JP2740694B2 - 電動送風機 - Google Patents

電動送風機

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JP2740694B2
JP2740694B2 JP3075702A JP7570291A JP2740694B2 JP 2740694 B2 JP2740694 B2 JP 2740694B2 JP 3075702 A JP3075702 A JP 3075702A JP 7570291 A JP7570291 A JP 7570291A JP 2740694 B2 JP2740694 B2 JP 2740694B2
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達也 池上
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Tec Corp
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Toshiba TEC Corp
Tec Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電気掃除機の吸
込み空気流を形成するため等に使用される電動送風機に
係り、特に、電動部と遠心ファンとの間に、このファン
から吐出された風をディフューザ作用により静圧化させ
る整流板を配設した電動送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の電動送風機を示している。
この図中1は一端が開口された円筒部1aを有したケー
ス本体で、この本体1には、一端開口と反対側に位置し
て排気孔2が設けられているとともに、図示しない固定
子と回転子3とが内蔵されている。ケース本体1には、
その開口の縁から外側に向けてはり出る環状平面部4
と、この平面部4の外周から折れ曲がる筒部5と、この
筒部5から外側に向けて折れ曲がる突縁6とが形成され
ている。ケース本体1の環状平面部4には、ケース本体
1の一端開口部に位置するケース端面板7がねじ止めさ
れており、この端面板7の中央部に軸受け8が取付けら
れている。ケース端面板7および軸受け8には回転子軸
8aが貫通されており、この軸8aには遠心ファン9が
取付けられている。遠心ファン9とケース本体1との間
に前記一端開口を覆う整流板10が配設されているとと
もに、これら遠心ファン9と整流板10とを覆ってファ
ンカバー11がケース本体1に取付けられている。
【0003】ファンカバー11はその周壁11aを前記
筒部5および整流板10の周面に夫々嵌合して取付けら
れ、この周壁11aの折曲げられた外向き開口縁11b
を前記突縁6上に重ねてファンカバー11の嵌め込み深
さが規制されている。位置を出すためにいる。図6およ
び図7に示すように前記整流板10は、その周部に風入
口12を等間隔ごとに設けるとともに、これら入口12
に向けて次第に環状平面部4に近付いて傾斜する風導入
斜壁13を設け、かつ、本体ケース1側の面に複数の円
弧状整流羽根14を設けて形成されている。整流羽根1
4相互間にはディフューザ通路15が夫々形成され、こ
れら通路14における整流板10の周部側には前記風入
口12が位置されている。図6および図7において示す
矢印はファンカバー11の内周面に沿って動く風の流れ
方向を示している。
【0004】この電動送風機は、回転子3とともに遠心
ファン9が回転されることにより、図5において矢印で
示すような送風を行う。その際に、遠心ファン9から吐
出された風は、整流板10の周部上面において風導入斜
壁13に導かれて風入口12を通ってディフューザ通路
15に至り、この通路15を経由してケース本体1内に
導かれる。したがって、風はディフューザ通路15によ
りディフューザ作用を受けて静圧化された後に、ケース
本体1内に導入される。ケース本体1内を通り抜ける風
は固定子および回転子3等を冷却する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電動送
風機は、ディフューザ通路15が整流板10の一面のみ
に形成された構成であるから、この通路15の長さが短
