JP2748639B2 - 缶蓋供給装置 - Google Patents

缶蓋供給装置

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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、積み重ねた多数の缶蓋を、最前列の缶蓋よ
り1枚づつ繰り出して次工程に送るための缶蓋供給装置
に関する。
「従来の技術」 従来、清涼飲料水容器等に使用される缶蓋の製造工程
においては、製造した缶蓋の傷や開封用タブの取付状態
等を確認するための検査が必須であり、この検査を高速
で自動的に行う検査装置が要求されていた。例えば、最
近では生産性向上のため、缶蓋を従来よりも格段に速い
速度(1分間に数百枚)で連続的に自動検査する装置が
検討され始めている。そして、このためには缶蓋を高速
で一枚づつ供給する装置が必要であった。
ところが、従来知られているフィーダと称される装置
(例えば水平方向に物品を移送し供給するもの)は動作
速度に限界があり、前記検査装置の高速度化要求に対応
することができなかった。
そこで、出願人は以下のような缶蓋供給装置を発案し
開発した。
すなわち、缶蓋を積層した状態で積層方向に移動自在
に保持する保持機構と、この保持機構に保持された最前
列の缶蓋の両側に配置され外周に傾斜溝が形成された繰
出カムとを備え、重力あるいはバネ等の手段により積層
された缶蓋を繰出カム側に付勢した状態で、これら繰出
カムの回転につれ、その傾斜溝に最前列の缶蓋の外周部
を同時にはめ込み、この缶蓋を傾斜溝の傾斜に従って前
記積層方向に移動させることにより、缶蓋の供給を一方
向に回転する繰出カムによって高速で行う装置である。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、このような供給装置は、次工程においてト
ラブルが発生した場合には、当然その供給動作を停止す
る必要がある。
ところが、上記のような供給装置の場合、繰出カムは
高速で回転しているため、例えば繰出カムの駆動源の電
源供給を停止しても慣性により回り続け、直ぐに缶蓋の
供給を停止することができなかった。このため、次工程
で不具合がある状態で缶蓋が供給されてしまい、例えば
次工程が検査装置である場合、検査不良が発生するとい
う問題があった。
また、次工程が復帰して運転を再開する際には、繰出
カムが所定の高速回転に達するまで時間がかかり、通常
の運転が開始されるまでの時間が長いという問題もあっ
た。
なお、繰出カムを直ぐに停止させるためにブレーキを
設けることが考えられるが、この場合でも上記運転再開
が遅れるという問題は解決できない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、繰出
カムを回転させたまま缶蓋の供給を即座に停止そして再
開させることができる缶蓋供給装置を提供することを目
的としている。
「課題を解決するための手段」 本発明の請求項1の缶蓋供給装置は、一端に缶蓋導出
口を有し缶蓋を積層した状態で積層方向に移動自在に保
持する保持機構と、該保持機構の缶蓋導出口の側方に配
置されて外周に傾斜溝が形成された複数の繰出カムとを
備え、これら繰出カムの回転につれ、それぞれの前記傾
斜溝に前記缶蓋導出口の最前列の缶蓋の外周部が同時に
はめ込まれて、該缶蓋が前記傾斜溝の傾斜に従って前記
積層方向に移動し繰り出されるように構成された缶蓋供
給装置であって、 前記缶蓋導出口において繰出カムに未だはめ込まれて
いない最前列側の缶蓋の外周部下側に近接離間するよう
に複数の進退自在なストッパが設けられ、該各ストッパ
の先端には該ストッパが前進した際に前記缶蓋の外周部
下側に当接する接触面が形成されているとともに、前記
ストッパの接触面の先端には該ストッパが前進した際に
前記缶蓋の外周部下側を前記ストッパの接触面に誘導す
る傾斜面が形成され、かつ前記各ストッパには前記缶蓋
の外周部に連なる内側壁に当接しない範囲内において前
記ストッパを進退させる移動機構が設けられたことを特
徴としている。また、本発明の請求項2は、前記ストッ
パが板状に形成され、該ストッパの先端が凹形状に形成
されたことを特徴としている。
