JP2741960B2 - シートフイルムパック - Google Patents
シートフイルムパックInfo
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- JP2741960B2 JP2741960B2 JP3361391A JP3361391A JP2741960B2 JP 2741960 B2 JP2741960 B2 JP 2741960B2 JP 3361391 A JP3361391 A JP 3361391A JP 3361391 A JP3361391 A JP 3361391A JP 2741960 B2 JP2741960 B2 JP 2741960B2
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Description
枚積層して収納し、これらのシートフイルムに順次に撮
影を行ってゆくことができるようにしたシートフイルム
パックに関するものである。
前提とした写真の撮影には、ビューカメラやスタジオカ
メラ等の大型カメラが利用される。大型カメラで使用さ
れるフイルムのサイズは4×5インチ以上で、特に鮮明
度が要求される場合には大きな威力を発揮する。このよ
うな大型カメラの中には、1回の撮影ごとにフイルムサ
イズが大きい写真乾板やシートフイルムを交換するもの
があるが、繰り返して撮影を行う場合には迅速な対応が
できない。
22029号公報で知られる写真用取枠により解決する
ことができる。この写真用取枠には、未撮影のシートフ
イルムを積層して収納するとともに、前面に撮影窓が形
成された未撮影フイルム収納室と、撮影済みのシートフ
イルムを収納する撮影済みフイルム収納室とが設けら
れ、撮影後に遮光板を押し込んで撮影窓を閉じる操作を
行うと、撮影直後のシートフイルムが撮影済みフイルム
収納室に押し込まれる構造となっている。
真用取枠では、撮影後には単に撮影済みのフイルムを撮
影済みフイルム収納室に押し込むだけであるから、例え
ば10枚撮りの写真用取枠については、未撮影フイルム
収納室,撮影済みフイルム収納室のいずれについても1
0枚のシートフイルムを積層して収納するだけのスペー
スが要求され、厚くなりやすいという欠点がある。ま
た、撮影待機状態において、未撮影フイルム収納室の一
方の側に遮光板が引き出されており、また他方の側には
撮影済みフイルム収納室が連設されているため、大判カ
メラの露光枠に設けられているレボルビング機構を利用
してこの写真用取枠を回転させようとしても、引き出し
状態の遮光板あるいは撮影済みフイルム収納室のいずれ
か一方が、カメラの機構部あるいはカメラを支持してい
る三脚と干渉してしまい、横位置撮影から縦位置撮影へ
の移行ができないという問題があった。
ためになされたもので、複数枚のシートフイルムを積層
して収納しながら、その厚み方向でのサイズを大幅に節
約することができ、しかもレボルビング操作を行おうと
する際に遮光板やシートフイルムの収納室が邪魔になら
ないようにしたシートフイルムパックを提供することを
目的とする。
するために、カメラ側の露光枠に装着される前面に開口
が形成されたパック本体と、引き出すことによって前記
開口を開放し、押し込むことによって前記開口を光密に
遮蔽する遮光板と、前記開口の背後に複数のシートフイ
ルムを積層して収納した第1フイルム収納室と、この第
1フイルム収納室に前記遮光板の引き出し方向側に隣接
して設けられ、複数のシートフイルムを積層して収納し
た第2フイルム収納室と、前記第1フイルム収納室と第
2フイルム収納室とを区画するとともに、パック本体の
前面側及び背面側にそれぞれ第1及び第2のスリットが
形成された隔壁と、前記遮光板と平行に移動自在であ
り、遮光板の引き出し方向に移動させたときに第1フイ
ルム収納室内の最上層のシートフイルムを前記第のスリ
ットを通して第2フイルム収納室の最上層に送り込み、
遮光板の閉じ方向に移動させたときに第2フイルム収納
室の最下層のシートフイルムを前記第2のスリットを通
して第1収納室の最下層に送り込むフイルム移送手段と
からシートフイルムパックを構成した。
において、箱状をしたパック本体2の内部は、上下にス
リット3a,3bが形成された隔壁3によって第1フイ
ルム収納室4と第2フイルム収納室5とに区画されてい
る。第1フイルム収納室4の前面壁には開口6が形成さ
れ、この開口6はスライド自在な遮光板7を押し込むこ
とによって光密に閉鎖することができる。開口6の下に
はさらに露光開口8が設けられている。この露光開口8
の内面側には、第1フイルム収納室4に6枚積層して収
納されたシートフイルムユニット10の内の最上層のシ
ートフイルムユニット10が圧板バネ11の付勢により
圧着されている。第2フイルム収納室5にも同様に6枚
のシートフイルムユニット10が積層されている。第2
フイルム収納室5では、押圧バネ12の付勢により、最
下層のシートフイルムユニット10が支持枠13に圧着
