JP2743967B2 - アルコール水の冷却装置 - Google Patents

アルコール水の冷却装置

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JP2743967B2
JP2743967B2 JP15477996A JP15477996A JP2743967B2 JP 2743967 B2 JP2743967 B2 JP 2743967B2 JP 15477996 A JP15477996 A JP 15477996A JP 15477996 A JP15477996 A JP 15477996A JP 2743967 B2 JP2743967 B2 JP 2743967B2
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慎一 正井
智敏 芝崎
康裕 須田
隆幸 下川床
直成 藤丸
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、冷媒として用いら
れるアルコール水を、液化天然ガス(略称LNG)の冷
熱を利用して冷却するためのアルコール水の冷却装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】LNG冷熱が利用される最も需要が大き
い市場としては、冷蔵倉庫や冷凍食品事業などがある。
これらの事業では、利用できるLNG量が僅かであるの
で、経済的な理由から電力を用いた冷凍システムと代わ
れない状況にある。
【0003】LNGと熱交換する冷媒は、従来からフロ
ンR12やR22の使用に代えて、オゾン層を破壊しな
いHFC系の冷媒に変更しなければならないが、冷媒が
凝固しないように低い凝固温度でなければならないとい
う観点から、沸点が約−82℃であって低いHFC系の
フロンR23などのように、常温での飽和圧が高いもの
しか使用できない。したがって設備の設計圧力が高くな
るという問題がある。
【0004】この問題を解決する他の先行技術は、特開
平7−218078に開示される。この先行技術では、
断熱材から成る密閉された本体内にステンレス鋼製の筒
状第1および筒状第2仕切り壁が同軸に配置され、これ
によって形成される半径方向最外方の第1収納部に液化
天然ガスが貯留され、半径方向最内方の第2収納部に、
冷熱源として用いるためのエタノールと水の混合液を貯
留し、第1および第2収納部の間の第3収納部に、凝固
温度−114.5℃であるエタノールが貯留される。第
2収納部ではエタノールと水の混合液を撹拌する撹拌手
段が設けられ、混合液の一部が固化した固体と液体の混
合物を得る。
【0005】この先行技術では、エタノールと水との混
合液を撹拌する撹拌手段を必要とするという問題があ
り、したがって構成が複雑になる。また混合液が部分的
に固化した固体と液体との混合物を、連続的に第2収納
部から連続的に冷却することが困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
な構成でアルコール水を凝固させることなく液化天然ガ
スで連続的に冷却して希望する温度を有するアルコール
水を連続的に得ることができるようにしたアルコール水
の冷却装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下に延び、
上部にアルコール水が供給される入口接続口が設けら
れ、下部にアルコール水が排出される出口接続口が設け
られる胴と、全体の形状がU字状に形成され、両端部が
上方にあり、一方の端部から液化天然ガスが供給され、
他方の端部から液化天然ガスが排出される伝熱管と、伝
熱管が挿通し、胴内に、アルコール水の通路を横に屈曲
して形成する仕切り板とを含むことを特徴とするアルコ
ール水の冷却装置である。 また本発明は、伝熱管は複数本設けられ、各伝熱管の一
端部が、入口ヘッダに共通に接続され、各伝熱管の他端
部は、出口ヘッダに共通に接続され、入口ヘッダと出口
ヘッダとは、胴内に収納されることを特徴とする。 また本発明は、胴の上部に着脱可能に設けられる蓋と、
仕切り板が取付けられ、上下に延びる支持部材とを備
え、入口ヘッダには、液化天然ガスが流れる入口接続管
が接続され、出口ヘッダには、気化した天然ガスが流れ
る出口接続管が接続され、蓋には、入口接続管と、出口
接続管と、支持部材とが、固定されることを特徴とす
る。 また本発明は、仕切り板は、前記横に屈曲した通路を形
成するための切欠きを有し、仕切り板の切欠き以外の外
周面と胴の内周面との間に、アルコール水の凝固時にア
ルコール水が通過することができるようにするための隙