「作用」 本発明の請求項1の缶蓋供給装置によれば、移動機構
によって複数のストッパを缶蓋導出口の缶蓋側に向かっ
て移動(前進)させ、該各ストッパの先端に形成された
傾斜面を未だ繰出カムにはめ込まれていない最前列側の
缶蓋の外周部下側に押し当てて、該傾斜面に沿って前記
最前列の缶蓋の外周部を前記傾斜面に連なる接触面に誘
導することにより、前記缶蓋の繰出方向に直交する面内
において前記各繰出カムのうちいずれの繰出カムにも近
づかないように前記最前列の缶蓋を規制する一方、該最
前列の缶蓋を前記各繰出カムから保持機構側に(缶蓋の
繰出方向に対して反対方向に)離間させるとともに、前
記ストッパの接触面によって前記最前列の缶蓋を接触支
持することにより、保持機構に保持され未だ繰り出され
ていない集積状態の缶蓋を、これら缶蓋を繰出カム側に
向かわせようとする重力等の力に反して、静止状態に維
持する。このため、繰出カムが回転していても、最前列
の缶蓋の外周部は、繰出カムに接近することがなく、該
繰出カムに接触して損傷することがないとともに、繰出
カムの傾斜溝にはめ込まれず、缶蓋の供給が即座に停止
する。その上、前記傾斜面がストッパの先端に設けられ
ていることに加えて、前記ストッパの移動が移動機構に
よって前記缶蓋の内側壁に当接しない範囲に限定されて
いるから、最前列の缶蓋の内側壁がストッパに接触する
ことがなく該缶蓋の健全性が損なわれることがない。
また逆に、このストッパを移動機構によって後退させ
れば、即座に缶蓋の供給を再開することができる。
さらに、本発明の請求項2によれば、複数のストッパ
を缶蓋導出口の缶蓋側に向かって移動させ、各ストッパ
の先端の傾斜面を最前列の缶蓋の外周部下側に押し当て
た際に、板状のストッパの先端に形成された凹形状によ
って、前記缶蓋の繰出方向に直交する面内において、前
記各繰出カムのうちいずれの繰出カムにも近づかないよ
うに前記最前列の缶蓋をより確実に規制し、かつ各繰出
カムから等距離に位置するように前記缶蓋を移動させる
から、回転中の繰出カムに接触干渉することがない上
に、たとえ、該缶蓋の位置が前記繰出方向に直交する面
内において多少ずれていたとしても、ストッパの前進と
ともに該ストッパの凹形状の先端に形成された傾斜面に
より前記ずれをより円滑に修正することができ、ストッ
パの先端と最前列の缶蓋の内側壁とが接触干渉すること
を完全に防止できる。
「実施例」 以下、第1図〜第10図により本発明の一実施例を説明
する。
第1図は、本発明の一実施例である缶蓋供給装置1
を、缶蓋の自動検査装置2に付設した状態を示す平面図
である。
まず全体を簡単に説明すると、自動検査装置2は、缶
蓋供給装置1から1枚づつ落とされる缶蓋Kを、ターン
テーブル3の外周に複数配設した載置台S上に載せ、こ
れら載置台Sを所定位置(停止位置P1から停止位置P5
での位置)で自転させつつターンテーブル3を間欠回転
させるものである。そして、停止位置P3,P4にそれぞれ
配した検査機構4,5で缶蓋Kの寸法,外傷,タブ固定状
態などを調べた後、停止位置P7において排出機構7によ
り缶蓋Kを排出路8から導出するようになっているもの
である。そして、前記缶蓋の載置は停止位置P1(以下、
“供給位置P1"と呼ぶ)において行うようになってい
る。
つぎに、缶蓋供給装置1について詳細に説明する。第
2図に示すように、ターンテーブル3の缶蓋供給位置P1
の上方には台板10が水平に固定されている。この台板10
には、第3図と第4図に示すように、供給位置P1の真上
に缶蓋Kより大きい開口部(缶蓋導出口)11が形成さ
れ、この開口部11の四方には取付部材12を介してガイド
棒(缶蓋保持機構)13がそれぞれ垂直に固定され、これ
らガイド棒13の間に、水平に積み上げた缶蓋Kが昇降自
在に支持されるようになっている。
台板10上にはまた、開口部11をはさんでターンテーブ
ル3の内側と外側に、第2図のように筒体14がそれぞれ
垂直に固定され、これら筒体14の内部には、回転自在に
カム軸15が支持されている。これらカム軸15の上端には
プーリ16が固定され、また下端にはターンテーブル3の
上方近傍においてそれぞれ繰出カム17が水平かつ同じ高
さで固定されている。
繰出カム17は樹脂製または金属製で、その外周面には