い。したがって、ディフューザ作用を受ける期間が短く
風を静圧化する能力が小さいという問題があり、送風効
率の低下を招いていた。この点を解決するものとして、
整流板を多段に設けたものも従来知られているが、その
ような構成では電動送風機が大形となり、しかも、構造
が複雑となってコストが高くなるという問題がある。ま
た、組立てにおいて、自動組立て機械により取付けられ
るファンカバー11は、まず、整流板10に嵌合された
後にケース本体1の筒部5に嵌合して取付けられるが、
整流板10は合成樹脂で成形され、その寸法を厳密に精
度良く得ることは困難であるため、その寸法のばらつき
により外径寸法が大きくなった場合や整流板10の取付
け位置の誤差により、ファンカバー11の外向き開口縁
11bが、整流板10の周部に当たって嵌合不良を生じ
易く、それに基づき整流板10またはファンカバー11
の変形・破損を招くなどの恐れが高いという問題があ
る。本発明の目的は、整流板を多段に設けることなく遠
心ファンから吐出された風を静圧化する能力を向上でき
るとともに、整流板の寸法のばらつき等がファンカバー
の嵌合不良の原因とならないようにし、しかも、こられ
の実現にあたって電動部のケース本体を大小2種類のフ
ァンカバーの取付けに共通して使用できる電動送風機を
得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一端が開口さ
れた円筒部を有し、この円筒部内に固定子および回転子
を収納するとともに、前記開口と反対側に排気孔が設け
られたケース本体と、前記円筒部の一端開口部に位置し
て前記ケース本体に取付けられたケース端面板と、この
ケース端面板に設けた軸受け取付け部を貫通した回転子
軸に取付けられた遠心ファンと、前記ケース本体の前記
開口を覆って設けられ前記遠心ファンから吐出された風
を前記ケース本体内に導く合成樹脂製の整流板と、この
整流板および前記遠心ファンを覆って前記ケース本体に
取付けられたファンカバーとを具備した電動送風機に実
施されるもので、前記課題を解決するために、請求項1
の発明は、前記ケース本体には、前記開口の縁から外側
に向けてはり出す環状平面部と、この平面部の外周から
前記排気孔側に折れ曲がるとともに小径なファンカバー
が嵌合可能な筒部と、この筒部から外側に向けて折れ曲
がるとともに前記筒部に嵌合可能な前記小径なファンカ
バーの嵌め込み深さを位置決め可能な突縁とを形成し、
前記整流板を、前記遠心ファンよりも大径なベースプレ
ート部と、このベースプレート部の周部における前記遠
心ファン側の面にこの遠心ファンを囲んで設けられ、前
記遠心ファンと対向する風入口および前記ベースプレー
ト部の周縁上に位置する風出口を有した第1ディフュー
ザ通路を相互間に形成する複数の第1整流羽根と、前記
ベースプレート部の前記ケース本体側の面に設けられ、
前記ベースプレート部の周縁上に位置する風入口を有し
た第2ディフューザ通路を相互間に形成する複数の第2
整流羽根とを有して形成し、前記整流板の周部を前記環
状平面部との間に挟持する押え部を有して前記整流板お
よび前記筒部に嵌合可能な小径なファンカバーよりも大
径に形成された大径なファンカバーを、このカバーの周
壁内面を前記突縁に嵌合させて前記ケース本体に取付
け、前記突縁に嵌合された大径なファンカバーの周壁内
面と前記整流板の外周縁との間に、前記整流板を囲んで
前記第1ディフューザ通路の風出口と第2ディフューザ
通路の風入口とを連通する環状空隙を形成したものであ
る。又、本発明においては請求項2のように前記大径な
ファンカバーの周壁の開口 縁部に、前記周壁の内側に突
出して前記突縁にその裏側から掛合する変形部を設ける
とよい。
【0007】
【作用】本発明の電動送風機によれば、遠心ファンから
吐出された風は、まず、このファンの周囲に位置された
整流板の第1ディフューザ通路を通って、この通路の風
出口より整流板の外周縁とファンカバーの周壁内面との
間の環状空隙に流出する。空隙内の風は、整流板の第2
ディフューザ通路内にその風入口を通って流入した後
に、この第2ディフューザ通路からケース本体内にその
一端開口を通って流入する。ケース本体内に入った風
