JP2747998B2 - フックテープ及びアイテープ用のオートカッター - Google Patents

フックテープ及びアイテープ用のオートカッター

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JP2747998B2
JP2747998B2 JP26648496A JP26648496A JP2747998B2 JP 2747998 B2 JP2747998 B2 JP 2747998B2 JP 26648496 A JP26648496 A JP 26648496A JP 26648496 A JP26648496 A JP 26648496A JP 2747998 B2 JP2747998 B2 JP 2747998B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブラジャー、ボデー
スーツ等のフック金具及びアイ金具をテープ状の生地に
一定の間隔にて多数縫付けた長尺状のフックテープ及び
アイテープ(以下、単に「テープT」という。)を自動
的に所定長さに切断するフックテープ及びアイテープ用
のオートカッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テープTには一般に次に示すよう
なものがある。 a)図23、図24に示すようにテープ生地tにフック
金具(以下、単に「フックH」という。)を所定の間隔
にて1列に縫付けたフックテープT。 b)図25、図26に示すようにテープ生地t、t
アイ金具(以下、単に「アイE」という。)を所定の間
隔にて1列に縫付けた1列縫いアイテープT。 c)図27、図28に示すようにテープ生地t、t
にアイE、Eを所定の間隔にて各々X,X
と2列並行に縫付けた2列縫いアイテープT。 d)図29、図30に示すようにテープ生地t,t
,tにアイE、E、Eを各々X、X
と3列並行に縫付けた3列縫いアイテープT。そ
して、これらの各テープTはフックH又はアイEの縫付
け専用ミシンで縫製されている。
【0003】又、これらのテープTを切断するためのテ
ープカッターには次のようなものがあった。 a)図31に示すように、テープTの上部に設けた送り
爪90にて二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に移
動させることにより、フックH又はアイEを引っ掛けて
テープT自体を移送させ、そのテープTの先端部を可動
刃91の後方へ送り出し、次いで、前記可動刃91を下
げ、固定刃92とかみ合わせることにより前記テープT
の先端部を切断するようにしたテープカッター。
【0004】b)図32に示すように、前記と同様に送
り爪90を二点鎖線で示す位置から移動させることによ
り、テープTの先端部をアンビル93と呼ばれる金型刃
の後方へ送り出し、次いで、前記アンビル93を下げ、
ホーン94と呼ばれる共鳴体に圧接してコンバーター9
5及びブースター96を介して超音波による機械的エネ
ルギーを前記ホーン94に作用させることにより、前記
テープTの先端部を溶解切断するようにしたテープカッ
ター。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したフックH又は
アイEの縫付け専用ミシンで縫製されたテープTには次
のような欠点があった。 a)2〜3列縫いアイテープT、Tの場合、1〜3
列目X、X、Xのいずれかの列のアイE
、Eの並びが不揃いのテープTが出来る。例え
ば、図33に示すように3列縫いアイテープTの2列
目XのアイEが1列目XのアイEと3列目X
のアイEに対してズレて縫上がる場合がある。このよ
うにアイEがアイE、Eに対してズレて縫上がる
ことを「並行ズレ」と言い、一般にこの「並行ズレ」の
寸法、すなわちy寸法が1mm以上になると不良品とな
る。
【0006】b)フックH又はアイEが所定位置に縫付
けられていないテープTが出来る。例えば、図34、図
35に示すようにフックテープT又は3列縫いアイテ
ープTにはフックH又はアイEが縫付けられていな
い部分M、すなわち「歯ヌケ」がある。このフックH又
はアイEが所定位置に縫付けられていないことを一般に
「歯ヌケ」と言い、このテープは当然のことながら不良
品となる。
【0007】このようにテープTに「並行ズレ」や「歯
ヌケ」があると、このテープTを従来のテープカッター
により所定間隔に切断する事が出来ない。すなわち、従
来のテープカッターは図31、図32に示されているよ
うに送り爪90でフックH又はアイEを引っかけること
によりテープTを移送し切断しているので、そのテープ
Tを一定寸法に次々と切断するためにはフックH又はア
イEが一定寸法で次々と規則正しく縫付けられているこ
とが条件である。
【0008】このような理由により、従来のテープカッ
ターでテープTを自動的に切断するには、前以て作業者
が、目視にてテープTを検査し、フックH又はアイEの
「並行ズレ」や「歯ヌケ」があれば、その部分をハサミ
で除去しなければならなかった。
【0009】又、前記「並行ズレ」や「歯ヌケ」の部分
を切断除去しないで使用する場合には、両者の側部に例
えばマジック等で黒色の太線マークを引いておき、その
太線マークを従来のテープカッターに設けたセンサー
(図示せず)にて検出するように構成することにより、
従来のテープカッターの運転を一時的に停止させ、前記
「並行ズレ」や「歯ヌケ」の部分を除去処理している。
【0010】そして、この作業者の目視によるテープT
の検査作業は、特に「並行ズレ」の検査において1.5
mm以上大きく並行ズレしている場合は比較的発見し易
く、又それが不良品だと判断し易いが、約0.5〜1.
