JP2747115B2 - 長さ調整可能なポンチセット組立体 - Google Patents

長さ調整可能なポンチセット組立体

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、概ねポンチプレスに使用されるポンチセッ
ト組立体に係り、特にポンチが研削に起因するポンチ刃
の長さの縮小を補償するよう調整される長さ調整可能な
ポンチセット組立体に関する。
従来技術の記載 ポンチプレス内のポンチ組立体の繰り返し使用の結
果、ポンチ刃すなわちチップの自然鈍化と損耗とを招
く。一旦チップが鈍ると、ポンチ組立体の切れ味が低下
し、ポンチチップは研削しなければならない、研削は、
ポンチチップの端部を研磨することにより達成され、こ
のことで刃の長さが短くなり、その結果ポンチも短くな
る。そこで、ポンチ長は研磨により除かれた分のポンチ
刃を補償するよう調整されねばならない。
長さ補正を可能にする第1の型のポンチセット組立体
は、米国特許第4,031,787号及び第4,141,264号に開示さ
れている。これらの特許は、シムやワッシャや他の同様
の物体をポンチに加えることにより短縮されたポンチ刃
の長さを補償するポンチセットを開示している。この方
法に付随する問題は、追加されたワッシャなどが大抵は
脆弱であり、ポンチに加えられる周期的な力に耐えられ
ないことにある。また、ポンチチップの長さは、短すぎ
て実用操作にならなくなる前にしかるべき限界内でのみ
調整することができ、そのことがポンチチップの研削で
きる回数を制限している。さらに、ポンチチップの長さ
調整を可能にするそうした方法の殆どは、ポンチチップ
に対し調整目的でアクセスできるようにするのにポンチ
全体が分解できることが要求される。このことは、明ら
かにやや時間を消費する工程ではある。さらに、ポンチ
を一旦再組み付けしてしまえば、使用時にチップが挿通
するストリッパ板の開口面に関するチップの軸方向位置
に対し研磨及び調整ステップがどの程度影響を及ぼした
かを測定するのに、さらなる努力が頻繁に費やされる。
これらの方法に関する改良が、共に譲渡された米国特
許第4,375,774号と1992年8月に出願された係属中の米
国特許出願第743,689とに記述されている。米国特許第
4,375,774号及び米国特許出願第743,689号では、ポンチ
のポンチドライバとポンチホルダや本体部品が、相互係
合可能な螺子付き部分によって取り付けられており、ポ
ンチ全長の調整は螺子付き部分の回転により達成され、
これによりポンチチップはストリッパ板の開口に適切に
整合される。ロック機構は、いずれの場合も備わってい
る。米国特許第4,375,774号では、伸長可能なロックピ
ンが整合されたロックピン孔内に挿入されており、螺子
付き部分に干渉してその回転を阻止している。軸方向の
長さ調整工程が簡単化される一方で、このアプローチは
ロックピンの除去と再挿入とを必要とする。
米国特許出願第743,689号では、組み立てられたポン
チは、ポンチガイド内に備わった孔内に軸方向に摺動可
能に受け入れられている。相対回転に抗して螺子端をロ
ックするための解放可能なロックに、半径方向内方に延
びるカムピンを有する弓形のワイヤクリップが備わって
いる。弓形のピンは、環状グルーブ内とポンチホルダ内
の半径方向内方に延びる孔内とに保持されており、これ
によりカムピンが内方に延びてポンチ本体の雄螺子端内
に円周方向に分散する一組のグルーブに係合する。双方
向の長さ調整は、ポンチホルダに対してポンチ本体を回
転させることにより与えられ、これによりカムチップが
一つのグルーブから解放されてさらなるグルーブに係合
する。そうした長さ調整可能なポンチのセットは、比較
的小径のポンチセットに対して有益である。
長さ調整が可能な工具ヘッドが、米国特許第5,020,40
7号に開示されており、そこにはポンチドライバとポン
チヘッドベースとの間の螺子結合による長さ調整が開示
されており、ポンチヘッドベースはここでは工具本体を
形成するよう取り付けられている。長さ調整リング部材
