JP2747704B2 - 含塩素光学活性化合物を含有する液晶組成物 - Google Patents
含塩素光学活性化合物を含有する液晶組成物Info
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- Liquid Crystal Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光学活性な塩素含有化合物を含有する液晶組
成物に関し、更に詳しくは、強誘電性液晶組成物の一成
分として有用な、光学活性な化合物を含有する強誘電性
液晶組成物に関する。
成物に関し、更に詳しくは、強誘電性液晶組成物の一成
分として有用な、光学活性な化合物を含有する強誘電性
液晶組成物に関する。
液晶素子は、時計や電卓等の表示に実用化されたのに
始まり、現在では、ポケットテレビ、あるいは各種ディ
スプレイやオプトエレクトロニクス素子等への応用に幅
広く利用されているが、そうした液晶表示素子の殆んど
はTN型表示方式によるものであり、用いられた液晶材料
はネマチック相に属するものであるが、応答速度が遅
い、見る角度によっては表示が見えないといった欠点が
ある。しかしながら最近、これらの欠点を改善するため
に、強誘電性液晶を用いる光スイッチング現象を利用し
た表示方式が提案されてきている。この強誘電性液晶を
用いる表示素子の場合でも、実際の使用にあたってはTN
型液晶の場合と同じように、多くの特性を満たすため
に、数種類の液晶性化合物あるいは非液晶性化合物を混
合した、いわゆる強誘電性液晶組成物とする必要があ
る。
始まり、現在では、ポケットテレビ、あるいは各種ディ
スプレイやオプトエレクトロニクス素子等への応用に幅
広く利用されているが、そうした液晶表示素子の殆んど
はTN型表示方式によるものであり、用いられた液晶材料
はネマチック相に属するものであるが、応答速度が遅
い、見る角度によっては表示が見えないといった欠点が
ある。しかしながら最近、これらの欠点を改善するため
に、強誘電性液晶を用いる光スイッチング現象を利用し
た表示方式が提案されてきている。この強誘電性液晶を
用いる表示素子の場合でも、実際の使用にあたってはTN
型液晶の場合と同じように、多くの特性を満たすため
に、数種類の液晶性化合物あるいは非液晶性化合物を混
合した、いわゆる強誘電性液晶組成物とする必要があ
る。
このよう考えに基づき、例えば、光学活性な2−メチ
ルブチル−p−(p−n−デシロキシベンジリデンアミ
ノ)シンナメート(DOBAMBC)化合物を強誘電性液晶組
成物の一成分として使用することが提案された。しかし
ながら、この化合物は、液晶性を示す温度が60℃以上と
高い温度であるため、使用に際して温度的制限を受けて
いた。
ルブチル−p−(p−n−デシロキシベンジリデンアミ
ノ)シンナメート(DOBAMBC)化合物を強誘電性液晶組
成物の一成分として使用することが提案された。しかし
ながら、この化合物は、液晶性を示す温度が60℃以上と
高い温度であるため、使用に際して温度的制限を受けて
いた。
室温付近を中心に、広い温度範囲にわたって強誘電性
を示し、しかも応答時間の短い液晶組成物が求められて
いた。
を示し、しかも応答時間の短い液晶組成物が求められて
いた。
本発明者らは、上記現状に鑑み、室温付近で幅広い温
度範囲にわたって強誘電性を示し、しかも応答速度に優
れる強誘電性液晶組成物を得るために有用な光学活性な
化合物を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、次の一般式
(I)で表される光学活性な塩素含有化合物の少なくと
も一種を含有させることにより、上記の目的に使用する
のに極めて好適な液晶組成物であることを見出した。
度範囲にわたって強誘電性を示し、しかも応答速度に優
れる強誘電性液晶組成物を得るために有用な光学活性な
化合物を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、次の一般式
(I)で表される光学活性な塩素含有化合物の少なくと
も一種を含有させることにより、上記の目的に使用する
のに極めて好適な液晶組成物であることを見出した。
(式中Rは炭素原子数1〜18のアルキル基またはアルコ
キシ基を示し、R′は水素原子または炭素原子数1〜11
のアルキル基を示し、mは0または1を示し、*は光学
活性炭素原子を示す。) 上記一般式(I)で表される化合物についてさらに詳
述する。
キシ基を示し、R′は水素原子または炭素原子数1〜11
のアルキル基を示し、mは0または1を示し、*は光学
活性炭素原子を示す。) 上記一般式(I)で表される化合物についてさらに詳
述する。
Rで示される炭素原子数1〜18のアルキル基として
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデ
シル、ラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル
基等があげられ、また、炭素原子数1〜18のアルコキシ
基としては、上記のアルキル基から誘導されるアルコキ
シ基があげられる。
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデ
シル、ラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル
基等があげられ、また、炭素原子数1〜18のアルコキシ
基としては、上記のアルキル基から誘導されるアルコキ
シ基があげられる。
また、R′で示される炭素原子数1〜11のアルキル基
としてはは、前述したRと同様なアルキル基があげられ
る。