は、この本体内を流通してから排気孔より流出する。以
上の風の流れを伴う送風において、第1ディフューザ通
路、環状空隙、および第2ディフューザ通路の夫々によ
り、遠心ファンから吐出されてケース本体に導かれる風
を、ディフューザ作用により静圧化できるとともに、そ
の経路を整流板を大径化できることとあいまって遠心フ
ァンの周囲に位置する第1ディフューザ通路および環状
空隙により長く確保できる。また、ファンカバーと整流
板との間に前述の環状空隙を形成したから、この空隙で
整流板の寸法のばらつきや整流板の取付け位置の誤差を
吸収し、ファンカバーの嵌合作業に際して、このカバー
の開口縁が整流板の周部に当たる恐れをなくすことがで
きる。前述の嵌合作業において、ファンカバーの押え部
は整流板の第1整流羽根に当接して、整流板の周部を押
え部とケース本体の環状平面部との間に挟持するもので
あり、それにより、整流板がストッパとなってファンカ
バーの嵌込み方向の位置が決められる。また、この電動
送風機が備えるケース本体は、その突縁に嵌合される大
径なファンカバーよりも小径な例えば従来のファンカバ
ーを嵌合可能な筒部を有しているとともに、この小径な
ファンカバーの前記筒部への嵌め込み深さを前記突縁で
規制して位置決めするものである。それにより、大径な
ファンカバーと小径なファンカバーとの取付けに前記ケ
ース本体を共通して使用でき、コストを低減できる。
た、請求項2の発明においては、ケース本体の突縁に嵌
合する大径なファンカバーの周壁に設けた変形部が、突
縁にその裏側から掛合するので、その引っ掛りによりフ
ァンカバーが不用意に外れることを防止できる。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図4を参照して本発明の一実施
例を説明する。図1において符号21は金属製の電動機
ケースで、これはケース本体22と、ケース端面板23
とから形成されている。
【0009】ケース本体22は、底24a付きの円筒部
24の前記底24aと反対側を開口し、この開口の周縁
部に取付け部25を一体に設けて形成されている。取付
け部25は、環状平面部26と、筒部27と、突縁28
とで形成されている。環状平面部26はケース本体22
の開口の縁から一体にこの本体22の外側方に向けては
り出して形成され、筒部27は環状平面部26の外周か
ら後述の排気孔側、つまり底24a側に向けて折れ曲が
ってケース本体22と平行に形成され、かつ、突縁28
は筒部27の先端から外側方に向けて直角に折れ曲がっ
て形成されている。円筒部24の底板24a側には排気
孔29が設けられているとともに、底板24aにも図示
しないが排気孔が設けられている。底板24aの中央部
には軸受け30を収納した軸受け取付け部31が形成さ
れている。
【0010】ケース端面板23は、ケース本体22の一
端開口を径方向に横断するように、例えば平面形状が前
記径方向に延びる略帯板状をなし、その中央部に軸受け
32を収納した軸受け取付け部33を一体に設けて形成
されている。このケース端面板23の両端部は環状平面
部26に固定されている。
【0011】ケース本体22内には、図示しない固定子
と、この固定子の内側に配設される整流子34付きの回
転子35とが夫々収納されている。図示しない固定子が
有する固定子鉄心は、軸方向から見た外径形状が略四角
形状であって、その面取りされた4つの角部を円筒部2
4の内面に密接させてケース本体22に固定されてい
る。この固定により、円筒部24の内面と固定子鉄心の
外面との間には夫々風路(図示しない)が形成されてい
る。回転子35はその回転子軸36を前記軸受け30,
32に支持されて回転自在に設けられているとともに、
回転子軸36は軸受け32および軸受け取付け部33を
貫通している。また、円筒部24には一対のブラシ装置
37が夫々取付けられている。
【0012】以上説明した電動機ケース21、軸受け3
0,32、固定子、回転子35、およびブラシ装置37
により電動部が形成されている。なお、この電動部にお
ける少なくとも電動機ケース21には、図5により説明
した従来の電動送風機の電動機ケースと同じものを採用
して、ケース本体22の成形型などの製造設備の共通化
を図っている。
