JP2749173B2 - フォトクロミック合わせガラス - Google Patents

フォトクロミック合わせガラス

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JP2749173B2
JP2749173B2 JP2048059A JP4805990A JP2749173B2 JP 2749173 B2 JP2749173 B2 JP 2749173B2 JP 2048059 A JP2048059 A JP 2048059A JP 4805990 A JP4805990 A JP 4805990A JP 2749173 B2 JP2749173 B2 JP 2749173B2
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photochromic
temperature
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heater
laminated glass
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仁 伊藤
正憲 梅林
功 中村
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Central Glass Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Central Glass Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光が照射されたとき着色して透過率が減少
し、遮光されたとき消色して透過率が上昇するように設
計された、フォトクロミズムを用いた調光機能を有する
フォトクロミック合わせガラスに関する。
[従来の技術] 従来、フォトクロミック合わせガラスとしては、ポリ
ビニールブチラールのような透明樹脂膜の表面にフォト
クロミック剤を含んだインキ状フォトクロミック組成物
を印刷し、2枚の板ガラスの間で熱圧着したものが知ら
れている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、ガラス中のフォトクロミック組成物に
は第3図に示すように温度依存性が存在し、特に低温度
領域では消色反応時間が遅くなるので、光が遮光されて
もなかなか色が消えないという欠点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
消色時の応答特性を向上させたフォトクロミック合わせ
ガラスを提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、2枚の板ガラスを、室温以下の低温領域で
の消色反応時間が温度に依存して遅くなる特性をもつフ
ォトクロミック組成物の含有された透明導電膜で接着し
たフォトクロミック合わせガラスにおいて、透明導電膜
あるいは導電線条から構成されるヒーターを光が入射す
る反対側のガラスに配設するとともに、温度が所定値ま
で低下したときに自動的に前記ヒーターを作動させる手
段を設けることにより、温度の低下によるフォトクロミ
ック組成物の消色反応時間の遅延を防止するようにした
ことを特徴とする。
[作用] 本発明は、実施例を表わす第1図の要部断面図に示す
ように、透明導電膜あるいは導電線条から構成されるヒ
ーター4を配設して、低温時に作動させることにより、
フォトクロミック組成物層2の温度低下を防ぎ、着消色
時間(特に消色時間)を速くするとともに、しかも、ヒ
ーター4を光が入射する反対側に設けるので、紫外線が
カットされてフォトクロミック組成物の着消色作用を阻
害することもない。さらに詳細には、第1図に示す構成
において、室内温度を20℃、室外温度を0℃、室内の風
速を1m/s、室外の風速を17m/s(自動車の60km/hに相
当)としてヒーター4の電圧を変えて、すなわち、単位
面積あたりの供給熱量を変えて、室内側ガラスの表面
T1、フォトクロミック組成物層4の表面T2、室外側ガラ
スの表面T3の温度(℃)を測定したところ第1表に示す
ような結果が得られた。
この結果から明らかなように、フォトクロミック層の
温度を10℃にするには、単位面積あたりの供給熱量は、
ほぼ470W/m2とすればよいことがわかる。
さらに、単位面積あたりの供給熱量をほぼ800W/m2
すると、フォトクロミック層の温度が15℃前後になり、
着消色時間(特に消色時間)が一段と速くなることがわ
かる。
[実施例] 以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
第1図、第2図は本発明の合わせガラスを自動車のサ
ンルーフに応用した例であり、それぞれ要部断面図、要
部平面図、第3図はフォトクロミック合わせガラスの応
答特性図を示す。
実施例1 1、1′はそれぞれ室内側、室外側の板ガラス、2は
スピロナフトオキサジンなどから構成されるフォトクロ
ミック組成物、3はポリビニールブチラールなどの透明
樹脂膜、4は透明導電膜で形成したヒーターであり、ブ
スバ−5とともに室内側板ガラス1に設けられる。
さらに詳細には、まずフォトクロミック組成物層を形
成する工程は、例えばポリビニールブチラールを4.0wt
%、トルエンを66.5wt%、可塑剤として三菱モンサント
化成(株)製「DHA」(商品名)を21.5wt%およびスピ
ロナフトオキサジン8.0wt%の割合に配合、調整された
フォトクロミックインキを透明樹脂膜3の表面にスクリ
ーン印刷しその後加熱乾燥させる。
フォトクロミック組成物は、前記の如く透明樹脂膜上
に印刷するか、または浸漬、スプレーなどの操作によっ
てフォトクロミック組成物層として形成されるか、ある
いは予めフォトクロミック組成物を樹脂に混練りしてフ
ォトクロミック組成物を均一に分散させたシートを押し
出し成形したものを用いてもよい。
次にヒーター4としての透明導電膜はブスバー5が導
電ペーストをスクリーン印刷、焼成された後、蒸着また
はスパッタリングにより形成されるもので、特別なもの
ではない。つまり洗浄された室内側板ガラス1の表面に
ZnOを400Å、Agを150Å、Znを30Å、ZnOを400Å、Agを1
50Å、Znを30Å、ZnOを400Åの厚さに順次、約500×100
0mmの広さ(面積約0.5m2)にスパッタリングしたもので
シート抵抗が約3Ω/□になるように形成した。
このようにして得られた板ガラス1、透明樹脂膜3を
