JP2746893B2 - ワイヤハーネス及びその製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネス及びその製造方法

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JP2746893B2 JP63000611A JP61188A JP2746893B2 JP 2746893 B2 JP2746893 B2 JP 2746893B2 JP 63000611 A JP63000611 A JP 63000611A JP 61188 A JP61188 A JP 61188A JP 2746893 B2 JP2746893 B2 JP 2746893B2
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彦夫 土肥
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、例えば自動車の配線として用いられるワイ
ヤハーネス及びその製造方法に関するものである。
(従来の技術) 自動車の電気系統においては、バッテリーから各電気
部品に至る配線をすべて連結し、タコ足状の電線束のユ
ニットを部品工場で製造しており、これをワイヤハーネ
スと称している。
第6図は自動車用ワイヤハーネスの製造工程を示す斜
視説明図である。
すなわち、第6図において、布線板1の上には所定位
置に多数のピン2が立てられ、これらのピン2の間を多
数本の電線束からなるワイヤハーネス3が張りめぐらさ
れている。このワイヤハーネス3は途中に各種の屈曲部
4,4′や枝別れした支線5を有しており、支線5の先端
にはコネクター6が接続されている。
このワイヤハーネス3は、例えば自動車の車種によっ
て、長さ、屈曲位置及び形状、支線の長さ等が決められ
ており、これらを全部完成した後、自動車のシャーシに
配線される。
ところが、実際にはこのワイヤハーネスは、自動車の
各部品の間隙を通したり、部品の形状に沿って曲げたり
することが多いため、第6図に示すものよりもはるかに
複雑な形状が要求され、しかも、電線束が太い場合には
予め所定の形状に屈曲させて固定させておく必要があ
る。
ワイヤハーネスを所定の形状に屈曲、偏平化させる手
段としては、従来からワイヤハーネスを熱又は紫外線硬
化性樹脂を含むテープで巻回して、所望の形にした後、
硬化させる方法が知られている(特開昭59−127317号公
報)。
第7図及び第8図は従来のワイヤハーネスの変形部を
示し、第7図は多数の電線が束ねられた電線束7を硬化
性テープ8で偏平屈曲形状に巻回した後、熱又は紫外線
でテープを硬化させるためのものであり、第8図は同様
にして偏平化したものである。
(発明が解決しようとする課題) 上述のとおり、従来のワイヤハーネスの屈曲部は、ワ
イヤハーネスを硬化性樹脂を含むテープで巻回した後、
これを所定形状に屈曲させ、その後をテープ硬化させる
方法によりつくられていたが、硬化性樹脂をコーティン
グ又は含浸させたテープ(プリプレグテープ)はベタつ
くため、これを電線束に巻回するのは極めて作業効率が
悪く、また、テープを使用する場合は、硬化時の収縮に
よるテープのずれから、寸法精度が落ちてしまうため、
正確な角度の屈曲部を作ることが困難であった。
本発明はかかる従来技術の欠点を解消し、正確な形状
の屈曲部を有するワイヤハーネス及びそのワイヤハーネ
スを容易に製造する方法を提供することを目的とするも
のである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本発明のワイヤハーネス
は、複数本の電線が束ねられた電線束が所定形状に屈曲
したワイヤハーネスであって、所定形状に屈曲した樋状
治具の内壁に沿って敷かれた硬化性樹脂を含む一枚のプ
リプレグシートの上に電線束を屈曲配置し、前記プリプ
レグシートで前記電線束の屈曲部を包み込んだ状態で前
記プリプレグシートを硬化させることにより、前記プリ
プレグシートからなるシートが前記治具の形状に一致し
て前記電線束に被覆された屈曲部が形成されていること
を特徴とする。
また、本発明のワイヤハーネスの製造方法は、複数本
の電線が束ねられた電線束が所定形状に屈曲したワイヤ
ハーネスを製造するに際し、所定形状に屈曲した樋状治
具の内壁に沿って硬化性樹脂を含む一枚のプリプレグシ
ートを敷き、その中に電線束を屈曲配置して前記プリプ
レグシートで前記電線束の屈曲部を包み込んだ後、熱又
は紫外線を照射して前記プリプレグシートの全体を前記
治具の形状に一致させて硬化させることにより、前記電
線束の屈曲部に前記プリプレグシートからなるシートを
被覆することを特徴とするものである。
(作用) 本発明のワイヤハーネスは、1枚のプリプレグシート
を所定形状に屈曲した樋状治具内に敷き、その上に電線
束を配置して治具の形状に一致するように屈曲させ、プ
リプレグシートで電線束を包み込み、そのままの形で硬
化させることにより屈曲部を形成したものであるため、
屈曲部の寸法精度が高く、車両のシャーシへの配線を正
確に行うことができる。
また、本発明のワイヤハーネスの製造方法によれば、
一枚のプリプレグシートを使用するため、テープの巻回
作業が不要となるばかりか、プリプレグシートが硬化し
たシートは治具の形状と正確に一致するため、高精度の
寸法安定性を有する屈曲部をすぐれた作業効率のもとで
