JP2747969B2 - オレフィン系樹脂シートおよびオレフィン系樹脂製デスクマット - Google Patents
オレフィン系樹脂シートおよびオレフィン系樹脂製デスクマットInfo
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Description
しているうちに見栄えが悪くなることのないオレフィン
系樹脂シート、およびオレフィン系樹脂製デスクマット
に関する。
カバー素材として、可塑剤を含有する軟質塩化ビニル系
樹脂シートが主に使用されている。しかし、上記の軟質
塩化ビニル系樹脂シートは、可塑剤を含有しているため
に静電複写機、ファクシミリの複写紙の印字等に触れる
と、インキが軟質塩化ビニル系樹脂シートの表面に移行
し、軟質塩化ビニル系樹脂シートの表面を汚染するとと
もに、複写紙に印字された文字、図面などが読みづらく
なるといった問題や、印字された複写紙が軟質塩化ビニ
ル系樹脂シートの表面に付着するといった問題があっ
た。
樹脂シートに代えて、オレフィン系樹脂からなるシート
を、デスクマットや書類ホルダー等のカバー材などとし
て用いることもあった。
脂シートは、軟質塩化ビニル系樹脂シートのように可塑
剤を含有させる必要はなく、上記の静電複写機、ファク
シミリの複写紙の印字等に触れて、インキがシートの表
面に移行するといった問題は解決されるものの、軟質塩
化ビニル系樹脂シートと比較して傷が付きやすく、使用
しているうちに見栄えが悪くなるといった問題があっ
た。
に鋭意研究した結果、オレフィン系樹脂に特定のアマイ
ド系化合物を特定量添加することによって、傷付きを抑
制し、かつその効果が長期にわたって持続することを見
出し、本発明を完成させるに至った。
脂シートは、オレフィン系樹脂100重量部に対し、不
飽和脂肪酸ビスアマイドを0.01〜2.0重量部、脂
肪酸モノアマイドを0.01〜2.0重量部添加してな
ることを特徴とするものである。
マットは、表面層として、オレフィン系樹脂100重量
部に対し、不飽和脂肪酸ビスアマイドを0.01〜2.
0重量部、脂肪酸モノアマイドを0.01〜2.0重量
部添加してなるオレフィン系樹脂層を有してなることを
特徴とするものである。
ては、従来よりデスクマットや書類ホルダーのカバー素
材などとして使用されているものであれば、いずれのも
のでも使用できるが、デスクマットとして使用するので
あれば、硬度がショアーAで85〜95の範囲にあるも
のが好ましい。オレフィン系樹脂が柔らかすぎると、デ
スクマットとして使用する際、ペン先が埋没し、筆記性
が悪くなり、逆に硬すぎると風合いが悪くなる。上記の
ようなオレフィン系樹脂として具体的には、エチレン−
メチルメタクリレート共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂、エチレン−メチルアクリレート共重合樹
脂、エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂、架橋ま
たは非架橋のサーモプラスチックポリオレフィン(TP
O)等が挙げられる。
イドとしては、エチレンビスオレイン酸アマイド、ヘキ
センビスオレイン酸アマイド、エチレンビスエルカ酸ア
マイド、メチレンビスオレイン酸アマイドなどが特に好
適に使用されるが、これらに限定されるものではない。
また、上記の不飽和脂肪酸ビスアマイドは、1種を単独
で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
は、オレフィン系樹脂100重量部に対し0.01〜
2.0重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部であ
る。不飽和脂肪酸ビスアマイドの添加量が少なすぎる
と、傷付防止性が充分に発揮されず、逆に多過ぎると、
不飽和脂肪酸ビスアマイドがブリードし、オレフィン系
樹脂シートが白化して、見栄えが悪くなるといった問題
が生じる虞がある。
ミドと脂肪酸モノアマイドが併用される。このように、
脂肪酸モノアマイド併用することにより、製造直後にお
ける傷付き防止性が向上する。このとき使用される脂肪
酸モノアマイドとしては、オレイン酸アマイドやエルカ
酸アマイド等の不飽和脂肪酸モノアマイドが特に好適で
ある。上記の脂肪酸モノアマイドの添加量は、オレフィ
ン系樹脂100重量部に対し0.01〜2.0重量部、
好ましくは0.05〜0.5重量部である。また、上記
の脂肪酸モノアマイドは1種を単独で使用してもよい
し、2種以上を併用してもよい。
の不飽和脂肪酸ビスアマイド、脂肪酸モノアマイド以外
に、オレフィン系樹脂シートに必要に応じて使用される
帯電防止剤、酸化防止剤、滑剤、無機充填剤、着色剤な
どの各種添加剤を添加してもよい。これらの添加剤の種
類としては、従来のオレフィン系樹脂シートに使用され
ているものであれば特に限定されず、また、添加量も、
従来のオレフィン系樹脂シートに添加される量と同等で
よい。
スアマイドなどの各種添加剤を配合されたオレフィン系
樹脂組成物は、押出法、カレンダー法などの公知の方法
で所望の厚さのシートに成形される。オレフィン系樹脂
シートの厚さは、例えばデスクマットとして使用される
のであれば、0.5〜3.0mm程度で、用いる箇所等
により任意に設定される。
は、上記の不飽和脂肪酸ビスアマイドおよび脂肪酸モノ
アマイドが添加されたオレフィン系樹脂層の単層からな
るものであってもよいし、同種あるいは異種のオレフィ
ン系樹脂シートとの積層体であってもよい。積層オレフ
ィン系樹脂シートを得る方法としては、共押出法、ラミ
ネート、熱プレス、公知の接着剤を用いての接着など公
知の方法が採用され、特に限定されない。
クマットや書類ホルダーのカバー素材などとして使用さ
れるが、単層からなる上記のオレフィン系樹脂シートを
デスクマットとして使用すると、デスクマットがずれる
など、使用間が悪いため、デスクマットとしては、裏面
層として静摩擦係数が0.25〜0.90、好ましくは
0.35〜0.75のオレフィン系樹脂層を設けた積層
体を用いるのが好ましい。このとき、少なくとも表面層
