JP2747199B2 - チタン基硬質焼結材料およびそれを使用したすべり軸受 - Google Patents
チタン基硬質焼結材料およびそれを使用したすべり軸受Info
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Description
において金型、ポンプ部品、軸受、メカニカルシール、
弁、パイプ、攪拌機、混合機、刃物等、とくに、砂利の
ような硬い固形物が混入する海水を取り扱う立軸ポンプ
の水中軸受に好適なすべり軸受に好適に使用される耐食
性と耐摩耗性に優れたチタン基合金に関する。
開平4−83837号公報に記載のように、Ti−Nb
合金、Ti−6%Al−4%V合金、さらに、Moを1
5〜30重量%含有するTi合金は、純チタンよりもは
るかに優れた耐食性を有することが知られている。
おいて劣るという欠点がある。このチタン系合金の欠点
を解消するためにTi基体に炭化物を分散したものが、
特開平2−129330号公報、特開平3−28503
4号公報等に開示されている。
製法によって製造されるので、分散した炭化物が粗大化
して硬さが不十分となり耐摩耗性の向上は期待された程
のものでもなく、さらに、それ自体は難削材であるため
複雑な形状を有する製品にするのに機械加工がしにくい
等の欠点があった。
による問題を解決するために、粉末冶金法による製造を
「粉体および粉末冶金」第22巻第3号において開示す
ると共に、特公昭51−19403号公報,特公昭54
−19846号公報等において、Ti−30Mo(1
5.9体積%Mo)焼結合金や、さらに、これにTiC
を10〜35重量%(10.1〜37.2体積%)分散
配合したTi−Mo−TiC焼結合金を開示した。
め立てに使用される立軸ポンプのすべり軸受に適用する
には、さらに一段と耐摩耗性と強度の向上が求められる
ようになった。ところが、基地強化元素のMoとTiC
分散材の量を多くするだけでは、Tiが有する耐食性が
失われ、また、TiCの有する分散強化機能も失われる
ことになる。
軸受として、特公昭63−67048号公報には、回転
側摺動部材または固定側摺動部材のいずれか一方の部材
をタングステンカーバイドを主成分とする超硬合金で形
成し、他方の部材を窒化ケイ素または炭化ケイ素を主成
分とするセラミックスで形成した無潤滑条件下で用いる
ことができるようにしたものが示されている。しかしな
がら、タングステンカーバイドを主成分とする超硬合金
は、海水に対しては必ずしも充分な耐食性を備えておら
ず、海水を取り扱う立軸ポンプのすべり軸受としては耐
食性に欠けており、長期間の使用に耐えることができな
い。
性を何等損なうことなく、耐摩耗性と強度の増大と、さ
らには比強度を改善し、立軸ポンプの水中軸受のような
苛酷な条件下で使用されるすべり軸受にも好適に使用で
きるチタン基焼結合金の提供にある。
金は、TiCおよび/またはTiN、または、TiCと
TiNの固溶体からなる第1成分と、Va族、VIa族
金属元素およびそれらの金属元素相互の固溶体と、Va
族、VIa族金属元素の炭化物、窒化物、炭窒化物およ
びそれら相互の固溶体とからなる群から選択した一種以
上からなる第2成分と、Tiからなる第3成分を有し、
前記第1成分の体積が全体積中の5〜70%であり、か
つ、前記第2成分が第2成分と第3成分との合計中に占
める体積%が1〜30%である。
はTiN、または、TiCとTiNの固溶体と、第2成
分であるVa族,VIa族金属元素およびそれら相互の
固溶体とVa族,VIa族金属元素およびそれら相互の
固溶体の炭化物,窒化物,炭窒化物からなる群から選択
した一種以上を固溶体化せしめて使用することができ
る。
食性と耐摩耗性にとくに優れ、化学工業,機械工業等に
おいて金型、ポンプ部品、軸受、メカニカルシール、
弁、パイプ、攪拌機、混合機、刃物等に使用できる。
適なすべり軸受として好適なものであり、すべり軸受の
回転摺動部材または固定側摺動部材のいずれか一方の部
材をこのチタン基硬質焼結材料によって形成し、他方の
部材を窒化ケイ素または炭化ケイ素を主成分とするセラ
