JP2741341B2 - 機関の回転数制御装置 - Google Patents
機関の回転数制御装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Description
関の回転数制御装置に関し、特に、船舶に用いられる回
転数が約15rpmから150rpmのディーゼル機関
に関する。
581号公報に開示されたものがある。ディーゼル機関
では、周知のように、各シリンダ毎の燃料噴射時期にお
ける燃料ポンプラック位置に相当する燃料を該当シリン
ダ内に噴射し、爆発させることによって出力トルクを得
ている。
な燃料噴射による爆発により出力トルクを得ているた
め、出力トルクは爆発の回転に応じて脈動することにな
る。すなわち、Zシリンダ(Zはシリンダ数)のディー
ゼル機関において、2サイクル機関の場合は、回転数を
N(RPM)とすると、60/N・Z(秒)の周期で出
力トルクが脈動し、4サイクル機関の場合は、回転数を
N(RPM)とすると、120/N・Z(秒)の周期で
出力トルクが脈動し、機関回転数も同じ周期で脈動する
ことになる。従って、調速装置で、いかに噴射燃料量を
制御しても、上記出力トルクの脈動の防止は不可能であ
り、機関回転数の上記周期的な変化に応答して、燃料ポ
ンプラックを操作しても、燃料噴射時期以外は無効であ
ることから、不必要な操作を繰り返すことになる。
れた発明は、このディーゼル機関の持つ特性に鑑み、上
記出力トルクの脈動により生ずる機関回転数の周期的な
変動に対して応答しない構成として、燃料ポンプラック
の無効な操作を防止し、平均的な機関回転数の制御を行
ない得るようにしたものである。
明する。
103はディーゼル機関102のクランク軸に連結され
た動力伝達軸、104はこの動力伝達軸103に取り付
けられたプロペラである。また、105は機関回転数信
号を出力する機関回転数検出器、106はクランク角信
号を出力するクランク角検出器である。
数設定器111と、同期信号発生器115と、サンプル
/ホールド回路114と、減算器112と、制御演算器
113とを備えている。
号を受け、クランク角0°〜360°に関し、360°
/Z毎にタイミング信号を発生して、サンプル/ホール
ド回路114に送出する。
ミング信号を受けると、機関回転数検出器105が出力
している機関回転数信号をサンプルし、次回のタイミン
グ信号を受信するまで、サンプルした機関回転信号を保
持する。
が出力する機関回転数設定信号とサンプル/ホールド回
路114で保持されている上記機関回転数信号との差を
演算し、機関回転数偏差信号として、制御演算器113
に出力する。
信号に基づき、比例、積分、微分等の制御演算を行い、
ディーゼル機関102へ投入すべき燃料噴射量を求め、
燃料噴射量信号を燃料ポンプへ出力し、燃料ポンプの図
示しないラックを操作する。
関回転数を、360°/Z毎にサンプル・ホールドした
機関回転数としたものである。
は、上記タイミング信号の発生から一定時間ΔTに発生
したパルス数を積算してこの積算値を機関回転数として
用いる場合も示している。
ランク角検出器としては、通常、パルス発生器が用いら
れ、当該パルス発生器は、ディーゼル機関の図示しない
ターニングギヤに近接配置され、当該ターニングギヤの
歯部もしくは谷部を検知する毎にパルスを発生する。こ
のパルスを計数して、機関回転数やクランク角を求める
ので、ターニングギヤに歯欠け等に起因するミスパルス
が発生すると、上記タイミング信号の発生時期にずれが
生じる、これを図7について説明する。
出力する機関回転数を示し、図8の(B)は上記タイミ
ング信号を示し、図8の(C)はサンプル/ホールド回
路114が保持する機関回転数を示す。機関の実回転数
が一定である場合に、ミスパルスが発生して、上記タイ
ミング信号の発生時期が、ミスパルスが無かった場合に
比し、Δt(図8の(A)、(B)に示す)だけずれた
とすると、サンプル/ホールド回路114がサンプルす
る機関回転数が図8の(C)に示すように変動する。
クランク角検出器により、図7の(A)に示す脈動回転
数の脈動最大値Bとなる時点tBあるいは脈動最小値C
となる時点tCになる場合があり、この場合、機関の実
回転数が一定であっても、サンプル/ホールド回路11
4がサンプルする機関回転数は大きく異なり、船舶操縦
者に違和感を与えることになる。
たもので、従来に比し、制御精度および信頼性、更には
操作性能を向上することができる機関の回転数制御装置