としてはは、前述したRと同様なアルキル基があげられ
る。
本発明の一般式(I)で表される光学活性な化合物と
しては、例えば次のような化合物があげられる。
しては、例えば次のような化合物があげられる。
一般式(I)で表される化合物のそれぞれの相転移温
度を示すと、次の表−1のようになる。
度を示すと、次の表−1のようになる。
〔実施例〕 以下、本発明を実施例によって説明する。しかしなが
ら、本発明は以下の実施例によって制限を受けるもので
はない。
ら、本発明は以下の実施例によって制限を受けるもので
はない。
実施例 1 次の四種類のフェニルピリミジン化合物を混合して母
液晶組成物を作成した。
液晶組成物を作成した。
この母液晶組成物を二枚のガラス板にはさみ、偏光顕
微鏡による相形態観察をおこなった結果、以下の相転移
を確認した。
微鏡による相形態観察をおこなった結果、以下の相転移
を確認した。
この母液晶組成物90%に対して、一般式(I)で示さ
れる下記の含塩素カイラル化合物を10%を混合した液晶
組成物を作成し、相転移温度を測定した。また、この液
晶組成物を、ラビングによる配向処理を施した厚さ2μ
mのガラス透明電極セルに注入した後に、120℃に加熱
して等法性液体とした。この液晶セルを徐冷し、直交ニ
コル下で±15V、60Hzの矩形波を印加した時の応答速度
(τ)および三角波法を用いて自発分極(Ps)を測定
し、その結果を次の表−2に示した。
れる下記の含塩素カイラル化合物を10%を混合した液晶
組成物を作成し、相転移温度を測定した。また、この液
晶組成物を、ラビングによる配向処理を施した厚さ2μ
mのガラス透明電極セルに注入した後に、120℃に加熱
して等法性液体とした。この液晶セルを徐冷し、直交ニ
コル下で±15V、60Hzの矩形波を印加した時の応答速度
(τ)および三角波法を用いて自発分極(Ps)を測定
し、その結果を次の表−2に示した。
実施例2 実施例1の母液晶組成物40%、一般式(I)で示され
る前記No.5化合物10%および下記で示される化合物を混
合した液晶組成物の相転移温度を測定するとSmC*/SmA
=61.5℃、SmA/N*=72.6℃、N*/Iso=78.7℃を示
し、また、応答速度τ=330μsecを示した。
る前記No.5化合物10%および下記で示される化合物を混
合した液晶組成物の相転移温度を測定するとSmC*/SmA
=61.5℃、SmA/N*=72.6℃、N*/Iso=78.7℃を示
し、また、応答速度τ=330μsecを示した。
〔発明の効果〕 上記に例示されるように、本発明になる液晶は、容易
に室温を含む広い温度範囲にわたってSmC*相を示す組
成物が得られ、しかもその応答時間が短く、2θも適切
であるため、実用的な強誘電性液晶組成物を得るのに極
めて有用である。
に室温を含む広い温度範囲にわたってSmC*相を示す組
成物が得られ、しかもその応答時間が短く、2θも適切
であるため、実用的な強誘電性液晶組成物を得るのに極
めて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】次の一般式(I)で表される光学活性な塩
素含有化合物の少なくとも一種を含有する強誘電性液晶
組成物。 (式中Rは炭素原子数1〜18のアルキル基またはアルコ
キシ基を示し、R′は水素原子または炭素原子数1〜11
のアルキル基を示し、mは0または1を示し、*は光学
活性炭素原子を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63271753A JP2747704B2 (ja) | 1988-10-27 | 1988-10-27 | 含塩素光学活性化合物を含有する液晶組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63271753A JP2747704B2 (ja) | 1988-10-27 | 1988-10-27 | 含塩素光学活性化合物を含有する液晶組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02117986A JPH02117986A (ja) | 1990-05-02 |
JP2747704B2 true JP2747704B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17504358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63271753A Expired - Fee Related JP2747704B2 (ja) | 1988-10-27 | 1988-10-27 | 含塩素光学活性化合物を含有する液晶組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2747704B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0684356B2 (ja) * | 1986-12-26 | 1994-10-26 | 旭電化工業株式会社 | ピリミジン化合物 |
-
1988
- 1988-10-27 JP JP63271753A patent/JP2747704B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02117986A (ja) | 1990-05-02 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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