JP2742396B2 - シリンダユニット及びそれにおけるサイドプレートの固定方法 - Google Patents

シリンダユニット及びそれにおけるサイドプレートの固定方法

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JP2742396B2
JP2742396B2 JP7014074A JP1407495A JP2742396B2 JP 2742396 B2 JP2742396 B2 JP 2742396B2 JP 7014074 A JP7014074 A JP 7014074A JP 1407495 A JP1407495 A JP 1407495A JP 2742396 B2 JP2742396 B2 JP 2742396B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダユニット及び
それを構成するフレームの両端にサイドカバーを固定す
るための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6〜図9に、搬送装置等に使用される
従来のシリンダユニット20の一例を示す。
【0003】このシリンダユニット20は、シリンダチ
ューブ21、フレーム22、サイドプレート23,2
4、ガイドレール25及び調整ブロック26を主要な構
成としている。
【0004】シリンダチューブ21は、その長手方向に
沿って移動する移動体としてのスライダ27を備えてい
る。スライダ27は、シリンダチューブ21内へのエア
の供給によって駆動される。等断面形状をしたフレーム
22は、シリンダチューブ21を収容するための収容部
28、各種の部品取付用凹部(部品取付用溝H11,H1
2,H13,H14,H15及び部品取付用孔H16)を備えて
いる。シリンダチューブ21は、スライダ27側を上方
に向けた状態で前記収容部28中に収容されている。な
お、シリンダチューブ21は、収容部28内に形成され
た部材取付用溝H11にボルトB1 によって固定される。
【0005】フレーム22の両端面の所定位置には、サ
イドプレート23,24を取り付けるための部材取付用
孔H16が複数個形成されている。サイドプレート23,
24は、これらの部材取付用孔H16にボルトB1 によっ
て固定される。また、スライダ27をガイドするための
一対のガイドレール25は、前記収容部28内において
シリンダチューブ21の両脇に配置されている。なお、
両ガイドレール25は、収容部28内に形成された部材
取付用溝H12にボルトB1 によって固定される。
【0006】調整ブロック26は、シリンダチューブ2
1の両端面と各サイドプレート23,24との間にそれ
ぞれ配置されている。これらの調整ブロック26の離間
距離は、このスライダ27の移動可能距離、即ちストロ
ーク長を決定する要素となっている。また、調整ブロッ
ク26は、スライダ27の衝撃がサイドプレート23,
24に直接加わらないようにするための役割をも果たし
ている。
【0007】なお、調整ブロック26は、収容部28内
に形成された部材取付用溝H13にボルトB1 によって固
定される。これらの調整ブロック26には、スライダ2
3の移動を規制するためのストッパボルト29とショッ
クアブソーバ30とが設けられている。
【0008】この種のシリンダユニット20において
は、近年、軽量化や小型化等の要請がある。従って、シ
リンダチューブ21のみならずフレーム22やサイドプ
レート23,24等の形成材料には、比較的軽量なアル
ミニウム合金等の軽合金が使用されることが多い。ま
た、図8,図9に示されるように、フレーム21自体
は、極力肉薄になるように設計されている。一方、ガイ
ドレール25については要求される特性が他の部材とは
異なることから、スライダ27の摺動に耐えうるような
金属がその形成材料として選択されることが多い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシリン
ダユニット20の場合、調整ブロック26が必要であっ
たため、その設置スペース分だけ全体が長大化するとい
う問題があった。従って、小型化の要請を充分に達成す
ることが難しかった。また、調整ブロック26が必要で
あることは、部品点数の増加や組み付け作業の煩雑化に
つながり、低コスト化の障害にもなっていた。
【0010】ところで、このシリンダユニット20から
調整ブロック26を省略する代わりに、サイドプレート
23,24にストッパボルト29及びショックアブソー
バ30を直接設ける、という構成も充分考えられる。こ
のような構成であると、フレーム22を短くすることが