ミックスで形成できる。
ン基硬質焼結材料によって形成した軸受スリーブを回転
軸に嵌入固定したものとし、固定側摺動部材として窒化
ケイ素または炭化ケイ素を主成分とするセラミックスで
形成したブッシュとし、同ブッシュを軸方向に長い筒状
の弾性部材の内周面に密着固定し、同弾性部材を筒状の
金属シェルの内周面に密着固定し、前記ブッシュと内径
が等しい部分と外側に向けて内径をテーパー状に拡大す
る部分とを有する筒状の保護ピースを、前記弾性部材の
内周面で前記ブッシュの軸方向両端にそれぞれ固定し、
前記金属シェルを軸受ケースに固定した構造とすること
ができる。
大することによって硬さを大にして耐摩耗性を増大し、
併せて、Va族,VIa族,金属元素およびそれらの固
溶体をMとしたとき、M/(Ti+M)の比を特定範囲
内に制御することによって耐食性を維持しつつ強度を向
上できる。
はTi(C,N)をTiCによって代表し、MをMoに
代表して説明すると、Ti−Mo−TiC焼結合金は、
Ti相とTiC相の2相からなり、Moは両相に固溶す
るが、Ti相により多く固溶し、しかも添加配合したT
iC1 はTi相からTiC相にTiが固溶するためにT
iC1-X になる。結果的には配合したMo/(Mo+T
i)よりも、Ti相中にはMoが多くなり、これが抗折
力,硬さ,耐食性を低下させる。すなわち、TiCの配
合量が多い時には、Mo量を減少させれば硬さ,抗折
力,耐食性のいずれも大にできる。
物,窒化物の形で添加すると、炭化物等の分解反応が生
じ、その後固溶するが、この分解反応には時間がかか
る。これによって、Ti中のこれらの溶質の濃度は上が
りにくく、好適な組成にコントロールでき、物性を向上
させることが可能となる。
属は、Mo以外のVa族,VIa族金属元素の内、N
b,Ti,Wであるが、これらでMoの一部または全量
を置換することによって、Ti相中のこれら溶質元素の
濃度をMoの濃度に比べて小さくでき、あるいはまた、
TiC(TiN)相の粒成長を抑制でき、これらが硬さ
と抗折力の改善につながる。すなわち、Moとそれ以外
のVa族、VIa族金属元素の、1673°Kにおける
Ti相中の金属の拡散係数は以下のとおりである。
件をコントロールすることによって、高硬度、高強度に
なる。しかも、比重が小さいので、比強度も大となる。
する耐食性に優れ、しかも耐摩耗性にも優れており、一
方の摺動部材を本発明のチタン基焼結合金で形成し、他
方の摺動部材をセラミックスで形成してすべり軸受を構
成することによって、海水に浸される状態でも、耐摩耗
性に優れているとともに耐食性にも優れたすべり軸受が
得られる。
下、すなわち気体中において摺動される場合であって
も、極めて安定した摺動特性を有し、また水潤滑がなさ
れる条件下においてもさらに優れた摺動特性を有する。
さらに、ケイ砂やアルミナ微粒子等の固形物が混入され
た水中で用いられる場合であっても、耐摩耗性に優れて
いる。そこで、砂等の硬い固形物が混入する水を取り扱
う立軸ポンプ等の水中軸受として好適である。
ュの軸方向両端に、ブッシュと内径が等しい部分と外側
に向けて内径をテーパー状に拡大する部分を有する筒状
の保護ピースを固定するならば、この保護ピースがブッ
シュ内に回転側摺動部材が嵌入固定された軸を挿入する
際のガイドとして作用し、軸先端部がブッシュの端部に
直接接触して、ブッシュの縁が欠ける等の破損が防止さ
れ得る。
示すものである。
所定量に配合後、らい潰機にて1時間混合し、2000
kg/cm2 にてプレス成形した。これを1300〜1
500℃にて真空雰囲気中で2時間、焼結した。配合組
成を表1に示すように変化させた。得られた焼結体につ
いて硬さ(HR C)と強度(抗折力GPa)、さらに耐
食性を調べた。耐食性は、乾電池合剤に7日間浸漬して
腐食速度から評価し、その結果を、○:≦0.05mm
/年、△:≦0.1mm/年、×:>0.1mm/年と
して表2に示した。
し、高強度および/または高硬度であるため強度的信頼
性および耐食性に優れる。TiC量の多い比較合金2に
比し、高強度であるために強度的信頼性に優れる。比較
