JP2740998B2 - 帯電ロールの製造方法 - Google Patents

帯電ロールの製造方法

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JP2740998B2 JP4354597A JP35459792A JP2740998B2 JP 2740998 B2 JP2740998 B2 JP 2740998B2 JP 4354597 A JP4354597 A JP 4354597A JP 35459792 A JP35459792 A JP 35459792A JP 2740998 B2 JP2740998 B2 JP 2740998B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、電子写真方式を利用した複写
機、プリンター等において使用される帯電ロールの製造
方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】電子写真では、感光体(感光ドラム)表面
を所定の電位に均一に帯電処理する工程があり、従来
は、コロナ放電器を使用して帯電させる方式が殆どであ
った。しかしながら、この方式は、(1) 高電圧の印加が
必要である、(2) 帯電効率が低い、(3) 高濃度のオゾン
が発生する、(4) ワイヤー汚れによる帯電ムラが生じる
等の問題点を有することから、近年では、接触帯電方
式、特に導電性ロールを用いたロール帯電方式が利用さ
れ初めている。
【0003】すなわち、ロール帯電方式では、帯電ロー
ルがバネ等で感光体に圧接せしめられ、感光体の駆動に
従って、帯電ロールが連れ回り状態で回転するように構
成される。そして、帯電ロールの軸体に所定の電圧を印
加することにより、感光体表面に電荷を直接に注入し
て、感光体表面を所定の電位に帯電するのである。ま
た、その際、印加電圧が直流成分のみでは、帯電ロール
と感光体との間で微視的な接触ムラが生じ、斑点状の帯
電ムラを発生することから、直流成分に交流成分を重畳
した電圧を印加することが行なわれている。そして、そ
の交流電界の周波数は、プロセススピードに合わせて決
定され、プロセススピードが遅い場合は低い周波数で、
プロセススピードが増すに従って周波数も高く設定され
ている。
【0004】ところで、そこで使用される帯電ロール
は、一般的に、図3に示す如き構成を有しており、軸体
(芯金)2の外周上に低硬度導電性ゴム組成物からなる
導電性弾性体層4が設けられている。そして、更に、該
導電性弾性体層4の外周上には、軟化剤移行防止層6、
抵抗調整層8及び保護層10が、順次、コーティング層
として積層されているのである。
【0005】而して、この帯電ロールを感光体に圧接し
た状態で電圧を印加すると、感光体が薄い金属パイプを
基材として構成されていることから、交流成分の作用で
感光体と帯電ロールの間に周波数に相関して力が働い
て、感光体が振動し、騒音を発生する問題があった。そ
して、このような騒音を防止するために、従来にあって
は、感光体側において内面に制振塗料を塗布したり、内
部に制振材を詰めたりする等の制振対策を講じなければ
ならず、或いはハウジングから音の漏れが少なくなるよ
うな遮音対策が必要となっていた。
【0006】また、かかる帯電ロールは、両端部の軸体
2,2がバネ圧等で押さえられて、感光体に圧接せしめ
られることから、ニップ幅がロール両端部で広くなる一
方、ロール中央部で狭くなり、全体として鼓形状の接触
をして、ロール中央部で感光体との間に隙間ができ易く
なる問題があり、そのために、感光体の帯電が不均一に
なり易いという問題も有していた。
【0007】これに対して、近年、軸体の外周上に導電
