JP2750169B2 - カメラ用調整装置 - Google Patents

カメラ用調整装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、たとえばカメラ内部の電気的に書換え可
能な記憶装置に記憶されているカメラ個々の固有な調整
値にもとづいてカメラ動作を実行するカメラに接続さ
れ、前記記憶装置の内容を書換えることによって調整を
行うカメラ用調整装置に関する。
[従来の技術] 最近のカメラは、E2−PROM(エレクトリカリィ・イレ
イザブル・プログラマブル・リード・オンリ・メモリ)
などの電気的に書換え可能な記憶装置を内蔵し、この記
憶装置に記憶されている調整値にもとづいてカメラ動作
を実行するようになっている。
この種の調整値は、カメラの製造工程中において、カ
メラの外部の測定器によって自動的に測定され、カメラ
内部の記憶装置に通信ラインを介して書込まれるように
なっている。これにより、工場などでは、調整のための
作業が非常に合理化されている。
ところが、カメラの故障や修理を行う営業技術やサー
ビスステーションでは、高価な自動調整器やパーソナル
コンピュータなどの設備を入れることができない。この
ため、故障や修理の完了にともなって調整値の書換えの
必要が生じた場合には、メーカーから示される理解しず
らい手順にしたがってデジタルの調整値をマニュアルに
て入力しなければならず、かえって不便なものとなって
いた。
[発明が解決しようとする課題 上記したように、営業技術やサービスステーションに
おいては、工場では工数のかかるボリウムなどを用いた
アナログ的な調整の方が直感的にも分かりやすく、調整
しやすいという苦情が多くあった。
そこで、この発明は、デジタル調整でありながらもア
ナログ的感覚で調整することが可能となり、誰にでも簡
単に調整を行うことができるカメラ用調整装置を提供す
ることを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この発明のカメラ用調
整装置にあっては、カメラ個々の固有な調整値がカメラ
外部の測定器によって自動的に測定され、カメラ内部の
電気的に書換え可能な記憶装置に通信ラインを介して書
込まれ、この記憶装置に記憶されている調整値にもとづ
いてカメラ動作を実行するカメラに、前記記憶装置への
書込み動作の修了後に接続して使用するものにおいて、
前記調整値をアナログ的に入力するアナログ的操作手段
と、この操作手段の操作に応じたアナログ入力値をデジ
タル値に変換する変換手段と、前記カメラの記憶装置に
記憶された調整値を、調整用プログラムまたはデータに
したがって前記変換手段から出力されるデジタル値に書
換えるよう制御する制御手段とから構成されている。
[作 用] この発明は、上記した手段により、調整値を書換える
ためのデジタル値をアナログ的に入力できるようにして
いるため、直感的な調整が可能とされるものである。
[実施例] 以下、この発明の一実施例について図面を参照して説
明する。
第1図は、この発明のカメラ用調整装置の基本的な構
成を示すものである。
第1図において、1はカメラ用調整装置としての調整
器であり、2はこの調整器1によって調整されるカメラ
である。
カメラ2は、たとえばCPU(セントラル・プロセシン
グ・ユニット)またはゲートアレイなどを主体に構成さ
れるカメラコントローラ21、電気的に書換え可能な記憶
装置22、表示手段23、および調整スタートスイッチ24な
どを備えて構成されている。記憶装置22は、たとえば製
造工程において、カメラ動作に必要なカメラ個々の固有
な調整値が自動的に書込まれるものであり、この調整値
の書込み動作の終了後においては、カメラコントローラ
21の命令により記憶している調整値が書換えられるよう
になっている。なお、この記憶装置22は、上記カメラコ
ントローラ21内に設けるようにしても良い。
調整器1は、カメラ2の記憶装置22に記憶されている
調整値を書換えるためのものであり、上記カメラ2とは
シリアル通信ライン3を介して接続されるようになって
いる。