【0013】前記回転子軸36の軸受け32側の端部に
は、この端部に螺合するナット41等を介して金属製の
遠心ファン42が取付けられている。このファン42
は、回転子軸36に固定される円形の第1ファンプレー
ト43とこれに対向し中央部に吸気口44を有したドー
ナツ形でかつテーパ状の第2ファンプレート45とを、
回転方向に沿って等間隔毎に配設される複数枚の円弧状
ファンブレード46で連結して形成されている。この遠
心ファン42は前記電動部に対する負荷となるものであ
って、その回転数が異常に上がって電動部の寿命を損な
わないようにするために、第1ファンプレート43から
吸気口44までの高さを従来のものより大きくしてあ
る。
【0014】遠心ファン42とケース本体22との間に
は、ケース端面板23を覆い隠す合成樹脂製の整流板5
1が一枚設けられている。整流板51は図1〜図4に示
すようにベースプレート部52と、このプレート部52
の周部における遠心ファン42側の面に一体に設けられ
た円弧状をなす複数の第1整流羽根53と、ベースプレ
ート部52のケース本体22側の面に一体に設けられた
円弧状をなす第2整流羽根54とを有して形成されてい
る。
【0015】ベースプレート部52は遠心ファン42よ
りも大径であって、これは図1に示すようにケース端面
板23にねじ55により固定されている。第1整流羽根
53は遠心ファン42の周部を囲んでおり、これら相互
間に第1ディフューザ通路56を形成している。図2お
よび図3に示すように第1ディフューザ通路56は、遠
心ファン42の出口と対向する風入口56aを有すると
ともに、ベースプレート部52の周縁上に位置する風出
口56bを有しており、風入口56aから風出口56b
に向けて第1ディフューザ通路56の断面積は次第に大
きくなっている。第2整流羽根54相互間には図1およ
び図4に示すように第2ディフューザ通路57が形成さ
れている。これら通路57は、ベースプレート部52の
周縁上に位置する風入口57aからベースプレート部5
2に中央部に向けて円弧状に延びており、その断面積は
同中央部に向けて次第に大きく形成されているととも
に、これら第2ディフューザ通路57はケース本体22
の一端開口に対向している。
【0016】ケース本体22の取付け部25には、遠心
ファン42および整流板51を覆って金属製のファンカ
バー61が取付けられている。ファンカバー61は図1
に示すように中央部に吸気口44に入り込む吸気開口6
2を有したカップ形状をなし、その周壁61aの内面の
径は整流板51および環状平面部26の直径よりも大径
であって、前記突縁28の直径よりも僅かに小さく形成
されている。したがって、このファンカバー61は従来
使用していたファンカバーに比較して大径である。更
に、ファンカバー61はその周部に周壁61aに対して
直角に連なる押え部63を有しているとともに、周壁6
1aの開口縁は外側に向けてテーパ状となるように少し
曲げられている。
【0017】このような構成のファンカバー61は、自
動組立て機械により周壁61aを突縁28に圧入気味に
嵌合させて、ケース本体22の取付け部25に取付けら
れている。このファンカバー61の取付けにおいて、同
カバー61の嵌込み深さは、押え部63が整流板51の
周部を環状平面部26との間に挟持することにより、整
流板51の周部をストッパとして規制されるものであ
り、その規制により押え部63は、図1に示すように遠
心ファン42の第2ファンプレート45の出口側周縁に
連続するように位置される。そして、前述のファンカバ
ー61の取付けにより、周壁61aの内面と整流板51
の外周縁との間に環状空隙65を形成している。環状空
隙65は第1ディフューザ通路56の風出口56bと第
2ディフューザ通路57の風入口57aとを連通してい
る。
【0018】この環状空隙65を設けたことにより、正
確な寸法を期待できない合成樹脂製の整流板51の多少
の寸法のばらつきや整流板51の取付け位置の誤差を吸
収できる。そのため、前述の機械組立てによる取付け部
25の突縁28へのファンカバー61の嵌合作業に際し
て、このカバー61が整流板51の周部に当たる恐れを
なくして、これらの変形破損を防止できる。なお、前述
のようにファンカバー61はその嵌込み完了時にはじめ