5mm位の並行ズレの場合は発見しにくく、又それが不
良品かどうか判断し難く、そのためスケールでいちいち
計測して判定するという手数のかかる検査手段を採って
いた。
【0011】又、このテープTを必要とする業者の中に
は、テープTを一定寸法に切断したカッットテープとし
てではなく、テープTを長尺の状態で、すなわち全長が
50〜100m位のテープTとして納入を希望する業者
があり、この長尺なテープTを目視にて検査すること
は、作業者にとって面倒な作業で疲労の大きなものであ
った。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決したもので、テープTの所定量の送り出しに際し、
送り爪90を用いることなく、ローラーにて送り出し、
フックH又はアイEを検出する近接センサを用いること
により、「並行ズレ」や「歯ヌケ」のないカットテープ
を得て不良品を自動的に検出除去するようにしたもので
ある。
【0013】すなわち、本発明の第一は、テープTの進
行方向に沿って設けられた長手状の受板2の上部に、上
下に摺動可能に配置された検出ホルダー50の一側部下
端に鉤状の切欠き51を形成し、残る一側部52の下端
を、受板2上を連続的に移動するフック金具又はアイ金
具を長手方向に多数固定したフックテープ又はアイテー
プのテープ部分上面に軽く接触させ、前記切欠き51部
分の下部にフッックテープ又はアイテープに固定された
フック金具又はアイ金具部分を通過させると共に、該フ
ック金具又はアイ金具の有無を検出ホルダー50の後部
に設けた近接センサ58により検出し、所定ピッチにて
フックテープ又はアイテープ上の所定の位置に正確に固
定されたフック金具又はアイ金具を検出した際、受板2
上を移送されるフックテープ又はアイテープを近接セン
サ58の後方にて自動的に切断することを特徴とするフ
ックテープ及びアイテープ用のオートカッターである。
【0014】又、本発明の第二は、上記第一の発明にお
いて、検出ホルダー50及び近接センサ58が、フック
テープ又はアイテープの進行方向に複数並行に配置され
ているフックテープ及びアイテープ用のオートカッター
である。
【0015】又、本発明の第三は、上記第一又は第二の
発明において、受板2上に載置されたテープTの進行方
向の一側部に設けられたガイド板17の内側の前部に、
先端部が内側の斜め前方下部に張り出した腕部分83の
先端をテープの進行方向と平行で側面視横U字状のアー
ル状部82に形成し、該アール状部82を受板2上に載
置されたテープTの上テープ生地tの折り返し端Jに
当接させると共にテープTの金具の上面に接するように
配置することにより、該アール状部82にて上テープ生
地tの折り曲げ部をすくい起こし、該腕部分83にて
すくい起こした上テープ生地tを折り返すようにした
テープ返しガイド81を装着し、一方、ガイド板17の
後部にはテープの進行方向と平行、かつ垂直に配置さ
れ、その下端が受板2上に載置されたテープTの金具の
上面とほぼ同レベルに設定された板状の垂直部86を備
えると共に、該垂直部86の下端から約1.5mm上の
後方位置には、この垂直部86の前端から上送りローラ
ー27の直前まで水平に張り出した平面部87を備え、
前記垂直部86の下端部を受板2に載置されたテープT
の上テープ生地tの折り返し端Jに当接配置させるこ
とにより、該垂直部86にて折り返した上テープ生地t
の折り返し端Jをガイドし、平面部87にて折り返さ
れた上テープ生地tの上面をガイドするようにした返
しテープ案内のための上ガイド85を装着したテープ折
り返し機構80を備えたアイテープ用のオートカッッタ
ーである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の代表的な実施の形
態を図面に基づき説明する。図1、図2は本発明に係る
フックテープ及びアイテープ用のオートカッターの左側
図面と平面図で、図中右側がオートカツターの前部、左
側が後部となり、カツトするテープTは矢印Qで示すよ
うに前部から後部に送られる過程においてカツトされる
ものである。図中2はテープTを載置し移送するための
受板で、この受板2はブロック状の枠体1の上面に水平
状に固定されており、前端部下方に傾斜部を有するもの
である。
【0017】そして、この受板2の上面には前記テープ
Tの両側をガイドするためのテープ案内機構10が設け
られており、このテープ案内機構10は、前記受板2の
上方に、テープの進行方向(矢印Q)と直交する方向に
ガイド棒11を水平に設け、このガイド棒11の左右に
1対の移動式のカラー12、15をはめ込み、このカラ
ー12、15の各々の上部には手でゆるめたり締めたり
出来る丸いつまみ付止めネジ13、16が設けられてい
る。
【0018】そして、この左右のカラー12、15の各
々の内側には、前記受板2上を進行するテープTの両側
を挟むようにテープTの進行方向、すなわち、オートカ
ッターの前後方向に板状のガイド板14、17が受板2
に対して垂直に取付けられ、このガイド板14、17の
前方端部は、前記受板2の傾斜部を登り切った位置まで
延びて各々約20°外方に曲げられており、又、このガ
イド板14、17の後端部は後記するテープTの上送り
ローラー27の直前まで延びている。
【0019】そして、このガイド板14、17は、互い
に対向するように前記カラー12、15を各々ガイド棒
11に沿って移動させることにより、受板2に載置され
たテープTの両側に摺動可能に当接させた状態にて、各
々の丸いつまみ付き止めネジ13、16にて固定するよ
うになっている。
【0020】図2中の18は、テープTが移送途中にお
いて反ったり、曲がったりして浮き上がらないようにガ
イドするためにテープの進行方向と平行に、かつテープ
Tの上面から約1mm上方に水平配置された直線部19
を備えた上ガイド棒で、この上ガイド棒18は前記左側
に配置されたカラー12にネジ止めされている。
【0021】又、前記ガイド板14、17の後方には、
図1に示すようにテープTを受板2の後方へ送り出すた
めのテープ送りローラー機構20が設けられており、こ
のテープ送りローラー機構20は前記受板2の後端中央
部に形成された開口部3に、前記枠体1に固定されたパ
ルスモーター22の回転軸23にタイミングベルト24
を介して回転可能に連結された下送りローラー21を設
け、この下送りローラー21の上部には、図3に示すよ
うに、この下送りローラー21と平ギャー25、26を
介して回転可能に連結された上送りローラー27が、受