作成することができる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図〜第5図は本発明の実施例を示し、本発明のワ
イヤハーネスの屈曲部の製造工程を順次示す斜視説明図
である。
まず初めに、所定形状に屈曲した樋状の治具9と硬化
性樹脂を含むプリプレグシート10を用意する(第1
図)。
治具9は本実施例では透明なプラスチック製である
が、必ずしも透明である必要はない。そして、後述する
硬化性樹脂が熱硬化性の場合には、硬化温度で変形しな
い材質を用いることが必要である。その意味では金属製
であっても良い。
ただ、紫外線あるいは放射線、電子線等で硬化させる
場合は、治具の熱変形を考慮する必要はない。
治具の形状はワイヤハーネスの用途、具体的には車の
車種で決まり、ワイヤハーネスの屈曲部が車のどの部分
に配設されるかで決定される。したがって、治具の太
さ、角度等は所望のものを用い、またワイヤハーネスを
偏平化させるためには、押さえ具を用いれば良い。
プリプレグシート10とは、通常の布に硬化性樹脂をコ
ーティングしたもの、あるいは布に硬化性樹脂液を含浸
したもの等であり、適宜の大きさに切断し、必要であれ
ば第1図に示したごとく屈曲しやすいように切目11を入
れて使用する。ここで使用する硬化性樹脂は、熱(赤外
線)、紫外線、放射線、電子線等で硬化する特性を有す
るものであり、通常はエポキシ系、不飽和ポリエステル
系の樹脂が用いられる。
次に、プリプレグシート10を治具9の内壁に沿って敷
く(第2図)。この際、プリプレグシート10は柔軟であ
るため、治具8の内壁の型通りに沿って配置される。
次いで、電線束7をプリプレグシート10の内側に入れ
て屈曲配置する(第3図)。
その後、プリプレグシート10を電線束7の上にかぶ
せ、電線束7の屈曲部分を完全に包み込む(第4図)。
そして、プリプレグシート10に含まれる硬化性樹脂を
硬化させるのに十分な処置(たとえば熱硬化性樹脂の場
合にはホットガン照射)を行い、プリプレグシート10の
全体を硬化させる(図示せず)。
しかる後、治具9から取出した電線束7の屈曲部4
は、治具9の形状に一致して硬化したプリプレグシート
10の硬化物(シート)によって、所望の形状に正確に固
定されている(第5図)。
上述の作業は、第6図に示した布線板1の上に治具9
を固定して行うこともできるし、他の場所で屈曲部のみ
を製造し、これを布線板のピン2の個所に持ってきて、
ワイヤハーネス全体を製造していくことも可能である。
本発明のワイヤハーネスは、上述の屈曲部を1個以上
有するものであり、屈曲部の数、大きさ、形状等は特に
限定されない。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は次の効果を奏する。
(1)1枚のプリプレグシートを所定形状に屈曲した樋
状治具内に敷き、その上に電線束を配置して治具の形状
に一致するように屈曲させ、プリプレグシートで電線束
を包み込みそのままの形で硬化させることにより屈曲部
を形成したものであるため、屈曲部の寸法精度が高く、
車両のシャーシへの配設を正確に行なうことができる。
(2)一枚のプリプレグシートを使用するため、テープ
の巻回作業が不要となるばかりか、プリプレグシートが
硬化したシートは治具の形状と正確に一致するため、高
精度の寸法安定性を有する屈曲部をすぐれた作業効率の
もとで作成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明のワイヤハーネスの屈曲部の製
造工程を順次示す斜視説明図、第6図は自動車用ワイヤ
ハーネスの製造工程を示す斜視説明図、第7図〜第8図
は従来のワイヤハーネスの屈曲部を示す斜視説明図であ
る。 1……布線板 2……ピン 3……ワイヤハーネス 4……屈曲部 7……電線束 8……テープ 9……樋状治具 10……プリプレグシート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の電線が束ねられた電線束が所定形
    状に屈曲したワイヤハーネスであって、所定形状に屈曲
    した樋状治具の内壁に沿って敷かれた硬化性樹脂を含む
    一枚のプリプレグシートの上に電線束を屈曲配置し、前
    記プリプレグシートで前記電線束の屈曲部を包み込んだ
    状態で前記プリプレグシートを硬化させることにより、
    前記プリプレグシートからなるシートが前記治具の形状
    に一致して前記電線束に被覆された屈曲部が形成されて
    いることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 【請求項2】複数本の電線が束ねられた電線束が所定形
    状に屈曲したワイヤハーネスを製造するに際し、所定形
    状に屈曲した樋状治具の内壁に沿って硬化性樹脂を含む
    一枚のプリプレグシートを敷き、その中に電線束を屈曲
    配置して前記プリプレグシートで前記電線束の屈曲部を
    包み込んだ後、熱又は紫外線を照射して前記プリプレグ
    シートの全体を前記治具の形状に一致させて硬化させる
    ことにより、前記電線束の屈曲部に前記プリプレグシー
    トからなるシートを被覆することを特徴とするワイヤハ
    ーネスの製造方法。
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