JP2748801B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2748801B2
JP2748801B2 JP28134792A JP28134792A JP2748801B2 JP 2748801 B2 JP2748801 B2 JP 2748801B2 JP 28134792 A JP28134792 A JP 28134792A JP 28134792 A JP28134792 A JP 28134792A JP 2748801 B2 JP2748801 B2 JP 2748801B2
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    • F25B2400/075Details of compressors or related parts with parallel compressors
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    • F25B31/00Compressor arrangements
    • F25B31/002Lubrication
    • F25B31/004Lubrication oil recirculating arrangements

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2台の圧縮機が1系
統の冷媒回路に並列に接続された空気調和装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置として図26に示すも
のがある。図において、Aは熱源機、Bは室内機であ
る。1は低圧シェルタイプの第1の圧縮機、2は低圧シ
ェルタイプの第2の圧縮機、3は第1の圧縮機1のシェ
ルと第2の圧縮機2のシェルを結ぶ均油管であり、各圧
縮機の潤滑を正常に行うための最低油面高さより充分高
い位置に設けたものである。4は第1の圧縮機1の吐出
配管、5は第2の圧縮機2の吐出配管、6は吐出配管
4,5が合流後の共通の吐出配管、7は第1の圧縮機1
の吸入配管、8は第2の圧縮機2の吸入配管、9は吸入
配管7,8に分岐前の共通の吸入配管、10は共通の吐
出配管6に設けられたシェル10a、流入配管10b、
流出配管10c、油戻し配管10dを備えた油分離器、
11は四方切換弁、12は熱源機側熱交換器、15は共
通の吸入配管9が吸入配管7,8に分岐する分岐部に設
けられたアキュムレータ、22は油分離器10の油戻し
配管10dと共通の吸入配管9を結ぶ油戻し用バイパス
路、23は油戻し用バイパス路22の途中に設けられた
電磁開閉弁、24は電磁開閉弁23と並列に設けられた
毛細管である。16はアキュムレータ15の内部に設け
られ吸入配管7に対応したU字配管、17はアキュムレ
ータ15の内部に設けられ吸入配管8に対応したU字配
管である。18はU字配管16に設けられたバイパス孔
であり、第1の圧縮機1の起動時にU字配管16に溜ま
った潤滑油及び液冷媒25を一時に吸引することにより
第1の圧縮機1が破損するのを防止するためのものであ
る。19はU字配管17に設けられたバイパス孔であ
り、第2の圧縮機2の起動時にU字配管17に溜まった
潤滑油及び液冷媒25を一時に第2の圧縮機2が吸引す
ることにより第2の圧縮機2が破損するのを防止するた
めのものである。20はU字配管16に設けられ、アキ
ュムレータ15の底部に溜まっている潤滑油及び液冷媒
25を徐々に吸入して第1の圧縮機1へ戻す油戻し穴で
ある。21はU字配管17に設けられ、アキュムレータ
15の底部に溜まっている潤滑油及び液冷媒25を徐々
に吸入して第2の圧縮機2へ戻す油戻し穴である。熱源
機Aは以上のように構成されている。13は絞り装置、
14は室内側熱交換器、Bは上記絞り装置13及び室内
側熱交換器14により構成された室内機である。26は
一端が熱源機側熱交換器12にて熱源機Aに接続され、
他端が絞り装置13にて室内機Bに接続された第1の接
続配管、27は一端が四方切換弁11にて熱源機Aに接
続され、他端が室内側熱交換器14にて室内機Bに接続
された第2の接続配管である。図中、実線矢印は冷房運
転時の冷媒の流れ方向を、また破線矢印は暖房運転時の
冷媒の流れ方向を示す。
【0003】次に、冷房運転時の動作を説明する。第1
の圧縮機1あるいは第2の圧縮機2より吐出された高温
高圧のガス冷媒は、油分離器10、四方切換弁11を経
て熱源機側熱交換器12に流入し、ここで放熱、凝縮し
て高圧の液冷媒となる。この液冷媒は絞り装置13によ
って減圧され、低圧の気液二相冷媒として室内側熱交換
器14に流入する。ここで吸熱することにより、冷媒は
蒸発して、四方切換弁11を経てアキュムレータ15に
流入し、U字配管16,17、吸入配管7,8を通って
第1の圧縮機1あるいは第2の圧縮機2へ戻る。
【0004】このとき、冷媒と共に第1の圧縮機1ある
いは第2の圧縮機2から流出した潤滑油は、油分離器1
0によりその大部分が分離され、油分離器10のシェル
10a内に滞留する。滞留した潤滑油の一部は油分離器
10のシェル10a内のガス冷媒とともに毛細管24に
より常時共通の吸入配管9を経てアキュムレータ15に
送られる。油分離器10のシェル10a内の残りの潤滑
油は、電磁開閉弁23が開弁することにより共通の吸入
配管9を経てアキュムレータ15に送られる。油分離器
10により分離されなかった潤滑油は冷媒とともに四方
切換弁11、熱源機側熱交換器12、絞り装置13、室
内側熱交換器14、四方切換弁11の各部を経てアキュ
ムレータ15に至る。アキュムレータ15に入った潤滑
油はアキュムレータ15の底部に滞留し、その一部は油
戻し穴20,21からU字配管16,17に流入し、吸
入配管7,8を通って第1の圧縮機1あるいは第2の圧
縮機2へ戻る。
【0005】第1及び第2の圧縮機1,2は低圧シェル
タイプなので、共通の吸入配管9が吸入配管7,8に分
岐する分岐部の圧力PS0、第1の圧縮機1のシェル内部
の圧力PS1、第2の圧縮機2のシェル内部の圧力PS2
間には次の関係が成り立つ。 PS1=PS0−ΔPS1S2=PS0−ΔPS2 ただし、ΔPS1は共通の吸入配管9が吸入配管7,8に
分岐する分岐部から第1の圧縮機1までの圧力損失、Δ
S2は共通の吸入配管9が吸入配管7,8に分岐する分
岐部から第2の圧縮機2までの圧力損失で次の関係が成
り立つ。 ΔPS1=ζ1 ・ρg ・V1 2 /2 ΔPS2=ζ2 ・ρg ・V2 2 /2 ρg ;ガス冷媒の密度 V1 ;吸入配管7を流れるガス冷媒の流速 V2 ;吸入配管8を流れるガス冷媒の流速 ζ1 ;共通の吸入配管9が吸入配管7,8に分岐する分
岐部から第1の圧縮機1までの流路抵抗を表す定数 ζ2 ;共通の吸入配管9が吸入配管7,8に分岐する分
岐部から第2の圧縮機2までの流路抵抗を表す定数 したがって、第1の圧縮機1と第2の圧縮機2のシェル
内部には次に示す圧力差ΔPS12 (=PS1−PS2)が生
じる。 ΔPS12 =(−ζ1 ・V1 2 +ζ2 ・V2 2 )・ρg /2 したがって、均油管3の両端に生ずる圧力差ΔPは次の
ようになる。ただし、均油管両端はほぼ同じ高さにある
ものとする。 ΔP=ΔPS12 +ρ1 ・g・(h1 −h2 ) ρ1 ;潤滑油と液冷媒の混合液の密度 g;重力加速度 h1 ;第1の圧縮機1のシェルと均油管3との接続部に
対する第1の圧縮機1の液面高さ(液面が接続部より下
の場合はh1 =0とする) h2 ;第2の圧縮機2のシェルと均油管3との接続部に
対する第2の圧縮機2の液面高さ(液面が接続部より下
の場合はh2 =0とする) すなわち、ΔP>0の場合には、第1の圧縮機1から第
2の圧縮機2へと均油管3を通って、ガス冷媒と混合液
(潤滑油と液冷媒の混合液)が流れる。また、ΔP<0
の場合には、第2の圧縮機2から第1の圧縮機1へと均
油管3を通って、ガス冷媒と混合液(潤滑油と液冷媒の
混合液)が流れる。また、ΔP>0の場合には、第1の
圧縮機1の混合液(潤滑油と液冷媒の混合液)は液面高
さが均油管3の位置となるまでは低下するがそれ以上は
低下しないため、潤滑油の濃度が高ければ第1の圧縮機
1の潤滑は正常に行われる。また、ΔP<0の場合に
は、第2の圧縮機2の混合液(潤滑油と液冷媒の混合
液)は液面高さが均油管3の位置となるまでは低下する
がそれ以上は低下しないため、潤滑油の濃度が高ければ
第2の圧縮機2の潤滑は正常に行われる。このようにし
て冷房時の冷凍サイクルが形成される。
【0006】次に、暖房運転時の動作を説明する。第1
の圧縮機1あるいは第2の圧縮機2より吐出された高温
高圧のガス冷媒は、油分離器10、四方切換弁11を経
て室内側熱交換器14に流入し、ここで放熱、凝縮して
高圧の液冷媒となる。この液冷媒は絞り装置13によっ
て減圧され、低圧の気液二相冷媒として熱源機側熱交換
器12に流入する。ここで吸熱することにより、冷媒は
蒸発して、四方切換弁11を経てアキュムレータ15に
流入し、U字配管16,17、吸入配管7,8を通って
第1の圧縮機1あるいは第2の圧縮機2へ戻る。
【0007】このとき、冷媒と共に第1の圧縮機1ある
いは第2の圧縮機2から流出した潤滑油は、油分離器1
0によりその大部分が分離され、油分離器のシェル10
a内に滞留する。滞留した潤滑油の一部は油分離器のシ
ェル10a内のガス冷媒とともに毛細管24により常時
共通の吸入配管9を経てアキュムレータ15に送られ
る。油分離器10のシェル10a内の残りの潤滑油は、
電磁開閉弁23が開弁することにより共通の吸入配管9
を経てアキュムレータ15に送られる。油分離器10に
より分離されなかった潤滑油は冷媒とともに四方切換弁
11、室内側熱交換器14、絞り装置13、熱源機側熱
交換器12、四方切換弁11の各部を経てアキュムレー
タ15に至る。アキュムレータ15に入った潤滑油はア
キュムレータ15の底部に滞留し、その一部は油戻し穴
20,21からU字配管16,17に流入し、吸入配管
7,8を通って第1の圧縮機1あるいは第2の圧縮機2
へ戻る。
【0008】均油管3の流れについては、冷房時とまっ
たく同一のため、ここでは説明を省略する。このように
して暖房時の冷凍サイクルが形成される。
【0009】次にアキュムレータ15に液冷媒が溜まる
場合とその時の冷媒系の動作について説明する。第1の
圧縮機1と第2の圧縮機2の2台共が停止している状態
から第1の圧縮機1が起動する場合は、蒸発器(冷房運
転時は室内側熱交換器14、暖房運転時は熱源機側熱交
換器12)における冷媒の蒸発温度が充分に低下してい
ないため未蒸発の液冷媒が一時的に共通の吸入配管9に
流入するが、アキュムレータ15があるため液バックし
た液冷媒は第1の圧縮機1または第2の圧縮機2へは到
達せずに一旦アキュムレータ15に保持され、ここに滞
留している潤滑油とともに油戻し穴20からU字配管1
6に流入し吸入配管7を経て第1の圧縮機1に徐々に戻
る。このため第1の圧縮機1は起動時の一時的な液バッ
クにより破損することはない。また、このときの液バッ
ク量はそれ程多くないので、比較的短時間でアキュムレ
ータ15の液冷媒はなくなる。
【0010】また、第1の圧縮機1と第2の圧縮機2の
2台共が長時間停止している状態から第1の圧縮機1が
起動する場合は、第1の圧縮機1及び第2の圧縮機2の
シェル内部には大量の冷媒が液冷媒として寝込んでいる
状態から起動することになる。この場合は第1の圧縮機
1のシェル内部に寝込んでいた液冷媒は飽和ガスまたは
一部液状態のまま吐出され、吐出配管4、共通の吐出配
管6を経て油分離器10に流入する。長時間停止してい
る間に、吐出配管4、共通の吐出配管6、油分離器10
は外気により冷却されて冷たくなっているため、第1の
圧縮機1より吐出された飽和ガス冷媒は冷却されて凝縮
液化される。また、第1の圧縮機1が運転し、第2の圧
縮機2が停止しているため、第1の圧縮機1のシェル内
部の圧力のほうが第2の圧縮機2のシェル内部の圧力よ
りも低く、第2の圧縮機2のシェル内部に寝込んでいた
液冷媒は均油管3を経由して第1の圧縮機1に供給され
第1の圧縮機1のシェル内部に寝込んでいた液冷媒と同
様に飽和ガスまたは一部液状態のまま吐出され、吐出配
管4、共通の吐出配管6を経て油分離器10に流入し、
飽和ガス冷媒は冷却されて凝縮液化される。油分離器1
0では液冷媒はその大部分が分離され、起動時一定時間
電磁開閉弁23が開弁しているため、電磁開閉弁23を
経由して共通の吸入配管9に流入するが、アキュムレー
タ15があるため液バックした液冷媒は第1の圧縮機1
または第2の圧縮機2へは到達せずに一旦アキュムレー
タ15に保持され、ここに滞留している潤滑油とともに
油戻し穴20からU字配管16に流入し吸入配管7を経
て第1の圧縮機1に徐々に戻る。このため第1の圧縮機
1は長時間停止後の起動時の一時的だが大量の液バック
により破損することはない。また、このときの液バック
量はかなり多いので、比較的長時間経過後アキュムレー
タ15の液冷媒はなくなる。
【0011】また、第1の接続配管26は冷房運転時に
は高圧の液単相または乾き度が極めて小さい気液二相状
態であるが暖房運転時には低圧の乾き度が0.1〜0.
2の気液二相状態であるため、第1の接続配管26の冷
媒の平均密度は冷房運転時のほうが暖房運転時よりもは
るかに大きく、第1の接続配管26に分布する冷媒量は
冷房運転時のほうが多くなる。したがって、熱源機Aと
室内機Bの設置場所が離れていて第1の接続配管26が
長い場合には冷房運転時の全必要冷媒量のほうが暖房運
転時の全必要冷媒量より多くなり、通常は全必要冷媒量
が最大となる運転によってシステムの冷媒充填量を決め
るため、暖房運転時には冷房運転時よりも全必要冷媒量
の少ない分だけ余剰冷媒が発生する。この余剰冷媒はア
キュムレータ15に分布する。また、システムの冷媒充
填量を第1の接続配管26の長さによらず一定とし、す
なわちシステムの冷媒充填量を第1の接続配管26の長
さによらず第1の接続配管26の長さが最長の場合の全
必要冷媒量としシステムの据付け工事をする際に冷媒を
追加しないチャージレス方式の場合において、第1の接
続配管26が短い場合には余剰冷媒が発生する。この余
剰冷媒はアキュムレータ15に分布する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和装置は
以上のように構成されているので、第1の圧縮機1が運
転し第2の圧縮機2が停止している場合において、U字
配管16、吸入配管7からだけでなくU字配管17、吸
入配管8、第2の圧縮機2のシェル、均油管3を経由し
て冷媒が第1の圧縮機1に流入する。この時、アキュム
レータ15に液冷媒が溜まっていれば、油戻し穴21が
あるためU字配管17の内部にも液冷媒が溜まってお
り、バイパス穴19から供給される冷媒流量では第2の
圧縮機2のシェルを経由して第1の圧縮機に供給される
冷媒流量として不充分なためこのU字配管17の内部に
溜まっている液冷媒が第2の圧縮機2のシェルに流入
し、第2の圧縮機2のシェルにある潤滑油は流入してき
た液冷媒と混合され、第2の圧縮機2のシェル内部の圧
力よりも第1の圧縮機1のシェル内部の圧力のほうが低
いため、均油管3を経由して第1の圧縮機1のシェルへ
と流出してしまう。このようにして、第2の圧縮機2の
潤滑油は第1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が停止
している間に絶対量としても減少しまた潤滑油の濃度も
低下するため、第2の圧縮機が起動するときに潤滑油不
足や潤滑油の粘性不足等による潤滑不良が発生して第2
の圧縮機が破損するという問題点があった。
【0013】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、第1の圧縮機1が運転して第2
の圧縮機2が停止している場合においてアキュムレータ
15に液冷媒が溜まっていても、第2の圧縮機が起動す
るときに潤滑油不足や潤滑油の粘性不足等による潤滑不
良が発生して第2の圧縮機が破損するということのない
信頼性の高い空気調和装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
の空気調和装置は、並列に接続され、いずれか一方のみ
の運転時には常時運転する低圧シェルタイプの第1の圧
縮機と、いずれか一方のみの運転時には停止する低圧シ
ェルタイプの第2の圧縮機と、前記第1及び第2の圧縮
機のシェルどうしを結ぶ均油管と、熱源機側熱交換器、
絞り装置、室内側熱交換器とからなる冷媒回路におい
て、前記第1の圧縮機の吐出配管、または前記第1の圧
縮機と前記第2の圧縮機の吐出配管との合流部、または
前記第1及び第2の圧縮機の吐出配管が合流後の共通の
吐出配管より分岐し、前記第2の圧縮機の吸入配管に接
続するバイパス路を設けたものである。
【0015】この発明に係る請求項2の空気調和装置
は、並列に接続され、いずれか一方のみの運転時には常
時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮機と、いずれ
か一方のみの運転時には停止する低圧シェルタイプの第
2の圧縮機と、前記第1及び第2の圧縮機のシェルどう
しを結ぶ均油管と、熱源機側熱交換器、絞り装置、室内
側熱交換器とからなる冷媒回路において、前記第1の圧
縮機の吐出配管、または前記第1の圧縮機と前記第2の
圧縮機の吐出配管との合流部、または前記第1及び第2
の圧縮機の吐出配管が合流後の共通の吐出配管より分岐
し、前記第2の圧縮機の吸入配管に接続するバイパス路
を設け、前記バイパス路途中に開閉弁を設けたものであ
る。
【0016】この発明に係る請求項3の空気調和装置
は、並列に接続され、いずれか一方のみの運転時には常
時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮機と、いずれ
か一方のみの運転時には停止する低圧シェルタイプの第
2の圧縮機と、前記第1及び第2の圧縮機のシェルどう
しを結ぶ均油管と、熱源機側熱交換器、絞り装置、室内
側熱交換器とからなる冷媒回路において、前記第1の圧
縮機の吐出配管、または前記第1の圧縮機と前記第2の
圧縮機の吐出配管との合流部、または前記第1及び第2
の圧縮機の吐出配管が合流後の共通の吐出配管より分岐
し、前記第2の圧縮機の吸入配管に接続するバイパス路
を設け、前記バイパス路途中に開閉弁を設け、前記第1
の圧縮機が運転し前記第2の圧縮機が停止する時のみ前
記開閉弁を開弁しその他の時には前記開閉弁を閉弁す
る。
【0017】この発明に係る請求項4の空気調和装置
は、並列に接続され、いずれか一方のみの運転時には常
時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮機、いずれか
一方のみの運転時には停止する低圧シェルタイプの第2
の圧縮機、前記第1及び第2の圧縮機のシェルどうしを
結ぶ均油管、熱源機側熱交換器、絞り装置、及び室内側
熱交換器からなる冷媒回路と、前記第1の圧縮機の吐出
配管、または前記第1の圧縮機と第2の圧縮機の吐出配
管との合流部、または前記第1及び第2の圧縮機の吐出
配管が合流後の共通の吐出配管に設けられ、流入配管、
流出配管、油戻し配管を具備する油分離器と、前記第1
の圧縮機の吐出配管または前記第1の圧縮機の吐出配管
と第2の圧縮機の合流部、または前記第1の圧縮機の吐
出配管と第2の圧縮機の吐出配管が合流後の共通の吐出
配管より分岐し、前記第2の圧縮機の吸入配管に接続す
るバイパス路と前記バイパス路途中に設けられた開閉弁
及び前記第1の圧縮機の起動時に計時を開始し、前記第
1の圧縮機の連続運転時間を計時する圧縮機連続運転時
間計時手段とを備え、前記第1の圧縮機が運転し前記第
2の圧縮機が停止する時において前記第1の圧縮機の起
動時に前記開閉弁を開弁し前記圧縮機連続運転時間計時
手段の計時時間が予め設定された第1の設定時間に達す
ると前記開閉弁を閉弁するものである。
【0018】この発明に係る請求項5の空気調和装置
は、並列に接続され、いずれか一方のみの運転時には常
時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮機、いずれか
一方のみの運転時には停止する低圧シェルタイプの第2
の圧縮機、前記第1及び第2の圧縮機のシェルどうしを
結ぶ均油管、熱源機側熱交換器、絞り装置、及び室内側
熱交換器からなる冷媒回路と、前記第1の圧縮機の吐出
配管、または前記第1の圧縮機と第2の圧縮機の吐出配
管との合流部、または前記第1及び第2の圧縮機の吐出
配管が合流後の共通の吐出配管に設けられ、流入配管、
流出配管、油戻し配管を具備する油分離器と、前記第1