この調整器1は、たとえばCPUまたはゲートアレイな
どを主体に構成される調整器コントローラ11、調整値を
アナログ的に入力するアナログ的操作手段12、およびこ
の操作手段12により入力されるアナログ入力値をデジタ
ル値に変換するデジタル変換手段13などによって構成さ
れている。上記調整器コントローラ11は、交換可能なメ
モリ14に格納された調整用プログラムまたはデータ(ア
ドレスなどのプログラム自身が必要とするデータ)にし
たがって、上記アナログ的操作手段12の操作量、つまり
アナログ入力値をデジタル変換手段13を介して取込み、
これ(調整結果としてのデジタル値)をシリアル通信に
てカメラ2側に送信するものである。
一方、調整器1からのデジタル値の送信に対して、カ
メラ2側では、カメラコントローラ21の制御によりその
デジタル値を表示手段23に表示させるとともに、上記電
気的に書換え可能な記憶装置22に書込むことにより調整
値の調整を行うようになっている。なお、この調整動作
は、カメラ2の調整スタートスイッチ24の操作に連動し
て行われる。また、上記表示手段23および調整スタート
スイッチ24は、調整器1側に設けるようにしても良い。
第2図は、調整器1およびカメラ2の構成をより詳細
に示すものである。
第2図に示すように、カメラ2は、カメラコントロー
ラとしてのCPU21、電気的に書換え可能な記憶装置とし
てのE2−PROM22、表示手段としてのコマ数計23、調整ス
タートスイッチとしてのレリーズスイッチ24、および調
整器1が接続されて、E2−PROM22に記憶されている調整
値としての調整データを書換える場合にのみその書込み
許可し、それ以外では禁止するハード的な書込み禁止手
段25などから構成されている。
CPU21には、カメラコントロール用のプログラム、調
整器1との間の通信を制御する通信用制御プログラム、
コマ数計23での表示を制御する表示用制御プログラム、
調整器1による調整結果(デジタル値)をE2−PROM22に
書込むための制御プログラム、およびカメラ2の機種を
識別するためのカメラナンバ(No.)やE2−PROM22のNo.
などを記憶するメモリ(図示していない)が設けられて
いる。
E2−PROM22には、各種の調整データの他、個々の調整
がすでに終わっているか否かを記憶する個々の調整完了
フラグ、すべての調整が終わったか否かを記憶する全調
整完了フラグ、調整が不可能な場合にそれを個々に記憶
する調整不能フラグ、および2通り以上のシーケンスを
あらかじめCPU21に記憶しておき、実際のカメラ動作で
はどのシーケンスを選択するかを記憶する状態切換変数
などが記憶されるようになっている。なお、上記各フラ
グは、たとえば調整動作の終了時、つまりカメラ2と調
整器1との着脱に応じてクリア(初期設定)される。
ここで、上記E2−PROM22に記憶される調整データの種
類について説明する。第3図は、調整器1により調整可
能な種類(調整種類の種別No.)とその内容とを示すも
のである。すなわち、この実施例では、たとえば測光、
シャッタ、測距、撮影レンズの無限遠位置、ストロボ充
電電圧、およびバッテリチェック電圧などの調整データ
がE2−PROM22に記憶されるようになっており、これらの
各種調整データを個々に調整することができるようにな
っている。
コマ数計23では、上記した表示用制御プログラムにし
たがって、何の調整モードが設定されているかを示す調
整種類の種別No.を表示する調整種類の表示、たとえば
測光調整(種別No.1)の際には露出Ev値をいくつで調整
するのかや測距調整(種別No.3)の際にはチャートを何
メートルにセットするのかを表示する調整時のランク表
示、調整データを書換えるための調整結果(デジタル
値)を表示する書換え用調整データの表示、および調整
器1が正常に接続されているか否かを表示する調整器の
接続状態の表示などが行われるようになっている。
一方、調整器1は、調整器コントローラとしてのCPU1
1、アナログ的操作手段としての回転つまみ12、デジタ
ル変換手段としてのA/D(アナログ/デジタル)変換器1