間d5があけられることを特徴とする。 また本発明は、(a)有底直円筒状であり、上方に開口
し、鉛直軸線を有し、上部の側壁に、アルコール水が供
給される入口接続口が固定され、下部の側壁に、冷却さ
れたアルコール水が排出される出口接続口が固定される
胴と、(b)胴の上部の開口を着脱可能に開閉する蓋
と、(c)胴内に収納される複数の伝熱管であって、各
伝熱管は、一対の直管部と、それらの直管部の下部を連
結する連結部とを有して全体の形状がU字状に形成さ
れ、各直管部は、鉛直軸線を有し、各伝熱管の直管部
は、胴の鉛直軸線を通る対称面に関して左右対称に配置
され、これらの伝熱管は、各伝熱管の直管部の軸線を含
む鉛直面を平行にして、かつ対称面に沿って間隔をあけ
て配置され、連結部は、出口接続口付近にある伝熱管
と、(d)胴内で蓋の下方で対称面に関して一側方に配
置され、各伝熱管の一方の直管部の上端部が共通に接続
され、液化天然ガスが供給される入口ヘッダと、(e)
入口ヘッダに接続され、蓋を挿通する入口接続管と、
(f)胴内で蓋の下方で対称面に関して他側方に配置さ
れ、各伝熱管の他方の直管部の上端部が共通に接続さ
れ、液化天然ガスが排出される出口ヘッダと、(g)出
口ヘッダに接続され、蓋を挿通する出口接続管と、
(h)鉛直方向に間隔をあけて水平に配置される複数枚
の仕切り板であって、各仕切り板は、直管部が挿通する
挿通孔を有し、前記対称面に平行にかつ胴の鉛直軸線を
通る前記対称面に垂直な一直径線上で直管部よりも半径
方向外方で除去された弦状の切欠きを有し、この切欠き
と胴の内周面との間に形成される空間を経てアルコール
水が流過し、仕切り板の切欠き以外の外周面と胴の内周
面との間に、アルコール水の凝固時にアルコール水が通
過することができるようにする隙間があけられ、上下に
隣接する各仕切り板の切欠きは、対称面に関して相互に
反対側にあり、最も上方の仕切り板は、入口接続口の下
方にあり、かつ切欠きは胴の鉛直軸線に関して供給接続
口とは反対側にあり、最も下方の仕切り板は、出口接続
口の上方にあり、かつ切欠きは、胴の鉛直軸線に関して
出口接続口とは反対側にある、そのような仕切り板と、
(i)上端部が蓋に固定されて吊り下げられ、仕切り板
が取付けられる支持部材とを含むことを特徴とするアル
コール水の冷却装置である。
【0008】アルコール水は、たとえばエタノールなど
のアルコール60wt%以下と残部の水とから成る混合
液であって、したがって消防法の適用を受けず、比較的
安全であり、低粘度であり、オゾン層を破壊するフロン
の代わりに用いることができて有望な冷媒である。60
wt%のアルコールを含むアルコール水は、約−43.
5℃の凝固温度を有し、その凝固温度が高く、したがっ
て約−160℃の液化天然ガスと熱交換して冷却するに
は、そのアルコール水が凝固しないために本発明のよう
に独特の工夫を必要とする。 本発明に従えば、上下に延びるたとえば有底直円筒状の
胴内には、U字状伝熱管が収納され、入口ヘッダを経
て、そのU字管の一方の端部から液化天然ガスを供給
し、他方の端部からたとえば気化した液化天然ガスを、
出口ヘッダを経て排出し、胴の上部の入口接続口から
は、冷却すべきアルコール水が供給され、液化天然ガス
によって冷却されたアルコール水は、胴の下部に設けら
れた出口接続口から排出される。 胴内には、伝熱管が挿通する仕切り板が設けられる。こ
の仕切り板の切欠きによって、アルコール水の通路が横
に屈曲してジグザグに形成され、これによって液化天然
ガスとアルコール水との間接熱交換の効率を向上するこ
とができる。 本発明に従えば、仕切り板の切欠き以外の外周面と胴の
内周面との間には隙間が、たとえば2〜3mm程度、全
周にわたってあけられている。したがってアルコール水
が胴内で部分的に着氷凍結してブロック化されても、前
記隙間を液体のアルコール水が流れることが可能であ
る。伝熱管は全体の形状がU字状であるので、一方の直
管部にはたとえば約−160℃の液化天然ガスが流れ
て、アルコール水が凝固しても、他方の直管部の液化天
然ガスの温度は、前記一方の直管部の液化天然ガスの温
度に比べて高いので、胴内のすべてのアルコール水が凝
固して詰まってしまうことを防ぐことができ、したがっ
てアルコール水の流れを維持することができる。これに
よって出口接続口から得られるアルコール水の流量は減
少しても、そのアルコール水を連続的に流すことができ
る。 また本発明に従えば、伝熱管に液化天然ガスが流過され
るので、小形で気密で堅牢な構造とすることが容易に可
能であり、またメンテナンスが容易であり、製造コスト
が安価である。 さらに本発明に従えば、各伝熱管に流れる液化天然ガス
の流量を大きくすることによって、その液化天然ガスの
