JP2748232B2 - タフテッドカーペット製造法 - Google Patents

タフテッドカーペット製造法

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JP2748232B2
JP2748232B2 JP6802994A JP6802994A JP2748232B2 JP 2748232 B2 JP2748232 B2 JP 2748232B2 JP 6802994 A JP6802994 A JP 6802994A JP 6802994 A JP6802994 A JP 6802994A JP 2748232 B2 JP2748232 B2 JP 2748232B2
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cut pile
cut
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功 根来
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  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タフテイングカーペッ
トの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パイル布帛のパイル面からは、パイルを
構成する繊維の一部が抜け出ることが多い。このように
パイル面から抜け出る繊維は遊び毛と称され、この遊び
毛は、ループパイルよりもカットパイルに、又、パイル
糸にフイラメント糸を使用している場合よりも紡績糸を
使用している場合に発生し易い。
【0003】その理由は、カットパイルがフイラメント
糸によって構成されている場合は、そのフイラメント糸
の切り口であるカットパイルの上端部分の各フイラメン
ト繊維はバックステッチへと続いており、裏打用接着剤
を塗布裏打して仕上げた場合にはカットパイルの下端部
分において各フイラメント繊維が裏打用接着剤により一
次基布に接着固定されているので遊び毛となって抜け出
ることはないが、カットパイルが紡績糸によって構成さ
れている場合、その紡績糸が一定の長さに切断された短
繊維によって構成されているので、カットパイルの上端
の切り口に現れる一部の短繊維はバックステッチに至る
までに途切れた繊維破片となり、その繊維破片がバック
ステッチに至るまで続く他の短繊維に絡まってカットパ
イルの一部を構成しているに過ぎないので、パイル面を
擦ったり電気掃除機をかけたりすると、その繊維破片が
遊び毛となって抜け出ることになると言う訳である。
【0004】このため、紡績糸をパイルに用いてカット
パイルを形成したタフテイングカーペットでは、その繊
維破片が遊び毛となって抜け出ないようにするため、パ
イル面をブラッシングして毛並みを揃えて仕上げ、その
際カットパイルに混在する繊維破片を掻き取ることとし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然るに、カットパイル
を構成する紡績糸がクリンプを有する短繊維に成る場合
には、その短繊維間がクリンプによって強く絡まり合っ
ているので、ブラッシングによっては繊維破片を完全に
は掻き出すことは出来ず、その掻き出されることなくカ
ットパイル中に残った繊維破片は、使用中に遊び毛とな
って抜け出て不快感を与えることになる。
【0006】
【発明の目的】そこで本発明は、クリンプを有する短繊
維を素材とする紡績糸をカットパイルに用いたタフテッ
ドカーペットに遊び毛が発生しないようにすることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、クリンプを有
する熱可塑性合成繊維の紡績ラップ11に搦糸12を巻
き付けて結束した無撚結束紡績糸を一次基布13にタフ
テイングしてカットパイルを形成し、裏打用接着剤15
を塗布してバックステッチ14を一次基布13に接着固
定し、パイル面に加熱体16を圧着して一方向に擦り、
次に、逆方向に擦る摩擦操作を数回繰り返し、加熱体1
6に接するカットパイルの上端から2〜5mmの深さに
至る表層部分17を構成する熱可塑性合成繊維のクリン
プを引き伸ばして熱セットすることを特徴とするタフテ
イングカーペット製造法を要旨とするものである。
【0008】
【実施例】以下、図示する実施例により本発明を説明す
る。加熱体16は、カットパイルを構成する熱可塑性合
成繊維の融点(K)の−50℃〜−20℃(K−50℃
〜K−20℃)の範囲に加熱する。例えば、カットパイ
ルを構成する熱可塑性合成繊維がポリエステル繊維の場
合は210℃前後(210±10℃)に、ナイロンの場
合は190℃前後(190±10℃)に、アクリル繊維
の場合は180℃前後(180℃±10℃)の温度に加
熱して熱セットする。加熱体16には、軸芯方向に続く
溝をロール周面に有し、その溝からヤスリ状舌片27が
突き出ており、シーズヒーター18を内蔵する数基のポ
リッシャーシリンダーロール19を利用し、これがガイ
ドロール間20・21を移動するタフテッドカーペット
22のパイル面に当ててそれぞれ正方向又は逆方向に回
転駆動する。
【0009】