板2上のテープTを挟持する状態にて設けられている。
【0022】そして、この上送りローラー27は、常時
下向きのバネ圧力が掛けられ、前記下送りローラー21
に圧接しており、この上送りローラー27は、図1に示
すようにテコ機構(図示せず)を介して係合された上げ
レバー8を矢印K方向に押し下げることにより、前記下
送りローラー21から約6mm程度持ち上げられるよう
に構成されている。
【0023】又、この上送りローラー27の外周面に
は、図3に示すように、フックテープTのフックHを
通過させるために、そのフックHの高さより約1.5m
m深く彫り込まれた透かし溝28が設けられていると共
に、テープTが上送りローラー27の回転に伴い進行す
る時、上送りローラー27の外周面にへばり着いて反り
上がるのを防止するために、後記するガイド線89の先
端部を挿入するための4ケ所の狭い透かし溝29が設け
られている。
【0024】又、図1、図2中の9は、下送りローラー
21に連結された手回しプーリーで、このプーリー9
を、作業者が手動で回すことにより前記上下の上送りロ
ーラー27と下送りローラー21を回転し得るようにな
っている。
【0025】一方、前記上送りローラー27の後方に
は、図1、図4に示すように、テープTを所定長さのカ
ットテープに切断するためのテープ切断機構30が設け
られており、このテープ切断機構30は、前記受板2の
後端に固定刃31を設け、この固定刃31の上方に、前
記枠体1に固定されたブレーキ付モーター(図示せず)
の作動により回転運動を伝達するエキセンクランク機構
(図示せず)を介して上下動可動に設けられた可動刃3
2を設け、この可動刃32の側部下方に張り出したガイ
ド部33を前記固定刃31の一端に接触させている。そ
して、この可動刃32を下げて前記固定刃31にかみ合
わせることにより、テープTを切断するようになってい
る。
【0026】又、前記可動刃32の直前には、図1、図
2に示すようにテープTに縫付けられたフックH及びア
イEの金具を検出するための金具検出機構35が3連設
けられており、この金具検出機構35は、図2、図5に
示すように、3列縫いアイテープTの1列目Xに対
応したものについて説明すると、前記上送りローラー2
7の両側部に垂直に備えられた支持台4、5の上面に、
前記受板2と平行に配置すると共にテープの進行方向と
直交する方向に一定の間隔(以下、この間隔を「平行す
き間39」と言う。)をあけて2本の角状の案内レール
36、37を平行に設け、この案内レール36、37の
上面に移動台40を設け、この移動台40の下端に突出
した前記平行すき間39と一致させたガイド部41を、
前記案内レール36、37の平行すき間39にはめ込
む。
【0027】そして、この2本の案内レール36、37
の下面には、図5に示すように、その中央に段部43を
形成すると共にその段部43を前記平行すき間39には
め込んだ段付ナット42が前記移動台40と対向して設
けられ、この段付ナット42に前記移動台40の中央に
設けられた止めネジ45をねじ込んで締め込むことによ
り、前記移動台40を案内レール36、37に固定する
と共に、この止めネジ45をゆるめることにより前記移
動台40を前記案内レール36、37に沿って水平に移
動し得るようになっている。
【0028】さらに、前記移動台40の後端面には、図
5、図6に示すように横断面凹型のガイドレール48と
その内部をベアリングを介して上下動可能な摺動体49
とからなる直線案内ユニット47が設けられ、この直線
案内ユニット47の摺動体49の後面には下端部が前後
に長く前方がやや上方に傾斜している検出ホルダー50
が固定されている。
【0029】図7、図8に基づきアイテープTの検出
状態について説明する。この検出ホルダー50は、その
下端に鉤状の切欠き51が形成され、その切欠き51に
より残された一側部52の下面がアイテープTの上面
に軽く接するように配置され、その切欠き51の上面は
アイEの厚さ寸法(約0.8mm)と同じ寸法、すな
わち約0.8mmの高さで滑りやすい状態に形成すると
共に前方がやや上方に傾斜しており、この切欠き51の
下方をアイテープtに縫付けられたアイEがアイE
の厚さにおけるバラツキの許容誤差の範囲内のものにお
いては引っ掛かることなくスムースに通過し得るように
なっている。
【0030】尚、前記検出ホルダー50の切欠き51
は、厚味が約0.8mmのアイE用に約0.8mmの
高さに設計したが、0.8mm以外の厚味のアイEやア
イEより高いフックHの場合には、そのアイEやフック
Hの高さに応じて前記切欠き51の高さを設計すれば良
い。
【0031】又、この検出ホルダー50の上端前部に
は、図5に示すように、上切欠き溝53と下切欠き溝5
4が設けられており、この両切欠き溝53と54に前記
移動台40の前端部上面に固定された検出ホルダー押え
用の線バネ46の先端を選択的に引っかけられるように
なっている。 従って、検出ホルダー50の上切欠き溝
53に線バネ46を引っかけることにより、図7、図8
に示すように、前記検出ホルダー50の下端の一側部5
2の下面が受板2上に載置されたアイテープTの上面
に軽く接触し、図9に示すように、下切欠き溝54に線
バネ46を引っかけることにより、検出ホルダー50自
体を受板2から約6mm程度浮かして持ち上げられるよ
うになっている。
【0032】次に図10、図11に基きフックテープT
の検出状態について説明する。フックテープTにお
いてはフックHの高さがアイEより高いため、図7、
図8の状態の検出ホルダー50における一側部52の下
面に、図10、図11に示すような滑り板55を増設し
て検出ホルダー50の下端位置を底上げする必要があ
る。
【0033】この滑り板55は側面L字状のもので、こ
の滑り板55を前記検出ホルダー50の側部に備えられ
た2個のネジ穴56、56(図5参照)に2本の止めネ
ジ57、57で取付けて受板2に載置されたフックテー
プTに接触させると、検出ホルダー50の切欠き51
がフックテープTの上面から約3mm程度の高さ位置
に持ち上げられ、この切欠き51の下方をフックテープ
に縫付けられた高さが約3mm程度あるフックHが
引っかかることなく通過し得るようになっている。
【0034】尚、この滑り板55は、前記検出ホルダー
50をアイテープ用に設計し、その検出ホルダー50を
フックテープTにも兼用で使用したいと考え、アイE
よりも高いフックHに対応して検出ホルダー50を底
上げするために検出ホルダー50の側部にネジ57、5
