JP2743237B2 - プレス油省略可能非脱膜型潤滑めっき鋼板 - Google Patents

プレス油省略可能非脱膜型潤滑めっき鋼板

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JP2743237B2
JP2743237B2 JP32285692A JP32285692A JP2743237B2 JP 2743237 B2 JP2743237 B2 JP 2743237B2 JP 32285692 A JP32285692 A JP 32285692A JP 32285692 A JP32285692 A JP 32285692A JP 2743237 B2 JP2743237 B2 JP 2743237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレス加工後、潤滑被膜
を除去することなく使用す家電、建材、自動車等の部品
に利用する表面処理鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の部品はプレス油を塗布しプレス成
形後油を除去して製造する工程であった。しかし、脱脂
溶剤の使用規制や、コスト低減を目的としたプレス油省
略できる潤滑性能、プレス後の被膜が優れた表面特性
(外観、耐食性、塗料密着性等)を有する表面処理鋼板
のニーズが強くなっている。本発明はこのニーズに答え
ることのできる画期的な潤滑めっき鋼板を提供するもの
である。本発明に関係する公開技術としては特開平3−
16726号公報「成形性の優れた潤滑樹脂処理鋼板」
がある。この鋼板は亜鉛系あるいはアルミニウム系の合
金めっき鋼板の表面にCr付着量200mg/m2 以下
のクロメート被膜、その上に0.3〜3.0g/m2
樹脂被膜を有するもので樹脂被膜は水酸基および/また
はカルボキシル基を有する樹脂100重量部、シリカ1
0〜80重量部、平均粒径1〜7μmのポリオレフィン
ワックス20重量部以下であると述べられている。この
潤滑鋼板は幅広い樹脂の種類の適用が可能であると記載
されている。
【0003】しかし、実際の高速連続クランクプレス加
工性や、加工後の被膜劣化が少ない観点では満足するも
のではなく不十分であり、樹脂,シリカおよび潤滑剤で
構成される被膜を最適化することによってはじめて安定
操業可能な潤滑鋼板が得られる。特に非脱膜型の潤滑鋼
板では加工後の外観と性能が重要であり、潤滑被膜の膜
厚の均一性や延び、圧縮、摺動摩耗性を考慮しなければ
ならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、クランクプ
レスによる高速の深絞り加工、張り出し加工、フランジ
成形および曲げ加工性に優れた潤滑性能を有し且つ、加
工による被膜の劣化が少なく汎用性の特性に優れたプレ
ス油省略可能非脱膜型潤滑めっき鋼板の提供を目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術の課題
を有利に解決するものであって (1)めっき鋼板の表面に第1層としてCr付着量5〜
100mg/m2 のクロメート被膜もしくは付着量0.
2〜2.0g/m2 のりん酸塩被膜の化成被膜、第2層
としてビスフェノール型骨格、エステル骨格およびカル
ボキシル基を有する水性のエーテル・エステル型ウレタ
ン樹脂(a)とエポキシ樹脂(b)の総和(a+b)が
全固形分に対して50〜85重量%、ポリオレフィンワ
ックス(c)が3〜30重量%、粒径3〜30nmのシ
リカ(d)が10〜40重量%、を主成分とする水性潤
滑塗料を塗布・焼き付けて得られる膜厚0.2〜5μm
の被膜を設けたことを特徴とするプレス油省略可能非脱
膜型潤滑めっき鋼板。
【0006】(2)エーテル・エステル型ウレタン樹脂
(a)のポリエステル骨格に対するポリエーテル骨格の
重量比率が10:90〜70:30であり、かつ前記ウ
レタン樹脂の酸価が10〜50であることを特徴とする
請求項第1記載のプレス油省略可能非脱膜型潤滑めっき