の圧縮機の吐出配管または前記第1の圧縮機の吐出配管
と第2の圧縮機の吐出配管の合流部、または前記共通の
吐出配管より分岐し、前記第2の圧縮機の吸入配管に接
続するバイパス路と、前記バイパス路途中に設けられた
開閉弁と、前記第1の圧縮機の起動時に計時を開始し、
前記第1の圧縮機の連続運転時間を計時する圧縮機連続
運転時間計時手段及び第1及び第2の圧縮機が2台とも
連続して停止している時間を計時する圧縮機連続停止時
間計時手段とを備え、前記第1の圧縮機が運転し前記第
2の圧縮機が停止する時において前記第1の圧縮機の起
動時に前記開閉弁を開弁し、前記圧縮機連続停止時間計
時手段の計時時間が予め設定された第2の設定時間に達
しない起動の場合には前記圧縮機連続運転時間計時手段
の計時時間が予め設定された第1の設定時間に達すると
前記開閉弁を閉弁し、前記第1の圧縮機の起動が電源投
入後1回目の起動または前記圧縮機連続停止時間計時手
段の計時時間が予め設定された第2の設定時間に達する
起動の場合には前記圧縮機連続運転時間計時手段の計時
時間が前記第1の設定時間よりも予め長く設定された第
3の設定時間に達すると前記開閉弁を閉弁する。
【0019】この発明に係る請求項6の空気調和装置
は、並列に接続され、いずれか一方のみの運転時には常
時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮機、いずれか
一方のみの運転時には停止する低圧シェルタイプの第2
の圧縮機、前記第1及び第2の圧縮機のシェルどうしを
結ぶ均油管、熱源機側熱交換器、絞り装置、及び室内側
熱交換器からなる冷媒回路と、前記第1の圧縮機の吐出
配管、または前記第1の圧縮機と第2の圧縮機の吐出配
管との合流部、または前記第1及び第2の圧縮機の吐出
配管が合流後の共通の吐出配管に設けられ、流入配管、
流出配管、油戻し配管を具備する油分離器と、前記第1
の圧縮機の吐出配管または前記第1の圧縮機の吐出配管
と第2の圧縮機の吐出配管の合流部、または前記共通の
吐出配管より分岐し、前記第2の圧縮機の吸入配管に接
続するバイパス路と、前記バイパス路途中に設けられた
開閉弁と、前記第1の圧縮機の吐出配管、または前記第
1の圧縮機と前記第2の圧縮機の吐出配管との合流部、
または前記共通の吐出配管に設けられた吐出温度検出手
段とを備え、前記第1の圧縮機が運転し前記第2の圧縮
機が停止する時において前記第1の圧縮機の起動時に前
記開閉弁を開弁し前記吐出温度検出手段の検出温度が予
め設定された吐出温度上限設定値以上となると前記開閉
弁を閉弁し前記吐出温度検出手段の検出温度が予め前記
吐出温度上限設定値より低く設定された吐出温度下限設
定値以下となると前記開閉弁を開弁するものである。
【0020】この発明に係る請求項7の空気調和装置
は、並列に接続され、いずれか一方のみの運転時には常
時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮機、いずれか
一方のみの運転時には停止する低圧シェルタイプの第2
の圧縮機、前記第1及び第2の圧縮機のシェルどうしを
結ぶ均油管、熱源機側熱交換器、絞り装置、及び室内側
熱交換器からなる冷媒回路と、前記第1の圧縮機の吐出
配管、または前記第1の圧縮機と第2の圧縮機の吐出配
管との合流部、または前記第1及び第2の圧縮機の吐出
配管が合流後の共通の吐出配管に設けられ、流入配管、
流出配管、油戻し配管を具備する油分離器と、前記第1
の圧縮機の吐出配管または前記第1の圧縮機の吐出配管
と第2の圧縮機の吐出配管の合流部、または前記共通の
吐出配管より分岐し、前記第2の圧縮機の吸入配管に接
続するバイパス路と、前記バイパス路途中に設けられた
開閉弁及び前記第1の圧縮機の吐出配管または前記共通
の吐出配管または前記第1の圧縮機と前記第2の圧縮機
の吐出配管の合流部に吐出温度過熱度検出手段とを設
け、前記第1の圧縮機が運転し前記第2の圧縮機が停止
する時において前記第1の圧縮機の起動時に前記開閉弁
を開弁し前記吐出温度過熱度検出手段の検出過熱度が予
め設定された吐出温度過熱度上限設定値以上となると前
記開閉弁を閉弁し前記吐出温度過熱度検出手段の検出過
熱度が予め前記吐出温度過熱度上限設定値より低く設定
された吐出温度過熱度下限設定値以下となると前記開閉
弁を開弁する。
【0021】この発明に係る請求項8の空気調和装置
は、並列に接続され、いずれか一方のみの運転時には常
時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮機、いずれか
一方のみの運転時には停止する低圧シェルタイプの第2
の圧縮機、前記第1及び第2の圧縮機のシェルどうしを
結ぶ均油管、熱源機側熱交換器、絞り装置、及び室内側
熱交換器からなる冷媒回路と、前記第1の圧縮機の吐出
配管、または前記第1の圧縮機と第2の圧縮機の吐出配
管との合流部、または前記第1及び第2の圧縮機の吐出
配管が合流後の共通の吐出配管に設けられ、流入配管、
流出配管、油戻し配管を具備する油分離器と、前記第1
の圧縮機の吐出配管または前記第1の圧縮機の吐出配管
と第2の圧縮機の吐出配管の合流部、または前記共通の
吐出配管より分岐し、前記第2の圧縮機の吸入配管に接
続するバイパス路と、前記バイパス路途中に設けられた
開閉弁及び前記第1または第2のシェルに設けられたシ
ェル温度検出手段とを備え、前記第1の圧縮機が運転し
前記第2の圧縮機が停止する時において前記第1の圧縮
機の起動時に前記開閉弁を開弁し前記シェル温度検出手
段の検出温度が予め設定されたシェル温度上限値以上と
なると前記開閉弁を閉弁し前記シェル温度検出手段の検
出温度が予め前記シェル温度上限設定値より低く設定さ
れたシェル温度下限設定値以下となると前記開閉弁を開
弁する。
【0022】この発明に係る請求項9の空気調和装置
は、並列に接続され、いずれか一方のみの運転時には常
時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮機、いずれか
一方のみの運転時には停止する低圧シェルタイプの第2
の圧縮機、前記第1及び第2の圧縮機のシェルどうしを
結ぶ均油管、熱源機側熱交換器、絞り装置、及び室内側
熱交換器からなる冷媒回路と、前記第1の圧縮機の吐出
配管、または前記第1の圧縮機と第2の圧縮機の吐出配
管との合流部、または前記第1及び第2の圧縮機の吐出
配管が合流後の共通の吐出配管に設けられ、流入配管、
流出配管、油戻し配管を具備する油分離器と、前記第1
の圧縮機の吐出配管または前記第1の圧縮機の吐出配管
と第2の圧縮機の吐出配管の合流部、または前記共通の
吐出配管より分岐し、前記第2の圧縮機の吸入配管に接
続するバイパス路と、前記バイパス路途中に設けられた
開閉弁と、前記第1または第2の圧縮機に設けられたシ
ェル温度過熱度検出手段とを備え、第1の圧縮機が運転
し前記第2の圧縮機が停止する時において前記第1の圧
縮機の起動時に前記開閉弁を開弁し前記シェル温度過熱
度検出手段の検出過熱度が予め設定されたシェル温度過
熱度上限設定値以上となると前記開閉弁を閉弁し前記シ
ェル温度過熱度検出手段の検出過熱度が予め前記シェル
温度過熱度上限設定値より低く設定されたシェル温度過
熱度下限設定値以下となると前記開閉弁を開弁する。
【0023】この発明に係る請求項10の空気調和装置
は、並列に接続され、いずれか一方のみの運転時には常
時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮機と、いずれ
か一方のみの運転時には停止する低圧シェルタイプの第
2の圧縮機と、前記第1及び第2の圧縮機のシェルどう
しを結ぶ均油管と、熱源機側熱交換器、絞り装置、室内
側熱交換器とからなる冷媒回路において、前記第1の圧
縮機の吐出配管、または前記第1の圧縮機と前記第2の
圧縮機の吐出配管との合流部、または前記第1及び第2
の圧縮機の吐出配管が合流後の共通の吐出配管より分岐
し、前記第2の圧縮機の吸入配管に接続するバイパス路
を設け、前記バイパス路途中に流量制御装置を設けたも
のである。
【0024】この発明に係る請求項11の空気調和装置
は、並列に接続され、いずれか一方のみの運転時には常
時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮機、いずれか
一方のみの運転時には停止する低圧シェルタイプの第2
の圧縮機、前記第1及び第2の圧縮機のシェルどうしを
結ぶ均油管、熱源機側熱交換器、絞り装置、及び室内側
熱交換器からなる冷媒回路と、前記第1の圧縮機の吐出
配管、または前記第1の圧縮機と前記第2の圧縮機の吐
出配管との合流部、または前記第1及び第2の圧縮機の
吐出配管が合流後の共通の吐出配管より分岐し、前記第
2の圧縮機の吸入配管に接続するバイパス路と、前記バ
イパス路途中に設けられた流量制御装置及び前記第1の
圧縮機の吐出配管または前記共通の吐出配管に設けられ
た高圧圧力検出手段を備え、前記高圧圧力検出手段の検
出圧力に応じて前記流量制御装置を制御するものであ
る。
【0025】この発明に係る請求項12の空気調和装置
は、並列に接続され、いずれか一方のみの運転時には常
時運転する容量制御可能な低圧シェルタイプの第1の圧
縮機、いずれか一方のみの運転時には停止する低圧シェ
ルタイプの第2の圧縮機、前記第1及び第2の圧縮機の
シェルどうしを結ぶ均油管、熱源機側熱交換器、絞り装
置、及び室内側熱交換器からなる冷媒回路と、前記第1
の圧縮機の吐出配管、または前記第1の圧縮機と前記第
2の圧縮機の吐出配管との合流部、または前記第1及び
第2の圧縮機の吐出配管が合流後の共通の吐出配管より
分岐し、前記第2の圧縮機の吸入配管に接続するバイパ
ス路、及び前記バイパス路途中に設けられた流量制御装
置とを備え、前記第1の圧縮機の運転容量に応じて前記
流量制御装置を制御する。
【0026】この発明に係る請求項13の空気調和装置
は、並列に接続され、いずれか一方のみの運転時には常
時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮機、いずれか
一方のみの運転時には停止する低圧シェルタイプの第2
の圧縮機、前記第1及び第2の圧縮機のシェルどうしを
結ぶ均油管、熱源機側熱交換器、絞り装置、室内側熱交
換器及びアキュムレータからなる冷媒回路と、前記第1
の圧縮機の吐出配管、または前記第1の圧縮機と前記第
2の圧縮機の吐出配管との合流部、または前記第1及び
第2の圧縮機の吐出配管が合流後の共通の吐出配管より
分岐し、前記第2の圧縮機の吸入配管に接続するバイパ
ス路と、前記バイパス路途中に設けられた開閉弁と、一
端が前記アキュムレータ内下端部に連通し、他端が前記
アキュムレータの流出管に接続された液面検出回路と前
記液面検出回路を加熱して前記液面検出回路を湿り蒸気
が流れると過熱ガスとし、かつ液冷媒が流れると最大
限、飽和蒸気或いは湿り蒸気とする範囲内の加熱容量の
加熱手段と、前記液面検出回路の出口部に設けた液面検
出用温度検出手段、及び前記第1の圧縮機の吸入配管ま
たは前記第2の圧縮機の吸入配管または前記第1、第2
の圧縮機の共通の吸入配管に設けられた低圧圧力検出手
段とを備え、前記第1の圧縮機が運転し前記第2の圧縮
機が停止する時において前記液面検出用温度検出手段の
検出温度と前記低圧圧力検出手段の検出圧力とから演算
される液面検出過熱度が予め設定された液面検出過熱度
上限値より大きいと前記開閉弁を閉弁し前記液面検出過
熱度が液面検出過熱度上限値より予め小さく設定された
液面検出過熱度下限値より小さいと前記開閉弁を開弁す
る。
【0027】
【作用】この発明の請求項1による空気調和装置におい
ては、第1または第2の圧縮機から吐出されたガス冷媒
の一部がバイパス路に流入する。バイパス路は吐出配管
より分岐しているためバイパス路を流れる冷媒は常に高
温のガス冷媒である。すなわち、第2の圧縮機の吸入配
管には常に高温のガス冷媒が供給される。したがって、
第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機2が停止している場
合において第1の圧縮機が液バック状態にあっても、バ
イパス路から供給されるガス冷媒は第2の圧縮機2のシ
ェルを経由して第1の圧縮機に供給される冷媒流量とし
て充分なため、第2の圧縮機の吸入配管の圧力が上昇
し、液冷媒は第2の圧縮機に流入することはない。ま
た、万一液冷媒が第2の圧縮機の吸入配管に流入しても
バイパス路から供給される高温のガス冷媒により液冷媒
は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機に流入することは
ない。このようにして、第1の圧縮機が運転し第2の圧
縮機が停止している場合において第1の圧縮機が液バッ
ク状態にあっても、第2の圧縮機の潤滑油は絶対量とし
ても減少せず潤滑油の濃度も低下しない。
【0028】この発明の請求項2による空気調和装置に
おいては、開閉弁が開弁している場合には第1または第
2の圧縮機から吐出されたガス冷媒の一部がバイパス路
に流入する。バイパス路は吐出配管より分岐しているた
めバイパス路を流れる冷媒は常に高温のガス冷媒であ
る。すなわち、第2の圧縮機の吸入配管には常に高温の
ガス冷媒が供給される。したがって、第1の圧縮機が運
転し第2の圧縮機が停止している場合において第1の圧
縮機が液バック状態にあっても、バイパス路から供給さ
れるガス冷媒は第2の圧縮機のシェルを経由して第1の
圧縮機に供給される冷媒流量として充分なため、第2の
圧縮機の吸入配管の圧力が上昇し、液冷媒は第2の圧縮
機に流入することはない。また、万一液冷媒が第2の圧
縮機の吸入配管に流入してもバイパス路から供給される
高温のガス冷媒により液冷媒は蒸発するので液冷媒が第
2の圧縮機に流入することはない。このようにして、第
1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止している場合に
おいて第1の圧縮機が液バック状態にあっても、第2の
圧縮機の潤滑油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度
も低下しない。また、開閉弁が閉弁している場合には、
バイパス路を経由して冷媒がバイパスされず、バイパス
流量分の冷房能力、暖房能力の低下がない。
【0029】この発明の請求項3による空気調和装置に
おいては、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止し
ている場合には開閉弁を開弁し、第1の圧縮機から吐出
されたガス冷媒の一部がバイパス路に流入する。バイパ
ス路は吐出配管より分岐しているためバイパス路を流れ
る冷媒は常に高温のガス冷媒である。すなわち、第2の
圧縮機の吸入配管には常に高温のガス冷媒が供給され
る。したがって、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が
停止している場合において第1の圧縮機が液バック状態
にあっても、バイパス路から供給されるガス冷媒は第2
の圧縮機のシェルを経由して第1の圧縮機に供給される
冷媒流量として充分なため、第2の圧縮機の吸入配管の
圧力が上昇し、液冷媒は第2の圧縮機に流入することは
ない。また、万一液冷媒が第2の圧縮機の吸入配管に流
入してもバイパス路から供給される高温のガス冷媒によ
り液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機に流入す
ることはない。このようにして、第1の圧縮機が運転し
第2の圧縮機が停止している場合において第1の圧縮機
が液バック状態にあっても、第2の圧縮機の潤滑油は絶
対量としても減少せず潤滑油の濃度も低下しない。ま
た、第1及び第2の圧縮機が2台とも運転している場合
には開閉弁を閉弁し、バイパス路を経由して冷媒がバイ
パスされず、バイパス流量分の冷房能力、暖房能力の低
下がない。
【0030】この発明の請求項4による空気調和装置に
おいては、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止し
ている場合において第1の圧縮機が起動し圧縮機連続運
転時間計時手段の計時時間が予め設定された第1の設定
時間に達するまでは開閉弁を開弁し、第1の圧縮機から
吐出された冷媒の一部をバイパス路に流入させる。この
バイパス路を流れる冷媒は常に高温のガス冷媒であるた
め、第2の圧縮機の吸入配管には常に高温のガス冷媒が
供給される。したがって、第1の圧縮機が運転し第2の
圧縮機が停止している場合において第1の圧縮機が起動
後の一時的な液バック状態にある間は、バイパス路から
供給されるガス冷媒は第2の圧縮機のシェルを経由して
第1の圧縮機に供給される冷媒流量として充分なため、
第2の圧縮機の吸入配管の圧力が上昇し、液冷媒は第2
の圧縮機に流入することはない。また、万一液冷媒が第
2の圧縮機の吸入配管に流入してもバイパス路から供給
される高温のガス冷媒により液冷媒は蒸発するので液冷
媒が第2の圧縮機に流入することはない。このようにし
て、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止している
場合において第1の圧縮機が起動後の一時的な液バック
状態にある間は、第2の圧縮機の潤滑油は絶対量として
も減少せず潤滑油の濃度も低下しない。また、圧縮機連
続運転時間計時手段の計時時間が予め設定された第1の
設定時間に達すると開閉弁を閉弁し、バイパス路を経由
して冷媒がバイパスされず、バイパス流量分の冷房能
力、暖房能力の低下がない。
【0031】この発明の請求項5による空気調和装置に
おいては、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止し
ている場合において、圧縮機連続停止時間計時手段の計
時時間が予め設定された第2の設定時間に達せずに第1
の圧縮機が起動した場合は第1の圧縮機が起動し圧縮機
連続運転時間計時手段の計時時間が予め設定された第1
の設定時間に達するまでは開閉弁を開弁し、第1の圧縮
機から吐出された冷媒の一部をバイパス路に流入させ
る。このバイパス路を流れる冷媒は常に高温のガス冷媒
であるため、第2の圧縮機の吸入配管には常に高温のガ
ス冷媒が供給される。したがって、第1の圧縮機が運転
し第2の圧縮機が停止している場合において第1の圧縮
機が起動後の一時的な液バック状態にあっても、バイパ
ス路から供給されるガス冷媒は第2の圧縮機のシェルを
経由して第1の圧縮機に供給される冷媒流量として充分
なため、第2の圧縮機の吸入配管の圧力が上昇し、液冷
媒は第2の圧縮機に流入することはない。また、万一液
冷媒が第2の圧縮機の吸入配管に流入してもバイパス路
から供給される高温のガス冷媒により液冷媒は蒸発する
ので液冷媒が第2の圧縮機に流入することはない。この
ようにして、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止
している場合において第1の圧縮機が液バック状態にあ
っても、第2の圧縮機の潤滑油は絶対量としても減少せ
ず潤滑油の濃度も低下しない。また、圧縮機連続運転時
間計時手段の計時時間が予め設定された第1の設定時間
に達すると開閉弁を閉弁し、バイパス路を経由して冷媒
がバイパスされず、バイパス流量分の冷房能力、暖房能
力の低下がない。また、圧縮機連続停止時間計時手段の
計時時間が予め設定された第2の設定時間に達した後に
第1の圧縮機が起動した場合、または電源投入後初めて
第1の圧縮機が起動した場合は第1の圧縮機が起動し圧
縮機連続運転時間計時手段の計時時間が予め第1の設定
時間より長く設定された第3の設定時間に達するまでは
開閉弁を開弁し、第1の圧縮機から吐出された冷媒の一
部をバイパス路に流入させる。このバイパス路を流れる
冷媒は常に高温のガス冷媒であるため、第2の圧縮機の
吸入配管には常に高温のガス冷媒が供給される。したが
って、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止してい
る場合において第1の圧縮機が寝込み起動後の一時的だ
が長時間の液バック状態にある間、バイパス路から供給
されるガス冷媒は第2の圧縮機のシェルを経由して第1
の圧縮機に供給される冷媒流量として充分なため、第2
の圧縮機の吸入配管の圧力が上昇し、液冷媒は第2の圧
縮機に流入することはない。また、万一液冷媒が第2の
圧縮機の吸入配管に流入してもバイパス路から供給され
る高温のガス冷媒により液冷媒は蒸発するので液冷媒が
第2の圧縮機に流入することはない。また、圧縮機連続
運転時間計時手段の計時時間が予め設定された第3の設
定時間に達すると開閉弁を閉弁し、バイパス路を経由し
て冷媒がバイパスされず、バイパス流量分の冷房能力、
