JP2744744B2 - ケーブル配線構造 - Google Patents

ケーブル配線構造

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JP2744744B2 JP5044327A JP4432793A JP2744744B2 JP 2744744 B2 JP2744744 B2 JP 2744744B2 JP 5044327 A JP5044327 A JP 5044327A JP 4432793 A JP4432793 A JP 4432793A JP 2744744 B2 JP2744744 B2 JP 2744744B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルの配線構造に
関し、更に詳細にはビルディング、工場建屋等の建築物
のケーブル配線工事、特に屋内ケーブル配線工事に最適
なケーブルの配線構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルディング、工場建屋等の建築
物における屋内ケーブル配線工事は、主として図5に示
すようなケーブルの配線構造によって行われて来た。即
ち、図5の(a)に示すように、多数の電線管Aを平面
状に並列に配置して、それらを水平な支持部材Bで支持
し、その支持部材Bを吊りボルトで固定端から吊ってケ
ーブル支持体を形成し、それら電線管Aにケーブルを通
線する配線構造、図5の(b)に示すように、格子構造
の平面状ケーブルラックCを吊りボルトで固定端から吊
って配設し、そのケーブルラックC上にケーブルを敷設
する配線構造、及び図5の(c)に示すように、平面状
ケーブルトレイDを吊りボルトで固定端から吊って配設
し、そのケーブルトレイD上にケーブルを敷設する配線
構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】標準工法として従来か
ら採用されてきた上述の配線構造は、次のような点で改
善を要請されていた。先ず、第1には、電線管、ケーブ
ルラック、或いはケーブルトレイを敷設する工事は、そ
の配線構造が連続的でかつ複雑な構成であるため、多く
の配線材料及び人手並びに長い工事時間を要し、そのた
め工事費が嵩むことであった。第2には、配線工事にお
いて変更が生じ、ケーブルを追加挿入する場合、或いは
ケーブルの途中から分岐して配線する場合に、従来の配
線構造では電線管等の支持部材に変更工事用或いは分岐
配線用の余裕分を予め見込んでいない限り、変更工事或
いは分岐配線工事の施工が実際には極めて困難なことで
あった。第3には、従来の配線構造が、平面にケーブル
を配設する構成になっているので、ケーブルの配線経路
を確保するために建屋内に広い空間を必要とすることで
あった。そのため、その分だけ建屋内の空間を広くする
必要があり、建屋の建設費が嵩むと言う問題があった。
【0004】上述の問題に鑑み、本発明の目的は、ケー
ブルの配線構造に要する空間が小さく、少ない材料と人
手で簡単に施工でき、かつ工事変更にも容易に追随で
き、しかも分岐配線が容易な、新規なケーブルの配線構
造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るケーブル配線構造は、屋内ケーブル配
線構造において、ケーブル配線経路に沿ってそれぞれ設
けられた支持部材及びメッセンジャーワイヤーと、支持
部材に摺動自在に支持され、かつメッセンジャーワイヤ
ーに固定されてメッセンジャーワイヤーに沿って離隔し
て配列された複数個のケーブル支持具とを備え、ケーブ
ル支持具が、支持部材に摺動自在に支持される支持部、
及びメッセンジャーワイヤーに固定される固定部を上部
に、次段のケーブル支持スリーブとの連結部を下部にそ
れぞれ備えた上段ケーブル支持スリーブと、上段ケーブ
ル支持スリーブの連結部と連結する被連結部を上部に備
えた下段ケーブル支持スリーブとの組み合わせ、又は前
記上段ケーブル支持スリーブと、上段ケーブル支持スリ
ーブの連結部と連結する被連結部を上部に、次段のケー
ブル支持スリーブとの連結部を下部にそれぞれ備えた少
なくとも一段の中間ケーブル支持スリーブと、中間ケー
ブル支持スリーブの連結部と連結する被連結部を上部に
備えた下段ケーブル支持スリーブとの組み合わせとして
構成され、ケーブルがケーブル支持具のケーブル支持ス
