの小滴を吐出し、それを記録用紙上に付着させ
ることによりドットを形成し記録を行うインクジェット
記録方式は、ドットインパクトタイプの記録方式の場合
のような騒音がなく、又フルカラー化が容易である上高
速印字が可能である等の特徴がある。
このインクジェット記録方式に使用される被塗工型上
質紙系の記録用紙としては、インクを速やかに吸収する
上から、従来比表面積の大きなシリカ等の内添すること
により紙のインク吸収量を大きくしたものが用いられて
いる。しかしながら、単にシリカ等を内添した場合には
インクが紙中に広く吸収されてドットが広がり過ぎるこ
とがある。
そこで、係る欠点を防止するために、表面サイズ剤と
して澱粉やポリビニルアルコール等を用いて処理する等
の改善がなされている。
それにもかかわらず、高速化等、最近のインクジェッ
トプリンターの進歩及びニーズの多様化の観点から、更
に高解像度の画質が要求されるに至り、従来使用されて
きた被塗工型上質紙系のインクジェット記録用紙におけ
るドットの広がりや細線の太りを看過することができな
くなってきた。更に従来から要求されている特性である
ところの、ドットからのひげ状のにじみの発生が少ない
こと、インク乾燥速度が速いこと及び印字濃度が高いこ
と等の要求もあり、これ等の要求を満足する被塗工型上
質紙系のインクジェット記録用紙を提供することは、現
状においては極めて困難である。
《発明が解決しようとする課題》 これらの要求に対して、特に表面サイズの変更によっ
て対応する方法がある。しかしながら、例えば2ロール
方式のサイズプレスを使用した場合には、サイズ液のポ
ンドの中に紙が通るために液との接触時間が長い上、均
一に付着させる観点からニップ圧を高くするため、サイ
ズ液が紙中に必要以上に浸透する結果、ドットの広がり
やひげ状のにじみの発生を有効に防止することのできる
表面サイズとして充分なものではなかった。
一方、ゲートロールコートなどの塗工法の場合には、
塗工層が膜状に形成される結果却ってインクは乾燥速度
を損なうことになったり、場合によってはアフタードラ
イヤーが汚れるなどの操業上の欠点があった。
本発明者等は上記の課題を解決すべく、被塗工型上質
紙系のインクジェット記録用紙の製造方法について鋭意
検討した結果、フィルムトランスファー方式のサイズプ
レス方法を採用することにより極めて良好な結果を得る
ことができることを見出し、本発明に到達した。
従って本発明の第1の目的はインク乾燥速度が速い上
画像濃度が高く、更に、特に高解像度の記録画像を得る
ことのできる高速記録に適したインクジェット記録用紙
を提供することにある。
本発明の第2の目的は、インク乾燥速度、画像濃度及
び高解像度の全てを満足するインクジェット記録用紙
の、操業性の良い製造方法を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 本発明の上記の諸目的は、95〜80重量%の木材パルプ
及び5〜20重量%の填料からなる被塗工型上質紙系記録
用紙を用いたインクジェット記録用紙の製造方法におい
て、前記被塗工型上質紙系記録用紙の少なくとも一方の
表面に、フィルムトランスファー方式のサイズプレスを
用いて片面塗工量が0.2〜1.5g/m2の親水性樹脂層を設け
ることを特徴とするインクジェット記録用紙の製造方法
によって達成された。
本発明において採用するフィルムトランスファー方式
のサイズプレスの場合には、サイズ液はサイズプレスロ
ールに接触しているロッド或いはブレードにより過剰な
液を掻きとり均一な薄膜をサイズプレスロール上に形成
せしめた後、ロール間を通過する紙に転写される。従っ
て、従来から広く用いられている2ロール方式のサイズ
プレスに比べて粘度の高い塗工液を、従来以上に多く紙
の表層部に塗工することができる。又、ゲートロール方
式のサイズプレスに比べると、使用できる塗工液の粘度
が低い上、塗工層が部分的に膜状に形成される場合もあ
るが、サイズ剤が表面に過剰に残ることがなく、又、ア