暖房能力の低下がない。
【0032】この発明の請求項6による空気調和装置に
おいては、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止し
ている場合において第1の圧縮機が起動すると開閉弁を
開弁し、第1の圧縮機から吐出された冷媒の一部をバイ
パス路に流入させる。このバイパス路を流れる冷媒は常
に高温のガス冷媒であるため、第2の圧縮機の吸入配管
には常に高温のガス冷媒が供給される。したがって、第
1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止している場合に
おいて第1の圧縮機が起動後の一時的な液バック状態に
ある間または寝込み起動後の一時的だが長時間の液バッ
ク状態にある間は、バイパス路から供給されるガス冷媒
は第2の圧縮機のシェルを経由して第1の圧縮機に供給
される冷媒流量として充分なため、第2の圧縮機の吸入
配管の圧力が上昇し、液冷媒は第2の圧縮機に流入する
ことはない。また、万一液冷媒が第2の圧縮機の吸入配
管に流入してもバイパス路から供給される高温のガス冷
媒により液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機に
流入することはない。このようにして、第1の圧縮機が
運転し第2の圧縮機が停止している場合において第1の
圧縮機が起動後の一時的な液バック状態にある間または
寝込み起動後の一時的だが長時間の液バック状態にある
間は、第2の圧縮機の潤滑油は絶対量としても減少せず
潤滑油の濃度も低下しない。また、液バック状態が解消
して吐出温度検出手段の検出温度が予め設定された吐出
温度上限設定値以上となると開閉弁を閉弁し、バイパス
路を経由して冷媒がバイパスされず、バイパス流量分の
冷房能力、暖房能力の低下がない。また、再び液バック
状態となって吐出温度検出手段の検出温度が低下して吐
出温度下限設定値以下となる開閉弁を開弁し、第1の圧
縮機から吐出された冷媒の一部がバイパス路に流入す
る。このバイパス路を流れる冷媒は常に高温のガス冷媒
であるため、第2の圧縮機の吸入配管には常に高温のガ
ス冷媒が供給される。したがって、第1の圧縮機が運転
し第2の圧縮機が停止している場合において第1の圧縮
機が液バック状態にある間は、バイパス路から供給され
るガス冷媒は第2の圧縮機のシェルを経由して第1の圧
縮機に供給される冷媒流量として充分なため、第2の圧
縮機の吸入配管の圧力が上昇し、液冷媒は第2の圧縮機
に流入することはない。また、万一液冷媒が第2の圧縮
機の吸入配管に流入してもバイパス路から供給される高
温のガス冷媒により液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2
の圧縮機に流入することはない。このようにして、第1
の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止している場合にお
いて第1の圧縮機が液バック状態にある間は、第2の圧
縮機の潤滑油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も
低下しない。
【0033】この発明の請求項7による空気調和装置に
おいては、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止し
ている場合において第1の圧縮機が起動すると開閉弁を
開弁し、第1の圧縮機から吐出された冷媒の一部がバイ
パス路に流入する。このバイパス路を流れる冷媒は常に
高温のガス冷媒であるため、第2の圧縮機の吸入配管に
は常に高温のガス冷媒が供給される。したがって、第1
の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止している場合にお
いて第1の圧縮機が起動後の一時的な液バック状態にあ
る間または寝込み起動後の一時的だが長時間の液バック
状態にある間は、バイパス路から供給されるガス冷媒は
第2の圧縮機のシェルを経由して第1の圧縮機に供給さ
れる冷媒流量として充分なため、第2の圧縮機の吸入配
管の圧力が上昇し、液冷媒は第2の圧縮機に流入するこ
とはない。また、万一液冷媒が第2の圧縮機の吸入配管
に流入してもバイパス路から供給される高温のガス冷媒
により液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機に流
入することはない。このようにして、第1の圧縮機が運
転し第2の圧縮機が停止している場合において第1の圧
縮機が起動後の一時的な液バック状態にある間または寝
込み起動後の一時的だが長時間の液バック状態にある間
は、第2の圧縮機の潤滑油は絶対量としても減少せず潤
滑油の濃度も低下しない。また、液バック状態が解消し
て吐出温度過熱度検出手段の検出過熱度が予め設定され
た吐出温度過熱度上限設定値以上となると開閉弁を閉弁
し、バイパス路を経由して冷媒がバイパスされず、バイ
パス流量分の冷房能力、暖房能力の低下がない。また、
再び液バック状態となって吐出温度過熱度検出手段の検
出過熱度が低下して吐出温度過熱度下限設定値以下とな
る開閉弁を開弁し、第1の圧縮機から吐出された冷媒の
一部がバイパス路に流入する。バイパス路を流れる冷媒
は常に高温のガス冷媒であるため、第2の圧縮機の吸入
配管には常に高温のガス冷媒が供給される。したがっ
て、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止している
場合において第1の圧縮機が液バック状態にある間は、
バイパス路から供給されるガス冷媒は第2の圧縮機のシ
ェルを経由して第1の圧縮機に供給される冷媒流量とし
て充分なため、第2の圧縮機の吸入配管の圧力が上昇
し、液冷媒は第2の圧縮機に流入することはない。ま
た、万一液冷媒が第2の圧縮機の吸入配管に流入しても
バイパス路から供給される高温のガス冷媒により液冷媒
は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機に流入することは
ない。このようにして、第1の圧縮機が運転し第2の圧
縮機が停止している場合において第1の圧縮機が液バッ
ク状態にある間は、第2の圧縮機の潤滑油は絶対量とし
ても減少せず潤滑油の濃度も低下しない。
【0034】この発明の請求項8による空気調和装置に
おいては、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止し
ている場合において第1の圧縮機が起動すると開閉弁を
開弁し、第1の圧縮機から吐出された冷媒の一部をバイ
パス路に流入させる。このバイパス路を流れる冷媒は常
に高温のガス冷媒であるため、第2の圧縮機の吸入配管
には常に高温のガス冷媒が供給される。したがって、第
1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止している場合に
おいて第1の圧縮機が起動後の一時的な液バック状態に
ある間または寝込み起動後の一時的だが長時間の液バッ
ク状態にある間は、バイパス路から供給されるガス冷媒
は第2の圧縮機のシェルを経由して第1の圧縮機に供給
される冷媒流量として充分なため、第2の圧縮機の吸入
配管の圧力が上昇し、液冷媒は第2の圧縮機に流入する
ことはない。また、万一液冷媒が第2の圧縮機の吸入配
管に流入してもバイパス路から供給される高温のガス冷
媒により液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機に
流入することはない。このようにして、第1の圧縮機が
運転し第2の圧縮機が停止している場合において第1の
圧縮機が起動後の一時的な液バック状態にある間または
寝込み起動後の一時的だが長時間の液バック状態にある
間は、第2の圧縮機の潤滑油は絶対量としても減少せず
潤滑油の濃度も低下しない。また、液バック状態が解消
してシェル温度検出手段の検出温度が予め設定されたシ
ェル温度上限設定値以上となると開閉弁を閉弁し、バイ
パス路を経由して冷媒がバイパスされず、バイパス流量
分の冷房能力、暖房能力の低下がない。また、再び液バ
ック状態となってシェル温度検出手段の検出温度が低下
してシェル温度下限設定値以下となる開閉弁を開弁し、
第1の圧縮機から吐出された冷媒の一部をバイパス路に
流入させる。このバイパス路を流れる冷媒は常に高温の
ガス冷媒であるため、第2の圧縮機の吸入配管には常に
高温のガス冷媒が供給される。したがって、第1の圧縮
機が運転し第2の圧縮機が停止している場合において第
1の圧縮機が液バック状態にある間は、バイパス路から
供給されるガス冷媒は第2の圧縮機のシェルを経由して
第1の圧縮機に供給される冷媒流量として充分なため、
第2の圧縮機の吸入配管の圧力が上昇し、液冷媒は第2
の圧縮機に流入することはない。また、万一液冷媒が第
2の圧縮機の吸入配管に流入してもバイパス路から供給
される高温のガス冷媒により液冷媒は蒸発するので液冷
媒が第2の圧縮機に流入することはない。このようにし
て、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止している
場合において第1の圧縮機が液バック状態にある間は、
第2の圧縮機の潤滑油は絶対量としても減少せず潤滑油
の濃度も低下しない。
【0035】この発明の請求項9による空気調和装置に
おいては、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止し
ている場合において第1の圧縮機が起動すると開閉弁を
開弁し、第1の圧縮機から吐出された冷媒の一部をバイ
パス路に流入させる。このバイパス路を流れる冷媒は常
に高温のガス冷媒であるため、第2の圧縮機の吸入配管
には常に高温のガス冷媒が供給される。したがって、第
1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止している場合に
おいて第1の圧縮機が起動後の一時的な液バック状態に
ある間または寝込み起動後の一時的だが長時間の液バッ
ク状態にある間は、バイパス路から供給されるガス冷媒
は第2の圧縮機のシェルを経由して第1の圧縮機に供給
される冷媒流量として充分なため、第2の圧縮機の吸入
配管の圧力が上昇し、液冷媒は第2の圧縮機に流入する
ことはない。また、万一液冷媒が第2の圧縮機の吸入配
管に流入してもバイパス路から供給される高温のガス冷
媒により液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機に
流入することはない。このようにして、第1の圧縮機が
運転し第2の圧縮機が停止している場合において第1の
圧縮機が起動後の一時的な液バック状態にある間または
寝込み起動後の一時的だが長時間の液バック状態にある
間は、第2の圧縮機の潤滑油は絶対量としても減少せず
潤滑油の濃度も低下しない。また、液バック状態が解消
してシェル温度過熱度検出手段の検出過熱度が予め設定
されたシェル温度過熱度上限設定値以上となると開閉弁
を閉弁し、バイパス路を経由して冷媒がバイパスされ
ず、バイパス流量分の冷房能力、暖房能力の低下を防
ぐ。また、再び液バック状態となってシェル温度過熱度
検出手段の検出過熱度が低下してシェル温度過熱度下限
設定値以下となると開閉弁を開弁し、第1の圧縮機から
吐出された冷媒の一部をバイパス路に流入させる。この
バイパス路を流れる冷媒は常に高温のガス冷媒であるた
め、第2の圧縮機の吸入配管には常に高温のガス冷媒が
供給される。したがって、第1の圧縮機が運転し第2の
圧縮機が停止している場合において第1の圧縮機が液バ
ック状態にある間は、バイパス路から供給されるガス冷
媒は第2の圧縮機のシェルを経由して第1の圧縮機に供
給される冷媒流量として充分なため、第2の圧縮機の吸
入配管の圧力が上昇し、液冷媒は第2の圧縮機に流入す
ることはない。また、万一液冷媒が第2の圧縮機の吸入
配管に流入してもバイパス路から供給される高温のガス
冷媒により液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機
に流入することはない。このようにして、第1の圧縮機
が運転し第2の圧縮機が停止している場合において第1
の圧縮機が液バック状態にある間は、第2の圧縮機の潤
滑油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低下しな
い。
【0036】この発明の請求項10による空気調和装置
においては、第1の圧縮機から吐出されたガス冷媒の一
部がバイパス路に流入する。バイパス路は吐出配管より
分岐しているためバイパス路を流れる冷媒は常に高温の
ガス冷媒である。すなわち、第2の圧縮機の吸入配管に
は常に高温のガス冷媒が供給される。第1の圧縮機が運
転し第2の圧縮機が停止している場合において第1の圧
縮機が液バック状態にあっても、バイパス路から供給さ
れるガス冷媒は第2の圧縮機のシェルを経由して第1の
圧縮機に供給される冷媒流量としてバイパス路途中の流
量制御装置によって必要かつ十分な量にコントロールさ
れているため、第2の圧縮機の吸入配管の圧力が上昇
し、液冷媒は第2の圧縮機に流入することはない。ま
た、万一液冷媒が第2の圧縮機の吸入配管に流入しても
バイパス路から供給される高温のガス冷媒により液冷媒
は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機に流入することは
ない。このようにして、第1の圧縮機が運転し第2の圧
縮機が停止している場合において第1の圧縮機が液バッ
ク状態にあっても、第2の圧縮機の潤滑油は絶対量とし
ても減少せず潤滑油の濃度も低下しない。また、バイパ
ス路を経由してバイパスされる冷媒流量は流量制御装置
によってコントロールされてバイパス路には過剰にガス
冷媒が供給されることはないため、必要以上の冷房能
力、暖房能力の低下がない。
【0037】この発明の請求項11による空気調和装置
においては、第1の圧縮機から吐出されたガス冷媒の一
部がバイパス路に流入する。バイパス路は吐出配管より
分岐しているためバイパス路を流れる冷媒は常に高温の
ガス冷媒である。すなわち、第2の圧縮機の吸入配管に
は常に高温のガス冷媒が供給される。第1の圧縮機が運
転し第2の圧縮機が停止している場合において第1の圧
縮機が液バック状態にあっても、バイパス路途中に流量
制御装置を設け、高圧圧力検出手段の検出圧力に応じて
検出圧力が高い場合には流量制御装置の弁開度を小さく
し、検出圧力が低い場合には流量制御装置の弁開度を大
きくするように制御するのでバイパス路から供給される
ガス冷媒は第2の圧縮機のシェルを経由して第1の圧縮
機に供給される冷媒流量として必要かつ十分な量にコン
トロールすることができるため、高圧圧力が低い場合に
も、第2の圧縮機の吸入配管の圧力が上昇し、液冷媒は
第2の圧縮機に流入することはない。また、万一液冷媒
が第2の圧縮機の吸入配管に流入してもバイパス路から
供給される高温のガス冷媒により液冷媒は蒸発するので
液冷媒が第2の圧縮機に流入することはない。このよう
にして、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止して
いる場合において第1の圧縮機が液バック状態にあって
も、第2の圧縮機の潤滑油は絶対量としても減少せず潤
滑油の濃度も低下しない。また、バイパス路には高圧圧
力が高い場合にも過剰にガス冷媒が供給されることはな
いため、必要以上の冷房能力、暖房能力の低下がない。
【0038】この発明の請求項12による空気調和装置
においては、第1の圧縮機から吐出されたガス冷媒の一
部がバイパス路に流入する。バイパス路は吐出配管より
分岐しているためバイパス路を流れる冷媒は常に高温の
ガス冷媒である。すなわち、第2の圧縮機の吸入配管に
は常に高温のガス冷媒が供給される。第1の圧縮機が運
転し第2の圧縮機が停止している場合において第1の圧
縮機が液バック状態にあっても、第1の圧縮機の運転容
量に応じて運転容量が大きい場合には流量制御装置の弁
開度を大きくし運転容量が小さい場合には流量制御装置
の弁開度を小さくするように制御するのでバイパス路か
ら供給されるガス冷媒は第2の圧縮機のシェルを経由し
て第1の圧縮機に供給される冷媒流量として第1の圧縮
機の運転容量に応じて必要かつ十分な量にコントロール
することができるため、第1の圧縮機の運転容量が大き
い場合にも第2の圧縮機の吸入配管の圧力が上昇し、液
冷媒は第2の圧縮機に流入することはない。また、万一
液冷媒が第2の圧縮機の吸入配管に流入してもバイパス
路から供給される高温のガス冷媒により液冷媒は蒸発す
るので液冷媒が第2の圧縮機に流入することはない。こ
のようにして、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停
止している場合において第1の圧縮機が液バック状態に
あっても、第2の圧縮機の潤滑油は絶対量としても減少
せず潤滑油の濃度も低下しない。また、バイパス路には
第1の圧縮機の運転容量が小さい場合にも過剰にガス冷
媒が供給されることはないため、必要以上の冷房能力、
暖房能力の低下がない。
【0039】この発明の請求項13による空気調和装置
においては、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止
している場合において第1の圧縮機が起動すると開閉弁
を開弁し、第1の圧縮機から吐出された冷媒の一部をバ
イパス路に流入させる。このバイパス路を流れる冷媒は
常に高温のガス冷媒であるため、第2の圧縮機の吸入配
管には常に高温のガス冷媒が供給される。したがって、
第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止している場合
において第1の圧縮機が起動後の一時的な液バック状態
にある間または寝込み起動後の一時的だが長時間の液バ
ック状態にある間は、バイパス路から供給されるガス冷
媒は第2の圧縮機のシェルを経由して第1の圧縮機に供
給される冷媒流量として充分なため、第2の圧縮機の吸
入配管の圧力が上昇し、液冷媒は第2の圧縮機に流入す
ることはない。また、万一液冷媒が第2の圧縮機の吸入
配管に流入してもバイパス路から供給される高温のガス
冷媒により液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機
に流入することはない。このようにして、第1の圧縮機
が運転し第2の圧縮機が停止している場合において第1
の圧縮機が起動後の一時的な液バック状態にある間また
は寝込み起動後の一時的だが長時間の液バック状態にあ
る間は、第2の圧縮機の潤滑油は絶対量としても減少せ
ず潤滑油の濃度も低下しない。また、液バック状態が解
消して液面検出過熱度が予め設定された液面検出過熱度
上限設定値以上となると開閉弁を閉弁し、バイパス路を
経由して冷媒がバイパスされず、バイパス流量分の冷房
能力、暖房能力の低下がない。また、再び液バック状態
となって液面検出過熱度が低下して液面検出過熱度下限
設定値以下となると開閉弁を開弁し、第1の圧縮機から
吐出された冷媒の一部をバイパス路に流入させる。この
バイパス路を流れる冷媒は常に高温のガス冷媒であるた
め、第2の圧縮機の吸入配管には常に高温のガス冷媒が
供給される。したがって、第1の圧縮機が運転し第2の
圧縮機が停止している場合において第1の圧縮機が液バ
ック状態にある間は、バイパス路から供給されるガス冷
媒は第2の圧縮機のシェルを経由して第1の圧縮機に供
給される冷媒流量として充分なため、第2の圧縮機の吸
入配管の圧力が上昇し、液冷媒は第2の圧縮機に流入す
ることはない。また、万一液冷媒が第2の圧縮機の吸入
配管に流入してもバイパス路から供給される高温のガス
冷媒により液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機
に流入することはない。このようにして、第1の圧縮機
が運転し第2の圧縮機が停止している場合において第1
の圧縮機が液バック状態にある間は、第2の圧縮機の潤
滑油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低下しな
い。
【0040】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例について説明す
る。図1はこの発明の一実施例による空気調和装置の冷
媒回路図である。図において、A,B,1,2,3,
4,5,6,7,8,9,10,10a,10b,10
c,10d,12,13,14,15,16,17,1
8,19,20,21,22,23,24,25,2
6,27は図26に示す従来の空気調和装置と同様のも