7にて固定するように設計したものである。
【0035】さらに、この検出ホルダー50の後端に
は、図5に示すように、円筒状の近接センサ58が垂直
に設けられており、この検出センサ58は、その検出ヘ
ッド先端が図8、図11に示すように、前記検出ホルダ
ー50の下側の切欠き51の上面と同一位置に固定され
ている。
【0036】尚、前記検出ホルダー50の切欠き51の
高さをアイE又はフックHの高さに合わせて設計した
理由は、アイE又はフックHを形成するための線材の
線径が一般に約0.8mmと細く、その細い線径のアイ
又はフックHを安定した状態で、しかも正確に近接
センサ58で検出するには、その近接センサ58を可能
な限りアイEとフックHに接近させる必要があるため
である。
【0037】又、前記検出ホルダー50を直線案内ユニ
ット47を介して上下動可能に構成した理由は、テープ
Tが検出ホルダー50の下面の下方を通過する際、テー
プT及びそのテープTの上面に固定されたアイE又はフ
ックHの高さが各々バラツキによって変化しても、その
変化に対応して検出ホルダー50が上下することによ
り、テープTが引っ掛かることなくスムースに進行し得
るようにするためである。
【0038】又、前記3連の金具検出機構35、35、
35の外側には、図12に示すように、テープTの先端
部両側をガイドするためのテープ先案内機構60が設け
られており、このテープ先案内機構60は、図12、図
13に示すように、前記移動台40、40、40の両外
側部の案内レール36、37上面に各々移動ブロック6
1、61を設け、この移動ブロック61、61の下端に
形成された突出部62を前記案内レール36、37の平
行すき間39にはめあわせる。
【0039】さらに、この案内レール36、37の下面
には、前記各々の移動ブロック61、61に対向配置さ
れ、この案内レール36、37の平行すき間39にはめ
込まれた段付ナット63、63が設けられ、この各々の
段付ナット63、63に前記移動ブロック61、61の
中央に設けられた止めネジ64、64をねじ込んで締め
付けることにより、前記移動ブロック61、61を案内
レール36、37に固定すると共に、この止めネジ6
4、64をゆるめることにより、前記移動ブロック6
1、61を前記案内レール36、37に沿って水平に移
動し得るように構成されている。
【0040】さらに、前記各々の移動ブロック61、6
1の後端には、テープTの進行方向と平行に、かつ前記
受板2に対して垂直に配置された板状のガイド片65、
65が設けられ、このガイド片65、65は、前記上送
りローラー27の直後から前記可動刃32の直前までの
間のテープTを案内するように配置されており、各々の
ガイド片65、65をこの受板2に載置されたテープT
の両側に当接させた状態にて、前記止めネジ64、64
を締め付けて移動ブロック61、61と共に案内レール
36、37に固定するようになっている。
【0041】図5、図13中の49は、前記移動台40
及び移動ブロック61の各々の止めネジ45及び64を
取り外した時、各々の段付きナット42及び63が落下
しないように受け止めるために設けられた受金で、前記
前側の案内レール36の前面に固定されている。
【0042】又、図3、図5中の89は、前記上送りロ
ーラー27を回転可能に支持している支軸28に連結さ
れた水平レール29に垂直部をネジ止めされた5本の側
面視略鉤形のガイド線で、この5本のガイド線89、8
9、89、89、89の先端部は各々前記上送りローラ
ー27の5ヶ所の透かし溝29、29、29、29、2
9内に挿入され、テープの進行方向に、かつテープT
の上面から約1mm上方にほぼ水平に配置されている。
【0043】又、前記上送りローラー27の直前上方に
は、図2、図14に示すように、受板2上に載置された
テープTを検出するためのテープ検出機構70が設けら
れており、このテープ検出機構70は、前記右側の支持
台5の側面に垂直柱71を設け、この垂直柱71の上端
部にテープの進行方向と直交する方向に水平棒72を設
け、この水平棒72の先端が前記両側カイド板14、1
7の内側の中央上方まで片持状に張り出させてある。
【0044】そして、この水平棒72の先端には、直板
73を介して反射式光電センサ75が垂直に下を向いて
設けられており、この光電センサ75は、前記ガイド板
14、17内にセットされたテープTを検出するように
配置され、この光電センサ75の真下をテープTの終端
が通過して、テープTが無くなった時に信号を制御部に
送るように構成されている。
【0045】図36は3列隠し縫いアイテープTKの
平面図で、この図36に示す3列隠し縫いアイテープT
Kは、図37に示すように、折畳まれたテープ生地t
に1列目XのアイEと上テープ生地tを重ねてミ
シン縫いSし、次いで、その重ねた上テープ生地t
を、図38に示すように縫目が隠れるように折り返し
て、その折り返し端上に2列目XのアイEと上テー
プ生地tを重ねてミシン縫いSし、さらに、その重
ねた上テープ生地tを、図39に示すように縫目が隠
れるように折り返して、その折り返し端上に3列目X
のアイEと折り曲げられた上テープ生地tをミシン
縫いSして仕上げたものである。
【0046】この3列隠し縫いアイテープTKを本発
明のオートカッターにおいて切断する場合は、図36に
示すように3列目XのアイEに上テープ生地t
被さっているので、このままの状態で前記金具検出用の
近接センサ58の下を通過すると、その近接センサ58
が上テープ生地tの厚さだけアイEから遠ざかるこ
とになり、アイEを正確に検出することが出来なくな
る。従って、上述した理由により前記3列目Xのアイ
の上側に被さった上テープ生地tを折り返して、
アイEを近接センサ58にて確実に検出できるように
することが必要になる。
【0047】この上テープ生地tを折り返すために
は、図15、図16に示すようなテープ折り返し機構8
0を前記右側のガイド板17に装着して、隣接する上テ
ープ生地tに被さった状態の折り曲げられた上テープ
生地tを広げて全てのアイEが見える状態とする必
要がある。
【0048】この場合、図15、図16に示すように、
前記テープTKの右側をガイドするためのガイド板1
7の前記ガイド棒11より内側前部に、平面的に見て先
端部が内側前方に張り出した腕部分83の前方先端にテ
ープの進行方向(矢印Q)と平行に側面視横U字状に曲
げられたアール状部82を有する線状のテープ返しガイ
ド81を設け、このテープ返しガイド81のアール状部
82を、両ガイド板14、17内に配置された3列隠し