複数の各伝熱管の流量をほぼ等しくして偏流を防ぎ、し
かも気化過程で生じる分留現象を防ぎ、たとえばブタン
およびペンタンなどの重質分が貯留するおそれがなく、
したがって得られる気化した液化天然ガスの発熱量の変
動を抑制することができる。 さらに本発明に従えば、出口接続口から得られるアルコ
ール水の出口温度を優先させる運転を行うことができ
る。すなわちアルコール水の出口温度が予め定める値に
保たれるように、入口接続口に供給するアルコール水の
流量を制御することができる。これによってアルコール
水の必要な温度を確保することができる。さらに本発明
に従えば、液化天然ガスの流量が増加したときには、胴
内に滞留するアルコール水を凍結させて、その凝固潜熱
を利用し、液化天然ガスの冷熱を効率的に回収すること
ができる。 これとは逆に、液化天然ガスの流量が減少したときに
は、胴内の凍結したアルコール水の溶融潜熱を利用し、
アルコール水の流量を調節することによって、希望する
一定温度のアルコール水を得ることができる。 伝熱管の外周面と仕切り板の伝熱管が挿通する挿通孔の
内周面との間には、その伝熱管の挿通を容易にするため
に、全周にわたってたとえば0.5〜1mmの隙間が存
在する。したがって伝熱管の外周面に着氷したアルコー
ル水は、仕切り板に連なって固着することになる。本件
発明者の実験によれば、アルコール水がこのように一部
分凝固して着氷した状態において、仕切り板は、伝熱フ
ィンの働きを果たし、これによって熱交換効率が大きく
向上されることになる。こうして簡単な構成で、熱交換
効率の向上を図ることができる。 本発明に従えば、液化天然ガスの流量にかかわらず、ア
ルコール水の凝固および溶融の潜熱を利用して希望する
一定温度のアルコール水を上述のように得ることができ
るので、利用できる液化天然ガス量がわずかであり、ま
たは変動する状況下においても、本発明を実施すること
ができ、たとえば冷蔵倉庫および冷凍食品事業などにお
いて本発明を実施することができるようになる。 本発明に従えば、入口ヘッダと出口ヘッダとは、胴内に
設けられ、この入口ヘッダと出口ヘッダとにそれぞれ接
続される入口接続管と出口接続管とが、蓋を挿通して設
けられるので、断熱構造が簡略化され、また入口接続管
と出口接続管とが蓋にたとえば溶接などによって固定さ
れる構成を確実にすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態のア
ルコール水の冷却装置1の縦断面図であり、図2はその
冷却装置1の平面図であり、図3は図1の切断面線II
I−IIIから見た水平断面図である。この冷却装置1
は、基本的には、鉛直軸線を有する有底直円筒状の胴2
と、U字状に形成された複数本(この実施例では5本)
の伝熱管3と、胴2内で伝熱管3が挿通してアルコール
水の通路を横にジグザグに屈曲して形成する仕切り板4
とを含み、伝熱管3内には、たとえば約−160℃の液
化天然ガスが流過され、胴2の上部の入口接続口5から
供給されるアルコール水が、液化天然ガスと間接熱交換
されて冷却され、下部に設けられた出口接続口6から排
出される。
【0010】冷却されるべきアルコール水は、たとえば
約60wt%のエタノールまたはメタノールなどのアル
コールと、残部の水とから成り、その凝固温度は約−4
3.5℃である。本発明の実施の他の形態では、アルコ
ールは60wt%未満であってもよい。冷却装置1の胴
2、伝熱管3および仕切り板4、さらに支持部材13な
どは、耐熱性に優れたステンレス鋼、たとえばSUS3
04などから成る。
【0011】胴2は、直円筒状の胴本体7と、その胴本
体7の下部に固定される底8とを含み、胴本体7の上部
の側壁に、入口接続口5が固定され、下部の側壁に出口
接続口6が固定される。これらの入口と出口の各接続口
5,6は、胴2の鉛直軸線9を通る一鉛直面内で水平な
軸線をそれぞれ有する。
【0012】蓋10は、胴2の上部の開口11を、取付
フランジ12に着脱可能にフランジ結合されて開閉する
ことができる。蓋10には、上下に延びる単一の入口接
続管72と、上下に延びる単一の出口接続管73とが挿
通して固定され、胴2の上部で入口接続管72は入口ヘ
ッダ21に接続され、出口接続管73は出口ヘッダ22
に接続される。蓋10にはまた、支持部材13の上端部
が固定される。この支持部材13には、仕切り板4が固
定される。こうして蓋10とともに伝熱管3および仕切
り板4を胴2内から取出すことができ、メンテナンスが
容易である。
【0013】図4は、伝熱管3と仕切り板4とを示す斜
視図である。伝熱管3は、一対の鉛直軸線を有する直管
部14,15と、それらの直管部14,15の下部を連
結する下方に凸に湾曲した連結部16とを有し、各伝熱