のでありここでは説明を省略する。28は油分離器10
の流出配管10cと四方切換弁11の間の配管途中より
分岐しアキュムレータ15と第2の圧縮機2の間の吸入
配管8に合流するある流路抵抗(室内機Bへの主流と比
べてはるかに大きな流路抵抗)を有するバイパス路であ
る。また、室内機Bの負荷が小さく第1の圧縮機1と第
2の圧縮機2の2台ともが運転する必要がなくいずれか
一方のみが運転すればよい場合には必ず第1の圧縮機1
を運転し第2の圧縮機2を停止させ、2台ともが停止し
ている状態から起動する場合にはまず第1の圧縮機1を
起動してさらに室内機の負荷が大きくて2台とも運転す
る必要があれば第2の圧縮機2を追加起動するものとす
る。なお図中、実線矢印は冷房運転時の冷媒の流れ方向
を、また破線矢印は暖房運転時の冷媒の流れ方向を示
す。
【0041】冷房運転時及び暖房運転時の冷媒側(潤滑
油も含む)の動作についてはバイパス路28に関する部
分以外は図26に示す従来の空気調和装置と全く同様な
のでここでは説明を省略しバイパス路28に関する部分
について説明する。第1の圧縮機1あるいは第2の圧縮
機2より吐出された高温高圧のガス冷媒は油分離器10
を経由して油分離器10の流出配管10cに流入しここ
でガス冷媒の一部がバイパス路28に流入する。バイパ
ス路28は油分離器10の流出配管10cと四方切換弁
11の間の配管途中より分岐しているため液は油分離器
10で分離されて、バイパス路28に流入する冷媒は常
に高温のガス冷媒である。室内機Bへの主流と比べては
るかに大きな流路抵抗を有するバイパス路28に流入し
た高温のガス冷媒はバイパス路28を流れている間に低
圧まで減圧され低圧の高温ガス冷媒となって吸入配管8
に流入する。第1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が
停止している場合には、これによって吸入配管8の圧力
は上昇しアキュムレータ15から吸入配管8へは液冷媒
だけでなくガス冷媒も流入しない。吸入配管8に流入し
た低圧高温ガス冷媒は第1の圧縮機1が運転し第2の圧
縮機2が停止している場合には、第2の圧縮機2のシェ
ルの内圧が第1の圧縮機1のシェルの内圧より高く、そ
のほとんどが第2の圧縮機2、均油管3を経由して第1
の圧縮機1に流入する。この時、第2の圧縮機2の混合
液(潤滑油と液冷媒の混合液)は液面高さが均油管3の
位置となるまでは低下するがそれ以上は低下せず、高温
ガス冷媒が第2の圧縮機2のシェルを通過するので潤滑
油の濃度は低下しない。バイパス路28に流入する冷媒
が過剰の場合には、一部がアキュムレータ15、吸入配
管7を経由して第1の圧縮機1に流入する。したがっ
て、第1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が停止して
いる場合においてアキュムレータ15に液冷媒が溜まっ
ていても、バイパス路28から供給されるガス冷媒は第
2の圧縮機2のシェルを経由して第1の圧縮機に供給さ
れる冷媒流量として充分なため、アキュムレータ15の
液冷媒は第2の圧縮機2に流入することはない。また、
万一アキュムレータ15の液冷媒が吸入配管8に流入し
てもバイパス路28から供給される高温のガス冷媒によ
り液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機2に流入
することはない。このようにして、第1の圧縮機1が運
転し第2の圧縮機2が停止している場合においてアキュ
ムレータ15に液冷媒が溜まっていても、第2の圧縮機
2の潤滑油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低
下しないため第2の圧縮機が起動するときに潤滑油不足
や潤滑油の粘性不足等による潤滑不良が発生せず第2の
圧縮機が破損することのない信頼性の高い空気調和装置
を得ることができる。但し、バイパス路28に流れる冷
媒は熱源機側熱交換器12、室内側熱交換器14のいず
れにも流れないため冷房能力、暖房能力はバイパス路2
8を流れる冷媒の流量分損をすることとなる。
【0042】実施例2.以下、この発明の上記実施例1
とは別の一実施例について説明する。図2はこの発明の
実施例2による空気調和装置の冷媒回路図である。図に
おいて、A,B,1,2,3,4,5,6,7,8,
9,10,10a,10b,10c,10d,12,1
3,14,15,16,17,18,19,20,2
1,22,23,24,25,26,27,28は図1
に示す実施例1の空気調和装置と同様のものでありここ
では説明を省略する。29はバイパス路28の途中に設
けられた電磁開閉弁である。また、室内機Bの負荷が小
さく第1の圧縮機1と第2の圧縮機2の2台ともが運転
する必要がなくいずれか一方のみが運転すればよい場合
には必ず第1の圧縮機1を運転し第2の圧縮機2を停止
させ、2台ともが停止している状態から起動する場合に
はまず第1の圧縮機1を起動してさらに室内機の負荷が
大きくて2台とも運転する必要があれば第2の圧縮機2
を追加起動するものとする。なお図中、実線矢印は冷房
運転時の冷媒の流れ方向を、また破線矢印は暖房運転時
の冷媒の流れ方向を示す。
【0043】冷房運転時及び暖房運転時の冷媒側(潤滑
油も含む)の動作についてはバイパス路28、電磁開閉
弁29に関する部分以外は図26に示す従来の空気調和
装置と全く同様なのでここでは説明を省略し、また電磁
開閉弁29が開弁した場合のバイパス路28の冷媒の動
作については図1に示す実施例1のバイパス路28と同
様なのでここでは説明を省略し電磁開閉弁29に関する
部分について説明する。電磁開閉弁29は第1の圧縮機
1が運転し第2の圧縮機2が停止している場合にのみ開
弁し、その他の場合には閉弁する。したがって、第1の
圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が停止している場合に
おいては電磁開閉弁29が開弁し吸入配管8には高温の
ガス冷媒が供給され、アキュムレータ15に液冷媒が溜
まっていても、第2の圧縮機2の潤滑油は絶対量として
も減少せず潤滑油の濃度も低下しないため第2の圧縮機
2が起動するときに潤滑油不足や潤滑油の粘性不足等に
よる潤滑不良が発生せず第2の圧縮機2が破損すること
のない信頼性の高い空気調和装置を得ることができる。
また、第1及び第2の圧縮機1,2が2台とも運転して
いる場合には電磁開閉弁29が閉弁しているためバイパ
ス路28に冷媒は流れず第1及び第2の圧縮機1,2が
2台とも運転している場合においては冷房能力、暖房能
力を損することはない。
【0044】実施例3.以下、この発明の上記実施例
1,2とは別の一実施例について説明する。図2はこの
発明の実施例3による空気調和装置の冷媒回路図であ
る。図において、A,B,1,2,3,4,5,6,
7,8,9,10,10a,10b,10c,10d,
12,13,14,15,16,17,18,19,2
0,21,22,23,24,25,26,27,2
8,29は実施例2の空気調和装置と同様のものであり
ここでは説明を省略する。また、室内機の負荷が小さく
第1の圧縮機1と第2の圧縮機2の2台ともが運転する
必要がなくいずれか一方のみが運転すればよい場合には
必ず第1の圧縮機1を運転し第2の圧縮機2を停止さ
せ、2台ともが停止している状態から起動する場合には
まず第1の圧縮機1を起動してさらに室内機の負荷が大
きくて2台とも運転する必要があれば第2の圧縮機2を
追加起動するものとする。なお図中、実線矢印は冷房運
転時の冷媒の流れ方向を、また破線矢印は暖房運転時の
冷媒の流れ方向を示す。
【0045】図3はこの発明の実施例3による空気調和
装置の制御ブロック図である。図において、35は第1
及び第2の圧縮機1,2が2台とも連続して停止してい
る時間を計時する圧縮機連続停止時間計時手段、36は
第1の圧縮機1の起動時に計時を開始し第1の圧縮機1
の連続運転時間を計時する圧縮機連続運転時間計時手
段、37は圧縮機連続停止時間計時手段35の計時時間
と圧縮機連続運転時間計時手段36の計時時間によって
電磁開閉弁29の開閉を制御する電磁開閉弁制御手段で
ある。
【0046】冷房運転時及び暖房運転時の冷媒側(潤滑
油も含む)の動作については実施例2の空気調和装置と
全く同様なのでここでは説明を省略し電磁開閉弁制御手
段37の制御内容について説明する。余剰冷媒が発生し
ないシステム(チャージレス方式を採用せず、かつ第1
の接続配管26を短くするかまたは液溜めを熱源機側熱
交換器12と第1の接続配管26の間に設けるかまたは
第2のアキュムレータを四方切換弁11とアキュムレー
タ15の間に設けることにより実現可能である)におい
ては、アキュムレータ15に液冷媒が溜まるのは従来の
空気調和装置で説明した通り、第1及び第2の圧縮機
1,2が2台とも長時間連続して停止している状態から
の第1の圧縮機1の起動後と、それほど長時間ではない
が第1及び第2の圧縮機1,2が2台とも停止している
状態からの第1の圧縮機1の起動後である。第1及び第
2の圧縮機1,2が2台とも長時間連続して停止ている
状態からの第1の圧縮機1の起動時の液バック量はかな
り多くアキュムレータ15の液冷媒が無くなるまでにか
なり長時間を要する。一方、それほど長時間ではないが
第1及び第2の圧縮機1,2が2台とも停止している状
態からの第1の圧縮機1の起動時の液バック量はあまり
多くないためアキュムレータ15の液冷媒が無くなるま
でにそれほど長時間を要しない。したがって、以下のよ
うに電磁開閉弁制御手段37によって電磁開閉弁29の
開閉を制御すれば、第1の圧縮機1が運転し第2の圧縮
機2が停止している場合においてアキュムレータ15に
液冷媒が溜まっているときには電磁開閉弁29を開弁し
て吸入配管8には高温のガス冷媒が供給され、アキュム
レータ15に液冷媒が溜まっていても、第2の圧縮機2
の潤滑油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低下
しないため第2の圧縮機2が起動するときに潤滑油不足
や潤滑油の粘性不足等による潤滑不良が発生せず第2の
圧縮機2が破損することのない信頼性の高い空気調和装
置を得ることができる。またアキュムレータ15の液冷
媒が無くなった時には電磁開閉弁29を閉弁してバイパ
ス路28に流れる液冷媒が無くなるため冷房能力、暖房
能力が不足することもない。
【0047】以下、図10のフローチャートにしたがっ
て、電磁開閉弁制御手段37の制御内容を具体的に説明
する。まず、第1及び第2の圧縮機1,2が2台とも停
止している状態から第1の圧縮機1が起動するときに、
電磁開閉弁29を開弁する。次に、図10において、ス
テップ50にて電源投入後1回目の起動か否かを判定
し、1回目の起動であれば長時間停止後の起動とみなし
てステップ53に進み、2回目以降の起動であればステ
ップ51に進む。ステップ51にて圧縮機連続停止時間
計時手段35の計時時間toffが予め設定された第2
の設定時間t2に達している場合には長時間停止後の起
動とみなしてステップ53に進み、toffが第2の設
定時間t2に達していない場合には短時間停止後の起動
とみなしてステップ52に進む。ステップ52にて圧縮
機連続運転時間計時手段36の計時時間tonが予め、
短時間停止後の起動時の液バックによるアキュムレータ
15の液冷媒の滞留が解消されるには充分だが比較的短
時間に設定された第1の設定時間t1に達している場合
はアキュムレータ15の液冷媒がなくなったとみなして
ステップ54に進んで電磁開閉弁29を閉弁して冷房能
力、暖房能力の不足を回避する。また、ステップ52に
てtonがt1に達していない場合はアキュムレータ1
5の液冷媒がなくなっていないとみなしてステップ55
に進んで電磁開閉弁29の開弁状態を保持して吸入配管
8に高温のガス冷媒を供給して第2の圧縮機2の潤滑油
の絶対量の減少、濃度の低下を抑制する。ステップ53
にて圧縮機連続運転時間計時手段36の計時時間ton
が予め、第1の設定時間t1よりも長く設定された第3
の設定時間t3に達している場合はアキュムレータ15
の液冷媒がなくなったとみなしてステップ54に進んで
電磁開閉弁29を閉弁して冷房能力、暖房能力の不足を
回避する。また、ステップ53にてtonがt3に達し
ていない場合はアキュムレータ15の液冷媒がなくなっ
ていないとみなしてステップ55に進んで電磁開閉弁2
9の開弁状態を保持して吸入配管8に高温のガス冷媒を
供給して第2の圧縮機2の潤滑油の絶対量の減少、濃度
の低下を抑制する。このように電磁開閉弁29が制御さ
れるため、第1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が停
止している場合においてアキュムレータ15に液冷媒が
溜まっていない時に電磁開閉弁29を開弁していたずら
に冷房能力、暖房能力の不足に陥ることもなく、アキュ
ムレータ15に液冷媒が溜まっている時には電磁開閉弁
29を開弁して吸入配管8に高温のガス冷媒を供給して
第2の圧縮機2の潤滑油の絶対量の減少、濃度の低下を
抑制する。
【0048】実施例4.以下、この発明の上記実施例
1,2,3とは別の一実施例について説明する。図2は
この発明の実施例4による空気調和装置の冷媒回路図で
ある。図において、A,B,1,2,3,4,5,6,
7,8,9,10,10a,10b,10c,10d,
12,13,14,15,16,17,18,19,2
0,21,22,23,24,25,26,27,2
8,29は実施例2,3の空気調和装置と同様のもので
ありここでは説明を省略する。30は吐出配管4に設け
られた吐出温度検出手段である。また、室内機の負荷が
小さく第1の圧縮機1と第2の圧縮機2の2台ともが運
転する必要がなくいずれか一方のみが運転すればよい場
合には必ず第1の圧縮機1を運転し第2の圧縮機2を停
止させ、2台ともが停止している状態から起動する場合
にはまず第1の圧縮機1を起動してさらに室内機の負荷
が大きくて2台とも運転する必要があれば第2の圧縮機
2を追加起動するものとする。なお図中、実線矢印は冷
房運転時の冷媒の流れ方向を、また破線矢印は暖房運転
時の冷媒の流れ方向を示す。
【0049】図4はこの発明の実施例4による空気調和
装置の制御ブロック図である。図において、37は吐出
温度検出手段30の検出温度によって電磁開閉弁29の
開閉を制御する電磁開閉弁制御手段である。
【0050】冷房運転時及び暖房運転時の冷媒側(潤滑
油も含む)の動作については実施例2,3の空気調和装
置と全く同様なのでここでは説明を省略し電磁開閉弁制
御手段37の制御内容について説明する。第1及び第2
の圧縮機1,2が2台とも停止している状態から第1の
圧縮機1が起動するときには、アキュムレータ15に液
冷媒が溜まる可能性が大きいので電磁開閉弁29を開弁
する。アキュムレータ15に液冷媒が溜まっている間は
第1の圧縮機1には液冷媒が流入しているため吐出ガス
温度は低いが、アキュムレータ15に液冷媒が無くなる
と第1の圧縮機1には過熱ガス冷媒が流入するため吐出
ガス温度は高くなる。そこで、第1の圧縮機1が運転し
第2の圧縮機2が停止している場合において吐出温度検
出手段30の検出温度Tdが予め設定された吐出温度上
限設定値Td1以上となるとアキュムレータ15に液冷
媒がなくなったとみなして電磁開閉弁29を閉弁してバ
イパス路28に冷媒がバイパスされることによる冷房能
力、暖房能力の不足は回避できる。また、Tdが予め設
定された吐出温度下限設定値Td2以下となると、運転
モードの変化(例えば、冷房運転から暖房運転への変
化)などにより余剰冷媒が発生したりすることによって
再びアキュムレータ15に液冷媒が溜まったとみなして
電磁開閉弁29を開弁してバイパス路28から高温のガ
ス冷媒を吸入配管8に供給して第2の圧縮機2の潤滑油
の絶対量の減少、濃度の低下を抑制する。
【0051】以下、図11のフローチャートにしたがっ
て、電磁開閉弁制御手段37の制御内容を具体的に説明
する。まず、第1及び第2の圧縮機1,2が2台とも停
止している状態から第1の圧縮機1が起動するときに、
電磁開閉弁29を開弁する。次に、図11において、ス
テップ60にて吐出温度検出手段30の検出温度Tdが
予め設定された吐出温度上限設定値Td1以上か否かを
判定して、Td≧Td1であればステップ61に進んで
電磁開閉弁29を閉弁してステップ62に進む。一方、
Td<Td1であれば直接ステップ62に進む。ステッ
プ62にてTdが予めTd2<Td1となるように設定
された吐出温度下限設定値Td2以下か否かを判定し
て、Td≦Td2であればステップ63に進んで電磁開
閉弁29を開弁しステップ60に戻る。一方、Td>T
d2であれば直接ステップ60に戻る。このようにして
電磁開閉弁29が制御されるため、第1の圧縮機1が運
転し第2の圧縮機2が停止している場合においてアキュ
ムレータ15に液冷媒が溜まっていないときに電磁開閉
弁29を開弁していたずらに冷房能力、暖房能力の不足
に陥ることもなく、アキュムレータ15に液冷媒が溜ま
っている時には電磁開閉弁29を開弁して吸入配管8に
高温のガス冷媒を供給して第2の圧縮機2の潤滑油の絶
対量の減少、濃度の低下を抑制する。
【0052】実施例5.以下、この発明の上記実施例
1,2,3,4とは別の一実施例について説明する。図
2はこの発明の実施例5による空気調和装置の冷媒回路
図である。図において、A,B,1,2,3,4,5,
6,7,8,9,10,10a,10b,10c,10
d,12,13,14,15,16,17,18,1
9,20,21,22,23,24,25,26,2
7,28,29,30は実施例4の空気調和装置と同様
のものでありここでは説明を省略する。31は共通の吐
出配管6に設けられた第1の圧力検出手段である。ま
た、室内機の負荷が小さく第1の圧縮機1と第2の圧縮
機2の2台ともが運転する必要がなくいずれか一方のみ
が運転すればよい場合には必ず第1の圧縮機1を運転し
第2の圧縮機2を停止させ、2台ともが停止している状
態から起動する場合にはまず第1の圧縮機1を起動して
さらに室内機の負荷が大きくて2台とも運転する必要が
あれば第2の圧縮機2を追加起動するものとする。なお
図中、実線矢印は冷房運転時の冷媒の流れ方向を、また
破線矢印は暖房運転時の冷媒の流れ方向を示す。
【0053】図5はこの発明の実施例5による空気調和
装置の制御ブロック図である。図において、38は吐出
温度検出手段30と第1の圧力検出手段31によって構
成される吐出温度過熱度検出手段で吐出温度検出手段3
0の検出温度と第1の圧力検出手段31の検出圧力から
吐出温度過熱度を演算する。また、37は吐出温度検出
手段30の検出温度によって電磁開閉弁29の開閉を制
御する電磁開閉弁制御手段である。
【0054】冷房運転時及び暖房運転時の冷媒側(潤滑
油も含む)の動作については実施例2〜4の空気調和装
置と全く同様なのでここでは説明を省略し電磁開閉弁制
御手段37の制御内容について説明する。第1及び第2
の圧縮機1,2が2台とも停止している状態から第1の
圧縮機1が起動するときには、アキュムレータ15に液
冷媒が溜まる可能性が大きいので電磁開閉弁29を開弁
する。アキュムレータ15に液冷媒が溜まっている間は
第1の圧縮機1には液冷媒が流入しているため吐出ガス
温度の過熱度は低いが、アキュムレータ15に液冷媒が
無くなると第1の圧縮機1には過熱ガス冷媒が流入する
ため吐出ガス温度の過熱度は高くなる。吐出ガス温度の
高低でもほとんどの場合には同様にアキュムレータ15
に液冷媒が溜まっているか否かの判定は可能だが、高圧
圧力が低い場合などはアキュムレータ15に液冷媒がな
く吐出ガス温度の過熱度は高いが吐出ガス温度が低く、
アキュムレータ15に液冷媒が溜まっているか否かの判
定は吐出ガス温度の過熱度によって行うほうが複雑だが
正確である。そこで、第1の圧縮機1が運転し第2の圧
縮機2が停止している場合において吐出温度過熱度検出
手段38の検出過熱度SHdが予め設定された吐出温度
過熱度上限設定値SHd1以上となるとアキュムレータ
15に液冷媒がなくなったとみなして電磁開閉弁29を
閉弁してバイパス路28に冷媒がバイパスされることに
よる冷房能力、暖房能力の低下は回避できる。また、S
Hdが予め設定された吐出温度過熱度下限設定値SHd
2以下となると、運転モードの変化(例えば、冷房運転
から暖房運転への変化)などにより余剰冷媒が発生した
りすることによって再びアキュムレータ15に液冷媒が
溜まったとみなして電磁開閉弁29を開弁してバイパス
路28から高温のガス冷媒を吸入配管8に供給して第2
の圧縮機2の潤滑油の絶対量の減少、濃度の低下を抑制
する。
【0055】以下、図12のフローチャートにしたがっ
て、電磁開閉弁制御手段37の制御内容を具体的に説明
