JP2741048B2 - コイン回収装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔本発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明はコイン回収装置に関し、更に詳しくは例えば
パチンコ店やメダル式遊戯機設置店等において用いられ
るコイン回収装置に関するものである。

（従来における技術） 例えば、パチンコ店において多数のパチンコ玉玉貸機
へ投入された百円硬貨や五百円硬貨の如きコインを１箇
所に回収する場合や、メダル式遊戯機設置店においてコ
インの一種であるメダル（代用硬貨）が投入された遊戯
機から該メダルを回収する場合には、コイン回収装置を
用いることが一般である。

このようなコイン回収装置の従来例を第５図を参照し
て説明する。

同図に示すコイン回収装置50は、箱形状の筺体51と、
該筺体内部に例えば百円硬貨と五百円硬貨とが混在した
異なる価値のコインが混在したコイン群を連続的に搬入
する搬送手段52と、搬送手段52により搬入されるコイン
郡を受入れ例えば直径の相違を利用して百円硬貨と五百
円硬貨とに区分する区分手段53と、この区分手段により
区分された前記各硬貨を夫々収納する百円収納庫54A、
五百円収納庫54Bからなる収納手段55とを具備してい
る。

前記の搬送手段52は、筺体51内の所定の位置に回転可
能に配置されたプーリ56と、このプーリと図示しない玉
貸機の硬貨放出領域に設けたプーリとに張設された搬送
ベルト57と、前記プーリ56の上方に固定配置された駆動
モータ58と、この駆動モータの原動軸と前記プーリの支
持軸との張設された伝達ベルト59と、前記筺体51に設け
たベルト通過口51aの近傍で且つ搬送ベルト57に外周部
を近接させた状態に配置した逆転ならしローラ60と、前
記プーリ56と逆転ならしローラ60とに張設した補助ベル
ト61とを具備している。なお、第５図中、62はガイドロ
ーラである。

しかしながら、上記構成のコイン回収装置50において
は、第５図に示すように、前記区分手段53から両収納庫
54A、54Bへ各硬貨を導く落下ガイド63A、63Bの下端部に
夫々百円センサ64A、五百円センサ64Bを設けた構成であ
るために、百円硬貨、五百円硬貨の計数しか行うことが
できず、この結果、搬送手段52の故障や両収納庫54A、5
4Bの収納状態を判別することができないという問題があ
った。

（本発明が解決しようとする課題） 本発明は、上記従来の実情に鑑み開発されたものであ
り、その目的とするところは、装置各部の動作状態を個
別的に、且つ、明確に把握することができるコイン回収
装置を提供することにある。

〔本発明の構成〕

（前記課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明に係るコイン回収装
置は、同一価値のコインのみが収納される収納庫を異な
る価値のコイン別に筐体内に設け、かつ、前記筐体内の
所定の位置に配置されたプーリと玉貸機の硬貨放出領域
に設けたプーリとの間に張設された搬送ベルトを含む搬
送手段により、異なる価値のコイン群を前記筐体内に搬
入し、各コインを区分手段により価値別に区分して該当
する価値別の収納庫内に収納するコイン回収装置におい
て、前記搬送ベルトの変位状態の有無を検出する回転セ
ンサ、各価値別の収納庫に当該収納庫の底部から所定の
高さの部分とこの部分よりは上方にそれぞれ設けられか
つコインの有無を検出するセンサ、及び前記区分手段か
ら前記各収納庫に導く落下ガイドに設けた検出センサか
らなり、前記搬送手段、区分手段の動作状態及び前記各
収納庫におけるコインの収納状態を検出する検出手段
と、搬送手段のベルトの状態、落下ガイドを通過するコ
インの状態、及び各収納庫のコインの収納状態を点灯し
て表示するランプ、これらランプにそれぞれ対応させた
位置に各状態を文字で記載した表示部群及び前記表示部
群の側方にそれぞれの内容を示す文字を付した文字表示
部を一つのパネル本体にそれぞれ設け、かつ前記筐体の
パネルに取り付けられたモニタパネルと、前記搬送手段
の動作制御を行うとともに、前記検出手段の各センサか
らの検出信号を取込み前記モニタパネルの各ランプの点
灯制御を行う制御手段とを有することを特徴とする。

