JP2740622B2 - スクロールコンプレッサ及びその旋回スクロールラップ及び固定スクロールラップを摩耗させる方法 - Google Patents

スクロールコンプレッサ及びその旋回スクロールラップ及び固定スクロールラップを摩耗させる方法

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JP2740622B2 JP5196748A JP19674893A JP2740622B2 JP 2740622 B2 JP2740622 B2 JP 2740622B2 JP 5196748 A JP5196748 A JP 5196748A JP 19674893 A JP19674893 A JP 19674893A JP 2740622 B2 JP2740622 B2 JP 2740622B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、噛合わされた固定スク
ロール部材と旋回スクロール部材とを含む密閉スクロー
ルコンプレッサに関し、特にコンプレッサの作動中に旋
回スクロール部材と固定スクロール部材との間のリーク
を制御する様に作用するオイル潤滑制御機構をもつスク
ロールコンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】典型的
なスクロールコンプレッサは、対向する2つのスクロー
ル部材を有し、各スクロール部材はインボリュートラッ
プ(wrap)を持ち、これら対応するラップは組合さ
れて複数の圧縮ポケットを画定している。一方のスクロ
ール部材が他方のスクロール部材に対し旋回すると、ポ
ケットが径方向外側の吸入ポートと径方向内側の吐出ポ
ートとの間で移動するに従い該ポケットの体積が減少
し、これにより冷媒流体を搬送及び圧縮する。
【0003】スクロールコンプレッサは、各種の冷却シ
ステムへの適用において、静かで、効率的で、メンテナ
ンスの必要性が少ないと信じられている。しかしなが
ら、いくつかの問題が残っており、これがスクロールコ
ンプレッサの市場での広範な受入れ及び商業的成功を妨
げていた。例えば、コンプレッサの作動中において、2
つのスクロール部材の間で圧縮された冷媒の圧力は、2
つのスクロール部材を軸方向に離隔させる様に作用する
傾向にある。このスクロール部材の軸方向離隔により、
ポケットは一方のスクロール部材のラップの先端と他方
のスクロール部材の表面との間においてリークを生ず
る。この様なリークが生ずると、コンプレッサの作動効
率が低下し、極端な場合にはコンプレッサが機能しなく
なることもある。
【0004】コンプレッサ作動中のスクロール部材の先
端と表面との間におけるリークは、旋回スクロール部材
の傾き:チルト(tilting)及び/または振れ:
ウォブリング(wobbling)の運動によってもひ
きおこされる。このチルト運動は、旋回スクロールにそ
の軸方向に隔てられた位置において作用する力によって
傾倒モーメントが生ぜしめられる結果である。特に、ク
ランクシャフトから旋回スクロールの駆動ハブへと伝達
される駆動力は、圧力、慣性及び摩擦に基づきスクロー
ルラップに作用する力とは軸方向に隔てられている。旋
回スクロール部材に作用する傾倒モーメントは、該旋回
スクロール部材を少し傾いた状態で回転させ、旋回スク
ロール部材の板部の下面が旋回運動の方向に上向きに傾
く。旋回スクロール部材のウォブリング運動は、特にコ
ンプレッサの初期ランイン(run−in)期間中にお
ける凸状係合面間の作用から生ずる。例えば、一方のス
クロール部材の係合ラップの頂部表面と他のスクロール
部材の平面板部とが、加工ばらつき及び/またはコンプ
レッサ作動中の圧力及び熱による歪に基づき、対応する
凸形を示す。これにより、スクロール部材間に高い接触
点が生ぜしめられ、これらの部品が摩耗:ウェアイン
(wear in)するまでウォブリングする傾向があ
る。ウォブリング揺動は上記のチルト旋回運動の頂点で
生ずる。
【0005】更に、下側または中央に配置のスクロール
コンプレッサは、オイルがスクロールセット(旋回スク
ロール部材と固定スクロール部材とのセット)に衝突す
る前にコンプレッサからオイルを分離する。スクロール
の不適切な潤滑は、スクロールラップ間の冷媒リークを
生ぜしめ、これによりコンプレッサ効率を低下させる。
スクロールのランイン中において、通常動作時と同様
に、スクロール部材の適正な潤滑が必要である。
【0006】コンプレッサの動作中において生ずるスク