3の他、この調整器1に着脱自在に設けれた交換可能な
メモリとしてのIC(インテグレーテッド・サーキット)
メモリカード14の挿着を検出する挿着検出器15、上記回
転つまみ12の操作量に応じたアナログ入力値をリセット
する調整データリセットスイッチ16、上記A/D変換器13
におけるアナログ入力値のデジタル変換時の粗/微の切
換えを行う粗調/微調切換えスイッチ17、操作するごと
に調整の種類を1つずつ切換える調整種類切換えスイッ
チ18、および警告手段19などを有して構成されている。
また、これらの他に、回転つまみ12の操作量に応じたア
ナログ入力値を表示させるための操作量表示スイッチ
や、EE(エレクトリック・アイ)試験に用いられるEE試
験器の輝度値に合わせて輝度を切換えるための調整用輝
度表示スイッチ(いずれも図示していない)などが設け
られている。
CPU11は、この調整器1の全体の制御を行うものであ
り、たとえば通信用制御プログラムにしたがってカメラ
2に調整の内容や調整データを送信したり、ICメモリカ
ード14の内容を解読してそれを実行したり、カメラ2に
対する調整が完了したか否かをチェックする調整完了フ
ラグの検出などを行うようになっている。
回転つまみ12は、調整者が調整時にボリウム感覚で調
整することができるタイプのものであり、その操作量に
応じたアナログ値が入力されるようになっている。な
お、この回転つまみ12の他に、ロータリーエンコーダや
ロータリーポテンションメータなどを用いることもでき
る。
A/D変換器13は、上記回転つまみ12の操作量に対応す
るアナログ入力値を調整データリセットスイッチ16およ
び粗調/微調切換えスイッチ17の指示に応じてデジタル
変換し、このデジタル値をCPU11に出力するものであ
る。なお、調整データリセットスイッチ16および粗調/
微調切換えスイッチ17は、CPU11に設けることも可能で
ある。
調整種類切換えスイッチ18は、たとえばプッシュ型の
スイッチによって構成されるものであり、これを押すた
びに測光調整,シャッタ調整,測距調整,…,バッテリ
チェック電圧調整と、調整の内容が順次切換えられるよ
うになっている。
警告手段19は、調整が終了していることを知らせる調
整済みの表示と、調整不能時にそれを報知する調整不能
の警告表示などを行うものである。なお、この警告手段
19は、カメラ2側に設けるようにしても良い。
ICメモリカードの挿着検出器15は、ICメモリカード14
が挿着されているか否かを検出し、挿着が検出されない
場合には、CPU11の動作を止めることにより誤動作を防
止するようになっている。
ICメモリカード14には、各種の調整を行うための調整
用プログラムまたはプログラム自身が必要とするアドレ
スなどのデータが格納されているとともに、カメラ2側
のカメラNo.との一致をチェックするためのカメラNo.、
調整用プログラムを実行する際に用いられるイニシャル
データ、および挿着されたICメモリカード14がこの調整
器1にて使用されるべきものであるか否かを判別するた
めの調整器判別情報などが格納されている。
調整器1とカメラ2との接続は、シリアル通信ライン
3によって行われる。このシリアル通信ライン3は、ク
ロックラインとデータラインの他、たとえば接続を互い
にチェックするための接続チェックライン、および前記
書込み禁止手段25へのコントロール信号ラインなどから
なっている。
次に、第4図を参照して、調整器1の主な動作につい
て説明する。
まず、CPU1は、調整器1にICメモリカード14が挿着さ
れているか否かを、挿着検出器15からの出力によりチェ
ックする(ステップST1)。
このチェックによってICメモリカード14の挿着を判断
すると、カード14内から調整器判別情報を読込み、この
ICメモリカード14が本調整器1用のものであるか否かを
判断する(ステップST2)。
上記ステップST1の処理において、ICメモリカード14
の挿着を検出しない場合、またはステップST2の処理に
おいて、ICメモリカード14が本調整器1のものでないと
判断した場合には上記処理をそれぞれ繰返す。
続いて、カメラ2を調整器1とが接続されているか否