室外側板ガラス1′とともに積層してオートクレーブ処
理をしてフォトクロミック合わせガラスを作製し、自動
車のサンルーフとして装着した。
このとき、端子6、6の間の抵抗は1.5Ωとなりこの
間に19vの電圧を印加するとヒーター出力は192/1.5、す
なわち約240Wとなり、単位面積あたりの供給熱量は240/
0.5、すなわち480W/m2となり、外気温度が0℃の状態に
おいて、60km/hで走行してもフォトクロミック組成物層
2の温度は10℃を保ち、消色に要する時間が、ヒーター
がないと約300秒であるのに対し、約50秒となり大幅に
短縮することができる。この場合に自動車のバッテリー
電圧は一般的には12Vか、24Vであるので、電圧を昇圧す
るか降圧するための装置、例えばインバータと変圧器を
組合せたものなどを用意すればよい。
また、トラック、バスあるいはディーゼル車等のバッ
テリー電圧である24Vを印加すると、単位面積あたりの
供給熱量は約768W/m2となり、消色に要する時間は30秒
とさらに改善することができる。
また、12Vの電圧を印加すると、フォトクロミック組
成物層2の温度は約7℃を保ち、消色に要する時間は約
150秒とヒーターがない場合に比較して半減し、効果が
認められる。
さらに、このように銀などの金属を含む膜を用いると
熱線反射機能も併せ持つものである。
実施例2 ヒーター4としてプリント線条を室内側板ガラス1の
合わせ両側に配設した例であり、その他の構成、寸法は
実施例1と同じにしたもので、図面は省略する。
プリント線条は、例えば線径を0.65mmφ、厚さを9μ
としたものを20本、線条間隔を40mmとして、サンルーフ
の短辺が端子間距離となるように、導電ペーストをスク
リーン印刷し、その後加熱乾燥させることにより形成す
る。
このとき、端子間の抵抗は約0.6Ωとなるので、印加
する電圧を最も一般的に使用されるバッテリー電圧の12
Vとすると単位面積あたりの供給熱量はほぼ480W/m2とな
る。
実施例3 ヒーター4として、タングステン、銅などの金属細線
を透明樹脂膜3に埋め込んだ例であり、その他の構成、
寸法は実施例1と同じにしたもので、図面は省略する。
金属細線は、例えば線径が18μφの銅線を使用し、線
間隔を4mm、本数を230本として、サンルーフの短辺が端
子間距離となるように、配設する。
このとき、端子間の抵抗は約0.6Ωとなるので、印加
する電圧を最も一般的に使用されるバッテリー電圧の12
Vとすると単位面積あたりの供給熱量はほぼ480W/m2とな
る。
以上、好適な実施例により説明したが、本発明はこれ
ら限定されるものではなく、種々の応用が可能である。
ヒーターを構成する導電線条は透明導電膜にすると、
視界の邪魔にならないばかりか、熱線反射機能、電磁遮
蔽機能などの機能を付加することができる。また、プリ
ント線条あるいは金属細線とすると、視界の確保という
点では透明導電膜に劣るが、低抵抗化という点では優っ
ており、適宜選択して用いればよい。
ヒーターの作動はフォトクロミック組成物層の温度が
10℃、好ましくは15℃以上になるようにすればよいが、
フォトクロミック組成物層に温度センサーを組み込んで
温度が所定値まで低下したときに自動的に作動させれ
ば、さらに好ましい。
また、本発明のヒーターはフォトクロミック機能を正
常に作動させるために用いるだけでなく、通常の防曇の
ために用いることもできることは言うまでもない。
ガラスについては、板ガラスなどの無機ガラス以外に
も、アクリル樹脂板、ポリカーボネート板などの有機ガ
ラスも使用することができる。
また、本発明のフォトクロミック合わせガラスは自動
車等乗り物の窓は勿論、建築物の窓、間仕切り等に応用
することもできる。
[発明の効果] 本発明のフォトクロミック合わせガラスはヒーターを
特定位置に配設することにより、フォトクロミック組成
物の着消色作用を阻害することなく、低温時の着消色時
間(特に消色時間)を速くすることができるものであ
り、また防曇用のヒーターとして使用することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の合わせガラスを自動車のサン
ルーフに応用した例であり、それぞれ要部断面図、要部
平面図、第3図はフォトクロミック合わせガラスの応答
特性図を示す。 1、1′……板ガラス 2……フォトクロミック組成物層 3……透明樹脂膜 4……ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−62917(JP,U) 実開 平1−60389(JP,U) 実開 昭62−455(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60J 3/04 B60S 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の板ガラスを、室温以下の低温領域で
    の消色反応時間が温度に依存して遅くなる特性をもつフ
    ォトクロミック組成物の含有された透明導電膜で接着し
    たフォトクロミック合わせガラスにおいて、透明導電膜
    あるいは導電線条から構成されるヒーターを光が入射す
    る反対側のガラスに配設するとともに、温度が所定値ま
    で低下したときに自動的に前記ヒーターを作動させる手
    段を設けることにより、温度の低下によるフォトクロミ
    ック組成物の消色反応時間の遅延を防止するようにした
    ことを特徴とするフォトクロミック合わせガラス。
JP2048059A 1990-02-28 1990-02-28 フォトクロミック合わせガラス Expired - Lifetime JP2749173B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP2048059A JP2749173B2 (ja) 1990-02-28 1990-02-28 フォトクロミック合わせガラス

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JPH03248912A JPH03248912A (ja) 1991-11-06
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JPH03248912A (ja) 1991-11-06

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