JP2019148412A - 製氷機および製氷システム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、製氷板内を液冷媒が循環する液循環方式の製氷システムが開示されている。特許文献1の製氷システムでは、冷媒としてフロンを用いている。
すなわち、冷媒としてフロンを用いた直膨方式(以下「フロン直膨方式」ともいう。)においては、冷媒に含まれる冷凍機油が伝熱を阻害するため伝熱効率が落ちるおそれがある。加えて、フロン直膨方式は過熱度をとる必要があり製氷板の冷媒出口に向かうにつれて冷媒が気化するため、製氷板の冷媒入口と冷媒出口で温度差が生じ、製氷ムラの原因となる。加えて、フロン直膨方式においては、冷凍機油が製氷板内に留まるため伝熱面積が減少する可能性が高い。
加えて、冷媒を貯留するレシーバタンクを備えることで、レシーバタンクを製氷機の外部に別個独立に設けた構成と比較して、冷媒を製氷機の内部に溜めておくことができるため、冷媒の使用量を削減することができる。加えて、レシーバタンクと製氷機とを接続する配管等をコンパクトにすることができるため、製氷機の小型化を図ることができる。
加えて、ポンプにより、レシーバタンクに貯留されている冷媒が製氷板の上部に導入されることで、製氷板の上部に導入された冷媒は、重力の作用により製氷板の内部を下方に流れる。製氷板の内部を下方に流れた冷媒をレシーバタンクに戻すことにより、製氷板の内部に冷媒を自動的に循環させることができる。この際、液化炭酸ガスはブラインと比較して粘弾性が低いためポンプにかかる動力を小さくすることができる。
この構成によれば、第一製氷板および第二製氷板のそれぞれの表面に一定の厚みの氷を作ることができるため、一つの製氷板のみを備えた構成と比較して、単位時間当たりの製氷能力が向上する。
この構成によれば、第一製氷板および第二製氷板のそれぞれの裏面に熱媒を供給することにより、第一製氷板および第二製氷板が加温されるため、第一製氷板および第二製氷板から氷を剥離し、氷を自重により落下させることができる。
ところで、熱媒供給手段が製氷板の上部のみに設けられた構成の場合、製氷板の上部に供給された熱媒が製氷板の裏面上部から裏面下部に伝わるまでに冷めてしまい、製氷板の下部を十分に加温できない可能性がある。これに対し、この構成によれば、第一熱媒供給手段および第二熱媒供給手段を備えることで、製氷板の上部および上下中央部のそれぞれに熱媒が供給されるため、製氷板の裏面下部に伝わる熱媒が冷め難くなり、製氷板の裏面全体を十分に加温することができる。
この構成によれば、冷水循環ラインと熱媒循環ラインとが別個独立に配置され、互いに交わることはないため、冷水および熱媒のそれぞれの温度管理が容易となる。
この構成によれば、レシーバタンクと製氷機とを接続する配管等をより一層コンパクトにすることができるため、製氷機の小型化をより効果的に図ることができる。
この構成によれば、製氷板の表面において製氷負荷に応じた冷媒流量に調整できるため、製氷板の表面全体において氷の厚みを均一にしつつ、氷の透明度を高くすることができる。
この構成によれば、上記製氷機を備えることで、省エネルギー化を図りつつ、高品質の氷を作ることが可能な製氷システムを提供することができる。
図1に示すように、製氷システム1は、製氷するための冷媒として液化炭酸ガスを用いた製氷機2と、製氷機2に接続された冷凍機3と、を備える。
図2に示すように、製氷機2は、液化炭酸ガスが循環する冷媒通路15(図10参照)が内部に形成された複数の製氷板を有する製氷板群(製氷ユニット)10と、製氷板の表面に散水する散水機構20(図6参照)と、液化炭酸ガスを循環させる冷媒循環機構30(図4参照)と、製氷板の裏面に熱媒(加熱用の熱媒体)を供給する熱媒供給機構40(図6参照)と、製氷機2の構成要素を制御する制御盤50(制御部)と、製氷機2の構成要素を支持するフレーム60と、フレーム60を支持する脚部61と、を備える。複数の製氷板は、水平方向に間隔をあけて配置されている。