でき、シリンダユニット20の小型化の要請にも沿うか
らである。
【0011】しかしながら、上記のような構成の場合、
ともにアルミニウム合金製のフレーム22とサイドプレ
ート23,24とがボルトB1 で連結されていることか
ら、サイドプレート23,24の取り付け強度が弱いと
いう問題がある。従って、スライダ27がストッパボル
ト29等に繰り返し衝突すると、その衝撃がサイドプレ
ート23,24とフレーム22との連結部分に加わり、
部材取付用孔H16の雌ねじ構造が破壊されやすくなる。
よって、サイドプレート23,24のガタつきや、フレ
ーム22からのサイドプレート23,24の離脱等とい
った不具合の発生が当然のことながら予想される(図1
0(a),(b) 参照)。これは、ボルトB1の位置がストッ
パボルト29等の設置位置から離間していることから、
テコの原理により実際よりも大きな力が働くことにも関
係している。
【0012】さらに、フレーム22の両端面に部材取付
用孔H16を多数設けることによりボルトB1 の数を増や
す、という改良案も考えられる。ところが、図8,図9
からも明らかなように、フレーム22には既に多数の部
材取付用溝H11〜H15が設けられている。従って、フレ
ーム22の端面に新たに部材取付用孔H16を設けるスペ
ースを確保することは極めて困難である。また、フレー
ム22の側面や底面を肉厚にし、その部分に部材取付用
孔H16を設けるという対策では、シリンダユニット20
の小型化の要請に反してしまう。
【0013】本発明は上記の課題を解決するためなされ
たものであり、その目的は、サイドプレートの取り付け
強度の向上、全体の小型化及び低コスト化を確実に達成
することができるシリンダユニット及びそれにおけるサ
イドプレートの固定方法を提供することにある。
【0014】また、本発明の別の目的は、フレーム側へ
のサイドプレートの取り付け・取り外しを簡単に行うこ
とができるシリンダユニット及びそれにおけるサイドプ
レートの固定方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、スライダを備えるシリ
ンダチューブと、前記シリンダチューブを収容するため
の収容部を有するフレームと、前記フレームの両端面に
設けられる一対のサイドプレートと、前記一対のサイド
プレートに設けられ、ストロークの終端において前記ス
ライダの端面が当接してスライダの移動を規制する部材
と、前記収容部内にて前記シリンダチューブの長手方向
に沿って設けられた一対のガイドレールとからなり、
記シリンダチューブを前記フレームの幅方向中央部に配
設し、そのシリンダチューブの両脇に前記ガイドレール
を配置したシリンダユニットであって、前記ガイドレー
ルは少なくとも前記フレーム及び前記サイドプレートの
形成材料よりも高強度な材料によって形成され、前記サ
イドプレートはガイドレールの端部に固定されている
シリンダユニットをその要旨とする。
【0016】請求項2に記載の発明は、スライダを備え
るシリンダチューブと、前記シリンダチューブを収容す
るための収容部及び複数の部材取付用凹部を有するフレ
ームと、前記フレームの両端面に設けられる一対のサイ
ドプレートと、前記一対のサイドプレートに設けられ、
ストロークの終端において前記スライダの端面が当接し
てスライダの移動を規制する部材と、前記収容部内にて
前記シリンダチューブの長手方向に沿って設けられた
対のガイドレールとからなり、前記シリンダチューブを
前記フレームの幅方向中央部に配設し、そのシリンダチ
ューブの両脇で前記収容部内に形成された部材取付用凹
部を利用することによって前記両ガイドレールを前記フ
レーム側に固定し、前記フレームの両端面に形成された
部材取付用凹部を利用することによって前記両サイドプ
レートを前記フレーム側に固定したシリンダユニットで
あって、前記フレーム及び前記サイドプレートは軽合金
によって形成され、前記ガイドレールは少なくとも前記
フレーム及び前記サイドプレートの形成材料よりも高強
度な金属合金によって形成され、前記サイドプレートは
ガイドレールの端部に固定されているシリンダユニッ
トをその要旨とする。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、前記フレーム及び前記サイドプレートはアルミニウ
ム合金製であり、前記ガイドレールは鉄合金製であると
している。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項2におい
て、前記ガイドレールはステンレス製であるとしてい
る。請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれ
か1項において、前記ガイドレールは、少なくとも一方
の端部に係止部を備えているとしている。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれか1項において、前記係止部は前記ガイドレー
ルの長手方向に沿って延びる貫通孔の開口であり、前記
開口は前記ガイドレールの端面に位置するとともに同開
口には雌ねじが設けられているとしている。
【0020】請求項7に記載の発明は、スライダを備え
るシリンダチューブと、前記シリンダチューブを収容す
るための収容部を有するフレームと、前記フレームの両
端面に設けられる一対のサイドプレートと、前記一対の
サイドプレートに設けられ、ストロークの終端において
前記スライダの端面が当接してスライダの移動を規制す
る部材と、前記収容部内にて前記シリンダチューブの長
手方向に沿って設けられた一対のガイドレールとからな
り、前記シリンダチューブを前記フレームの幅方向中央
部に配設し、そのシリンダチューブの両脇に前記ガイド
レールを配置したシリンダユニットであって、少なくと
も前記フレーム及び前記サイドプレートの形成材料より
も高強度な材料によって形成されたガイドレールの端
部に前記サイドプレートを固定するシリンダユニットに
おけるサイドプレートの固定方法をその要旨とする。
【0021】
【作用】請求項1〜7に記載の発明によると、高強度な
材料によって形成されたガイドレールに対してサイドプ
レートが固定されるため、サイドプレートがフレーム側
に確実に固定される。
【0022】請求項5に記載の発明によると、ガイドレ
ールの端部の係止部に対してサイドプレートを係止する
ことにより、サイドプレートがフレーム側に確実に固定
される。
【0023】請求項6に記載の発明によると、例えばサ
イドプレートの端面側からボルト等の締結具を挿通し、
その締結具等を貫通孔の開口の雌ねじに螺合させること
により、サイドプレートがフレーム側に確実に固定され
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明を搬送装置に使用されるシリン
ダユニットU1 に具体化した一実施例を図1〜図5に基
づき詳細に説明する。
【0025】図1に示されるように、このシリンダユニ
ットU1 は、フレーム1、ガイドレール2、シリンダチ
ューブ3、サイドプレート4,5を主要な構成要素とし
ている。
【0026】図1,図5に示されるように、このシリン
ダユニットU1 を構成するフレーム1は、等しい断面形
状を有する軽合金製の部材である。このフレーム1は、
長手方向に沿って延びる収容部6を備えており、断面略
コ字状になっている。図5に示されるように、フレーム
1は、各種の部材取付用凹部として、部材取付け用溝H
11〜H15及び部材取付け用孔H16を備えている。本実施
例のフレーム1はアルミニウム合金製の押出成形品(全
長が2000mm)であるため、前記の部材取付け用溝H
11〜H15及び部材取付け用孔H16はいずれもフレーム1
の長手方向に沿って延びている。
【0027】第1の部材取付用溝H11は、収容部6の内
底面に2つ形成されている。これらの部材取付用溝H11
は、六角穴付ボルトB1 及びナットによってシリンダチ
ューブ3をフレーム1に取り付ける際に利用される。
【0028】第2の部材取付用溝H12は、収容部6内に
設けられた段部7の上面に2つ形成されている。これら
の部材取付用溝H12は、六角穴付ボルトB1 及びナット
によってガイドレール2をフレーム1に取り付ける際に
利用される。
【0029】第3の部材取付用溝H13は、前記段部7の
上部において部材取付用溝H12よりも外側の位置に2つ
形成されている。これらの部材取付用溝H13は、本来、
調整ブロックをフレーム1に取り付ける際に利用されう
るものである。ただし、調整ブロックを用いない本実施
例では、前記部材取付用溝H13は特に利用されていな
い。
【0030】第4の部材取付用溝H14は、フレーム1の
外側底面に2つ形成されている。これらの部材取付用溝
H14は、六角穴付ボルトB1 及びナットによってシリン
ダユニットU1 を別の部材に取り付ける際などに利用さ
れる。
【0031】第5の部材取付用溝H15は、フレーム1の
側面下部に2つ形成されている。これらの部材取付用溝
H15も、同じくシリンダユニットU1 を別の部材に取り
付ける際などに利用される。
【0032】部材取付用孔H16は、フレーム1の両端面
の所定箇所に2つ形成されている。これらの部材取付用
孔H16の開口には、雌ねじが形成されている。前記部材
取付用孔H16は、六角穴付ボルトB1 によってサイドプ
レート4,5をフレーム1に取り付ける際に利用され
