JP2749257B2 - 高機能性モルタル・コンクリート及びその製造方法 - Google Patents

高機能性モルタル・コンクリート及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高機能性モルタル・コ
ンクリートとその製造方法に関するものであり、特に、
モルタル・コンクリートの施工性と強度および耐熱性を
改善するものであり、打込型枠、内外装パネル、二次製
品、耐火被覆等に供する高機能性モルタル・コンクリー
トとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モルタル・コンクリートについては、そ
の強度や施工性等の改善のために、水・セメント比を低
減すること、硬化体中の空隙へスラグ、シリカヒュウム
等の微粒分を充填すること、有機物や樹脂類を添加する
ことなどにより、種々のモルタル・コンクリート組成物
並びにその改良技術が提案ないし実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
よるモルタル・コンクリート組成物は、圧縮強度におい
ては高強度が得られるが、引張強度および曲げ強度の高
いものは得られない。また、乾燥収縮が大きく、耐熱性
能も劣るのが現状である。
【0004】そして、モルタル・コンクリート組成物に
おいては、以下のような解決されるべき課題がある。
(1)流動性が高く、充填性が良いなどの施工性の良いも
のであること、(2)圧縮強度、引張強度、曲げ強度等に
おいて総合的に高強度の硬化体が得られること、(3)硬
化体の耐熱性が大であること等である。
【0005】本発明は、従来のモルタル・コンクリート
組成物に関する上記のような課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、施工性が良く、総合的な強度が大
であり、かつ耐熱性に優れた高機能性モルタル・コンク
リートとその製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者ら
は、上記の従来技術の課題を解決せんとして鋭意研究し
た結果、従来技術の問題を解決する具体的な手段とし
て、モルタル・コンクリート中に高性能AE減水剤、無
機高分子、架橋剤、セラミックスビーズを混和すること
と、この混和体を混練して、加熱養生することからなる
高機能性モルタル・コンクリートとその製造方法を開発
した。
【0007】本発明において用いる高性能AE減水剤と
しては、リグニンスルホン酸とその塩あるいはそれらの
変成体または誘導体を主成分とるものや、アミノスルホ
ン酸系のものなど種々のものを用いることができる。そ
して、無機高分子としては、コロイダルシリカが用いら
れ、その主成分は無定形のクリストバライトであり、比
重が1.1〜1.3、粒子の大きさは0.006〜0.05
μm程度のものである。
【0008】また、架橋剤としては、ジアルデヒド系の
ジアルデヒドデンプン、α化デンプンとエピクロルヒド
リンからなるもの、その他自己架橋型デンプンなどを使
用することができる。そして、本発明に用いるセラミッ
クスビーズは、セラミックスファイバーの製造時の副産
物として得られるものであり、比重が2.5〜2.7で、
粒径が50〜100μm程度のものである。
【0009】本発明によれば、モルタル・コンクリート
中に上記の各種の副材を混和して、混練することによ
り、高流動化が図れる。それから、無機高分子が架橋剤
により縮合して、即ちコロイダルシリカ中のシリカ粒
子がシラノール基の脱水縮合により網目構造を作り高分
子化し、これとセラミックスビーズの微粒子がセメント
空隙中に充填するので、モルタル・コンクリート硬化体
の圧縮強度、引張強度、曲げ強度等の総合的な強度が高
くなり、かつセラミックス成分により耐熱性も向上す
る。
【0010】
【実施例】本発明に係る高機能性モルタル・コンクリー
トの製造方法を実施した結果を(1)使用材料、(2)調合割
合、(3)フレッシュモルタルの性状、(4)養生条件と硬化
体の物性、(5)耐熱試験結果等について説明する。
【0011】1.使用した材料の性状 (1)セメント :普通ポルトランドセメント
比重3.16 (2)高炉スラグ :比表面積6030cm2/g
比重2.89 (3)コロイダルシリカ :粒径0.006〜0.05μm
比重1.1〜1.3 (4)高性能AE減水剤 :アミノスルホン酸系(パリック
FP200U) (5)架橋剤 :ジアルデヒドデンプン
比重1.2 (6)セラミックス :セラミックスファイバー
比重2.5〜2.7 ビーズ 製造時の副産物 粒径
50〜100μm
【0012】2.上記材料の調合割合を下に示す。 W/C(水−セメント比) 27% S/C(スラグ−セメント比) 1.4倍 単位水量 208リットル/m3 重量割合(Kg/m3) セメント 771 高炉スラグ 1063 コロイダルシリカ 78 セラミックスビーズ 89 架橋剤 7 高性能AE剤 12
【0013】3.上記の調合割合によるフレッシュモル
タルの性状を下に示す。 測 定 項 目 性 状 フロー値 230×235(mm) 単位容積重量 2.248(kg/リットル) 空気量 1.3(%)
【0014】4.養生条件と硬化体の物性 蒸気養生後、所定材令まで気中養生した試験体(4×4
×16cm)について、強度を測定した結果を表1に示