フタードライヤーが汚れるという操業上の問題が発生し
ないという大きな利点がある。更に、物性的観点から言
えば、サイズ剤が表面に過剰に残るということがないた
め、印字濃度が高くインク乾燥速度が速いので、ドット
の広がりやひげ状のにじみの発生も殆どない。
この様にフィルムトランスファー方式のサイズプレス
を採用することにより、必要最小限の量のサイズ剤を有
効に被塗工型上質紙系の記録用紙表面にとどめることが
できるため、親水性樹脂の片面塗工量は従来よりも少な
い0.2〜1.5g/m2で良く、好ましくは0.3〜1.0g/m2であ
る。塗工量が0.2g/m2より少ないとドットの広がりやひ
げ状のにじみの発生が生ずる一方、塗工量が1.5g/m2
り多いとインク乾燥速度が遅くなる。
本発明で使用することのできる親水性樹脂としては、
ポリビニルアルコール、澱粉、カゼイン、ヒドロキシエ
チルセルロース等を用いることができるが、これらの中
でも特にポリビニルアルコールが、インク乾燥速度の点
で優れている。
サイズ剤を施される被塗工型上質紙用の記録紙として
は、木材パルプ95〜80重量%及び填料5〜20重量%から
なるものが良い。填料が5重量%以下ではインク乾燥速
度が遅くなり、又20重量%以上では印字濃度の低下を招
く。
填料としては、炭酸カルシウム、シリカ、クレー、タ
ルク、チタン、プラスチックピグメント等を用いること
ができるが、ドットの広がりやひげ状のにじみの発生を
防止するという観点から、特に炭酸カルシウムが好まし
い。
又、サイジングは、記録用紙表面の両面に対して施し
ても良い。
《発明の効果》 本発明の製造方法によれば、必要最小限の量のサイズ
剤を有効に被塗工型上質紙系の記録用紙表面にとどめる
ことができるので、得られた記録紙のインク吸収性が良
好であるのみならず、画像濃度、解像度においても満足
することのできるインクジェット用記録紙を得ることが
できる上、操業性も良好である。
《実施例》 以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、本発
明はこれによって限定されるものではない。
実施例1. LBKP(c.s.f. 450ml)94重量%、炭酸カルシウム
(商品名:エスカロン#800、三共精粉(株)製)6重
量%を配合して坪量64g/m2の上質紙を抄紙した。次に、
フィルムトランスファー方式のサイズプレスを用いて、
濃度0.3%のポリビニルアルコール(商品名:PVA117、ク
ラレ(株)製)溶液を、固形分で0.2g/m2となるように
塗工してインクジェット記録用紙を得た。
このインクジェット記録用紙をインクジェットプリン
ター(商品名:HG−2500、エプソン(株)製)で記録し
た結果は第1表に示した通りである。
実施例2. 実施例1で用いた上質紙の表面に、フィルムトランス
ファー方式のサイズプレスを用いて濃度2.0%のPVA117
の溶液を固形分で1.5g/m2となるように塗工し、インク
ジェット記録用紙を得た。得られた記録紙について実施
例1と同様に評価した結果は第1表に示した通りであ
る。
実施例3. LBKP(c.s.f.450ml)80重量%、エスカロン#800 20
重量%を配合し坪量64g/m2の上質紙を抄紙した他は、実
施例1と全く同様にしてインクジェット記録用紙を得、
実施例1と同様に評価した。結果は第1表に示した通り
である。
実施例4. 実施例3で使用した上質紙の表面に、フィルムトラン
スファー方式のサイズプレスを用いて、濃度2.0%のPVA
117の溶液を固形分で1.5g/m2となるように塗工してイン
クジェット記録用紙を得、実施例1と同様に評価した。
結果は第1表に示した通りである。
実施例5. LBKP(c.s.f. 450ml)85重量%、エスカロン#800
15重量%を配合し坪量64g/m2の上質紙を抄紙した。次い
で、フィルムトランスファー方式のサイズプレスを用い
て濃度1.0%のPVA117の溶液を、片面につき固形分で0.7