鋼板および、 (3)エポキシ樹脂(b)がグリコール骨格またはビス
フェノール骨格ビスフェノール型骨格を有するタイプで
あって、(a)のカルボキシル基の20〜100重量%
と反応する比率で(b)が配合されることを特徴とする
請求項第1記載のプレス油省略可能非脱膜型潤滑めっき
鋼板である。
【0007】(4)ポリオレフィンワックス(c)の融
点が70〜160℃、粒径0.1〜70μmであること
を特徴とする請求項第1記載のプレス油省略可能非脱膜
型潤滑めっき鋼板。 (5)ポリオレフィンワックス(c)のケン化価が30
以下または0であり、且つ分岐を有する構造であること
を特徴とする請求項第1記載のプレス油省略非脱膜型潤
滑めっき鋼板。
【0008】
【作用および実施例】本発明のプレス油省略可能非脱膜
型潤滑めっき鋼板は図1に示す被膜の構造である。すな
わち、薄鋼板1の上にめっき被膜2、クロメートもしく
はりん酸塩被膜の化成被膜3、潤滑被膜4からなる被膜
構造である。各被膜は用途に応じて両面もしくは片面も
しくは表裏の膜厚、被膜組成の異なる構成をとることが
可能である。また、例えば潤滑被膜は樹脂+シリカ+ポ
リオレフィンワックス0.2〜5.0μm、化成被膜は
Cr5〜100mg/m2 もしくはりん酸塩0.2〜
2.0g/m2 、めっきはZn,Zn合金、Al,Al
合金のめっき、めっき量1〜200g/m2 から成る。
本発明は基本的にはすべての薄鋼板即ちアルミキルド鋼
板、極低炭素鋼板、高張力鋼板に適用できる。本発明を
適用した代表的な鋼の組成を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】めっき種は電気めっき、溶融めっき、気相
めっきで得られる亜鉛、亜鉛合金めっき、および複層め
っき鋼板、アルミニウム、アルミニウム合金めっきおよ
び複層めっき鋼板である。めっき量は特に限定する必要
はなく通常使用されているめっき鋼板を用いることがで
きる。化成被膜としてはクロメート被膜もしくはりん酸
塩被膜を用いる。化成被膜はめっき面と潤滑被膜の間に
位置し加工時の密着性、耐食性等を与える。クロメート
は3価クロム水和酸化物を主成分とする後水洗型の電解
還元クロメート、3価クロムと6価クロム水和酸化物を
主成分とする後水洗型のエッチングクロメート液を塗布
し乾燥する無水洗型の塗布クロメート被膜を採用でき
る。付着量はCr換算で5〜100mg/m2 である。
5mg/m2 未満では耐食性が得られないので好ましく
ない。100mg/m2 超ではクロメート自身の凝集破
壊が生じ易く密着性が得られない。クロメート被膜は3
価クロム/6価クロム比率の高い水系潤滑塗料に溶解し
にくいものが望ましい。
【0011】りん酸塩被膜は亜鉛、鉄、ニッケル、マン
ガン、カルシウム等のリン酸塩で構成されるものであ
る。付着量は、0.2〜2.0g/m2 の範囲が耐食性
および密着性の理由で望ましい。0.2g/m2 未満で
は耐食性が得られない。2.0g/m2 超ではりん酸塩
被膜の凝集破壊により、厳しい加工で密着性が得られな
い。
【0012】本発明の潤滑被膜について以下説明する。
本発明の第一の特徴は、ベース樹脂として適切な種類の
樹脂を一定重量比で配合させることにある。樹脂として
は、密着性、伸び、せん断強度、耐食性、耐摩耗性、耐
薬品性のバランスの取れた成分にする必要がある。これ
らの性能を満足するためには、本発明の樹脂の組合せ使
用が好ましいのである。本発明者らは、既にウレタン樹
脂とエポキシ樹脂を配合しかつ特定のポリオレフィンワ
ックスを配合することにより強度の加工性と耐食性を得
ることを達成していたが、さらに鋭意研究の結果、ウレ
タン樹脂の構造を特定することにより、特に優れた性能
を発揮することを見いだした。
【0013】高加工性と高耐食性を達成するためには、
塗膜が均一でありかつ密着性が優れていることが前提で
あり、かつ強度と伸びのバランスが取れていることが重
要である。分子量の大きいウレタン樹脂と、エポキシ樹
脂とを併用することで、低分子量同士の樹脂の架橋によ