リーブを貫通して通線されていることを特徴としてい
る。
【0006】本発明でケーブルとは、所謂ケーブルのみ
ならず、広く電線も含むものである。本発明で使用する
支持部材は、ケーブル配線構造の最上部に位置して、ケ
ーブルを通線するためのケーブル支持スリーブを支持す
る部材であって、例えば、線状体、押出材、型材、軌条
等が好適であるが、建築物の構造の一部、例えば梁など
を利用することもできる。支持部材は、ケーブルとケー
ブル支持スリーブの吊り荷重に強度的に耐え得るもので
あれば、特に材質、断面形状には制約はない。また、ケ
ーブル配線経路上に設けられる支持部材は、1つのみで
も良いか、複数に分けて設けられていても良い。支持部
材は、基本的には、建物に固定された支持具により支持
されて、ケーブルの配線経路に沿って配設される。支持
具は、例えば一方が建物に固定され、他端で支持部材を
吊って支持する吊りボルト、又は壁に打ち込みその上に
支持部材を載せて支持する形式の支持金具等である。本
ケーブル配線構造において、ケーブルの配線構造は、任
意の経路を取り得る。
【0007】ケーブル支持スリーブは、ケーブルを貫通
させ、貫通したケーブルを底部で支持するための支持材
であって、長さ10cm〜から100cmの中空短管が好適
である。また、このケーブル支持スリーブは、簡単な常
用の係合手段によって上下に連結して使用されても良
い。ケーブル支持スリーブを支持部材で支持するには、
例えば支持部材をケーブル支持スリーブに貫通させて支
持する方法、ケーブル支持スリーブの上側で既知の係合
手段により支持部材に係合させて、それにより支持する
方法等がある。
【0008】ケーブル支持スリーブの長さ及び配置間隔
は、支持するケーブルの剛性等の機械的特性及び重量に
よって定められ、中空部の断面積は、支持するケーブル
の線径及び本数に応じて定められる。ケーブル支持スリ
ーブの材質は、特に制約は無く、金属製或いは合成樹脂
製を挙げることができるが、軽量にするためには合成樹
脂製が望ましい。更に、合成樹脂の種類についても制約
はない。
【0009】また、ケーブル支持スリーブの断面は、円
形、楕円形、三角形、多角形等の形を取り得るが、ケー
ブル通線の容易性から円形が好ましい。形状は、筒状で
あれば特に制約はないが、平滑管又は波付管が好まし
く、また内面のみに波付けが施されたものでもよい。ケ
ーブルの通線性、ケーブルを支持するための耐荷重性、
更にスリーブをメッセンジャーワイヤーで吊る場合の位
置安定性を考慮すると、内外面波付管型スリーブが特に
望ましい。また、ケーブル通線の際、ケーブルを損傷し
ないように、ケーブル支持スリーブの両端部面には面取
り加工を施すのが好ましい。
【0010】
【作用】本発明のケーブル配線構造は、ケーブルの多条
配線に好適である。本発明のケーブル配線構造では、ケ
ーブル支持具がメッセンジャーワイヤーの所定位置に固
定されていると共に支持部材に沿って自在に移動でき
る。よって、本発明のケーブル配線構造を施工する際に
は、ケーブル配線経路の一方の端で、ケーブル支持具を
多数組み立てて支持部材に支持させ、その後メッセンジ
ャーワイヤーをケーブル配線経路の他方の端から引っ張
ると、所定の位置にケーブル支持具を配置することがで
きる。従って、配線作業において、従来の配線工法のよ
うにケーブルの経路に沿って作業員が移動して電線管、
ケーブルラック、ケーブルトレイ等のケーブル支持部材
を敷設し、その上にケーブルを通線すると言った作業が
不要となり、そのための足場を組むこともまた不要とな
る。よって、従来のケーブル配線構造に比べて配線材料
の節減と共に配線作業の能率を向上させることが可能と
なる。
【0011】
【実施例】以下に、添付図面を参照して実施例に基づき
本発明をより詳細に説明する。実施例1 図1は、本発明に係る配線構造の第1の実施例の模式的
構造図であって、建物のコンクリート製天井スラブEと
天井板Fとの間の空間に敷設された配線構造10を示す
ものである。図2は第1の実施例で使用するケーブル支
持スリーブ(以下、簡単のためスリーブと略称する)の
軸線に沿った断面図であって、図2(a)は平滑管型ス
リーブの断面図、図2(b)は波付管型スリーブの断面
図である。
【0012】図1に示すように、配線構造10は、天井
スラブEに固定された吊りボルト12と、吊りボルト1
2により支持されているメッセンジャーワイヤー14
