JP2743906B2 - ルビジウム原子発振器 - Google Patents

ルビジウム原子発振器

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JP2743906B2
JP2743906B2 JP5699196A JP5699196A JP2743906B2 JP 2743906 B2 JP2743906 B2 JP 2743906B2 JP 5699196 A JP5699196 A JP 5699196A JP 5699196 A JP5699196 A JP 5699196A JP 2743906 B2 JP2743906 B2 JP 2743906B2
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伸一 福川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ルビジウム原子発
振器に関し、特にルビジウム原子発振器の光マイクロ波
共鳴部であるキャビティとルビジウムガスセルの構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般にルビジウム原子発振器において
は、原子共鳴を利用するために、光マイクロ波共鳴部を
キャビティとルビジウムガスセルで構成している。そし
て、このルビジウムガスセルは、キャビティ内一杯に充
填される構造であった。
【0003】図2に、このような従来のルビジウム原子
発振器のキャビティとルビジウムガスセルからなる光マ
イクロ波共鳴部の構成例を示す。円筒型のキャビティ3
0の内部に、キャビティ30の内径とほぼ等しい外径の
円柱状のルビジウムガスセル40が、光通過孔31から
入射する光の進行方向と同じ向きになるように充填され
ている。ルビジウムガスセル40の平面部41及び42
は同じ径であり、平面部42がキャビティ30内に設置
された光受光素子43側に位置している。
【0004】このような構造のルビジウム原子発振器の
光マイクロ波共鳴部においては、チューニング棒を挿入
するためのスペースがないために、ルビジウムガスセル
40に対してキャビティを余裕を持たせた長さに形成
し、光受光素子43の位置をキャビティ内で調整する方
法によってキャビティの共振周波数のチューニングが行
われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のルビジウム原子発振器の光マイクロ波共鳴部において
は、キャビティ内にルビジウムガスセルを一杯に充填し
ているため、点光源を使用しているルビジウムガスセル
において無駄な部分が存在するといった問題があった。
【0006】また、キャビティの共振周波数のチューニ
ングをキャビティ内の光受光素子の位置を可変する方法
によって行なっているため、キャビティの長さを大きく
する必要があり、キャビティが大型化するといった問題
点があった。
【0007】本発明は、上記従来の欠点を解消し、ルビ
ジウムガスセルの無駄な部分をなくすることにより経済
性を向上させることのできるルビジウム原子発振器を提
供することを目的とする。
【0008】また、本発明の他の目的は、キャビティの
長さを変えることなく共鳴周波数の調整を可能とするこ
とにより、キャビティの小型化を実現することができる
ルビジウム原子発振器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、円筒状のキャビティと該キャビティ内に設置
されるルビジウム金属を封入したルビジウムガスセルで
構成される光マイクロ波共鳴部を備えるルビジウム原子
発振器において、キャビティの壁面に貫通孔を設け、該
貫通孔にチューニング用突出棒を挿入深さを調整可能に
挿入し、前記ルビジウムガスセルを、径の異なる2つの
平面部を有する円錐台形状に形成したことを特徴とす
る。
【0010】請求項2の本発明のルビジウム原子発振器
では、前記貫通孔を、前記キャビティの直径方向位置の
2個所に設け、該2個所の貫通孔に、2本の前記チュー
ニング用突出棒を挿入したことを特徴とする。
【0011】請求項3の本発明のルビジウム原子発振器
では、前記ルビジウムガスセルの径の小さい平面部を、
前記キャビティの光通過孔側に位置させ、径の大きな平
面部を前記キャビティの光受光素子が位置する底面部側
に位置させて、前記ルビジウムガスセルを前記キャビテ
ィ内に設置したことを特徴とする。
【0012】請求項4の本発明のルビジウム原子発振器
では、前記チューニング用突出棒を、前記貫通孔にねじ
込む構造としたことを特徴とする。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例によるル
ビジウム原子発振器のキャビティとルビジウムガスセル
からなる光マイクロ波共鳴部の断面図である。本実施例
によるルビジウム原子発振器の光マイクロ波共鳴部は、
円筒型のキャビティ10と、内部にルビジウム金属が封
入されたガラス製のルビジウムガスセル12と、光受光
素子13と、チューニング用突出棒14a,14bとで
構成される。
【0014】キャビティ10の光が入射する側には、光
通過孔10aが形成され、他方の底面部に光受光素子1
3が設置されている。また、キャビティ10の直径方向
2個所には、チューニング用突出棒14a,14bを挿
入する貫通孔11a,11bが設けられている。
【0015】ルビジウムガスセル12は、径の異なる平
