JP2740628B2 - 試料ホルダ - Google Patents

試料ホルダ

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JP2740628B2
JP2740628B2 JP27514893A JP27514893A JP2740628B2 JP 2740628 B2 JP2740628 B2 JP 2740628B2 JP 27514893 A JP27514893 A JP 27514893A JP 27514893 A JP27514893 A JP 27514893A JP 2740628 B2 JP2740628 B2 JP 2740628B2
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孝郎 中川
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株式会社エス・テイ・ジャパン
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は顕微分析又は分光分析等
で使用する試料を保持するとともに、分析に使用される
光(すなわち、分析用光)の光路中に着脱自在に装着さ
れる試料ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の試料ホルダとしては、次
の技術が知られている。 (J01)(図8に示す技術) 光透過口01aが形成された磁性材料性の試料支持板0
1と、この試料支持板01に対して磁力で着脱される光
透過口02aが形成されたゴム磁石製の試料押さえ部材
02から構成される試料ホルダ、 (J02)(図9に示す技術) 光透過口03a及びその周囲に立設された複数本のネジ
03bを有する試料支持板03と、光透過口04a及び前
記複数のネジ03bが貫通する貫通孔04bを有する試料
押さえ部材04と、前記ネジ03bに螺合して前記試料
押さえ部材04を前記試料支持板に向けて押し付けるナ
ット05から構成される試料ホルダ、
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では次の
問題点がある。 (J01)の問題点 この従来の試料ホルダはシート状の厚さの薄い試料に対
して使用できるが、厚さの厚い試料に対しては使用でき
ない。また、試料の面積に応じて光透過口の直径が異な
る多数の試料ホルダを準備しなけれはならない。 (J02)の問題点 この従来の試料ホルダは厚さの分厚い試料に対しても使
用できるが、試料の大きさに応じて光透過口の直径が異
なる多数の試料ホルダを準備しなけれはならない。
【0004】したがって、従来は分析する試料のサイズ
に応じて多数の試料ホルダを準備しなければならなかっ
た。また前記従来技術では、ムル状試料を光透過口が形
成された一対の挟持部材(例えば、試料支持板及び試料
押さえ部材)で挟んで測定する場合その厚みを自由に選
択することが不可能であった。前記従来の試料ホルダは
厚さ、大きさ等の異なる多数の種類の試料に対応して、
多数の試料ホルダを準備しなければならないので、大き
な保管スペースが必要であった。
【0005】本発明は、前述の事情に鑑み、下記の記載
内容(O01)を課題とする。 (O01) 1個で、各種サイズの試料を保持できる試料
ホルダの提供。
【0006】
【課題を解するための手段】次に、前記課題を解決する
ために案出した本発明の構成を説明するが、本発明の構
成要素には、後述の実施例の構成要素との対応を容易に
するため、実施例の構成要素の符号をカッコで囲んだも
のを付記している。なお、本発明を後述の実施例の符号
と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にす
るためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためで
はない。
【0007】前記課題を解決するために、本発明の試料
ホルダ(H)は、下記の要件を備えたことを特徴とす
る、(Y01) 分析用光が透過する透光窓(3a)が形
成された試料支持板装着部(3)を有し、分析用光の光