て整流板51に当接するので、この当接による整流板5
1の周部の変形破損は生じない。そして、前述のように
整流板51の周部はファンカバー61の押え部63とケ
ース本体22の環状平面部26との間に挟持されるか
ら、整流板51の周部を環状平面部26に固定するため
のねじ部品を省略でき、したがって、整流板51の取付
けを容易にできる。
【0019】なお、図1において66は周壁61aの開
口縁部の数箇所(一箇所のみ図示)に径方向に向けてポ
ンチを打ち込んで設けられた変形部で、これは周壁61
aの内側に突出されて突縁28にその裏側から掛合さ
れ、それによってファンカバー28の外れ止めと回り止
めをしている。
【0020】前述の構成の電動送風機の電動部を動作さ
せることにより、遠心ファン42が回転されて送風作用
が営まれる。すなわち、遠心ファン42から吐出された
風は、まず、このファン42の周囲に位置された整流板
51の第1ディフューザ通路56を通って、この通路5
6の風出口56bより整流板51の外周縁とファンカバ
ー61の周壁61a内面との間の環状空隙65に流出す
る。空隙65内の風は、整流板51の第2ディフューザ
通路57内にその風入口57aを通って流入した後に、
この第2ディフューザ通路57からケース本体22内に
その一端開口を通って流入する。ケース本体22内に入
った風は、この本体22内の風路を流通してから排気孔
29より流出する。
【0021】以上の風の流れを伴う送風において、第1
ディフューザ通路56、環状空隙65、および第2ディ
フューザ通路57の夫々により、遠心ファン42から吐
出されてケース本体22に導かれる風がディフューザ作
用により静圧化される。このように、風を静圧化する経
路を、整流板51の第2ディフューザ通路57だけでは
なく、遠心ファン42の周囲に位置する第1ディフュー
ザ通路56および環状空隙65により長く確保できる。
しかも、ケース本体22の筒部27から折れ曲がった突
縁28にファンカバー61を嵌合して取付けたことによ
り、このカバー61と整流板51との間に環状空隙65
を設けるにも拘らず、この空隙65を確保しつつ整流板
51の直径をケース本体22の環状平面部26の最大径
と同じにでき、このように整流板51を大径化できるこ
とにおいても、前記風を静圧化する経路を長く確保でき
る。したがって、整流板を多段に設けることなく、遠心
ファン42から吐出された風を静圧化する能力を向上で
きる。
【0022】しかも、前述のような環状平面部26と筒
部27突縁28とが折り曲げられたケース本体22及び
ファンカバー61を備えることにより、ファンカバー
61よりも小径で筒部27に嵌合して取付けられる従来
のファンカバーの嵌合の際の嵌め込み深さの位置決めを
なすために設けられていた突縁28を利用して、前記大
径なファンカバー61を取付けているので、図5に示し
電動部のケース本体22をそのまま使用でき、このよ
うな部品の共通化により安価に得ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上詳記した請求項1の発明に係る電動
送風機の構成においては、遠心ファンおよび整流板を覆
ってケース本体に取付けられるファンカバーを整流板よ
り大径にし、このカバーの周壁内面をケース本体の一端
開口の周縁部に形成した外向きの突縁に嵌合させて、フ
ァンカバーをケース本体に取付けるとともに、ファンカ
バーの周壁内面と整流板の外周縁との間に環状空隙を形
成し、整流板のベースプレート部の周部に遠心ファンを
囲む第1整流羽根を設けたから、整流板の大径化とあい
まってベースプレート部のケース本体側の面に設けた第
2整流羽根によるディフューザ通路に加えて、前記第1
整流羽根相互間のディフューザ通路および前記空隙によ
り、遠心ファンから吐出された風を静圧化する経路を、
整流板を多段に設けることなく長く確保して、遠心ファ
ンから吐出されてケース本体に導かれる風を静圧化する
能力を向上できるとともに、整流板の寸法のばらつきや
取付け位置の誤差に拘らず、前記環状空隙により、ファ
ンカバーの嵌合作業に際して整流板の周部とファンカバ
ーとが当たる恐れをなくし、ファンカバーの嵌合不良を
防止でき、組立てにおける不良品の発生を少なくでき