縫いアイテープTKの3列目XのアイEに重ねて
縫付けた上テープ生地tの折り返し端Jに当接させる
と共に、そのアール状部82を前記アイEの上面と面
一の高さになるように配置することにより、この3列隠
し縫いアイテープTKを移送した際、前記アール状部
82が、先ず上テープ生地tの折り曲げ部をすくい起
こし、次いで内側前方に張り出した腕部分83が、前記
すくい起こした上テープ生地tをミシン縫いSの上
方に折り返すようになっている。
【0049】そして、このガイド板17の前記ガイド棒
11より内側後部には、図15、図16、図17に示す
ように、折り返した上テープ生地tをガイドするため
の上ガイド85が設けられ、この上ガイド85はテープ
の進行方向に対し平行、かつ垂直に配置され、その下端
が、受板2上に載置された3列隠し縫いアイテープT
KのアイEの上面とほぼ同じレベルに設定された板状
の垂直部86を備えると共に、その垂直部86の下端か
ら約1.5mm上の後方位置には、この垂直部86の前
端から前記上送りローラー27の直前まで水平に張り出
した板状の平面部87を備えているものである。
【0050】そして、この上ガイド85は、垂直部86
の下端部を前記前方に配置したテープ返しガイド81に
て折り返された上テープ生地tの折り返し端Jに当接
させるように配置すると共に、平面部87をその折り返
した上テープ生地tの上面に接するように上下調整板
99(図17参照)を介して止めネジ88、88にて前
記ガイド板17に固定されており、前記テープガイド8
1にて折り返された上テープ生地tを折り返した状態
に保ちながら移送するようになっっている。
【0051】又、前記枠体1の左側面には、図1、図2
に示すように操作スイッチパネル7が設けられており、
このスイッチパネル7には図18に示すように各種の操
作用スイッチ、表示ランプ、ブザー等が備えられ、各々
下記のような機能を有する。 イ)カウンター7a ・切断したフックテープ又はアイテープの個数を数え
る。 ・検査したフックH又はアイEの個数を数える。 ロ)不良ランプ7b ・運転中、フックH又はアイEの「平行ズレ」や「歯ヌ
ケ」を検出すると点滅する。 ハ)カットスイッチ7c 「カット有」に切換えると可動刃32が作動するように
コントロールする。「カット無」に切換えると可動刃3
2が作動しないようにコントロールする。 ニ)メススイッチ7d ・ONすると可動刃32が作動する。 ホ)停止スイッチ7e ・運転中、ONするとテープTが切断位置Cで停止す
る。 ・ONすると不良ランプを消灯し、ブザーの鳴りを停止
する。 ヘ)始動スイッチ7f ・ONすると自動運転を開始する。 ト)金具個数デジタルスイッチ7g(図19の設定例で
は2個毎にテープTのカット信号を出す。) ・切断するテープTのフックH又はアイEの個数を設定
する。 チ)カット位置1デジタルスイッチ7h(図20の設定
例の場合、カットしたい位置がアイEから15.3m
mの位置に設定。) ・フックH又はアイEから切断する位置までの寸法を設
定する。
【0052】尚、前記した本発明の実施の形態における
テープ送り、テープ切断、金具検出等の各動作はマイク
ロコンピューター制御あるいはシーケンス制御によりコ
ントロールされるものである。
【0053】又、本発明においてはテープTを切断する
機構として可動刃32と固定刃31のかみ合わせによる
切断機構30を使用したが、前記図32に示したアンビ
ル93とホーン94の圧接による超音波溶断機構を使用
しても良いことは言うまでもない。
【0054】
【作用】次に、上記のように構成されたフックテープ及
びアイテープ用のオートカッターの作用を、図20に示
す3列縫いアイテープTを、アイE、E、E
各々2個付で、かつ図中の一点鎖線で示す15.3mm
の寸法位置で切断Cする際について説明する。
【0055】最初、作業者が図12に示すように、前記
丸いつまみ付止めネジ16と、右移動ブロック止めネジ
64をゆるめ、テープ右側ガイド板17とテープ先右側
ガイド片65を前記3列縫いアイテープTの幅より広
くなるように外方へ移動させる。
【0056】次いで、作業者が3列縫いアイテープT
を前記テープ左側ガイド板14に沿って、このテープ左
側ガイド板14と前記テープ右側ガイド板17の間に通
す。
【0057】次いで、前記上送りローラー27の上げレ
バー8(図1参照)を押し下げて上送りローラー27を
上げ、その下に前記3列縫いアイテープTを通し、さ
らにその3列縫いアイテープTの先端部分を前記テー
プ先左ガイド片65に沿わせる。
【0058】次いで、前記上げレバー8を離し、上送り
ローラー27を下げて3列縫いアイテープTに圧接さ
せる。
【0059】次いで、作業者が前記テープ右側ガイド板
17を内方へ移動させて3列縫いアイテープTの側面
に当接させた後、前記丸いつまみ付止めネジ16を締
め、さらに前記テープ先右側ガイド片65を内方へ移動
させて3列縫いアイテープTの先端部側面に当接させ
た後、前記右移動ブロック止めネジ64を締める。
【0060】次いで、作業者が図1に示すように、前記
手回しプーリー9をP矢印方向に回して3列縫いアイテ
ープTを進行させ、図8に示すように、その3列縫い
アイテープTのアイE、E、Eを前記3連の検
出ホルダー50、50、50の真下に進める。
【0061】次いで、作業者が図12に示すように、3
列縫いアイテープTの1列目XのアイEに対応す
る検出ホルダー50の移動台止めネジ45をゆるめ、そ
の移動台40を前記案内レール36、37に沿って移動
させて、図8に示すように、前記検出ホルダー50の下
端に形成された一側部52を前記1列目XのアイE
から約1mm離れた位置に合わせた後、前記移動台止め
ネジ45を締めて移動台40を固定する。
【0062】次いで、図12に示すように、前記1列目
のアイEに対応した移動台40の移動手順と同様
に、2列目XのアイE及び3列目XのアイE
対応した各々の移動台40、40を移動させて、図8に
示すように、各々の検出ホルダー50、50の下端に形
成された一側部52、52を前記2列目XのアイE
及び3列目XのアイEから各々約1mm離れた位置
に合わせた後、前記各々の移動台40、40を移動台止
めネジ45、45にて固定する。
【0063】尚、この3連の検出ホルダー50、50、
50の取付形態は、テープTの種類によって変る。例え
ば、図27に示すような2列縫いアイテープTを切断
する場合には、図21に示すように1列目Xと2列目
のアイE、Eに対する検出ホルダー50、50