第9図(展開図)に示すように、周方向に対して傾斜し
た傾斜溝18、並びにカム17の上端において傾斜溝18の延
長方向に連なる段部19が周方向一定長に亙ってそれぞれ
形成されている。また、この段部19の傾斜溝18に連なる
側と反対側には、段部19に連なるテーパ状の切欠部20が
設けられている。
ここで、各繰出カム17は、第10図に示すように互いに
完全な同形とされ、互いの軸線を一致させる平行移動と
軸線回りの180度回転移動とによって形状が一致する関
係にある。また、段部19の上下幅(繰出カム17の軸方向
の幅)は缶蓋Kの外周凸部KAの幅に略等しく設定され、
段部19及び切欠部20の径方向の深さは外周凸部KAの突出
量と略等しく設定されている。そして、二つの繰出カム
17の軸間距離(すなわちカム軸15間の距離)は、第10図
に示すように、缶蓋Kが二つの繰出カム17の間に位置し
てこの両側の外周凸部KAがそれぞれ同時に各繰出カム17
の段部19にはまり込むように設定されている。
また、傾斜溝18の深さ寸法は段部19の深さ寸法に等し
く設定され、傾斜溝18の幅寸法は、缶蓋Kの外周凸部KA
の両端がそれぞれ同時にはまり込むように外周凸部KAの
幅よりも十分大きく設定されている。
さらに、各繰出カム17の上面には第6図、第8図〜第
10図に示すように極めて薄い金属板21が押さえ板22で固
定されている。金属板21は、例えばJIS特殊用途鋼SK−
4よりなり、その周縁のカム軸15の軸芯からの距離は一
部を除いて繰出カム17の半径と等しく設定され、この金
属板21の周縁部21aが段部19の傾斜溝18に続く端側を覆
うようになっている。
台板10の側方には、第2図および第3図に示すよう
に、各繰出カム17を回転するための駆動機構23が設置さ
れている。この駆動機構23は、台板10に固定状態の台板
10a上に一対の支持筒24を隣接して垂直に固定し、これ
ら支持筒24内に軸受を介して駆動軸25を支持し、これら
駆動軸25の上端にそれぞれプーリ26,27を積層状に固定
したものである。そして、これらプーリ26と対をなす前
記プーリ16との間には、それぞれタイミングベルト28が
巻回され、またそれぞれのプーリ27の間にはタイミング
ベルト29が巻回されている。
また、支持筒24の上端部にはそれぞれアーム30が回動
位置変更自在に取り付けられ、その端部に取り付けられ
たローラ31が各タイミングベルト28に押し当てられて、
ベルト28に張力を加えている。一方、支持筒24間の上部
であってアーム30と反対側には、ベルト29に向かって位
置変更可能にローラ32が設けられ、このローラ32がベル
ト29に押し当てられてベルト29に張力が加えられるよう
になっている。
さらに、一方の駆動軸25の下側には駆動入力軸33が連
結され、この駆動入力軸33が図示していない駆動源によ
って駆動されることにより駆動軸25が第3図において反
時計方向に回転するようになっている。
そして、この缶蓋供給装置1には、第4図〜第6図に
示すように、繰出カム17に未だはめ込まれていない最前
列側の缶蓋外周部KAの下側に近接離間するように進退自
在なストッパ板40と、該ストッパ板(ストッパ)40を進
退させるエアシリンダ(移動機構)41とがそれぞれ二つ
設けられている。
すなわち、その上面40a(接触面)が台板10よりも下
方であって前記金属板21よりも若干上方に位置するスト
ッパ板40が、開口部11をはさむようにターンテーブル3
の周方向の両側に水平に配置され、台板10に固定状態の
部材42に対してリニアガイド43を介して前記周方向に移
動自在に取り付けられている。
また、エアシリンダ41はこれらストッパ板40の後方に
位置して軸線が水平になるように台板10上に固定され、
そのロッド41aが台板10の開口部10bを貫通して配された
連結部材44により前記リニアガイド43の可動部43a(す
なわち、ストッパ板40)に固定状態とされている。
ここで、ストッパ板40の先端は缶蓋Kの外周に沿うよ
うに円弧状の凹形状とされ、また、第7図に示すよう
に、この先端上面40aには傾斜面40bが形成されている。
そして、このストッパ板40の先端の寸法あるいは傾斜面
40bの傾斜角度等は、このストッパ板40の缶蓋K側に向