が、ドライバとベースとの間に両者から離間するようば
ね付勢されており、ドライバの軸に係合してそれらの相
対回転を阻止する中心開口と、ベースから延びる一対の
ピンに係合する一組の円周方向に離間するアパチャとが
形成されている。調整は、リング部材とドライバとを把
持してリング部材をピンとの係合から引き抜き、次の所
望の直径方向両端のアパチャがピンと整合するまでリン
グ部材を回転させることにより達成される。形成工具が
ポンチヘッドを囲繞するポンチセットばねをもたないた
め、リング部材を把持して長さ調整することが可能であ
る。そうした装置は、先に引用した特許や出願に開示さ
れた型のポンチヘッドやドライバやホルダ部品を囲繞す
るポンチばねを有するポンチセットには使用できないで
あろう。
それ故、時間を過分に消費せず困難でない方法でポン
チの長さを調整する正確な手段への要望が存在する。
発明の要約 かくして、本発明の目的は、ポンチプレス内で使用す
る即座に調整可能なポンチセット組立体を提供すること
にあり、そのポンチプレスは、工具なしで手動で操作さ
れ、特に酷使に耐える幅広本体のポンチセット用に精密
で高い解像度の信頼できる長さ調整をもたらす。
本発明の一つの特徴として、長さ調整可能なポンチセ
ット組立体がポンチの全長を調整するのに設けられてお
り、このポンチは第1及び第2の軸方向に調整可能なポ
ンチ部品を有し、かつポンチ案内スリーブ内に少なくと
も一部が保持され、付勢ばねによりスリーブに対して軸
方向に付勢されており、該付勢ばねは、前記第2のポン
チ部品に対して前記第1のポンチ部品をロックし、ロッ
ク位置において前記第1及び第2のポンチ部品の相対運
動による長さ調整を阻止し、解放位置において前記第1
及び第2のポンチ部品の相対運動を可能にする手段を含
む種類のばねであり、該ロック手段はさらに、少なくと
も一つのロック用戻り止めを有するロック部品と、少な
くとも一つの前記戻り止めを、前記ロック部品の前記ロ
ック位置と解放位置の両方において前記第1のポンチ部
品内に形成された対応する第1の戻り止めストッパ手段
に係合保持する手段と、前記第2の軸方向に調整可能な
ポンチ部品内にあって、該第2の軸方向調整可能な部品
に対して前記少なくとも一つの戻り止めに可能な複数の
係合姿勢をもたらす複数の第2の戻り止めストッパ手段
と、前記ロック部品のうちの前記一つの戻り止めを付勢
し、前記第2の部品内に形成された前記第2の戻り止め
ストッパ手段の一つに係合ロックさせる付勢手段と、前
記付勢手段に力を及ぼし、前記ロック部品のうちの前記
少なくとも一つの戻り止めを、前記第2の部品内に形成
された前記選択された第2の戻り止めストッパ手段との
係合から解放し、該ロック部品の移動を許容し、前記第
1及び第2のポンチ部品の相対的な軸方向の調整を可能
にし、それによってポンチ部品の長さを調整する手段と
を具備する。
本発明の好ましい実施例では、長さ調整機構は、調整
可能な押し釦と、ポンチドライバ及びポンチホルダの螺
子付き部分内に形成されたキャビティ内に取り付けられ
た付勢ばねと、ポンチドライバのキャップ付きヘッド内
に軸方向に形成されてキャビティ内に延び、貫通孔の周
縁を円形に取り巻いて等間隔に離間する複数mxnの戻り
止めストッパが形成された指挿入孔とを具備しており、
調整可能な押し釦ブロックは、貫通孔内に延びて調整可
能な押し釦とポンチドライバとの相対回転を可能にする
ようになっている円形部と、付勢ばねにより及ぼされる
力を受けてポンチドライバのmxn個の戻り止めストッパ
のうちのN′個の組に係合するような構造とされたn個
の戻り止めを形成する肩部とを有する。使用にさいして
は、オペレータが手動で円形部を押し込んで調整用押し
釦のブロック形状部を押し下げ、その肩部をポンチドラ
イバ内に形成された戻り止めとの係合から解放するま
で、ロック機構がポンチドライバ及びポンチホルダの螺
子付き部の相対回転を阻止し、解放時点でポンチドライ
バはポンチホルダの螺子付き部に対しより深く又はより
浅く螺合させ、それによってポンチの全長を減少又は増
大させる。