性発泡体からなる発泡体層を設け、更にその外周上に抵
抗調整層及び保護層をコーティングした構造の帯電ロー
ルが提案されており、導電性発泡体にてロールの硬度を
低くすることにより、騒音低減効果を得ることが検討さ
れている。
【0008】しかしながら、このような帯電ロールによ
って充分な騒音低減効果を得ようとすると、ロールの硬
度が充分に低くなるように、導電性発泡体の発泡倍率を
上げなければならないことから、発泡体にセル欠陥が生
じ易くなり、更にそのように発泡体を低硬度にする場合
には、コーティング層の収縮により、ロール表面にシワ
が生じ易くなって、平滑なロール表面を得るのが難しく
なる。そして、ロールの平滑性が悪い場合には、使用中
に画像不具合を生じる問題があるのである。
【0009】また、発泡体層は寸法のバラツキが大きく
なるため、かかる帯電ロールでは、ロール外径を均一に
して、帯電ロールに要求される外径精度の範囲内に入れ
るために、コーティングに先立って外周面を研磨する必
要があった。そして、円筒状に成形した発泡体に軸体を
挿入する場合には、一本のロールの中で内径のバラツキ
が大きいため(表面の平面性が悪いため)、内周面にも
研磨工程が必要となる不具合があった。
【0010】
【解決課題】本発明は、このような事情を背景として為
されたものであって、その解決課題とするところは、帯
電ロールに要求される電気的性質を満足し、平滑な表面
を維持し、感光体に圧接せしめられた時の交流成分によ
る振動騒音が低減され、且つ安定したニップを形成する
帯電ロールの製造方法を提供することにある。
【0011】ところで、帯電ロールに交流電界を印加し
た時に発生する騒音は、感光体と帯電ロールが交流電界
の周波数に応じて引き合いと反発とを繰り返し、感光体
の基材であるアルミパイプが振動することによって発生
する。そのため、騒音防止には、感光体の振動を防止す
るように帯電ロールの硬度を低下することが効果が大き
く、従来から帯電ロール基層をスポンジ化する方策が検
討されているが、前述の如く、騒音低減と帯電ロールの
要求特性を両立するのは困難である。
【0012】そこで、本発明者らは、ロール硬度を下げ
つつ、平滑なロール表面性を得るために、種々検討し、
騒音低減(=振動防止)に低硬度の発泡体が効果を有す
るのは、交流電界印加時に帯電ロール側が変形して、感
光体の振動を押さえるためであると考え、帯電ロールの
構成の何れかの部分に低硬度の発泡体層があれば、騒音
低減に効果があるのではないかと発想し、具体的な検討
を行なった。即ち、発泡体層の外周上に導電性弾性体層
を設けたロールを作成して、調査したところ、導電性弾
性体層の厚みを薄くすれば、発泡体と同様に、騒音低減
に効果があることを見い出した。
【0013】
【解決手段】そして、本発明は、そのような知見に基づ
いて完成されたものであり、その要旨とするところは、
円筒状の成形金型を用い、その中心に軸体を配置すると
共に、導電性弾性体からなる薄肉チューブを同心的に配
置せしめ、更にそれら軸体と薄肉チューブとの間に導電
性発泡体材料又は部分的に導電化処理される発泡体材料
を供給乃至は介在せしめて、発泡操作を行なうことによ
り、かかる軸体の外周上に、導電性発泡体又は部分的に
導電化処理される発泡体からなる発泡体層と、薄肉の導
電性弾性体層一体的に設けた後、更に、該導電性弾
性体層の外周上に、抵抗調整層及び保護層をコーティン
により形成することを特徴とする帯電ロールの製造方
にある。
【0014】そして、本発明において有利には、前記導
電性弾性体層が、導電性ゴム組成物又は導電性熱可塑性
エラストマーを用いて、100μm〜1200μmの厚
みで形成されることとなる。
【0015】
【作用・効果】要するに、本発明に従う帯電ロールの製
