JP2741482B2 - 衝撃吸収用クリップ - Google Patents
衝撃吸収用クリップInfo
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Description
ープなどの衝撃吸収柵に用いられる衝撃吸収用クリップ
に関するものである。
間に金網等のネットを張り巡らしたり、或いは支柱間に
複数のワイヤーロープを平行に張設した落石防護柵やガ
イドロープなどが知られている。
吸収技術にあっては、次のような問題点がある。
は、支柱の塑性変形やネットまたはワイヤーロープの弾
性伸びを利用して落石などの衝突物の衝撃を吸収する方
式である。このため、落石防止柵やガイドロープの衝撃
吸収率を高めるためには、支柱に剛性の高い部材を使用
し、ネットまたはワイヤーロープに引張耐力の大きなも
のを使用しなければならない。従って、衝撃吸収率のア
ップを期待できる反面、部材のコストアップや重量増加
に伴う施工性の低下という問題が生じる。
では、一般的に高い衝撃吸収効果を期待できない。
支柱を交換しなければならず、落石防止柵やガイドロー
プの維持管理に多大な費用をかかる。
成されたもので、その目的とするところは、高い衝撃吸
収効果を得られ、衝撃吸収柵の維持管理に多大な費用を
要しない衝撃吸収用クリップを提供することにある。
ロープの交差部分を圧着しロープに一定以上の張力が作
用したときロープの摺動を許容する衝撃吸収用クリップ
において、相対向する圧接片を有し各圧接片に貫通孔を
開設した本体と、一端に螺着部を形成すると共に他端に
楔状頭部を形成し前記各圧接片を貫通して配するボルト
と、該ボルトの螺着部に取り付けたナットとにより構成
し、前記本体は該圧接片間に各ロープ方向へ向けた収容
溝を形成してロープ交差部分を収容可能とし、前記ボル
トは楔状頭部に本体内に収容したロープを斜めに圧接す
る押圧面を形成したことを特徴とする、衝撃吸収用クリ
ップである。
リップにおいて、前記ボルトの螺着部端部に角柱体を形
成したことを特徴とする、衝撃吸収用クリップである。
について説明する。
収用クリップ70は、クリップ本体10とボルト20と
ナット30とワッシャ40により構成されている。図1
中の51、52はロープであって、衝撃吸収用クリップ
70の圧着対象となる部材である。以下各部について詳
述する。
し、それらの間にロープ51、52の交差部分を収容す
るための部材である。この本体10は、例えば図1のよ
うに、対向する圧接片11、12を連結片13で連結し
た構造で、圧接片11、12間に収容口14を形成して
いる。この収容口14から圧接対象となるロープ51、
52を収容可能であり、その奥部には図2または図3の
ようにロープ収容用の収容溝15、16が刻設されてい
る。収容溝15、16は、図3のように平面から見て圧
接片11、12と平行であって、図1のように側面から
見て交差するように形成されている。収容溝15、16
の溝幅はロープ51、52の外径とほぼ同寸法として設
定されている。この為、ロープ51、52は溝15、1
6内で横ずれすることなく、圧接片11、12間に横並
び状態で収容される。
20挿通用の長孔111、丸孔121がそれぞれ開設さ
れている。丸孔121はボルト20の螺着部22の外径
よりやや大きく円形状に開設されている。一方、長孔1
11はボルト20の楔状頭部21の外径に合わせたほぼ
楕円状の孔であって縦長に開設されており、挿通したボ
ルト20がナット締結時にナット30と共に回転しない
ようになっている。
した螺着部22を形成し、他端に楔状頭部21を一体に
形成している。楔状頭部21は、端に向けて拡径してボ
ルト20の軸方向に対して傾斜した押圧面211を形成
している。このボルト20は、押圧面211を直線溝1
5側へ向けて、即ち上向きにして前記長孔111、丸孔
121内へ挿入される。また、ボルト20は、図2のよ
うに本体10に取り付けた後、ナット30の締め付け力
に応じて収容されるロープ51を押し付け力が加減でき
るようになっている。更に、前記押圧面211の表面は
ロープ51方向に対して湾曲状であるから、ロープ51
を圧接した際に傷付けることがない。
ップの使用方法について説明する。
は、斜面などに支柱54を所定間隔で立設し、その支柱
54、54間を平行して二本の太径のロープ53、53
を張設し、そのロープ53の間に細径のロープ51(5
2)を多数張設して網状とし、ロープ51とロープ52
の交差位置に衝撃吸収用クリップ70を取り付け、ロー
プ53とロープ51(52)の交差位置に公知の締結具
55を取り付けて構成されている。衝撃吸収用クリップ
70の取り付けは、図1に示すように、ロープ51と5
2の交差部分に本体10を上方から外装して、ロープ5
2、51をそれぞれ収容溝15、16内へそれぞれ挿通
した状態とし、ボルト20を長孔111、丸孔121へ
螺着部22側から挿通し、その螺着部22にワッシャ4
0を介しナット30を取り付けて行う。
0の押圧面211が本体10内のロープ51周面を圧接
し、ロープ51がロープ52を圧接して、ロープ51お
よびロープ52がクリップ体10内で圧着される。その
際、連結片13の内面とロープ52周面、ロープ51周
面とロープ52周面が大きな接触面積をもって圧接され
るから、押圧面211からの小さな締結力で大きな圧着
力が得られる。また、ナット30の回転により、傾斜し
た楔状頭部21がロープ51を斜め方向に圧接していく
構造であるから、ナット30の締め付けに強い力を必要
としないと共に、その圧接力を微調整することが可能で
ある。この為、衝撃吸収用クリップ70の締め付け具
合、即ちナット30の締め付け具合は、網状としたロー
プ51、52へ落石があったとき、本体10に対してロ
ープ51、52が多少ずれる程度の微妙な調整ができ
る。
のように、その落石80は網状のロープ51、52に衝