路(L)中に着脱自在に装着されるホルダ本体部材
(1)、(Y02) 前記試料支持板装着部(3)に着脱
自在に装着されるとともに前記透光窓(3a)に対応し
た位置に形成された光透過用の開口(4a)を有する試
料支持板(4)、(Y03) 前記ホルダ本体部材(1)
に回転可能に支持された回転アーム(9)、(Y04)
前記回転アーム(9)の先端部に回転自在且つ着脱自在
に装着されるとともに中央部に光透過口(13c)が形
成された試料押さえ用交換部材(13)、(Y05) 前
記試料押さえ用交換部材(13)が前記試料支持板
(4)に押し付けられる状態に前記回転アーム(9)を
保持する保持力発生手段(7,17)。
【0008】(本発明の補足説明)前記ホルダ本体部材
(1)の試料支持板装着部(3)に着脱自在に装着され
る前記試料支持板(4)は、ホルダ本体部材(1)をス
テンレス等の磁性材料を用いるとともに、試料支持板
(4)をゴム磁石の板で製作すると、構成が簡単となり
便利である。なお、前記試料支持板装着部(3)に試料
支持板ガイド溝を設けその試料支持板ガイド溝に試料支
持板(4)を着脱自在に装着する構成を採用することも
可能である。この場合、ホルダ本体部材(1)および試
料支持板(4)の材料として、硬度、強度、又は弾性等
が適切な種々の材料を用いることが可能である。
【0009】前記回転アーム(9)は、ホルダ本体部材
(1)に回転アーム支持部材(6)を取付け、その回転
アーム支持部材(6)に、回転可能に支持することが可
能である。また、前記回転アーム(9)は、ホルダ本体
部材(1)に一体的に形成した回転アーム支持部材
(6)に、回転可能に支持することが可能である。前記
試料押さえ用交換部材(13)は、回転アーム(9)の
先端部に直接装着することも可能であるが、回転アーム
(9)の先端部(9a,9a)に試料押さえ用枠部材(1
1)を回転可能に支持し、前記試料押さえ用枠部材(1
1)に対して着脱自在に装着することも可能である。前
記保持力発生手段(7,17)は、前記回転アーム
(9)を回転させて、回転アーム(9)の先端部(9
a,9a)に着脱自在に装着された前記試料押さえ用交換
部材(13)を前記試料支持板(4)に押し付ける機能
を有する種々の手段を採用することができる。例えば、
前記回転アーム(9)に回転力を付与するように、回転
アーム(9)の基端部とホルダ本体部材(1)との間に
配置されたバネを採用することができる。また、ホルダ
本体部材(1)に支持されるとともに回転アーム(9)
に対して移動可能なアーム押さえ部材(17)を設け、
このアーム押さえ部材(17)により回転アーム(9)
を所定の回転位置に保持することも可能である。
【0010】(本発明の実施態様1)本発明の実施態様
1の試料ホルダは、前記本発明の試料ホルダにおいて、
下記の要件を備えたことを特徴とする、(Y06) 前記
ホルダ本体部材(1)が磁性材料で構成されたこと、
(Y07) 前記試料支持板(4)が板状のゴム磁石で構
成されたこと。
【0011】(本発明の実施態様2)本発明の実施態様
2の試料ホルダは、前記本発明又は本発明の実施態様1
の試料ホルダにおいて、下記の要件を備えたことを特徴
とする、(Y08) 前記試料押さえ用交換部材(13)
は、回転アーム(9)の先端部(9a,9a)に回転可能
に支持された試料押さえ用枠部材(11)に着脱自在に
装着されたこと。
【0012】
【作用】
(本発明の作用)次に、前述の特徴を備えた本発明の作
用を説明する。前述の特徴を備えた本発明の試料ホルダ
(H)は、ホルダ本体部材(1)が分析用光の光路
(L)中に着脱自在に装着される。このホルダ本体部材
(1)の試料支持板装着部(3)には、試料支持板
(4)が着脱自在に装着される。その状態では、前記試
料支持板(4)が有する光透過用の開口(4a)は、試
料支持板装着部(3)に形成された前記分析用光が透過
する透光窓(3a)に対応して配置される。前記ホルダ
本体部材(1)に回転可能に支持された回転アーム
(9)の先端部(9a,9a)には、試料押さえ用交換部
材(13)が回転自在且つ着脱自在に装着される。前記
保持力発生手段(7,17)は、前記試料押さえ用交換