ロール部材を離隔させる力を緩和し、これにより上記リ
ークを最小限にするための努力により、従来、軸方向コ
ンプライアンス(compliance)の種々の方式
がを発展した。旋回スクロール部材の裏面が吸入圧力に
さらされるコンプレッサにおいては、動的な離隔力に対
抗するに十分な力を予め軸方向に互いのスクロール部材
へと加えておくことが知られている。しかし、このアプ
ローチは、コンプレッサが休止状態の時、スクロール部
材間及び/またはベアリング間に高い初期摩擦力を生ぜ
しめ、これによりコンプレッサ始動を困難にし、その後
のパワー消費を増大させることになる。他のアプローチ
は、部品の製造上の公差を厳しくし、生ぜしめられる離
隔力をスラストベアリングまたはスラスト面により受け
る様にすることである。この方法は高価なスラストベア
リングを必要とし、加工上の厳しい公差を維持するため
製造コストが高くなる。
【0007】本発明は、以上の如きスクロールコンプレ
ッサの問題点を解決し、噛合っているスクロール部材間
のリーク防止に有利なオイル制御を提供することを目指
したものである。特に、本発明は、旋回スクロール部材
の旋回時の傾きや振れの発生を効果的に低減し、これに
より、互いに噛合っている固定スクロール部材と旋回ス
クロール部材との間のシール性の改善を少ないパワー消
費にて実現することのできる、簡単で信頼性があり製造
容易なスクロールコンプレッサを提供することを目的と
する。また、本発明は、更に、スクロールコンプレッサ
のオイル流通量を制御し固定スクロール部材と旋回スク
ロール部材との間のリークを効率的に防止することので
きる旋回スクロールラップ及び固定スクロールラップを
摩耗させる方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以上の
如き従来のスクロールコンプレッサにおける問題点は、
スクロールラップの間からのリークに抵抗するオイル制
御機構を提供することにより、解決される。即ち、本発
明によれば、 (1)密封ハウジングを有し;該ハウジングは内部に吐
出圧力チャンバ及び吸入圧力チャンバを含んでおり;前
記ハウジング内の固定スクロール部材はインボリュート
固定ラップエレメントを含んでおり;前記ハウジング内
の旋回スクロール部材は表面及び裏面をもつ板部を含ん
でおり;前記表面は前記固定ラップエレメントと噛合う
インボリュート旋回ラップエレメントをもっており、前
記旋回スクロール部材の板部は前記旋回ラップエレメン
トを越えて径方向に延びているフランジを有しており、
該フランジは上部周辺エッジを含んでおり;フレームは
前記旋回スクロール部材裏面に隣接せるスラスト面を含
んでおり;前記旋回スクロール部材と前記スラスト面と
の間のシールは前記板部裏面の吐出圧力にさらされる部
分と吸入圧力にさらされる部分との間を密封して区分し
ており;前記旋回スクロール部材を前記固定スクロール
部材に対し旋回させる駆動手段を有しており;前記旋回
スクロール部材のフランジが旋回する吸入圧力オイルチ
ャンバを画定する手段を有している;密閉スクロールコ
ンプレッサにおいて:前記オイルチャンバ内に、前記旋
回スクロール部材が旋回する時に、該旋回スクロール部
材の前記上部周辺エッジ上にまで届くに十分な深さのオ
イルプールが形成され、これにより該オイルプールから
オイルを噛合っているスクロールの間へと吸入させる様
にしてなることを特徴とする、スクロールコンプレッ
サ、が提供される。また、本発明によれば、 (2)上記(1)に記載のスクロールコンプレッサにお
いて更に、前記固定スクロール部材の方へと前記旋回ス
クロール部材を径方向に偏位させ、これによりコンプレ
ッサを通るオイルフローを制御する径方向コンプライア
ンス手段を含んでいる、スクロールコンプレッサ、が提
供される。また、本発明によれば、 (3)上記(1)に記載のスクロールコンプレッサにお
いて更に、前記オイルプールが前記シールと接してい
る、スクロールコンプレッサ、が提供される。また、本
発明によれば、 (4)上記(1)に記載のスクロールコンプレッサにお
いて更に、前記オイルプールからのオイルで前記噛合っ
たスクロールラップ間のスペースを満たす様にしてな
る、スクロールコンプレッサ、が提供される。また、本
発明によれば、 (5)密封ハウジングを有し;該ハウジングは内部に吐
出圧力チャンバ及び吸入圧力チャンバを含んでおり;前
記ハウジング内の固定スクロール部材はインボリュート
固定ラップエレメントを含んでおり;前記ハウジング内
の旋回スクロール部材は表面及び裏面をもつ板部を含ん
