JP2744951B2 - 防火ドア - Google Patents

防火ドア

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JP2744951B2
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富泰 本多
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は防火ドアに関し、特に木質繊維板上に金属被
覆層が形成されて成る複合材料を表面板として用いる防
火ドアに関する。
<従来技術及びその課題> ホテルやマンション等の居室入口のドアにおいては防
火並びに延焼防止のための防火ドアの使用が義務づけら
れている。この防火ドアとしては一般にアルミ製やスチ
ール製等金属製のものが用いられており、防火並びに延
焼防止の目的達成上の効果は極めて大きなものである。
ところがこれら金属製の防火ドアは火災による炎上、
延焼は回避されるものの、火災に伴う高熱によって歪み
が生じて変形してしまい、ドアの開閉に支障を来すとい
う重大な問題を抱えていた。
また、金属製であるためにドア開閉時の金属音がうる
さく、触感が冷たく、断熱性が悪い等の問題を有してい
た。
一方、特開昭60−12948号公報に、ハードボード、合
板、木材、スレート、陶磁器等の基材ボードの表面に90
0℃以下の融点を有する金属又は合金を溶射し、更にそ
の上に1000〜1600℃の融点を有する金属又は合金を溶射
して耐熱ボードを得る技術が開示されている。この従来
技術によるボードは2層の溶射を行うものであり、耐熱
性及び耐水性に優れたものとされているが、この従来技
術による耐熱ボードの基材ボードは表面が硬く且つ平滑
面であるので、その上に溶射される金属又は合金による
金属層との密着力が弱く、基材ボードと溶射金属層との
間で層間剥離が生じやすいという欠点があった。また基
材ボードと溶射金属層とにおける吸湿、吸水、乾燥及び
熱等に伴う膨張収縮の違いによって、ボード自体に反り
やねじれの発生が認められるという欠点を有していた。
<課題を解決するための手段> そこで本発明は基本的に木質材料を用いた防火ドアに
ついて種々検討を重ね、新規な複合材料を開発し、この
複合材料を表面板とする防火ドアを提供するに至ったも
のである。
即ち本発明は、繊維中に存在する水酸基をアセチル基
と置換すべくアセチル化処理された木質繊維板を基板と
し、該基板の少なくとも一表面に、溶射法による金属被
膜層が形成されて成る複合材料を、その金属被膜層が表
面となるように少なくとも片側表面板として用いて成る
ことを特徴とする防火ドアである。
本発明による防火ドアの構成は一般のドアにおけると
同様であり、框組みされた心材の表裏に適宜化粧された
表面板が貼着され、或は框組み内にハニカムコアや心板
が設けられその表裏に表面板が貼着されて成る。
本発明の防火ドアの少なくとも片側における表面板
は、繊維中に存在する水酸基をアセチル基と置換すべく
アセチル化処理された木質繊維板を基板とし、該基板の
少なくとも一表面に、溶射法による金属被膜層が形成さ
れて成る複合材料である。
複合材料の基板として用いられる木質繊維板は次のよ
うにして得られる。まず、例えば松、杉、桧等の針葉樹
材又はラワン、カポール、栗、ポプラ等の広葉樹材をチ
ップにした後、このチップを蒸煮することにより脱脂・
軟化処理し、更にこの蒸煮チップを解繊装置により解繊
することによって木繊維を得る。この木繊維は長さ1〜
30mm、直径2〜300μ程度のものが大半を占める。この
木繊維は導管及び仮導管又は細胞が束になったような形
をしており、繊維外周部の細胞壁は引き裂かれたり割れ
目を生じたりしているものが多いため、湿気や水分を良
く吸収する。
得られた木繊維は乾燥装置により乾燥した後、木繊維
の繊維中に存在する水酸基をアセチル基と置換させるべ
くアセチル化処理する。このアセチル化処理は、木繊維
を、無触媒下で或は触媒として例えば酢酸ナトリウムや
酢酸カリウム等の酢酸金属塩水溶液を含浸させ乾燥させ
た後、無水酢酸、無水クロル酢酸等の酢酸無水物反応液
槽中に浸漬し、100〜150℃にて数分乃至数時間加熱反応
させることによって行われる。反応終了後、過剰の反応
液を除去し、洗浄し乾燥する。
かくしてアセチル化された木繊維を混合装置に投入
し、接着剤、サイズ剤等を添加混合して付着させる。次
いで木繊維を風送し、フォーミング装置にて搬送装置上
に一定厚の連続した木繊維マットを形成する。
得られた木繊維マットを定尺切断した後、ホットプレ
スに挿入して熱圧成形し、木質繊維板が得られる。この
木質繊維板の比重は0.4〜1.2の範囲内とすることが好ま
しい。この理由は、比重が0.4以下であると表面がポー
ラスであるために金属被膜層が形成されにくくなり、膜
厚を大きくする必要が生ずるためであり、また比重が1.
