JP2005214057A - 電動送風機 - Google Patents
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Abstract
【課題】
遠心羽根車を備えた掃除機用の電動送風機の高効率,低騒音でしかも製作,組立性を向上させる。
【解決手段】
遠心羽根車14を回転軸5に結合する円盤状のハブ板14bの固定面14b1を羽根14cを設ける流路面14b2よりも電動機側に凹めて形成し、ハブ板14bを回転軸5に締結する多角形ナット20を覆うホーン型のキャップ22の下部を前記固定面14b1の凹みに嵌着する。
【選択図】 図2
遠心羽根車を備えた掃除機用の電動送風機の高効率,低騒音でしかも製作,組立性を向上させる。
【解決手段】
遠心羽根車14を回転軸5に結合する円盤状のハブ板14bの固定面14b1を羽根14cを設ける流路面14b2よりも電動機側に凹めて形成し、ハブ板14bを回転軸5に締結する多角形ナット20を覆うホーン型のキャップ22の下部を前記固定面14b1の凹みに嵌着する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、電動送風機に関する。
掃除機用の電動送風機は、電動機部と送風機部から構成されている。送風機部の送風ファンとしては、通常、遠心羽根車が使用され、この遠心羽根車は多角ナットで電動機部から伸びた回転軸に締結されている。空気は、遠心羽根車の軸方向から該遠心羽根車に流入し、半径方向に転向して排気される。略90度に近い流れの転向を伴う入口曲がり部においては、流速分布がついたり境界層が成長したりする。また、入口曲がり部には多角ナットが配置されているために、多角ナットによる流体損失が発生する。この曲がり部の損失を低減して高効率な遠心羽根車を提供するために種々の工夫がなされている。
例えば、特開2001−50194号公報に記載されている掃除機用の電動送風機は、遠心羽根車の入口曲がり部に該遠心羽根車とモータの回転軸を締結する固定用ねじ部材を配置し、このねじ部材をホーン型としている。このホーン型のねじ部材は、遠心羽根車の入口曲がり流路部の流路断面積が流路後半ほど大きく絞るようにしている。それによって入口曲がり流路の後半ほど強い加速流を得ることができ、境界層の発達を抑制して遠心羽根車の低損失化を図っている。
また、特許第2666490号公報に記載された電動送風機は、遠心型羽根車の入口曲がり部に樹脂製のインデューサを取付けている。このインデューサは、軸方向から徐々に半径方向に底部に行くほど径が大きくなるハブ面を有し、遠心羽根車のハブ板とインデューサの底面が密着している。遠心羽根車のハブ板は、遠心羽根車の子午面形状においてインデューサの外形に沿って一旦吸込口側に折り曲げた後、インデューサのハブ面の湾曲形状の延長になるように半径方向に向かって徐々に反吸込口側に曲げるような構成としている。このインデューサを備えた遠心羽根車は、吸込側に配置されているインデューサとモータの回転軸をナットで締結されている。
また、特開2001−32792号公報に記載された電動送風機は、遠心羽根車の入口曲がり部に樹脂製のインデューサを取付け、このインデューサの基部を構成するハブの内部にモータの回転軸と締結するナットを内蔵することによって該インデューサ内部で回転軸と締結するように構成している。
また、特開2001−32792号公報に記載された電動送風機は、遠心羽根車の入口曲がり部に樹脂製のインデューサを取付け、このインデューサの基部を構成するハブの内部にモータの回転軸と締結するナットを内蔵することによって該インデューサ内部で回転軸と締結するように構成している。
特開2001−50194号公報(特許文献1)に記載された電動送風機は、ホーン型ねじ部材を回して遠心羽根車を回転軸に固定するために該ホーン型ねじ部材の側面に設けた凹面を利用するようになっているが、通常使用されている工具(六角ソケットなど)は使用することができず、特殊な工具を用いる必要がある。また、組立性を考慮して側面の凹面を大きくした場合には、段差ができることからホーン型ねじ部材とした効果が薄れる恐れがある。更に、加工上、ホーン型ねじ部材の外周縁はシャープエッジにすることが困難であるために、ハブ面との間に段差が生じて流れが乱されないようにすることが困難である。