でおり;前記表面は前記固定ラップエレメントと噛合う
インボリュート旋回ラップエレメントをもっており、前
記旋回スクロール部材の板部は前記旋回ラップエレメン
トを越えて径方向に延びているフランジを有しており、
該フランジは上部周辺エッジを含んでおり;フレームは
前記旋回スクロール部材裏面に隣接せるスラスト面を含
んでおり、前記フランジは前記スラスト面の径方向外側
に位置しており;前記旋回スクロール部材と前記スラス
ト面との間のシールは前記板部裏面の吐出圧力にさらさ
れる部分と吸入圧力にさらされる部分との間を密封して
区分しており、これにより前記シールが圧力差を受ける
様になっており;前記旋回スクロール部材を前記固定ス
クロール部材に対し旋回させる駆動手段を有しており;
前記旋回スクロール部材のフランジが旋回する吸入圧力
オイルチャンバを有している;密閉スクロールコンプレ
ッサ:における旋回スクロールラップ及び固定スクロー
ルラップの双方を摩耗させる方法において、前記オイル
チャンバ内に前記旋回スクロールフランジの上部周辺エ
ッジ上にまで届くに十分な深さのオイルプールを形成
し、これによりオイルを噛合っているスクロールの間へ
供給して前記スクロール間のリークを制御し;コンプレ
ッサを作動させ、前記旋回スクロールラップと前記固定
スクロールラップとを協働させ、スクロールラップエレ
メントが摩耗するにつれてコンプレッサ内のオイルレー
トを平衡レートへと減少させることを特徴とする、スク
ロールコンプレッサの旋回スクロールラップ及び固定ス
クロールラップを摩耗させる方法、が提供される。ま
た、本発明によれば、 (6)上記(5)に記載のスクロールコンプレッサの旋
回スクロールラップ及び固定スクロールラップを摩耗さ
せる方法において更に、前記旋回スクロールラップを前
記固定スクロールラップの方へと径方向に偏位させて、
コンプレッサを通る内部オイルレートを制御する、スク
ロールコンプレッサの旋回スクロールラップ及び固定ス
クロールラップを摩耗させる方法、が提供される。ま
た、本発明によれば、 (7)上記(5)に記載のスクロールコンプレッサの旋
回スクロールラップ及び固定スクロールラップを摩耗さ
せる方法において更に、前記シールを横切る圧力差を減
少させて、該シールを経由するオイルフローを平衡レー
トへと減少させる、スクロールコンプレッサの旋回スク
ロールラップ及び固定スクロールラップを摩耗させる方
法、が提供される。また、本発明によれば、 (8)上記(5)に記載のスクロールコンプレッサの旋
回スクロールラップ及び固定スクロールラップを摩耗さ
せる方法において更に、前記スクロールラップエレメン
トと前記オイルプールとの間の圧力差を減少させる、ス
クロールコンプレッサの旋回スクロールラップ及び固定
スクロールラップを摩耗させる方法、が提供される。
【0009】本発明によれば、軸方向コンプライアンス
機構により互いに偏位せしめられた固定スクロール部材
及び旋回スクロール部材を含むスクロールコンプレッサ
が提供される。旋回スクロール部材を固定スクロール部
材に対し旋回せしめる駆動機構は、コンプレッサの動作
中に旋回スクロール部材のチルト及びウォブリング運動
を引き起こす傾向にある。軸方向コンプライアンス機構
は、旋回スクロール部材の裏面の径方向内側部分に吐出
圧力をかけ、該裏面の径方向外側部分に吸入圧力をかけ
る様にしている。更に、旋回スクロール部材の裏面の径
方向外側部分に隣接してオイルプールが設けられ、これ
により旋回スクロール部材の傾き回転及びウォブリング
運動に呼応して裏面上のオイルにより反作用力が及ぼさ
れる。
【0010】更に詳細には、本発明によれば、旋回スク
ロールラップ及び固定スクロールラップへの潤滑を調整
して冷媒リークを制御するオイル制御機構が提供され
る。オイルは、コンプレッサ内に生ずる圧力差により十
分に調整される。旋回スクロールの下方に十分な深さの
オイルプールが形成され、該オイルプールは旋回スクロ
ール部材平面板の表面上にまで延びている。噛合い状態
のスクロールが自動的にスクロールランイン及び通常の
動作に入るのに、所定量の潤滑剤が必要である。
【0011】本発明のスクロールコンプレッサは、その
一態様において、吐出圧力下の吐出圧力チャンバ及び吸
入圧力下の吸入圧力チャンバをもつハウジングを含む。
該ハウジング内には、対応するラップをもつ固定スクロ
ール部材及び旋回スクロール部材が設けられており、こ
れらラップはそれらの間に圧縮ポケットを画定する様に
作用的に噛合っている。クランクシャフトは噛合ったラ
ップから軸方向に隔てられた位置で旋回スクロール部材