する。まず、第1及び第2の圧縮機1,2が2台とも停
止している状態から第1の圧縮機1が起動するときに、
電磁開閉弁29を開弁する。次に、図12において、ス
テップ70にて吐出温度過熱度検出手段38の検出過熱
度SHdが予め設定された吐出温度過熱度上限設定値S
Hd1以上か否かを判定して、SHd≧SHd1であれ
ばステップ71に進んで電磁開閉弁29を閉弁しステッ
プ72に進む。一方、SHd<SHd1であれば直接ス
テップ72に進む。ステップ72にてSHdが予めSH
d2<SHd1となるように設定された吐出温度過熱度
下限設定値SHd2以下か否かを判定して、SHd≦S
Hd2であればステップ73に進んで電磁開閉弁29を
開弁しステップ70に戻る。一方、SHd>SHd2で
あれば直接ステップ70に戻る。このようにして電磁開
閉弁29が制御されるため、第1の圧縮機1が運転し第
2の圧縮機2が停止している場合においてアキュムレー
タ15に液冷媒が溜まっていないときに電磁開閉弁29
を開弁していたずらに冷房能力、暖房能力の不足に陥る
こともなく、アキュムレータ15に液冷媒が溜まってい
る時には電磁開閉弁29を開弁して吸入配管8に高温の
ガス冷媒を供給して第2の圧縮機2の潤滑油の絶対量の
減少、濃度の低下を抑制する。
【0056】実施例6.実施例4,5において、吐出温
度検出手段30を共通の吐出配管6に設けても同様の効
果を奏する。また、実施例4,5において、第1の圧力
検出手段31を吐出配管6または吐出配管5に設けても
同様の効果を奏する。
【0057】実施例7.以下、この発明の上記実施例
1,2,3,4,5,6とは別の一実施例について説明
する。図2はこの発明の実施例7による空気調和装置の
冷媒回路図である。図において、A,B,1,2,3,
4,5,6,7,8,9,10,10a,10b,10
c,10d,12,13,14,15,16,17,1
8,19,20,21,22,23,24,25,2
6,27,28,29は実施例2〜6の空気調和装置と
同様のものでありここでは説明を省略する。32は第1
の圧縮機1のシェルの底部に設けられた第1のシェル温
度検出手段である。また、室内機の負荷が小さく第1の
圧縮機1と第2の圧縮機2の2台ともが運転する必要が
なくいずれか一方のみが運転すればよい場合には必ず第
1の圧縮機1を運転し第2の圧縮機2を停止させ、2台
ともが停止している状態から起動する場合にはまず第1
の圧縮機1を起動してさらに室内機の負荷が大きくて2
台とも運転する必要があれば第2の圧縮機2を追加起動
するものとする。なお図中、実線矢印は冷房運転時の冷
媒の流れ方向を、また破線矢印は暖房運転時の冷媒の流
れ方向を示す。
【0058】図6はこの発明の実施例7による空気調和
装置の制御ブロック図である。図において、37は第1
のシェル温度検出手段32の検出温度によって電磁開閉
弁29の開閉を制御する電磁開閉弁制御手段である。
【0059】冷房運転時及び暖房運転時の冷媒側(潤滑
油も含む)の動作については実施例2〜6の空気調和装
置と全く同様なのでここでは説明を省略し電磁開閉弁制
御手段37の制御内容について説明する。第1及び第2
の圧縮機1,2が2台とも停止している状態から第1の
圧縮機1が起動するときには、アキュムレータ15に液
冷媒が溜まる可能性が大きいので電磁開閉弁29を開弁
する。アキュムレータ15に液冷媒が溜まっている間は
第1の圧縮機1には液冷媒が流入しているため第1の圧
縮機1のシェル内部の潤滑油の濃度は低いが、アキュム
レータ15に液冷媒が無くなると第1の圧縮機1には過
熱ガス冷媒が流入するため第1の圧縮機1のシェル内部
の潤滑油の濃度は高くなる。一方、潤滑油と液冷媒の混
合液において、同一の圧力条件下では潤滑油の濃度が高
いほど混合液の温度は高くなるという特性があり、第1
の圧縮機1のシェルの底部の温度により混合液の温度は
検知できる。そこで、第1の圧縮機1が運転し第2の圧
縮機2が停止している場合において第1のシェル温度検
出手段32の検出温度Tshe111が予め設定された
シェル温度上限設定値Tshe111以上となるとアキ
ュムレータ15に液冷媒がなくなったとみなして電磁開
閉弁29を閉弁してバイパス路28に冷媒がバイパスさ
れることによる冷房能力、暖房能力の低下は回避でき
る。また、検出温度Tshe111が予め設定された第
1のシェル温度下限設定値Tshe1112以下となる
と、運転モードの変化(例えば、冷房運転から暖房運転
への変化)などにより余剰冷媒が発生したりすることに
よって再びアキュムレータ15に液冷媒が溜まったとみ
なして電磁開閉弁29を開弁してバイパス路28から高
温のガス冷媒を吸入配管8に供給して第2の圧縮機2の
潤滑油の絶対量の減少、濃度の低下を抑制する。また、
アキュムレータ15の液冷媒の滞留の有無の判定には吐
出ガス温度による検知よりも第1の圧縮機1のシェルの
底部の温度による検知のほうが第1の圧縮機1への液バ
ック状態を直接に検知できるため、第1のシェル温度検
出手段32の取り付け方は困難だが正確である。
【0060】以下、図13のフローチャートにしたがっ
て、電磁開閉弁制御手段37の制御内容を具体的に説明
する。まず、第1及び第2の圧縮機1,2が2台とも停
止している状態から第1の圧縮機1が起動するときに、
電磁開閉弁29を開弁する。次に、図13において、ス
テップ80にてシェル温度検出手段32の検出温度Ts
he111が予め設定された第1のシェル温度上限設定
値Tshe1111以上か否かを判定して、Tshe1
11≧Tshe1111であればステップ81に進んで
電磁開閉弁29を閉弁してステップ82に進む。一方、
Tshe111<Tshe1111であれば直接ステッ
プ82に進む。ステップ82にてTdが予めTshe1
112<Tshe1111となるように設定された第1
のシェル温度下限設定値Tshe1112以下か否かを
判定して、Tshe111≦Tshe1112であれば
ステップ83に進んで電磁開閉弁29を開弁しステップ
80に戻る。一方、Tshe111>Tshe1112
であれば直接ステップ80に戻る。このようにして電磁
開閉弁29が制御されるため、第1の圧縮機1が運転し
第2の圧縮機2が停止している場合においてアキュムレ
ータ15に液冷媒が溜まっていないときに電磁開閉弁2
9を開弁していたずらに冷房能力、暖房能力の不足に陥
ることもなく、アキュムレータ15に液冷媒が溜まって
いる時には電磁開閉弁29を開弁して吸入配管8に高温
のガス冷媒を供給して第2の圧縮機2の潤滑油の絶対量
の減少、濃度の低下を抑制する。
【0061】実施例8.以下、この発明の上記実施例
1,2,3,4,5,6,7とは別の一実施例について
説明する。図2はこの発明の実施例8による空気調和装
置の冷媒回路図である。図において、A,B,1,2,
3,4,5,6,7,8,9,10,10a,10b,
10c,10d,12,13,14,15,16,1
7,18,19,20,21,22,23,24,2
5,26,27,28,29は実施例2〜7の空気調和
装置と同様のものでありここでは説明を省略する。33
は第2の圧縮機2の底部に設けられた第2のシェル温度
検出手段である。また、室内機の負荷が小さく第1の圧
縮機1と第2の圧縮機2の2台ともが運転する必要がな
くいずれか一方のみが運転すればよい場合には必ず第1
の圧縮機1を運転し第2の圧縮機2を停止させ、2台と
もが停止している状態から起動する場合にはまず第1の
圧縮機1を起動してさらに室内機の負荷が大きくて2台
とも運転する必要があれば第2の圧縮機2を追加起動す
るものとする。なお図中、実線矢印は冷房運転時の冷媒
の流れ方向を、また破線矢印は暖房運転時の冷媒の流れ
方向を示す。
【0062】図7はこの発明の実施例8による空気調和
装置の制御ブロック図である。図において、37は第2
のシェル温度検出手段33の検出温度によって電磁開閉
弁29の開閉を制御する電磁開閉弁制御手段である。
【0063】冷房運転時及び暖房運転時の冷媒側(潤滑
油も含む)の動作については実施例2〜7の空気調和装
置と全く同様なのでここでは説明を省略し電磁開閉弁制
御手段37の制御内容について説明する。潤滑油と液冷
媒の混合液において、同一の圧力条件下では潤滑油の濃
度が高いほど混合液の温度は高くなるという特性があ
り、第2の圧縮機2のシェルの底部の温度により混合液
の温度は検知できる。第1及び第2の圧縮機1,2が2
台とも停止している状態から第1の圧縮機1が起動する
ときには、第2の圧縮機2のシェル内部の潤滑油の濃度
は低い可能性が大きく、また、アキュムレータ15に液
冷媒が溜まる可能性も大きく、電磁開閉弁29を開弁し
てバイパス路28から高温のガス冷媒を吸入配管8に供
給することによりアキュムレータ15から液冷媒が第2
の圧縮機2に流入することを抑制することができ、かつ
バイパス路28から供給される高温のガス冷媒により第
2の圧縮機2のシェル内部の液冷媒は蒸発され、第2の
圧縮機2のシェル内部の潤滑油の濃度を上昇させること
ができる。第2の圧縮機2のシェル内部の潤滑油の濃度
が上昇すると第2の圧縮機2のシェル内部の混合液の温
度が上昇し第2の圧縮機2のシェルの底部の温度が上昇
するため、第2の圧縮機2のシェルの底部の温度が上昇
すると第2の圧縮機2のシェル内部の潤滑油の濃度が上
昇したと判定して電磁開閉弁29を開弁して、バイパス
路28に冷媒がバイパスされることによる冷房能力、暖
房能力の不足を回避する。このときまだアキュムレータ
15に液冷媒の滞留が解消していない場合はアキュムレ
ータ15から液冷媒が第2の圧縮機2に流入し、第2の
圧縮機2のシェル内部の混合液の潤滑油濃度が低下し、
第2の圧縮機2のシェル内部の混合液の温度も低下する
ので第2の圧縮機2のシェル底部の温度も低下する。第
2の圧縮機2のシェル底部の温度の低下を検知すれば、
電磁開閉弁29を再び開弁することにより、アキュムレ
ータ15からの液冷媒の第2の圧縮機2への流入の抑制
及び第2の圧縮機2のシェル内部の潤滑油の濃度上昇が
再び可能となる。すなわち、第1及び第2の圧縮機1,
2が2台とも停止している状態から第1の圧縮機1が起
動するときに、電磁開閉弁29を開弁する。第1の圧縮
機1が運転し第2の圧縮機2が停止している場合におい
て、第2の圧縮機2のシェル温度検出手段33の検出温
度Tshe112が予め設定された第2の圧縮機2のシ
ェル温度上限設定値Tshe112以上となるとアキュ
ムレータ15に液冷媒がなくなったとみなして電磁開閉
弁29を閉弁してバイパス路28に冷媒がバイパスされ
ることによる冷房能力、暖房能力の低下は回避できる。
また、検出温度Tshe112が予め設定された第2の
圧縮機2のシェル温度下限設定値Tshe1122以下
となると、アキュムレータ15に液冷媒が溜まった(ま
たはまだ液冷媒の滞留が未解消である)とみなして電磁
開閉弁29を開弁してバイパス路28から高温のガス冷
媒を吸入配管8に供給して第2の圧縮機2の潤滑油の絶
対量の減少、濃度の低下を抑制する。また、アキュムレ
ータ15の液冷媒がないが第2の圧縮機2の潤滑油濃度
が低い場合もそれを検知することができ、電磁開閉弁2
9を開弁して濃度を上昇させることができる。
【0064】以下、図14のフローチャートにしたがっ
て、電磁開閉弁制御手段37の制御内容を具体的に説明
する。まず、第1及び第2の圧縮機1,2が2台とも停
止している状態から第1の圧縮機1が起動するときに、
電磁開閉弁29を開弁する。次に、図14において、ス
テップ90にて第2のシェル温度検出手段33の検出温
度Tshe112が予め設定された第2のシェル温度上
限設定値Tshe1121以上か否かを判定して、Ts
he112≧Tshe1121であればステップ91に
進んで電磁開閉弁29を閉弁しステップ92に進む。一
方、Tshe112<Tshe1121であれば直接ス
テップ92に進む。ステップ92にてTshe112が
予めTshe1122<Tshe1121となるように
設定された第2の圧縮機2のシェル温度下限設定値Ts
he1122以下か否かを判定して、Tshe112≦
Tshe1122であればステップ93に進んで電磁開
閉弁29を開弁しステップ90に戻る。一方、Tshe
112>Tshe1122であれば直接ステップ90に
戻る。このようにして電磁開閉弁29が制御されるた
め、第1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が停止して
いる場合においてアキュムレータ15に液冷媒が溜まっ
ていないときに電磁開閉弁29を開弁していたずらに冷
房能力、暖房能力の不足に陥ることもなく、アキュムレ
ータ15に液冷媒が溜まっている時には電磁開閉弁29
を開弁して吸入配管8に高温のガス冷媒を供給して第2
の圧縮機2の潤滑油の絶対量の減少、濃度の低下を抑制
する。また、アキュムレータ15に液冷媒がないが第2
の圧縮機の潤滑油濃度が低い場合も第2の圧縮機の潤滑
油の潤滑油濃度を上昇させることができる。
【0065】実施例9.以下、この発明の上記実施例
1,2,3,4,5,6,7,8とは別の一実施例につ
いて説明する。図2はこの発明の実施例7による空気調
和装置の冷媒回路図である。図において、A,B,1,
2,3,4,5,6,7,8,9,10,10a,10
b,10c,10d,12,13,14,15,16,
17,18,19,20,21,22,23,24,2
5,26,27,28,29,32,33は実施例7の
空気調和装置と同様のものでありここでは説明を省略す
る。34は共通の吸入配管9に設けられた第2の圧力検
出手段である。また、室内機の負荷が小さく第1の圧縮
機1と第2の圧縮機2の2台ともが運転する必要がなく
いずれか一方のみが運転すればよい場合には必ず第1の
圧縮機1を運転し第2の圧縮機2を停止させ、2台とも
が停止している状態から起動する場合にはまず第1の圧
縮機1を起動してさらに室内機の負荷が大きくて2台と
も運転する必要があれば第2の圧縮機2を追加起動する
ものとする。なお図中、実線矢印は冷房運転時の冷媒の
流れ方向を、また破線矢印は暖房運転時の冷媒の流れ方
向を示す。
【0066】図8はこの発明の実施例9による空気調和
装置の制御ブロック図である。図において、39は第1
のシェル温度検出手段32と第2の圧力検出手段34と
から構成された第1のシェル温度過熱度検出手段であ
り、第1のシェル温度検出手段32の検出温度と第2の
圧力検出手段34の検出圧力から第1のシェル温度過熱
度を演算する。また、37は第1のシェル温度過熱度検
出手段39の検出過熱度によって電磁開閉弁29の開閉
を制御する電磁開閉弁制御手段である。
【0067】冷房運転時及び暖房運転時の冷媒側(潤滑
油も含む)の動作については実施例2〜8の空気調和装
置と全く同様なのでここでは説明を省略し電磁開閉弁制
御手段37の制御内容について説明する。第1及び第2
の圧縮機1,2が2台とも停止している状態から第1の
圧縮機1が起動するときには、アキュムレータ15に液
冷媒が溜まる可能性が大きいので電磁開閉弁29を開弁
する。アキュムレータ15に液冷媒が溜まっている間は
第1の圧縮機1には液冷媒が流入しているため第1の圧
縮機1のシェル内部の潤滑油の濃度は低いが、アキュム
レータ15に液冷媒が無くなると第1の圧縮機1には過
熱ガス冷媒が流入するため第1の圧縮機1のシェル内部
の潤滑油の濃度は高くなる。一方、潤滑油と液冷媒の混
合液において、同一の圧力条件下では潤滑油の濃度が高
いほど混合液の温度は高くなる。すなわち潤滑油の濃度
が高いほど混合液の温度の過熱度は高くなるという特性
があり、第1の圧縮機1のシェルの底部の温度の過熱度
により混合液の温度の過熱度は検知できる。ここで、混
合液の温度の過熱度とは混合液の温度と混合液中の潤滑
油濃度が0%の時のその圧力における冷媒の飽和温度と
の温度差のことであり、シェルの底部の温度の過熱度と
は、シェル底部の温度と、その圧力における冷媒の飽和
温度との温度差のことである。そこで、第1の圧縮機1
が運転し第2の圧縮機2が停止している場合において第
1のシェル温度過熱度検出手段39の検出過熱度SHs
he111が予め設定された第1のシェル温度過熱度上
限設定値SHshe1111以上となるとアキュムレー
タ15に液冷媒がなくなったとみなして電磁開閉弁29
を閉弁してバイパス路28に冷媒がバイパスされること
による冷房能力、暖房能力の不足は回避できる。また、
SHshe111が予め設定された第1のシェル温度過
熱度下限設定値SHshe1112以下となると、運転
モードの変化(例えば、冷房運転から暖房運転への変
化)などにより余剰冷媒が発生したりすることによって
再びアキュムレータ15に液冷媒が溜まったとみなして
電磁開閉弁29を開弁してバイパス路28から高温のガ
ス冷媒を吸入配管8に供給して第2の圧縮機2の潤滑油
の絶対量の減少、濃度の低下を抑制する。また、アキュ
ムレータ15の液冷媒の滞留の有無の判定には吐出ガス
温度による検知よりも第1の圧縮機1のシェルの底部の
温度による検知のほうが第1の圧縮機1への液バック状
態を直接に検知できるため、第1のシェル温度検出手段
32の取り付け方は困難だが正確である。また、液バッ
ク状態の検知としては過熱度による検知のほうが温度に
よる検知よりも圧力による補正が加わるため、複雑だが
正確である。
【0068】以下、図15のフローチャートにしたがっ
て、電磁開閉弁制御手段37の制御内容を具体的に説明
する。まず、第1及び第2の圧縮機1,2が2台とも停
止している状態から第1の圧縮機1が起動するときに、
電磁開閉弁29を開弁する。次に、図15において、ス
テップ100にて第1のシェル温度過熱度検出手段39
の検出温度SHshe111が予め設定された第1のシ
ェル温度過熱度上限設定値SHshe1111以上か否
かを判定して、SHshe111≧SHshe1111
であればステップ101に進んで電磁開閉弁29を閉弁
しステップ102に進む。一方、SHshe111<S
Hshe1111であれば直接ステップ102に進む。
ステップ102にて検出温度SHshe111が予めS
Hshe1112<SHshe1111となるように設
定された第1のシェル温度過熱度下限設定値SHshe
1112以下か否かを判定して、SHshe111≦S
Hshe1112であればステップ103に進んで電磁
開閉弁29を開弁しステップ100に戻る。一方、SH
she111>SHshe1112であれば直接ステッ
プ100に戻る。このようにして電磁開閉弁29が制御
されるため、第1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が
停止している場合においてアキュムレータ15に液冷媒
が溜まっていないときに電磁開閉弁29を開弁していた
ずらに冷房能力、暖房能力の不足に陥ることもなく、ア
キュムレータ15に液冷媒が溜まっている時には電磁開
閉弁29を開弁して吸入配管8に高温のガス冷媒を供給
して第2の圧縮機2の潤滑油の絶対量の減少、濃度の低
下を抑制する。
【0069】実施例10.以下、この発明の上記実施例
1,2,3,4,5,6,7,8,9とは別の一実施例
について説明する。図2はこの発明の実施例8による空
気調和装置の冷媒回路図である。図において、A,B,
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,10a,
10b,10c,10d,12,13,14,15,1
6,17,18,19,20,21,22,23,2
4,25,26,27,28,29,33は実施例8の
空気調和装置と同様のものでありここでは説明を省略す
る。34は共通の吸入配管9に設けられた第2の圧力検
出手段である。また、室内機の負荷が小さく第1の圧縮
機1と第2の圧縮機2の2台ともが運転する必要がなく
いずれか一方のみが運転すればよい場合には必ず第1の
圧縮機1を運転し第2の圧縮機2を停止させ、2台とも
が停止している状態から起動する場合にはまず第1の圧
縮機1を起動してさらに室内機の負荷が大きくて2台と
も運転する必要があれば第2の圧縮機2を追加起動する
ものとする。なお図中、実線矢印は冷房運転時の冷媒の
流れ方向を、また破線矢印は暖房運転時の冷媒の流れ方
向を示す。
【0070】図9はこの発明の実施例10による空気調
和装置の制御ブロック図である。図において、40は第
2のシェル温度検出手段33と第2の圧力検出手段34
とから構成された第2のシェル温度過熱度検出手段であ
り、第2のシェル温度検出手段33の検出温度と第2の
圧力検出手段34の検出圧力から第2のシェル温度過熱
度を演算する。また、37は第2のシェル温度過熱度検
出手段40の検出過熱度によって電磁開閉弁29の開閉
を制御する電磁開閉弁制御手段である。
【0071】冷房運転時及び暖房運転時の冷媒側(潤滑