g/m2となるように上記上質紙の両面に塗工してインクジ
ェット記録用紙を得、実施例1と同様に評価した。結果
は第1表に示した通りである。
比較例1. 実施例1で抄紙した上質紙の表面に、濃度0.3%のPVA
117の溶液を固形分で0.2g/m2となるように2ロール式の
サイズプレスで塗工してインクジェット記録用紙を得、
実施例1と同様に評価した。結果は第1表に示した通り
である。
比較例2. 濃度0.3%のPVA117の溶液を用いて、固形分で0.2g/m2
となるようにする代わりに、濃度2.0%のPVA117の溶液
を用いて、固形分で1.5g/m2となるように2ロール方式
のサイズプレスで塗工した他は比較例1と全く同様にし
てインクジェット記録用紙を得、実施例1と同様に評価
した。結果は第1表に示した通りである。
比較例3. 比較例1で使用した2ロール方式のサイズプレスの代
わりにゲートロール方式のサイズプレスを使用した他は
全く比較例1と同様にしてインクジェット記録用紙を
得、実施例1と同様に評価した。
結果は第1表に示した通りである。
比較例4. 2ロール方式のサイズプレスの代わりにゲートロール
方式のサイズプレスを用いた他は比較例2と全く同様に
してインクジェット記録用紙を得、実施例1と同様に評
価した。結果は第1表に示した通りである。
比較例5. 濃度0.3%のPVA117溶液を、固形分で0.2g/m2となるよ
うに塗工する代わりに濃度0.1%のPVA117の溶液を固形
分で0.1g/m2となるように塗工した他は実施例1と全く
同様にしてインクジェット記録用紙を得、実施例1と同
様に評価した。結果は第1表に示した通りである。
比較例6. 濃度0.3%のPVA117溶液を、固形分で0.2g/m2となるよ
うに塗工する代わりに濃度2.7%のPVA117の溶液を固形
分で1.9g/m2となるように塗工した他は実施例1と全く
同様にしてインクジェット記録用紙を得、実施例1と同
様に評価した。結果は第1表に示した通りである。
比較例7. 実施例1で用いた上質紙の代わりに、LBKP(c.s.f.
450ml)97重量%、エスカロン#800 3重量%を配合し
坪量64g/m2の上質紙を抄紙して用いた他は実施例1と全
く同様にしてインクジェット記録用紙を得、実施例1と
同様に評価した。
結果は第1表に示した通りである。
比較例8. LBKP(c.s.f. 450ml)75重量%、エスカロン#800
25重量%を配合し坪量64g/m2の上質紙を抄紙し、濃度2.
0%のPVA117の溶液を固形分で1.5g/m2となるように実施
例1と同様の方式で塗工してインクジェット記録用紙を
得、実施例1と同様に評価した。
結果は第1表に示した通りである。
第1表の結果から、本発明によって製造されたインク
ジェット記録用紙は、インク吸収速度、ドットの広がり
防止、ひげ状のにじみの発生防止、印字濃度の何れにも
優れる上高解像度であり、高速記録に適したものである
ことが実証された。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】95〜80重量%の木材パルプ及び5〜20重量
    %の填料からなる被塗工型上質紙系記録用紙を用いたイ
    ンクジェット記録用紙の製造方法において、前記被塗工
    型上質紙系記録用紙の少なくとも一方の表面に、フィル
    ムトランスファー方式のサイズプレスを用いて片面塗工
    量が0.2〜1.5g/m2の親水性樹脂層を設けることを特徴と
    するインクジェット記録用紙の製造方法。
  2. 【請求項2】親水性樹脂がポリビニルアルコールである
    請求項1に記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
  3. 【請求項3】填料が炭酸カルシウムである請求項1に記
    載のインクジェット記録用紙の製造方法。
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