ってできた膜より基本的な物性を制御しやすく、かつ塗
膜量で0.3〜6g/m2 の薄膜でも、均一物性が得ら
れ易いことを見いだした。尚、低分子量のウレタン樹脂
とは、各種イソシアネート系の架橋剤を含む種類の物で
ある。樹脂として、分子量3000以上の耐摩耗性に優
れたウレタン樹脂と密着性または膜強度の向上に優れた
エポキシ樹脂を配合した樹脂系の組合せが特に高加工性
と耐食性等の諸特性を発揮するのに適したベース樹脂で
ある。
【0014】本発明のウレタン樹脂は、分子量が300
0以上でビスフェノール型骨格とエステル骨格を有しか
つカルボキシル基を有する水分散性のエーテル・エステ
ル型ウレタン樹脂(a)で、エポキシ樹脂(b)は、グ
リコール骨格またはビスフェノール骨格を有するタイプ
であって、(a)のカルボキシル基の20〜100%を
反応させる比率で配合されたものである。本発明の高分
子ウレタン樹脂を使用することで薄膜での均一な成膜性
が得られ本発明の目的は達成されるが、より好ましくは
塗膜の伸びが100%以上でかつ抗張力が100kg/
cm2 以上になる樹脂を適用すれば、最高の高加工性が
得られる。
【0015】一般的にウレタン樹脂の物性の制御は、ハ
ードセグメントとソフトセグメントのバランスおよび架
橋密度によって行われているため、構成される骨格およ
びイソシアネートの種類によって、広範な特性が制御で
きる。本発明に使用されるウレタン樹脂の伸びと抗張力
の調整は、可とう性を示すエステル骨格と強靱性を示す
エーテル骨格およびウレタン結合部の含有量で制御さ
れ、後者の含有量が増えれば、伸びは小さいが抗張力の
高い強靱な特性が得られる。特に優れた潤滑特性を発揮
させるためには、本発明の樹脂物性と同程度の数値を有
するポリエステル骨格単独のウレタン樹脂より、ポリエ
ステル骨格とエーテル成分がビスフェノール骨格を有す
るものが特に優れた性能を示す。同程度の樹脂物性でビ
スフェノール骨格を有するものが潤滑特性に優れること
は、樹脂の伸び及び強度だけでなく素地との密着性が潤
滑性の大きな要因であることから容易に推察される。ポ
リエーテル骨格とポリエステル骨格の重量比率が、1
0:90〜70:30の範囲が好ましい。ポリエーテル
の比率が上記範囲より多い場合、強靱である伸びの小さ
いため高度の成形加工性に劣る。
【0016】エーテル及びエステルのポリオールをイソ
シアネートで分子量3000以上に高分子化させたウレ
タン樹脂系は、加熱により自己成膜するが、塗膜性能と
してさらに加工性、耐薬品性および耐食性を向上させる
方法として、反応性の官能基(水酸基,エポキシ基な
ど)を有するエポキシ樹脂を配合して加熱架橋させて機
能性を向上させる方法がある。この方法が、ウレタン樹
脂のエポキシ変性を行った変性物単独の成膜方法より加
工性、耐食性、耐薬品性の大幅な向上が図れることを新
たに見いだした。この架橋反応は組み合わされた樹脂系
だけでも進行するが、必要によって硬化剤と呼ばれるイ
ソシアネート化合物またはアミノ化合物などを配合して
も構わない。
【0017】本発明に使用するウレタン樹脂骨格のポリ
エーテルポリオールとしては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ビスフェノールAなどの低分子グ
リコール類にエチレンオキサイドやプロピレンオキサイ
ドなどを付加したポリオール、ポリオキシテトラメチレ
ングリコールなどが挙げられるが、特にビスフェノール
A骨格を有するポリエーテルポリオールが好適である。
ポリエステルポリオールとしては、低分子グリコール類
と2塩基酸との脱水縮合反応によって得られるポリエス
テル類およびε−カプロラクタムなどのラクタム類を低
分子グリコールの存在下で開環重合したラクタムポリオ
ール類が挙げられる。
【0018】ウレタン樹脂のエステル骨格とエーテル骨
格を結合させるイソシアネート基としては、トリレジイ
ソシアネート、ジフェニルメタジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート
の単量体、2量体、3量体、および、それらとポリエー
テルポリオールやポリエステルポリオールなどとの反応
物、およびそれらの水素添加誘導体である脂環族イソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネートなどの脂環族、および脂肪族イソシ
アネートの単量体、2量体、3量体とポリエーテルポリ
オールやポリエステルポリオールなどとの反応物、およ
びそれらの混合物も使用できる。配合量は、使用するポ
リエステルポリオール、ポリエーテルポリオールおよび
後述するカルボキシル基導入成分の分子量と比率による
が、NCO換算でウレタン樹脂の5〜20重量%が、樹
脂物性として最適の加工特性を得られる。
【0019】カルボキシル基は、自己乳化するための官
能基であると共に金属表面との密着性に大きな寄与を発
揮する。カルボキシル基の導入成分としては、2個以上
のヒドロキシル基、またはアミノ基と1個以上のカルボ
キシル基を含む化合物であり、2,2−ジメチロールプ
ロピオン酢酸、2,2−ジメチロールプロピオン酸、
2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロールペン
タン酸などのジヒドロキシカルボン酸やリジン、アルギ
ニンなどのジアミノカルボン酸類が挙げられる。これら
から選ばれるカルボキシル基化合物は、前記ポリエステ
ルポリオールおよびポリエーテルポリオールとの組合せ
でイソシアネート化合物で高分子化される。この方法に
より、本発明で使用する分子量が3000以上のカルボ
キシル基を有するエーテル・エステル型ウレタン樹脂が
できる。
【0020】前記のウレタン樹脂を水に分散する方法と
しては、カルボキシル基をアンモニア、トリメチルアミ
ン等のアルカリで中和して自己乳化する方法、または乳
化剤を用いてエマルジョン分散する方法が挙げられる。
作業環境対策としては、水系化以前のウレタン製造工程
中に含有する溶剤を回収して、最終的に無溶剤タイプの
水分散体を得ることが最も好ましい。カルボキシル基の
量は、ウレタン固形分当りの酸価で10〜50であるこ
とが適切である。10未満の場合、密着性が不十分で加
工性及び耐食性が劣る。50を超える場合、耐水性、耐
アルカリ性が劣るため耐食性が低下する。
【0021】反応性の官能基(水酸基,エポキシ基な
ど)を有するエポキシ樹脂の配合量としては、好ましく
はウレタン樹脂のカルボキシル基の20〜100%が反
応する比率で配合するのが適切である。20%未満では
配合効果が乏しく、100%を超える量ではエポキシ樹
脂が可塑剤的役割となるため高度の加工性が低下する。
尚、エポキシ樹脂は、耐薬品性、耐食性向上効果が大き
い。エポキシ樹脂にビスフェノールA型骨格を有する構
造物を用いると、密着性及び耐食性向上効果が特に大き
い。環境対策として無溶剤タイプ及び塗膜性能低下を防
ぐため無乳化剤タイプが必要であるときは、グリコール
骨格で親水性を付与することにより水溶性エポキシ樹脂
を得ることができる。
【0022】ウレタン樹脂の酸価に応じてエポキシ樹脂
の配合量を決定する必要があり、その計算方法は、次の
通りである。ウレタン樹脂のカルボキシル基とエポキシ
樹脂のエポキシ基が当量で反応するとして、所定の酸価
(AV)を有するウレタン樹脂に対し、100%の反応
をするためのエポキシ樹脂の必要量を求めた式が式1で
ある。 (式1) エポキシ固形分重量(g)=ウレタン樹脂のAV値×
(1/56)/1000×エポキシ当量×ウレタン樹脂
配合重量(g)
【0023】本発明で配合されるエポキシ基はカルボキ
シル基と架橋するため、密着性に寄与するカルボキシル
基は反応相当分なくなるが、エポキシ基の開環によりO
H基が生ずるため密着性は確保される。また、エポキシ
樹脂の配合により、耐食性も大きく向上する。分子量が
3000未満のウレタン樹脂と上記エポキシ樹脂の組合
せでは、安定して高加工性が達成されない。また、分子
量3000以上のウレタン樹脂単独の成膜では、高度の
加工性及び耐食性が得られない。
【0024】本発明の水系潤滑塗料組成物のウレタン樹