管の全体の形状は、前述のようにU字状である。各伝熱
管3の両端部、したがって直管部14,15の上端部
は、入口ヘッダ21と出口ヘッダ22とにそれぞれ接続
されて固定され、これらの入口および出口の各ヘッダ2
1,22には、入口および出口の接続管72,73が接
続され、これらの接続管72,73は蓋10を挿通し
て、図1に明らかに示されるように上方に突出する。
【0014】各直管部14,15は、鉛直軸線を有し、
胴2の鉛直軸線9を通る対称面18に関して図3の左右
対称に配置される。これらの複数の伝熱管3は、直管部
14,15の軸線を含む鉛直面19を平行にして、かつ
対称面18に沿って図1の紙面に垂直方向(図3の上下
方向)に等しい間隔d1をあけて配置される。連結部1
6は、出口接続口6と上下方向にほぼ同じ位置にある。
入口ヘッダ21は、蓋10の下方で、対称面18に関し
て一側方(図1〜図3の右方)に配置される。この入口
ヘッダ21には、各伝熱管3の一方の直管部14の上端
部14aが共通に接続され、入口接続管72からは、約
−160℃の液化天然ガスが圧送される。
【0015】出口ヘッダ22は、蓋10の下方で対称面
18に関して他側方(図1〜図3の左方)に配置され
る。出口ヘッダ22には、各伝熱管3の他方の直管部1
5の上端部15aが共通に接続され、アルコール水を冷
却した液化天然ガスが出口接続管73から排出される。
【0016】図5は入口ヘッダ21の対称面18に平行
な縦断面図であり、図6はその入口ヘッダ21の軸線に
直角な図5の切断面線VI−VIから見た断面図であ
る。これらの図面を参照して、入口ヘッダ21は、長手
方向の両端部が閉じられた水平軸線を有する直円筒状の
外ケーシング61と、それに同軸に収納された直円筒状
の内ケーシング62とを有する。内ケーシング62の長
手方向両端部は閉塞されている。内ケーシング62の両
端部には、各直管部14にそれぞれ対応した透孔63が
形成される。外ケーシング61の下部には、各伝熱管3
の直管部14の上端部14aが接続される。接続口72
からの液化天然ガスは、内ケーシング62の長手方向中
央位置の接続部64に供給され、内ケーシング62内で
軸線方向に図5の左右方向に分散され、内ケーシング6
2の透孔63を経て内ケーシング62の外周面と外ケー
シング61の内周面との間の空間65から、各直管部1
4に均一な流量で導かれる。出口ヘッダ22もまた、入
口ヘッダ21と同様な構成を有する。
【0017】図7は、出口ヘッダ22の対称面18に平
行な縦断面図である。この出口ヘッダ22には、直管部
15の上端部15aから、気化した液化天然ガスが集め
られ、出口接続管73を経て排出される。出口ヘッダ2
2は、長手方向の両端部が閉じられた水平軸線を有する
直円筒状に構成される。出口接続管73は、蓋10を挿
通して蓋10に溶接などによって固定される。
【0018】図5〜図7に示される実施の形態では、入
口および出口の各ヘッダ21,22は胴2内に配置され
ているので、蓋10には、それらのヘッダ21,22に
接続される接続口72,73が挿通されればよく、構成
が簡略化されるとともに、保冷のための断熱材の構成が
蓋10の外方で簡略化されるという効果がある。
【0019】仕切り板4は、鉛直方向に間隔d2をあけ
て上述のように水平に配置される。各仕切り板4は、図
8に示されるように直管部14が挿通する挿通孔24を
有する。たとえば伝熱管14の外径d3=19mmφで
あり、挿通孔24の内周面はその全周にわたり、伝熱管
14の外周面との間に隙間d4を有し、d4=0.5〜
1mmであってもよく、これによって挿通孔24内に直
管部14を容易に挿通し、組立て作業が容易である。図
8に示される構成は、もう1つの直管部15に関しても
同様である。すなわち仕切り板4に形成された挿通孔2
4には、伝熱管3の直管部14が挿通されることを可能
にするために、その挿通孔24の内径は、直管部14の
外径に比べてたとえば約1〜2mm程度大きく定められ
る。したがってその直管部14の外周面と挿通孔24の
内周面との全周にわたる隙間d4は、上述のようにたと
えば0.5〜1mm程度であり、そのため直管部14の
外周面に着氷した固体のアルコール水によってその隙間
が詰まり、これによって直管部14と仕切り板4とは、
着氷したアルコール水を介して熱伝導が行われることに
なる。したがって仕切り板4は、着氷したアルコール水
によって伝熱管3の直管部14と一体的な伝熱フィンと
しての働きを果す。こうして伝熱管3にアルコール水の
流れを形成させるために取付けた仕切り板4が、着氷し
たアルコール水の働きによって伝熱フィンとして機能す
るので、胴2内のわずか2つの直管部14,15による