図2に示すように、製氷板群10は、製氷機2の上部に配置されている。製氷板群10は、上方に起立して配置されている。製氷板群10は、前後方向に間隔をあけて配置された三つの製氷板対11を備える。
第二製氷板13は、鉛直面に沿い、前後方向で第一表面12aとは反対側に配置された第二表面13aと、前後方向で第二表面13aとは反対側に配置され、第一裏面12bと間隔をあけて対向する第二裏面13bと、を有する。
第一製氷板12および第二製氷板13は、互いに同一の構造を有する。以下、第一製氷板12および第二製氷板13を総称して単に「製氷板」ともいう。
図8に示すように、製氷板12(図8では第一製氷板12を図示)は、互いに対向する一対のステンレス製の平板14(以下「ステンレス平板14」ともいう。)を備える(図10参照)。一対のステンレス平板14は、対向する面同士が千鳥状に配置された複数の円形状の接合部14a(以下「円形接合部14a」ともいう。)で接合されている(図9参照)。一対のステンレス平板14は、周縁部14b(図8参照)に沿って水密に接合されている。
散水機構20は、製氷板の上方から製氷板の表面に散水する。図6に示すように、散水機構20は、第一表面12aに散水する第一散水手段21と、第二表面13aに散水する第二散水手段22と、散水するための冷水を貯留する冷水タンク23(図2参照)と、冷水タンク23に貯留されている冷水を冷水供給管24(図7参照)および散水ヘッダー25(図3参照)を通じて第一散水手段21および第二散水手段22のそれぞれに送る冷水ポンプ26(図2参照)と、を備える。図6において矢印W1は、第一散水手段21および第二散水手段22から製氷板の上部表面に向けて散布される冷水の散水方向を示す。
図4に示すように、冷媒循環機構30は、液化炭酸ガスを貯留するレシーバタンク31と、レシーバタンク31に貯留されている液化炭酸ガスを製氷板の上部に導入するポンプ32と、レシーバタンク31とポンプ32とを接続するステンレス製の冷媒配管33と、を備える。冷媒配管33は、液化炭酸ガスを循環させる冷媒循環ライン34を構成する。
図2に示すように、レシーバタンク31は、製氷板(製氷板群10)の下方に配置されている。レシーバタンク31は、T字状をなしている。レシーバタンク31は、左右方向に直線状に延在する第一タンク31aと、第一タンク31aの左右中央部から下方に直線状に延在する第二タンク31bと、を備える。レシーバタンク31の上部(第一タンク31aの左部)は、接続配管35を介して冷凍機3(図1参照)に接続されている。冷凍機3は、レシーバタンク31に貯留されている液化炭酸ガス(二次冷媒、寒剤ともいう)を、アンモニア冷媒(一次冷媒)により冷却する。
図2に示すように、ポンプ32は、製氷機2の下部に配置されている。図4に示すように、ポンプ32は、レシーバタンク31に貯留されている液化炭酸ガスを、冷媒配管33、冷媒導入管16を介して製氷板(第一製氷板12および第二製氷板13)の上部に供給する。図5において矢印B1は、ポンプ32の作用によりレシーバタンク31の下部から製氷板の上部に向かう液化炭酸ガスの流れ(冷媒循環ライン34におけるレシーバタンク31から製氷板への液化炭酸ガスの導入方向)を示す。
熱媒供給機構40は、製氷板の裏面に熱媒として温水を供給する。図6に示すように、熱媒供給機構40は、第一裏面12bと第二裏面13bとに温水を供給する。図7に示すように、熱媒供給機構40は、製氷板の上部に温水を供給する第一熱媒供給手段41と、製氷板12(図8では第一製氷板12を図示)の上下中央部に温水を供給する第二熱媒供給手段42と、温水を貯留する温水タンク43(図2参照)と、温水タンク43に貯留されている温水を、温水供給管44を通じて第一熱媒供給手段41および第二熱媒供給手段42のそれぞれに送る温水ポンプ45と、を備える。図6、図7において矢印H1は、第一熱媒供給手段41および第二熱媒供給手段42から製氷板の裏面に向けて供給される温水の散布方向を示す。