る。
【0033】図1,図5に示されるように、一対のガイ
ドレール2は、シリンダチューブ3のスライダ8をガイ
ドするために設けられる等断面形状の金属部材である。
これらのガイドレール2は、シリンダチューブ3の両脇
に配置されるとともに、第2の部材取付用溝H12の利用
によって各段部7の上面に固定されている。本実施例の
場合、ガイドレール2の形成材料として、鉄合金の一種
であるステンレス(具体的にはSUS304)が選択さ
れている。
【0034】図1,図5に示されるように、シリンダチ
ューブ3の上面側には、移動体であるスライダ8が、同
シリンダチューブ3の長手方向に沿って移動可能に設け
られている。スライダ8を構成する矩形状の板材9は、
シリンダチューブ3内に移動可能に設けられた図示しな
いピストンに対して連結されている。また、この板材9
の下面に形成された係合片10は、前記両ガイドレール
2に対して係合している。一方、この板材9の上面に
は、チャック等の把持手段を取り付けるための取り付け
部11が所定間隔を隔てて2つ突設されている。なお、
シリンダチューブ3の形成材料としては、前記フレーム
1と同じくアルミニウム合金が使用されている。なお、
このシリンダチューブ3は、両シリンダプレート4,5
側からも六角孔付ボルトB1 によって固定されている。
【0035】図1〜図4に示されるように、アルミニウ
ム合金製かつ矩形状のサイドプレート4,5は、フレー
ム1の両端面に固定されている。第1のサイドプレート
4及び第2のサイドプレート5の所定箇所には、ともに
ストッパボルト12及びショックアブソーバ13が螺入
されている。各々のストッパボルト12及びショックア
ブソーバ13には、ストロークの終端においてスライダ
8の端面が当接するようになっている。
【0036】前記ストッパボルト12は、スライダ8の
移動を規制するための部材である。ストロークの終端の
位置は、ストッパボルト12の螺入度合いを調整するこ
とによって適宜決定されるようになっている。ショック
アブソーバ13は、スライダ8の端面が当接する際の衝
撃をエアの作用によって緩和するための部材である。第
1のサイドプレート4には、さらにシリンダチューブ2
の内部の各シリンダ室に加圧エアを供給するための継手
14が2つ設けられている。
【0037】また、図2に示されるように、前記一対の
サイドプレート7,8間には、アルミニウム合金製のス
ライダカバー15が架設されるようになっている。この
スライダカバー15は、長尺板状をした金属製(本実施
例ではフレーム1等と同じくアルミニウム合金製)の押
出成形品である。従って、スライダカバー15は、全体
として等しい断面形状になっている。このスライダカバ
ー15は、平坦な部分と、その平坦な部分の両脇にある
溝状の部分とを備えている。なお、前記スライダカバー
15は、例えば六角穴付ボルトB1 によってサイドプレ
ート4,5の上面に固定されるようになっている。前記
溝状の部分には、スライダカバー15の固定時に六角穴
付ボルトB1 を挿通させるための貫通孔が形成されてい
る。
【0038】図1,図5に示されるように、前記各ガイ
ドレール2には、その長手方向に沿って延びる貫通孔1
6が1つ形成されている。このような貫通孔16は、例
えばドリル等を用いたガイドレール2への穴加工によっ
て形成される。前記貫通孔16の開口16aはガイドレ
ール2の両端面に位置しており、当該部分にはともに雌
ねじが形成されている。サイドプレート4,5の端面側
から挿通された六角穴付ボルトB1 は、それぞれ前記開
口16aの雌ねじに螺合される。その結果、サイドプレ
ート4,5がフレーム1側に確実に固定される。即ち、
本実施例のシリンダユニットU1 においては、前記2つ
の開口16aが、サイドプレート4,5を固定する際の
係止部としての役割を果たしている。
【0039】さて、本実施例のシリンダユニットU1 に
よると、従来からある部材取付孔H16に加えてガイドレ
ール2の端面の係止部16aをも利用して、両サイドプ
レート4,5の固定を行っている。このため、従来のシ
リンダユニットU1 に比べてサイドプレート4,5の取
り付け強度に優れている。しかも、ガイドレール2の形
成材料は、サイドプレート4,5やフレーム1の形成材
料であるアルミニウム合金よりも高強度なステンレスで
ある。従って、その部分に形成された開口16aに六角
穴付ボルトB1 を螺合させた場合、サイドプレート4,
5に衝撃が付加しても、雌ねじ構造が容易に破壊される
ことはない。よって、サイドプレート4,5のガタつき
や、フレーム1からのサイドプレート4,5の離脱等と
いった不具合が確実に防止される。それゆえ、耐久性に