油も含む)の動作については実施例2〜9の空気調和装
置と全く同様なのでここでは説明を省略し電磁開閉弁制
御手段37の制御内容について説明する。潤滑油と液冷
媒の混合液において、同一の圧力条件下では潤滑油の濃
度が高いほど混合液の温度は高くなるすなわち潤滑油の
濃度が高いほど混合液の温度の過熱度は高くなるという
特性があり、第2の圧縮機2のシェルの底部の温度の過
熱度により混合液の温度の過熱度は検知できる。ここ
で、混合液の温度の過熱度及びシェルの底部の温度の過
熱度の定義は実施例9と同様である。第1及び第2の圧
縮機1,2が2台とも停止している状態から第1の圧縮
機1が起動するときには、第2の圧縮機2のシェル内部
の潤滑油の濃度は低い可能性が大きく、また、アキュム
レータ15に液冷媒が溜まる可能性も大きく、電磁開閉
弁29を開弁してバイパス路28から高温のガス冷媒を
吸入配管8に供給することによりアキュムレータ15か
ら液冷媒が第2の圧縮機2に流入することを抑制するこ
とができ、かつバイパス路28から供給される高温のガ
ス冷媒により第2の圧縮機2のシェル内部の液冷媒は蒸
発され、第2の圧縮機2のシェル内部の潤滑油の濃度を
上昇させることができる。第2の圧縮機2のシェル内部
の潤滑油の濃度が上昇すると第2の圧縮機2のシェル内
部の混合液の過熱度が上昇し第2の圧縮機2のシェルの
底部の温度の過熱度が上昇するため、第2の圧縮機2の
シェルの底部の温度の過熱度が上昇すると第2の圧縮機
2のシェル内部の潤滑油の濃度が上昇したと判定して電
磁開閉弁29を開弁して、バイパス路28に冷媒がバイ
パスされることによる冷房能力、暖房能力の不足を回避
する。このときまだアキュムレータ15に液冷媒の滞留
が解消していない場合はアキュムレータ15から液冷媒
が第2の圧縮機2に流入し、第2の圧縮機2のシェル内
部の混合液の潤滑油濃度が低下し、第2の圧縮機2のシ
ェル内部の混合液の温度の過熱度も低下するので第2の
圧縮機2のシェル底部の温度の過熱度も低下する。第2
の圧縮機2のシェル底部の温度の過熱度の低下を検知す
れば、電磁開閉弁29を再び開弁することにより、アキ
ュムレータ15からの液冷媒の第2の圧縮機2への流入
の抑制及び第2の圧縮機2のシェル内部の潤滑油の濃度
上昇が再び可能となる。すなわち、第1及び第2の圧縮
機1,2が2台とも停止している状態から第1の圧縮機
1が起動するときに、電磁開閉弁29を開弁する。第1
の圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が停止している場合
において、第2ののシェル温度過熱度検出手段40の検
出過熱度SHshe112が予め設定された第2のシェ
ル温度過熱度上限設定値SHshe1121以上となる
とアキュムレータ15に液冷媒がなくなったとみなして
電磁開閉弁29を閉弁してバイパス路28に冷媒がバイ
パスされることによる冷房能力、暖房能力の低下は回避
できる。また、SHshe112が予め設定された第2
のシェル温度過熱度下限設定値SHshe1122以下
となると、アキュムレータ15に液冷媒が溜まった(ま
たはまだ液冷媒の滞留が未解消である)とみなして電磁
開閉弁29を開弁してバイパス路28から高温のガス冷
媒を吸入配管8に供給して第2の圧縮機2の潤滑油の絶
対量の減少、濃度の低下を抑制する。また、アキュムレ
ータ15の液冷媒がないが第2の圧縮機2の潤滑油濃度
が低い場合もそれを検知することができ、電磁開閉弁2
9を開弁して濃度を上昇させることができる。また、第
2の圧縮機2の潤滑油の濃度が低いことは過熱度による
検知のほうが温度による検知よりも圧力による補正が加
わるため、複雑だが正確である。
【0072】以下、図16のフローチャートにしたがっ
て、電磁開閉弁制御手段37の制御内容を具体的に説明
する。まず、第1及び第2の圧縮機1,2が2台とも停
止している状態から第1の圧縮機1が起動するときに、
電磁開閉弁29を開弁する。次に、図16において、ス
テップ110にて第2のシェル温度過熱度検出手段40
の検出過熱度SHshe112が予め設定された第2の
シェル温度過熱度上限設定値SHshe1121以上か
否かを判定して、SHshe112≧SHshe112
1であればステップ111に進んで電磁開閉弁29を閉
弁しステップ112に進む。一方、SHshe112<
SHshe1121であれば直接ステップ112に進
む。ステップ112にてSHshe112が予めSHs
he1122<SHshe1121となるように設定さ
れた第2のシェル温度過熱度下限設定値SHshe11
22以下か否かを判定して、SHshe112≦SHs
he1122であればステップ113に進んで電磁開閉
弁29を開弁しステップ110に戻る。一方、SHsh
e112>SHshe1122であれば直接ステップ1
10に戻る。このように電磁開閉弁29が制御されるた
め、第1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が停止して
いる場合においてアキュムレータ15に液冷媒が溜まっ
ていないときに電磁開閉弁29を開弁していたずらに冷
房能力、暖房能力の不足に陥ることもなく、アキュムレ
ータ15に液冷媒が溜まっている時には電磁開閉弁29
を開弁して吸入配管8に高温のガス冷媒を供給して第2
の圧縮機2の潤滑油の絶対量の減少、濃度の低下を抑制
する。また、アキュムレータ15に液冷媒がないが第2
の圧縮機2の潤滑油濃度が低い場合も第2の圧縮機2の
潤滑油濃度を上昇させることができる。
【0073】実施例11.以下、この発明の上記実施例
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10とは別の一
実施例について説明する。図17はこの発明の実施例1
1による空気調和装置の冷媒回路図である。図におい
て、A,B,1,2,3,4,5,6,7,8,9,1
0,10a,10b,10c,10d,12,13,1
4,15,16,17,18,19,20,21,2
2,23,24,25,26,27,28,31は実施
例5の空気調和装置と同様のものでありここでは説明を
省略する。41はバイパス路28の配管途中に設けられ
た流量制御装置、また、室内機の負荷が小さく第1の圧
縮機1と第2の圧縮機2の2台ともが運転する必要がな
くいずれか一方のみが運転すればよい場合には必ず第1
の圧縮機1を運転し第2の圧縮機2を停止させ、2台と
もが停止している状態から起動する場合にはまず第1の
圧縮機1を起動してさらに室内機の負荷が大きくて2台
とも運転する必要があれば第2の圧縮機2を追加起動す
るものとする。また、第1の圧縮機1は容量制御可能な
圧縮機であるとする。なお図中、実線矢印は冷房運転時
の冷媒の流れ方向を、また破線矢印は暖房運転時の冷媒
の流れ方向を示す。
【0074】図18はこの発明の実施例11による空気
調和装置の制御ブロック図である。図において、42は
第1の圧縮機1の運転容量を判断する圧縮機運転容量判
断手段、43は圧縮機運転容量判断手段42によって判
断される第1の圧縮機1の運転容量と第1の圧力検出手
段31の検出圧力によって流量制御装置41の開度を制
御する流量制御装置制御手段である。
【0075】冷房運転時及び暖房運転時の冷媒側(潤滑
油も含む)の動作については実施例1の空気調和装置と
全く同様なのでここでは説明を省略し流量制御装置制御
手段43の制御内容について説明する。ここでは、流量
制御装置41は流路断面積Sと流量制御装置41の開度
xとの間に次の関係が成り立つようなものとする(k1
は定数)。 S=k1・x また、バイパス路28を流れる冷媒は圧縮性流体とみな
せるため、流路断面積Sと流量制御装置41の1次圧力
すなわち高圧圧力Phとバイパス路28の冷媒流量Gb
との間に次の関係がほぼ成り立つ(k2は定数)。 Gb=k2・Ph・S すなわち、Gb,x,Phとの間には次の関係が成り立
つ。 Gb=k1・k2・x・Ph 第1の圧縮機1の冷媒流量をG1、アキュムレータ15
から液冷媒が流入しないようにするための必要十分なバ
イパス路28の冷媒流量をGb0、アキュムレータ15
から第1の圧縮機1に至るまでの圧力損失をΔPs1、
バイパス路28と吸入配管8との合流部から第2の圧縮
機2のシェル、均油管3を経て第1の圧縮機1に至るま
での圧力損失をΔPs2とすると以下の関係がほぼ成り
立つ(k3,k4,nは定数)。 ΔPs1=k3・G1n ΔPs2=k4・Gb0n ΔPs1=ΔPs2 したがって、G1とGb0との間には次の関係が成り立
つ(k5は定数)。 Gb0=k5・G1 また、第1の圧縮機1の運転容量QとG1との間に次の
関係がほぼ成り立つ(k6は定数)。 Q=k6・G1 すなわち、Q,Gb0との間には次の関係が成り立つ。 Gb0=(k5/k6)・Q さて、ここで、Gb>Gb0ならば、Gb−Gb0の分
だけ冷房能力、暖房能力を必要以上に損していることに
なる。また、Gb<Gb0ならば、アキュムレータ15
から液冷媒が第2の圧縮機2に流入してしまう。すなわ
ち、バイパス路28に通過冷媒流量をコントロールする
ことができる流量制御装置を設けずに、、電磁開閉弁毛
細管、オリフィスなどにより流路抵抗を付加した場合に
は第1の圧縮機1の運転容量や高圧圧力によっては必ず
Gb>Gb0またはGb<Gb0となる。この場合は圧
縮機の保護を優先させてほぼ全域でGb>Gb0となる
ように流路抵抗を選定するので冷房能力、暖房能力を必
要以上に損することになる。以上から、Gb=Gb0と
するためには流量制御装置41の開度xを以下のように
設定すればよい(ただし、k=k5/(k1・k2・k
6))。 x=k・Q/Ph
【0076】流量制御装置制御手段43の制御内容を以
下にて具体的に説明する。圧縮機運転容量判断手段42
によって判断される第1の圧縮機1の運転容量Qと第1
の圧力検出手段31の検出圧力Pdよりx=k・Q/P
dで演算される開度に流量制御装置41の開度を設定す
る。このように流量制御装置41が制御されるため、第
1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が停止している場
合において必要以上に冷房能力、暖房能力の不足に陥る
こともなく、吸入配管8に必要十分な量の高温のガス冷
媒を供給して第2の圧縮機2の潤滑油の絶対量の減少、
濃度の低下を抑制する。
【0077】実施例12.以下、この発明の上記実施例
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11とは
別の一実施例について説明する。図19はこの発明の実
施例12による空気調和装置の冷媒回路図である。図に
おいて、A,B,1,2,3,4,5,6,7,8,
9,10,10a,10b,10c,10d,12,1
3,14,15,16,17,18,19,20,2
1,22,23,24,25,26,27,28,2
9,34は実施例9,10の空気調和装置と同様のもの
でありここでは説明を省略する。44は一端がアキュム
レータ15内下端部に連通し、他端が吸入配管7に接続
された液面検出回路、45は液面検出回路44に接して
設けられ液面検出回路44を加熱して液面検出回路44
を湿り蒸気あるいは飽和蒸気が流れたとき過熱蒸気と
し、液冷媒が流れたとき湿り蒸気または飽和蒸気とする
加熱容量の加熱手段、46は液面検出回路44の出口部
に設けられた液面検出用温度検出手段である。また、室
内機の負荷が小さく第1の圧縮機1と第2の圧縮機2の
2台ともが運転する必要がなくいずれか一方のみが運転
すればよい場合には必ず第1の圧縮機1を運転し第2の
圧縮機2を停止させ、2台ともが停止している状態から
起動する場合にはまず第1の圧縮機1を起動してさらに
室内機の負荷が大きくて2台とも運転する必要があれば
第2の圧縮機2を追加起動するものとする。なお図中、
実線矢印は冷房運転時の冷媒の流れ方向を、また破線矢
印は暖房運転時の冷媒の流れ方向を示す。
【0078】図20はこの発明の実施例12による空気
調和装置の制御ブロック図である。図において、37は
液面検出温度検出手段46の検出温度と第2の圧力検出
手段34の検出圧力から液面検出過熱度を演算し、その
結果に応じて電磁開閉弁29の開閉を制御する電磁開閉
弁制御手段である。
【0079】冷房運転時及び暖房運転時の冷媒側(潤滑
油も含む)の動作については実施例2〜10の空気調和
装置と全く同様なのでここでは説明を省略し電磁開閉弁
制御手段37の制御内容について説明する。第1及び第
2の圧縮機1,2が2台とも停止している状態から第1
の圧縮機1が起動するときには、アキュムレータ15に
液冷媒が溜まる可能性が大きいので電磁開閉弁29を開
弁する。アキュムレータ15に液冷媒が溜まっている間
はアキュムレータ15の液面が液面検出回路44のアキ
ュムレータ15の一端より上にあり、液冷媒が液面検出
回路44を流れるため加熱手段で加熱されても液面検出
回路44を流れる液冷媒は湿り蒸気または飽和蒸気で液
面検出回路44の出口部を通過するため液面検出温度検
出手段46の検出温度と第2の圧力検出手段34の検出
圧力から演算される液面検出過熱度は低い。アキュムレ
ータ15に液冷媒がない場合は蒸気冷媒が液面検出回路
44を流れるため加熱手段で加熱されて液面検出回路4
4を流れる蒸気冷媒は過熱状態で液面検出回路44の出
口部を通過するため液面検出温度検出手段46の検出温
度と第2の圧力検出手段の検出圧力から演算される液面
検出過熱度は高い。そこで、第1の圧縮機1が運転し第
2の圧縮機2が停止している場合において液面検出過熱
度SHLが予め設定された液面検出過熱度上限設定値S
HL1以上となるとアキュムレータ15に液冷媒がなく
なったとみなして電磁開閉弁29を閉弁してバイパス路
28に冷媒がバイパスされることによる冷房能力、暖房
能力の不足は回避できる。また、SHLが予め設定され
た液面検出過熱度下限設定値SHL2以下となると、運
転モードの変化(例えば、冷房運転から暖房運転への変
化)などにより余剰冷媒が発生したりすることによって
再びアキュムレータ15に液冷媒が溜まったとみなして
電磁開閉弁29を開弁してバイパス路28から高温のガ
ス冷媒を吸入配管8に供給して第2の圧縮機2の潤滑油
の絶対量の減少、濃度の低下を抑制する。また、アキュ
ムレータ15の液冷媒の滞留の有無の判定には液面検出
回路44にて直接判定しているため正確である。
【0080】以下、図21のフローチャートにしたがっ
て、電磁開閉弁制御手段37の制御内容を具体的に説明
する。まず、第1及び第2の圧縮機1,2が2台とも停
止している状態から第1の圧縮機1が起動するときに、
電磁開閉弁29を開弁する。次に、図21において、ス
テップ120にて液面検出過熱度SHLが予め設定され
た液面検出過熱度上限設定値SHL1以上か否かを判定
して、SHL≧SHL1であればステップ121に進ん
で電磁開閉弁29を閉弁しステップ122に進む。一
方、SHL<SHL1であれば直接ステップ122に進
む。ステップ122にて液面検出過熱度SHLが予めS
HL2<SHL1となるように設定された液面検出過熱
度下限設定値SHL2以下か否かを判定して、SHL≦
SHL2であればステップ123に進んで電磁開閉弁2
9を開弁しステップ120に戻る。一方、SHL>SH
L2であれば直接ステップ120に戻る。このように電
磁開閉弁29が制御されるため、第1の圧縮機1が運転
し第2の圧縮機2が停止している場合においてアキュム
レータ15に液冷媒が溜まっていないときに電磁開閉弁
29を開弁していたずらに冷房能力、暖房能力の不足に
陥ることもなく、アキュムレータ15に液冷媒が溜まっ
ている時には電磁開閉弁29を開弁して吸入配管8に高
温のガス冷媒を供給して第2の圧縮機2の潤滑油の絶対
量の減少、濃度の低下を抑制する。
【0081】実施例13.実施例1〜実施例12におい
て図22に示すように、アキュムレータ15を共通の吸
入配管9の配管途中に設けても同様の効果を奏する。ま
た、実施例1〜実施例12において図23に示すよう
に、アキュムレータ15を吸入配管7及び吸入配管8の
それぞれの配管途中に1個ずつ設けても同様の効果を奏
する。
【0082】実施例14.実施例1〜実施例13におい
て図24に示すように、油分離器10を吐出配管4と吐
出配管5の合流部に設けても同様の効果を奏する。ま
た、実施例1〜実施例13において図25に示すよう
に、油分離器10を吐出配管4及び吐出配管5のそれぞ
れの配管途中に1個ずつ設けても同様の効果を奏する。
【0083】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1による
空気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の
圧縮機の吸入配管に接続するバイパス路を設けたので、
バイパス路を流れる冷媒は常に高温のガス冷媒であり、
第2の圧縮機の吸入配管には常に高温のガス冷媒が供給
されている。したがって、第1の圧縮機1が運転し第2
の圧縮機2が停止している場合において第1の圧縮機1
が液バック状態にあってもバイパス路から供給されるガ
ス冷媒は第2の圧縮機2のシェルを経由して第1の圧縮
機に供給される冷媒流量として充分なため、液冷媒は第
2の圧縮機2に流入することはない。また、万一の液冷
媒が吸入配管に流入してもバイパス路から供給される高
温のガス冷媒により液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2
の圧縮機2に流入することはない。このようにして、第
1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が停止している場
合において第1の圧縮機1が液バック状態にあっても、
第2の圧縮機2の潤滑油は絶対量としても減少せず潤滑
油の濃度も低下しないため第2の圧縮機が起動するとき
に潤滑油不足や潤滑油の粘性不足等による潤滑不良が発
生せず第2の圧縮機が破損することのない高信頼性を得
ることができるという効果がある。
【0084】以上のようにこの発明の請求項2による空
気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の圧
縮機の吸入配管に接続するバイパス路を設け、バイパス
路途中に開閉弁を設けたので、開閉弁を開弁した時にバ
イパス路を流れる冷媒は常に高温のガス冷媒であり、第
2の圧縮機の吸入配管には常に高温のガス冷媒が供給さ
れている。したがって、第1の圧縮機1が運転し第2の
圧縮機2が停止している場合において第1の圧縮機1が
液バック状態にあっても開閉弁を開弁するバイパス路か
ら供給されるガス冷媒は第2の圧縮機2のシェルを経由
して第1の圧縮機に供給される冷媒流量として充分なた
め、液冷媒は第2の圧縮機2に流入することはない。ま
た、万一の液冷媒が吸入配管に流入してもバイパス路か
ら供給される高温のガス冷媒により液冷媒は蒸発するの
で液冷媒が第2の圧縮機2に流入することはない。この
ようにして、第1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が
停止している場合において第1の圧縮機1が液バック状
態にあっても、第2の圧縮機2の潤滑油は絶対量として
も減少せず潤滑油の濃度も低下しないため第2の圧縮機
が起動するときに潤滑油不足や潤滑油の粘性不足等によ
る潤滑不良が発生せず第2の圧縮機が破損することのな
い高信頼性を得ることができるという効果がある。
【0085】また、第1の圧縮機が液バック状態になく
バイパス路を開路する必要のない場合には開閉弁を閉弁
してバイパス路に冷媒がバイパスされず、冷房能力、暖
房能力の不足を回避できるという効果がある。
【0086】以上のようにこの発明の請求項3による空
気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の圧
縮機の吸入配管に接続するバイパス路を設け、バイパス
路途中に開閉弁を設け、第1の圧縮機が運転し第2の圧
縮機が停止するときのみ開閉弁を開弁しその他の時には
開閉弁を開弁するので、第1の圧縮機1が運転し第2の
圧縮機2が停止している場合において開閉弁を開弁する
ことにより第1の圧縮機1が液バック状態にあってもバ
イパス路を流れる冷媒は常に高温のガス冷媒であり、第
2の圧縮機の吸入配管には常に高温のガス冷媒が供給さ
れ、かつバイパス路から供給されるガス冷媒は第2の圧
縮機2のシェルを経由して第1の圧縮機に供給される冷
媒流量として充分なため、液冷媒は第2の圧縮機2に流
入することはない。また、万一の液冷媒が吸入配管に流
入してもバイパス路から供給される高温のガス冷媒によ
り液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機2に流入