部材(13)が前記試料支持板(4)に向けて押し付け
られる状態に前記回転アーム(9)を保持する。したが
って、試料支持板(4)と試料押さえ用交換部材(1
3)との間に試料を挟持することができる。
【0013】また、この状態では試料押さえ用交換部材
(13)の中央部に形成された光透過口(13c)は、
前記試料支持板装着部(3)の透光窓(3a)および試
料支持板(4)の光透過用の開口(4a)に対応して配
置される。したがって、前記光透過口(13c)、光透
過用の開口(4a)、および透光窓(3a)を通過する分
析用光は、前記試料支持板(4)と試料押さえ用交換部
材(13)との間に挟持された試料に入射することがで
きる。前記試料支持板(4)はホルダ本体部材(1)の
試料支持板装着部(3)に着脱自在であり、また、前記
試料押さえ用交換部材(13)は前記回転アーム(9)
の先端部(9a,9a)に着脱自在であるので、試料支持
板(4)および試料押さえ用交換部材(13)は種類の
異なるものと容易に交換することができる。したがっ
て、光透過用の開口(4a)のサイズが種々異なる試料
支持板(4)と、光透過口(13c)のサイズが種々異
なる試料押さえ用交換部材(13)とを用意して、試料
の種類に応じて前記試料支持板(4)および試料押さえ
用交換部材(13)を取り替えて使用することができ
る。このため、試料を挟持する機構等の構成の複雑な試
料ホルダ(H)を多種揃える必要がないので、保管スペ
ースおよび製作コスト等を節約することができる。
【0014】(本発明の実施態様1の作用)本発明の実
施態様1の試料ホルダ(H)では、前記ホルダ本体部材
(1)が磁性材料で構成され、且つ前記試料支持板
(4)が板状のゴム磁石で構成されている。したがっ
て、ホルダ本体部材(1)の試料支持板装着部(3)に
対する試料支持板(4)の着脱をきわめて容易に行うこ
とができる。
【0015】(本発明の実施態様2の作用)本発明の実
施態様2の試料ホルダ(H)では、前記試料押さえ用交
換部材(13)は、回転アーム(9)の先端部(9a,
9a)に回転自在に支持された試料押さえ用枠部材(1
1)に着脱自在に装着されるように構成されているの
で、回転アーム(9)の先端部(9a,9a)の試料押さ
え用交換部材(13)の構成を簡素にすることができ
る。すなわち、回転アーム(9)の先端部(9a,9a)
に前記回転自在な試料押さえ用枠部材(11)を介して
試料押さえ用交換部材(13)を着脱自在に装着するこ
とにより、試料押さえ用交換部材(13)を回転アーム
(9)に対して直接回転自在且つ着脱自在に装着する構
成を採用するよりも、試料押さえ用交換部材(13)の
構成が簡単になる。
【0016】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の試料ホル
ダの実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定
されるものではない。図1は本発明の試料ホルダの一実
施例の一部分解斜視図である。図2は同実施例の平面図
である。図3は同実施例の側面図で図2の矢印IIIから
見た図である。図4は同実施例で使用される保持力発生
手段として機能するバネの斜視図である。図5は同実施
例の要部の説明図で、図5Aは要部の分解斜視図、図5
Bは要部の分解断面図である。図6は同実施例の試料ホ
ルダを分析用光の光路の途中に装着する構成の説明図で
ある。図7は同実施例の試料ホルダを分析用光の光路の
途中に装着した状態の部分断面図である。
【0017】図6,7において、赤外光分光分析装置の
赤外光(分析用光)の光路L(図7参照)の途中には鉛
直なホルダ装着パネルP(図7参照)が配置されてい
る。このホルダ装着パネルPには前記光路Lに対応する
部分に貫通孔Pa(図7参照)が形成されている。前記
ホルダ装着パネルPの片面には、前記貫通孔を挟んでそ
の両側にホルダ装着用ガイド溝G1,G1(図6参照)を
形成するための一対のホルダ装着用ガイドG,G(図6
参照)が配置されている。そして、ホルダ装着用ガイド
溝G1,G1の下端位置に対応してストッパSが配置され
ている。
【0018】図1〜3において、試料ホルダHは、略長
