JP2741858B2 - 管球の開口部形成方法およびその形成装置 - Google Patents

管球の開口部形成方法およびその形成装置

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JP2741858B2 JP21211487A JP21211487A JP2741858B2 JP 2741858 B2 JP2741858 B2 JP 2741858B2 JP 21211487 A JP21211487 A JP 21211487A JP 21211487 A JP21211487 A JP 21211487A JP 2741858 B2 JP2741858 B2 JP 2741858B2
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利夫 藤井
通夫 森川
修 伊吹
倉明 塩月
豊 小山田
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松下電子工業株式会社
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は管球の開口部形成方法およびその形成装置に
関するものである。 従来の技術 従来からガラス管の軸方向に開口部が形成された開口
型蛍光ランプは複写機用光源,ファクシミリ用光源とし
て使用されている。このようなランプはガラス管内面に
酸化チタン等からなる反射膜が形成され、その上に蛍光
体膜が形成された構造になっており、その開口部から発
光エネルギーを放出する。従来、かかる開口部の形成
は、あらかじめガラス管内面のほぼ全体に反射膜および
蛍光体膜からなる2層構造の塗布膜を形成した後、塗布
膜の一部に所定の幅を有する硬質ゴム片または金属片
(以下ゴム片等という)を押圧しつつ管軸方向に数回に
わたって往復移動させることにより塗布膜の一部を除去
するようにしている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来のこのような開口部形成方法にお
いては、塗布膜形成後、直接塗布膜の一部をゴム片等で
除去するために、開口部の両縁に微細な凹凸が発生し、
極端な場合は同個所がギザギサになることがあった。 この種蛍光ランプは前述のように複写機用光源等に使
用され、開口部から発生する方向性のある光には光学的
な良品質が要求されるが、上記開口部の微細な凹凸また
はギザギザがランプ品質に悪影響を及ぼすとともに、外
観上も悪く商品価値を損ねるという問題点があった。 本発明は塗布膜開口部の両縁を直接状できれいに仕上
げることのできる管球の開口部形成方法およびその形成
装置を提供するものである。 問題点を解決するための手段 発明者は従来の方法で形成された塗布膜開口部の縁を
子細に観察すると、塗布膜の一部の除去時にゴム片等が
塗布膜を部分的に剥離しながらガラス管内を管軸方向に
進行しており、結果的に開口部の両縁に微細な凹凸また
はギザギザが発生していることがわかった。 発明者は塗布膜の一部除去にあたり、あらかじめ、塗
布膜の切り込みを形成し、さらにその切り込みの幅を、
塗布膜の一部を除去する側に広げておき、しかる後切り
込みから塗布膜の不要部分を除去すれば、開口部の両縁
を直線状にきれい仕上げることができることを見い出し
た。 本発明はこのような知見に基づいてなされたものであ
り、次のとおりの手段を有している。 本発明の管球の開口部形成方法は、ガラス管の内面に
形成された塗布膜に前記ガラス管の軸方向に沿って相対
向する切り込みを形成する工程と、それぞれの切り込み
の幅を、前記塗布膜の一部を除去する側に広げる工程
と、幅の広げられた切り込みの間に挟まれた部分の塗布
膜を除去することにより前記ガラス管に開口部を形成す
る工程とを備えている。また、本発明の管球の開口部形
成装置は、ガラス管の内面に形成された塗布膜に前記ガ
ラス管の軸方向に沿って相対向する切り込みを形成し、
前記切り込みの間に挟まれた部分の塗布膜を除去するに
先立って用いる装置であって、棒と、この棒の先端にこ
の棒の軸と直角な方向を中心にして回動自在に固定され
た治具とを備え、前記治具は前記棒の軸方向と同一方向
に相対向する刃部を有しており、それぞれの刃部の、前
記塗布膜の一部に押圧されることによって、前記塗布膜
に相対向する切り込みを形成するための先端は鋭角にな
っており、同後端はそれぞれの前記切り込みを、前記塗
布膜の一部を除去する側に広げ、かつ前記ガラス管に沿
うごとくの円弧状になっている。 作用 本発明によると、開口部の両縁に相当する部分が二段
階の切り込みで形成されるため、前記開口部の両縁に何
ら悪影響を及ぼすことなく、塗布膜の不要部分を除去す
ることができる。 実施例 以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明す
る。 第1図に示すように、本発明実施例の装置は、後述す
る塗布膜の一部に相対向する直線状の切り込みを形成す
るための金属製治具1が、金属製の棒2の先端にこの棒
の軸と直角な方向に設けられたピン3にてこれを中心に
して回動自在に固定されている。治具1は断面逆凹形を
しており、その上面に、棒2の軸方向と同一方向に相対
向する刃部4を有している。治具1の材質は例えば真空
焼入れした工具鋼(JISに基づく材料記号SKD)からな
る。それぞれの刃部の、塗布膜の一部に押圧すべき先端
は鋭角になっており、かつ同後端は円弧状になってい
る。 次に、このような装置の動作について説明する。 第2図に示すように、あらかじめ内面のほぼ全体に酸
化チタン等からなる反射膜および蛍光体膜からなる2層
構造の塗布膜が形成された円筒形ガラス管5を水平方向
に保持する。第3図Aに示すように、このガラス管内に
その一端から棒2に固定された治具1を挿入し、刃部4
の先端の鋭角部4aを反射膜に押圧しつつガラス管5の一
端から他端まで移動させる。そうすると、第4図Aに示
すように、反射膜6の、刃部4の鋭角部4aが移動した部