（作用） 以下に上記構成の装置の作用を説明する。

この装置により異なる価値のコイン群が搬送されてく
ると、区分手段によりコイン群が価値別に区分され、価
値別の収納庫に別々に収納されてゆくことになる。

このような本装置の動作中に、検出手段では、回転セ
ンサが、前記搬送ベルトの変位状態の有無を検出し、各
価値別の収納庫に当該収納庫の底部から所定の高さの部
分とこの部分よりは上方にそれぞれ設けられたセンサが
コインの有無を検出し、かつ、検出センサが前記区分手
段から落下ガイドを介して前記各収納庫に導くコインの
詰まり等を検出している。

これらセンサからの検出結果は制御手段に取り込まれ
る。制御手段は、前記検出結果を基に前記モニタパネル
の各ランプの点灯制御する。これにより、前記モニタパ
ネルの各ランプの点灯状態と前記モニタパネルの各ラン
プにそれぞれ対応させた表示部群の文字とにより、点灯
したランプに対応する手段の状態に変化があったことを
知ることができ、かつ前記表示部群の側方に設けた文字
表示部の文字により当該手段の状態がどのような内容で
あるかを知ることができる。

（本発明の実施例） 以下、添付した図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。なお、第１図、第２図に示すコイン回収装
置１において第５図に示す従来装置50と同一の機能を有
するものには同一の符号を付して示す。

このコイン回収装置１が従来装置50と相違する諸点
は、筺体51の前面パネル51Aに詳細は後述する表示手段1
2を構成するモニターパネル２を取付けたこと、第２図
に示すように前記ガイドローラ62の近傍にこのガイドロ
ーラの回転状態、即ち搬送ベルト57の変位状態の有無を
検出する回転センサ３を配置したこと、前記百円収納庫
54Aの底部から所定の高さとなる位置に百円下部センサ4
Aを配置し該百円下部センサの上方に百円上部センサ4B
を配置したこと、同様に前記五百円収納庫54Bの底部か
ら所定の高さとなる位置に五百円下部センサ5Aを配置し
該五百円下部センサの更に上方に五百円上部センサ5Bを
配置したことである。

前記百円下部センサ4A、五百円下部センサ5Aは、夫々
百円収納庫54A、五百円収納庫54Bに内部収納されるコイ
ンＣが各収納庫の収納量の50％まで収納された時、検出
信号を送出するようになっている。

前記百円上部センサ4B、五百円上部センサ5Bは、上述
した場合と同様に各収納庫54A、54B内のコインＣの収納
量が100％となった時に検出信号を送出するようになっ
ている。

前記回転センサ３、百円センサ64B、五百円センサ64
B、百円下部センサ4A、百円上部センサ4B、五百円下部
センサ5A、五百円上部センサ5Bにより検出手段６を構成
している。また前記の搬送手段52のプーリ56、搬送ベル
ト57、駆動モータ58、伝達ベルト59、逆転ならしローラ
60、補助ベルト61、ガイドローラ62により搬送系を構成
している。

なお、第２図において、符号７は電源部、符合８は制
御ボックスである。

次に、コイン回収装置１の制御系統について第３図を
参照して説明する。

コイン回収装置１は、この装置の動作プログラムを格
納したプログラムメモリ９と、この装置全体の動作制御
を行うCPU10とからなる制御手段11を具備している。

CPU10は、駆動モータ58の回転制御を行うとともに、
前記検出手段６の各センサの検出信号を取込むようにな
っている。

また、CPU10は、詳細は後述する表示手段12を構成す
るランプ群13の点灯制御を行うようになっている。

前記ランプ群13は、電源部７の正常動作時に点灯する
電源ランプ14と、回転センサ３の検出信号に基き搬送ベ
ルト動作時及び停止時に夫々点灯するベルト動作ランプ
15、ベルト停止ランプ16と、百円センサ64A、五百円セ
ンサ64Bの各検出信号に基き夫々点灯するコイン検出ラ
ンプ（百円）17A、コイン詰りランプ（百円）17B、コイ
ン検出ランプ（五百円）18A、コイン詰りランプ（五百
円）18Bと、CPU10の制御の基にこの装置１と図示しない
ホストコンピュータとの間にデータ転送が行われる際に
点灯するデータ転送ランプ19と、前記百円下部センサ4A
の検出信号に基き点灯する50％ランプ（百円）20Aと、
前記百円上部センサ4Bの検出信号に基き点灯する100％
ランプ（百円）20Bと、前記五百円下部センサ5Aの検出
信号に基き点灯する50％ランプ（五百円）21Aと、前記
五百円上部センサ5Bの検出信号に基き点灯する100％ラ
ンプ（五百円）21Bとを具備している。