としては、上記の不飽和脂肪酸ビスアマイドおよび脂肪
酸モノアマイドを含有するオレフィン系樹脂層とする必
要があるが、表面層と裏面層の間に、1層あるいは2層
以上の中間層を設けることもできる。
肪酸ビスアマイドおよび脂肪酸モノアマイドを添加して
なるので、製造直後においても傷がつきにくく、しかも
その効果が長期にわたって持続する。
詳細に説明するが、本発明は以下に挙げる実施例に限定
されるものではない。
mで幅1000mmのシートに成形した。得られたシー
トの傷付性について下記の方法で試験し評価した。結果
を表1に示す。
時間経過後、720時間経過後、半年経過後、1年経過
後のオレフィン系樹脂シート表面を、学振摩耗試験機
で、6号帆布を用い、荷重500グラムで50回こすっ
た時の表面状態を目視により観察し、下記評価基準にて
評価した。 <評価基準> ◎・・・傷が付いていない。 ○・・・こすった時の跡が若干見受けられる。 △・・・やや傷がついている。 ×・・・傷が付いている。
押出法にて厚さ2mmのシートに成形した後、650m
m×1000mmに裁断してオレフィン系樹脂製デスク
マットを得た。得られたデスクマットを机上において使
用したところ、滑ってずれるなど、使用感が悪いもので
あったが、1ケ月間使用していても、表面には傷がみら
れなかった。
厚さ1mm、静摩擦係数が0.38のオレフィン系樹脂
シートからなる裏面層を形成し、2層からなるオレフィ
ン系樹脂製デスクマットを得た。得られたデスクマット
を机上において使用したところ、滑ってずれたりするこ
とがなく、使用感が良好で、かつ1ケ月間使用していて
も、表面には傷がみられなかった。
塑剤を使用していないので、静電複写機、ファクシミリ
の複写紙の印字等に触れて、インキがシートの表面に移
行するといった問題が解決されるのは勿論のこと、製造
直後の傷付防止性に優れ、かつ長期にわたって使用して
いても、傷が付いて見栄えが悪くなるようなことがな
い。
マットは、表面層として、傷が付きにくい上記と同様の
オレフィン系樹脂層を用いているので、長期にわたって
使用していても傷が付いて見栄えが悪くなるようなこと
がない。しかも、裏面層として静摩擦係数が0.25〜
0.90のオレフィン系樹脂層を設けることにより、使
用中にデスクマットが滑ってずれるようなことも防止さ
れ、より好ましい使用感のデスクマットを得ることがで
きる。
Claims (6)
- 【請求項1】 オレフィン系樹脂100重量部に対し、
不飽和脂肪酸ビスアマイドを0.01〜2.0重量部、
脂肪酸モノアマイドを0.01〜2.0重量部添加して
なることを特徴とするオレフィン系樹脂シート。 - 【請求項2】 脂肪酸モノアマイドが、不飽和脂肪酸モ
ノアマイドである請求項1記載のオレフィン系樹脂シー
ト。 - 【請求項3】 不飽和脂肪酸ビスアマイドが、エチレン
ビスオレイン酸アマイド、ヘキセンビスオレイン酸アマ
イド、エチレンビスエルカ酸アマイド、メチレンビスオ
レイン酸アマイドから選ばれる1種以上である請求項1
または2記載のオレフィン系樹脂シート。 - 【請求項4】 表面層が、オレフィン系樹脂100重量
部に対し、不飽和脂肪酸ビスアマイドを0.01〜2.
0重量部、脂肪酸モノアマイドを0.01〜2.0重量
部添加してなることを特徴とするオレフィン系樹脂層で
あるオレフィン系樹脂製デスクマット。 - 【請求項5】 オレフィン系樹脂の硬度が、ショアーA
で85〜95である請求項4記載のオレフィン系樹脂製
デスクマット。 - 【請求項6】 裏面層として、静摩擦係数が0.25〜
0.90のオレフィン系樹脂層を有する請求項4または
5記載のオレフィン系樹脂製マット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5340527A JP2747969B2 (ja) | 1993-09-22 | 1993-12-08 | オレフィン系樹脂シートおよびオレフィン系樹脂製デスクマット |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-259223 | 1993-09-22 | ||
JP25922393 | 1993-09-22 | ||
JP5340527A JP2747969B2 (ja) | 1993-09-22 | 1993-12-08 | オレフィン系樹脂シートおよびオレフィン系樹脂製デスクマット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07138414A JPH07138414A (ja) | 1995-05-30 |
JP2747969B2 true JP2747969B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=26544030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5340527A Expired - Lifetime JP2747969B2 (ja) | 1993-09-22 | 1993-12-08 | オレフィン系樹脂シートおよびオレフィン系樹脂製デスクマット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2747969B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2691954B2 (ja) * | 1991-11-22 | 1997-12-17 | 宇部興産株式会社 | ポリオレフィン樹脂組成物 |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP5340527A patent/JP2747969B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07138414A (ja) | 1995-05-30 |
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