合金3および4,5のTi系合金に比し高強度であるた
め耐摩耗性に優れる。比較合金6のステライト、比較合
金7のSUS304よりも高硬度でしかも耐食性に優れ
る。比較合金8のWC−1.0Cr−8Ni超硬合金に
比し、著しく耐食性に優れる。
し、総合的に優れていることが明らかである。
/(Ti+Mo)の体積比を16体積%と10体積%と
した場合のTiC量(体積%)を変化させたときの硬さ
(HR C)と強度(抗折力GPa)を示す。
に、また、10体積%は本発明合金の8,10,12,
16,18,20,22にそれぞれ相当する。いずれの
Mo/(Ti+Mo)の体積比でも、硬さはTiC添加
量が大になるほど大になるが、50〜55%で最大値を
示し、それ以上の添加量では低下する。
0体積%の方が16体積%より高硬度となる。一方、抗
折力はいずれのMo/(Ti+Mo)の体積比でもTi
C添加量が大になるほど小になるが、Mo/(Ti+M
o)の体積比が10体積%の方が、16体積%よりも抗
折力が大となった。特に、TiC添加量が多いときに
は、Moを減少させたMo/(Ti+Mo)の体積比が
10体積%の方が、抗折力の低下が少なく強度的信頼性
に優れる。また、耐食性はいずれも○であるが、10体
積%の方が16体積%よりも優れた。したがって、Mo
/(Ti+Mo)の体積比が1〜15体積%である場合
に、硬度または抗折力が大になり、耐食性も優れるの
で、特に好ましい。
元素およびそれら相互の固溶体の炭化物,窒化物,炭窒
化物の一種以上を含む本発明合金33〜55の組成と焼
結温度を、また、表4はその硬さ,強度および耐食性等
の特性と、総合判定結果を示す。
性が優れ、さらに硬さと強度が優れているため、総合的
に優れることが明らかである。
い例を示すが、これももちろん比較合金1〜8よりも総
合的に優れている。
2,49,51,52はV,Nb,Taの3元素を含む
合金であるが、これらは50%硝酸、沸騰に浸漬しての
苛酷な耐食試験において、比較合金1〜7はもちろん
V,Nb,Taを含まないその他の本発明合金4〜3
2,43〜48,50,53,54,55よりも優れた
耐食性を示した。すなわちV,Nb,Taを含む本発明
合金は、苛酷な硝酸に対して特に好ましい耐食性を有す
る。
の酸化試験(大気中)を実施したところ、Nb,Taを
含む本発明合金1,2,3,36〜42,49,51,
52は、比較合金1〜8に比べても勿論、Nb,Taを
含まない本発明合金4〜35,43〜48,50,5
3,54,55よりも2〜5倍の優れた耐酸化性を示し
た。このように、Nb,Taを含む本発明合金は、特に
好ましい耐酸化性を有する。
下することなく、耐摩耗性と強度は向上することが分か
る。そして、TiC,TiNまたはTi(C,N)が3
5〜70体積%では、Mo/(Ti+Mo)が1〜15
体積%の範囲内において、その改善効果は著しいことが
分かる。
立軸ポンプの水中軸受としてのすべり軸受に適用した例
を示す。
使用したすべり軸受の縦断面構造を示す図であり、図3
は、図2のA−A矢視断面図であり、図4は、本発明の
すべり軸受を立軸ポンプの水中軸受として応用した一例
を示す図である。
すべり軸受の構造につき説明する。
動部材を示す。
例1に示すチタン基硬質焼結材料で形成された筒状の軸
受スリーブ12を嵌入している。そして、軸受スリーブ
12は、回転軸10に設けられた段差部14で軸方向位
置が規制され、またスリーブキー16で軸回りの相対回
転が規制され、さらに、スリーブ押さえ18で軸方向の
抜けが規制されて回転軸10に嵌入固定される。
0の内周面に、硬質ゴム等からなる筒状の弾性部材22
が密着して強固に嵌入されると共に適宜に接着固定さ
れ、さらに、この弾性部材22の内周面に、軸方向の長
さが弾性部材22より短い筒状のブッシュ24が密着嵌
入される。このブッシュ24は、炭化ケイ素(SiC)
または窒化ケイ素(Si3 N4 )を主成分とするセラミ
ックスで形成される。さらに、弾性部材22の内周面で
ブッシュ24の軸方向両端に、テフロン等のプラスチッ
ク材からなる筒状の保護ピース26,26が固定され