方形の平板状のホルダ本体部材1を有している。ホルダ
本体部材1は磁性材料(例えばステンレス)により構成
されている。ホルダ本体部材1の長手方向に沿ってその
両側に被ガイド用突条2,2が設けられている。またホ
ルダ本体部材1の長手方向中央部には長方形の浅い凹部
により形成された試料支持板装着部3が設けられてい
る。この試料支持板装着部3の中央部には、分析用光が
透過する円形の透光窓3aが形成されている。前記試料
支持板装着部3には、長方形の板状のゴム磁石により形
成された試料支持板4が着脱自在に装着される。前記試
料支持板4の中央部には円形の光透過用の開口4aが形
成されている。この長方形の試料支持板4および前記試
料支持板装着部3はほぼ同サイズに形成されており、試
料支持板装着部3に試料支持板4を装着したときに、前
記透光窓3aおよび光透過用の開口4aの中心位置がほぼ
一致するようになっている。この試料支持板4は、その
光透過用の開口4aのサイズが異なるものを多数準備し
ておいて、分析する試料のサイズに応じて適切なものを
選択して使用する。
【0019】ホルダ本体部材1の長手方向の一端側部分
にはコ字状の回転アーム支持部材6が配置され、この回
転アーム支持部材6は図4に示す板バネ7と共に固定ね
じ8,8により前記ホルダ本体部材1に固定されてい
る。回転アーム支持部材6のコ字状の両端部には、軸支
持孔6aが形成されている。板状の回転アーム9の基端
部(図1〜3中、右端部)の両側面には、前記軸支持孔
6aに挿入される軸(図示せず)が設けられており、そ
の軸が前記軸支持孔6aに嵌合している。したがって、
回転アーム9は回転アーム支持部材6の軸支持孔6a周
りに回転自在に支持されている。板状の回転アーム9の
先端側部分(図1〜3中、左端側部分)は略半円形に切
除されており、二股状の先端部9a,9aを有している。
この二股状の先端部9a,9aには前記軸支持孔6aと同
様の軸支持孔(図示せず)が設けられている。また、回
転アーム9の中間部は折れ曲がって形成されており、そ
の中間部にはネジ棒貫通孔9b(図1、5A参照)が形
成されている。
【0020】円筒状の枠部材11の外周の180°離れ
た位置にはそれぞれ、前記回転アーム9の二股状の先端
部9a,9aに設けられた前記軸支持孔(図示せず)に嵌
合する軸11a,11a(図5参照)が設けられている。
したがって、試料押さえ用枠部材11は前記先端部9a
の軸支持孔(図示せず)に嵌合する軸11a,11aによ
って、前記回転アーム9の二股状の先端部9a,9aに回
転自在に支持されている。試料押さえ用枠部材11は、
図5に示すように、一面(図5Bで下面)にリング状の
突出部11bが形成されており、その突出部11bの外周
にゴムリング(弾性材料)12が装着されている。この
ゴムリング12は硬質の試料押さえ用枠部材11が試料
を直接押圧して試料を傷めるのを防止するための部材で
ある。この円筒状の試料押さえ用枠部材11の内面には
雌ネジ11cが形成されている。
【0021】前記試料押さえ用枠部材11に対して着脱
自在に装着される試料押さえ用交換部材13は、手で回
転操作するための操作用フランジ13a、および試料押
さえ用枠部材11の円筒状内面の雌ネジ11cと螺合す
る雄ネジ13bを有している。また、試料押さえ用交換
部材13には、その中心部に光透過口13cが形成され
ている。さらに、試料押さえ用交換部材13には、その
操作用フランジ13aの外面にリング状の突出部13d
が形成されており、その突出部13dの外周にゴムリン
グ(弾性材料)14が装着されている。このゴムリング
14は硬質の試料押さえ用交換部材13が試料を直接押
圧して試料を傷めるのを防止するための部材である。前
記符号11〜14で示された要素から試料押さえ部材1
5が構成されている。
【0022】図1,3から分かるように、前記ホルダ本
体部材1に基端部がねじ込まれたアーム位置保持用ネジ
棒16の先端部は、前記回転アーム9のネジ棒貫通孔9
bを貫通している。アーム位置保持用ネジ棒16の先端
部にはアーム位置保持用ナット(アーム押さえ部材)1
7が螺合している。アーム位置保持用ナット17の外周