かう移動(前進)により、未だ繰出カム17の段部19より
下方に落ち込んでいない最前列側の缶蓋Kの外周部KAが
ストッパ板40の傾斜面40bを経由して上面40aに乗り上げ
るように設定されている。
また、シリンダ41のストロークはストッパ板が前進し
た時に、ストッパ板40の先端が缶蓋Kの内側壁KBに当接
しないようになっている。
なお、前記繰出カム17の回転位相は前記駆動入力軸33
を駆動する駆動源等に連設されたパルスエンコーダ等に
より検出されるようになっており、この検出信号に基づ
いてシリンダ41がタイミングを計って動作し、繰出カム
17に取り込まれ始める缶蓋Kの外周部KAにストッパ板40
の先端が真横から当接することがないようになってい
る。
上記装置を使用するには、まずガイド棒13の間に、多
数の缶蓋Kを表を上にして積層状態に挿入した後、駆動
源を作動させればよい。すると、各プーリー16,26,27は
すべて第3図において反時計方向に回転し、各繰出カム
17も同方向に回転する。
繰出カム17,17がこの方向に回転すると、まず、第10
図に示すように積層された最下端(最前列)の缶蓋Kの
外周凸部KAが繰出カム17の切欠部20を通過して段部19に
落ち込み、段部19は周方向に平行なのでここで缶蓋Kは
一旦水平に支持される。なおこの時、下から2番目の缶
蓋K(後続の缶蓋)の下面は金属板21と同じ高さに揃え
られている。さらに繰出カム17が回転すると、最下端の
缶蓋Kと2番目の缶蓋Kの間に金属板21の周縁部21aが
差し入れられ、最下端の缶蓋Kの外周凸部KAは周縁部21
aと段部19の間を通って傾斜溝18に入り、この缶蓋Kは
傾斜溝18の傾斜に従って下降する一方、2番目の缶蓋K
は金属板21の上面に載ってそのままの位置に保たれ下降
しない。やがて最下端の缶蓋Kは傾斜溝18の下端から外
れて自由落下し、ターンテーブル3の載置台S上に載
る。以下同様に、1回転する毎に1枚づつ缶蓋Kが下方
に繰り出される。
そして、缶蓋の供給を停止したい時には、シリンダ41
を作動させてストッパ板40を前進させればよい。この結
果、未だ段部19にはまり込んでいない最前列側の缶蓋K
の外周部KAは、ストッパ板40の傾斜面40bに沿って移動
し上面40aに乗り上げる。これにより、前記最前列の缶
蓋Kが缶蓋Kの繰出方向に直交する面内において前記各
繰出カム17のうちいずれの繰出カム17にも近づかないよ
うに規制される一方、該最前列の缶蓋Kが前記各繰出カ
ム17から保持機構13側に(缶蓋Kの繰出方向に対して反
対方向に)離間させられるとともに、前記ストッパ板40
の上面40aによって前記最前列の缶蓋Kを接触支持する
ことにより、保持機構13に保持され未だ繰り出されてい
ない集積状態の缶蓋Kを、これら缶蓋Kを繰出カム17側
に向かわせようとする重力等の力に反して、静止状態に
維持する。このため、繰出カム17が回転し続けていて
も、最前列の缶蓋Kの外周部KAは、繰出カム17に接近す
ることがなく、該繰出カム17に接触して損傷することが
ないとともに、前記缶蓋Kが繰出カム17の段部19に落ち
込めなくなるから、缶蓋Kの供給が即座に停止する。そ
の上、前記傾斜面40bが、凹形状に形成されたストッパ
板40の先端に設けられているとともに、該ストッパ板40
の移動がシリンダ41によって前記缶蓋Kの内側壁KBに当
接しない範囲に限定されているから、最前列の缶蓋Kの
内側壁KBがストッパ板40に接触することがなく該缶蓋K
の健全性が損なわれることがない。また、逆に供給を再
開したい時には、ストッパ板40の後退させてやれば、即
座に供給が開始される。
したがって、上記の缶蓋供給装置1においては、各繰
出カム17を定速回転するだけで、積層した缶蓋Kを正確
な一定周期で1枚づつ確実に送ることができ、動作信頼
性が極めて高いうえ、繰出カム17の回転速度を変えれば
任意に缶蓋Kの供給間隔を調整でき、缶蓋検査装置2の
高速処理化に容易に対応できる。また、構成および動作
が単純であるからコストが安く、故障のおそれも少な
い。
そして、缶蓋の供給が即座に停止,再開できるので、
次工程にトラブルが発生した際の損害を最小限に押さえ
ることができるという効果がある。
また、この装置では繰出カム17を樹脂または表面処理
