JP2748789B2 - 吸収式冷凍機用吸収溶液 - Google Patents

吸収式冷凍機用吸収溶液

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収式冷凍機、詳しく
は直焚き発生器を備えた吸収式冷凍機に用いる吸収式冷
凍機用吸収溶液に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に直焚き発生器を備えた吸収式冷凍
機は、図3に示したものが知られている。図3に示した
吸収式冷凍機は、直焚き式の高温発生器1、低温発生器
2、凝縮器3、蒸発器4、吸収器5、ポンプ6等の機器
を備えており、吸収溶液としては、冷媒に水、吸収剤に
臭化リチウムを用いた臭化リチウム溶液が一般に使用さ
れている。
【0003】しかして、図3に示した吸収式冷凍機は、
高温発生器1で稀溶液を加熱し冷媒蒸気を発生させ、そ
して発生した高温の冷媒蒸気により、高温発生器1から
低温発生器2に送られる中間溶液を加熱し、更に冷媒蒸
気を発生させるのであり、また、高温発生器1及び低温
発生器2で発生した蒸気は凝縮器3で凝縮され、凝縮さ
れた液冷媒は減圧された蒸発器4で蒸発し、このときの
蒸発熱により該蒸発器4を通過する冷水を冷却して、室
内の冷房の熱源とする一方、低温発生器2からの濃溶液
は、吸収器5において前記蒸発器4で蒸発した冷媒蒸気
を吸収し稀溶液となり、この稀溶液はポンプ6により高
温発生器1に戻されるのである。
【0004】ところで、一般に、冷房を行うには前記蒸
発器4から出る冷水の温度を7℃に設定しており、この
ため、前記蒸発器4における冷媒の蒸発温度が5℃にな
るように、吸収器5に入る濃溶液の状態を、濃度65.
4%で、溶液温度を57℃より低くして、5℃で水を蒸
発させる蒸気圧以下になるようにしている。
【0005】即ち、吸収式冷凍機において、吸収器及び
発生器を小形化するためには、冷媒(水)の蒸発温度5
℃に相当する飽和蒸気圧での溶液温度を高くすることが
要求されるが、溶液温度(吸収器入口)を高くすると溶
液濃度が上がり、晶析点に近づくことになるのであり、
このため臭化リチウム溶液を用いる吸収式冷凍機におい
ては、溶液濃度65.4%、溶液温度を57℃が限度
で、それ以上にすることができないのである。
【0006】従って、この吸収式冷凍機では、以上のこ
とから溶液濃度を上げられないから、成績係数の向上
や、小形化にも限界があった。
【0007】そこで、以上の問題に鑑み、水の飽和蒸発
温度5℃に相当する蒸気圧下で溶液温度を上げられる吸
収溶液が、特開昭62−41564号公報に記載されて
いるように提案された。この吸収溶液は、水から成る冷
媒に吸収剤として臭化リチウム及び夭化リチウムを溶解
させると共にエチレングリコールを添加したものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の吸収
溶液では、エチレングリコールの添加により晶析点を上
げられ、それだけ吸収式冷凍機の成績係数を向上させら
れると共に、小形化も可能になるのであるが、前記エチ
レングリコールを用いた場合、バーナーを用いて直接濃
縮する直焚き式発生器を用いる吸収式冷凍機では次のよ
うな問題が生ずることが判明した。
【0009】即ち、直焚き発生器での発生温度は一般に
200℃より低い温度であるが、バーナーなどの熱源温
度は200℃より高温となっており、このため熱源に接
する溶液温度は局部的に200℃を越えることになる。
【0010】所が、前記エチレングリコールの分解温度
は200℃(共立出版株式会社発行の化学大辞典参照)
であるため、200℃を越えると酸化により分解するこ
とになり、長期にわたって使用すると溶液のPH値が低
下して冷却能力がダウンすることが生じ、7℃の冷水温
度が得られなくなることが判明した。
【0011】従って、エチレングリコールを用いた従来
の吸収溶液を用いた場合、長期にわたり安定した運転が
行えない問題が生じることになるのである。
【0012】しかして、本発明は、エチレングリコール
の分解温度が200℃であるのに対しポリエチレングリ
コールの分解温度が300℃(共立出版株式会社発行の
化学大辞典参照)であって、エチレングリコールが分解
する200℃以上になってもポリエチレングリコールは
分解せず、耐熱性がよい点に注目して発明したもので、
その目的は、直焚き式の発生器において吸収溶液が局部
的に過熱されても性能の低下がなく、長期にわたり安定
した運転ができると共に溶液温度を上げて成績係数の向
上ができ、かつ、小形化することもできる吸収溶液を提
供する点にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成し得る
ため、本発明は、直焚き式発生器1で発生した冷媒蒸気
を凝縮器3で凝縮して冷媒液にし、この冷媒液を蒸発器
4で蒸発させる一方、前記発生器1で冷媒蒸気を分離し
た濃溶液を吸収器5に送り、前記蒸発器4で蒸発した冷