することはない。このようにして、第1の圧縮機1が運
転し第2の圧縮機2が停止している場合において第1の
圧縮機1が液バック状態にあっても、第2の圧縮機2の
潤滑油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低下し
ないため第2の圧縮機が起動するときに潤滑油不足や潤
滑油の粘性不足等による潤滑不良が発生せず第2の圧縮
機が破損することのない高信頼性を得ることができると
いう効果がある。
【0087】また、第1、第2の圧縮機の2台ともが運
転する場合には開閉弁を閉弁することにより、バイパス
路に冷媒がバイパスされず、冷房能力、暖房能力が不足
することを回避できるという効果がある。
【0088】以上のようにこの発明の請求項4による空
気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の圧
縮機の吸入配管に接続するバイパス路を設け、バイパス
路途中に開閉弁を設け、第1の圧縮機の起動時に計時を
開始し第1の圧縮機の連続運転時間を計時する圧縮機連
続運転時間計時手段を設け、第1の圧縮機が運転し第2
の圧縮機が停止する時において第1の圧縮機の起動時に
前記開閉弁を開弁し圧縮機連続運転時間計時手段の計時
時間が予め設定された第1の設定時間に達すると開閉弁
を閉弁するので、第1及び第2の圧縮機が2台とも停止
している状態から第1の圧縮機が起動する場合において
開閉弁を起動後一定時間開弁することにより第1の圧縮
機1が起動後の一時的な液バック状態にある間はバイパ
ス路から供給される高温のガス冷媒は第2の圧縮機2の
シェルを経由して第1の圧縮機に供給される冷媒流量と
して充分なため、液冷媒は第2の圧縮機2に流入するこ
とはない。また、万一の液冷媒が吸入配管に流入しても
バイパス路から供給される高温のガス冷媒により液冷媒
は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機2に流入すること
はない。このようにして、第1の圧縮機1が起動後の一
時的な液バック状態にある間に、第2の圧縮機2の潤滑
油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低下しない
ため第2の圧縮機が起動するときに潤滑油不足や潤滑油
の粘性不足等による潤滑不良が発生せず第2の圧縮機が
破損することのない高信頼性を得ることができるという
効果がある。
【0089】また、起動後一定時間経過後に開閉弁を閉
弁することにより、起動後の一時的な液バック状態が解
消された後にバイパス路に冷媒がバイパスされず、冷房
能力、暖房能力が不足することを回避できるという効果
がある。
【0090】以上のようにこの発明の請求項5による空
気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の圧
縮機の吸入配管に接続するバイパス路を設け、バイパス
路途中に開閉弁を設け、第1の圧縮機の起動時に計時を
開始し第1の圧縮機の連続運転時間を計時する圧縮機連
続運転時間計時手段を設け、第1及び第2の圧縮機が2
台とも連続して停止している時間を計時する圧縮機連続
停止時間計時手段を設け、第1の圧縮機が運転し第2の
圧縮機が停止する時において第1の圧縮機の起動時に開
閉弁を開弁し、圧縮機連続停止時間計時手段の計時時間
が予め設定された第2の設定時間に達しない起動の場合
には圧縮機連続運転時間計時手段の計時時間が予め設定
された第1の設定時間に達すると開閉弁を閉弁し、第1
の圧縮機の起動が電源投入後1回目の起動または圧縮機
連続停止時間計時手段の計時手段が予め設定された第2
の設定時間に達する起動の場合には圧縮機連続運転時間
計時手段の計時時間が第1の設定時間よりも予め長く設
定された第3の設定時間に達すると開閉弁を閉弁するの
で、第1及び第2の圧縮機が2台とも短時間停止してい
る状態から第1の圧縮機が起動する場合において開閉弁
を起動後一定時間開弁することにより第1の圧縮機1が
起動後の一時的な液バック状態にある間はバイパス路か
ら供給される高温のガス冷媒は第2の圧縮機2のシェル
を経由して第1の圧縮機に供給される冷媒流量として充
分なため、液冷媒は第2の圧縮機2に流入することはな
い。また、万一の液冷媒が吸入配管に流入してもバイパ
ス路から供給される高温のガス冷媒により液冷媒は蒸発
するので液冷媒が第2の圧縮機2に流入することはな
い。このようにして、第1の圧縮機1が起動後の一時的
な液バック状態にある間に、第2の圧縮機2の潤滑油は
絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低下しないため
第2の圧縮機が起動するときに潤滑油不足や潤滑油の粘
性不足等による潤滑不良が発生せず第2の圧縮機が破損
することのない高信頼性を得ることができるという効果
がある。
【0091】また、起動後一定時間経過後に開閉弁を閉
弁することにより、起動後の一時的な液バック状態が解
消された後にバイパス路に冷媒がバイパスされず、冷房
能力、暖房能力が不足することを回避できるという効果
がある。
【0092】また、第1及び第2の圧縮機が2台とも長
時間停止している状態から第1の圧縮機が起動する場合
において開閉弁を起動後一定かつ長時間開弁することに
より第1の圧縮機1が寝込み状態からの起動後の一時的
ではあるが長時間にわたる液バック状態にある間はバイ
パス路から供給される高温のガス冷媒は第2の圧縮機2
のシェルを経由して第1の圧縮機に供給される冷媒流量
として充分なため、液冷媒は第2の圧縮機2に流入する
ことはない。また、万一の液冷媒が吸入配管に流入して
もバイパス路から供給される高温のガス冷媒により液冷
媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機2に流入するこ
とはない。このようにして、第1の圧縮機1が寝込み状
態からの起動後の一時的ではあるが長時間にわたる液バ
ック状態にある間に、第2の圧縮機2の潤滑油は絶対量
としても減少せず潤滑油の濃度も低下しないため第2の
圧縮機2が起動するときに潤滑油不足や潤滑油の粘性不
足等による潤滑不良が発生せず第2の圧縮機2が破損す
ることのない高信頼性を得ることができるという効果が
ある。
【0093】また、寝込み状態からの起動後一定かつ長
時間経過後に開閉弁を閉弁することにより、寝込み状態
からの起動後の一時的ではあるが長時間にわたる液バッ
ク状態が解消された後にバイパス路に冷媒がバイパスさ
れず、冷房能力、暖房能力が不足することを回避できる
という効果がある。
【0094】以上のようにこの発明の請求項6による空
気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の圧
縮機の吸入配管に接続するバイパス路を設け、バイパス
路途中に開閉弁を設け、第1の圧縮機の吐出配管または
共通の吐出配管または第1の圧縮機と第2の圧縮機の吐
出配管との合流部に吐出温度検出手段を設け、第1の圧
縮機が運転し第2の圧縮機が停止するときにおいて第1
の圧縮機の起動時に開閉弁を開弁し吐出温度検出手段の
検出温度が予め設定された吐出温度上限値以上となると
開閉弁を閉弁し吐出温度検出手段の検出温度が予め吐出
温度上限設定値より低く設定された吐出温度下限設定値
以下となると開閉弁を開弁するので、第1の圧縮機1が
運転し第2の圧縮機2が停止している場合において第1
の圧縮機の起動時に開閉弁を開弁することにより第1の
圧縮機1が液バック状態にあってもバイパス路を流れる
冷媒は常に高温のガス冷媒であり、第2の圧縮機の吸入
配管には常に高温のガス冷媒が供給され、かつバイパス
路から供給されるガス冷媒は第2の圧縮機2のシェルを
経由して第1の圧縮機に供給される冷媒流量として充分
なため、液冷媒は第2の圧縮機2に流入することはな
い。また、万一の液冷媒が吸入配管に流入してもバイパ
ス路から供給される高温のガス冷媒により液冷媒は蒸発
するので液冷媒が第2の圧縮機2に流入することはな
い。このようにして、第1の圧縮機1が運転し第2の圧
縮機2が停止している場合において第1の圧縮機1が液
バック状態にあっても、第2の圧縮機2の潤滑油は絶対
量としても減少せず潤滑油の濃度も低下しないため第2
の圧縮機2が起動するときに潤滑油不足や潤滑油の粘性
不足等による潤滑不良が発生せず第2の圧縮機2が破損
することのない高信頼性を得ることができるという効果
がある。
【0095】また、液バック状態が解消されて吐出温度
検出手段の検出温度が上昇して吐出温度上限設定値以上
となると開閉弁を閉弁することにより、バイパス路に冷
媒がバイパスされず、冷房能力、暖房能力が不足するこ
とを回避できるという効果がある。
【0096】また、再び液バック状態となった場合は吐
出温度検出手段の検出温度が低下して吐出温度下限設定
値以下となるため開閉弁を開弁することにより、第2の
圧縮機2の潤滑油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃
度も低下しないため第2の圧縮機2が起動するときに潤
滑油不足や潤滑油の粘性不足等による潤滑不良が発生せ
ず第2の圧縮機2が破損することのない高信頼性を得る
ことができるという効果がある。
【0097】以上のようにこの発明の請求項7による空
気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の圧
縮機2の吸入配管に接続するバイパス路を設け、バイパ
ス路途中に開閉弁を設け、第1の圧縮機1の吐出配管ま
たは共通の吐出配管または第1の圧縮機と第2の圧縮機
の吐出配管との合流部に設けた吐出温度検出手段と第1
の圧力検出手段とからなる吐出温度過熱度検出手段を設
け、第1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機が停止すると
きにおいて第1の圧縮機1の起動時に開閉弁を開弁し吐
出温度過熱度検出手段の検出過熱度が予め設定された吐
出温度過熱度上限設定値以上となると開閉弁を閉弁し吐
出温度過熱度検出手段の検出過熱度が予め吐出温度過熱
度上限設定値より低く設定された吐出温度過熱度下限設
定値以下となると開閉弁を開弁するので、第1の圧縮機
1が運転し第2の圧縮機2が停止している場合において
第1の圧縮機1の起動時に開閉弁を開弁することにより
第1の圧縮機1が液バック状態にあってもバイパス路を
流れる冷媒は常に高温のガス冷媒であり、第2の圧縮機
の吸入配管には常に高温のガス冷媒が供給され、かつバ
イパス路から供給されるガス冷媒は第2の圧縮機2のシ
ェルを経由して第1の圧縮機1に供給される冷媒流量と
して充分なため、液冷媒は第2の圧縮機2に流入するこ
とはない。また、万一の液冷媒が吸入配管に流入しても
バイパス路から供給される高温のガス冷媒により液冷媒
は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機2に流入すること
はない。このようにして、第1の圧縮機1が運転し第2
の圧縮機2が停止している場合において第1の圧縮機1
が液バック状態にあっても、第2の圧縮機2の潤滑油は
絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低下しないため
第2の圧縮機2が起動するときに潤滑油不足や潤滑油の
粘性不足等による潤滑不良が発生せず第2の圧縮機2が
破損することのない高信頼性を得ることができるという
効果がある。
【0098】また、液バック状態が解消されて吐出温度
過熱度検出手段の検出過熱度が上昇して吐出温度過熱度
上限設定値以上となると開閉弁を閉弁することにより、
バイパス路に冷媒がバイパスされず、冷房能力、暖房能
力が不足することを回避できるという効果がある。
【0099】また、液バック状態が解消されているが高
圧圧力が低いために吐出ガス温度が低いような場合にも
吐出温度過熱度検出手段の検出過熱度が上昇するため開
閉弁を閉弁することにより、バイパス路に冷媒がバイパ
スされず、冷房能力、暖房能力が不足することを回避で
きるという効果がある。
【0100】また、再び液バック状態となった場合は吐
出温度過熱度検出手段の検出過熱度が低下して吐出温度
過熱度下限設定値以下となるため開閉弁を開弁すること
により、第2の圧縮機2の潤滑油は絶対量としても減少
せず潤滑油の濃度も低下しないため第2の圧縮機が起動
するときに潤滑油不足や潤滑油の粘性不足等による潤滑
不良が発生せず第2の圧縮機2が破損することのない高
信頼性を得ることができるという効果がある。
【0101】以上のようにこの発明の請求項8による空
気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の圧
縮機2の吸入配管に接続するバイパス路を設け、バイパ
ス路途中に開閉弁を設け、第1または第2の圧縮機のシ
ェルにシェル温度検出手段を設け、第1の圧縮機が運転
し第2の圧縮機2が停止するときにおいて第1の圧縮機
1の起動時に開閉弁を開弁しシェル温度検出手段の検出
温度が予め設定されたシェル温度上限設定値以上となる
と開閉弁を閉弁しシェル温度検出手段の検出温度が予め
シェル温度上限設定値より低く設定されたシェル温度下
限設定値以下となると開閉弁を開弁するので、第1の圧
縮機1が運転し第2の圧縮機2が停止している場合にお
いて第1の圧縮機1の起動時に開閉弁を開弁することに
より第1の圧縮機1が液バック状態にあってもバイパス
路を流れる冷媒は常に高温のガス冷媒であり、第2の圧
縮機の吸入配管には常に高温のガス冷媒が供給され、か
つバイパス路から供給されるガス冷媒は第2の圧縮機2
のシェルを経由して第1の圧縮機1に供給される冷媒流
量として充分なため、液冷媒は第2の圧縮機2に流入す
ることはない。また、万一の液冷媒が吸入配管に流入し
てもバイパス路から供給される高温のガス冷媒により液
冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機2に流入する
ことはない。このようにして、第1の圧縮機1が運転し
第2の圧縮機2が停止している場合において第1の圧縮
機1が液バック状態にあっても、第2の圧縮機2の潤滑
油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低下しない
ため第2の圧縮機2が起動するときに潤滑油不足や潤滑
油の粘性不足等による潤滑不良が発生せず第2の圧縮機
2が破損することのない高信頼性を得ることができると
いう効果がある。
【0102】また、液バック状態が解消されてシェル温
度検出手段の検出温度が上昇してシェル温度上限設定値
以上となると開閉弁を閉弁することにより、バイパス路
に冷媒がバイパスされず、冷房能力、暖房能力が不足す
ることを回避できるという効果がある。
【0103】また、再び液バック状態となった場合はシ
ェル温度検出手段の検出温度が低下してシェル温度下限
設定値以下となるため開閉弁を開弁することにより、第
2の圧縮機2の潤滑油は絶対量としても減少せず潤滑油
の濃度も低下しないため第2の圧縮機が起動するときに
潤滑油不足や潤滑油の粘性不足等による潤滑不良が発生
せず第2の圧縮機2が破損することのない高信頼性を得
ることができるという効果がある。
【0104】また、液バック状態をシェル温度検出手段
の検出温度で検知するため、吐出ガス温度または吐出ガ
ス温度の過熱度で検知する場合では高圧縮比運転時に液
バックしているのに吐出ガス温度または吐出ガス温度の
過熱度が上昇し液バックしていないと誤検知したり、低
圧縮比運転時に液バックしていないのに吐出ガス温度ま
たは吐出ガス温度の過熱度が上昇せずに液バックしてい
ると誤検知したりすることがないという効果がある。
【0105】以上のようにこの発明の請求項9による空
気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の圧
縮機2の吸入配管に接続するバイパス路を設け、バイパ
ス路途中に開閉弁を設け、第1または第2の圧縮機のシ
ェルに設けられたシェル温度検出手段と、第1、第2の
圧縮機の吸入側冷媒回路に設けられた第2の圧力検出手
段とからなるシェル温度過熱度検出手段を備え、第1の
圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が停止するときにおい
て第1の圧縮機1の起動時に開閉弁を開弁しシェル温度
過熱度検出手段の検出過熱度が予め設定されたシェル温
度過熱度上限設定値以上となると開閉弁を閉弁し、シェ
ル温度過熱度検出手段の検出過熱度が予めシェル温度過
熱度上限設定値より低く設定されたシェル温度過熱度下
限設定値以下となると開閉弁を開弁するので、第1の圧
縮機1が運転し第2の圧縮機2が停止している場合にお
いて第1の圧縮機1の起動時に開閉弁を開弁することに
より第1の圧縮機1が液バック状態にあってもバイパス
路を流れる冷媒は常に高温のガス冷媒であり、第2の圧
縮機の吸入配管には常に高温のガス冷媒が供給され、か
つバイパス路から供給されるガス冷媒は第2の圧縮機2
のシェルを経由して第1の圧縮機1に供給される冷媒流
量として充分なため、液冷媒は第2の圧縮機2に流入す
ることはない。また、万一の液冷媒が吸入配管に流入し
てもバイパス路から供給される高温のガス冷媒により液
冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機2に流入する
ことはない。このようにして、第1の圧縮機1が運転し
第2の圧縮機2が停止している場合において第1の圧縮
機1が液バック状態にあっても、第2の圧縮機2の潤滑
油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低下しない
ため第2の圧縮機2が起動するときに潤滑油不足や潤滑
油の粘性不足等による潤滑不良が発生せず第2の圧縮機
2が破損することのない高信頼性を得ることができると
いう効果がある。
【0106】また、液バック状態が解消されてシェル温
度過熱度検出手段の検出過熱度が上昇してシェル温度過
熱度上限設定値以上となると開閉弁を閉弁することによ
り、バイパス路に冷媒がバイパスされず、冷房能力、暖
房能力が不足することを回避できるという効果がある。
【0107】また、再び液バック状態となった場合はシ
ェル温度過熱度検出手段の検出過熱度が低下してシェル
温度過熱度下限設定値以下となるため開閉弁を開弁する
ことにより、第2の圧縮機2の潤滑油は絶対量としても
減少せず潤滑油の濃度も低下しないため第2の圧縮機2
が起動するときに潤滑油不足や潤滑油の粘性不足等によ
る潤滑不良が発生せず第2の圧縮機2が破損することの
ない高信頼性を得ることができるという効果がある。
【0108】また、液バック状態をシェル温度過熱度検
出手段の検出過熱度で検知するため、吐出ガス温度また
は吐出ガス温度の過熱度で検知する場合では高圧縮比運
転時に液バックしているのに吐出ガス温度または吐出ガ
ス温度の過熱度が上昇し液バックしていないと誤検知し
たり、低圧縮比運転時に液バックしていないのに吐出ガ
ス温度または吐出ガス温度の過熱度が上昇せずに液バッ
クしていると誤検知したりすることがないという効果が
ある。
【0109】また、液バック状態をシェル温度過熱度検
出手段の検出過熱度で検知するため、シェル温度検出手
段の検出温度で検知するよりも圧力による補正が加わる
ため、より正確な検知が可能であるという効果がある。
【0110】以上のようにこの発明の請求項10による
空気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の
圧縮機2の吸入配管に接続するバイパス路を設け、バイ
パス路途中に流量制御装置を設けたので、第1の圧縮機
1が運転し第2の圧縮機2が停止している場合において
第1の圧縮機1が液バック状態にあってもバイパス路か
ら供給される高温のガス冷媒は第2の圧縮機2のシェル
を経由して第1の圧縮機1に供給される冷媒流量として
必要かつ十分な量にコントロールすることができるた
め、液冷媒は第2の圧縮機2に流入することはない。ま
た、万一の液冷媒が吸入配管に流入してもバイパス路か
ら供給される高温のガス冷媒により液冷媒は蒸発するの
で液冷媒が第2の圧縮機2に流入することはない。この
ようにして、第1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機2が
停止している場合において第1の圧縮機1が液バック状
態にあっても、第2の圧縮機2の潤滑油は絶対量として
も減少せず潤滑油の濃度も低下しないため第2の圧縮機
2が起動するときに潤滑油不足や潤滑油の粘性不足等に
よる潤滑不良が発生せず第2の圧縮機2が破損すること