2パスによって有効に、胴2内に滞留するアルコール水
を冷却あるいは凝固させることができる。
【0020】したがって前述のように本発明の冷却装置
1は構造的にシンプルであるにもかかわらず、伝熱特性
が高く、アルコール水側での圧力損失がわずかである。
したがって伝熱促進のための撹拌手段を必要とせず、ア
ルコール水のポンプ動力を抑えることができる。
【0021】仕切り板4は、胴2の鉛直軸線9を通る対
称面18に垂直な一直径線25上で直管部14,15よ
りも半径方向(図3の左右方向)外方で、除去された弦
状の切欠き26を有する。この切欠き26と胴2の内周
面との間に空間27が形成され、この空間27にアルコ
ール水が矢符28で示されるように横に屈曲してジグザ
グに流過する。
【0022】仕切り板4の切欠き26以外の外周面29
と、胴2の内周面との間には隙間d5があけられる。こ
の隙間d5は、胴2の内周面に周方向に沿ってたとえば
2〜3mmであってもよい。隙間d5は、アルコール水
の凝固時においても、アルコール水が連続して通過する
ことができる値に選ばれる。胴2の胴本体7は、内径8
50mmφであり、厚み8〜10mmであり、その鉛直
方向の高さ4500mmであってもよい。伝熱管3の厚
みは、たとえば1〜2mmであっもよく、この程度の厚
みで液化天然ガスの漏洩を防ぐ堅牢な構成が実現され
る。
【0023】上下に隣接する各仕切り板4の切欠き26
は、対称面18に関して図3の相互に反対側にある。複
数の仕切り板4のうち、最も上方の仕切り板4a(図1
参照)は、入口接続口5の下方にあり、その切欠き26
aは、胴本体7の鉛直軸線9に関して入口接続口5とは
反対側(図1の左方)にある。最も下の仕切り板4b
は、出口接続口6の上方にあり、その切欠き26bは、
胴本体7の鉛直軸線9に関して出口接続口6とは反対側
(図1の左方)にある。
【0024】支持部材13は、複数本(この実施例では
2本)が対称面18内に鉛直軸線を有して、それらの支
持部材13の上端部が前述のように蓋10に固定されて
吊り下げられる。支持部材13には、仕切り板4が取付
けられる。支持部材13は、仕切り板4を挿通する支持
棒と、上下に隣接する仕切り板4間に介在されて支持棒
が挿通する筒状スペーサとから成り、スペーサの上端部
は上下に隣接する仕切り板4の上方の仕切り板の下面に
当接し、スペーサの下端部は下方の仕切り板4の上面に
当接する。参照符4は、最も上方および最も下方の仕切
り板4a,4bを含み、総括的に仕切り板を示す。
【0025】本発明に従えば、入口ヘッダ21からの−
160℃の液化天然ガスによって、その直管部14の外
周面にアルコール水が着氷することになっても、もう1
つの直管部15を通る液化天然ガスの温度は、もっと高
くなっており、したがって胴2内のアルコール水の全体
が凍結してしまうことはなく、アルコール水の仕切り板
4によって形成されるジグザグの通路が、閉塞されてし
まうことはない。
【0026】図9は、伝熱管14の一部の縦断面図であ
る。伝熱管14内に流れる液化天然ガスによって、胴2
内のアルコール水が伝熱管14の外周面に着氷して凍結
し、参照符31で示されるようにブロック化される。
【0027】このようなアルコール水の凝固、溶融は、
もう1つの直管部15および連結部16に関しても同様
である。
【0028】図10はアルコール水の冷却装置1を備え
る冷熱システムの全体の系統図である。液化天然ガスは
タンク32に貯留され、加圧され、管路33から冷却装
置1の入口ヘッダ21に供給され、伝熱管3を流れる。
液化天然ガスはこの熱交換器である冷却装置1で気化
し、出口ヘッダ22から管路34を経て下流側に設けら
れた空温式または温水式のLNG気化器35で常温まで
昇温され、都市ガスとして使用される。冷却装置1に導
入される液化天然ガスの流量は、一般的には、上限流量
が規定された状態で、都市ガスの送出圧力を維持するこ
とができるように制御される。
【0029】アルコール水は、冷熱利用設備36で、た
とえば−25℃前後に加温され、成層形蓄冷熱貯槽37
の上層38に冷循環ポンプ43によって、戻され、本発
明による冷却装置1に温循環ポンプ39によって上層3
8から管路40を経て抜き出されて供給され、入口接続
口5に導かれる。冷却装置1の出口接続口6からのアル
コール水は、液化天然ガスによって冷却されながら抜き
出され、成層形貯冷熱貯槽の下層41に管路42を経て
戻され、冷熱供給用の冷循環ポンプ43によって冷熱利
用設備36の冷熱付加に応じて供給される。
【0030】本発明に従えば、冷却装置1の出口接続口
6から抜き出されるアルコール水の流量が、タンク32
からの液化天然ガスの流量に依存することなく、たとえ