ポンチホルダに取り付けられたポンチ刃は、ポンチス
リーブに取り付けられたストリッパ板(これは典型的に
はポンチばねの付勢力に抗してポンチホルダとポンチド
ライバとに摺動可能に係合している)を通って延びてお
り、これによりオペレータはポンチ刃がストリッパ板内
の開口を通って延びる距離を観測し、それによってポン
チ刃すなわちチップが貫通するストリッパ板内の開口面
とポンチ刃とが整合するまで、ポンチの長さを調整する
ことができる。
本発明によれば、長さ調整機構は、直接的にポンチド
ライバのキャップ付きヘッドを介して即座にアクセスで
き、これにより長さ調整する目的で、ポンチばねや酷使
に耐える幅広のポンチセットの他の構成部品を取り外す
必要はない。
本発明は、かくしてポンチプレス内で使用するそうし
た即座に調整が可能で信頼できるポンチセット組立体を
提供する。
図面の簡単な説明 本発明のこれら及び他の目的と特長と構成は、図面と
併せ示す好ましい実施例の以下の詳細な説明から明らか
となろう。図中、 図1は、本発明のポンチセット組立体の軸線に沿う一
部断面図である。
図2は、好ましい実施例に実施された本発明の長さ調
整機構の分解斜視図である。
図3A〜3Cは、本発明の好ましい実施例のポンチセット
組立体内に用いた長さ調整押し釦ロックの上面図と側断
面図と底面図である。
図4は、図1のポンチセット組立体のポンチホルダの
上面図である。
図5は、図1に記述したポンチドライバのII-II線に
沿う断面図である。
好ましい実施例の詳細な説明 本発明原理は、ポンチセットの動作に関係しており、
ポンチセットはポンチスリーブと、ポンチ刃すなわちチ
ップを有する内部配設されたポンチ本体と、ポンチ本体
に取り付けられるか又は一体形成されたポンチホルダ
と、ポンチストリップと一体形成又はこれに取り付けら
れたポンチ刃すなわちチップ用の開口を有するストリッ
パ板と、ポンチホルダに取り付けられたポンチドライバ
と、ポンチドライバをポンチストリッパとその付随物か
ら引き離すよう付勢するポンチばねと、ポンチセット組
立体を形成する関連部品とから構成されている。従っ
て、本発明は、ポンチプレスに関係する多数の出願にと
って適切ではあるが、単一ステーションやタレットプレ
スに限定されるものではない。
本発明のポンチセット組立体10の好ましい実施例は、
ポンチホルダ14とポンチスリーブ18内の中央に置換可能
に配設されたポンチ刃16(これらを合わせてポンチ12と
呼ぶ)とからなるものとして図面中に表示されており、
ポンチ刃16はストリッパ板20内の開口17を通って延びて
いる。ポンチホルダ14は、上方に延びてポンチドライバ
26の雌螺子部24に螺合する雄螺子部22を有する。ばね支
持リング28と環状のばね保持ナット30が、ポンチドライ
バ26を囲繞するばね32を保持している。ばね支持リング
28は、キャップ螺子29,31によりポンチスリーブ18に取
り付けられていて、ポンチドライバ26のフランジ27を圧
迫し、フランジとばね32とを図1に描写した位置に保持
している。螺子付き保持ナット30は、さらなる一対のキ
ャップ螺子33,35によりポンチドライバ26の周りを回転
しないようロックされる。
図1から分かるように、ポンチ刃16は、ポンチ刃16の
螺子付き孔14内に軸方向に螺入された比較的大きな六角
のヘッドキャップ螺子40によってポンチホルダ14に取り
付けられている。キー溝と案内組立体42が備わってい
て、従来技術のようにキャップ螺子40上で回転しないよ
うポンチ刃16をロックしている。さらに、従来からある
細長いスロットとキー溝組立体43とが、スリーブ18内で
の組立ポンチの往復運動を案内している。ストリッパ板
30は、前記引用した続き番号(Atty,Docket No.1650〜1
657)により完璧に記述された仕方で保持キャップ組立
体19によって、取り外し可能にスリーブ18に取り付けら
れている。ポンチドライバ26とポンチホルダ14の雄螺子
部24と雌螺子部22は、ロック解除されて相互に回転し、
記述しようとする方法で軸方向ポンチ12を伸張又は伸縮