を提供することを目的とする。
するため、請求項1の発明では、機関回転数が周期的に
脈動する機関の回転数を設定回転とを比較演算し、この
比較演算結果に基づいて機関の燃料ポンプラック位置を
調節して、当該機関へ供給する燃料噴射量を調節する機
関の回転数制御装置において、(A)機関の回転と共に
回転するターニングギヤに近接配置され当該ターニング
ギヤの回転に応じたパルスを発生するパルス発生器と、
(B)当該パルス発生器の出力を取り込んで機関回転数
を演算するパルス/回転数変換器と、(C)脈動周期演
算部により演算された脈動周期の間、上記機関回転数を
積分し、当該積分値と積分回数から平均回転数を演算す
る平均回転数演算部とを、有し、(D)上記脈動周期演
算部は、上記平均回転数または設定回転数と機関の気筒
数に基づき次回の上記脈動周期を演算し、(E)上記平
均回転数を、上記設定回転数信号と比較演算される機関
回転数信号として用いる構成とした。
いて、設定回路数に対するパルス/回転数変換器の出力
値の差を監視し、この差が調速安定判定値もしくは調速
安定判定値から外れた場合に切換指令信号を発生する調
速安定判定部と、上記切換指令信号を受けて、脈動周期
演算部の入力値を、上記設定回転数に切り換えるととも
に、上記パルス/回転数変換器の出力値を設定回転数信
号と比較演算される機関回転数信号とする切換部を有す
る構成とした。
動周期における、ミスパルスの影響の無い平均回転数を
演算し、この平均回転数を実回転数として、当該平均回
転数と設定回転数との偏差が無くなるように、機関の回
転数を制御する。
パルス/回転数変換器の出力値の差が、予め設定した調
速安定判定値もしくは調速安定判定域から外れた場合に
(機関の加減速時等)、パルス/回転数変換器の出力値
を実回転数として、当該出力値と設定回転数との偏差が
無くなるように、機関の回転数を制御し、調速安定判定
値もしくは調速安定判定域にある時は、請求項1の作動
を実行する。
参照して説明する。
って、ディーゼル機関の図示しないターニングギヤに近
接配置され、本実施例では、当該ターニングギヤの歯部
もくくは谷部を検知する毎にパルスを発生するパルス発
生器が用いられている。2はパルス/回転数変換器であ
って、パルス発生器1が出力するパルス信号Pを取り込
み、当該パルス信号Pに基づき機関回転数Nを演算す
る。
(ゲート回路)4をスイッチ(SW)5とを備えてい
る。AND回路(ゲート回路)4は、後述するタイマ1
2からのモード切換信号が「L」レベルであるときに、
パルス信号Pを後述する平均回転数演算部6の積分個数
カウンタ7へ通過させる。
力レベルが「H」になる毎に、閉路(ON)し、パルス
/回転数変換器2の出力である機関回転数を、平均回転
数演算部6の積分器8へ入力する。積分器8はこの機関
回転数を積分する。
ウンタ7および積分器8と、除算器9とを備えている。
積分個数カウンタ7は、AND回路3の出力レベルが
「H」になる毎に、+1をカウントする。この積分個数
カウンタ7のカウント値は、積分器8の入力データの入
力回数である。除算器9は、後述するタイマ12からの
モード切換信号が「H」レベルであるときに、この信号
を除算指令として受け、積分個数カウンタ7のカウント
値と積分器8の積分値を取り込んで、当該積分値を積分
個数カウンタ7のカウンタ値で除算する。この除算値
は、機関一回転中における一つの脈動区間の平均回転数
Ni-i-1となる。そして、除算終了時に、カウンタ7お
よび積分器8に対し、ゼロクリア信号を出力し、この除
算結果を、次回の上記モード切換信号が「H」レベルに
なるまで、保持する。
動周期演算器11と前記したタイマ12とを備えてい
る。脈動周期演算器10は、平均回転数Ni-i-1と機関
のシリンダ数Zとから次回の脈動周期T(時間)(平均
脈動周期)を演算(予測)し、 脈動周期T=60÷平均回転数Ni-i-1÷Z・・・・・・・・・・・・・(1) この脈動時間Tを、タイマ12に設定する。
当該脈動時間Tの計時を開始し、計時し終えると、微小
時間幅のタイムアップ信号(Hレベル)を出力する。計
時中は、Lレベルの信号を出力する。タイマ12が出力
するこのHレベル/Lレベルの信号が上記モード切換信
号であり、図2に示す如く、Lレベルである時に、平均
回転数演算部6はカウント・積分モードとなり、Hレベ
ルである時に、平均回転数演算部6は平均回転数を演算
するモードとなる。また、このHレベルである間に、脈
動周波数演算Tの演算、当該Tのタイマ12への設定が
実行される。