突する。その衝突が所定以上の衝撃力であると、収容溝
15、16内で圧着していたロープ51、51が摺動し
て、衝撃吸収用クリップ70が落石80から広がる方向
へ移動する。しかしながら、衝撃吸収用クリップ70は
前述したように所定の圧着力で確実にロープ51、52
と圧着されているので、落石80が網状のロープ51、
52を通り抜けることはない。この衝撃吸収用クリップ
70の移動により、落石80の衝撃が吸収され、落石8
0の落下は阻止される。従って、落石の衝撃により支柱
54などの落石防止柵50の構成部材が変形することは
ない。
プ51、52に衝突した落石80を退し、移動した各衝
撃吸収用クリップ70のナット30を緩め、所定の位置
まで戻し、ナット30を所定の力で締め付けるだけでよ
い。
部22の端部に角柱体221を付設したものでもよい。
角柱体221は、ナット30の締結時にボルト20から
直接反力を得るためのものであって、例えば六角柱のも
のが採用できる。また、その他の形状であってもよい。
角柱体221に反力をとってナット30の締結を行え
ば、楔状頭部21や本体10の長孔111に押圧力が加
わることがなく、それが破損することを確実に回避でき
る。
のような効果を得ることができる。
に沿ってロープを収容するから、ロープと本体間、各ロ
ープ間を大きな接触面積をもって圧接できる。この為、
小さな締結力で大きな圧着力を得られる。
の楔状頭部にボルト軸方向に対し傾斜した押圧面を形成
したので、ナット締結時にボルトの移動量に対して、押
圧面のロープへの移動量を小さくできる。この為、ロー
プの圧着力の調整が容易である。従って、ロープ交差部
分の圧着力を任意に調整できるから、衝突時にロープの
ズレを許容する衝撃吸収柵の形成が可能となり、大きな
衝撃吸収効果が期待できる。
に応じて、収容溝を設けたことにより、ロープの盲動を
防止できると共に、安定した衝撃吸収効果を確保でき
る。
より、ナット締結時にボルト楔状頭部や圧接片の貫通孔
に押圧力がかかることがないから、それらの破損を回避
できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 二本のロープの交差部分を圧着し、ロー
プに一定以上の張力が作用したときロープの摺動を許容
する衝撃吸収用クリップにおいて、 相対向する圧接片を有し、各圧接片に貫通孔を開設した
本体と、 一端に螺着部を形成すると共に他端に楔状頭部を形成
し、前記各圧接片を貫通して配するボルトと、 該ボルトの螺着部に取り付けたナットと、により構成
し、 前記本体は、該圧接片間に各ロープ方向へ向けた収容溝
を形成してロープ交差部分を収容可能とし、 前記ボルトは、楔状頭部に本体内に収容したロープを斜
めに圧接する押圧面を形成したことを特徴とする、 衝撃吸収用クリップ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の衝撃吸収用クリップに
おいて、 前記ボルトの螺着部端部に角柱体を形成したことを特徴
とする、 衝撃吸収用クリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18650094A JP2741482B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 衝撃吸収用クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18650094A JP2741482B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 衝撃吸収用クリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0827736A JPH0827736A (ja) | 1996-01-30 |
JP2741482B2 true JP2741482B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=16189583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18650094A Expired - Lifetime JP2741482B2 (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 衝撃吸収用クリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2741482B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5037306B2 (ja) * | 2007-11-12 | 2012-09-26 | 雄三 坂本 | 落石エネルギーの高吸収型防護ネット工 |
JP2015078485A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 日本プロテクト株式会社 | ワイヤロープ締結金具 |
KR200482326Y1 (ko) * | 2015-05-15 | 2017-01-11 | 김종표 | 와이어 로프 연결장치 |
JP6678396B2 (ja) * | 2015-05-19 | 2020-04-08 | アズビル株式会社 | 衝突検知装置 |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP18650094A patent/JP2741482B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0827736A (ja) | 1996-01-30 |
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