かをチェックし(ステップST3)、接続されていない場
合には接続されるまでここで待機する。
また、接続を判断した場合には、シルアル通信によっ
てカメラ2側のカメラNo.を読込み(ステップST4)、こ
れがICメモリカード14のカメラNo.と合致するか、つま
りICメモリカード14がこのカメラ2用のものであるか否
かをチェックする(ステップST5)。このチェックによ
ってカメラNo.が合致しない場合、処理は上記ステップS
T1に移行する。
ICメモリカード14がカメラ2用のものであることを判
断すると、E2−PROM22内に記憶されている内容を読込む
(ステップST6)。
そして、調整種類切換えスイッチ18からの入力があっ
たか否かをチェックし(ステップST7)、入力があった
場合にはスイッチ18の押下数に対応して調整の種類を切
換えるとともに(ステップST8)、何の調整モードであ
るかを示すためにその調整種類の種別No.をカメラ2に
シリアル転送し、コマ数計23にて表示させる(ステップ
ST9)。また、入力がない場合には、現在時においてモ
ード設定されている調整種類の種別No.をカメラ2のコ
マ数計23に表示させて、その内容を知らしめる(ステッ
プST9)。
この状態において、まずはレリーズスイッチ24の状態
をシリアル通信によって読込み(ステップST10)、レリ
ーズスイッチ24が押されたか否かをチェックする(ステ
ップST11)。
レリーズスイッチ24が押されていないと判断した場合
には、カメラ2と調整器1とが接続されているか否かを
チェックし(ステップST12)、はずれている場合には上
記ステップST1の処理に移行する。
また、接続に異常がない場合には、上記したステップ
ST7〜ステップST11の処理を繰返す。
一方、前記ステップST11の処理において、レリーズス
イッチ24が押されている場合には現在、モード設定され
ている調整種類の種別No.にしたがってICメモリカード1
4より調整用プログラムを読出し、それを実行する(ス
テップST13)。
この後、E2−PROM22の全調整完了フラグの状態をシリ
アル通信によって取込み、カメラ2のすべての調整が完
了しているか否かをチェックし(ステップST14)、すべ
ての調整が完了していない場合には上記したステップST
7〜ST14の処理を繰返す。これにより、各種の調整を順
に行うことができる。
また、すべての調整が完了している場合には、調整済
みの表示を警告手段19にて行い(ステップST15)、ステ
ップST7に移行する。
そして、このときに、調整者がカメラ2と調整器1と
の接続を放すことにより、一連の調整動作が終了され
る。また、この接続を解くことにより、たとえば上記処
理においてセットされるフラグがすべて初期設定される
ようになっている。
次に、レンズシャッタ式のコンパクトカメラを例に、
シャッタ調整時(調整種類の種別No.2)の動作について
具体的に説明する。
第5図は、シャッタ調整を行う際の概略を示すもので
ある。
第5図において、調整の対象となるコンパクトカメラ
2には、シリアル通信ライン3を介して調整器1か接続
されている。また、カメラ2の撮影方向であるレンズ前
面にはEE試験器40が置かれ、アトブタ2aを開放したカメ
ラ2の後面位置には上記EE試験器40の受光器41が置かれ
ている。そして、このEE試験器40には、たとえばストレ
ージスコープ50が接続されている。
ここで、コンパクトカメラ2の露出制御は、まず被写
体輝度が測定され、この測定値がメモリに記憶される。
そして、シャッタがレリーズされることにより、上記メ
モリに記憶された測定値にしたがってセクタシャッタの
駆動が制御される。このため、この種のコンパクトカメ
ラ2のEE試験を行う場合には、直接、前記被写体輝度に
相当する光を当てることなく、調整器1により前記メモ
リに被写体輝度に相当するデータを記憶させ、このデー
タにしたがって駆動されるセクタシャッタの開口量をEE
試験器40で測定し、その誤差量(ΔEv)を表示部42にて
表示させるようなになっている。なお、レンズシャッタ