媒蒸気を吸収器5で吸収し、冷媒蒸気を吸収した稀溶液
をポンプ6で前記吸収器5から前記発生器1に戻すよう
にした吸収式冷凍機に用いる吸収溶液であって、水から
成る冷媒と吸収剤との水溶液にポリエチレングリコール
を添加したのである。
【0014】また、吸収剤は臭化リチウムと塩化カルシ
ウムとから成るのが好ましい。
【0015】
【作用】直焚式の発生器1において加熱される稀溶液
が、エチレングリコールが分解する200℃以上に局部
的に過熱されることがあっても、ポリエチレングリコー
ルは分解しないから、吸収溶液のPH値が低下して吸収
溶液の冷却能力が低下するのを防止でき、長期にわたり
安定した運転ができる。しかも、溶液の晶析点を上げる
ポリエチレングリコールを添加しているから、吸収器5
における溶液温度を上げることにより、成績係数の向上
ができるし、また、吸収式冷凍機を小形化することがで
きる。
【0016】また、吸収剤は臭化リチウムと塩化カルシ
ウムとから成る場合、高価なリチウムの量を節約するこ
とができるから、安価な吸収溶液を用いて吸収式冷凍機
を運転することができる。
【0017】
【実施例】図3に示した吸収式冷凍機は、二つの発生器
で蒸気を発生させる二重効用型冷凍機であって、ガスバ
ーナー11をもった直焚式の高温発生器1及び蒸気管2
1を配管した低温発生器2の他に、冷却水管31を配管
した凝縮器3、冷水管41と冷媒散布管42を配管した
蒸発器4、冷却水管51と溶液散布管52を配管した吸
収器5及びポンプ6等の機器を備えており、前記ガスバ
ーナー11の直火による加熱により前記高温発生器1の
稀溶液から蒸気を発生させ、この高温の蒸発を前記蒸発
管21に送ると共に、稀溶液を中間溶液にして前記低温
発生器2に供給し、この中間溶液を前記蒸気管21を通
過する高温の蒸気により加熱して更に蒸気を発生させ、
中間溶液を濃溶液になるようにしている。
【0018】また、前記凝縮器3に設けた冷却水管31
に高温発生器1及び低温発生器2からの蒸気を接触さ
せ、この蒸気を凝縮して冷媒液とすると共に、この凝縮
熱を前記冷却水管31を流れる冷却水に与え、外部に棄
てるようにしている。
【0019】また、前記蒸発器4に設けた前記冷水管4
1に前記凝縮器3からの冷媒液を接触させ、この冷媒液
を5℃で蒸発させることにより、この蒸発熱により12
℃で前記冷水管41に流入する冷水を7℃に冷却し、冷
却した冷水を室内の冷房に用いている。
【0020】また、前記低温発生器2で蒸気を分離した
濃溶液を前記吸収器5に供給し、該吸収器5において、
濃溶液を前記溶液散布管52から前記冷却水管51上に
散布させて、前記蒸発器4で蒸発した蒸気を吸収させて
稀溶液にすると共に、この稀溶液を前記冷却水管51に
接触させ、蒸気を吸収するときに発生する吸収熱を、前
記冷却水管51を流れる冷却水に与え、外部に棄てるよ
うにしている。
【0021】そして、蒸気を吸収した稀溶液はポンプ6
で前記吸収器5から前記発生器1に戻されるようにして
いる。
【0022】尚、前記吸収器5の冷却水管51と前記凝
縮器3の冷却水管31とは連通しているのであって、前
記吸収器5の冷却水管51に32℃で流入する冷却水
は、該吸収器5から前記凝縮器3の冷却水管31に流入
し、該冷却水管31から38℃になって流出し、流出し
た冷却水はクーリングタワー(図示しない)で冷却され
るのである。また、図3において、7は、前記吸収器5
から前記高温発生器1に戻る低温の稀溶液と前記高温発
生器1から前記低温発生器2へ供給される高温の中間溶
液との間で熱交換を行う高温熱交換器、8は、前記吸収
器5から前記高温発生器1に戻る低温の稀溶液と前記低
温発生器2から前記吸収器5へ供給される高温の濃溶液
との間で熱交換を行う低温熱交換器、43は前記蒸発器
4の下部から前記冷媒散布管42に液冷媒を戻す冷媒ポ
ンプである。
【0023】しかして、本発明では、以上のような吸収
式冷凍機において用いる吸収溶液を、水から成る冷媒と
吸収剤との水溶液にポリエチレングリコールを添加して
形成したのである。
【0024】詳しくは、吸収溶液に無機塩を溶解させる
ことにより吸収溶液の蒸気圧を低下させることから、水
から成る冷媒に吸収剤として臭化リチウムLiBrと塩
化カルシウムCaClとを重量比で1:2になるように
溶解した水溶液を形成し、この水溶液にエチレングリコ
ールと同様に溶解度を広げて晶析点を上げるポリエチレ
ングリコールを添加するのであって、臭化リチウムと塩
化カルシウムとの合計とポリエチレングリコールとの重
量比が1:0.05になるようにポリエチレングリコー
ルを添加し、図1のデューリング線図で示される吸収溶
液を形成するのである。
【0025】また、臭化リチウムと塩化カルシウムとの
重量比を1:2にした状態で、臭化リチウムと塩化カル
シウムとの合計とポリエチレングリコールとの重量比を
変化させて、H2 O/LiBr・CaCl・ポリエチレ
ングリコール溶液の蒸発温度5℃における晶析温度を実
測したところ、図2に示したように、前記重量比を0.