る。これらの保護ピース26,26は、ブッシュ24と
内径が等しい部分と外側に向けて内径をテーパー状に拡
大する部分とを有する。そして、これらの金属シェル2
0、弾性部材22、ブッシュ24および保護ピース2
6,26の組み付け材が、軸受ケース28に嵌合挿入さ
れ、さら取付ネジ30,30により位置決め固定が行わ
れる。なお、ブッシュ24の内周面には、軸方向に複数
本の溝32,32が設けられている。
ンプの水中軸受として適用した例を示す。図において、
図示しないモータによって回転駆動される回転軸10が
揚水管40内の軸心位置に配設され、この回転軸10の
適宜な中間部が、本発明のすべり軸受42,42によっ
て、揚水管40に回転自在に支持される。
スリーブ12等が組み付けられた回転軸10を軸受ケー
ス28に組み付けられたブッシュ24内に挿通する際
に、保護ピース26のテーパー状部分および等しい内径
の部分がガイドとして作用し、ブッシュ24の端部に回
転軸10の先端部が直接接触するようなことがない。こ
のために、セラミックスで形成されて比較的に脆いブッ
シュ24が、回転軸10の組み付け作業により縁が欠け
る等の破損を防止できる。それだけ、組み付け作業が容
易である。
受として本発明のすべり軸受を応用するならば、水中軸
受としてゴム軸受等の起動する際に潤滑水を必要とする
装置に比較して、潤滑水を供給するための設備およびシ
ャフト保護管等が不必要であって、ポンプ設備全体を大
幅に簡素化し得る。
軸受の耐食性を調べるために以下の実験を行った。回転
側摺動部材を本発明のチタン基硬質焼結材料で形成し、
固定側摺動部材を2種類のセラミックス(SiCとSi
3 N4 )で形成した2種のすべり軸受と、回転摺動部材
をSUS316で形成し固定側摺動部材を硬質ゴムで形
成したすべり軸受とを、比摩耗量について比較した。実
験条件は、軸受面圧1kg/cm2 (9.8N/c
m2 )、周速(3m/s、海水+砂混合液砂濃度300
0ppm、実験時間100hである。
S316の組み合わせからなるすべり軸受に比較して、
本発明のチタン基焼結合金とセラミックスの組み合わせ
からなるすべり軸受の比摩耗量は約1/10以下であっ
た。
質焼結材料で形成し、他方の摺動部材をセラミックスで
形成する本発明のすべり軸受は、海水に対する耐食性が
優れているとともに、耐摩耗性も優れていることが確認
された。
のすべり軸受を立軸ポンプの水中軸受として応用する一
例を示したが、これに用途が限られるものでなく、液体
中または気体中で用いられるすべり軸受、砂等が混入す
る液体中、あるいはスラリー中で運転されるポンプ等に
用いるすべり軸受、さらに、一般回転機械に用いるすべ
り軸受、無潤滑条件下で用いられるすべり軸受等のいず
れに応用しても良い。また、回転側摺動部材をセラミッ
クスで形成し、固定側摺動部材をチタン基硬質焼結材料
で形成しても良い。
ことなく、耐摩耗性,強度、それに比強度が改善され
る。
は、従来のTi−Mo−TiC系合金等よりも高強度
(高比強度)であるため、運動する耐食・耐摩耗部品に
用いれば、より苛酷な条件で使用できる。 (3) Ti−(V,Nb,Ta)−TiC系は高温等
の苛酷な硝酸に対して特に耐食性が優れるので、核燃料
処理プラント等の苛酷条件でも利用できる。
は耐酸化性も優れるので、発電プラント等の高温腐食ガ
ス雰囲気での使用に特に効果を発揮し、より厳しい条件
で使える、より長寿命で使える等の効果がある。
N)が35〜70体積%、Mo/(Ti+Mo)が1〜
15体積%の範囲内において、特に耐食性,耐摩耗性,
強度が優れるので、従来よりも厳しい条件で使える、よ
り長寿命で使える等の効果がある。
池合剤成形用金型,ポンプ部品,軸受,メカニカルシー
ル,弁,パイプ,攪拌機,混合機,刃物の耐食・耐摩耗
部品として使用した場合、長寿命となり部品交換頻度が
減少して保守の省力化が達成される。
したすべり軸受は、従来の作業条件よりも苛酷な条件に
対応でき、本発明の焼結合金を使用することによって作
業効率を挙げることができ、とくに、海中ポンプの滑り