特許第2666490号公報(特許文献2)に記載された電動送風機は、ハブ面を吸込口側に曲げた後に反吸込口側に曲げるような構成としていることから、ハブ面の背面に配置されているディフューザと遠心羽根車のハブ面との隙間が半径方向に不均一になっている。従って、特に、吸込側に曲げたあたりでは2次流れが発生して性能が低下してしまう問題を含んでいる。また、インデューサは、入口曲がり部に羽根を追加することになり、流路断面積が小さくなって流速が増加することから摩擦損失が増加してしまう問題を含んでいる。更に、インデューサは、羽根車構造が3次元的で複雑になり、製作,組立が難しく製造コストが高くなる問題を含んでいる。また、インデューサを備えた遠心羽根車とモータの回転軸の締結は、吸入口側のインデューサの上面のナットで行っていることから、吸引した気流がナットに衝突してインデューサの上流側で乱流が発生し、性能低下,発生騒音が増大してしまう恐れがある。更に、吸込側の先端で固定されているために、支点との距離が大きくなって高速回転には不向きである。
特開2001−32792号公報(特許文献3)に記載された電動送風機は、インデューサの羽根車構造が3次元的で複雑になり、製作コストが高くる恐れがある。また、インデューサの内部にナットを内蔵していることから組立が非常に難しくなり、量産には不向きである。更に、樹脂製のインデューサの外周端はシャープエッジにすることが困難であり、遠心羽根車とインデューサのつなぎ部での段差が生じ流れが乱されて送風機効率が低下しないようにすることが困難である。
本発明の目的は、遠心羽根車の入口曲がり部や背面での損失を小さくして高効率化を図ると共に組立性および製造コストに優れた電動送風機を提供することにある。
本発明は、回転軸を機外に延長させた電動機と、シュラウド板との間に複数枚の羽根を設けたハブ板に前記回転軸を嵌着してナットで締め付け固定すると共に前記ナットをホーン型のキャップで覆った遠心羽根車と該遠心羽根車の背後に設けた仕切板を備えた送風機を組み合わせた電動送風機において、前記遠心羽根車のハブ板の固定面を該ハブ板の羽根のある平坦な流路面よりも前記電動機側に凹ませて設け、前記ナットを覆うホーン型のキャップの下端部を前記固定面を形成する凹み内に嵌着したことを特徴とする。
そして、前記ホーン型のキャップの外周曲面の裾部と前記ハブ板の流路面を略同一高さに構成したことを特徴とする。
また、前記キャップは、回転軸に係止して抜け止めすることを特徴とする。
また、本発明は、回転軸を機外に延長させた電動機と、シュラウド板との間に複数枚の羽根を設けたハブ板に前記回転軸を嵌着してホーン型ナットで締め付け固定した遠心羽根車と該遠心羽根車の背後に設けた仕切板を備えた送風機を組み合わせた電動送風機において、前記遠心羽根車のハブ板の固定面を該ハブ板の羽根のある平坦な流路面よりも前記電動機側に凹ませて設け、前記ホーン型のナットの多角形の下端部を前記固定面を形成する凹み内に収容したことを特徴とする。
そして、前記ホーン型のナットのホーン部の曲面形状の外周下端の裾部と前記ハブ板の流路面は略同一高さに形成したことを特徴とする。
本発明は、遠心羽根車の入口曲がり部のハブ板側の流路面をホーン型の曲面形状としたことで該入口曲がり部の流路内での気流の乱れを軽減することによって騒音発生と流体損失を低減して遠心送風機の高効率化を図ることができる。しかも、遠心羽根車のハブ板を回転軸に締め付けて固定するナットの着座面(固定面)を羽根を設けるハブ板の平坦な流路面よりも低く凹ませた凹みとして形成し、ホーン型曲面形状の流路面を構成する部材(キャップまたはナット)の下端部を前記凹みに収容して前記曲面形状の流路面の裾部を前記ハブ板の流路面と略同一高さとなるように構成したことから、前記部材の外周の下端部をシャープエッジにする必要がなくなって製作性に優れ、更に、既存の工具や設備を使用した組み立て作業を可能にして低コスト化を図ることができ、ハブ板の背面側に発生する局部的な2次流れによる損失を低減することができる。
結局、本発明によれば、遠心羽根車の入口曲がり部や背面での損失を小さくして高効率化を図ると共に組立性および製造コストに優れた電動送風機を実現することができる。