させよう。
ポンチ操作では、ラム(図示せず)がポンチドライバ
26のキャップ付きヘッド34上を下方に叩き、圧縮ばね32
を圧縮し、ポンチ刃16がストリッパ板20の下面21の下方
に突出するまでポンチ12の構成部品を付勢する。突出す
るポンチ刃16は、シート材料の加工物(図示せず)を貫
通してダイキャスト(図示せず)内に進入し、加工物内
から所望形状を有する部材を打ち抜く。ポンチ組立体
は、加工物から除去したいと思う形状に応じて、キャッ
プ螺子40及び適合するストリッパ板20により取り付けら
れた様々なポンチ刃形状に適用可能である。
次にラムは引き戻され、ばね32への圧縮力を解放す
る。そのとき、ばね32は当接する保持ナット30に対して
作用し、ポンチドライバ26及び取り付けられたポンチ12
を上方に引き上げる。ポンチ刃16がストリッパ板20内の
アパチャ17を介して上方に引き戻されると、ポンチ刃は
加工物に係合するが、後退するポンチ刃16にしばしば加
工物がくっつくため、それをポンチ刃16から分離する。
特に本発明の長さ調整機構に関しては、雄螺子部22は
雌螺子部24に螺合する寸法とされており、螺子の雌部と
雄部が相互に螺合し合うようになっている。ポンチドラ
イバ26とばね32とがポンチホルダ14に対し回転させられ
ると、長さ調整機構がポンチドライバ26をポンチホルダ
14に対してロックしない限り、ポンチ12はポンチドライ
バ26に対して軸方向に移動する。螺合する螺子のピッチ
が既知であれば、これらの部材の相対回転の程度とその
結果としての軸方向移動量との間の関係は即座に決定さ
れる。かくして、ポンチの全長は、ロック機構の分解能
に応じて、ポンチドライバ26とばね32とをポンチホルダ
14に対し既知の角度まで軸方向に回転することによって
正確に調整することができる。
本発明の好ましい実施例では、雄部22と雌部24の雌雄
の螺子は、1/10ピッチで螺子切られており、そのことは
360°の全回転ごとに軸方向に0.100インチの伸長と伸縮
となって表れる。
本発明の長さ調整機構は、ポンチドライバ26のキャッ
プ表面34内の貫通孔54からポンチホルダ14の螺子部22内
に延びる軸方向に細長いキャビティ52内に挿入された長
さ調整押し釦50と、キャビティ52の延長部53′内に挿入
された付勢ばね60及び保持ワッシャ61と、貫通孔54のグ
ルーブ内のO−リング62とからなり、それらはすべて残
りの図面に関連して図示ならびに記述される。一般に、
長さ調整押し釦50は、ポンチホルダ14に対して回転させ
ることができないようキャビティ52の延長部53′内に着
座させてあり、かつばね60によりポンチドライバ26の内
面に形成された一組の戻り止めストッパ70に係合するよ
う付勢されていて、ポンチホルダ14に対してポンチドラ
イバ26をロックし、螺子部22,24の相対回転を阻止して
いる。
通常、ポンチ12の長さを調整するため部分22,24を回
転させたいと思えば、オペレータはキャップ螺子29,31
を緩めてスリーブ18及び取り付けられたストリッパ板20
を取り除く。普通は、そこでポンチ16は交換されるか、
或いは再研削すなわち刃研磨されて仕上げられる。そこ
で、オペレータは孔50を通って延びる長さ調整押し釦50
を押し、それをポンチドライバ26内に形成された戻り止
めストッパとの係合から解放し、同時ににその一方でポ
ンチドライバ26及びばね32をポンチホルダ14に対して回
転させる。調整を可能にするロック機構の特定の要素
は、以下の通りである。
図2に戻るに、それは図1に描かれた本発明の長さ調
整機構の構成部品の関係を分解斜視図として図示してい
る。図2では、長さ調整押し釦エレメント50は、ポンチ
ドライバ26内の円形孔54を通って延びる円形の釦部51と
四隅55,57,59,61を有する四角いブロック53とを備えて
いる。円形の釦部51は指圧を受け、孔54内のグルーブ63
に嵌入されて釦部51を囲繞するO−リング62に抗して軸
方向に摺動する。
押し釦50の四隅55,57,59,61は、戻り止めとして機能