部には手で摘んで回転操作するときの滑り止めの多数の
細溝が形成されている。このアーム位置保持用ナット1
7を回転操作することにより、アーム位置保持用ナット
17はアーム位置保持用ネジ棒16に沿って移動するよ
うになっている。
【0023】前記回転アーム9は前記板バネ7により、
常時回転アーム9の先端部9a,9aがホルダ本体部材1
に接近する回転力を受けている。このため図3の実線で
示すように、前記先端部9a,9aに回転自在に保持され
た試料押さえ用枠部材11およびそれに着脱自在に装着
された試料押さえ用交換部材13は、前記板バネ7の弾
性力により、前記試料支持板4表面に向けて押し付けら
れている。図3から分かるように、回転アーム9の基端
側部分(図中、右端側部分)を前記板バネ7に抗してホ
ルダ本体部材1側に押しつけると、図3の二点鎖線で示
すように、回転アーム9先端およびそこに支持された試
料押さえ用交換部材13は、前記試料支持板4表面から
離れるように構成されている。
【0024】しかしながら、前記回転アーム9は、前記
アーム位置保持用ネジ棒16に沿って位置調節されるア
ーム位置保持用ナット(すなわち、アーム押さえ部材)
17によりその回転が規制されるように構成されてい
る。このアーム位置保持用ナット17をアーム位置保持
用ネジ棒16に沿ってホルダ本体部材1に近づけること
により、前記回転アーム9およびその先端部に装着され
た試料押さえ用交換部材13の位置を、試料支持板4お
よび試料押さえ用交換部材13間に試料を挟んだ状態で
保持することができるようになっている。前記板バネ7
およびアーム位置保持用ナット17は、いずれも、前記
試料押さえ用交換部材13が前記試料支持板4に押し付
けられる状態に前記回転アーム9を保持する保持力発生
手段としての機能を有している。なお、前記板バネ7又
はアーム位置保持用ナット17のどちらか一方は省略す
ることも可能である。
【0025】図1〜3に示すように、前記ホルダ本体部
材1の、前記回転アーム支持部材6の配置された部分と
反対側の部分には姿勢調整ネジ18が設けられている。
この姿勢調整ネジ18は、前記図7に示すホルダ装着パ
ネルPに対する試料ホルダHの姿勢を調整するためのネ
ジであり、図3に示すようにその先端部はホルダ本体部
材1を貫通して、ホルダ装着パネルPに当接するように
なっている。
【0026】(実施例の作用)次に、前述の特徴を備え
た本発明の試料ホルダの実施例の作用を説明する。前記
試料ホルダHのホルダ本体部材1の試料支持板装着部3
には、試料の種類に応じた光透過用の開口4aを有する
試料支持板4が着脱自在に装着される。その状態では、
前記試料支持板4が有する光透過用の開口4aは、試料
支持板装着部3に形成された前記分析用光が透過する透
光窓3aに対応して配置される。前記ホルダ本体部材1
に回転可能に支持された回転アーム9の先端部9a,9a
に回転自在に装着された試料押さえ用枠部11には、試
料の種類に応じたサイズの光透過口13cが形成された
試料押さえ用交換部材13が着脱自在に装着される。
【0027】この状態で、前記回転アーム9の基端部を
ホルダ本体部材1側に押し付けると、回転アーム9の先
端部がホルダ本体部材1から離れる。そこで、前記試料
支持板4上に試料を載せてから回転アーム9の基端部の
押し付け力を解除すると、前記板バネ7の弾性力により
回転アーム9はその先端部がホルダ本体部材1側に近づ
くように回転する。このとき、前記試料支持板4および
試料押さえ用交換部材13間に試料が挟持される。次
に、前記アーム位置保持用ナット17を回転して、前記
回転アーム9上面に当接させる。この状態では回転アー
ム9は回転不可能となり、試料支持板4および試料押さ
え用交換部材13間に挟持された試料はその位置に確実
に保持される。また、この状態では試料押さえ用交換部
材13の中央部に形成された光透過口13cは、前記試
料支持板装着部3の透光窓3aおよび試料支持板4の光
透過用の開口4aに対応して配置される。
【0028】図6,7において、前記試料を保持した試
料ホルダHのホルダ本体部材1の前記被ガイド用突条
2,2が、前記ホルダ装着パネルP(図7参照)に設け
られた一対のホルダ装着用ガイドG,G(図6参照)に
