JP2746891B2 - 水力機械の足場組立装置 - Google Patents

水力機械の足場組立装置

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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02BHYDRAULIC ENGINEERING
    • E02B9/00Water-power plants; Layout, construction or equipment, methods of, or apparatus for, making same
    • E02B9/02Water-ways
    • E02B9/06Pressure galleries or pressure conduits; Galleries specially adapted to house pressure conduits; Means specially adapted for use therewith, e.g. housings, valves, gates
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、水力機械のドラフトチューブ内における点
検用足場組立装置に関する。 (従来の技術) 第6図および第7図は水車あるいはポンプ水車等の水
力機械の概略構成を示す図であって、主軸1の下端には
ランナ2が取付けられ、このランナ2がランナ室3内で
回転駆動されるようになっている。このランナ室3は上
カバー4および下カバー5によって囲まれ、ランナ2の
半径方向外方にはガイドベーン6およびうず巻ケーシン
グ7が通常の態様で設けられ、またランナ室3の下方に
はドラフトチューブ8が設けられている。 しかして、水圧管からうず巻ケーシング7に流入した
水は、上カバー4と下カバー5との間よりガイドベーン
6を通り流入してランナ2を回転させ、ドラフトチュー
ブ8を経由して放水路へと排水される。 ところで、ドラフトチューブ8の側壁には水力機械の
内部点検用としてマンホール9が設けられており、この
マンホール9はマンホール通路10により外部と連絡して
いる。 そこで、水力機械を点検する場合には、前記マンホー
ル9からドラフトチューブ8の内部へ入りそこで水力機
械の点検がおこなえるように足場骨組11を設け、そのの
ちこれと直角に組立足場12を設け、その組立足場12等を
利用してランナ2等の点検をおこなっている。この足場
骨組11を組立てる場合には、特公昭52−31491号公報に
記載されているように人力によって組立てたり、また
は、特公昭56−44263号公報に記載のようにガイドロー
ラを用いて足場骨組11を組立てることがおこなわれてい
る。 (発明が解決しようとする問題点) しかるに上記従来の足場組立方法では、足場骨組をド
ラフトチューブに挿通する場合、足場骨組は相当な重量
を有するので、これを人力によって持ち上げたりするこ
とには困難がともない、ことにドラフトチューブの直径
が大きくなると、足場骨組は長くなり重量が増加して浸
力によって持ち上げることは不可能となる。また、ドラ
フトチューブの内部はその底部までは相当な高さがあ
り、このようなところで人力で重量物を取り扱って足場
の組立てをおこなうことは危険がともなう。一方、ガイ
ドローラを使用して足場骨組をドラフトチューブに挿通
する場合、ドラフトチューブ内部の対向側壁に設けられ
た凹穴部へ足場骨組の先端部を挿入するには、微調整を
おこないながら挿入する必要があるが、足場骨組がたわ
むので上部のガイドローラと下部のガイドローラとの間
に置かれた足場骨組を上部のガイドローラで微調整しつ
つ挿入することは困難である等の問題点があった。 本発明は、ドラフトチューブの直径がますます大きく
なること等に鑑み、人力あるいはガイドローラによる足
場組立装置に代えて、常に足場骨組が水平で安定した状
態を保持しつつ、容易に組立てができる足場組立装置を
提供することを目的とする。 〔発明の構成〕 (問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するため本発明は、ランナの下方に
配設されたドラフトチューブの側壁に設けられたマンホ
ールに連通し、ドラフトチューブの直径方向に延びるマ
ンホール通路と、そのマンホール通路に連通し、ドラフ
トチューブ側壁に穿設された足場骨組挿通用開口部と、
上記ドラフトチューブへ挿通される足場骨組の先端部を
掛け止めするためドラフトチューブの側壁に形成した凹
穴部とを設けた水力機械の足場組立装置において、前記
マンホール通路の内部にそのマンホール通路と平行に配
設されたレールに走行可能に装着された巻上機と、その
巻上機に懸吊され、一端部にバランスおもりを固着する
とともに、他端に足場骨組を連結する挿入用骨組とを有
することを特徴とする。 (作 用) 本発明によれば、自走行巻上機により足場骨組を吊り
上げたのち、足場骨組の先端部をドラフトチューブの開
口部へ挿入するとともに、自走行巻上機を足場骨組から
解放し、バランスおもりが固着されている挿入用骨組を
自走行巻上機により吊り上げて足場骨組に結合する。そ
して、足場骨組と挿入用骨組とを結合した時の重心位置
を自走行巻上機により吊り上げて、自走行巻上機をドラ
フトチューブ側へ移動して、足場骨組の先端部をドラフ
トチューブの内部に形成されている凹穴部へ挿入、固定
したのち、足場骨組と挿入用骨組の結合部を解放するこ
とにより、足場骨組をドラフトチューブ内へ装着するこ
とができる。 (実施例) 第1図および第2図において、ドラフトチューブ8の
側壁にはマンホール9が設けられており、外部とはマン
ホール通路10により連絡している。マンホール通路10は
ドラフトチューブ8の直径方向に延び、人が十分に作業
をすることができる高さと巾とを有し、天井部13にはマ
ンホール通路10と平行にドラフトチューブ8の直径にほ