するが、この戻り止めは、ポンチドライバ26の孔54に隣
接する上部内面27内の24個の戻り止めストッパ70のうち
の4個の組に係合(図5にも図示)し、ポンチホルダ14
内に軸方向に形成されたキャビティ52の延長部53′内に
形成された4個の戻り止めストッパ55′,57′,59′,6
1′に係合する。四角いブロック53の底面は、保持ワッ
シャ61とばね60とを圧迫し、それらが今度はキャビティ
51の延長部53′の内面を圧迫する。ワッシャ61は、ばね
60に抗して延長部53′に嵌入されたときに、途中まで圧
縮されたばね60を保持する。
さて、図示3A〜3Cを参照するに、これらは押し釦50形
状の上面と側断面と底面とを図示している。隅55,57,5
9,61は、鋭利なエッジにばり取りを施して戻り止めスト
ッパ上での引っ掛かりを防止するよう若干角張らせてあ
る。
さて、図4を参照するに、長さ調整押し釦50の戻り止
め55,57,59,61に係合してこれを受け止めるよう設けら
れた内面をもつ四角な四隅すなわち戻り止めストッパ5
5′,57′,59′,61′を、特に図示してある。かくして、
押し釦50は、図1に示したようにキャビティ52の延長部
53内に着座すると、ポンチホルダ14に対して回転できな
くなる。
さて、図5を参照するに、これは図1のII-II線に沿
って見た断面図を示しており、ポンチドライバ26の内面
と、特に孔24の周りに円周方向に配設された複数の戻り
止めストッパ70とを示しており、ストッパに対しては四
隅55,57,59,61は図1に示した位置にある。この実施例
では、24個(mxn)の戻り止めストッパ70が図示されて
いて、それがmxn個の可能な位置をもたらし、そこでは
長さ調整押し釦50の四(N)隅の戻り止めが、ポンチホ
ルダ14に対するポンチドライバ26の一回の360°全回転
のなかに存在する。換言すれば、ポンチドライバは、24
個の戻り止めストッパ70がもたらす24個の個別位置を与
えることで、360°/nxmずつすなわち本例では15°刻み
で回転する。1/10インチピッチでは、これは0.100/24イ
ンチの軸方向刻み長さ解像度、すなわち一組から隣接す
る次の4(N′)個の戻り止めストッパ70の組へと15°
回転するごとに約0.004インチの仕事をする。
実際は、ポンチセット組立体10は、当業界内で公知の
方法でより大きな加工物から所望形状を有する部材を打
ち抜くのに用いられる。加工物を繰り返し痛打したこと
でポンチ刃が擦り切れて鈍った後は、ポンチ刃は研磨用
にタレットすなわち機械から外され、スリーブ18は上記
のごとく取り外される。研削の後では、研磨して除いた
長さに拘わらずその分は短くなっている。この消失した
長さを補償するため、押し釦50を押し込み、ポンチドラ
イバ26をポンチホルダ14に対して回転させる。計算され
るストリッパ板20内の開口面に対するポンチ刃16の軸方
向の適切な間隙は、0.004インチ刻み数えられ、押し釦
が解放されて上記のごとく再びロックされる。その結果
得られる実際の長さは、スリーブ18を再組み付けする前
に計測することができる。
図1に戻るに、ばね荷重を受ける戻り止め釦72がポン
チドライバ26内のフランジ27に備わっており、完全に摩
耗したポンチ16を続けて使用しないようにするためポン
チをかなり短縮した後で、釦72がポンチホルダ14の雄螺
子部22内の切り込みノッチ内にロックされる。
本発明の好ましい実施例について記述してきたが、本
発明の精神と添付の請求の範囲とから逸脱することな
く、様々な変形や応用や変更が可能であることは理解さ
るべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モアヘッド,ジョン・エイチ アメリカ合衆国ミネソタ州55110,ホワ イト・ベア・レーク,パークリッジ・ド ライヴ 4166 (56)参考文献 特開 平6−551(JP,A) 特開 昭56−105830(JP,A) 米国特許4375774(US,A) 米国特許5020407(US,A)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分解することなく長さ調整を可能にする長