式のコンパクトカメラについては、たとえば特願平1−
119527号明細書に示されているので、ここでの説明は割
愛する。
このような構成において、以下に、具体的な操作の方
法について説明する。なお、その説明をする前に、レン
ズシャッタ式のコンパクトカメラにおけるシャッタ調整
の内容について説明する。
この実施例では、調整すべき値は2種類ある。セクタ
シャッタを駆動するためのモータ電圧Vsと、上記シャッ
タの駆動によってAE(自動露光)スイッチがオフされて
からのトリガ時間Ttrgである。これらは、E2−PROM22に
調整データとしてそれぞれ記憶されている。
第6図は、シャッタ制御時の動作タイミングを示すも
のである。
モータ電圧Vsは、E2−PROM22に記憶されている調整デ
ータを図示しないD/A(デジタル/アナログ)変換器を
介することにより、決定される。この場合、第6図
(a)および(d)に示す如く、モータ電圧Vsが高い場
合には、セクタシャッタの開口波形は図示破線で示すよ
うな開口速度となり、モータ電圧Vsが低い場合には、2
点鎖線で示すような開口速度となる。したがって、この
開口速度が適正となるようにモータ電圧Vsの値を決めて
やる、つまりモータ電圧Vsの調整データを調整してやる
ことにより、図示実線で示すような開口波形を得ること
ができる。
一方、実際のシャッタ制御においては、マグネットを
オンさせて、モータを回転させる。すると、モータの回
転が安定し、シャッタが開く前にその位置を示すAEスイ
ッチがオフされる。このAEスイッチがオフされて、メカ
の組立てのばらつきなどを含むトリガ時間Ttrgが経過さ
れた後、シャッタが開き始める。すなわち、このトリガ
時間Ttrgが、調整データとしてE2−PROM22に記憶されて
いる。
また、シャッタの開時間の制御は、CPU21内のタイマ
のカウントによって行われる。そして、適正露出に達し
た時間でマグネットをオフすることにより、シャッタが
閉じられる。なお、第6図(c)および(d)に示す如
く、マグネットの動作波形に実線に対応する、実線の開
口波形が長秒時の例であり、動作波形の一点鎖線に対応
する、一点鎖線の開口波形が比較短い秒時の例である。
第7図は、シャッタの開口波形の規格を示すものであ
る。
この実施例の場合、開口波形は、基準時間(第6図に
示すTOPEN)とその高さVxとが規格により決められてい
る。したがって、調整時には、基準波形の高さVxに対
し、高,低それぞれ0.1Vxの位置間の時間を「0.8×T
OPEN」に調整する、つまり0.1Vx〜0.9Vxの時間が「0.8
×基準時間」となるように、モータ電圧VSとトリガ時間
Ttrgとが調整される。
第8図は、シャッタ調整(調整種類の種別No.2)時の
動作を示すものである。
まず、カメラ2のコマ数計23にて、開口調整のモード
表示を行っている状態において(ステップST21)、調整
者4によって調整用輝度表示スイッチ31がオンされたか
否かをチェックする(ステップST22)。すなわち、EE試
験器40の輝度は試験器ごとに決められており、リペア店
のEE試験器によって出せる輝度が異なっている。そこ
で、EE試験器40の輝度値に合わせて、調整器1の輝度の
設定を切換える必要がある。したがって、上記調整用輝
度表示スイッチ31がオンされた場合には、輝度の切換え
を行うとともに(ステップST23)、シリアル通信ライン
3を介して設定した輝度のデータをカメラ2に送信し、
これをコマ数計23にて表示させる(ステップST24)。
この状態において、今度は、シリアル通信によってカ
メラ2のレリーズスイッチ24の状態を読込み、調整者4
によりレリーズスイッチ24がオンされたか否かをチェッ
クする(ステップST25)。そして、レリーズスイッチ24
がオンされたと判断した場合には、セクタシャッタを駆
動する(ステップST26)。
このとき、ストレージスコープ50には開口波形が表示
される、つまりレリーズスイッチ24がオンした場合の
み、E2−PROM22に記憶されている調整データ(モータ電
圧Vs)より求められる開口波形が、ステップST26の処理