本発明の電動送風機は、回転軸を機外に延長させた電動機と、シュラウド板との間に複数枚の羽根を設けたハブ板に前記回転軸を嵌着してナットで締め付け固定すると共に前記ナットをホーン型のキャップで覆った遠心羽根車と該遠心羽根車の背後に設けた仕切板を備えた送風機を組み合わせて構成し、前記遠心羽根車のハブ板の固定面を該ハブ板の羽根のある平坦な流路面よりも前記電動機側に凹ませて設け、前記ナットを覆うホーン型のキャップは、その下端部を前記固定面を形成する凹み内に嵌着し、外周曲面の裾部を前記ハブ板の流路面を略同一高さに構成し、回転軸に係止して抜け止めし、ナットの多角形外周面に嵌合させて回り止めする。
図1は、本発明の実施例1における電動送風機の半分を断面して示す縦断側面図、図2は、実施例1の電動送風機における遠心羽根車の縦断側面図である。
この実施例1は、家庭用の電気掃除機などに使用される電動送風機であり、電動機1と送風機2を組み合わせた構成である。
電動機1は、ハウジング3およびエンドブラケット4からなる電動機ケースと、回転軸5に嵌着されて整流子6に接続したロータコイルが巻装されたロータ7と、ステータコイルが巻装されたステータ8を備える。ロータ7は、ハウジング3とエンドブラケット4に嵌着した軸受10a,10bによって回転軸5を支持することによって回転自在に設置し、ステータ8は、ハウジング3内に堅く嵌着して設置する。ハウジング3とエンドブラケット4は、ボルト11によって結合する。ロータコイルへの給電は、ハウジング3に取り付けたブラシホルダ12によって保持したブラシ13を前記整流子6に当接することによって実現する。ハウジング3には、排気口3aを設ける。
送風機2は、遠心羽根車14とディフューザ15とリターンガイド16と仕切板17とファンケーシング18を備える。
遠心羽根車14は、中央部を滑らかな曲線で起立させるように絞って成形したシュラウド板14aと、円盤状のハブ板14bと、前記シュラウド板14aと円盤状のハブ板14bの間に放射状に配列して設けた羽根14cを備え、前記シュラウド板14aの起立した中央部の先端に空気吸気口の目玉部14dを設け、前記ハブ板14bの中心には前記回転軸5を挿入して結合する穴14eを設ける。
ディフューザ15は、前記遠心羽根車14の外周側に位置するように配列する複数枚のディフューザ羽根を前記仕切板17の表面側の外周部から一体的に起立するように形成して構成する。
リターンガイド16は、ディフューザ15の背面側に位置して配列する複数枚のリターンガイド羽根を前記仕切板17の背面側の外周部から一体的に起立するように形成して構成する。
このようにディフューザ15とリターンガイド16を一体的に成形した仕切板17は、ボルト19によってエンドブラケット4に固定する。
電動機1の回転軸5は、エンドブラケット4および仕切板17を貫通して伸び、その先端部は、遠心羽根車14のハブ板14bの中心に設けた穴14eを貫通させて該遠心羽根車14を取り付け、この先端部に形成したねじ部5aに螺着した多角形ナット20によってスペーサ21を介して締め付けて結合し、この多角形ナット20とスペーサ21の周りを曲面を有するホーン型のキャップ22で覆うことによって遠心羽根車14内の気流の乱れを軽減するように構成している。
この仕切板17の上に伸びた回転軸5と遠心羽根車14の更に具体的な結合構造は、図2に詳しく示すように、回転軸5のねじ部5aに螺着した多角形ナット22により締結されるハブ板14bの中央部の固定面14b1は、羽根14cが設置されたハブ板14bの平坦な流路面14b2よりも電動機1側に凹んだ形状に形成する。このハブ板14bの流路面14b2から固定面14b1への折曲がり部径(固定面14b1を形成するための凹みの外径)は、シュラウド板14aの目玉部14dの直径よりも小径にする。ハブ板14bの折曲がり部径から半径方向の外側の領域は平坦(同一高さ)に形成して該ハブ板14bの流路面14b2の背面と仕切板17に形成される隙間は一定寸法(均一な隙間)に保つように構成する。
多角形ナット20を覆うホーン型のキャップ22は、その下端面に、多角形ナット20を収容するための該多角形ナット20と同一多角形の外周面を有する収容空間22aと、回転軸5の先端に設けた抜け止め突起部5bと係合する係合突起部22bを備え、その外周面は、下端部分がハブ板14bに形成した固定面14b1の凹みに密着するように嵌着し、ホーン型の曲面の裾部22cがハブ板14bの流路面14b2と同一の高さになって滑らかに連なるように樹脂成形などによって形成する。因に、回転軸5の先端に設けた抜け防止突起部5bとキャップ22に設けた係合突起部22bは、多角形ナット20を覆うようにキャップ22を押し込む圧入方向には入り(係合し)易いが、逆方向には外れにくいような形状に形成する。