    さ調整可能なポンチ組立体において、 (a)軸方向に形成されて少なくとも一つの戻り止めス
    トッパを含む孔を有するポンチドライバと、 (b)ポンチドライバに担持され、ポンチドライバに対
    して軸方向に調整可能であり、少なくとも一つの戻り止
    めストッパを有するポンチホルダと、 (c)少なくとも一つの戻り止めを有する押し釦ロック
    手段であって、少なくとも一つの戻り止めがポンチドラ
    イバ及びポンチホルダの戻り止めストッパに係合可能な
    状態でポンチドライバの孔内に軸方向に配置され、該孔
    を介してアクセスでき、少なくとも一つの戻り止めがポ
    ンチドライバとポンチホルダの両方の戻り止めストッパ
    に係合して相互間の軸方向移動を阻止する第1の位置
    と、少なくとも一つの戻り止めが前記戻り止めストッパ
    の一方又は他方から係合離脱してポンチドライバに対す
    るポンチホルダの軸方向移動を可能にする第2の位置と
    の間で軸方向に可動とされた前記押し釦ロック手段と、 (d)押し釦ロック手段を第1の位置へと付勢する付勢
    手段とを具備する、 ことを特徴とする前記長さ調整可能なポンチ組立体。
  2. 【請求項2】分解することなく長さ調整を可能にする長
    さ調整可能なポンチ組立体において、 (a)軸方向に形成されて少なくとも一つの第1の戻り
    止めストッパを含む孔を有するポンチドライバと、 (b)ポンチドライバに担持されたポンチホルダであっ
    て、ポンチホルダとポンチドライバがそれぞれ相互に螺
    合可能な螺子付き部を有していて、螺子付き部の一方を
    両者間で軸方向に調整可能にしており、該ポンチホルダ
    は軸方向に形成されてポンチドライバ内の孔に整合する
    キャビティ及び少なくとも一つの第2の戻り止めストッ
    パを有する前記ポンチホルダと、 (c)少なくとも一つの戻り止めを有する押し釦ロック
    手段であって、ポンチホルダ内のキャビティ内に軸方向
    に位置決めされていて、少なくとも一つの戻り止めがポ
    ンチドライバ及びポンチホルダの戻り止めストッパに係
    合可能な状態でポンチドライバの孔を介してアクセスで
    き、少なくとも一つの戻り止めがポンチドライバとポン
    チホルダの両方の戻り止めストッパに係合して相互間の
    軸方向移動を阻止する第1の位置と、少なくとも一つの
    戻り止めが前記戻り止めストッパの一方又は他方から係
    合離脱してポンチドライバに対するポンチホルダの軸方
    向移動を可能にする第2の位置との間で軸方向に可動と
    された前記押し釦ロック手段と、 (d)押し釦ロック手段を第1の位置へと付勢する付勢
    手段とを具備する、 ことを特徴とする前記長さ調整可能なポンチ組立体。
  3. 【請求項3】請求項2記載の長さ調整可能なポンチ組立
    体において、 ポンチドライバは、軸方向に形成された孔を円周方向に
    取り巻いて形成された複数の第1の戻り止めストッパを
    含む、 ことを特徴とする前記長さ調整可能なポンチ組立体。
  4. 【請求項4】請求項2記載の長さ調整可能なポンチ組立
    体において、 ポンチホルダは、軸方向に形成されたキャビティを円周
    方向に取り巻いて形成された複数の第2の戻り止めスト
    ッパを含む、 ことを特徴とする前記長さ調整可能なポンチ組立体。
  5. 【請求項5】請求項2記載の長さ調整可能なポンチ組立
    体において、 ポンチドライバとポンチホルダの各々は、それぞれ孔と
    キャビティの周囲に円周方向に形成された複数の戻り止
    めストッパを含む、 ことを特徴とする前記長さ調整可能なポンチ組立体。
  6. 【請求項6】請求項5記載の長さ調整可能なポンチ組立
    体において、 複数の第2の戻り止めストッパの数は、複数の第1の戻
    り止めストッパの数よりも少なく、第1の戻り止めスト