のない高信頼性を得ることができるという効果がある。
【0111】また、バイパス路にはガス冷媒が供給され
ることはないため、冷房能力、暖房能力の不足は必要最
小限にとどめることができるという効果がある。
【0112】以上のようにこの発明の請求項11による
空気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の
圧縮機2の吸入配管に接続するバイパス路を設け、バイ
パス路途中に流量制御装置を設け、第1の圧縮機の吐出
配管または共通の吐出配管に高圧圧力検出手段を設け、
高圧圧力検出手段の検出圧力に応じて流量制御装置を制
御するので、第1の圧縮機1が運転し第2の圧縮機が停
止している場合において第1の圧縮機1が液バック状態
にあってもバイパス路から供給される高温のガス冷媒は
第2の圧縮機2のシェルを経由して第1の圧縮機1に供
給される冷媒流量として高圧圧力の高低に対して必要か
つ十分な量にコントロールすることができるため、高圧
圧力が低い場合にも液冷媒は第2の圧縮機2に流入する
ことはない。また、万一の液冷媒が吸入配管に流入して
もバイパス路から供給される高温のガス冷媒により液冷
媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機2に流入するこ
とはない。このようにして、第1の圧縮機1が運転し第
2の圧縮機2が停止している場合において第1の圧縮機
1が液バック状態にあっても、第2の圧縮機2の潤滑油
は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低下しないた
め第2の圧縮機2が起動するときに潤滑油不足や潤滑油
の粘性不足等による潤滑不良が発生せず第2の圧縮機2
が破損することのない高信頼性を得ることができるとい
う効果がある。
【0113】また、バイパス路には高圧圧力が高い場合
にも過剰にガス冷媒が供給されることはないため、冷房
能力、暖房能力の不足は必要最小限にとどめることがで
きるという効果がある。
【0114】以上のようにこの発明の請求項12による
空気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の
圧縮機2の吸入配管に接続するバイパス路を設け、バイ
パス路途中に流量制御装置を設け、第1の圧縮機1の運
転容量に応じて流量制御装置を制御するので、第1の圧
縮機1が運転し第2の圧縮機2が停止している場合にお
いて第1の圧縮機1が液バック状態にあってもバイパス
路から供給される高温のガス冷媒は第2の圧縮機2のシ
ェルを経由して第1の圧縮機に供給される冷媒流量とし
て第1の圧縮機1の運転容量に応じて必要かつ十分な量
にコントロールすることができるため、第1の圧縮機1
の運転容量が大きい場合にも液冷媒は第2の圧縮機2に
流入することはない。また、万一の液冷媒が吸入配管に
流入してもバイパス路から供給される高温のガス冷媒に
より液冷媒は蒸発するので液冷媒が第2の圧縮機2に流
入することはない。このようにして、第1の圧縮機1が
運転し第2の圧縮機2が停止している場合において第1
の圧縮機1が液バック状態にあっても、第2の圧縮機2
の潤滑油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低下
しないため第2の圧縮機2が起動するときに潤滑油不足
や潤滑油の粘性不足等による潤滑不良が発生せず第2の
圧縮機2が破損することのない高信頼性を得ることがで
きるという効果がある。
【0115】また、バイパス路には第1の圧縮機1の運
転容量が小さい場合にも過剰にガス冷媒が供給されるこ
とはないため、冷房能力、暖房能力の不足は必要最小限
にとどめることができるという効果がある。
【0116】以上のようにこの発明の請求項13による
空気調和装置においては、吐出配管より分岐し、第2の
圧縮機2の吸入配管に接続するバイパス路を設け、バイ
パス路途中に開閉弁を設け、一端がアキュムレータ内下
端部に連通し、他端がアキュムレータの流出管に接続さ
れた液面検出回路を設け、液面検出回路を加熱して液面
検出回路を湿り蒸気または飽和蒸気が流れると過熱蒸気
とし液冷媒が流れると湿り蒸気または飽和蒸気とする範
囲内の加熱容量を有する加熱手段を設け、液面検出回路
の出口部に液面検出用温度検出手段を設け、第1の圧縮
機1の吸入配管または第2の圧縮機2の吸入配管または
第1、第2の圧縮機の共通の吸入配管に低圧圧力検出手
段を設け、第1の圧縮機が運転し第2の圧縮機が停止す
る時において液面検出用温度検出手段の検出温度と低圧
圧力検出手段の検出圧力とから演算される液面検出過熱
度が予め設定された液面検出過熱度上限値より大きいと
開閉弁を閉弁し、液面検出過熱度が液面検出過熱度上限
値より予め小さく設定された液面検出過熱度下限設定値
より小さいと開閉弁を開弁するので、第1の圧縮機1が
運転し第2の圧縮機2が停止している場合において第1
の圧縮機1の起動時に開閉弁を開弁することにより第1
の圧縮機1が液バック状態にあってもバイパス路を流れ
る冷媒は常に高温のガス冷媒であり、第2の圧縮機の吸
入配管には常に高温のガス冷媒が供給され、かつバイパ
ス路から供給されるガス冷媒は第2の圧縮機2のシェル
を経由して第1の圧縮機1に供給される冷媒流量として
充分なため、液冷媒は第2の圧縮機2に流入することは
ない。また、万一の液冷媒が吸入配管に流入してもバイ
パス路から供給される高温のガス冷媒により液冷媒は蒸
発するので液冷媒が第2の圧縮機2に流入することはな
い。このようにして、第1の圧縮機1が運転し第2の圧
縮機2が停止している場合において第1の圧縮機1が液
バック状態にあっても、第2の圧縮機2の潤滑油は絶対
量としても減少せず潤滑油の濃度も低下しないため第2
の圧縮機2が起動するときに潤滑油不足や潤滑油の粘性
不足等による潤滑不良が発生せず第2の圧縮機2が破損
することのない高信頼性を得ることができるという効果
がある。
【0117】また、液バック状態が解消されて液面検出
過熱度が上昇して液面検出過熱度上限設定値以上となる
と開閉弁を閉弁することにより、バイパス路に冷媒がバ
イパスされず、冷房能力、暖房能力が不足することを回
避できるという効果がある。
【0118】また、再び液バック状態となった場合は液
面検出過熱度が低下して液面検出過熱度下限設定値以下
となるため開閉弁を開弁することにより、第2の圧縮機
2の潤滑油は絶対量としても減少せず潤滑油の濃度も低
下しないため第2の圧縮機2が起動するときに潤滑油不
足や潤滑油の粘性不足等による潤滑不良が発生せず第2
の圧縮機2が破損することのない高信頼性を得ることが
できるという効果がある。
【0119】また、液バック状態を直接液面検出回路に
て検知するためより正確な検知が可能であるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による空気調和装置の冷媒
系を中心とする冷媒回路図である。
【図2】この発明の実施例2〜10による空気調和装置
の冷媒系を中心とする冷媒回路図である。
【図3】この発明の実施例3による空気調和装置の制御
ブロック図である。
【図4】この発明の実施例4による空気調和装置の制御
ブロック図である。
【図5】この発明の実施例5による空気調和装置の制御
ブロック図である。
【図6】この発明の実施例7による空気調和装置の制御
ブロック図である。
【図7】この発明の実施例8による空気調和装置の制御
ブロック図である。
【図8】この発明の実施例9による空気調和装置の制御
ブロック図である。
【図9】この発明の実施例10による空気調和装置の制
御ブロック図である。
【図10】この発明の実施例3による空気調和装置の電
磁開閉弁制御手段37の制御内容を示すフローチャート
である。
【図11】この発明の実施例4による空気調和装置の電
磁開閉弁制御手段37の制御内容を示すフローチャート
である。
【図12】この発明の実施例5による空気調和装置の電
磁開閉弁制御手段37の制御内容を示すフローチャート
である。
【図13】この発明の実施例7による空気調和装置の電
磁開閉弁制御手段37の制御内容を示すフローチャート
である。
【図14】この発明の実施例8による空気調和装置の電
磁開閉弁制御手段37の制御内容を示すフローチャート
である。
【図15】この発明の実施例9による空気調和装置の電
磁開閉弁制御手段37の制御内容を示すフローチャート
である。
【図16】この発明の実施例10による空気調和装置の
電磁開閉弁制御手段37の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図17】この発明の実施例11による空気調和装置の
冷媒系を中心とする冷媒回路図である。
【図18】この発明の実施例11による空気調和装置の
制御ブロック図である。
【図19】この発明の実施例12による空気調和装置の
冷媒系を中心とする冷媒回路図である。
【図20】この発明の実施例12による空気調和装置の
制御ブロック図である。
【図21】この発明の実施例12による空気調和装置の
電磁開閉弁制御手段37の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図22】この発明の実施例13による空気調和装置の
冷媒系を中心とする冷媒回路図である。
【図23】この発明の実施例13による空気調和装置の
冷媒系を中心とする冷媒回路図である。
【図24】この発明の実施例14による空気調和装置の
冷媒系を中心とする冷媒回路図である。
【図25】この発明の実施例14による空気調和装置の
冷媒系を中心とする冷媒回路図である。
【図26】従来の空気調和装置の冷媒系を中心とする冷
媒回路図である。
【符号の説明】
A 熱源機 B 室内機 1,2 圧縮機 3 均油管 4,5,6 吐出配管 7,8,9 吸入配管 10 油分離器 11 四方切換弁 12 熱源機側熱交換器 13 絞り装置 14 室内側熱交換器 15 アキュムレータ 28 バイパス路 29 電磁開閉弁 41 流量制御装置

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列に接続され、いずれか一方のみの運
    転時には常時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮
    機、いずれか一方のみの運転時には停止する低圧シェル
    タイプの第2の圧縮機、前記第1及び第2の圧縮機のシ
    ェルどうしを結ぶ均油管、熱源機側熱交換器、絞り装置
    及び室内側熱交換器からなる冷媒回路を有するものにお
    いて、前記第1の圧縮機の吐出配管、または前記第1の
    圧縮機と前記第2の圧縮機の吐出配管との合流部、また
    は前記第1及び第2の圧縮機の吐出配管が合流後の共通
    の吐出配管より分岐し、前記第2の圧縮機の吸入配管に
    接続するバイパス路を設けたことを特徴とした空気調和
    装置。
  2. 【請求項2】 バイパス路途中に開閉弁を設けたことを
    特徴とする請求項第1項記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 第1の圧縮機が運転し前記第2の圧縮機
    が停止する時のみ前記開閉弁を開弁しその他の時には前
    記開閉弁を閉弁することを特徴とする請求項第2項記載
    の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 第1の圧縮機の吐出配管、または前記第
    1の圧縮機と前記第2の圧縮機の吐出配管との合流部、
    または前記第1及び第2の圧縮機の吐出配管が合流後の
    共通の吐出配管に設けられ流入配管、流出配管、油戻し
    配管を具備する油分離器と、第1の圧縮機の起動時に計
    時を開始し、前記第1の圧縮機の連続運転時間を計時す
    る圧縮機連続運転時間計時手段とを備え、前記第1の圧
    縮機が運転し前記第2の圧縮機が停止する時において前
    記第1の圧縮機の起動時に前記開閉弁を開弁し前記圧縮
    機連続運転時間計時手段の計時時間が予め設定された第
    1の設定時間に達すると前記開閉弁を閉弁することを特
    徴とする請求項第2項記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 第1の圧縮機の吐出配管、または前記第
    1の圧縮機と前記第2の圧縮機の吐出配管との合流部、
    または前記第1及び第2の圧縮機の吐出配管が合流後の
    共通の吐出配管に設けられ流入配管、流出配管、油戻し
    配管を具備する油分離器と、第1の圧縮機の起動時に計
    時を開始し、前記第1の圧縮機の連続運転時間を計時す
    る圧縮機連続運転時間計時手段及び第1及び第2の圧縮
    機が2台とも連続して停止している時間を計時する圧縮
    機連続停止時間計時手段とを備え、前記第1の圧縮機が
    運転し前記第2の圧縮機が停止する時において前記第1
    の圧縮機の起動時に前記開閉弁を開弁し、圧縮機連続停
    止時間計時手段の計時時間が予め設定された第2の設定
    時間に達しない起動の場合には前記圧縮機連続運転時間
    計時手段の計時時間が予め設定された第1の設定時間に
    達すると前記開閉弁を閉弁し、前記第1の圧縮機の起動
    が電源投入後1回目の起動または前記圧縮機連続停止時
    間計時手段の計時時間が予め設定された第2の設定時間
    に達する起動の場合には前記圧縮機連続運転時間計時手
    段の計時時間が前記第1の設定時間よりも長く予め設定
    された第3の設定時間に達すると前記開閉弁を閉弁する
    ことを特徴とする請求項第2項記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 第1の圧縮機の吐出配管、または前記第
    1の圧縮機と前記第2の圧縮機の吐出配管との合流部、
    または前記第1及び第2の圧縮機の吐出配管が合流後の
    共通の吐出配管に設けられ流入配管、流出配管、油戻し
    配管を具備する油分離器と、第1の圧縮機の吐出配管ま
    たは前記共通の吐出配管、または前記第1の圧縮機と前
    記第2の圧縮機の吐出配管との合流部に設けられた吐出
    温度検出手段とを備え、前記第1の圧縮機が運転し前記
    第2の圧縮機が停止する時において前記第1の圧縮機の
    起動時に前記開閉弁を開弁し前記吐出温度検出手段の検
    出温度が予め設定された吐出温度上限設定値以上となる
    と前記開閉弁を閉弁し前記吐出温度検出手段の検出温度
    が予め前記吐出温度上限設定値より低く設定された吐出
    温度下限設定値以下となると前記開閉弁を開弁すること
    を特徴とする請求項第2項記載の空気調和装置。
  7. 【請求項7】 第1の圧縮機と前記第2の圧縮機の吐出
    配管との合流部、または前記第1及び第2の圧縮機の吐
    出配管が合流後の共通の吐出配管に設けられ流入配管、
    流出配管、油戻し配管を具備する油分離器と、第1の圧
    縮機の吐出配管または前記共通の吐出配管、または前記
    第1の圧縮機と前記第2の圧縮機の吐出配管との合流部
    に設けられた吐出温度検出手段と、上記第1、第2の圧
    縮機の吐出側冷媒回路に設けられた第1の圧力検出手段
    とからなる吐出温度過熱度検出手段とを備え、第1の圧
    縮機が運転し前記第2の圧縮機が停止する時において前
    記第1の圧縮機の起動時に前記開閉弁を開弁し前記吐出
    温度過熱度検出手段の検出過熱度が予め設定された吐出
    温度過熱度上限設定値以上となると前記開閉弁を閉弁し
    前記吐出温度過熱度検出手段の検出過熱度が予め前記吐
    出温度過熱度上限設定値より低く設定された吐出温度過
    熱度下限設定値以下となると前記開閉弁を開弁すること
    を特徴とする請求項第2項記載の空気調和装置。
  8. 【請求項8】 第1の圧縮機の吐出配管、または前記第
    1の圧縮機と前記第2の圧縮機の吐出配管との合流部、
    または前記第1及び第2の圧縮機の吐出配管が合流後の
    共通の吐出配管に設けられ流入配管、流出配管、油戻し
    配管を具備する油分離器と、第1または第2の圧縮機の
    シェルに設けられたシェル温度検出手段とを備え、第1
    の圧縮機が運転し前記第2の圧縮機が停止する時におい
    て前記第1の圧縮機の起動時に前記開閉弁を開弁し前記
    シェル温度検出手段の検出温度が予め設定されたシェル
    温度上限値以上となると前記開閉弁を閉弁し前記シェル
    温度検出手段の検出温度が予め前記シェル温度上限設定
    値より低く設定されたシェル温度下限設定値以下となる
    と前記開閉弁を開弁することを特徴とする請求項第2項
    記載の空気調和装置。
  9. 【請求項9】 第1の圧縮機の吐出配管、または前記第
    1の圧縮機と前記第2の圧縮機の吐出配管との合流部、
    または前記第1及び第2の圧縮機の吐出配管が合流後の
    共通の吐出配管に設けられ流入配管、流出配管、油戻し
    配管を具備する油分離器と、第1または第2の圧縮機の
    シェルに設けられたシェル温度検出手段と第1、第2圧
    縮機の吸入側冷媒回路に設けられた第2の圧力検出手段
    とからなるシェル温度過熱度検出手段とを備え、第1の
    圧縮機が運転し前記第2の圧縮機が停止する時において
    前記第1の圧縮機の起動時に前記開閉弁を開弁し前記シ
    ェル温度過熱度検出手段の検出過熱度が予め設定された
    シェル温度過熱度上限設定値以上となると前記開閉弁を
    閉弁し前記シェル温度過熱度検出手段の検出過熱度が予
    め前記シェル温度過熱度上限設定値より低く設定された
    シェル温度過熱度下限設定値以下となると前記開閉弁を
    開弁することを特徴とする請求項第2項記載の空気調和
    装置。
  10. 【請求項10】 バイパス路途中に流量制御装置を設け
    たことを特徴とする請求項第1項記載の空気調和装置。
  11. 【請求項11】 第1の圧縮機の吐出配管または前記共
    通の吐出配管に高圧圧力検出手段を設け、前記高圧圧力
    検出手段の検出圧力に応じて流量制御装置を制御するこ
    とを特徴とする請求項第10項記載の空気調和装置。
  12. 【請求項12】 第1の圧縮機は運転容量制御可能な圧
    縮機であり、この第1の圧縮機の運転容量に応じて流量
    制御装置を制御することを特徴とする請求項第10項記
    載の空気調和装置。
  13. 【請求項13】 並列に接続され、いずれか一方のみの
    運転時には常時運転する低圧シェルタイプの第1の圧縮
    機、いずれか一方のみの運転時には停止する低圧シェル
    タイプの第2の圧縮機、前記第1及び第2の圧縮機のシ
    ェルどうしを結ぶ均油管、熱源機側熱交換器、絞り装
    置、室内側熱交換器及びアキュムレータからなる冷媒回
    路を有するものにおいて、前記第1の圧縮機の吐出配
    管、または前記第1の圧縮機と前記第2の圧縮機の吐出
    配管との合流部、または前記第1及び第2の圧縮機の吐
    出配管が合流後の共通の吐出配管より分岐し、前記第2
    の圧縮機の吸入配管に接続するバイパス路と、前記バイ
    パス路途中に設けられた開閉弁と、一端が前記アキュム
    レータ内下端部に連通し、他端が前記アキュムレータの
    流出管に接続された液面検出回路と前記液面検出回路を
    加熱して前記液面検出回路を湿り蒸気或いは飽和蒸気が
    流れたとき過熱蒸気とし、液冷媒が流れたとき湿り蒸気
    または飽和蒸気とする範囲内の加熱容量を有する加熱手
    段と、前記液面検出回路の出口部に設けた液面検出用温
    度検出手段、及び前記第1の圧縮機の吸入配管または前
    記第2の圧縮機の吸入配管または前記第1、第2の圧縮
    機の共通の吸入配管に設けた低圧圧力検出手段とを備
    え、前記第1の圧縮機が運転し前記第2の圧縮機が停止
    する時において前記液面検出用温度検出手段の検出温度
    と前記低圧圧力検出手段の検出圧力とから演算される液
    面検出過熱度が予め設定された液面検出過熱度上限値よ
    り大きいと前記開閉弁を閉弁し前記液面検出過熱度が液
    面検出過熱度上限値より予め小さく設定された液面検出
    過熱度下限値より小さいと前記開閉弁を開弁することを
    特徴とした空気調和装置。
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