る。更に、大径なファンカバーを使用する本発明の電動
送風機と小径なファンカバーを使用する電動送風機とに
対してケース本体を共通部品として使用できる。 また、
請求項2の発明によれば、ケース本体の突縁の裏側への
大径なファンカバーの周壁に設けた変形部の引っ掛りに
より、ファンカバーが不用意に外れることを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係り一部を断面して示す電
動送風機全体の側面図。
【図2】同実施例で使用される整流板の斜視図。
【図3】同実施例で使用される整流板の正面図。
【図4】同実施例で使用される整流板の裏面図。
【図5】従来例に係り一部を断面して示す電動送風機全
体の側面図。
【図6】同従来例で使用される整流板の平面図。
【図7】同従来例で使用される整流板の裏面図。
【符号の説明】
21…ケース本体、24…円筒部、26…環状平面部、
27…筒部、28…突縁、29…排気孔、33…軸受け
取付け部、35…回転子、36…回転子軸、42…遠心
ファン、51…整流板、52…ベースプレート部、53
…第1整流羽根、54…第2整流羽根、56…第1ディ
フューザ通路、56a…風入口、56b…風出口、57
…第2ディフューザ通路、57a…風入口、61…ファ
ンカバー、61a…周壁、63…押え部、65…環状空
隙。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口された円筒部を有し、この円
    筒部内に固定子および回転子を収納するとともに、前記
    開口と反対側に排気孔が設けられたケース本体と、前記
    円筒部の一端開口部に位置して前記ケース本体に取付け
    られたケース端面板と、このケース端面板に設けた軸受
    け取付け部を貫通した回転子軸に取付けられた遠心ファ
    ンと、前記ケース本体の前記開口を覆って設けられ前記
    遠心ファンから吐出された風を前記ケース本体内に導く
    合成樹脂製の整流板と、この整流板および前記遠心ファ
    ンを覆って前記ケース本体に取付けられたファンカバー
    とを具備した電動送風機において、 前記ケース本体には、前記開口の縁から外側に向けては
    り出す環状平面部と、この平面部の外周から前記排気孔
    側に折れ曲がるとともに小径なファンカバーが嵌合可能
    筒部と、この筒部から外側に向けて折れ曲がるととも
    に前記筒部に嵌合可能な前記小径なファンカバーの嵌め
    込み深さを位置決め可能な突縁とを形成し、 前記整流板を、前記遠心ファンよりも大径なベースプレ
    ート部と、このベースプレート部の周部における前記遠
    心ファン側の面にこの遠心ファンを囲んで設けられ、前
    記遠心ファンと対向する風入口および前記ベースプレー
    ト部の周縁上に位置する風出口を有した第1ディフュー
    ザ通路を相互間に形成する複数の第1整流羽根と、前記
    ベースプレート部の前記ケース本体側の面に設けられ、
    前記ベースプレート部の周縁上に位置する風入口を有し
    た第2ディフューザ通路を相互間に形成する複数の第2
    整流羽根とを有して形成し、前記整流板の周部を前記環状平面部との間に挟持する押
    え部を有して前記整流板および前記筒部に嵌合可能な小
    径なファンカバーよりも大径に形成された大径なファン
    カバーを、このカバーの周壁内面を前記突縁に嵌合させ
    前記ケース本体に取付け、 前記突縁に嵌合された大径なファンカバーの周壁内面と
    前記整流板の外周縁との間に、前記整流板を囲んで前記
    第1ディフューザ通路の風出口と第2ディフューザ通路
    の風入口とを連通する環状空隙を形成したことを特徴と
    する電動送風機。
  2. 【請求項2】 前記大径なファンカバーの周壁の開口縁
    部に、前記周壁の内側に突出して前記突縁にその裏側か
    ら掛合する変形部を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の電動送風機。
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