造方法にあっては、円筒状の成形金型内に同心的に配置
せしめた軸体と導電性弾性体からなる薄肉チューブとの
間に、所定の発泡体材料を供給乃至は介在せしめて、発
泡操作を行なうことにより、発泡体層の外周上に、発泡
体でない、ソリッドの導電性弾性体層が一体的に設けら
れる。この構成により、発泡体のセル欠陥が導電性弾性
体層にて被覆され、ロール表面への影響が低減され得
て、事実上ソリッドゴム表面と同様に平滑にすることが
できる。また、コーティング層(抵抗調整層及び保護
層)は導電性弾性体層の外周上に設けられるため、ソリ
ッドゴム表面にコーティングするのと同様に取り扱うこ
とができ、発泡体層上に直接コーティングする場合に比
して、コーティング層の乾燥、熱処理によるシワが生じ
難くなる。従って、帯電ロールの表面性状が大幅に改善
され、平滑化されることとなり、トナーの堆積等を良好
に防止して、画質の信頼性を効果的に高めることができ
る。また、ソリッドの導電性弾性体層は寸法精度が高い
ため、ロールの外径精度を出すための研磨が不要となる
利点もある。
【0016】そして、かかる帯電ロールでは、導電性弾
性体層を充分に薄くして、ロールの基層の大部分を発泡
体が占めるようにすることにより、硬度を充分に下げる
ことができるため、低硬度発泡体と同様の有効な騒音低
減効果が得られる。それ故に、複写機、プリンター等の
感光体側や本体側に騒音防止対策乃至は遮音対策を講じ
る必要がない。
【0017】さらに、かかる帯電ロールは、感光体に圧
接せしめられた時に、発泡体の圧縮時体積収縮性の効果
で、ロール全体としては低硬度発泡体と同様の均一な接
触を得ることができ、安定したニップを形成する。それ
故に、感光体の帯電が均一化され、トナーの堆積も防止
され、画質の信頼性が高くなる。
【0018】そして、かかる帯電ロールにおいて、導電
性弾性体層を、導電性ゴム組成物又は導電性熱可塑性エ
ラストマーを用いて、100μm〜1200μmの厚み
で形成することにより、上記の効果を何れも有利に得る
ことができるのである。
【0019】
【具体的構成】ところで、図1には、本発明に従う構造
の帯電ロールの一例が示されている。この帯電ロール
は、軸体(芯金)12の外周上に、導電性発泡体からな
る発泡体層14が設けられ、またその外周上に導電性弾
性体層16が設けられて、基層が形成されている。そし
て、該基層の外周上に、抵抗調整層18、続いて保護層
20がコーティングされている。
【0020】そして、前記発泡体層14を形成する発泡
体材料としては、ヘタリ等を防止して、帯電ロール要求
特性を満たせば、その材質は特に限定されず、公知の各
種発泡材料を使用することができるが、通常は、ウレタ
ン発泡体、ヒドリンゴム発泡体等のゴム発泡体中に金属
粉末、カーボンブラック、カーボン繊維等の導電性粉末
や導電性繊維を混入した導電性の発泡材料が用いられ
る。
【0021】また、かかる発泡体材料は、絶縁性であっ
ても、その一部分に導電化処理を施して、軸体12と導
電性弾性体層16との導通が取れるようにすれば、問題
なく使用でき、図2には、絶縁性の発泡体にて発泡体層
22を形成し、その両端部24,24に導電化処理を施
してなる帯電ロールの一例が示されている。そして、導
電化処理は、例えば、カーボンブラック、カーボン繊維
等の導電性粉末や導電性繊維を水に分散した液を発泡体
層22に滲み込ませた後、乾燥することによって行ない
得る。
【0022】さらに、発泡体は、硬度(HS )を下げれ
ば下げる程、騒音低減に効果があることから、有効な騒
音防止効果を得るために、発泡倍率等を調整することに
よって、硬度を35°以下とするのが望ましい。
【0023】また、前記導電性弾性体層16を形成する
材料としては、各種ゴム組成物や熱可塑性エラストマー