す。なお、養生の条件は、蒸気養生を恒温恒湿槽中で、
前養生期間2時間、温度上昇速度10〜29℃/Hrと
し、最高温度65℃に4〜6時間保持し、その後自然冷
却により温度を降下せしめ、試験体の表面温度と外気の
温度が同等になったところで恒温恒湿槽から取り出し、
その後、恒温低湿室(20℃、60%RH)で気中養生し
た。
【0015】
【表1】
【0016】5.耐熱試験結果 上記の試験体について、耐熱試験を実施した結果を下に
示す。この結果によれば、結晶水の分解、蒸発による内
部の膨張圧に耐えるとことが認められる。 (1)試験条件 :毎時300℃で昇温、800℃で3時
間保持した後自然冷却 (2)表面状態 :ひび割れ、爆裂は認められなかった。 (3)物性 :圧縮・曲げ強度の低下は認められなか
った。 圧縮強度 641kg/cm2 曲げ強度 170kg/cm2
【0017】上記の実施例等の結果を総合すると、本発
明に係る高機能性モルタル・コンクリートの製造方法に
おいては、水−セメント比(W/C)を25〜27%、
スラグ−セメント比(S/C)を1〜2倍とし、コロイ
ダルシリカをセメントに対して10%以上、セラミック
スビーズを2〜4容量%、架橋剤(ジアルデヒドデンプ
ン)をコロイダルシリカに対して5〜10%混和し、養
生温度を60〜80℃で処理することにより、高流動
性、高強度(圧縮、曲げ)で、かつ高耐熱性のモルタル
コンクリートを製造することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、モルタル・コンクリート中に
高性能AE減水剤、無機高分子、架橋剤、セラミックス
ビーズを混和することと、この混和体を混練して、加熱
養生することからなる高機能性モルタル・コンクリート
とその製造方法であるが、本発明によるモルタル・コン
クリートは、 (1)流動性が高く、充填性が良く、施工性の良いもので
あり、仕上がり状態が良好となる。 (2)圧縮強度、引張強度、曲げ強度等の総合的な強度が
大な硬化体が得られる。 (3)混和材としてセラミックス質のものを使用するの
で、硬化体の耐熱性が向上する。 (4)セラミックスファイバーの製造時の副産物として得
られるセラミックスビーズを混和材とするものであり、
産業廃棄物の有効利用が図れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C04B 28/02 22:06 24:00 14:38 14:36) 103:32 (72)発明者 古田島 清彦 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設 株式会社内 (72)発明者 望月 重美 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設 株式会社内 (72)発明者 徳永 優 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設 株式会社内 (72)発明者 倉林 清 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設 株式会社内 (56)参考文献 特公 昭53−18214(JP,B2) 笠井・小林 編 「セメント・コンク リート用混和材料」 第1版 (昭61. 5.15) 技術書院 P.105−111 " 3.シリカフュームの性質” 特にP. 111の形状,粒度分布,比表面積の項

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モルタル・コンクリート中に高性能AE
    減水剤、無機高分子、架橋剤、セラミックスビーズを混
    和したことを特徴とする高機能性モルタル・コンクリー
    ト。
  2. 【請求項2】 モルタル・コンクリート中に高性能AE
    減水剤、無機高分子、架橋剤、セラミックスビーズを混
    合、混練して、加熱養生したことを特徴とする高機能性
    モルタル・コンクリート。
  3. 【請求項3】 モルタル・コンクリート中に高性能AE
    減水剤、無機高分子、架橋剤、セラミックスビーズを混
    和することを特徴とする高機能性モルタル・コンクリー
    トの製造方法。
  4. 【請求項4】 モルタル・コンクリート中に高性能AE
    減水剤、無機高分子、架橋剤、セラミックスビーズを混
    合、混練して、加熱養生することを特徴とする高機能性
    モルタル・コンクリートの製造方法。
JP6003504A 1994-01-18 1994-01-18 高機能性モルタル・コンクリート及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2749257B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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笠井・小林 編 「セメント・コンクリート用混和材料」 第1版 (昭61.5.15) 技術書院 P.105−111 "3.シリカフュームの性質" 特にP.111の形状,粒度分布,比表面積の項

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