によりセクタシャッタを駆動し、求められる。そして、
表示されている開口波形を調整者4が観察することによ
り、必要に応じて回転つまみ12が操作される。すなわ
ち、ストレージスコープ50に表示されている開口波形の
カーブ、つまり開口速度が適正でない場合、それが適正
となるように回転つまみ12が操作される。したがって、
ここでは、調整器1のCPU11により、回転つまみ12が操
作されたか否かをチェックする(ステップST27)。
こうして、回転つまみ12の操作を判断した場合、操作
量表示スイッチ32がオンされたか否かをチェックする
(ステップST28)。そして、オンされた場合にのみ、そ
の操作量に応じた時間の変化をカメラ2にシリアル送信
し、これをコマ数計23にて表示させる(ステップST2
9)。
一方、上記回転つまみ12の操作量に応じたアナログ入
力値はA/D変換器13によってデジタル値に変換され、こ
れによりこのデジタル値が、E2−PROM22の調整データを
書換えるための調整結果としての新たな調整データとな
る。そして、このデータをシリアル通信ライン3を介し
てカメラ2に送信することにより、E2−PROM22内の調整
データを書換えさせる(ステップST30)。
このようにして、開口速度が適正となるように以上の
処理(ステップST22〜30)を繰返えすことにより、モー
タ電圧Vsの値が調整される。
また、上記ステップST27において、回転つまみ12の操
作が判断されない場合には、調整データリセットスイッ
チ16がオンされたか否かをチェックする(ステップST3
1)。そして、このリセットスイッチ16がオンされない
場合には、処理を上記したステップST22に移行し、オン
された場合には、E2−PROM22内の開口調整完了フラグを
セットさせる(ステップST32)。
この結果、開口速度の調整が終了され、続いてトリガ
時間Ttrgの調整が行われる。
上記のようにして、開口速度の調整が終了されると、
シリアル通信ライン3を介してカメラ2にトリガ時間Tt
rgの調整モードになったことを知らしめるデータを送信
し、これをコマ数計23に表示させる(ステップST33)。
この状態において、今度は、シリアル通信によってカ
メラ2のレリーズスイッチ2の状態を読込み、調整者4
によりレリーズスイッチ24がオンされたか否かをチェッ
クする(ステップST34)。そして、レリーススイッチ24
がオンされたと判断した場合にのみ、セクタシャッタを
駆動する(ステップST35)。
このとき、ストレージスコープ50にはAEスイッチの出
力波形と開口波形とが同時に表示される。そして、表示
されている波形を調整者4が観察することにより、必要
に応じて回転つまみ12が操作される。したがって、調整
器1のCPU11では、回転つまみ12が操作されたか否かを
チェックする(ステップST36)。
こうして、回転つまみ12の操作を判断した場合、操作
量表示スイッチ32がオンされたか否かをチェックする
(ステップST37)。そして、オンされた場合にのみ、そ
の操作量に応じた時間をカメラ2にシリアル送信し、こ
れをコマ数計23にて表示させる(ステップST38)。
一方、上記回転つまみ12の操作量に応じたアナログ入
力値はA/D変換器13によってデジタル値に変換した後、
シリアル通信ライン3を介してカメラ2に送信する。こ
れにより、E2−PROM22内の調整データを書換えさせる
(ステップST39)。
この後、ステップST34に戻り、レリーズスイッチ24を
オンすることにより実際にシャッタを駆動し、書換えた
調整データが適正か否かをチェックする(ステップST3
5)。すなわち、以上の処理(ステップST34〜39)を繰
返えすことにより、トリガ時間Ttrgが適正となるように
調整される。
そして、回転つまみ12の操作が判断されない状態にお
いて、調整種類切換えスイッチ18がオンされたか否かを
チェックする(ステップST40)。
この切換えスイッチ18がオンされない、つまり適正で
ない場合には、処理を上記したステップST34に移行し、
オンされた場合には、E2−PROM22内のトリガ時間調整完
了フラグをセットさせる(ステップST41)。