次に、前記モニタパネル２の詳細を第４図を参照して
説明する。

このモニタパネル２は、四角形状のパネル本体2Aを具
備し、このパネル本体における前記各ランプ14乃至21B
に夫々対応させた位置に、電源、ベルト動作中、ベルト
停止、コイン検出（百円）、コイン詰り（百円）、又、
コイン検出（五百円）、コイン詰り（五百円）、データ
転送、100％（百円）、50％（百円）、100％（五百
円）、50％（五百円）の文字を付した長方形状表示部群
22を設けるとともに、この長方形状表示部群22の右側に
夫々の表示内容を示す文字を付した文字表示部23を設け
ている。

そして、前記ランプ群13とモニタパネル２とにより表
示手段12を構成している。

次に、上記構成の装置１の作用を説明する。

先ず、図示しない電源スイッチが投入されこの装置各
部に通電されると、電源部７に異常が無ければ、電源ラ
ンプ14が点灯し長方形表示部群22の「電源」の部分が明
るくなる。逆に、電源部７に異常が有れば「電源」の部
分は明るくならない。これにより、電源部７の正常、異
常を把握できる。

次に、CPU10の制御の基に駆動モータ58が第２図に示
す矢印方向に回転し、搬送ベルト57が矢印Ｘ方向に変位
して百円硬貨、五百円硬貨が混在した各コインＣを装置
１に搬入すると、逆転ならしローラ60により重なり合う
各コインが一枚づつとなり、区分手段53に送られる。

この時、回転センサ３は、ガイドローラ62の回転状態
を検出し、ガイドローラ62が回転している時、即ち、搬
送ベルト57が正常の時、検出信号をCPU10に送り、逆に
ガイドローラ62が停止、即ち、搬送ベルト57に切断等の
異常がある時には検出信号を送出しない。

CPU10は、回転センサ３の検出信号を取込んだ時にベ
ルト動作ランプ15を点灯し、前記検出信号を取込まない
時にはベルト停止ランプ16を点灯する。

これにより、搬送ベルト57の正常、異常に応じて長方
形表示部群22の「ベルト動作中」または「ベルト停止」
のいずれかが明るくなり、搬送ベルト57の動作状態の把
握が可能となる。

次に、前記区分手段53は、搬送手段52から次々と送ら
れてくるコインＣを百円硬貨と五百円硬貨とに区分し、
百円硬貨は落下ガイド63Aに落下させ、五百円硬貨は落
下ガイド63Bに落下させる。

この時、百円センサ64Aは百円硬貨が通過する度に、
また、五百円センサ64Bは五百円硬貨が通過する度に夫
々断続的な検出信号をCPU10に送出する。又、百円セン
サ64Aは落下ガイド63Aの下端部に百円硬貨が継続的に存
在する場合、即ち、百円硬貨の詰りの状態が発生した場
合に連続的な検出信号をCPU10に送出し、同様に五百円
センサ64Bは落下ガイド63Bに五百円硬貨の詰りが生じた
場合に継続的な検出信号をCPU10に送出する。

CPU10は、百円センサ64A、五百円センサ64Bから夫々
断続的な検出信号を取込んだときにコイン検出ランプ17
A、18Aを夫々点灯し、また、前記各センサ64A、64Bから
夫々継続的な検出信号を取込んだときにコイン詰りラン
プ17A、18Bを夫々点灯する。

従って、これにより、区分手段53の正常動作中、即
ち、詰りが無い状態のときには「コイン検出（百
円）」、「コイン検出（五百円）」の部分が明るくな
り、また、区分手段53に詰りが生じたときには「コイン
詰り（百円）」、「コイン詰り（五百円）」の部分が明
るくなり、区分手段53の動作状態の把握が可能となる。

次に、百円センサ64A、五百円センサ64Bを夫々通過し
た百円硬貨、五百円硬貨は夫々百円収納庫54A、五百円
収納庫54Bに収納されていくが、各収納庫における各硬
貨の収納容量が夫々50％になった段階で百円下部センサ
4A、五百円下部センサ5Aが夫々検出信号をCPU10に送出
する。