図2に示すように、制御盤50は、製氷機2の上部前側に配置されている。制御盤50は、製氷板の表面に所定量の氷を作るために必要な基準熱量以上の熱量を有する液化炭酸ガスを製氷板の内部に循環させるようにポンプ32を制御する。例えば、制御盤50は、一つの製氷板対11の両表面(図6に示す第一表面12aおよび第二表面13aの両面)に24時間当たり合計1000kg(三つの製氷板対11を備える製氷板群10全体で24時間当たり3000kg)の氷を作るために必要な基準熱量の1倍以上3倍以下の熱量を有する液化炭酸ガスを製氷板の内部に循環させるようにポンプ32を制御する。例えば、液化炭酸ガスの熱量の上限値は、ポンプ32に過度の負荷がかからない範囲で設定する。より好ましくは、液化炭酸ガスの熱量は、前記基準熱量の1.9倍以上2.1倍以下の熱量とする。実施形態においては、液化炭酸ガスの熱量は、前記基準熱量の2倍程度の熱量とする。
以下、実施形態に係る製氷システム1を用いて製氷を行う方法の一例を説明する。製氷システム1の各動作は、制御盤50により制御される。
まず、制御盤50は、ポンプ32に、レシーバタンク31に貯留されている液化炭酸ガスを製氷板の上部に導入させる。液化炭酸ガスの導入は、各製氷板12,13のそれぞれに行う(図5参照)。
加えて、制御盤50は、冷凍機3に、レシーバタンク31に貯留されている液化炭酸ガスを冷却させる。例えば、液化炭酸ガスの冷却温度は、−12℃以上−10℃以下の温度とする。
製氷板から落下したプレートアイスは、製氷板の下方に配置されたスクリューコンベア(不図示)により破砕されて次工程に搬送される。図3において符号52は、スクリューコンベアを駆動するためのクラッシャーモーターを示す。
加えて、散水機構20により、製氷板の上方から製氷板の表面に散水することで、製氷板の表面上部から表面下部にわたって水が伝わるため、製氷板の表面全体に一定の厚みの氷を作ることができる。
加えて、ポンプ32により、レシーバタンク31に貯留されている冷媒が製氷板の上部に導入されることで、製氷板の上部に導入された冷媒は、重力の作用により製氷板の内部を下方に流れる。製氷板の内部を下方に流れた冷媒をレシーバタンク31に戻すことにより、製氷板の内部に冷媒を自動的に循環させることができる。この際、液化炭酸ガスはブラインと比較して粘弾性が低いためポンプにかかる動力を小さくすることができる。
この構成によれば、第一製氷板12および第二製氷板13のそれぞれの表面に一定の厚みの氷を作ることができるため、一つの製氷板のみを備えた構成と比較して、単位時間当たりの製氷能力が向上する。
この構成によれば、第一製氷板12および第二製氷板13のそれぞれの裏面に熱媒を供給することにより、第一製氷板12および第二製氷板13が加温されるため、第一製氷板12および第二製氷板13から氷を剥離し、氷を自重により落下させることができる。
ところで、熱媒供給手段が製氷板の上部のみに設けられた構成の場合、製氷板の上部に供給された熱媒が製氷板の裏面上部から裏面下部に伝わるまでに冷めてしまい、製氷板の下部を十分に加温できない可能性がある。これに対し、この構成によれば、第一熱媒供給手段41および第二熱媒供給手段42を備えることで、製氷板の上部および上下中央部のそれぞれに熱媒が供給されるため、製氷板の裏面下部に伝わる熱媒が冷め難くなり、製氷板の裏面全体を十分に加温することができる。
この構成によれば、冷水循環ライン28と熱媒循環ライン47とが別個独立に配置され、互いに交わることはないため、冷水および熱媒のそれぞれの温度管理が容易となる。
この構成によれば、レシーバタンク31と製氷機2とを接続する配管等をより一層コンパクトにすることができるため、製氷機2の小型化をより効果的に図ることができる。
この構成によれば、製氷板の表面において温度のバラツキを抑えることができるため、製氷板の表面全体において氷の厚みを均一にしつつ、氷の透明度を高くすることができる。
この構成によれば、上記製氷機2を備えることで、省エネルギー化を図りつつ、高品質の氷を作ることが可能な製氷システム1を提供することができる。
(1)冷凍機1台の100%運転(24時間フル稼働)により、24時間当たりの製氷能力は3000kgであった。
(2)従来のフロン(HFC404A)を使用した冷凍機に比べて、システムCOP(Coefficient Of Performance)は20%以上、向上した。