脂(a)とエポキシ樹脂(b)の合計重量は、全固形分
に対する固形分比で50〜85%が適切である。50%
未満の場合および85%を超える場合、耐食性と加工性
が不十分である。しかし、これらの樹脂系被膜のみでは
目的の加工性を達成することはできないため、潤滑添加
物の併用が必要となる。
【0025】潤滑添加物としては、公知のフッ素系,炭
化水素系,脂肪酸アミド系,エステル系,アルコール
系,金属石鹸系および無機系等の滑剤が挙げられる。加
工性向上のための潤滑添加物の選択基準としては、添加
した滑剤が成膜した樹脂膜に分散して存在するよりも樹
脂膜表面に存在するような物質を選択するのが、成型加
工物の表面と金型の摩擦を低減させ潤滑効果を最大限発
揮させる点から必要である。即ち、滑剤が成膜した樹脂
膜に分散して存在する場合、表面摩擦係数が高く樹脂膜
が破壊されやすく粉状物質が剥離堆積してパウダリング
現象と言われる外観不良および加工性低下を生じる。樹
脂膜表面に存在するような物質としては、樹脂に相溶せ
ずかつ表面エネルギーの小さいものが選ばれる。
【0026】本発明者らが検討した結果、ポリオレフィ
ンワックスを使用すると、加工性が大きく向上し加工後
の耐食性及び耐薬品性等の性能も良好にすることが判っ
た。このワックスとしては、パラフィン、マイクロクリ
スタリンまたはポリエチレン等の炭化水素系のワックス
が上げられる。加工時には、素材の変形熱と摩擦熱によ
って被膜温度が上昇するため、ワックスの融点は70〜
160℃が適切であり、70℃未満では加工時に軟化溶
融して固体潤滑添加物としての優れた特性が発揮されな
い。また、160℃を超える融点のものは、硬い粒子が
表面に存在することとなり摩擦特性を低下させるので高
度の成形加工性は得られない。
【0027】好ましくは、ポリオレフィンワックスのケ
ン化価としては、30以下または0であり、かつ分岐構
造を有するものを使用することが好ましい。ケン化価が
30を超えるものは、極性が大きく樹脂に相溶しやすい
ため、成膜時に樹脂表面に存在しにくくなるため、高度
な加工性能レベルが必要な場合には適切とは言えない。
特に好ましいのは、樹脂との相溶性のより小さいエステ
ル結合を持たないケン化価が0のワックスである。
【0028】これらのワックスの粒径は、0.1〜7.
0μmが適切である。7.0μmを超えるものは、固体
化したワックスの分布が不均一となるため好ましくな
い。又、0.1μm未満の場合は、加工性が不十分であ
る。潤滑添加物の量は、潤滑性塗料の全固形分重量に対
して固形分比で3〜30%を添加する。3%未満の場
合、加工性向上効果が小さく、30%を超える量では、
加工性および耐食性が低下する。
【0029】その他の添加物として、耐食性の向上のた
めSiO2 を全固形分に対して10〜40%を添加す
る。SiO2 の添加により、耐食性の大幅な向上及び加
工性の向上効果がある。10%未満の場合耐食性及び加
工性の向上効果が小さく、40%を超える量では樹脂の
バインダー効果が小さくなり耐食性が低下すると共に樹
脂の伸びと強度が低下するため加工性が低下する。Si
2 の粒径については、3〜30μmが適切である。3
0μmを超える場合及び3μm未満の場合、より高度の
加工性及び耐食性が得られない。シリカの種類として
は、液相コロイダルシリカおよび気相シリカがあるが、
本発明では特に限定するものではない。また、溶接性の
向上のために導電性物または意匠性向上のため着色顔料
物を添加することもある。また、沈降防止剤、レベリン
グ剤、増粘剤など各種添加剤を添加し得る。
【0030】本発明は水系の塗料であるため、被塗面に
所定量塗布を行う場合、溶剤系に比較して表面張力が高
いため表面濡れ性が劣り、均一な塗布性が得られない場
合がある。高度の加工性及び耐食性等の性能を確保する
ためには、被塗表面に均一な塗布が行われることが不可
欠である。このため、濡れ剤または増粘剤を配合添加す
ることが公知である。濡れ剤としては、表面張力を低下
させるフッ素系,シリコン系等の公知の表面張力を低下
