JP2749881B2 - ドライクリーナの脱液方法 - Google Patents

ドライクリーナの脱液方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はフロンR113、1.1.1トリクロルエタン等の低
沸点溶剤を使用するドライクリーナ及び1台の機械でパ
ークロルエチレンとフロンR113の組合せの如く低沸点溶
剤を含む複数溶剤を使用するドライクリーナに適用でき
るドライクリーナの脱液方法に関するものである。
(従来の技術) 第3図を用いて、従来の一般的なドライクリーニング
工程を概説する。先ずドア1から衣料2を投入し、ドア
1を閉じて運転を開始すると、一般には次の順序で工程
が進行する。
.溶剤タンク3から溶剤4をバルブ5を介してポンプ
6で汲揚げ、バルブ7、フィルタ8から成る経路、又は
バルブ9から成る経路によって処理槽10に溶剤4を必要
量送り込む。
.処理ドラム11をゆっくり回し、溶剤4を処理槽10、
ボタントラップ12、バルブ13、ポンプ6、バルブ7、フ
ィルタ8、又はバルブ9から成る回路で循環して衣料2
を洗浄する。
.処理槽10、ボタントラップ12、バルブ13、ポンプ
6、バルブ14、蒸留器15の経路で排液し、続いて処理ド
ラム11が高速回転して衣料2中の溶剤4を遠心分離し、
同様に排液する。
.前記項,項の工程を繰り返す。
.処理槽10、ボタントラップ12、バルブ13、バルブ5
の経路で溶剤タンク3に排液し、続いて処理ドラム11が
高速回転して衣料2中の溶剤4を遠心分離し、排液す
る。
.再び処理ドラム11をゆっくり回し、ファン16、エア
クーラ17、エアヒータ18から成るリカバリエアダクト19
と、処理槽10の間を矢印20の向きでエアを循環し、衣料
2を乾燥する。衣料2から蒸発した溶剤ガスは、エアク
ーラ17で凝縮し、回収経路21を経て水分離器22に入り、
溶剤配管23を通ってクリンタンク24に入る。
.乾燥が終了すると、ダンパ25,26が破線の如く開
き、タンパ25から新鮮な空気をとり入れ、ダンパ26から
はエアクーラ17では回収できない未凝縮溶剤ガスを排気
し、衣料2中の溶剤臭を脱臭する。
.前記項の工程で蒸留器15に入った溶剤4は、蒸発
してコンデンサ27で凝縮回収され、水分離器22、溶剤配
管23を通ってクリンタンク24に入り、オーバーフロー付
仕切板28から、溶剤タンク3に戻る。なお、水分離器22
で分離した水は水配管29によって系外へ排出する。
次に脱液方法について詳細に説明する。先ず前記項
において処理ドラム11を高速回転すると、溶剤4を多量
に含んだ衣料2は遠心力の作用によって処理ドラム11の
内周部に押付けられ固定される。次いで衣料2中に含ま
れる溶剤4が次々に分離される。
溶剤4の衣料2からの分離量は、処理ドラム11の回転
数、直径、回転時間により決定されるが、経済的理由に
より平均的には50%程度(衣料重量に対する残留溶剤量
比率で残液率と称す)となっているのが一般的である。
また処理量により異なるが、1回の処理に数点〜数拾点
の衣料が処理されており、脱液後の衣料を詳細に点検す
ると、処理ドラム内に押付けられた位置により残液率が
大巾に異なる。
即ち、処理ドラム11の外周は、第4図に示す如く溶剤
除去を容易にするため多孔板で構成されており、脱液中
の衣料2に含まれる溶剤4は遠心力の作用により、第5
図の矢印で示される如く衣料2中を移動し、処理ドラム
11の穴より除去される。従って処理ドラム面に近い衣料
程残液率が大きくなる。特に処理ドラム11に接触してい
る部分の内、穴のない個所に接触している部分はドラム
壁に妨害されて残液率が大きくなる。
そのため平均的には50%程度の残液率でも、衣料1点
1点を見ると、処理ドラムに近い位置で脱液された衣料
は、残液率70〜100%と異常に大きい残液率となること
があり、溶剤含有量の多い衣料が次の乾燥工程で乾燥さ
れることになる。乾燥工程での衣料2からの溶剤の蒸発
は、溶剤含有量の少ない薄地部分が優先され、同薄地部
分の溶剤が少なくなると、滲透現象によって蒸発のおく
れている厚地部分の溶剤が薄地部分に移動し、薄地部分
で蒸発して乾燥される。
従って蒸発の早い薄地部分では、多くの溶剤が蒸発し