と駆動可能に接続されており、これにより旋回スクロー
ル部材を固定スクロール部材に対し旋回可能となしてい
る。旋回スクロール部材の裏面の径方向内側部分は吐出
圧力チャンバに面しており、該裏面の径方向外側部分は
吸入圧力チャンバに面しており、これにより旋回スクロ
ール部材に対し固定スクロール部材の方へと軸方向コン
プライアンス力を作用させている。旋回スクロール部材
には噛合ったラップから軸方向に隔てられた位置におい
て駆動力が作用せしめられ、これにより旋回スクロール
部材に傾倒モーメントが与えられ、旋回スクロール部材
の傾き回転運動がひきおこされる。旋回スクロール部材
のウォブリング/チルト運動に呼応して裏面の径方向外
側部分に反作用力を与える機構が設けられ、これにより
ウォブリング/チルト運動にを緩和する固定スクロール
部材と旋回スクロール部材との間のシール性を改善す
る。この機構は環状オイルチャンバにより画定されるオ
イルプールを含んでおり、該環状オイルチャンバは底面
を有し、該底面から隔てられてその上方で旋回スクロー
ル部材の裏面の径方向外側部分が旋回する。旋回スクロ
ール部材の裏面は十分大きく、オイルチャンバはその底
面と旋回スクロール部材の裏面との間のスペースを効果
的に満たすに十分な深さのオイルを有し、旋回スクロー
ル部材の傾きが変動し底面と裏面との間のスペースが減
少した時にオイルにより裏面に力がかけられる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
を説明する。この実施例は、例示のためのものであり、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0013】特に図1及び図2に示されている様に、コ
ンプレッサ10はハウジング12を有する。該ハウジン
グは頂部カバー部14、中央部16及び底部18を有す
る。ここで、中央部16と底部18とを一体的な外殻と
して構成してもよい。これらハウジングの3つの部分は
溶接またはろう付け等により互いに密封固定されてい
る。取付けフランジ20が底部18に溶接されており、
このフランジによりコンプレッサを直立姿勢にして取付
けることができる。密閉ハウジング12内には、電動モ
ータ22が配置されている。該モータはステータ24及
びロータ26を有する。ステータ24は、焼き嵌め等の
締まり嵌めによりハウジング中央部16内に固定されて
いる。ロータ26は中央開口30を有し、該開口には締
まり嵌めによりクランクシャフト32が固定されてい
る。該ロータは、その下端リングにおいてカウンタウェ
イト27をも含んでいる。ハウジング12の中央部16
には、モータ22を電源と接続するための端子クラスタ
34(図4)が取付けられている。
【0014】コンプレッサ10は、底部18に位置する
オイル溜め36をも含んでいる。クランクシャフト32
の下端の端ぐり部40内には、遠心力オイル吸上げ管3
8がプレス嵌めされている。遠心力オイル吸上げ管38
は、周知の構造のものであり、内部に不図示の縦方向掻
き翼を含んでいる。オイル吸上げ管38のオイル入口端
42は、円筒状オイルカップ44の開口部へと下向きに
延びている。オイルカップ44は、高品質の撹拌されて
いないオイルが取込まれる静域を提供する。
【0015】コンプレッサ10は、ハウジング12内に
スクロールコンプレッサ機構46を含んでいる。コンプ
レッサ機構46は、固定スクロール部材48、旋回スク
ロール部材50及びメインベアリングフレーム部材52
を含んでなる。図1に示されている様に、固定スクロー
ル部材48及びフレーム部材52は、複数の取付けボル
ト54により互いに固定されている。固定スクロール部
材48とフレーム部材52との間の正確なアライメント
のために、1対の位置決めピン56が用いられている。
フレーム部材52は、米国特許No.4846635に
開示されている様な複数の円周状配置の取付けピン(図
示されていない)により、ハウジング12の中央部16
内に取付けられている。この取付けピンは、ステータ2
4とロータ26との間に環状ギャップが存在する様にし
てフレーム部材52を取付けるのに有利である。
【0016】固定スクロール部材48は、表面63をも
つ平面板62と、表面63から軸方向に延びているイン
ボリュート固定ラップ64とを有してなる。同様に、旋
回スクロール部材50は、裏面65及び表面67をもつ
平面板66と、表面67から軸方向に延びているインボ
リュート旋回ラップ68とを有してなる。固定スクロー