させる界面活性剤が挙げられる。本発明では、これらの
化合物の中で付加エチレンオキサイドのモル数が0〜2
0のアセチレングリコール・アルコール型界面活性剤
(e)を、水系潤滑塗料組成物に対し0.05〜0.5
%含有する事が特に好ましいことを見いだした。0.0
5%未満では、添加効果が小さく、0.5%を超える量
では、濡れ性向上効果が飽和する。尚、アセチレングリ
コール・アルコール型界面活性剤は、濡れ速度が大きく
かつ消泡効果を同時に有する事が特徴である。一方、フ
ッ素系及びシリコン系の界面活性剤は、表面張力低下能
力は優れているが、濡れ速度は小さく、消泡性に劣りか
つ上塗り塗装密着性も劣るため適切でない。
【0031】又、増粘剤は、被塗面のはじき箇所に対し
て濡れ剤だけでは十分な表面被覆性が確保できない場合
またはロールコーターに代表される塗布方法で塗膜厚が
確保されない場合の対策として添加することがある。本
発明の塗料は、通常、高速で被塗物に塗装されるため、
セルロース系に代表されるチクソタイプの増粘剤では、
高速ずり応力を受ける塗工条件では効果が小さい。こり
様な塗工条件では、ニュートニアタイプの増粘剤が適切
であることは公知である。本発明に使用する増粘剤とし
ては、分子量が1000〜20000のエーテル・ウレ
タン骨格を有する増粘剤が特に好ましい。
【0032】この増粘剤は、本発明塗料のベース樹脂で
あるウレタン樹脂骨格と相溶性があるため会合性のニュ
ートニア増粘挙動を示し、少量の添加量で有効な効果を
示す。通常、塗料に添加剤を配合する場合、本来の性能
を低下させることが多いが、この増粘剤は加水分解が起
こりにくい骨格のため塗膜中に残存した場合の影響が非
常に小さいことが特徴である。添加量は、水系潤滑性塗
料組成物の樹脂固形分に対し0.01〜0.2%であ
り、通常、塗工条件により決定される。0.01%未満
では増粘効果が小さく、0.2%を超える量では粘度が
大きくなりすぎるため、塗工性に支障が生じること及び
高度の加工性と優れた耐食性が低下するため好ましくな
い。
【0033】図2はめっき量20g/m2 の電気亜鉛め
っき鋼板にCr付着量50mg/m 2 のエッチングクロ
メート被膜を施し表2に示した潤滑剤と表3に示した樹
脂とシリカ組成の潤滑塗料を塗布し焼き付け炉で到達板
温130℃に焼き付けて膜厚2.5〜3.0μmの潤滑
被膜を被覆した本発明の潤滑鋼板のプレス評価結果であ
る。潤滑剤の種類を横軸にとりプレス性の評価を縦軸に
示したものである。プレス性の評価は60mm深さの角
筒高速クランクプレスを行ったのちコーナー側面部を接
着テープで剥離して白紙に貼り色差計にて明度を測定し
た正常な接着テープを貼った標準紙との明度差を求め
た。評点6はプレス割れ、評点5は明度差10以上、評
点1は明度差1以下、評点4から2は段階的の良くなる
基準で評価した。また、クリアランス5%で90度のL
曲げプレスを行い、発生するプレスかすを観察して評点
づけし、フランジ曲げ加工の評価を行い黒の棒グラフで
示した。評点◎は板側およびポンチにまったくプレスか
すが認められない良好な評点であり、評点×ポンチおよ
び板にプレスかすが線状に残存したもので良くないも
の、評点○はポンチに数点プレスが残存したもので良好
なもの、評点△は板側に細い線状に残存したものでやや
問題のあるものである。
【0034】潤滑被膜UF−Lは潤滑剤として粒径0.
04μm、密度が2.2のテフロン(PTFE)を用い
た例である。この潤滑被膜UF−Lは角筒クランクプレ
スでは評点5,5、L曲げ評点は×であった。潤滑被膜
UE−1は潤滑剤として粒径5.0μm、密度が0.9
7のポリエチレンワックスを用いた本発明の例である。
この潤滑被膜UE−Lは角筒クランクプレスでは評点
2.0、L曲げ評点は○であった。潤滑被膜UE−2は
潤滑剤として粒径1.0μm、密度が0.92のポリエ
チレンワックスを用いた本発明の例である。この潤滑被
膜UE−2は角筒クランクプレスでは評点1.5、L曲
げ評点は◎であった。
【0035】潤滑被膜UE−3は潤滑剤として粒径0.