は、前記3列縫いアイテープTの1列目Xと2列目
のアイE、Eに対する取付形態と同様に取付
け、3列目Xの検出ホルダー50は、図9に示すよう
に、その検出ホルダー50の上端部に備えられた下切欠
き溝54に前記押え用の線バネ46の先端を引っかける
ことにより前記受板2から約6mm持ち上げて運転す
る。
【0064】また、図25に示すような1列縫いアイテ
ープTを切断する場合には、図22に示すように、1
列目XのアイEに対する検出ホルダー50は、前記3
列縫いアイテープTの1列目XのアイEに対する
取付形態と同様に取付け、2列目Xと3列目Xの検
出ホルダー50、50は前記2列縫いアイテープT
3列目Xの検出ホルダー50と同様に前記受板2から
持ち上げて運転する。
【0065】さらに、図23に示すようなフックテープ
を切断する場合には、図10、図11に示すように
1列目Xの検出ホルダー50の下端部側面に前記滑り
板55をネジ57、57止めし、その滑り板55の下端
部を、前記1列目Xの移動台40を前記案内レール3
6、37に沿って移動させることにより、フックテープ
のフックHから約1mm離れた位置に合わせた後、
前記移動台40を固定すると共に、2列目Xと3列目
の検出ホルダー50、50は前記1列縫いアイテー
プTの2列目Xと3列目Xの検出ホルダー50、
50と同様に前記受板2から持ち上げて運転する。
【0066】次に、図20に示す金具2個付の3列縫い
アイテープTをアイEから15.3mmの位置にて切
断する手順について説明する。まず、図18に示す操作
スイッチパネル7の各々のスイッチを下記の順序で切換
えて3列縫いアイテープTの切断寸法を設定する。
尚、この場合、切断するアイテープ片の総数を200個
とする。 1.カットスイッチ7cを「カット有り」にする。 2.金具個数スイッチ7gを「0002」にする。 3.カット位置1デジタルスイッチ7hを「153」に
する。 4.カウンター7aを「200」にプリセットする。
【0067】そして、上記各々のスイッチの切換えが完
了すると運転開始前の全ての準備が完了する。
【0068】次いで、作業者が前記始動スイッチ7fを
ONにすると、自動運転を開始する。先ず、図1に示す
パルスモーター22が作動し、下送りローラー21と上
送りローラー27をP矢印及びG矢印方向に回転させて
3列縫いアイテープTをQ矢印方向へ進行させる。
【0069】すると、図8に示すように、この3列縫い
アイテープTのアイE、E、Eが前記3連の検
出ホルダー50、50、50の下端に形成された切欠き
51、51、51の下方に各々進入し、次いで前記各々
の近接センサ58、58、58の真下を通過して行く。
この時、各々の近接センサ58、58、58が各々のア
イE、E、Eを検出し、その信号を制御部に送
る。
【0070】そして、この各々の近接センサ58、5
8、58が図20に示すように2個目のアイE
を検出すると、制御部が働いて、その2個目のアイE
、E、Eを検出した時から、さらに3列縫いアイ
テープTを、近接センサ58の位置から前記可動刃3
2の位置までの距離の寸法に、前記デジタルスイッチ7
hのカット位置1に設定された数値の寸法15.3mm
をプラスした量進行させて前記パルスモーター22を停
止させる。
【0071】この時、3列縫いアイテープTは、前記
2個目のアイE、E、Eが前記可動刃32の位置
から後方に15.3mm送り出された位置、すなわち、
前記デジタルスイッチ7hのカット位置1に設定された
数値の切断位置Cで停止する。
【0072】次いで、前記テープ切断機構30のブレー
キ付モーター(図示せず)が作動し、前記可動刃32を
下げ、前記3列縫いアイテープTを切断する。この可
動刃32が下がった時、前記カウンター7aに信号が送
られ、カウンター7aは数値「1」をカウントアップす
る。
【0073】そして、前記可動刃32が上がって一往復
すると、前記ブレーキ付モーターが停止する。
【0074】次いで、前記パルスモーター22が再度自
動的に作動し、上記した動作をくり返すことにより、3
列縫いアイテープTを前記デジタルスイッチ7hのカ
ット位置1に設定された切断寸法に従って切断すると共
に、前記カウンター7aも順次数値「2,3………」と
カウントアップする。
【0075】以下、上記した動作をくり返し、長尺のア
イテープTを200個切断し終って、その回数を前記
カウンター7aがカウントアップすると、そのカウンタ
ー7aから制御部に信号が送られ、その信号により制御
部が働いて前記パルスモーター22の自動的な再作動を
停止する。
【0076】すると、前記操作スイッチパネル7に備え
られたブザー(図示せず)が断続的に鳴って作業者にカ
ウンター7aに設定した個数の切断作業が終ったことを
知らせる。
【0077】次いで、作業者が前記カウンター7aのカ
ウント値「200」をリセットして次に予定された切断
運転作業にかかる。
【0078】尚、前記3列縫いアイテープTが、図1
に示されているように前記パルスモーター22の作動に
よりQ矢印の方向へ移送される際、図33に示すように
3列縫いアイテープTの2列目XのアイEが1列
目XのアイEと3列目XのアイEに対して1m
m以上「並行ズレ」している場合、先ず、この並行ズレ
したアイEが前記2列目Xの近接センサ58の真下
に達して、そのアイEを近接センサ58が検出し、そ
の検出信号を制御部に送る。
【0079】そして、その後1列目Xと3列目X
アイE、Eを各々の列の近接センサ58、58が検
出し、その検出信号を制御部に送る。
【0080】すると、制御部は前記3つの検出信号の最
初の信号が入力された時から最後の信号が入力された時
までの間の前記パルスモーター22の作動回路に入力さ
れたパルス信号を計数し、その計数したパルス信号数値
が前以てプログラムされた数値以上(上下の送りローラ
ー27と21によるテープTの移送長さにすると1mm
以上)の場合に「並行ズレ」と判定する処理プログラム
によって、「並行ズレ」していると判断して、3列縫い
アイテープTを前記切断位置Cまで移送させて停止
させると共に、前記テープ切断機構30が作動しないよ
うにコントロールする。
【0081】又、前記3列縫いアイテープTがQ矢印
の方向へ移送される際、図35に示すように3列縫いア
イテープTの1列目XにアイEが縫付けられてい
ない部分M、すなわち「歯ヌケ」がある場合、この「歯
ヌケ」が前記1列目Xの近接センサ58の真下に達し
た時、近接センサ58から制御部に信号が送られない。
【0082】すると、制御部は前記パルスモーター22