05にしたとき64℃の晶析温度が得られたから、前記
したように、臭化リチウムと塩化カルシウムとの合計と
ポリエチレングリコールとの重量比が1:0.05にな
るようにポリエチレングリコールを添加したのであっ
て、ポリエチレングリコールの量を多くしてこの重量比
を大きくすると晶析温度は漸次低下して点線で示した臭
化リチウム溶液H2 O/LiBrの晶析温度57℃に近
づくのである。
【0026】尚、H2 O/LiBr・CaCl・ポリエ
チレングリコール溶液を形成するとき、臭化リチウムL
iBrとポリエチレングリコールと重量比を1:0.0
1から1:1.50の範囲にするのが好ましいし、ま
た、塩化カルシウムCaClとポリエチレングリコール
と重量比を1:0.01から1:3.00の範囲にする
のが好ましい。
【0027】次に、以上のような吸収溶液、即ち、冷媒
とする水H2 Oに臭化リチウムLiBrと塩化カルシウ
ムCaClとを重量比で1:2になるように溶解した水
溶液に、ポリエチレングリコールを重量比で1:0.0
5になるように添加したH2O/LiBr・CaCl・
ポリエチレングリコール溶液を用いた吸収式冷凍機の運
転において、該吸収溶液が変化するサイクルを、図1に
示したデューリング線図により説明する。
【0028】前記高温発生器1で吸収剤(臭化リチウム
LiBr+塩化カルシウムCaCl)濃度67%の稀溶
液をガスバーナー11により加熱し、高温の蒸気を発生
させると、稀溶液はA点からB点に至り、吸収剤濃度7
1%の中間溶液になる。そして、高温熱交換器7で熱交
換した中間溶液は低温発生器2に入り(B点からC点に
至る)、該低温発生器2において前記蒸気管21を流れ
る高温の蒸気により加熱され、更に蒸気を発生して、C
点からD点に至り中間溶液が吸収剤濃度72%の濃溶液
になる。
【0029】そして、前記高温発生器1及び低温発生器
2で発生した蒸気は凝縮器3で凝縮され、凝縮された液
は減圧された蒸発器4内で前記冷水管41から熱を奪っ
て蒸発する一方、低温発生器2の吸収剤濃度72%の濃
溶液は、前記低温熱交換器8で熱交換を行ってD点から
E点に至り、前記吸収器5の溶液散布管52に入り、前
記冷却水管51上に散布され、E点の濃溶液は、蒸発器
4で蒸発した蒸気を吸収してF点に至り、吸収剤濃度6
7%の稀溶液となり、前記ポンプ6により前記高温発生
器1に戻るのであって、戻る途中において前記低温熱交
換器8及び高温熱交換器7で加熱されてF点からA点に
戻り、前記ガスバーナー11により再度加熱され、A点
からB点に至るのである。
【0030】しかして、図1から明らかなように、前記
吸収器5に入る濃溶液の状態は、E点で示すように吸収
剤濃度72%で、かつ、濃溶液の温度は58℃であっ
て、5℃で水を蒸発させる蒸気圧下での状態を、吸収剤
濃度75%で、溶液温度を64℃まで可能にでき、吸収
器5に入る濃溶液の状態を、濃度65.4%で、溶液温
度を57℃より低くしている臭化リチウムを吸収剤とし
た吸収溶液に比較して、運転範囲を、高濃度かつ高温側
へ拡大できるのである。
【0031】従って、前記吸収器5に供給する濃溶液の
温度を高くでき、この濃溶液温度と、前記クーリングタ
ワーにおいて外気で冷却されて前記吸収器5の冷却水管
51に流入する冷却水の温度との温度差を大きくするこ
とができるから、前記吸収器5における熱交換効率を、
吸収剤として臭化リチウムを用いた吸収溶液に比較して
約20%程度向上させることができる。この結果、溶液
温度を上げて成績係数を1.0から1.2に向上させる
ことができ、前記吸収器5における熱交換量を一定とす
る場合、濃溶液の温度を高くするだけ前記吸収器5の伝
熱面積を小さくでき、それだけ吸収式冷凍機を小形化で
きるのである。
【0032】また、前記高温発生器1において前記ガス
バーナー11の直火により稀溶液を加熱することによ
り、全体として170℃程度に加熱される稀溶液が、直
火によりエチレングリコールが分解する200℃以上に
局部的に過熱されることがあっても、エチレングリコー
ルより耐熱性のよいポリエチレングリコールは分解しな
いから、吸収溶液のPH値の低下を防止することができ