優れたシリンダユニットU1 を実現することができる。
【0040】特に本実施例の場合、ガイドレール2が段
部7の上面に固定されている。つまり、ストッパボルト
12等の設置高さと第2の部材取付用溝H12の設置高さ
との中間に、ガイドレール2の端面が位置している。こ
のため、サイドプレート4,5におけるストッパボルト
12等の設置位置に近接した箇所を、六角穴付ボルトB
1 で固定することができる。このことがサイドプレート
4,5の取り付け強度の向上に貢献している。
【0041】また、本実施例のシリンダユニットU1 に
よると、ガイドレール2に穴加工を施す必要がある反
面、フレーム1自体に穴加工を施す必要がない。従っ
て、フレーム1に既に多数の部材取付用溝H11〜H15が
設けられていても、取り付け強度の向上を図るうえで特
に支障は生じない。つまり、本実施例によると、フレー
ム1の側面や底面を肉厚にすることが不要になり、シリ
ンダユニットU1 全体の幅広化・肉厚化が確実に防止さ
れる。
【0042】さらに、本実施例によると、サイドプレー
ト4,5にストッパボルト12及びショックアブソーバ
13を直接設けることができるため、調整ブロックが不
要になる。よって、従来のシリンダユニットとは異な
り、調整ブロックの設置スペース分だけフレーム1が長
大化するということがない。従って、フレーム1をより
短くすることができ、結果としてシリンダユニットU1
全体の小型化を達成することができる。
【0043】また、調整ブロックが不要になる結果、部
品点数の増加や組み付け作業の煩雑さが解消され、それ
に伴って確実に全体の低コスト化が図られる。さらに、
本実施例においては、ガイドレール2の穴加工を除き、
シリンダユニットU1 の各部材における既存の構成を変
更する必要はない。このことも低コスト化の実現に貢献
している。勿論、既存の構成を変更していないため、シ
リンダユニットU1 の軽量性も損なわれない。
【0044】そして、本実施例では貫通孔16の開口1
6aにあらかじめ雌ねじが形成されているため、六角穴
付ボルトB1 等の一般的な締結具を用いて、比較的簡単
にサイドプレート4,5の取り付け・取り外しを行うこ
とができる。
【0045】また、本実施例のシリンダユニットU1 に
おいては、一対のサイドプレート4,5間にスライダカ
バー15が架設されている。従って、このこともサイド
プレート4,5の取り付け強度の向上に寄与している。
【0046】なお、本発明は例えば次のように変更する
ことが可能である。 (1)係止部としての貫通孔16の開口16aは、必ず
しもガイドレール2の端面に設けられていなくても構わ
ない。例えば、ガイドレール2を垂直方向に貫通するよ
うに同ガイドレール2の端部を穿孔し、それによって形
成された貫通孔の開口を使用してもよい。この場合、サ
イドプレート4,5にも挿通孔を形成しておき、その挿
通孔に各ガイドレール2を挿通させ、その部分をボルト
等で固定すればよい。ただし、構造がより簡単であると
いう点において、実施例のほうが有利である。なお、ガ
イドレール2の端部または端面を斜め方向から穿孔し、
それによって形成された貫通孔の開口を係止部として利
用してもよい。また、非貫通孔の開口を係止部として利
用しても勿論よい。さらに、これらの開口16aには必
ずしも雌ねじが形成されていなくてもよい。また、穴状
の係止部に代え、例えば溝状の係止部としてもよい。
【0047】(2)ガイドレール2の両方の端部に係止
部を形成した実施例の構成に代え、一方の端部のみに係
止部を形成した構成としてもよい。 (3)ガイドレール2の形成材料は、実施例のようなス
テンレス(SUS304)に限定されることはない。例
えば、組成の異なる他のステンレスやその他の鉄合金、
さらにはチタン等のような高強度の金属または金属合金
でもよい。また、金属以外のもので高強度なもの(例え
ばジルコニアなどのセラミックス等)を形成材料として
選択しても勿論よい。ただし、加工性・コスト性等の観
点から、実施例のようなSUS304を選択することが
好ましい。
【0048】(4)サイドプレート4,5を固定するた
めの締結具は、実施例において例示した六角穴付ボルト
B1 に限定されることはなく、ビス等のような他の従来
公知の締結具でも勿論よい。また、貫通孔16を持たな
い従来のガイドレール2に対して、サイドプレート4,
5の外面側からタップを立てることにより、サイドプレ
ート4,5を固定してもよい。
【0049】(5)実施例のシリンダユニットU1 の構
成からスライダカバー15を省略しても構わない。ま
た、スライダカバー15の形状は実施例のものに限定さ
れることはない。
【0050】(6)サイドプレート4,5及びガイドレ