されている。なお凸条9は、このフイルムパックをカメ
ラの露光枠に装着するときの位置決め用に用いられる。
平行に引き出し自在なフイルム移送枠15が内蔵されて
いる。フイルム移送枠15は、図3に示したように開口
16をもつ枠型形状をしており、先端側に引き出し用の
一対のフック17、中間部に押し出し用の一対のフック
18、そして後端側には把手部19が固着されている。
フイルム移送枠15をパック本体2に完全に押し込んだ
状態では、図2に示したように開口16が露光開口8を
完全に露呈させ、また一方のフック17は最上層のシー
トフイルムユニット10の左端部に係合した位置にあ
り、他方のフック18はスリット3bの中に位置してい
る。また、フイルム移送枠15を一杯に引き出すと、フ
ック17はスリット3aの中に進入下位置まで移動し、
他方のフック18は第2シート収納室5の最下層のシー
トフイルムユニット10の下を通って、その右端に係合
する位置まで移動される。
したように、4×5インチサイズのシートフイルム20
と、そのベース面を支持するとともに、シートフイルム
20の4端辺を取り囲むように4辺を折り曲げた金属薄
板製のシース21とから構成されている。前記フック1
7,18は、それぞれシース21の端縁に係合するよう
になっているから、フイルム移送枠15を操作してフッ
ク17,18でシートフイルムユニット10を移動させ
ても、シートフイルム20を湾曲させたり傷をつけたり
することはない。なお、シートフイルム20の平面性を
維持し、かつ充分な強度があれば、シース21をプラス
チックで作ることも可能である。
5〜図9を参照して説明する。図2に示した状態では、
遮光板7が開口6を遮蔽しているため、パック本体2内
のシートフイルムユニット10に外光が及ぶことはな
い。そして、このフイルムパックはその状態でカメラの
露光枠に装着される。図5は、フイルムパックをカメラ
の露光枠30に装着した後、遮光板7を引き出した状態
を表している。遮光板7を引き出すと、カメラの露光枠
30の背後には、パック本体2の開口6,フイルム移送
枠15の開口16、そして露光開口8を通して第1フイ
ルム収納室4の最上層に位置している1枚目のシートフ
イルムユニット10aが臨出して撮影待機状態となる。
したがって、カメラのシャッタを開閉させることによっ
て、1枚目の撮影を行うことができる。
に回動できるレボルビング構造となっている場合には、
フイルムパック2を露光枠30ごと回転させれば、縦位
置での撮影も行うことができる。このレボルビング操作
を行うに際しては、例えばパック本体2を時計方向に回
動させるときに、カメラを支持している三脚と一杯に引
き出された遮光板7とが干渉し合うような場合には、第
2フイルム収納室5側が上にくるようにパック本体2を
90°反時計方向に回動させればよい。このように、第
1フイルム収納室4に連設された第2フイルム収納室5
側に遮光板7を引き出し、第1フイルム収納室4側には
何ら延長部分を設けない構造としたから、干渉物がある
側とは反対側に第2フイルム収納室5がくるようにパッ
ク本体2を回動させればよく、カメラのレボルビング機
能を利用して縦位置での撮影も自在に行うことができ
る。
を図6に示したように引き出す。これにより、フック1
7が撮影済みの1枚目のシートフイルムユニット10a
をスリット3aを通して第2フイルム収納室5に向けて
移動させる。フイルム移送枠15が一杯に引き出される
と、1枚目のシートフイルムユニット10aは第2フイ
ルム収納室5に送り込まれ、押圧バネ12の付勢により
下方に抑えられる。またフック18は、第2フイルム収
納室5内の最下層のシートフイルムユニット10b及び
支持枠13の下を通過し、図7に示したようにシートフ
イルムユニット10bの右端に係合した位置まで移動さ
れる。そして第1フイルム収納室4では、圧板バネ11
の付勢によって2枚目のシートフイルムユニット10c
が露光開口8の内面に圧着した露光位置に移動される。
なお、フイルム移送枠15の引き出し,押し込み操作に
より、カウンタ35(図1)が歩進される。
押し込んでゆくと、図8に示したように、フック18が
第2フイルム収納室5の最下層のシートフイルムユニッ
ト10bを、スリット3bを通して第1フイルム収納室
4の最下層に押し込んでゆく。こうして押し込まれたシ
ートフイルムユニット10bは、図9に示したように圧
板バネ11によって押し上げられ、7枚目のシートフイ
ルムユニットとして撮影に供される。以後は、撮影を行
った後、フイルム移送枠15を1往復移動させるごと
に、露光済みのシートフイルムユニット10は第1フイ
ルム収納室4から第2フイルム収納室5に送られ、また
未露光のシートフイルムユニット10は第2フイルム収
納室5から第1フイルム収納室4に補充されるようにな
る。なお7枚目移行の撮影では、第2フイルム収納室5
には露光済みのシートフイルムユニット10が収納され
ることになるから、フイルム移送枠15の押し込み操作
によって、露光済みのシートフイルムユニット10が第