分には幅約0.5mmの相対向する切り込み7が形成され
る。次に、治具1を上記とは逆方向すなわちガラス管5
の他端から一端まで移動させる。この時、刃部4は折り
返し点で回動して傾斜状態を変え、第3図Bに示すよう
に、刃部4の幅広部4bが切り込み7上に押し当てられる
(第5図参照)ので、幅広部4bの幅だけ切り込み7の各
幅が塗布膜6の不要部分6aを除去する側に広げられて幅
約1.5mmの切り込み8が形成されることとなる(第4図
B)。第5図からわかるように、幅広部4bはガラス管5
の内面に当接した状態になっている。したがって、幅広
部4bの、ガラス管5の内面に当接する部分の形状は円弧
状になっている。そして、第6図に示すような金属製の
棒9の先端に取り付けられたゴム片10を第3図Cに示す
ようにガラス管5内にその一端から挿入し、切り込み8
の間に挟まれた塗布膜6の不要部分6aにゴム片10を押圧
しつつガラス管5の一端と他端間を往復移動させると、
同不要部分は完全に除去されて、第4図Cに示すように
開口部11が形成される。 なお、第5図中、12は反射膜、13は蛍光体膜をそれぞ
れ示す。 このような本発明によると、まず塗布膜6に往路で切
り込み7を形成しておき、復路で切り込み7の幅を塗布
膜6の不要部分6aを除去する側に広げて切り込み8を形
成するようにしているので、開口部11の縁11aの仕上が
りがきわめてきれいとなる。すなわち、直接塗布膜6に
幅広の切り込み8を形成したら、塗布膜6の一部がむし
り取られたような状態となって、開口部11の縁11aにギ
ザギザが生じる。また、鋭角部4aによる切り込み7だけ
ならば、この切り込みは幅がきわめて狭いので、ゴム片
10の幅も切り込み7の両外縁の幅と同等またはそれにき
わめて近似したものとしなければならないため、切り込
み7間に挟まれた塗布膜の不要部分の除去の際にガラス
管5またはゴム片10が少しでも位置ずれを起こすと、ゴ
ム片10の縁で新たに塗布膜の開口部の縁をはぎ取る結果
となって、やはりギザギザを生じることがある。この
点、本発明の方法は上記のように、ゴム片10の幅を塗布
膜6の不要部分6aの幅、実際上は切り込み8の中心軸間
の距離に一致させておけば、ゴム片10で不要部分6aを除
去する際、ゴム片10の縁が開口予定部の両外縁に当たる
ことが避けられるので、開口部11の縁11aにギザギザを
発生させることなく、塗布膜6の不要部分6aを除去する
ことができるのである。また、本発明の装置によれば、
治具4が回動自在になっていることにより、往路と復路
との折り返し点で鋭角部4aから幅広部4bへり切り換えが
何らの外部操作なしに行え、すなわち往路から復路まで
の一連の動作で切り込み8を形成することができるの
で、作業性がきわめてよい。 なお、第4図Cに示されたガラス管を用い、以後通常
のとおりの製造方法によって開口型蛍光ランプを得る。 発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、ガラス管内面
に形成された塗布膜の開口部の両縁をきわめてきれいに
仕上げることができ、またその開口部を作業能率よく形
成することができる。したがって、本発明は開口型蛍光
ランプ等の品質および商品価値の向上、さらにコスト低
減に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例である管球の開口部形成装置
の要部斜視図、第2図はガラス管内に同装置を挿入する
前の状態を示す要部正面図、第3図A,B,Cは本発明方法
の工程を示す工程図、第4図A,B,Cは各工程によって得
られた塗布膜の状態を示す図、第5図は第3図Bの状態
をガラス管の軸方向から見た拡大断面図、第6図は塗布
膜の不要部分を除去するための治具を示す斜視図であ
る。 1……治具、2……棒、4……治具の刃部、4a……刃部
の鋭角部、4b……刃部の幅広部、5……ガラス管、6…
…塗布膜、6a……塗布膜の不要部分、7,8……切り込
み、9……棒、10……ゴム片、11……開口部、11a……
開口部の縁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩月 倉明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 子工業株式会社内 (72)発明者 小山田 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−44641(JP,A) 特開 昭49−23980(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ガラス管の内面に形成された塗布膜に前記ガラス管
    の軸方向に沿って相対向する切り込みを形成する工程
    と、それぞれの切り込みの幅を、前記塗布膜の一部を除
    去する側に広げる工程と、幅の広げられた切り込みの間
    に挟まれた部分の塗布膜を除去することにより前記ガラ
    ス管に開口部を形成する工程とを備えたことを特徴とす
    る管球の開口部形成方法。 2.ガラス管の内面に形成された塗布膜に前記ガラス管
    の軸方向に沿って相対向する切り込みを形成し、前記切
    り込みの間に挟まれた部分の塗布膜を除去するに先立っ
    て用いる装置であって、棒と、この棒の先端にこの棒の
    軸と直角な方向を中心にして回動自在に固定された治具
    とを備え、前記治具は前記棒の軸方向と同一方向に相対
    向する刃部を有しており、それぞれの刃部の、前記塗布
    膜の一部に押圧されることによって、前記塗布膜に相対
    向する切り込みを形成するための先端は鋭角になってお
    り、同後端はそれぞれの前記切り込みを、前記塗布膜の
    一部を除去する側に広げ、かつ前記ガラス管に沿うごと
    くの円弧状になっていることを特徴とする管球の開口部
    形成装置。
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