と、メッセンジャーワイヤー14を貫通させて、貫通し
たメッセンジャーワイヤー14により支持されているス
リーブ16と、スリーブ16を貫通し、そのスリーブ1
6の底部で支持されているケーブル18とから構成され
ている。図1では、便宜上、2本のケーブル18が図示
されているが、2本である必要はなく、所望の数のケー
ブルを配線することができる。
【0013】吊りボルト12は、その上端を天井スラブ
Eに貫入させることにより天井スラブEに固定されてお
り、一方その下端はフック状になっていてそのフック部
でメッセンジャーワイヤー14を吊って支持している。
メッセンジャーワイヤー14は、スリーブ16を支持す
る支持部材としての機能を果たす剛性の比較的大きい金
属製線材、例えば鋼製線材である。メッセンジャーワイ
ヤー14は、ケーブル配線経路に沿って配設されてお
り、適当な間隔で吊りボルト12により吊って支持さ
れ、かつ緊張した状態を維持するように両端から引張ら
れた状態で固定されている。
【0014】スリーブ16は、図2に示すように、長さ
10cmから100cmの合成樹脂製の中空短管である。そ
の両端部17、17は、ケーブルを通線し易くするため
に、外方に向かって断面積が拡大したベル状に成形され
ていて、かつ通線に際し、ケーブルを損傷しないように
面取り加工が施されている。スリーブ16としては、一
般には、図2(a)に示すような平滑管型スリーブを使
用するか、又は図2(b)に示す波付管型スリーブを使
用する。また、波付管型スリーブでは、内面のみに波付
けが施されているものでもよい。通線性、ケーブル18
を支持するための耐荷重性、またスリーブ16をメッセ
ンジャーワイヤー14で吊る場合の位置安定性を考慮す
ると、内外面波付管型スリーブが望ましい。断面形状
は、特に制約は無いが、ケーブル通線の容易性から円形
が好ましい。
【0015】以上のように構成された本実施例のケーブ
ル配線構造を施工するには、メッセンジャーワイヤー1
4に複数のスリーブ16を通した後、このメッセンジャ
ーワイヤー14を配線経路に沿って引き廻し、次いでメ
ッセンジャーワイヤー14を吊りボルト12に引っかけ
ればよい。このようにこのケーブル配線構造では、ケー
ブルの配線経路に沿って従来の配線構造のようなケーブ
ルラック等の支持部材を配設する必要がなく、主として
メッセンジャーワイヤーとケーブルとを敷設するのみで
あるから、コンクリート梁が邪魔している建物の天井ス
ラブと天井板との間の限られた狭い空間においても、コ
ンクリート梁を貫通させてケーブルを配線することが可
能である。一方、従来の配線工法では、ケーブルラック
等の支持部材をコンクリート梁に貫通させることは、コ
ンクリート梁の強度上から許容できないので、コンクリ
ート梁の下に配線せざるを得なかった。そのため、天井
スラブと天井板との間の間隔を広くする必要があり、結
果的に建屋の高さが高くなり、建設費が嵩むことになっ
た。これに対し、本実施例は、以上のような配線が可能
であるから、従来に比べて、建屋の建設費を節減するこ
とができる。また、剛直な支持部材を配設する必要のあ
る従来の配線工法に比べて、本実施例は、少ない材料と
人手でケーブルを配線することができる。
【0016】実施例2 図3は、ケーブルの分岐配線を施工する場合の一例とし
て、実施例2の配線構造30を示す模式的構造図であ
る。図3において、図1と同じ部品には、同じ符号を付
して説明を省略する。分岐ケーブル32は、スリーブ1
6、16の間で幹線であるケーブル18の露出部分33
から分岐している。分岐ケーブル32は、幹線ケーブル
の配線構造と同様に、スリーブ34により支持され、ス
リーブ34は、メッセンジャーワイヤー36に支持さ
れ、更にメッセンジャーワイヤー36は、天井スラブE
に固定されている吊りボルト38により支持されてい
る。尚、幹線であるケーブル18の配線構造は、実施例
1のものと同じである。かかる構成の配線構造30によ
り、天井スラブと天井板の狭い空間でも分岐配線を容易
に施工することができる。
【0017】実施例3 図4は、本発明に係る配線構造の実施例3として配線構
造40を示している。本配線構造40は、建物のコンク
リート製天井スラブEに支持具42により支持されたレ
ール44と、レール44の下側フランジ45に沿って自
在に摺動するスリーブ連46と、スリーブ連46を支持
するメッセンジャーワイヤー48と、スリーブ連46の