ば−35〜−40℃の範囲で一定値となるようにするた
めに、温度検出器44で温度が検出され、温度検出器4
4の出力によって制御回路45は、流量制御弁46の流
量を制御する。温度検出器44によって検出される抜き
出されるアルコール水の温度が上昇すると、流量制御弁
46の開度を小さくして流量を小さく制御する。冷熱利
用設備36は、たとえば地域の農産物、海産物の保管倉
庫、冷蔵倉庫、冷凍食品加工工場、人工植物工場、排水
汚泥の凍結処理工場、人工スケートリンク、人工スキー
場および耐寒体験設備などのレジャー産業設備であって
もよい。
【0031】図11は、本件発明者の実験結果を示す。
アルコール水の冷却装置1におけるアルコール水の流量
の変化に依存するアルコール水の圧力損失を示す。アル
コール水の出口接続口6における温度は、−45℃、−
37℃、−35℃および−33℃の各場合を示す。アル
コール水の出口温度が低く、−45℃であって、アルコ
ール水の多くが凍結状態に近い場合には、流すことがで
きるアルコール水の流量が減少しているけれども、アル
コール水の凍結によってアルコール水を取出すことがで
きなくなることはなく、アルコール水の流量が減少した
としても、継続して運転することができることがこの実
験によって確かめられた。
【0032】図12および図13は本件発明者の実験結
果を示し、冷却装置1におけるアルコール水の流量を変
えたときにおける出口接続口6におけるアルコール水の
温度の制御特性を示す。図12におけるライン47は、
アルコール水の入口接続口5の温度を示し、ライン48
は出口接続口6におけるアルコール水の温度を示し、ラ
イン49はアルコール水の流量を示す。参照符AWは、
アルコール水を示す。図13では、ライン50はアルコ
ール水の入口と出口との間の差圧を示し、ライン51は
液化天然ガスの交換熱量を示し、破線のライン52は、
アルコール水の交換熱量を示す。伝熱管3の外周面での
凝固温度−43.5℃を有するアルコール水の着氷がか
なり進行した状態で、アルコール水の流量を減らし、ア
ルコール水の出口温度をどの程度下げられるかを示して
いる。ライン51で示す液化天然ガスの交換熱量とライ
ン52で示すアルコール水の交換熱量との差の熱量ΔQ
1は、アルコール水が凝固することによって液化天然ガ
スの冷熱を蓄冷したことを示している。図12から、ア
ルコール水の出口温度がアルコール水の凝固温度−4
3.5℃以下となるように運転した場合、伝熱管3の着
氷閉塞によってアルコール水の流量が減少していくこと
が確認され、しかもこの状態において図13のように、
アルコール水側の熱交換量は、液化天然ガス側の熱交換
量より少なく、これは熱量ΔQ1だけ、胴2内で滞留す
るアルコール水が凍結して蓄冷されているからである。
【0033】また図13の交換熱量の差ΔQ2は、着氷
したアルコール水が溶融した吐き出した潜熱であり、こ
れによって図12のライン49で示されるようにアルコ
ール水の流量が増加する。このようにしてアルコール水
の出口温度をできるだけ一定に保った状態で、アルコー
ル水を継続して得ることができることが確認された。
【0034】上述のように、本件発明者の実験によれ
ば、出口接続口6からは、凝固温度−43.5℃よりも
低い温度を有する液体のアルコール水が得られた。その
理由は、伝熱管3の外周面に、着氷凝固したアルコール
水のブロックが、形成されることによって、胴2内でア
ルコール水の流速が大きくなり、こうして伝熱管3の外
周面のブロックが、大きな流速を有する液体のアルコー
ル水によって剥ぎ落とされ、このブロックは、伝熱管3
の表面に固着していたときの温度、たとえば−160℃
〜−140℃の液化天然ガスの温度に近似した温度であ
り、これによって流過するアルコール水の温度が低下さ
れるからであろうと推測される。
【0035】図14および図15は、本件発明者の他の
実験結果を示す。この実験によって、本発明の冷却装置
1を長時間連続運転しても、アルコール水の出口温度を
凝固温度を超える値になるように流量制御することによ
って、そのアルコール水の流量を大きく維持することが
でき、胴2内でのアルコール水の着氷凍結をできるだけ
少なくすることできることがわかった。図14は、前述
の図12に対応し、ライン53は冷却装置1におけるア
ルコール水の入口温度を示し、ライン54はアルコール
水の出口温度を示し、ライン55はアルコール水の流量
を示す。また図15は、前述の図13に対応し、ライン
56は冷却装置1におけるアルコール水の入口と出口と
の間の圧力差を示し、ライン57は液化天然ガスの交換
熱量を示し、破線のライン58はアルコール水の交換熱
量を示す。アルコール水の出口温度が凝固温度−43.