る時は、積分データと積分個数データとを取り込むデー
タ取り込みモードとなり、タイマ12出力がHレベルに
なると、平均回転数、脈動時間Tを演算する演算処理モ
ードとなる。
転数設定信号Nsを出力し、偏差増幅器14が、この機
関回転数設定信号の値Nsと平均回転数Ni-i-1との偏差
ΔNを演算する。制御演算器(PID制御器)15が、
この偏差ΔNに基づき、ディーゼル機関102へ投入す
べき燃料噴射量を求め、燃料噴射量信号を燃料ポンプへ
出力し、燃料ポンプの図示しないラックを操作する。
で、パルス発生器1が出力するパスルの個数を計数し、
この値で、パルス/回転数変換器2が送出する機関回転
数の積分値を除算するので、除算器9が送出する平均回
転数はミスパルスの影響をほとんど受けない。
転数に常に対応しており、船舶操縦者が操作設定する設
定回転数Nと平均回転数とが一致するので、当該船舶操
縦者が前述したような違和感を受けることがなく、操縦
し易くなる。
タ等のコンピュータを用いて実行させる場合は、回転数
検出器1からパルスが到来すると、図2に示すように、
前記したデータ取り込みモード/演算処理モードのいず
れのモードであるかを判定する(ステップ1)。データ
取り込みモードである場合には、積分個数カウンタを+
1し(ステップ2)、パルス/回転数変換器2の出力で
ある機関回転数をA/D変換器を通して読み込み(ステ
ップ2)、当該機関回転数を積分する。このフローを、
回転数検出器1からパルスが到来する毎に実行する。
ると、その旨のフラグを立て、図4に示す算出ルーチン
(ステップ2〜ステップ9)を実行する。
のである。
って、絶対値回路17と、調速安定判定値設定器18
と、比較器19とを備えている。絶対値回路17には、
減算器により出力された機関回転数設定値Nsとパルス
/回転数変換器2の出力値との偏差が入力される。比較
器19はこの偏差の絶対値と調速安定判定値(もしくは
調速安定判定値域)とを比較し、偏差の絶対値が調速安
定判定値(もしくは調速安定判定値域)を外れると、切
換指令信号(「H」レベル)を発生する。20は切換部
であって、調速安定判定部16から切換指令信号
(「H」レベル)を受けると、脈動周期演算器11と除
算器9との接続を断ち脈動周期演算器11に機関回転数
設定器13を接続するスイッチ20Aと、同時に、減算
器14と除算器9との接続を断ち減算器14にパルス/
回転数変換器2を接続するスイッチ20Bとを備えてい
る。
定判定値域)は、整定回転数と呼ばれる値であって、設
定回転数が一定である場合において、安定した調速が行
なわれていると判断できる機関回転数Nと設定回転数N
sとの偏差のことであって、通常、この偏差の絶対値
が、設定回転数Nsの2RPM以内であれば、安定した
調速が行なわれているとされる。
路17との間には、フィルタ21が接続されている。こ
のフィルタ21は、負荷の変動に起因する実回転数の変
動域を超えたパルス/回転数変換器2の出力値を取り除
くものである。すなわち、フィルタ21は、機関回転数
検出器1から出力される回転数が、アクチュエータ、負
荷変動に起因して大きく変動し、これに脈動が加わり、
調速安定判定値設定器18より±3〜4(RPM)離れ
ることがある際に、この±3〜4(RPM)をカットす
る働きをするものである。
ルス/回転数変換器2の出力値との偏差が整定回転数に
達したのちは、脈動周期演算器11は、 脈動周期T=60÷機関回転数設定値N÷Z・・・・・・・・・・・・(2) を演算し、パルス/回転数変換器2の出力値Nを実回転
数として取り扱う。
とパルス/回転数変換器2の出力値との差が調速安定判
定値(もしくは調速安定判定値域)から外れた場合(例
えば、機関の加減速度時)、PID制御器15の入力
が、機関回転数Nと設定回転数Nsの偏差となるので、
当該入力が平均回転数と設定回転数Nsの偏差である場
合に比し、制御の追従性に優れる。例えば、加速時、設
定回転数Nsの増加に伴い機関回転数Nが増大し、図6
に示すように、平均回転数Ni-i-1と機関回転数Nとの
差Δが大きくなるので、本実施例では、平均回転数Ni-
i-1に代えて機関回転数Nを用いる。
換器2の出力値との差が調速安定判定値(もしくは調速
安定判定値域)に達し、調速が安定すると、図1の実施
例の作動と同じ作動が実行される。
関回転数の当該脈動周期当たりの回転数をミスパルスの
影響を無くして平均し、この平均回転数を、実回転数と
して、機関回転数を制御するので、機関回転数制御の制