1フイルム収納室4に戻されるようになる。このよう
に、第1フイルム収納室4と第2フイルム収納室5との
間で、循環式にシートフイルムユニット10を移送させ
る構造にしたから、第1,第2フイルム収納室4,5の
厚み方向のスペースをシートフイルムユニット6枚分に
しておいても12枚の撮影を行うことができ、結果的に
フイルムパック2の厚みをこれまでの半分にすることが
できる。
5によりその表示が行われるとともに、図示せぬロック
手段が作動してフイルム移送枠15の引き出し操作が禁
止される。次に遮光板7を押し込んで開口6を遮光すれ
ば、パック本体2内の第1,第2フイルム収納室4,5
はいずれも光密に維持されるから、これを露光枠30か
ら取り外せばよい。取り外されたフイルムパックは、そ
のまま現像所に回収され、露光済みシートフイルムユニ
ットの取り出し及び現像処理が行われる。なお、本実施
例では第1,第2フイルム収納室4,5にシートフイル
ムユニット10を6枚ずつ収納させたが、本発明を実施
する上ではこの枚数に限定されるものではない。
イルムパックによれば、第1フイルム収納室と第2シー
トフイルム収納室との間で、循環式にシートフイルムを
移送させる構造にしたから、各々のフイルム収納室に未
露光のシートフイルムユニットを収納させ、あるいは撮
影済みのシートフイルムユニットを回収することができ
るから、フイルムパックの厚みを従来に比して半分にし
て携帯性を大幅に向上させることができる。また、第1
フイルム収納室に連設した第2フイルム収納室側に遮光
板及びフイルム移送手段の引き出し方向を一致させたか
ら、カメラ側のレボルビング機構を容易に利用すること
ができるようになり、縦位置での撮影も自在となる。
である。
る。
概略断面図である。
面図である。
である。
面図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 カメラ側の露光枠に装着される前面に開
口が形成されたパック本体と、引き出すことによって前
記開口を開放し、押し込むことによって前記開口を光密
に遮蔽する遮光板と、前記開口の背後に複数のシートフ
イルムを積層して収納した第1フイルム収納室と、この
第1フイルム収納室に前記遮光板の引き出し方向側に隣
接して設けられ、複数のシートフイルムを積層して収納
した第2フイルム収納室と、前記第1フイルム収納室と
第2フイルム収納室とを区画するとともに、パック本体
の前面側及び背面側にそれぞれ第1及び第2のスリット
が形成された隔壁と、前記遮光板と平行に移動自在であ
り、遮光板の引き出し方向に移動させたときに第1フイ
ルム収納室内の最上層のシートフイルムを前記第1のス
リットを通して第2フイルム収納室の最上層に送り込
み、遮光板の閉じ方向に移動させたときに第2フイルム
収納室の最下層のシートフイルムを前記第2のスリット
を通して第1収納室の最下層に送り込むフイルム移送手
段とを有することを特徴とするシートフイルムパック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3361391A JP2741960B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | シートフイルムパック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3361391A JP2741960B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | シートフイルムパック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04247440A JPH04247440A (ja) | 1992-09-03 |
JP2741960B2 true JP2741960B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=12391310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3361391A Expired - Fee Related JP2741960B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | シートフイルムパック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2741960B2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-01 JP JP3361391A patent/JP2741960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04247440A (ja) | 1992-09-03 |
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