たことになる。また溶剤中には衣料2中より除去した汚
れ成分、及び洗浄力向上のため洗浄工程で添加した洗剤
成分が溶解しているため、これらが薄地部分に残渣とし
て残留し、地図状のシミとなる、所謂輪じみが発生す
る。輪じみは背広の裏地等に多く発生し、商品価値を著
しく低下させるが、前記の理由から残液率の大きい衣料
程顕著である。また残液率は、脱液時の衣料位置により
大巾に異なるため、輪じみが予想しない所に発生し、ク
リーニング業者からその防止を強く要求されていた。
そこで従来も脱液のための処理ドラムを高速回転させ
た時、衣料が処理ドラム内の同一場所で最後まで脱液さ
れることのないように、脱液のための高速回転、位置移
動のための低速回転を繰り返して脱液することにより、
異常に残液率の大きい衣料をなくすことができ、それに
より乾燥時衣料中に含まれる溶剤量(汚れ成分、洗剤成
分含有)過多による輪じみ発生を防止することができる
ドライクリーニング機における脱水方法が提案されてい
る。
第6図(B)に脱液工程中の処理ドライ11の回転数を
第1従来法(第6図(A))との比較で第2従来法とし
て示す。第1従来法では脱液工程中処理ドラム11は連続
で高速回転するが、第2従来法では高速回転、低速回転
を繰り返す。即ち、第2従来法において処理ドラム11を
高速回転すると、前述の如く衣料2は遠心力作用により
処理ドラム11の多孔板上の任意の位置に押付けられ、衣
料2中の溶剤は多孔板の孔から排出される。次に処理ド
ラム11は低速回転に移り、遠心力作用の減少により衣料
2は処理ドラム11内に落下する。
次に処理ドラム11を再び高速回転させ、処理ドラム11
上に落下した衣料2を再び多孔板上に押付け脱液する。
この場合衣料2中の同一部分が多孔板上の同一位置に押
付けられることは極めてまれで、確率的に別の場所に押
付けられるのが一般的である。従って残液率の大きい多
孔板に接触した位置のみで脱液される衣料が殆どなくな
る。
第7図に30cm×30cmの厚地羊毛と、薄地キュプラを縫
合せたテスト布30枚を衣料と共に第1従来法の2分連続
脱液と、第2従来法による0.5分4回繰り返し脱液をし
た場合のテスト布の残液率を示す。同図より第2従来法
によれば、残液率の異常に大きいものが皆無となるばか
りでなく、平均残液率も大巾に改善される。前記テスト
布での輪じみ発生数を第1表に示すと、第1表より輪じ
み防止効果も顕著であった。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら前記第2従来法は、背広の裏地の如く厚
地部分と薄地部分が組合された衣料における脱液ムラに
起因する薄地部分の輪じみ防止には効果があったが、ジ
ョーゼットの如き薄地素材だけで構成した衣料を、フロ
ンR113等の低沸点溶剤で処理した場合には有効ではなか
った。
つまり溶剤は揮発性が高いため、脱液中から蒸発して
乾燥が始まること、薄地衣料ゆえ第5図に示した処理ド
ラム11のより内側の衣料から移動する溶剤の量が極めて
少ないこと等の理由で、処理ドラム11の多孔板の穴部に
接触した部分は遠心脱液の比較的早い時期に乾燥し、穴
のない個所に接触している部分に僅かに残った溶剤が浸
透現象によって穴部に移動しながら蒸発することにな
る。このため脱液終了時点では、既に穴部の形状に合せ
て水玉模様のシミが第1従来法で説明した場合と同じ理
由で生成しており、このままでは乾燥工程を経て衣料が
取り出されることになるため、再度すすぎ洗いをする必
要があった。
本発明は前記従来の課題を解決するために提案された
ものである。
(課題を解決するための手段) このため本発明は、フロンR113等の低沸点溶剤を使用
するドライクリーナの脱液方法において、ジョーゼット
のような薄地衣料等を多孔の処理ドラムを用いて処理す
る場合、乾燥に移行する直前の脱液時間を通常の脱液時
間1/2以下である0.5〜1分間に短縮すると共に、前記処
理ドラムの円周における遠心加速度を18〜40g(gは重
力の加速度)の範囲として処理し、脱液時間を選択可能
としてなるもので、これを課題解決のための手段とする
ものである。
(作用) ジョーゼット等の薄地衣料を処理する場合に、選択ス