軸受に適用することによって、長期間の使用に耐えるこ
とができる。
ュの軸方向両端に、内径が等しい部分と外側に向けて内
径をテーパー状に拡大する部分とを有する保護ピースを
固定するならば、すべり軸受を組み付ける際に、保護ピ
ースが挿入される軸先端部のガイドとして作用し、組み
付け作業が容易である。
o)比を一定にし、TiC配合量を変化させた場合の抗
折力と硬さの変化をもって示す。
ある。
として応用した一例を示す図である。
セラミックスからなるすべり軸受が、比摩耗量でも優れ
ている実験結果を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 TiCおよび/またはTiN、または、
TiCとTiNの固溶体からなる第1成分と、 Va族、VIa族金属元素およびそれらの金属元素相互
の固溶体と、Va族、VIa族金属元素の炭化物、窒化
物、炭窒化物およびそれら相互の固溶体とからなる群か
ら選択した一種以上からなる第2成分と、 Tiからなる第3成分を有し、 前記第1成分の体積が全体積中の5〜70%であり、かつ、 前記第2成分が第2成分と第3成分との合計中に占める
体積%が1〜30%であるチタン基硬質焼結材料。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、第1成分と第
2成分を固溶体化せしめてなるチタン基硬質焼結材料。 - 【請求項3】 回転摺動部材と固定側摺動部材とからな
るすべり軸受において、 回転摺動部材または固定側摺動部材のいずれか一方の部
材を、 T iCおよび/またはTiN、または、TiCとTiN
の固溶体からなる第1成分と、 Va族、VIa族金属元素と、それら相互の固溶体と、
Va族、VIa族金属元素と、それら相互の固溶体の炭
化物,窒化物,炭窒化物とからなる群から選択した一種
以上からなる第2成分と、 Tiからなる第3成分を有し、 第 1成分の体積が全体積中の5〜70%であり、かつ、 前記第2成分が第2成分と第3成分との合計中に占める
体積%が1〜30%であるチタン基硬質焼結材料によっ
て形成し、さらに、 他方の部材を窒化ケイ素または炭化ケイ素を主成分とす
るセラミックスによって形成したチタン基硬質焼結材料
を使用したすべり軸受。 - 【請求項4】 回転摺動部材と固定側摺動部材とからな
るすべり軸受において、 回転摺動部材として、T iCおよび/またはTiN、または、TiCとTiN
の固溶体からなる第1成分と、 Va族、VIa族金属元素と、それら相互の固溶体と、
Va族、VIa族金属元素と、それら相互の固溶体の炭
化物,窒化物,炭窒化物とからなる群から選択した一種
以上からなる第2成分と、 Tiからなる第3成分を有し、前記 第1成分の体積が全体積中の5〜70%であり、 前記第2成分が第2成分と第3成分との合計中に占める
体積%が1〜30%であるチタン基硬質焼結材料によっ
て形成した軸受スリーブを回転軸に嵌入固定してなり、かつ、 固定側摺動部材として、 窒化ケイ素または炭化ケイ素を主成分とするセラミック
スで形成したブッシュとし、 同ブッシュを軸方向に長い筒状の弾性部材の内周面に密
着固定し、 同弾性部材を筒状の金属シェルの内周面に密着固定し、 前記ブッシュと内径が等しい部分と外側に向けて内径を
テーパー状に拡大する部分とを有する筒状の保護ピース
を、前記弾性部材の内周面で前記ブッシュの軸方向両端
にそれぞれ固定し、 前記金属シェルを軸受ケースに固定したチタン基硬質焼
結材料を使用したすべり軸受。
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JP5136256A JP2747199B2 (ja) | 1992-06-08 | 1993-06-07 | チタン基硬質焼結材料およびそれを使用したすべり軸受 |
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JP4-147626 | 1992-06-08 | ||
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