    ッパの数は、第2の戻り止めストッパの倍数であり、第
    2の戻り止めストッパは、ポンチドライバとポンチホル
    ダを相互に回転させることにより、同数の第1の戻り止
    めストッパに整合可能である、 ことを特徴とする前記長さ調整可能なポンチ組立体。
  7. 【請求項7】請求項6記載の長さ調整可能なポンチ組立
    体において、 押し釦ロック手段は、ポンチホルダ内に形成された複数
    の第2の戻り止めストッパに数と位置とが対応する複数
    の戻り止めを備えており、押し釦手段の複数の戻り止め
    は前記第1の位置にある間はポンチドライバ内に形成さ
    れた同数の第1の戻り止めに係合可能とされている、 ことを特徴とする前記長さ調整可能なポンチ組立体。
  8. 【請求項8】請求項2記載の長さ調整可能なポンチ組立
    体において、 付勢手段は、ポンチホルダ内に軸方向に形成されたキャ
    ビティ内に位置決めされたばねが備わっており、このば
    ねが押し釦ロック手段を前記第1の位置へと付勢する、 ことを特徴とする前記長さ調整可能なポンチ組立体。
  9. 【請求項9】請求項2記載の長さ調整可能なポンチ組立
    体において、 押し釦ロック手段の一部が、ポンチドライバの孔を貫通
    して延びていて、外部の力をしてばねを押圧せしめ、押
    し釦ロック手段を前記第2の位置へと移動させる、 ことを特徴とする前記長さ調整可能なポンチ組立体。
  10. 【請求項10】分解することなく長さ調整を可能にする
    長さ調整可能なポンチ組立体において、 (a)軸方向に形成され、その周りに円周方向に複数の
    第1の戻り止めストッパを含む孔を有するポンチドライ
    バと、 (b)ポンチドライバに担持されたポンチホルダであっ
    て、ポンチホルダとポンチドライバがそれぞれ相互に螺
    合可能な螺子付き部を有していて、螺子付き部を相互に
    回転させることにより軸方向の長さ調整を可能にしてお
    り、ポンチホルダは、軸方向に形成されてポンチドライ
    バ内の孔に整合するキャビティ及びキャビティの周囲に
    円周方向に形成された複数の第2の戻り止めストッパを
    有しており、複数の第2の戻り止めストッパの数は、複
    数の第1の戻り止めストッパの数よりも少なく、第1の
    戻り止めストッパの数は、第2の戻り止めストッパの倍
    数であり、第2の戻り止めストッパは、ポンチドライバ
    とポンチホルダを相互に回転させることにより、同数の
    第1の戻り止めストッパと整合可能である前記ポンチホ
    ルダと、 (c)ポンチホルダ内に形成された複数の第2の戻り止
    めストッパに数と位置とが対応する複数の戻り止めを有
    する押し釦ロック手段であって、ポンチホルダのキャビ
    ティ内に軸方向に位置決めされ、複数の戻り止めが同数
    のポンチドライバ及びポンチホルダの戻り止めに係合可
    能な状態でポンチドライバの孔を介してアクセス可能で
    あり、複数の戻り止めがポンチドライバとポンチホルダ
    の両方の同数の戻り止めストッパに係合して相互間の軸
    方向移動を阻止する第1の位置と、複数の戻り止めが前
    記戻り止めストッパの一方又は他方から係合離脱してポ
    ンチドライバに対するポンチホルダの軸方向移動を可能
    する第2の位置との間で軸方向に可動とされた前記押し
    釦ロック手段と、 (d)ポンチホルダ内に軸方向に形成されたキャビティ
    に位置決めされたばねであって、押し釦ロック手段を前
    記第1の位置へと付勢し、ポンチドライバ内の孔を介し
    て押し釦ロック手段へと及ぼされた外部の力によって押
    圧され、押し釦ロック手段を前記第2の位置へと移動さ
    せる前記ばねとを具備する、 ことを特徴とする前記長さ調整可能なポンチ組立体。
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