御精度および信頼性を、従来に比し、向上することがで
きる。
定回転数に一致対応し、従来のサンプル・ホールドする
場合のようにサンプルタイミングによる変動は無いの
で、従来に比し、装置の操作性能が向上する。
には、上記平均回転数に代えて、検出器で検出した機関
回転数と設定回転数の偏差に基づき制御するので、機関
の加減速時等の調速も遅れなく行なうことができる。
ートである。
フローチャートである。
フローチャートである。
る。
するための図である。
ク図である。
明するための波形タイムチャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 機関回転数が周期的に脈動する機関の回
転数を設定回転数とを比較演算し、この比較演算結果に
基づいて機関の燃料ポンプラック位置を調節して、当該
機関へ供給する燃料噴射量を調節する機関の回転数制御
装置において、(A)機関の回転と共に回転するターニ
ングギヤに近接配置され当該ターニングギヤの回転に応
じたパルスを発生するパルス発生器と、(B)当該パル
ス発生器の出力を取り込んで機関回転数を演算するパル
ス/回転数変換器と、(C)脈動周期演算部により演算
された脈動周期の間、上記機関回転数を積分し、当該積
分値と積分回数から平均回転数を演算する平均回転数演
算部とを、有し、(D)上記脈動周期演算部は、上記平
均回転数または設定回転数と機関の気筒数に基づき次回
の上記脈動周期を演算し、(E)上記平均回転数を、上
記設定回転数信号と比較演算される機関回転数信号とし
て用いることを特徴とする機関の回転数制御装置。 - 【請求項2】 設定回路数に対するパルス/回転数変換
器の出力値の差を監視し、この差が調速安定判定値もし
くは調速安定判定値から外れた場合に切換指令信号を発
生する調速安定判定部と、上記切換指令信号を受けて、
脈動周期演算部の入力値を、上記設定回転数に切り換え
るとともに、上記パルス/回転数変換器の出力値を設定
回転数信号と比較演算される機関回転数信号とする切換
部を有することを特徴とする請求項1記載の機関の回転
数制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6074699A JP2741341B2 (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 機関の回転数制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6074699A JP2741341B2 (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 機関の回転数制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279738A JPH07279738A (ja) | 1995-10-27 |
JP2741341B2 true JP2741341B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=13554743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6074699A Expired - Fee Related JP2741341B2 (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 機関の回転数制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2741341B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP3249411A1 (en) * | 2016-05-27 | 2017-11-29 | Schneider Electric Industries SAS | Method and device for determining the rotational speed of an engine |
-
1994
- 1994-04-13 JP JP6074699A patent/JP2741341B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07279738A (ja) | 1995-10-27 |
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