る。従って、吸収溶液の冷却能力が低下するのを防止す
ることができ、長期にわたり安定した運転ができる。
【0033】更に、臭化リチウムLiBrと塩化カルシ
ウムCaClとを用いているから、吸収剤として臭化リ
チウムLiBrのみを用いる場合に比較して塩化カルシ
ウムCaClを溶解させただけ、高価なリチウムの量を
節約することができ、安価な吸収溶液を用いることがで
きる。
【0034】尚、図1に示した実施例では、臭化リチウ
ムと塩化カルシウムとの合計とポリエチレングリコール
との重量比が1:0.05になるようにしたが、図2か
ら判るようにこの重量比を、1:0.05〜0.1にし
てもよい。また、水から成る冷媒に臭化リチウムLiB
rと塩化カルシウムCaClとを重量比で1:2になる
ように溶解したが、この重量比に限定するものでない。
【0035】また、以上説明した実施例では、本発明の
吸収溶液を、高温発生器1と低温発生器2とで蒸気を発
生させる二重効用の吸収式冷凍機に用いた運転について
説明したが、本発明の吸収溶液は、直焚き式の高温発生
器のみで蒸気を発生させる単効用の吸収式冷凍機に用い
ることができるのは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、直焚き
式発生器1で発生した冷媒蒸気を凝縮器3で凝縮して冷
媒液にし、この冷媒液を蒸発器4で蒸発させる一方、前
記発生器1で冷媒蒸気を分離した濃溶液を吸収器5に送
り、前記蒸発器4で蒸発した冷媒蒸気を吸収器5で吸収
し、冷媒蒸気を吸収した稀溶液をポンプ6で前記吸収器
5から前記発生器1に戻すようにした吸収式冷凍機に用
いる吸収溶液であって、水から成る冷媒と吸収剤との水
溶液にポリエチレングリコールを添加したから、直焚式
の発生器1において加熱される稀溶液が、エチレングリ
コールが分解する200℃以上に局部的に過熱されるこ
とがあっても、ポリエチレングリコールは分解しないか
ら、吸収溶液のPHが低下して吸収溶液の冷却能力が低
下するのを防止でき、長期にわたり安定した運転ができ
る。しかも、溶液の晶析点を上げるポリエチレングリコ
ールを添加しているから、吸収器5における溶液温度を
上げることにより成績係数の向上ができるし、また、吸
収式冷凍機を小形化することができる。
【0037】また、吸収剤は臭化リチウムと塩化カルシ
ウムとから成ることにより、高価なリチウムの量を節約
することができるから、安価な吸収溶液を用いて吸収式
冷凍機を運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる吸収溶液の一例が示すデューリ
ング線図である。
【図2】臭化リチウムと塩化カルシウムとの合計とポリ
エチレングリコールとの重量比に対する蒸発温度5℃に
おける吸収溶液の晶析温度の変化を示すグラフである。
【図3】吸収式冷凍機の配管図である。
【符号の説明】
1 (直焚式の高温)発生器 3 凝縮器 4 蒸発器 5 吸収器 6 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−41564(JP,A) 特開 平2−38481(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直焚き式発生器1で発生した冷媒蒸気を
    凝縮器3で凝縮して冷媒液にし、この冷媒液を蒸発器4
    で蒸発させる一方、前記発生器1で冷媒蒸気を分離した
    濃溶液を吸収器5に送り、前記蒸発器4で蒸発した冷媒
    蒸気を吸収器5で吸収し、冷媒蒸気を吸収した稀溶液を
    ポンプ6で前記吸収器5から前記発生器1に戻すように
    した吸収式冷凍機に用いる吸収溶液であって、水から成
    る冷媒と吸収剤との水溶液にポリエチレングリコールを
    添加したことを特徴とする吸収式冷凍機用吸収溶液。
  2. 【請求項2】 吸収剤は臭化リチウムと塩化カルシウム
    とから成る請求項1記載の吸収式冷凍機用吸収溶液。
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