した金属で成形する一方、その上面には金属板21を固定
しているので、長期間使用しても繰出カム17の上面が磨
耗せず、同時に傾斜溝18と缶蓋Kとの当たりを柔らかく
することができるため、傾斜溝18の幅が摩耗によって増
加し難い。また、この幅が摩耗により増加したとして
も、前述のような最下端の缶蓋Kと後続の缶蓋Kを金属
板21が分離する作用によって、缶蓋Kは必ず一枚だけ下
降し繰り出される。したがって、長期の使用においても
その機能が維持されるとともに、傾斜溝に入る際の衝撃
が少ないので缶蓋Kに傷が付きにくいという利点も有す
る。
なお、本発明は上記実施例のみに限られず、例えば両
繰出カム17の傾斜溝18の向きを異ならせ、これら繰出カ
ム17を互いに反対方向に回転させるようにしてもよい。
また、繰出カム17やストッパ板40は2つに限らず、缶
蓋Kの周囲に3つ以上配設してもよい。
さらに、この供給装置は垂直に配置するだけでなく、
必要に応じて傾斜状態や水平状態など任意の向きに配置
してよい。ただし、その場合には、積層した缶蓋を缶蓋
保持機構内において繰出カムに向けて付勢する手段を設
ける必要がある。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明の請求項1の缶蓋供給装
置は、一端に缶蓋導出口を有し缶蓋を積層した状態で積
層方向に移動自在に保持する保持機構と、該保持機構の
缶蓋導出口の側方に配置されて外周に傾斜溝が形成され
た複数の繰出カムとを備え、これら繰出カムの回転につ
れ、それぞれの前記傾斜溝に前記缶蓋導出口の最前列の
缶蓋の外周部が同時にはめ込まれて、該缶蓋が前記傾斜
溝の傾斜に従って前記積層方向に移動し繰り出されるよ
うに構成された缶蓋供給装置であって、 前記缶蓋導出口において繰出カムに未だはめ込まれて
いない最前列側の缶蓋の外周部下側に近接離間するよう
に複数の進退自在なストッパが設けられ、該各ストッパ
の先端には該ストッパが前進した際に前記缶蓋の外周部
下側に当接する接触面が形成されているとともに、前記
ストッパの接触面の先端には該ストッパが前進した際に
前記缶蓋の外周部下側を前記ストッパの接触面に誘導す
る傾斜面が形成され、かつ前記各ストッパには前記缶蓋
の外周部に連なる内側壁に当接しない範囲内において前
記ストッパを進退させる移動機構が設けられたものであ
るから、移動機構によって複数のストッパを缶蓋導出口
の缶蓋側に向かって移動(前進)させ、該各ストッパの
先端に形成された傾斜面を未だ繰出カムにはめ込まれて
いない最前列側の缶蓋の外周部下側に押し当てて、該傾
斜面に沿って前記最前列の缶蓋の外周部を前記傾斜面に
連なる接触面に誘導することにより、前記缶蓋の繰出方
向に直交する面内において前記各繰出カムのうちいずれ
の繰出カムにも近づかないように前記最前列の缶蓋を規
制する一方、該最前列の缶蓋を前記各繰出カムから保持
機構側に(缶蓋の繰出方向に対して反対方向に)離間さ
せるとともに、前記ストッパの接触面によって前記最前
列の缶蓋を接触支持することにより、保持機構に保持さ
れ未だ繰り出されていない集積状態の缶蓋を、これら缶
蓋を繰出カム側に向かわせようとする重力等の力に反し
て、静止状態に円滑に維持することができる。この結
果、繰出カムが回転していても、最前列の缶蓋の外周部
は、繰出カムに接近することがなく、該繰出カムに接触
して損傷することがないとともに、繰出カムの傾斜溝に
はめ込まれることがなく、従って缶蓋の供給を即座に停
止することができる。その上、前記傾斜面がストッパの
先端に設けられていることに加えて、該ストッパの移動
が移動機構によって前記缶蓋の内側壁に当接しない範囲
に限定されているから、最前列の缶蓋の内側壁がストッ
パに接触することがなく該缶蓋の健全性が損なわれるこ
とがない。さらに、本発明の請求項2によれば、複数の
ストッパを缶蓋導出口の缶蓋側に向かって移動させ、各
ストッパの先端の傾斜面を最前列の缶蓋の外周部下側に
押し当てた際に、板状のストッパの先端に形成された凹
形状によって、前記缶蓋の繰出方向に直交する面内にお
いて、前記各繰出カムのうちいずれの繰出カムにも近づ
かないように前記最前列の缶蓋をより確実に規制し、か
つ各繰出カムから等距離に位置するように前記缶蓋を移