ぼ相当する長さを有するレール14が設けられており、こ
のレール14に自走行巻上機15が走行可能に装着されてい
る。 ドラフトチューブ8の側壁には、マンホール9の下部
両側に足場骨組11挿入用の開口部16が設けられ、開口部
16に対向するドラフトチューブ8の内部側壁には足場骨
組み11の先端部11aを掛け止めする凹穴部17が形成され
ている。なお、水力機械運転中は開口部16には蓋(図示
せず)が取付けられ、マンホール通路10への水の流出を
防いでいる。 足場骨組11はドラフトチューブ8の直径よりやや長い
I形材等よりなり、一端部には挿入用骨組18と結合する
ための結合部11bが形成されている。また上記挿入用骨
組18は足場骨組11とほぼ同一の長さを有するI形材等よ
りなり、一端部には足場骨組11と結合するための結合部
18aが形成されるとともに、他端側には金属部材よりな
るバランスおもり19が固着されている。また、挿入用骨
組18には足場骨組11と挿入用骨組18とを結合部11b,18a
で結合した場合、足場骨組11とバランスおもり19の固着
されている挿入用骨組18とが水平となる重心位置に自走
行巻上機15のフック15aを掛合するワイヤ(図示せず)
挿通用の孔部18bが形成されている。 次に、この実施例の作業順序を第3図、第4図および
第5図によって説明する。 最初に、第3図に示すように、自走行巻上機15により
足場骨組11を吊り上げたのち、レール14の上を自走行巻
上機15を走行させて足場骨組11の先端部11aを開口部16
へ挿入するとともに足場骨組11の落下防止用としてブロ
ック20によって足場骨組11の結合部11b近傍の下部を支
承し足場骨組11を支持する。 そこで、第4図に示すように、自走行巻上機15を足場
骨組11から解放した後、レール14の上を自走行巻上機15
を走行させて、マンホール通路10に置かれているバラン
スおもり19が固着されている挿入用骨組18を自走行巻上
機15で吊り上げたのち、挿入用骨組18の結合部18aを足
場骨組11の結合部11bに当接し、バランスおもり19の下
部にブロック21を当接するとともに足場骨組11の結合部
11bと挿入用骨組18の結合部18aとをボルト等で結合す
る。その後、第5図に示すように、足場骨組11とバラン
スおもり19の固定されている挿入用骨組18とが結合部11
b,18aで結合された場合水平となる重心位置に形成され
ている孔部18bへワイヤ(図示せず)を挿入して自走行
巻上機15のフック15aを介して吊り上げるとともに、足
場骨組11を支えているブロック20および挿入用骨組18を
支えているブロック21を取外し、マンホール9から足場
骨組11の先端部11aを確認しつつ、自走行巻上機15をレ
ール14の上をドラフトチューブ8側へ移動させることに
より足場骨組11の先端部11aをドラフトチューブ8の内
部に形成されている凹穴部17へ挿入する。挿入が完了す
るとバランスおもり19を自走行巻上機15を使用して挿入
用骨組18から取外すとともに、足場骨組11の結合部11b
と挿入用骨組18の結合部18aを結合しているボルト(図
示せず)を取外すことにより1本の足場骨組11がドラフ
トチューブ8を挿通して開口部16と凹穴部17に固定され
る。 このようにして1本の足場骨組がドラフトチューブ内
に装着されると、上述と同様の作業順序によって他の足
場骨組をドラフトチューブ内に装着する。 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明は、ドラフトチューブの側
壁に設けたマンホール通路の内部に設けたレール上を走
行可能とした自走行巻上機によって端部にバランスおも
りを固着した挿入用骨組とこれに結合された足場骨組と
を支持してドラフトチューブ内に挿入するようにしたの
で、常に足場骨組を水平に保ちつつ、足場骨組の吊上げ
および開口部からドラフトチューブ内部の凹穴部への挿
入に人力を使う必要がなく、凹穴部への挿入に際しては
自走行巻上機による足場骨組の上下方向、および軸方向
の微調整を容易におこなうことができ、安全かつ短時間
で作業ができるとともに、水力機械の大型化による足場
骨組の大型化に対しても充分対応することができる等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例における足場組立装置の組立
断面図、第2図は第1図の平面図、第3図、第4図およ
び第5図は本発明の一実施例の作業順序を示す説明図、
第6図は従来の足場組立装置を水力機械に適用した場合
の組立断面図、第7図は第6図の平面図である。 1……主軸、2……ランナ、3……ランナ室、6……ガ
イドベーン、7……うず巻ケーシング、8……ドラフト
チューブ、9……マンホール、10……マンホール通路、
11……足場骨組、14……レール、15……自走行巻上機、
16……開口部、17……凹穴部、18……挿入用骨組、19…
…バランスおもり、20,21……ブロック。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ランナの下方に配設されたドラフトチューブの側壁
    に設けられたマンホールに連通し、ドラフトチューブの
    直径方向に延びるマンホール通路と、そのマンホール通
    路に連通し、ドラフトチューブ側壁に穿設された足場骨
    組挿通用開口部と、上記ドラフトチューブへ挿通される
    足場骨組の先端部を掛け止めするためドラフトチューブ
    の側壁に形成した凹穴部とを設けた水力機械の足場組立
    装置において、前記マンホール通路の内部にそのマンホ
    ール通路と平行に配設されたレールに走行可能に装着さ
    れた巻上機と、その巻上機に懸吊され、一端部にバラン
    スおもりを固着するとともに、他端に足場骨組を連結す
    る挿入用骨組とを有することを特徴とする水力機械の足
    場組立装置。
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