CPU10は、各下部センサ4A、5Aからの検出信号を取込
んだとき、夫々50％ランプ20A、21Aを点灯する。同様
に、各硬貨の収納容量が100％となった段階で、百円上
部センサ4B、五百円上部センサ5Bは夫々検出信号をCPU1
0に送出する。この場合には、CPU10は100％ランプ20B、
21Bを夫々点灯する。

このような動作により、長方形表示部郡22の「50％
（百円）」、「50％（五百円）」、更には、「100％
（百円）」、「100％（五百円）」の各部分が各収納庫5
4A、54Bの収納状態に応じて夫々明るくなり、これによ
り、各収納庫における百円硬貨、五百円硬貨の収納状態
の把握が可能となる。

本発明は上述した実施例に限定されるものではなくそ
の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例え
ば、上述した実施例では百円硬貨、五百円硬貨を本装置
に回収する場合について説明したが、本装置はこれに限
らずコインの一種である代用硬貨としてのメダルの回収
を行う場合にも同様に適用可能である。

〔本発明の効果〕

以上詳述した本発明によれば、前記搬送ベルトの変位
状態の有無を検出する回転センサ、各価値別の収納庫に
当該収納庫の底部から所定の高さの部分とこの部分より
上方にそれぞれ設けられかつコインの有無を検出するセ
ンサ、及び前記区分手段から前記各収納庫に導く落下ガ
イドに設けた検出センサからの検出信号を制御手段に取
込み、かつ、前記筐体のパネルに設けた一つの前記モニ
タパネルの各ランプを前記制御手段により点灯制御で
き、しかも、前記モニタパネルの表示部群及び文字表示
部でその内容を知ることができるようにしたので、搬送
手段及び区分手段の動作状態、各価値別の収納庫のコイ
ンの収納状態を一つのモニタパネルの表示状態を確認す
ることによって個別的に且つ明確に把握することができ
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例装置の外観斜視図、第２図は同
装置の概略断面図、第３図は同装置の制御系統を示すブ
ロック図、第４図は同装置におけるモニタパネルを示す
拡大平面図、第５図は従来装置の概略断面図である。 図中の主な符合 １……コイン回収装置 ２……モニタパネル ６……検出手段 11……制御手段 12……表示手段。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 眞福 群馬県桐生市境野町７丁目86番地 株式 会社アイキョー内 (72)発明者 水島 康雄 群馬県桐生市境野町７丁目86番地 株式 会社アイキョー内 (56)参考文献 特開 昭63−292986（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−13290（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭50−84093（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−98684（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】同一価値のコインのみが収納される収納庫
   を異なる価値のコイン別に筐体内に設け、かつ、前記筐
   体内の所定の位置に配置されたプーリと玉貸機の硬質放
   出領域に設けたプーリとの間に張設された搬送ベルトを
   含む搬送手段により、異なる価値のコイン群を前記筐体
   内に搬入し、各コインを区分手段により価値別に区分し
   て該当する価値別の収納庫内に収納するコイン回収装置
   において、 前記搬送ベルトの変位状態の有無を検出する回転セン
   サ、各価値別の収納庫に当該収納庫の底部から所定の高
   さの部分とこの部分よりは上方にそれぞれ設けられかつ
   コインの有無を検出するセンサ、及び前記区分手段から
   前記各収納庫に導く落下ガイドに設けた検出センサから
   なり、前記搬送手段、区分手段の動作状態及び前記各収
   納庫におけるコインの収納状態を検出する検出手段と、 搬送手段のベルトの状態、落下ガイドを通過するコイン
   の状態、及び各収納庫のコインの収納状態を点灯して表
   示するランプ、これらランプにそれぞれ対応させた位置
   に各状態を文字で記載した表示部群及び前記表示部群の
   側方にそれぞれの内容を示す文字を付した文字表示部を
   一つのパネル本体にそれぞれ設け、かつ前記筐体のパネ
   ルに取り付けられたモニタパネルと、 前記搬送手段の動作制御を行うとともに、前記検出手段
   の各センサからの検出信号を取込み前記モニタパネルの
   各ランプの点灯制御を行う制御手段と を有することを特徴とするコイン回収装置。