従来例のフロン直膨方式の製氷システムは、製氷機として三菱電機株式会社製の水冷式コンデンシングユニット「RP−15CW」(商品名)を用い、熱源機として三菱電機株式会社製の「ERW−SP600A」(商品名)を用い、圧縮機として半密閉式シングルスクリュー(単段)を用いた。また、従来例の製氷システムでは、冷媒としてフロン「R−404A」を用い、給水温度は27℃、外気温度は26℃、蒸発温度は−21.6℃、製氷能力は15.408kg、脱氷には温水を用い、脱氷時間は4分間、製氷時間は27分間、冷却能力は209.5kwであった。
実施例により得られたノンフロン氷と、比較例により得られたフロン氷について氷質の比較試験を行った。良質な氷は、透明度が高い、硬い、融けにくい、等の特徴を有するものであるから、比較試験は、結晶粒度の観察、密度測定、硬度測定、および融解速度測定の4項目について行った。
実施例によるノンフロン氷と、比較例によるフロン氷からそれぞれプレート氷を取り出し、プレート氷の厚さ方向の中央付近を厚さ1mm以下の平板状に削り、偏光顕微鏡により写真撮影した。図12は実施例によるノンフロン氷の偏光顕微鏡写真であり、図13は比較例によるフロン氷の偏光顕微鏡写真である。図中の同一明度の領域がそれぞれ氷の単結晶を示し、明度の違いは単結晶の向きが異なることを示している。図12と図13の比較から明らかなように、実施例によるノンフロン氷のほうが、比較例によるフロン氷よりも単結晶が大きかった。この理由は、実施例のほうが製氷時に単結晶が生成される際の凍結速度が遅いことと、生成領域での水流の乱れが少ないことと考えられる。氷を構成する単結晶の平均粒径が大きいほど、結晶粒界が少なく、氷中に混入する気泡や不純物が少なくなり、透明度が高く解けにくい氷となる。結晶観察の結果、実施例で得られたノンフロン氷のほうが比較例で得られたフロン氷よりも平均粒径が大きな単結晶で構成されており、高品質な氷であった。
実施例によるノンフロン氷と、比較例によるフロン氷のそれぞれを、油の入ったメスシリンダーに入れ、メスシリンダーの容積増加分と、予め計測した氷の重量から密度を求めた。測定は各3回行い、平均値を算出した。表1は、実施例によるノンフロン氷と、比較例によるフロン氷の密度測定結果を示す(単位:g/cm3)。ノンフロン氷のほうがフロン氷より密度が高かった。その結果、ノンフロン氷のほうがフロン氷より氷中の気泡混入量が少なく、透明度が高い高品質な氷であった。
実施例によるノンフロン氷と、比較例によるフロン氷のそれぞれについて、果物硬度計(株式会社藤原製作所製商品名「KM−1」)で硬度を3回ずつ測定し、平均を求めた。表2は硬度測定の結果を示し、ノンフロン氷のほうがフロン氷よりも硬度が高かった。この理由は、結晶粒度観察からもわかったとおり、ノンフロン氷の結晶粒界がフロン氷よりも少ないことにある。この結果から、ノンフロン氷のほうがフロン氷よりも硬く高品質な氷であった。
実施例によるノンフロン氷と、比較例によるフロン氷のそれぞれから同重量(1000g)かつほぼ同形状のサンプル氷を取り出し、透明なプラスチックコップにそれぞれ入れ、室温23〜24℃の無風の部屋に静置して1時間40分後に溶解重量を測定した。この実験をそれぞれ3回行い平均値を求め、ノンフロン氷とフロン氷の融解速度を測定した。結果を表3に示す。表3に示すように、ノンフロン氷のほうがフロン氷よりも融解速度が遅かった。この結果から、ノンフロン氷のほうが融けにくい高品質な氷であることがわかった。
Claims (8)
- 製氷するための冷媒として液化炭酸ガスを用いた製氷機であって、
前記冷媒が循環する冷媒通路が内部に形成され、上方に起立して配置された製氷板と、
前記製氷板の上方から前記製氷板の表面に散水する散水機構と、
前記冷媒を循環させる冷媒循環機構と、を備え、
前記冷媒循環機構は、
前記冷媒を貯留するレシーバタンクと、
前記レシーバタンクに貯留されている前記冷媒を前記製氷板の上部に導入するポンプと、を備えることを特徴とする製氷機。 - 前記製氷板として、水平方向で互いに対向する第一製氷板と第二製氷板とが設けられ、