この結果、トリガ時間Ttrgの調整が終了され、調整種
類の種別No.2に対応するシャッタ調整の内容がすべて調
整されたことになる。
第9図は、無限遠位置の調整(調整種類の種別No.4)
を行う際の概略を示すものである。
第9図に示すように、調整の対象となるコンパクトカ
メラ2には、シリアル通信ライン3を介して調整器1が
接続されている。また、カメラ2の撮影方向であるレン
ズ前面には、コリメータ60が置かれている。
この場合、調整者4が調整器1の回転つまみ12を操作
することにより、コリメータ60の表示部61に表示される
撮影レンズ(図示しない)の無限遠位置のズレ(Δfc)
を合わせ込むことができるようになっている。なお、こ
の調整時の動作についての詳細は、前述したシャッタ調
整と同様であるため、省略する。
上記したように、E2−PROMに記憶されている調整デー
タを書換えるためのデジタル値をアナログ的に入力でき
るようにしているため、営業技術やサービスステーショ
ンにおいての調整が直感的に行えるようになり、非常に
分かりやすく、簡単に調整できるようになるものであ
る。
なお、上記実施例においては、アナログ的操作手段と
しての回転つまみを調整器に一体的に設けた場合を説明
したが、これに限らず、たとえば第10図に示す如く、コ
ネクタなどを介して調整器1と回転つまみ12とが接続さ
れるように別体に構成することも可能である。
以上、一度調整されたカメラを再調整する方法につい
て述べてきたが、本装置によれば、工場の調整装置とし
てこのまま利用できることはいうまでもない。
その他、この発明の要旨を変えない範囲において、種
々変形実施可能なことは勿論である。
[発明の効果] 以上、詳述したようにこの発明によれば、デジタル調
整でありながらもアナログ的感覚で調整することが可能
となり、誰にでも簡単に調整を行うことができるカメラ
用調整装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示すもので、第1図は調整
器の基本的な構成を示すブロック図、第2図は同じく調
整器の構成を概略的に示すブロック図、第3図は調整器
による調整内容の一例を示す図、第4図は調整器の動作
を説明するために示すフローチャート、第5図はシャッ
タ調整を例に調整の概略を説明するために示す構成図、
第6図はシャッタ制御時の動作を説明するために示すタ
イミングチャート、第7図はシャッタの開口波形の規格
を示す基準波形図、第8図はシャッタ調整時の動作を説
明するために示すフローチャート、第9図は撮影レンズ
の無限遠位置調整を例に調整の概略を説明するために示
す構成図であり、第10図はこの発明の他の実施例を示す
調整器の構成図である。 1……調整器(カメラ用調整装置)、2……カメラ、3
……シリアル通信ライン、11……CPU(調整器コントロ
ーラ)、12……回転つまみ(アナログ的操作手段)、13
……A/D変換器(変換手段)、14……ICメモリカード、2
2……E2−PROM(電気的に書換え可能な記憶装置)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ個々の固有な調整値がカメラ外部の
    測定器によって自動的に測定されて、カメラ内部の電気
    的に書換え可能な記憶装置に通信ラインを介して書込ま
    れ、この記憶装置に記憶されている調整値にもとづいて
    カメラ動作を実行するカメラに、前記記憶装置への書込
    み動作の修了後に接続して使用するカメラ用調整装置に
    おいて、 前記調整値をアナログ的に入力するアナログ的操作手段
    と、 この操作手段の操作に応じたアナログ入力値をデジタル
    値に変換する変換手段と、 前記カメラの記憶装置に記憶された調整値を、調整用プ
    ログラムまたはデータにしたがって前記変換手段から出
    力されるデジタル値に書換えるよう制御する制御手段と を具備したことを特徴とするカメラ用調整装置。
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