5℃を超える値にすれば、アルコール水側のアルコール
水の上昇およびアルコール水の流量の減少はほとんどな
く、交換熱量はほとんど一定であって安定しており、こ
うしてアルコール水を安定に冷却することができること
が確認される。アルコール水の着氷厚みもまた、時間経
過に関係なく変化しないことが確認された。すなわち本
発明によれば、アルコール水の出口接続口6における温
度を、その凝固温度−43.5℃以上になるように流量
を制御することによって、アルコール水を連続的に希望
する温度で継続して取出すことが可能になる。
【0036】またこれらの図12〜図15に示される実
験結果から、冷却装置1内でアルコール水に関して管外
伝熱特性が層流伝熱であるにもかかわらず、交換熱量が
かなり大きな値であるのは、着氷によって伝熱管3と仕
切り板4との隙間による熱抵抗が減少し、仕切り板4は
伝熱フィンの役目を果しているということの根拠にな
る。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、胴内にアルコール水を
満たした状態で伝熱管および仕切り板にアルコール水の
一部が着氷して凍結してブロック化しても、仕切り板の
切欠き以外の外周面と胴の内周面との間に隙間が存在す
るので、アルコール水の液体の流れを維持することがで
きる。
【0038】また本発明によれば、アルコール水の部分
的な着氷凍結によって伝熱管の外周面と、その伝熱管が
挿通する仕切り板とにわたってアルコール水の固体が一
体化された状態では、伝熱管と仕切り板との間の熱伝導
率が向上され、効率よくアルコール水を冷却することが
できる。
【0039】さらに本発明によれば、前述の先行技術に
関連して述べた伝熱促進のために撹拌手段などを用いる
ことなしに、液化天然ガスによるアルコール水の冷却
を、単純な構成で行うことができ、しかもその伝熱特性
が良好であり、さらにアルコール水側の本件冷却装置に
おける圧力損失が僅かであり、これによってアルコール
水のポンプ動力を低減することができる。
【0040】また本発明によれば、アルコール水の出口
温度を希望する値に保つことができるようにアルコール
水の流量を調整して、出口温度を優先させる運転が可能
である。
【0041】さらに本発明によれば、液化天然ガスの流
量が増減変動しても、アルコール水の凍結および溶融の
潜熱を利用し、液化天然ガスの冷熱を効率的に回収する
ことができるという効果が達成される。
【0042】さらに本発明によれば、構成が小形であ
り、液化天然ガスおよび気化した液化天然ガスが漏洩す
ることなく、またアルコール水が漏洩することなく、堅
牢な構造とすることができ、維持管理が容易であり、製
作コストを低下することができる。
【0043】さらに本発明によれば、伝熱管を流過する
液化天然ガスの偏流および気化過程で生じる分留現象に
起因した液化天然ガスの発熱量の変動を抑制することが
できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のアルコール水の冷却装
置1の縦断面図である。
【図2】本発明の冷却装置1の平面図である。
【図3】図1の切断面線III−IIIから見た水平断
面図である。
【図4】伝熱管3と仕切り板4とを示す斜視図である。
【図5】入口ヘッダ21の縦断面図である。
【図6】図5の切断面線VI−VIから見た断面図であ
る。
【図7】出口ヘッダ22の縦断面図である。
【図8】直管部14が仕切り板4の挿通孔24を挿通す
る構成を示す断面図である。
【図9】直管部14の一部の縦断面図である。
【図10】アルコール水の冷却装置1を備える冷熱シス
テムの全体の系統図である。
【図11】本件発明者の実験結果を示すアルコール水の
出口温度が予め定める温度となるように流量を制御した
ときにおける圧力損失を示すグラフである。
【図12】本件発明者の実験結果を示すアルコール水の
出口温度を凝固温度およびそれ以下にしたときにおける
流量の時間経過を示すグラフである。
【図13】本件発明者の実験結果を示す図12の状況で
アルコール水の入口と出口との差圧と交換熱量との時間
経過を示すグラフである。
【図14】本件発明者の実験結果を示すアルコール水の
出口温度を凝固温度以上にしたときにおけるアルコール
水の流量の時間経過を示すグラフである。
【図15】本件発明者の実験結果を示す図14の状況に
おけるアルコール水の入口と出口との差圧と交換熱量と
の時間経過を示すグラフである。
【符号の説明】