個々のスリーブ50を貫通してそれぞれのスリーブ50
の底部で支持されるケーブル52とから構成されてい
る。レール44は、H型鋼又はI型鋼製であって、ケー
ブル配線経路に沿って配設されており、レール44の上
方から見て直線状にも曲線状にも配設できる。
【0018】スリーブ連46は、ケーブル支持具として
構成され、図4(b)に示すように、3個のスリーブ5
0が、上下に連結部53により連結されている。各スリ
ーブ50の下側部には逆T字状の係止片54が、また上
側部には係止片54の逆T字部を囲んで係合する係合部
56がそれぞれ設けてあり、上のスリーブ50の係止片
54とその下のスリーブ50の係合部56とが、対とな
って連結部53を形成し、両スリーブ50、50を上下
に連結している。
【0019】本配線構造40では、図4(c)に示すよ
うに、スリーブ連46の最上段のスリーブ58(それよ
り下のスリーブ50と区別するためここでは別の符号を
付する)は、レール44の下側フランジ45を囲むよう
にして係合する係合部60と、メッセンジャーワイヤー
48を貫通させた後メッセンジャーワイヤー48の所定
の位置にスリーブ58を固定するようにした貫通部62
とからなる支持摺動手段64をその上側部に備えてい
る。貫通部62でメッセンジャーワイヤー48を固定す
るには、貫通させた後そこに楔等を打ち込んでメッセン
ジャーワイヤー48を圧迫して固定する方法等を取る。
スリーブ58は、係合部60により摺動自在にレール4
4に支持され、かつメッセンジャーワイヤー48の所定
の位置に固定されているので、メッセンジャーワイヤー
48の一端を引っ張ると、スリーブ58は、メッセンジ
ャーワイヤー48と共にレール44に沿って摺動し、所
定間隔をおいて配置された状態となる。
【0020】本実施例では、3個のスリーブ50を上下
に連結したスリーブ連46が、5個配置されていて、そ
のスリーブ連46のそれぞれのスリーブ50に3本のケ
ーブルが通線されているが、スリーブ連のスリーブ個
数、スリーブ連の配列個数、スリーブ毎のケーブルの本
数等の数は、便宜上のものであって、実際の施工では任
意の数を取り得る。
【0021】この実施例の配線構造40は、上述のよう
にケーブルの多条配線に好適であり、かつ支持部材とし
て強度の大きいレール44を使用しているので、ケーブ
ルの荷重が大きい場合に好適である。また、配線構造4
0は、以上の構成によりメッセンジャーワイヤー48の
所定位置に固定されていると共にレール44に沿って自
在に移動できるので、この配線構造40を施工する際に
は、例えば図4(a)において、図4(a)の右側に寄
せてスリーブ連46を多数組み立て、その後メッセンジ
ャーワイヤー48を左側から引っ張ると図示のような所
定の位置に配置される。従って、配線作業において、従
来の配線工法のようにケーブルの経路に沿って作業員が
移動して電線管、ケーブルラック、ケーブルトレイ等の
ケーブル支持部材を敷設し、その上にケーブルを通線す
ると言った作業が不要となり、そのための足場を組むこ
ともまた不要となる。よって、従来のケーブル配線構造
に比べて配線材料の節減と共に配線作業の能率を向上さ
せることが可能となる。
【0022】
【発明の効果】本発明に係るケーブル配線構造は、支持
部材と、この支持部材に間隔をおいて支持されたケーブ
ル支持スリーブと、ケーブル支持スリーブを貫通して通
線されたケーブルとから構成されていることにより、人
手と材料を要するケーブルラック等を用いた従来のケー
ブル配線構造に比べて、その構成が単純であって、かつ
ケーブルの所望配線経路に沿ってケーブルを敷設できる
ので、工事に要する時間が短縮され、かつ配線材料及び
人手も少なくて済む。また、平面状の連続的支持部材上
にケーブルを敷設する従来の方法に比べて、配線構造に
必要とする空間が大幅に減少するので、コンクリート梁
が邪魔している天井スラブと天井板との間の限られた狭
い空間でも、コンクリート梁を貫通させて所望の本数の
ケーブルを敷設できる。従って、従来の配線構造に比べ
て建屋の高さを低くすることが可能になり、建築費を節
減できるので、ビル或いは工場建屋内のケーブル配線構
造として最適である。更に、工事の変更或いは補修のた
めにケーブルを追加する必要のあるときは、ケーブル支
持スリーブの下に別のケーブル支持スリーブを連結して
ケーブル通線路を増設することにより、ケーブルを容易