中に金属粉末、カーボンブラック、カーボン繊維等の導
電性粉末や導電性繊維を混入した導電性ゴム組成物乃至
は導電性熱可塑性エラストマーが最適である。なお、硬
質樹脂でも容易に弾性変形可能な程度に薄肉化できれば
使用可能であるが、薄肉にしても硬質樹脂ではロール硬
度が高くなるため、帯電ロールと感光体の充分な接触幅
を得るのは困難となる恐れがある。また、硬質樹脂で
は、実質的に50μm程度に薄肉化する必要があり、成
形が困難であると共に、折れ等が生じ易く、取扱いが難
しい。
【0024】そして、かかる導電性弾性体層16の厚み
は、100μm〜1200μmとすることが望ましい。
何故なら、導電性弾性体層16の厚みが100μmより
薄くなると、前記発泡体層14,22のセル欠陥を充分
に覆い隠すことができずに、セル欠陥部において該導電
性弾性体層16に凹み等が現れ易くなり、ロール表面性
が損なわれるからである。一方、導電性弾性体層16の
厚みが1200μmを越えると、騒音低減効果が少なく
なるからである。
【0025】 なお、それら発泡体層14,22と導電
性弾性体層16とを軸体12の回りに一体的に形成せし
めるには、円筒状の成形金型を用いて、その中心に軸体
12を配置すると共に、導電性弾性体層16を与えるこ
ととなる導電性弾性体の薄肉チューブを同心的に配置し
て、発泡体層14,22を与える成形材料をそれらの間
に圧入し、発泡操作を行なえば良い。
【0026】また、それら発泡体層14,22と導電性
弾性体層16との間、及び発泡体層14,22と軸体1
2との間は、接着なしでも、発泡体の圧力のみで充分な
耐久性が得られるが、必要に応じて接着しても良く、そ
れによって本発明の効果に悪影響を及ぼすことはない。
【0027】さらに、導電性弾性体層16の外周上に前
記抵抗調整層18をコーティングするに際して、該導電
性弾性体層16が該抵抗調整層18を与えるコーティン
グ液の溶剤により膨潤する恐れがある場合には、該導電
性弾性体層16上に、溶剤にて膨潤しない導電性樹脂層
をコーティングした後、抵抗調整層18をコーティング
することが望ましい。そして、該導電性樹脂層は、例え
ば、N−メトキシメチル化ナイロン等のナイロン系ポリ
マーを主成分とする材料等にて、数μm程度の厚みで形
成すれば良い。
【0028】そして、前記抵抗調整層18は、エピクロ
ルヒドリン系ゴム等が好適に用いられて、ディッピング
手法等の公知のコーティング手法により、通常、50〜
500μm程度、好ましくは80〜160μm程度の厚
みで形成される。更に、この抵抗調整層18の表面に
は、感光体との固着を防止するために、N−メトキシメ
チル化ナイロン等のナイロン系ポリマーを主成分とする
材料等からなる保護層20が、数μm程度の厚みでコー
ティングされ、目的とする帯電ロールが作製される。
【0029】
【実施例】以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には
上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、
修正、改良等を加え得るものであることが、理解される
べきである。
【0030】先ず、帯電ロールの形成材料として、下記
に示す各種の材料を用意した。 (1)ウレタン発泡体 ポリエーテルポリオール〔三洋化成(株)製 「FA7030」〕 ・・・100重量部 H2 O ・・・ 1重量部 脂肪酸スルフォネート水溶液〔住友バイエル ウレタン(株)製「additive SV 」〕 ・・・ 1重量部 シリコーン系整泡剤〔トーレシリコーン(株)製 「SRX274C」〕 ・・・ 2重量部 トリエタノールアミン ・・・1.5重量部 N,N'−ジメチルベンジルアミン(触媒) 〔花王(株)製「カオライザー No.20」〕 ・・・ 2重量部 トリエチレンジアミン(触媒)〔三井エア プロダクツ(株)製「Dabco33 LV」〕 ・・・ 1重量部 を混合して得たポリオール混合物と、イソシアネート