イッチ等をONにしてあると、乾燥に移行する直前の脱液
は、通常の脱液時間の1/2以下である0.5〜1分に短縮さ
れると共に、脱液の遠心加速度が18〜40gの範囲として
処理されることにより、脱液中に衣料内の溶剤はゆっく
り移動することになり、処理ドラムの穴部に接触した部
分が脱液中に局部的に乾燥することはなく、衣料全体に
均一に洗剤成分を含む溶剤が残留する結果、水玉模様の
シミの発生を防ぐことができる。
(実施例) 以下本発明を図面の実施例について説明すると、第1
図(A)(B)は本発明の実施例における洗浄工程の制
御方法を示す説明図、第2図は本発明におけるテスト結
果の説明図であり、第1図(A)は乾燥直前の脱液時間
のみ0.5〜1分の範囲に短くした短時間脱液であり、
(B)は短時間脱液で、かつ処理ドラム回転数が弱回転
(遠心加速度が18〜40g)の脱液パターンである。
即ち、本発明はフロンR113等の低沸点溶剤を使用する
ドライクリーナの脱液方法において、ジョーゼットのよ
うな薄地衣料等を多孔の処理ドラムを用いて処理する場
合、乾燥に移行する直前の脱液を通常の脱液時間の1/2
以下である0.5〜1分間に短絡して行なうと共に、前記
処理ドラムの円周における遠心加速度を18〜40g(gは
重力の加速度)の範囲として処理してなるドライクリー
ナの脱液方法である。
(発明の効果) 以上詳細に説明した如く本発明は構成されているの
で、以下のような効果を奏するものである。
第2図は本発明のテスト結果を示すものであり、溶剤
中の洗剤濃度を0.3vol%に調合した溶剤で薄地衣料のテ
ストピースを洗浄した後、同テストピースを脱液を始め
る前に処理ドラムの一定位置の多孔板に敷き、脱液時間
と処理ドラムの遠心加速度を変えてシミの発生度合を調
べたデータである。
第2図から明らかように、通常の2分間脱液では、脱
液回転数を落としても多孔板の穴部に接触した部分の溶
剤は、脱液中でも蒸発して乾燥するため、水玉模様のシ
ミは防止することができない。一方脱液時間を通常の1/
2以下である0.5〜1分間に短縮すれば、シミの発生は軽
減されてすすぎ洗いを再度やり直す必要はなくなり、更
に遠心加速度が18〜40gの範囲となる弱回転と組合せた
ことにより、シミの防止効果はより顕著であった。
なお、本発明は薄地衣料を低沸点溶剤で処理する場合
のシミ発生の防止が主目的であるので、厚地衣料やキル
ティング等の衣料では選択スイッチ等をOFFにして第1
従来法、又は第2従来法で処理するよう使い分けが必要
である。いずれにしても脱液方法を使い分けることによ
り、すすぎ洗いをやり直す手間が無くなり、また適度な
洗剤成分の衣料への残留により、静電防止、良好な風合
いが保たれることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)(B)は本発明の実施例を示す方法におけ
る脱液工程の制御方法の説明図、第2図は本発明の効果
を説明するためのテスト結果を示す説明図、第3図は従
来のドライクリーナを示す系統図、第4図は第3図にお
ける処理ドラムの多孔板を示す側面図、第5図は脱液中
の溶剤の移動を示す処理ドラムの正面図、第6図(A)
(B)は夫々従来の第1従来法及び第2従来法による脱
液工程の制御方法の説明図、第7図は第1従来法と第2
従来法における衣料の残液率のテスト結果を示す線図で
ある。 図の主要部分の説明 2……衣料 11……処理ドラム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロンR113等の低沸点溶剤を使用するドラ
    イクリーナの脱液方法において、ジョーゼットのような
    薄地衣料等を多孔の処理ドラムを用いて処理する場合、
    乾燥に移行する直前の脱液時間を通常の脱液時間の1/2
    以下である0.5〜1分間に短縮すると共に、前記処理ド
    ラムの円周における遠心加速度を18〜40g(gは重力の
    加速度)の範囲として処理し、脱液時間を選択可能とし
    てなることを特徴とするドライクリーナの脱液方法。
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