に追加できる。また、分岐配線する必要のあるときに
は、ケーブル支持スリーブとケーブル支持スリーブとの
間のケーブル露出部分から簡単にケーブルを分岐させる
ことができる。また、幹線ケーブルの配線構造の下に分
岐配線用の別のケーブル配線構造を増設して分岐ケーブ
ルの通線路を確保することができる。本発明に係るケー
ブル配線構造を使用すれば、ケーブル配線経路を自由に
設定できるので、配線長さを最短にすることが可能とな
り、配線材料を節減できると共にケーブルの電圧降下を
最小限に抑えることができる。特に、本発明のケーブル
配線構造は、ケーブルの多条配線に好適である。本発明
のケーブル配線構造では、ケーブル支持具がメッセンジ
ャーワイヤーの所定位置に固定されていると共に支持部
材に沿って自在に移動できる。よって、本発明のケーブ
ル配線構造を施工する際には、ケーブル配線経路の一方
の端で、ケーブル支持具を多数組み立てて支持部材に支
持させ、その後メッセンジャーワイヤーをケーブル配線
経路の他方の端から引っ張ると、所定の位置にケーブル
支持具を配置することができる。以上の利点により、本
発明は、ケーブルの配線、特に建屋内でのケーブル配線
工事に必要な材料費及び人件費を大幅に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配線構造の第1の実施例を示す模
式的構造図である。
【図2】図1の配線構造で使用したスリーブの軸線方向
の断面図であって、図2(a)は平滑管型スリーブを、
図2(b)は波付管型スリーブを示す。
【図3】本発明に係る配線構造の第2の実施例を示す模
式的構造図である。
【図4】図4(a)は本発明に係る配線構造の第3の実
施例を示す模式的構造図、図4(b)はスリーブの連結
手段を示した説明図、図4(c)は最上段で使用するス
リーブの説明図である。
【図5】従来のケーブルの配線構造を示す説明図であ
る。
【符号の簡単な説明】
10 第1の実施例の配線構造 12 吊りボルト 14 メッセンジャーワイヤー 16 スリーブ 18 ケーブル 30 第2の実施例の配線構造 32 分岐ケーブル 34 スリーブ 36 メッセンジャーワイヤー 38 吊りボルト 40 第3の実施例の配線構造 42 支持具 44 レール 45 レールの下側フランジ 46 スリーブ連 48 メッセンジャーワイヤー 50 スリーブ 52 ケーブル 53 連結部 54 係止片 56 係合部 58 最上段のスリーブ 60 係合部 62 貫通部 64 支持摺動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 彰聲 大阪市北区豊崎3丁目17番地5号 日本 電設工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−137309(JP,U) 実開 昭58−624(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋内ケーブル配線構造において、ケーブル配線経路に沿ってそれぞれ設けられた支持部材
    及びメッセンジャーワイヤーと、 支持部材に摺動自在に支持され、かつメッセンジャーワ
    イヤーに固定されてメッセンジャーワイヤーに沿って離
    隔して配列された複数個のケーブル支持具と を備え、 ケーブル支持具が、支持部材に摺動自在に支持される支
    持部、及びメッセンジャーワイヤーに固定される固定部
    を上部に、次段のケーブル支持スリーブとの連結部を下
    部にそれぞれ備えた上段ケーブル支持スリーブと、上段
    ケーブル支持スリーブの連結部と連結する被連結部を上
    部に備えた下段ケーブル支持スリーブとの組み合わせ、 又は前記上段ケーブル支持スリーブと、上段ケーブル支
    持スリーブの連結部と連結する被連結部を上部に、次段
    のケーブル支持スリーブとの連結部を下部にそれぞれ備
    えた少なくとも一段の中間ケーブル支持スリーブと、中
    間ケーブル支持スリーブの連結部と連結する被連結部を
    上部に備えた下段ケーブル支持スリーブとの組み合わせ
    として構成され、 ケーブルがケーブル支持具のケーブル支持スリーブを貫
    通して通線されている ことを特徴とするケーブル配線構
    造。
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