が作動して3列縫いアイテープTを所定長さ以上移送
したのに信号が入力されないことから「歯ヌケ」がある
と判断して、前記アイEの「並行ズレ」を検知した場
合の後処理と同様に、3列縫いアイテープTを切断位
置Cまで移送させて停止させると共に前記テープ切断
機構30が作動しないようにコントロールする。
【0083】そして、前記の「並行ズレ」又は「歯ヌ
ケ」の検出によって、3列縫いアイテープTが切断位
置Cで停止すると、前記操作スイッチパネル7に備え
られた不良ランプ7bが点滅すると共にブザーが断続的
に鳴って作業者に「並行ズレ」又は「歯ヌケ」を検出し
たことを知らせる。
【0084】すると、作業者は操作スイッチパネル7に
備えられた停止スイッチ7eとメススイッチ7dを操作
して、前記「並行ズレ」又は「歯ヌケ」を有する3列縫
いアイテープTを切断して除去する。尚、この際、前
記カウンター7aは制御部のコントロールによって数値
「1」をカウントアップしない。
【0085】その後、作業者が始動スイッチ7fをON
にすると、再度自動運転を開始する。
【0086】又、3列縫いアイテープTを切断せずに
長尺のまま終端までアイE、E、Eが各々所定の
ピッチで規則正しく縫付けられているか検査するだけの
運転にする場合には、前記操作スイッチパネルのカット
スイッチ7cを「カット無」に切換える。
【0087】そして、作業者が前記始動スイッチ7fを
ONにすると、前記上下の送りローラー27と21が回
転し、前記3列縫いアイテープTを移送させる。する
と、前記3連の近接センサ58、58、58が3列縫い
アイテープTの1〜3列目のアイE、E、E
各々検出し、その検出信号を制御部に送る。
【0088】そして、この3列縫いアイテープEの進
行中に、アイE、E、Eの「並行ズレ」又は「歯
ヌケ」が検出されると制御部が働いて、この3列縫いア
イテープTを自動的に前記切断位置Cの位置で停止
させ、前記不良ランプ7bを点滅させると共に前記ブザ
ーを断続的に鳴らして作業者に「並行ズレ」又は「歯ヌ
ケ」を検出したことを知らせる。
【0089】そこで、そのブザー音に気付いた作業者
が、前記停止スイッチ7eを押して不良ランプ7bを消
灯すると共にブザーを鳴り止ませた後、前記メススイッ
チ7dを押し前記可動刃32を作動させて、3列縫いア
イテープTの「並行ズレ」又は「歯ヌケ」の部分を切
断除去する。尚、この時、前記カウンター7aは制御部
によってカウントアップしないようにコントロールされ
ている。
【0090】次いで、作業者が前記始動スイッチ7fを
ONにすると、再度前記上下の送りローラー27と21
が回転して前記3列縫いアイテープTを移送させる。
【0091】以上、上記した3列縫いアイテープT
アイE、E、Eの検出作用をくり返し、3列縫い
アイテープTが進行して、ついにその終端が前記反射
式光電センサ75の真下を通過すると、その光電センサ
75がONとなって制御部に信号を送り、その信号によ
り制御部が働いて、前記上下の送りローラー27と21
を停止させる。
【0092】次いで、作業者が前記カウンター7aのカ
ウント値をリセットして次に予定されたフックテープ又
はアイテープTの検査運転作業にかかる。
【0093】
【発明の効果】本発明によればテープTの連続移送中に
所定位置にて自動的にカッットすることが出来る。そし
て、このテープTにおいてフック金具又はアイ金具の
「並行ズレ」や「歯ヌケ」が存在した場合には、これら
の不良部分が自動的に検出され、オートカッターを直ち
に停止させるので、これらの不良部分を切除することが
容易に可能である。
【0094】さらに、カットしない長尺状のテープTに
おけるフック金具又はアイ金具の取付状態については、
「並行ズレ」や「歯ヌケ」等の不良部分を検出した場合
にはオートカッターが自動的に停止するので、この不良
部分にマーキングを施して製品に使用されないようにす
ることが出来る。
【0095】又、検出ホルダー50の下端にフック金具
又はアイ金具の高さに合わせた切欠き51を設け、その
切欠き51の上面と同一位置に近接センサ58を設けて
その切欠き51により残された一側部52をテープTの
上面に接するように配置したので、前記切欠き51の下
方を通過するフック金具又はアイ金具を安定した状態
で、しかも正確に近接センサで検出することが出来る。
【0096】又、検出ホルダー50を直線案内ユニット
47を介して上下動可能に設け、その検出ホルダー50
の下面を線バネ46を介してテープTの上面に軽く接す
るようにしたので、検出ホルダー50の下面の下方を通
過するテープT及びそのテープTの上面に固定されたフ
ック金具又はアイ金具の高さが各々のバラツキにより変
化しても、その変化に対応して検出ホルダー50が上下
するのでテープTが詰まることなくスムースに移送させ
ることが出来る。
【0097】又、本発明によれば検出ホルダー50の下
端にフック金具又はアイ金具の通過用の切欠き51を設
け、その切欠き51の上面と同一位置に近接センサ58
を配置し、さらにその検出ホルダー50を上下動可能に
設けることにより、テープTが移送中に引っ掛かること
なくフック金具又はアイ金具を安定した状態で、しかも
正確に近接センサ58で検出し得るようにしたので、テ
ープTを約130mm/秒で送ることが可能となり、従
って、図20に示すような、3列縫いアイテープT
を、アイE、E、Eが各々2個付で、かつ図中
の一点鎖線で示す15.3mmの寸法位置でカットテー
プとして1個切断するのに要する時間が約0.7秒と、
非常に高速切断し得る性能を有している。
【0098】又、本発明によれば、隠し縫いアイテープ
においては右側のテープガイド板17にテープ折り返し
機構80を設けることにより、隠し縫いアイテープの連
続移送中にアイEの上側に被さった上テープ生地を折り
返し、全てのアイEが見える状態にして近接センサ58
の下方を通過させるようにしたので、近接センサ58
は、全てのアイEを正確に検出することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフックテープ及びアイテープ用のオー
トカッターの左側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明のテープ送りローラーの正面図である。
【図4】本発明のテープ切断機構の主要部分を示す背面
図である。
【図5】本発明の金具検出機構部分の左側面図である。
【図6】本発明の金具検出機構の直線案内ユニットの横
断面説明図である。