ール2の双方が互いに係合しうるように両者4,5,2
にそれぞれ係止部を設け、それらの係合をもってサイド
プレート4,5をフレーム1側に固定することも可能で
ある。この構成であると、締結具が省略できるというメ
リットがある。
【0051】(7)単独で充分な強度が確保されるので
あれば、あえて部材取付穴用孔H16を利用することな
く、ガイドレール2の貫通孔16の開口16aのみを利
用するだけで、サイドプレート4,5を固定してもよ
い。
【0052】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施例及び別例によって把握
される技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) スライダを備えるシリンダチューブを収容する
ことによってシリンダユニットを構成する収容体であっ
て、シリンダチューブを収容する収容部を有するフレー
ムと、前記フレームの両端に設けられる一対のサイドプ
レートと、前記シリンダチューブの長手方向に沿って設
けられたガイドレールと、前記ガイドレールは少なくと
も前記フレーム及び前記サイドプレートの形成材料より
も高強度な材料によって形成されることと、前記サイド
プレートはそのガイドレールの端部に固定されているこ
ととからなるシリンダチューブ収容体。この構成である
と、本発明のシリンダユニットに好適である。
【0053】(2) 少なくとも一方のレール端部に係
止部を備えたシリンダユニット用のガイドレール。この
ガイドレールであると、本発明のシリンダユニットに好
適である。
【0054】(3) 技術的思想(2) において、前記係
止部はレール長手方向に沿って延びる貫通孔の開口であ
り、前記開口はレール端面に位置するとともに同開口に
は雌ねじが設けられているシリンダユニット用のガイド
レール。このガイドレールであると、例えばボルト等の
締結具が使用できるため、本発明のシリンダユニットに
好適である。
【0055】(4) 請求項7において、ストッパボル
ト及びショックアブソーバが設けられる箇所の高さと、
第2の部材取付用凹部が設けられる箇所の高さとの中間
に、ガイドレールの端面を配置すること。この構成であ
ると、サイドプレートをより確実に固定できる。
【0056】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「ガイドレール: シリンダチューブのスライダを摺動
可能にガイドする長尺棒状の部材をいう。」
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜7に記
載の発明によれば、サイドプレートの取り付け強度の向
上、全体の小型化及び低コスト化を確実に達成すること
ができるとともに、サイドプレートのガタつきやフレー
ムからのサイドプレートの離脱等といった不具合を確実
に防止することができるシリンダユニットを提供するこ
とができる。
【0058】特に請求項6に記載の発明によれば、部材
取付用凹部である開口に雌ねじが形成されていることか
ら、サイドプレートの取り付け・取り外しを簡単に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例のシリンダユニットを示す平面
図、(b)はその正面図。
【図2】同シリンダユニットにスライダカバーを設けた
状態を示す平面図。
【図3】同シリンダユニットの左側面図。
【図4】同シリンダユニットの右側面図。
【図5】同シリンダユニットのA−A断面図。
【図6】(a)は従来のシリンダユニットを示す平面
図、(b)はその正面図。
【図7】同シリンダユニットの左側面図。
【図8】同シリンダユニットのB−B断面図。
【図9】同シリンダユニットのC−C断面図。
【図10】(a),(b)は同シリンダユニットの改良
例を示す部分概略正面図。
【符号の説明】
1…フレーム、2…ガイドレール、3…シリンダチュー
ブ、4,5…サイドプレート、6…収容部、8…スライ
ダ、16a…貫通孔の開口、U1 …シリンダユニット、
H12…部材取付用凹部としての部品取付用溝、H16…部
材取付用凹部としての部品取付用孔。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライダ(8)を備えるシリンダチューブ
    (3)と、 前記シリンダチューブ(3)を収容するための収容部
    (6)を有するフレーム(1)と、 前記フレーム(1)の両端面に設けられる一対のサイド
    プレート(4,5)と、前記一対のサイドプレート(4,5)に設けられ、スト
    ロークの終端において前記スライダ(8)の端面が当接