6μm、密度が0.92のポリエチレンワックスを用い
た本発明の例である。この潤滑被膜UE−3は角筒クラ
ンクプレスでは評点1.0、L曲げ評点は◎であった。
UF−Lのプレス性が良くない理由は本発明のポリオレ
フィンワックスが被膜表面に濃化して摩擦係数を低下さ
せるのに比べPTFEは濃化しにくく分子構造的に層状
にすべり、剥離してプレスかすとして堆積しやすいため
と推定できる。L曲げUE−1とUE−3のプレス性の
違いは潤滑剤の密度、大きさが異なるため、被膜表面の
ワックスの濃化量の違いと推定できる。
【0036】本発明の被膜中の潤滑剤の最適値について
図3を用いて説明する。試料はCr付着量36mg/m
2 の電解クロメート処理しためっき量20g/m2 の1
2%ニッケル亜鉛合金めっき鋼板に膜厚2.5〜3.0
μmの潤滑被膜を被覆したプレス結果である。被膜中の
潤滑剤の濃度(%)を横軸にとり動摩擦係数および静摩
擦係数を縦軸に示したものである。動摩擦係数は直径1
0mmの半鋼球に100gの加重をかけ毎分10mmで
移動させるロードセルにて水平方向の力を測定し、加重
で除して摩擦係数とした。また、静摩擦係数は100g
の分銅を潤滑鋼板の表面におき毎秒10度の角度板を傾
斜させ分銅が滑り始める角度から、摩擦係数を計算した
ものである。−○−で示したのはポリエチレンワックス
を潤滑剤として用いた本発明の静摩擦係数を示した。約
2%で低下し始め約13%で0.12と滑りやすい表面
になる。−□−は潤滑剤としてPTFEを用いた結果で
あり、17%の添加でも0.15とポリエチレンワック
スに比べ高い静摩擦係数を示した。−●−で示したのは
ポリエチレンワックスを潤滑剤として用いた本発明の動
摩擦係数を示した。1%で0.12に低下し3%で0.
06、そして5%添加で0.05と低値に安定する。−
◇−はPTFEを潤滑剤として用いた例で17%の含有
率で0.12の動摩擦係数を示した。
【0037】図4に本発明の膜厚約2mmの潤滑被膜の
フィルムを作成し、引張試験を行って潤滑被膜の延びと
抗張力を測定した結果を示した。被膜中のシリカ含有率
が10%では延び450%抗張力50kg/cm2 、シ
リカ含有率38%では延びが240%抗張力が250k
g/cm2 と良好であった。シリカ含有率50%では延
び100%と劣化し、抗張力も被膜破断により170k
g/cm2 と低下し、被膜物性が低下した。
【0038】以上の理由により潤滑剤としてポリオレフ
ィンワックスを用いた方が角筒クランクプレス、L曲げ
評点が改善され、被膜中のポリオレフィンワックス濃度
は3〜30%に特定した方が摩擦係数が低く優れた潤滑
性が得られる。被膜中のシリカ含有率は10〜40%に
特定した方が延びと抗張力バランスに優れた被膜が得ら
れる。
【0039】本発明の潤滑被膜の膜厚範囲は0.2〜
5.0である。最適な膜厚はプレスの形態によって異な
り、限定するのが難しいが、深絞りには厚膜が、L曲げ
には薄膜が有利である。0.2μm未満では潤滑性能が
不安定である。5.0μm長ではコイルのブロッキング
やプレスかすが多量に発生し好ましくない。図5に図4
のクロメート処理めっき鋼板に潤滑被膜を被覆した本発
明の潤滑被膜の動摩擦係数と膜厚および角筒クランクプ
レス評価を示した。動摩擦係数および角筒クランクプレ
ス条件は前述した方法で行なった。角筒クランクプレス
の評点はダイスと試料の金属接触によるかじりの発生の
ないものを[○],僅かにかじりが認められ許容される
限界レベルのものを「△」、かじりの激しいもの「×」
で図中に示した。角筒クランクプレスにおいては膜厚が
2.0μm以上で動摩擦係数0.13以下で良好な結果
「△〜○」を得た。また、動摩擦係数0.15以上、膜
厚が1.5μm以下では評点×で良好なプレス外観が得
られなかった。
【0040】図5と同様の潤滑めっき鋼板をL曲げプレ
スについて評価した結果を図6に示した。プレスかすの
発生がないものを[○],プレスポンチに僅か点状にプ
レスかすが認められる許容される限界レベルのものを
「△」、板側かすが発生したものもしくはポンチに線状
にプレスかすが発生したものを「×」で示した。プレス
かすは動摩擦係数0.15以上、膜厚が3.0μm以上
で発生し不良「×」となる。動摩擦係数0.13以下、
膜厚が2.75μm以下で良好な結果「評点△〜○」が
得られた。これらの結果から、最も望ましい膜厚範囲は
角筒クランクプレスで2.5μm以上、L曲げプレスで
2.0μm以下である。
【0041】溶融亜鉛めっき鋼板に適用した例を以下示
す。Cr付着量15mg/m2 の塗布クロメート処理し
た溶融亜鉛めっき鋼板に分子量5000のエーテルエス
テルウレタン樹脂(ビスフェノールAエーテル:酸価1
8、エーテル/エステル比30/70、イソシアネート
含有率8)とプロピレングリコールエポキシ樹脂(エポ
キシ当量220)に平均粒径8nmのシリカゾルを21
%,粒径0.6μmのポリエチレンワックス(比重0.