(住友バイエルウレタン株式会社製「スミジュールT−
80」)とを、注型直前に、5.3:1.0の比率で混
合した。
【0031】 (2)導電性ヒドリンゴム発泡体 エピクロルヒドリンゴム〔ダイソー(株)製 「エピクロマーC」〕 ・・・100重量部 カーボン〔東海カーボン(株)製「シーストSO」〕 ・・・ 40重量部 軽質炭酸カルシウム ・・・ 20重量部 加工助剤 ・・・ 3重量部 老化防止剤 ・・・ 3重量部 エチレンチオウレア ・・・1.5重量部 N,N'-シ゛ニトロソ・ヘ゜ンタメチレン ・テトラミン (発泡剤) 〔三協化成(株)製「セルマイクA」〕 ・・・ 5重量部 尿素及びその誘導体(発泡助剤)〔三協化成(株) 製「セルトンN」〕 ・・・ 5重量部 を通常の密閉型混合機にて混練りした後、二本ロールに
て加硫剤、発泡剤を混合した。
【0032】 (3)導電性ゴム(ソリッド) ポリノルボーネンゴム ・・・ 80重量部 エチレンプロピレンゴム ・・・ 20重量部 ケッチェンブラック ・・・ 40重量部 ナフテン系オイル ・・・350重量部 を通常の密閉型混合機にて混練りした後、二本ロールに
て加硫剤、加硫促進剤を混合した。
【0033】 (4)導電性EPDMゴム エチレンプロピレンゴム ・・・100重量部 ケッチェンブラック ・・・ 40重量部 ナフテン系オイル ・・・ 20重量部 を通常の密閉型混合機にて混練りした後、二本ロールに
て加硫剤、加硫促進剤を混合した。 (5)導電性ポリエステルエラストマー 東レ・デュポン(株)製「ハイトレル4047×08」を使
用。 (6)導電性ポリアミドエラストマー 東レ(株)製「ペバックス」を使用。 (7)導電性N−メトキシメチル化ナイロン N−メトキシメチル化ナイロン:100重量部をメタノ
ールと水の混合溶液に溶解した後、ケッチェンブラッ
ク:15重量部を加え、ビーズ型分散機にて分散した。
【0034】 (8)抵抗調整層形成材料 エピクロルヒドリンゴム〔ダイソー(株)製 「エピクロマーC」〕 ・・・100重量部 ハードクレー ・・・ 40重量部 鉛丹 ・・・ 5重量部 加工助剤 ・・・ 1重量部 エチレンチオウレア ・・・1.5重量部 を二本ロールで混練した後、メチルエチルケトンとトル
エンの混合溶液に溶解した。 (9)保護層形成材料 N−メトキシメチル化ナイロン:100重量部をメタノ
ールと水の混合溶液に溶解した後、ケッチェンブラッ
ク:5重量部を加え、ビーズ型分散機にて分散した。
【0035】実施例 1〜4及び比較例 1 先ず、所定の金型を用い、前記導電性EPDMゴムに
て、外径12mmφで肉厚が下記表1に示す値に設定され
たチューブを作成した後、該チューブ表面上の金型の分
割跡を研磨にて除去し、表面を平滑化した。次に、円筒
状金型に、直径6mmφの軸体(芯金)と該チューブとを
同心的にセットし、それら軸体とチューブの間に前記ウ
レタン発泡体を流し込んだ後、直ちに密閉し、発泡、熱
処理を行なって、軸体の外周上に発泡体層及び導電性弾
性体層を設けた。
【0036】そして、該導電性弾性体層の外周上に、デ
ィッピング手法によって、前記抵抗調整層形成材料を厚
さ80μmでコーティングし、乾燥、熱処理した後、更
にディッピング手法により、前記保護層形成材料を厚さ
5μmでコーティングし、乾燥、熱処理した。しかる
後、カーボンブラックを水に分散した液を発泡体層の両
端部に滲み込ませて、乾燥することによって、導電化処
理を行ない、軸体と導電性弾性体層を導通させ、図2の