前記第一製氷板は、鉛直面に沿う第一表面を有し、
前記第二製氷板は、鉛直面に沿い、水平方向で前記第一表面とは反対側に配置された第二表面を有し、
前記散水機構は、
前記第一表面に散水する第一散水手段と、
前記第二表面に散水する第二散水手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の製氷機。 - 前記第一製氷板は、水平方向で前記第一表面とは反対側に配置された第一裏面を有し、
前記第二製氷板は、水平方向で前記第二表面とは反対側に配置され、前記第一裏面と間隔をあけて対向する第二裏面を有し、
前記第一裏面と前記第二裏面とに熱媒を供給する熱媒供給機構を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の製氷機。 - 前記熱媒供給機構は、
前記製氷板の上部に熱媒を供給する第一熱媒供給手段と、
前記製氷板の上下中央部に熱媒を供給する第二熱媒供給手段と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の製氷機。 - 前記散水機構から散布された冷水を循環させる冷水循環ラインと、
前記冷水循環ラインとは別個独立に設けられ、前記熱媒供給機構から供給された前記熱媒を循環させる熱媒循環ラインと、を更に備えることを特徴とする請求項3または4に記載の製氷機。 - 前記レシーバタンクは、前記製氷板の下方に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の製氷機。
- 前記製氷板の前記表面に所定量の氷を作るために必要な基準熱量以上の熱量を有する前記冷媒を前記製氷板の内部に循環させるように前記ポンプを制御する制御部を更に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の製氷機。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載の製氷機と、
前記レシーバタンクに貯留されている前記冷媒を冷却する冷凍機と、を備えることを特徴とする製氷システム。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPS57145965U (ja) * | 1981-03-10 | 1982-09-13 | ||
JP2000337668A (ja) * | 1999-05-25 | 2000-12-08 | Fukuoka Prefecture | 氷蓄熱方法及び装置 |
JP2005172416A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-30 | Mayekawa Mfg Co Ltd | アンモニア/co2冷凍システム |
-
2019
- 2019-02-26 JP JP2019033375A patent/JP7311277B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57145965U (ja) * | 1981-03-10 | 1982-09-13 | ||
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KR20210036567A (ko) * | 2019-09-26 | 2021-04-05 | 구봉석 | 제빙기 |
KR102279877B1 (ko) * | 2019-09-26 | 2021-07-21 | 구봉석 | 제빙기 |
WO2023123260A1 (zh) * | 2021-12-30 | 2023-07-06 | 合肥华凌股份有限公司 | 制冰组件和制冷设备 |
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JP7311277B2 (ja) | 2023-07-19 |
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