【図7】本発明による検出ホルダーがアイテープのアイ
金具を検出する状態を示す左側面図である。
【図8】本発明による3連の検出ホルダーが3列縫いア
イテープの3列のアイ金具を各々検出する状態を示す部
分背面図である。
【図9】本発明による検出ホルダーが上方で待機してい
る状態を示す左側面図である。
【図10】本発明によるフック金具用の検出ホルダーが
フックテープのフック金具を検出する状態を示す左側面
図である。
【図11】図10の部分背面図である。
【図12】本発明のテープ先案内機構の平面図である。
【図13】図12のA−A断面図である。
【図14】本発明のテープ検出機構の正面図である。
【図15】本発明のテープ折り返し機構の平面図であ
る。
【図16】図15のB−B断面図である。
【図17】図15の部分背面図である。
【図18】本発明のスイッチパネルの平面図である。
【図19】本発明の金具個数デジタルスイッチの設定例
を示す説明図である。
【図20】本発明のカット位置1デジタルスイッチの設
定例を示す説明図である。
【図21】本発明による2連の検出ホルダーが2列縫い
アイテープの2列のアイ金具を各々検出する状態を示す
部分背面図である。
【図22】本発明による検出ホルダーが1列縫いアイテ
ープのアイ金具を検出する状態を示す部分背面図であ
る。
【図23】フックテープの平面図である。
【図24】図23のC−C断面図である。
【図25】1列縫いアイテープの平面図である。
【図26】図25のD−D断面図である。
【図27】2列縫いアイテープの平面図である。
【図28】図27のN−N断面図である。
【図29】3列縫いアイテープの平面図である。
【図30】図29のR−R断面図である。
【図31】従来の送り爪によるテープの移送、可動刃及
び固定刃によるテープの切断方式を採用したテープカッ
ターの概要説明図である。
【図32】従来の送り爪によるテープの移送、アンビル
及びホーンによるテープの超音波切断方式を採用したテ
ープカッターの概要説明図である。
【図33】3列縫いアイテープにおいて2列目のアイ金
具が「並行ズレ」した状態を示す平面図である。
【図34】フックテープにおいてフック金具が「歯ヌ
ケ」した状態を示す平面図である。
【図35】3列縫いアイテープにおいて1列目のアイ金
具が「歯ヌケ」した状態を示す平面図である。
【図36】3列隠し縫いアイテープの平面図である。
【図37】3列隠し縫いアイテープの1列目のアイ金具
を隠し縫いした形態を示す横断面説明図である。
【図38】3列隠し縫いアイテープの1〜2列目のアイ
金具を隠し縫いした形態を示す横断面説明図である。
【図39】3列隠し縫いアイテープの1〜3列目のアイ
金具を隠し縫いした形態を示す横断面説明図である。
【符号の説明】
2 受板 17 ガイド板 27 上送りローラー 50 検出ホルダー 51 切欠き 52 一側部 58 近接センサ 80 テープ折り返し機構 81 テープ返しガイド 82 アール状部 83 腕部分 85 上ガイド 86 垂直部 87 平面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D05B 35/02 D05B 35/02 37/06 37/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープTの進行方向に沿って設けられた長
    手状の受板2の上部に 、上下に摺動可能に配置された
    検出ホルダー50の一側部下端に鉤状の切欠き51を形
    成し、残る一側部52の下端を、受板2上を連続的に移
    動するフック金具又はアイ金具を長手方向に多数固定し
    たフックテープ又はアイテープのテープ部分上面に軽く
    接触させ、前記切欠き51部分の下部にフッックテープ
    又はアイテープに固定されたフック金具又はアイ金具部
    分を通過させると共に、該フック金具又はアイ金具の有
    無を検出ホルダー50の後部に設けた近接センサ58に
    より検出し、所定ピッチにてフックテープ又はアイテー
    プ上の所定の位置に正確に固定されたフック金具又はア
    イ金具を検出した際、受板2上を移送されるフックテー
    プ又はアイテープを近接センサ58の後方にて自動的に
    切断することを特徴とするフックテープ及びアイテープ
    用のオートカッター。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフックテープ及びアイテー
    プ用のオートカッターにおいて、検出ホルダー50及び
    近接センサ58が、フックテープ又はアイテープの進行
    方向に複数並行に配置されているフックテープ及びアイ
    テープ用のオートカッター。
  3. 【請求項3】受板2上に載置されたテープTの進行方向
    の一側部に設けられたガイド板17の内側の前部に、先
    端部が内側の斜め前方下部に張り出した腕部分83の先
    端をテープの進行方向と平行で側面視横U字状のアール
    状部82に形成し、該アール状部82を受板2上に載置
    されたテープTの上テープ生地tの折り返し端Jに当
    接させると共にテープTの金具の上面に接するように配
    置することにより、該アール状部82にて上テープ生地
    の折り曲げ部をすくい起こし、該腕部分83にてす
    くい起こした上テープ生地tを折り返すようにしたテ
    ープ返しガイド81を装着し、一方、ガイド板17の後
    部にはテープの進行方向と平行、かつ垂直に配置され、
    その下端が受板2上に載置されたテープTの金具の上面
    とほぼ同レベルに設定された板状の垂直部86を備える
    と共に、該垂直部86の下端から約1.5mm上の後方
    位置には、この垂直部86の前端から上送りローラー2
    7の直前まで水平に張り出した平面部87を備え、前記
    垂直部86の下端部を受板2に載置されたテープTの上
    テープ生地tの折り返し端Jに当接配置させることに
    より、該垂直部86にて折り返した上テープ生地t
    折り返し端Jをガイドし、平面部87にて折り返された
    上テープ生地tの上面をガイドするようにした返しテ
    ープ案内のための上ガイド85を装着したテープ折り返
    し機構80を備えた請求項1又は請求項2記載のアイテ
    ープ用のオートカッター。
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