    してスライダ(8)の移動を規制する部材(12)と、 前記収容部(6)内にて前記シリンダチューブ(3)の
    長手方向に沿って設けられた一対のガイドレール(2)
    とからなり、前記シリンダチューブ(3)を前記フレー
    ム(1)の幅方向中央部に配設し、そのシリンダチュー
    ブ(3)の両脇に前記ガイドレール(2)を配置した
    リンダユニット(U1)であって、 前記ガイドレール(2)は少なくとも前記フレーム
    (1)及び前記サイドプレート(4,5)の形成材料よ
    りも高強度な材料によって形成され、前記サイドプレー
    ト(4,5)はガイドレール(2)の端部に固定され
    ているシリンダユニット。
  2. 【請求項2】スライダ(8)を備えるシリンダチューブ
    (3)と、 前記シリンダチューブ(3)を収容するための収容部
    (6)及び複数の部材取付用凹部(H11,H12,H13,
    H14,H15,H16)を有するフレーム(1)と、 前記フレーム(1)の両端面に設けられる一対のサイド
    プレート(4,5)と、前記一対のサイドプレート(4,5)に設けられ、スト
    ロークの終端において前記スライダ(8)の端面が当接
    してスライダ(8)の移動を規制する部材(12)と、 前記収容部(6)内にて前記シリンダチューブ(3)の
    長手方向に沿って設けられた一対のガイドレール(2)
    とからなり、前記シリンダチューブ(3)を前記フレー
    ム(1)の幅方向中央部に配設し、そのシリンダチュー
    ブ(3)の両脇で前記収容部(6)内に形成された部材
    取付用凹部(H12)を利用することによって前記両ガイ
    ドレール(2)を前記フレーム(1)側に固定し、前記
    フレーム(1)の両端面に形成された部材取付用凹部
    (H16)を利用することによって前記両サイドプレート
    (4,5)を前記フレーム(1)側に固定したシリンダ
    ユニット(U1)であって、 前記フレーム(1)及び前記サイドプレート(4,5)
    は軽合金によって形成され、前記ガイドレール(2)は
    少なくとも前記フレーム(1)及び前記サイドプレート
    (4,5)の形成材料よりも高強度な金属合金によって
    形成され、前記サイドプレート(4,5)はガイドレ
    ール(2)の端部に固定されているシリンダユニット。
  3. 【請求項3】前記フレーム(1)及び前記サイドプレー
    ト(4,5)はアルミニウム合金製であり、前記ガイド
    レール(2)は鉄合金製である請求項2に記載のシリン
    ダユニット。
  4. 【請求項4】前記ガイドレール(2)はステンレス製で
    ある請求項3に記載のシリンダユニット。
  5. 【請求項5】前記ガイドレール(2)は、少なくとも一
    方の端部に係止部を備えている請求項1乃至4のいずれ
    か1項に記載のシリンダユニット。
  6. 【請求項6】前記係止部は前記ガイドレール(2)の長
    手方向に沿って延びる貫通孔(16)の開口(16a)
    であり、前記開口(16a)は前記ガイドレール(2)
    の端面に位置するとともに同開口(16a)には雌ねじ
    が設けられている請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    のシリンダユニット。
  7. 【請求項7】スライダ(8)を備えるシリンダチューブ
    (3)と、 前記シリンダチューブ(3)を収容する収容部(6)を
    有するフレーム(1)と、 前記フレーム(1)の両端面に設けられる一対のサイド
    プレート(4,5)と、前記一対のサイドプレート(4,5)に設けられ、スト
    ロークの終端において前記スライダ(8)の端面が当接
    してスライダ(8)の移動を規制する部材(12)と、 前記収容部(6)内に前記シリンダチューブ(3)の長
    手方向に沿って設けられた一対のガイドレール(2)と
    からなり、前記シリンダチューブ(3)を前記フレーム
    (1)の幅方向中央部に配設し、そのシリンダチューブ
    (3)の両脇に前記ガイドレール(2)を配置したシリ
    ンダユニット(U1)であって、 少なくとも前記フレーム(1)及び前記サイドプレート
    (4,5)の形成材料よりも高強度な材料によって形成
    されたガイドレール(2)の端部に前記サイドプレー
    ト(4,5)を固定するシリンダユニットにおけるサイ
    ドプレートの固定方法。
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