多角形の収容空間22aの外周面と多角形ナット20の嵌め合いは、嵌着したキャップ22の回り止めとなり、抜け止め突起部5bと係合突起部22bの係合は、嵌着したキャップ22の脱落を防止する。
ファンケーシング18は、前記遠心羽根車14とディフューザ15とリターンガイド16と仕切板17を内包し、中央に遠心羽根車14の目玉部14dに対向する空気吸込口18aを備え、前記電動機ケースのエンドブラケット4側の端縁部に嵌着して固定する。
このように構成した電動送風機は、電動機1を運転して回転軸5が高速回転すると、この回転軸5に直結された遠心羽根車14も高速回転する。それによって、遠心羽根車14内の空気が該遠心羽根車14の外周方向に吹き出し、外気がファンケーシング18の吸込口18aから遠心羽根車14の目玉部14d内に吸い込まれる。遠心羽根車14の外周に吹き出した気流は、ディフューザ15で減速されて圧力回復する。ディフューザ15から流出した気流は、仕切板17の外周で略180度曲がり、リターンガイド16を通って電動機1内に流れ込み、電動機1のロータ7,ステータ8およびブラシ13を冷却した後にハウジング3の排気口3aから外部に排気される。
更に具体的には、遠心羽根車14が回転することによって目玉部14dから吸い込まれた空気は、シュラウド板14aと曲面を有するホーン型のキャップ22で囲まれる曲がり流路を通り、シュラウド板14aとハブ板14bと羽根14cによって囲まれる流路を通って遠心羽根車14の外周から排出する。このとき、遠心羽根車14内の曲がり流路内では、曲面を有するホーン型のキャップ22によって多角形ナット20を覆っていることにより、多角形ナットなどの突起物による段差部がないために、ファンケーシング18の空気吸込口18aから流入した空気の流れを乱すことがなく、入口曲がり部での流体損失を低減して高効率化を図ることができる。また、入口曲がり部での流れの乱れがないために騒音の発生を低減することもできる。
また、キャップ22の曲面形状の外周端裾部22cとハブ板14bの流路面14b2を同一高さとして該キャップ22に沿った流路面とハブ板14の流路面14b2を連続的で滑らかに連なる流路面としたことにより、目玉部14dから吸い込んだ空気を円滑に羽根14cに導くことができ、羽根14cの前縁とのマッチングが良くなって遠心羽根車14が高効率化する。
更に、遠心羽根車14が高速回転することによってハブ板14bの背面側では循環流が発生するが、ハブ板14bの背面と仕切板17との間の隙間は半径方向に一定に保たれているために、局部的な2次流れが発生することがなく、大きな損失が発生することはない。
更に、ハブ板14bの固定面14b1を羽根14cを設けた流路面14b2よりも電動機1側に凹ませた形状に形成していることから、遠心羽根車14を回転軸5に固定する多角形ナット20の位置がハブ板14bの流路面14b2よりも電動機1側に偏倚する。そのために、多角形ナット20を覆うキャップ22は、偏倚した分だけ厚くすることができ、また、外周下端の裾部19aをシャープエッジにする必要もなく分厚く形成することができることから、製作性に優れたものとなる。更に、遠心羽根車14を回転軸5に固定するために既存の多角形ナット20を使用することができるので新たに製作する必要がなくなり、多角形ナット20を既存の工具や設備で締め付けて固定することができる。
電動送風機の起動,停止および運転中には、キャップ22に回転方向などの力が加わるが、キャップ22は周り止めと抜け止めされているので、運転中に外れることはない。
図3は、実施例2の電動送風機における遠心羽根車14の縦断側面図である。この実施例2の特徴は、キャップ22の抜け止め構造にある。その他の実施例1と共通する構成については図示説明を省略する。
この実施例2における回転軸5は、遠心羽根車14をねじ止め結合する先端部分に円筒形状の抜け止め軸部5cを突設している。そして、多角形ナット20を覆うキャップ22の収容空間22aの奥には該キャップ22を嵌着したときに前記抜け止め軸部5cが圧入されて堅く嵌入して抜け止め効果を発揮する抜け止め穴22dを設ける。
このようなキャップ22の抜け止め構造は、回転軸5とキャップ22の製作が容易であり、製造コストが更に低減する。
この実施例3は、前記実施例2におけるキャップ22と接触する回転軸5の抜け止め軸部5cや多角形ナット20の接触表面に組み立て時に接着剤を塗布しておくことにより、嵌着後のキャップ22の抜け止め(脱落防止)効果を一層高める構成である。