2以上であると表面が密になり過ぎて金属被膜層の木質
繊維板に対する投錨効果が減少し、密着力が低下するた
めである。また木質繊維板の含水率は20%以下とするこ
とが好ましい。この理由は、含水率が20%以上である
と、金属溶射時にその熱の影響で溶射面側の内部水が蒸
発し反対側に水分移動されるために内部バランスが崩
れ、金属溶射中において木質繊維板自体に溶射面側を凹
とする反りが生じ易くなるためである。
得られた木質繊維板を養成し、必要に応じてその表面
(後に金属被膜層が形成される側)をサンディングした
後、溶射器を用いて必要量の溶融金属を吹き付け溶射を
行う。金属溶射は木質繊維板の表面に限らず裏面、木口
面等の必要箇所、また前面を被覆するように行うことが
できる。金属溶射が行われる木質繊維板の面の温度は40
〜100℃であるこが好ましく、この観点より、熱圧成形
後の木質繊維板の材温が高いうちに或は少なくとも木質
繊維板の金属被膜層を形成する面の温度を温めた後に、
金属溶射を行うことが好ましい。40℃以下であると吹き
付けられた溶融金属が直ちに冷却固化してしまうため、
木質繊維板の被覆面に対する投錨効果による密着力が十
分に発揮されない。また100℃以上であると溶融金属の
温度影響が強く、木質繊維板の表面を劣化させることと
なって、密着力が低下する。溶射される金属としては
錫、鉛、亜鉛、銅、黄銅、青銅、アルミニウム、ニッケ
ル、鉄、ステンレス等の金属合金が好適に用いられる。
溶射法としては一般に行われる電気溶線式溶射法、ガス
溶線式溶射法、粉末式溶射法のいずれを採用しても良
い。溶射された金属は、その後の冷却により固化し、木
質繊維板の表面上に金属被膜層が密着形成される。
<作用> 木質繊維板の表面に形成される金属被膜層によって耐
熱性が向上された複合材料を少なくとも片側表面板とし
て用いる防火ドアである。木質繊維板は、その木繊維中
の水酸基がアセチル基と置換されてアセチル化処理され
るので寸法安定性に優れ、木繊維中への水分吸収及び乾
燥に伴う板の膨張・収縮が抑制される。木質繊維板自体
において、その木繊維が蒸煮脱脂処理されているため、
溶融金属の溶射に際して前処理を行う必要がない。
<実施例> ラジアータパインのチップをダイジェスターにより16
0℃、7kg/cm2で5分間蒸煮て脱脂・軟化処理した。この
チップをディファイブレーター式リファイナーで解繊し
て、脱脂された木繊維を得た。この木繊維を乾燥した
後、無水酢酸に浸漬し、120℃で1時間加熱反応を行っ
た。反応終了後、過剰の反応液を除去し、直ちに洗浄機
に投入して水洗し、乾燥させることによって、アセチル
化処理された木繊維を得た。この際アセチル化による重
量増加率は17%であった。
アセチル化処理された木繊維をブレンダーに投入し、
該ブレンダー内において木繊維量に対して4%をワック
スサイズ及び10%のフェノール樹脂接着剤を添加混合し
た後、風送し、フェルターにてスクリーンコンベア上に
フォーミングして一定厚の連続した木繊維マットを形成
した。この木繊維マットをその幅、長さを所定寸法に切
断した後、ホットプレスに挿入して200℃にて4分間圧
締成形し、比重0.8、10mm厚、3′×6′サイズの木質
繊維板を得た。
得られた木質繊維板を養生し、表面温度が50℃になっ
たところで、粉末式溶射法によりニッケル合金(Ni30
%,Zn4%,Cu66%、融点800〜1200℃)の溶融金属を溶射
し、後冷却することにより、金属被膜層を形成し、複合
材料が得られた。
この複合材料を表面板として防火ドアを製造した。
<発明の効果> 本発明による防火ドアは、木質繊維板の表面に金属被
膜層が形成されて耐熱性が向上された複合材料を少なく
とも片側表面板として用いるため、従来の金属製防火ド
アの不利欠点を解消することができる。複合材料は、木
質繊維板の表面に金属被膜層が形成されることにより耐
熱性・耐水性に優れ、しかも基材である木質繊維板はア
セチル化処理されているために寸法安定性に優れ、吸
湿、吸水に伴う膨張・収縮が抑制される。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維中に存在する水酸基をアセチル基と置
    換すべくアセチル化処理された木質繊維板を基板とし、
    該基板の少なくとも一表面に、溶射法による金属被膜層
    が形成されて成る複合材料を、その金属被膜層が表面と
    なるように少なくとも片側表面板として用いて成ること
    を特徴とする、防火ドア。
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