動させるから、回転中の繰出カムに接触干渉することが
ない上に、たとえ、該缶蓋の位置が前記繰出方向に直交
する面内において多少ずれていたとしても、ストッパの
前進とともに該ストッパの凹形状の先端に形成された傾
斜面により前記ずれをより円滑に修正することができ、
ストッパの先端の最前列の缶蓋の内側壁とが接触干渉す
ることを完全に防止できる。このように、本発明の缶蓋
供給装置によれば、缶蓋(特に最前列の缶蓋)を回転し
ている繰出カムや進退するストッパから完全に保護する
ことができ、かつ前記缶蓋が損傷することを確実に防止
することができる上に、移動機構によるストッパの進退
操作だけで、缶蓋の繰出カム側への供給を容易に停止す
ることができ、あるいは再開することができる。しか
も、各繰出カムを定速回転するだけで、積層した缶蓋を
一定周期で1枚づつ確実に送ることができ、動作信頼性
が高いうえ、繰出カムの回転速度を変えれば任意に缶蓋
の供給間隔を調整でき、高速化に容易に対応できる。ま
た、構成が単純であるからコストも安く、故障のおそれ
も少ない等の利点を有する。
そして、缶蓋の供給が即座に停止,再開できるので、
次工程にトラブルが発生した際の損害を最小限に押さえ
ることができるという効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は本発明の一実施例を説明するための図
である。 第1図は本発明に係わる缶蓋供給装置の使用状態を示す
平面図、第2図および第3図はそれぞれ缶蓋供給装置の
縦断面図および平面図、第4図はストッパ板の詳細を示
す缶蓋供給装置の要部平面図、第5図は第4図のX−Z
矢視図、第6図は第4図のX−Y矢視図、第7図はスト
ッパ板と缶蓋との位置関係を示す図であって第6図にお
いて符号VIIで示す部分の拡大図、第8図は第6図のVII
I矢視図、第9図は繰出カムの展開図、第10図は装置の
作用を示す側面図である。 K……缶蓋、KA……缶蓋の外周凸部、KB……缶蓋の内側
壁、1……缶蓋供給装置、2……缶蓋検査装置(次工
程)、11……缶蓋導出口(開口部)、13……ガイド棒
(缶蓋保持機構)、17……繰出カム、18……傾斜溝、40
……ストッパ板(ストッパ)、40a……接触面(上
面)、40b……傾斜面、41……移動機構(エアシリン
ダ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 道仁 静岡県駿東郡小山町菅沼1500番地 三菱 金属株式会社富士小山工場内 (56)参考文献 特開 昭56−139242(JP,A) 特開 昭54−65162(JP,A) 特公 昭59−21245(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に缶蓋導出口を有し缶蓋を積層した状
    態で積層方向に移動自在に保持する保持機構と、該保持
    機構の缶蓋導出口の側方に配置されて外周に傾斜溝が形
    成された複数の繰出カムとを備え、これら繰出カムの回
    転につれ、それぞれの前記傾斜溝に前記缶蓋導出口の最
    前列の缶蓋の外周部が同時にはめ込まれて、該缶蓋が前
    記傾斜溝の傾斜に従って前記積層方向に移動し繰り出さ
    れるように構成された缶蓋供給装置であって、 前記缶蓋導出口において繰出カムに未だはめ込まれてい
    ない最前列側の缶蓋の外周部下側に近接離間するように
    複数の進退自在なストッパが設けられ、該各ストッパの
    先端には該ストッパが前進した際に前記缶蓋の外周部下
    側に当接する接触面が形成されているとともに、前記ス
    トッパの接触面の先端には該ストッパが前進した際に前
    記缶蓋の外周部下側を前記ストッパの接触面に誘導する
    傾斜面が形成され、かつ前記各ストッパには前記缶蓋の
    外周部に連なる内側壁に当接しない範囲内において前記
    ストッパを進退させる移動機構が設けられたことを特徴
    とする缶蓋供給装置。
  2. 【請求項2】ストッパが板状に形成され、該ストッパの
    先端が凹形状に形成されたことを特徴とする請求項1記
    載の缶蓋供給装置。
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