93、軟化点120℃)13%を配合した潤滑塗料を塗
布し板温130℃に焼き付けて膜厚が1μmと3μmの
潤滑鋼板を作成した。得られた膜厚が1μmの潤滑鋼板
はL曲げプレスでプレスかすがなく、膜厚が3μmの潤
滑鋼板は角筒プレスでかじりを発生しない良好なプレス
性が得られた。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】本発明によってクランクプレスによる高
速の深絞り加工,張り出し加工、フランジ成形および曲
げ加工性に優れた潤滑性能を有し且つ、加工による被膜
の劣化が少なく汎用性の特性に優れたプレス油省略可能
非脱膜型潤滑めっき鋼板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレス油省略可能非脱膜型潤滑めっき
鋼板の被膜の構造を示す図、
【図2】潤滑剤の種類とプレス特性を示す図、
【図3】潤滑剤濃度と摩擦係数を示す図、
【図4】被膜物性とシリカの関係を示す図、
【図5】角筒クランクプレスと動摩擦係数、膜厚との関
係を示す図、
【図6】L曲げプレスと動摩擦係数、膜厚との関係を示
す図である。
【符号の説明】 1 薄鋼板 2 めっき被膜 3 化成被膜 4 潤滑被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 163/00 PKK C09D 163/00 PKK 175/06 PHP 175/06 PHP (72)発明者 柴田 和三 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 平4−236786(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき鋼板の表面に第1層としてCr付
    着量5〜100mg/m2 のクロメート被膜もしくは付
    着量0.2〜2.0g/m2 のりん酸塩被膜の化成被
    膜、第2層としてビスフェノール型骨格、エステル骨格
    およびカルボキシル基を有するエーテル・エステル型ウ
    レタン樹脂(a)とエポキシ樹脂(b)の総和(a+
    b)が全固形分に対して50〜85重量%、ポリオレフ
    ィンワックス(c)を3〜30重量%、粒径3〜30n
    mのシリカ(d)を10〜40重量%含有する水性潤滑
    塗料を塗布・焼き付けて得られる膜厚0.2〜5μmの
    被膜を設けたことを特徴とするプレス油省略可能非脱膜
    型潤滑めっき鋼板。
  2. 【請求項2】 エーテル・エステル型ウレタン樹脂
    (a)のポリエステル骨格に対するポリエーテル骨格の
    重量比率が10:90〜70:30であり、かつ前記ウ
    レタン樹脂の酸価が10〜50であることを特徴とする
    請求項第1記載のプレス油省略可能非脱膜型潤滑めっき
    鋼板。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂(b)がグリコール骨格ま
    たはビスフェノール型骨格を有するタイプであって、
    (a)のカルボキシル基の20〜100重量%と反応す
    る比率で(b)が配合されることを特徴とする請求項第
    1記載のプレス油省略可能非脱膜型潤滑めっき鋼板。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィンワックス(c)の融点が
    70〜160℃、粒径0.1〜70μmであることを特
    徴とする請求項第1記載のプレス油省略可能非脱膜型潤
    滑めっき鋼板。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィンワックス(c)のケン化
    価が30以下または0であり、且つ分岐を有する構造で
    あることを特徴とする請求項第1記載のプレス油省略非
    脱膜型潤滑めっき鋼板。
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