また、接着剤と併用して、または接着剤の代りに、キャップ22と接触する回転軸5の抜け止め軸部5cや多角形ナット20の表面にローレット加工による溝を形成しておくことによってもキャップ22の抜け止め(脱落防止)効果を発揮させることができる。
更にまた、回転軸5のねじ部5aを延長してキャップ22の抜け止め穴22dに嵌入する抜け止め軸部5cの代りに利用することもできる。
図4は、実施例4の電動送風機における遠心羽根車14の縦断側面図である。この実施例4の特徴は、前述した実施例1〜3における遠心羽根車14を回転軸5に結合するための多角形ナットとホーン型のキャップを合成して一体化した形状のホーン型の固定ナット23によって遠心羽根車14を回転軸5に締め付け結合する構成である。前述した実施例と共通する構成については図示説明を省略する。
ホーン型の固定ナット23は、回転軸5のねじ部(図示は省略するが前述した実施例におけるねじ部5aに相当)に螺合する下部のナット部23aの外周面をハブ板14bの凹んだ固定面14b1の凹みの中に略収まる高さの範囲で多角形に形成する。この固定ナット23のナット部23aは、工具で摘んで回転させる部位であるので、ナット部23aとハブ板14bの凹んだ固定面14b1の外周面の間には工具を入れるためのスペース14b3を設ける。そして、固定ナット23においてハブ板14bの流路面14b2よりも上方に突出するホーン部23bは、曲面形状の外周下端の裾部23cをハブ板14bの流路面14b2と略同一高さに形成すると共に該曲面に沿って流れてきた気流を半径方向に向けるように形成する。
このように構成した電動送風機における遠心羽根車14内の気流は、シュラウド板14aの目玉部14dから流入して固定ナット23のホーン部23bの曲面に沿って流れて半径方向に向きを変えて流路面14b2に向いて流れるようになることから、入口曲がり部の流路内での突起物による流れの乱れが小さくなって該入口曲がり部での流体損失が低減して高効率化を実現することができる。
また、固定ナット23は、既存の工具または自動組立機で取り付けることができるので設備投資が必要なく、製造コストの低減につながるものである。また、固定ナット23は、ホーン部23bの裾部23cをシャープエッジにする必要がないことから、製作性に優れている。
1…電動機、2…送風機、3…ハウジング、4…エンドブラケット、5…回転軸、5a…ねじ部、5b…抜け止め突起部、14…遠心羽根車、14a…シュラウド板、14b…ハブ板、14b1…固定面、14b2…流路面、14c…羽根、17…仕切板、20…多角形ナット、22…キャップ、22a…収容空間、22b…係合突起部、22c…裾部。
Claims (5)
- 回転軸を機外に延長させた電動機と、シュラウド板との間に複数枚の羽根を設けたハブ板に前記回転軸を嵌着してナットで締め付け固定すると共に前記ナットをホーン型のキャップで覆った遠心羽根車と該遠心羽根車の背後に設けた仕切板を備えた送風機を組み合わせた電動送風機において、
前記遠心羽根車のハブ板の固定面を該ハブ板の羽根のある平坦な流路面よりも前記電動機側に凹ませて設け、前記ナットを覆うホーン型のキャップの下端部を前記固定面を形成する凹み内に嵌着したことを特徴とする電動送風機。 - 請求項1において、前記ホーン型のキャップの外周曲面の裾部と前記ハブ板の流路面を略同一高さに構成したことを特徴とする電動送風機。
- 請求項1または2において、前記キャップは、回転軸に係止して抜け止めすることを特徴とする電動送風機。
- 回転軸を機外に延長させた電動機と、シュラウド板との間に複数枚の羽根を設けたハブ板に前記回転軸を嵌着してホーン型ナットで締め付け固定した遠心羽根車と該遠心羽根車の背後に設けた仕切板を備えた送風機を組み合わせた電動送風機において、
前記遠心羽根車のハブ板の固定面を該ハブ板の羽根のある平坦な流路面よりも前記電動機側に凹ませて設け、前記ホーン型のナットの多角形の下端部を前記固定面を形成する凹み内に収容したことを特徴とする電動送風機。 - 請求項4において、前記ホーン型のナットのホーン部の曲面形状の外周下端の裾部と前記ハブ板の流路面は略同一高さに形成したことを特徴とする電動送風機。
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