如き目的とする帯電ロールを得た。
【0037】かくして得られた帯電ロールについて、電
流値、ロール硬度、騒音レベル、表面粗度を測定すると
共に、ロール外観を評価し、更に帯電ロールを実機に取
り付けて、実機画出し性能を評価して、それらの結果を
下記表1に併せて示した。
【0038】なお、各測定の測定条件は以下の通りであ
る。 (電流値)23℃×53%RHの環境下において、帯電
ロールを、両端部の軸体にそれぞれ500gf重の荷重
を掛けて、17rpmで回転する平滑金属ロール(30
mmφ)に圧接させ、帯電ロールの軸体に500Vp-p
(300Hz)−200VDCの電圧を印加して、測定し
た。 (ロール硬度)アスカーC硬度計を用いて、荷重1kg重
を掛けて測定した。 (騒音レベル)図4に示す如き構成の測定装置を用い
て、帯電ロールの軸体に2000Vp-p(500Hz)−
550VDCの電圧を印加して、測定した。 (表面粗度)東京精密社製の表面粗さ計「サーフコム」
を用いて測定した。 (実機画出し性能)ヒューレットパッカード社製のレー
ザービームプリンター「レーザージェットIII SI」を用
いて、10℃×15%RHの環境下において、5000
枚耐久を以下のように評価した。 ○ 異常なし △ 軽微な画像ムラ発生 × 画像ムラ発生
【0039】
【表1】
【0040】かかる表1の結果より明らかなように、実
施例1〜4の帯電ロールは騒音が小さいと共に、優れた
実機画出し性能を有している。しかし、導電性弾性体層
の厚みが1400μmとされた比較例1の帯電ロールで
は、ロール硬度が高くなり、騒音が大きくなった。
【0041】実施例 5,6及び比較例 2 先ず、押出機を用い、前記導電性ポリエステルエラスト
マーにて、外径12mmφで肉厚が下記表2に示す値に設
定されたチューブを作成した。その後は、実施例1と同
様にして、軸体の外周上に発泡体層及び導電性弾性体層
を設け、更に抵抗調整層及び保護層を形成した。そし
て、実施例1と同様の導電化処理によって軸体と導電性
弾性体層を導通させ、図2の如き目的とする帯電ロール
を得た。
【0042】かくして得られた帯電ロールについて、実
施例1と同様の測定・評価を行ない、それらの結果を下
記表2に併せて示した。その結果より明らかなように、
実施例5,6の帯電ロールは騒音が小さいと共に、優れ
た実機画出し性能を有している。しかし、導電性弾性体
層の厚みが80μmとされた比較例2の帯電ロールで
は、発泡体層のセル欠陥による凹みを良好に覆い隠すこ
とができず、ロール外観が悪くなり、ロールの表面粗度
が大きくなって、実機画出し性能が劣る。
【0043】
【表2】
【0044】実施例 7,8 先ず、押出機を用い、前記導電性ヒドリンゴムにて、発
泡体層を与える未発泡チューブを作成した。また、同じ
く押出により、前記導電性ポリエステルエラストマー及
び前記導電性ポリアミドエラストマーにて、導電性弾性
体層を与える、外径12mmφで肉厚が上記表2に示す値
に設定された、チューブを作成した。次いで、円筒状金
型に直径6mmφの軸体(芯金)と共に、該未発泡導電性
ヒドリンゴムチューブと導電性エラストマーチューブと
を同心的にセットし、オーブンにて加熱して、発泡、加
硫を行ない、軸体の外周上に発泡体層及び導電性弾性体
層を設けた。そして、該導電性弾性体層の外周上に、実
施例1と同様にして、ディッピング手法によって、抵抗
調整層及び保護層を形成し、図1の如き目的とする帯電
ロールを得た。
【0045】かくして得られた帯電ロールについて、実
施例1と同様の測定・評価を行ない、それらの結果を上
記表2に併せて示した。その結果、かかる帯電ロールは
騒音が小さいと共に、優れた実機画出し性能を有してい
ることが明らかになった。