【作用】本発明においてカットパイルを構成する糸条
は、その構成する短繊維が撚り合わされずに平行に引き
揃えられた紡績ラップ(スライバー)11であるから、
パイル面に加熱体16を当てて一方向に擦り、次に、逆
方向に擦る摩擦操作を数回繰り返すと、カットパイルは
前後に擦られて倒され、パイル面には熱可塑性合成繊維
の切り口23の他にカットパイルの表層部分17を構成
する熱可塑性合成繊維の側面が現れることになる。この
カットパイルの表層部分17を構成する熱可塑性合成繊
維の側面の長さは、ステッチゲージ(隣合うカットパイ
ルとカットパイルの間隔)に比例し、ステッチゲージが
4〜7mmでパイル長が5〜10mmの通常のタフテッ
ドカーペットでは、2〜5mmになる。
【0010】加熱体16は、この表面に現れるカットパ
イルの切り口23と熱可塑性合成繊維の表層部分17を
擦ることになり、その前後に擦る方向を変える度に表層
部分17が開毛し、切り口23からバックステッチに至
る途中で端末24が途切れた短繊維の繊維破片23は加
熱体16に擦られて抜き取られ、裏打用接着剤によって
接着固定されたバックステッチ14まで続く熱可塑性合
成繊維は抜き取られることなく、その表層部分17はそ
の融点(K)よりも若干低い温度に加熱体16に引き揃
えられ、そのクリンプが引き伸ばされたまま熱セットさ
れることになる。
【0011】その場合、カットパイルが熱可塑性合成繊
維の紡績ラップ11に搦糸12を巻き付けて結束した無
撚結束紡績糸によって構成されたものであり、熱可塑性
合成繊維が撚り合わされずに平行に引き揃えられた紡績
ラップ11の状態にあるので、切り口23からバックス
テッチに至る途中で途切れた繊維破片23は抵抗なく加
熱体16に抜き取られ、その後遊び毛の原因となる繊維
破片23が取り残されることはなく、又、カットパイル
の表層部分17を構成する熱可塑性合成繊維も平行に引
き揃えられた状態で引き伸ばされたまま熱セットされる
ので、その表層部分17は無クリンプの状態になる。
【0012】かくして、表層部分17が無クリンプであ
り、その表層部分17からバックステッチ14に至る下
層部分16がクリンプを有する熱可塑性合成繊維によっ
てパイル層が構成され、遊び毛25の発生しないカット
パイルタフテッドカーペット22が得られることにな
る。
【0013】そのパイル層の表層部分17を構成する熱
可塑性合成繊維が無クリンプになっているので光沢があ
り、そこに使用中に付着した塵埃が吸引除去し易く、従
って、電気掃除機などによって掃除し易いタフテッドカ
ーペット22が得られることになる。一方、パイル層の
下層部分17を構成する熱可塑性合成繊維はクリンプを
有するので、カットパイルは嵩高に開毛して一次基布1
3の表面を覆い、クッション性を有するタフテッドカー
ペット22が得られる。
【0014】
【発明の効果】上記の通り本発明によると、使用中に遊
び毛25が発生せず、パイル面に光沢があり、掃除し易
く、カットパイルが嵩高に開毛してクッション性のある
タフテッドカーペット22が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタフテッドカーペットの製造過程
における拡大断面斜視図である。
【図2】本発明に係るタフテッドカーペットの製造過程
における側面図である。
【符号の説明】
11 紡績ラップ 12 搦糸 13 一次基布 14 バックステッチ 15 裏打用接着剤 16 加熱体 17 表層部分 18 シーズヒーター 19 ポリッシャーシリンダーロール 20 ガイドロール 21 ガイドロール 22 タフテッドカーペット 23 切り口 24 端末 25 繊維破片(遊び毛) 26 下層部分 27 舌片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリンプを有する熱可塑性合成繊維の紡
    績ラップ11に搦糸12を巻き付けて結束した無撚結束
    紡績糸を一次基布13にタフテイングしてカットパイル
    を形成し、裏打用接着剤15を塗布してバックステッチ
    14を一次基布13に接着固定し、パイル面に加熱体1
    6を圧着して一方向に擦り、次に、逆方向に擦る摩擦操
    作を数回繰り返し、加熱体16に接するカットパイルの
    上端から2〜5mmの深さに至る表層部分17を構成す
    る熱可塑性合成繊維のクリンプを引き伸ばして熱セット
    することを特徴とするタフテイングカーペット製造法。
  2. 【請求項2】 カットパイルを構成する熱可塑性合成繊
    維の融点(K)の−50℃〜−20℃(K−50℃〜K
    −20℃)の範囲に加熱体16を加熱することを特徴と
    する前掲請求項1に記載のタフテイングカーペット製造
    法。
JP6802994A 1994-03-12 1994-03-12 タフテッドカーペット製造法 Expired - Lifetime JP2748232B2 (ja)

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JPH07252765A JPH07252765A (ja) 1995-10-03
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