1 アルコール水の冷却装置 2 胴 3 伝熱管 4 仕切り板 5 入口接続口 6 出口接続口 9 軸線 10 蓋 13 支持部材 14,15 直管部 16 連結部 18 対称面 21 入口ヘッダ 22 出口ヘッダ 24 挿通孔 25 切欠き 61 外ケーシング 62 内ケーシング 72 入口接続管 73 出口接続管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝崎 智敏 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 須田 康裕 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 下川床 隆幸 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 藤丸 直成 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 審査官 上原 徹 (56)参考文献 特開 平7−218078(JP,A) 特開 平3−164677(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に延び、上部にアルコール水が供給
    される入口接続口が設けられ、下部にアルコール水が排
    出される出口接続口が設けられる胴と、 全体の形状がU字状に形成され、両端部が上方にあり、
    一方の端部から液化天然ガスが供給され、他方の端部か
    ら液化天然ガスが排出される伝熱管と、 伝熱管が挿通し、胴内に、アルコール水の通路を横に屈
    曲して形成する仕切り板とを含むことを特徴とするアル
    コール水の冷却装置。
  2. 【請求項2】 伝熱管は複数本設けられ、各伝熱管の一
    端部が、入口ヘッダに共通に接続され、 各伝熱管の他端部は、出口ヘッダに共通に接続され、 入口ヘッダと出口ヘッダとは、胴内に収納されることを
    特徴とする請求項1に記載のアルコール水の冷却装置。
  3. 【請求項3】 胴の上部に着脱可能に設けられる蓋と、 仕切り板が取付けられ、上下に延びる支持部材とを備
    え、 入口ヘッダには、液化天然ガスが流れる入口接続管が接
    続され、 出口ヘッダには、気化した天然ガスが流れる出口接続管
    が接続され、 蓋には、入口接続管と、出口接続管と、支持部材とが、
    固定されることを特徴とする請求項2記載のアルコール
    水の冷却装置。
  4. 【請求項4】 仕切り板は、前記横に屈曲した通路を形
    成するための切欠きを有し、仕切り板の切欠き以外の外
    周面と胴の内周面との間に、アルコール水の凝固時にア
    ルコール水が通過することができるようにするための隙
    間d5があけられることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載のアルコール水の冷却装置。
  5. 【請求項5】 (a)有底直円筒状であり、上方に開口
    し、鉛直軸線を有し、上部の側壁に、アルコール水が供
    給される入口接続口が固定され、下部の側壁に、冷却さ
    れたアルコール水が排出される出口接続口が固定される
    胴と、 (b)胴の上部の開口を着脱可能に開閉する蓋と、 (c)胴内に収納される複数の伝熱管であって、各伝熱
    管は、 一対の直管部と、それらの直管部の下部を連結する連結
    部とを有して全体の形状がU字状に形成され、 各直管部は、鉛直軸線を有し、 各伝熱管の直管部は、胴の鉛直軸線を通る対称面に関し
    て左右対称に配置され、 これらの伝熱管は、各伝熱管の直管部の軸線を含む鉛直
    面を平行にして、かつ対称面に沿って間隔をあけて配置
    され、 連結部は、出口接続口付近にある伝熱管と、 (d)胴内で蓋の下方で対称面に関して一側方に配置さ
    れ、各伝熱管の一方の直管部の上端部が共通に接続さ
    れ、液化天然ガスが供給される入口ヘッダと、 (e)入口ヘッダに接続され、蓋を挿通する入口接続管
    と、 (f)胴内で蓋の下方で対称面に関して他側方に配置さ
    れ、各伝熱管の他方の直管部の上端部が共通に接続さ
    れ、液化天然ガスが排出される出口ヘッダと、 (g)出口ヘッダに接続され、蓋を挿通する出口接続管
    と、 (h)鉛直方向に間隔をあけて水平に配置される複数枚
    の仕切り板であって、各仕切り板は、 直管部が挿通する挿通孔を有し、前記対称面に平行にか
    つ胴の鉛直軸線を通る前記対称面に垂直な一直径線上で
    直管部よりも半径方向外方で除去された弦状の切欠きを
    有し、 この切欠きと胴の内周面との間に形成される空間を経て
    アルコール水が流過し、 仕切り板の切欠き以外の外周面と胴の内周面との間に、
    アルコール水の凝固時にアルコール水が通過することが
    できるようにする隙間があけられ、 上下に隣接する各仕切り板の切欠きは、対称面に関して
    相互に反対側にあり、最も上方の仕切り板は、入口接続
    口の下方にあり、かつ切欠きは胴の鉛直軸線に関して供
    給接続口とは反対側にあり、 最も下方の仕切り板は、出口接続口の上方にあり、かつ
    切欠きは、胴の鉛直軸線に関して出口接続口とは反対側
    にある、そのような仕切り板と、 (i)上端部が蓋に固定されて吊り下げられ、仕切り板
    が取付けられる支持部材とを含むことを特徴とするアル
    コール水の冷却装置。
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