【0046】比較例 3〜5 先ず、押出機を用い、前記導電性ヒドリンゴムにて、未
発泡チューブを作成した。そして、円筒状金型に、該チ
ューブと直径6mmφの軸体(芯金)とを同心的にセット
し、オーブンにて加熱し、発泡、加硫を行なって、軸体
の外周上に発泡体層を3mmの厚さで設けた。但し、比較
例3〜5でそれぞれ発泡倍率を変更した。次に、該発泡
体層が抵抗調整層の溶剤で膨潤するのを防止するため、
ディッピング手法にて、前記導電性N−メトキシメチル
化ナイロンを厚さ10μmでコーティングし、乾燥、熱
処理した。そして、更に、実施例1と同様にして、ディ
ッピング手法により抵抗調整層及び保護層を形成し、目
的とする帯電ロールを得た。
【0047】かくして得られた帯電ロールについて、実
施例1と同様の測定・評価を行ない、それらの結果を下
記表3に示した。その結果より明らかなように、発泡倍
率を高くして、硬度を低くすれば(比較例3,4)、騒
音を良好に低減できる反面、コーティング層に収縮ジワ
ができて、ロール外観が悪くなり、ロールの表面粗度が
大きくなって、実機画出し性能が低下する。一方、発泡
倍率を低くして、コーティング層の収縮ジワを防止する
と(比較例5)、ロール硬度が高くなり、騒音が大きく
なる。
【0048】
【表3】
【0049】比較例 6 金型に直径6mmφの軸体(芯金)と前記導電性ゴム(ソ
リッド)とをセットし、プレスにて加熱して、軸体の外
周上に導電性ゴム層を3mmの厚さで設けた。次に、研磨
にて該導電性ゴム層の表面を平滑にした後、ディッピン
グ手法にて、前記導電性N−メトキシメチル化ナイロン
を厚さ10μmでコーティングし、乾燥、熱処理した。
そして、更に、実施例1と同様にして、ディッピング手
法により抵抗調整層及び保護層を形成し、目的とする帯
電ロールを得た。
【0050】かくして得られた帯電ロールについて、実
施例1と同様の測定・評価を行ない、それらの結果を上
記表3に示した。その結果より明らかなように、かかる
帯電ロールは、ロール硬度が61と高く、騒音が大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う帯電ロールの一例を示す断面説明
図である。
【図2】本発明に従う帯電ロールの異なる例を示す断面
説明図である。
【図3】従来の帯電ロールの一例を示す断面説明図であ
る。
【図4】実施例で騒音レベルの測定に用いた装置の構成
を示す説明図である。
【符号の説明】
12 軸体 14 発泡体層 16 導電性弾性体層 18 抵抗調整層 20 保護層 22 発泡体層 24 端部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の成形金型を用い、その中心に軸
    体を配置すると共に、導電性弾性体からなる薄肉チュー
    ブを同心的に配置せしめ、更にそれら軸体と薄肉チュー
    ブとの間に導電性発泡体材料又は部分的に導電化処理さ
    れる発泡体材料を供給乃至は介在せしめて、発泡操作を
    行なうことにより、かかる軸体の外周上に、導電性発泡
    体又は部分的に導電化処理される発泡体からなる発泡体
    層と、薄肉の導電性弾性体層一体的に設けた後、更
    に、該導電性弾性体層の外周上に、抵抗調整層及び保護
    層をコーティングにより形成することを特徴とする帯電
    ロールの製造方法
  2. 【請求項2】 前記導電性弾性体層が、導電性ゴム組成
    物又は導電性熱可塑性エラストマーを用いて、100μ
    m〜1200μmの厚みで形成されることを特徴とする
    請求項1記載の帯電ロールの製造方法
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