より形成されたホルダ装着用ガイド溝G1,G1(図6参
照)に挿入される。このとき、試料押ホルダHの先端
は、前記ホルダ装着用ガイド溝G1,G1の下端位置に対
応して配置されたストッパSで位置決めされる。この状
態では、分析用光の光路L中に形成された前記ホルダ装
着パネルPの貫通孔Pa(図7参照)と、前記試料押さ
え用交換部材13の中央部に形成された前記光透過口1
3c(図5参照)、前記試料支持板装着部3の透光窓3a
(図1参照)および試料支持板4の光透過用の開口4a
(図1参照)は重なって配置される。前記ホルダ装着パ
ネルPに対する試料ホルダHの姿勢、すなわち、分析用
光の光路Lに対する姿勢は、前記姿勢調整ネジ18によ
り行うことができる。前記試料を透過した分析用光は、
図示しない検査装置によって検出される。
【0029】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01) 被ガイド突条2は、ホルダ本体部材1と一体
に形成する代わりに、別体に製作したものを一体的に結
合することも可能である。また、被ガイド突条の代わり
に被ガイド凹溝として形成することも可能である。その
場合は、ガイドGを突条に形成することができる。 (H02) また、試料支持板4はゴム磁石の代わりに板
状の金属磁石を用いることが可能である。 (H03) 本発明は反射型分析装置にも適用可能であ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明の画像出力装置は下記の効果を奏
する。 (E01) 簡単な構成の交換部品を有する1個の試料ホ
ルダにより、大きさの異なる種々の試料および厚さの異
なる種々の試料を保持できるようにすることができるの
で、準備する試料ホルダの数が少なくなる。したがっ
て、試料ホルダの保管スペースおよび製作コスト等をト
ータルで節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の試料ホルダの一実施例の一部
分解斜視図である。
【図2】 図2は同実施例の平面図である。
【図3】 図3は同実施例の側面図で図2の矢印IIIか
ら見た図である。
【図4】 図4は同実施例で使用される保持力発生手段
として機能するバネの斜視図である。
【図5】 図5は同実施例の要部の説明図で、図5Aは
要部の分解斜視図、図5Bは要部の分解断面図である。
【図6】 図6は同実施例の試料ホルダを分析用光の光
路の途中に装着する構成の説明図である。
【図7】 図7は同実施例の試料ホルダを分析用光の光
路の途中に装着した状態の部分断面図である。
【図8】 図8は試料ホルダの従来例を示す図である。
【図9】 図9は試料ホルダの他の従来例を示す図であ
る。
【符号の説明】
H…試料ホルダ、L…分析用光の光路、1…ホルダ本体
部材、3…試料支持板装着部、3a…透光窓、4…試料
支持板、4a…光透過用の開口、6…回転アーム支持部
材、7…保持力発生手段(板バネ)、9…回転アーム、
9a…先端部、11…試料押さえ用枠部材、13…試料
押さえ用交換部材、13c…光透過口、17…保持力発
生手段(アーム位置保持用ナット)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えた試料ホルダ、(Y0
    1) 分析用光が透過する透光窓が形成された試料支持
    板装着部を有し、分析用光の光路中に着脱自在に装着さ
    れるホルダ本体部材、(Y02) 前記試料支持板装着部
    に着脱自在に装着されるとともに前記透光窓に対応した
    位置に形成された光透過用の開口を有する試料支持板、
    (Y03) 前記ホルダ本体部材に回転可能に支持された
    回転アーム、(Y04) 前記回転アームの先端部に回転
    自在且つ着脱自在に装着されるとともに中央部に光透過
    口が形成された試料押さえ部材、(Y05) 前記試料押
    さえ部材が前記試料支持板に押し付けられる状態に前記
    回転アームを保持する保持力発生手段。
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