面部15,16を有する円錐台形状に形成されている。
平面部15の径は、キャビティ10の内径とほぼ等しく
してあり、平面部16の径は、キャビティ10の光通過
孔10aの径よりも僅かに大きくしてある。また、ルビ
ジウムガスセル12の長さは、キャビティ10よりも僅
かに短く形成している。
【0016】そして、ルビジウムガスセル12は、通過
孔10aから入射する光の進行方向と同じ向きに、すな
わち径の小さい平面部16側がキャビティ10の光通過
孔10a側に向き、径の大きな平面部15側が光受光素
子13側に向くように、キャビティ10内に設置されて
いる。
【0017】キャビティ10の光通過孔10aから入射
した光は、ルビジウムガスセル12の内部をその形状に
沿って広がり光受光素子13に受光される。このよう
に、ルビジウムガスセル12の形状を、キャビティ10
の光通過孔10aから入射した光の進路に沿った形状と
することにより、ルビジウムガスセル12自体の無駄な
部分がなくなり、経済性が向上する。
【0018】また、ルビジウムガスセル12を上記のよ
うに円錐台形状としても、信号強度の低下及び周波数安
定度の劣化はなく性能、品質を維持したままで経済的な
効果を得られることになる。
【0019】本実施例では、キャビティ10の貫通孔1
1a,11bに螺子が形成されており、チューニング用
突出棒14a,14bの長さ全体に、貫通孔11a,1
1bの螺子に螺合する螺子が形成されている。このよう
な構造から、チューニング用突出棒14a,14bをキ
ャビティ10の貫通孔11a,11bに螺子込むことに
より、その挿入深さを自在に調整することができるよう
になっている。
【0020】キャビティ10の貫通孔11a,11bか
ら挿入したチューニング用突出棒14a,14bのキャ
ビティ10への挿入深さを調節することにより、共鳴周
波数の調整が可能となり、従来のようにチューニングの
ためにキャビティの長さを必要以上に長くする必要がな
くなる。従って、キャビティ10の長さを短くして小型
化が実現できる。
【0021】以上好ましい実施例をあげて本発明を説明
したが、本発明は必ずしも上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば、上記実施例では、チューニング用突
出棒14a,14bをキャビティ10の貫通孔11a,
11bに螺子込む構造としたが、キャビティ10への挿
入深さを調節できれる構造であれば、実施例の構造に限
定されない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明のルビジウム
原子発振器は、ルビジウムガスセルの形状を、キャビテ
ィ10の光通過孔から入射した光の進路に沿った形状と
することにより、ルビジウムガスセル自体の無駄な部分
がなくなるので、経済性が向上する。
【0023】また、キャビティの貫通孔に挿入したチュ
ーニング用突出棒の挿入深さを調節することにより、共
鳴周波数の調整が可能となるので、共鳴周波数の調整の
ためにキャビティの長さを必要以上に長くする必要がな
くなり、これによりキャビティの長さを短くして小型化
が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるルビジウム原子発振
器のキャビティとルビジウムガスセルからなる光マイク
ロ波共鳴部の断面図である。
【図2】 従来のルビジウム原子発振器のキャビティと
ルビジウムガスセルからなる光マイクロ波共鳴部の断面
図である。
【符号の説明】
10 キャビティ 10a 光通過孔 11a,11b 貫通孔 12 ルビジウムガスセル 13 光受光素子 14a,14b チューニング用突出棒 15、16 平面部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のキャビティと該キャビティ内に
    設置されるルビジウム金属を封入したルビジウムガスセ
    ルで構成される光マイクロ波共鳴部を備えるルビジウム
    原子発振器において、前記キャビティの壁面に貫通孔を
    設け、該貫通孔にチューニング用突出棒を挿入深さを調
    整可能に挿入し、前記ルビジウムガスセルを、径の異な
    る2つの平面部を有する円錐台形状に形成したことを特
    徴とするルビジウム原子発振器。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔を、前記キャビティの直径方
    向位置の2個所に設け、該2個所の貫通孔に、2本の前
    記チューニング用突出棒を挿入したことを特徴とする請
    求項1に記載のルビジウム原子発振器。
  3. 【請求項3】 前記ルビジウムガスセルの径の小さい平
    面部を、前記キャビティの光通過孔側に位置させ、径の
    大きな平面部を前記キャビティの光受光素子が位置する
    底面部側に位置させて、前記ルビジウムガスセルを前記
    キャビティ内に設置したことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のルビジウム原子発振器。
  4. 【請求項4】 前記チューニング用突出棒を、前記貫通
    孔にねじ込む構造としたことを特徴とする請求項2に記
    載のルビジウム原子発振器。
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