ル部材48と旋回スクロール部材50とは、インボリュ
ート固定ラップ64とインボリュート旋回ラップ68と
が互いに動作可能に接触する様にして組合されている。
更に、表面63,67とラップ64,68とは、固定ス
クロール部材と旋回スクロール部材とが互いの方へと軸
方向に付勢されているコンプレッサ作動時にラップ6
4,68の先端が対応する対向表面67,63と密封接
触する様に、作製されている。
【0017】メインベアリングフレーム部材52は、環
状で径方向内向きの張出部53を含んでおり、該張出部
は裏面65に隣接し該裏面と軸方向に対向する固定スラ
スト面55を含んでいる。裏面65及びスラスト面55
は、実質的に平行な面上にあり、加工上の公差及び固定
スクロール部材48の方への旋回スクロール部材50の
軸方向コンプライアンス移動の許容量に応じて、軸方向
に隔てられている。
【0018】図1及び図2に示されている様に、メイン
ベアリングフレーム部材52は、更に、下向きに延びて
いるベアリング部70をも含んでいる。該ベアリング部
70内には、プレス嵌め等により、上部ベアリング72
及び下部ベアリング74からなる周知のスリーブベアリ
ングアセンブリが保持されている。2つのスリーブベア
リングは単一の長いスリーブベアリングよりも、ベアリ
ング部70への組込みが容易であり2つのベアリング7
2,74間の環状スペース73を提供するので、好まし
い。従って、クランクシャフト32はベアリング72,
74に回転可能に支持されている。
【0019】クランクシャフト32は、該クランクシャ
フト32の側壁から径方向に外向きに延びている同心状
スラスト板76を含んでいる。該スラスト板76には、
ボルト75等によりバランスウェイト77が取付けられ
ている。ここで示されている好ましい実施例において
は、スラスト板76の直径は、フレーム部材52の内向
き張出部53により画定される円形開口79の直径より
小さい。従って、クランクシャフト32を開口79を通
して下向きに挿入することができる。クランクシャフト
32を所定位置に配置した後、これに、図4及び図5に
示されている様に、フレーム部材52を径方向に貫いて
いる1対の取付け穴51のうちの一方を通して、バラン
スウェイト77を取付ける。この取付け穴の存在によ
り、スラスト板76を囲むスペースが、フレーム部材5
2の外周に形成されている軸方向に延びているノッチ1
09により画定される通路108を介して吐出圧力下の
ハウジングチャンバ110の一部となる。
【0020】図2及び図3に最もよく示されている様
に、クランクシャフト32の頂部上には、偏心クランク
機構78が配置されている。好ましい実施例によれば、
クランク機構78は、円筒状ローラ80を有してなり、
該ローラには中心を外れて位置する軸方向の貫通孔81
が形成されている。該貫通孔81内に、クランクシャフ
ト32の上部偏位部を構成する偏心クランクピン82が
受入れられている。この貫通孔81により、ローラ80
は偏心クランクピン82の周りに偏心して支持されてい
る。旋回スクロール部材50は下部ハブ部84を含み、
該ハブ部はローラ80が受入れられる円筒状凹部85を
画定している。ローラ80は、凹部85内にプレス嵌め
されたスリーブベアリング86により該凹部85内で回
転可能な様に支持されている。各ベアリング72,74
及び86は、好ましくは、スチールで裏打ちされたブロ
ンズブッシングである。
【0021】クランクシャフト32がモータ22で回転
せしめられると、偏心クランクピン82及び凹部85内
ローラ80の作用で、旋回スクロール部材50が固定ス
クロール部材48に対し旋回せしめられる。ローラ80
はクランクピン82の周りでわずかに旋回し、クランク
機構78は周知の揺動リンク径方向コンプライアンス機
構として機能し、固定ラップ64と旋回ラップ68との
間の密封噛合いを保つ。この機構は、スクロール部材4
8と50との間の潤滑量をも制御する。旋回スクロール
部材50は、旋回スクロール部材50及びフレーム部材
52にそれぞれ形成されたオルダムリング88及びオル
ダムキー90,92を含んでなる周知のオルダムリング
アセンブリにより、回転はしない。
【0022】好ましい実施例のコンプレッサ10の作動
時には、吸入管94を通して吸入圧力下の冷媒流体が導
入される。吸入管94は、固定スクロール部材48の端
ぐり部96内にO−リングシール97により密封して受
入れられている。吸入管94は、吸入管アダプタ95を
用いてコンプレッサに取付けられている。アダプタ95
は、各端において吸入管及びハウジング開口に対し銀半
田付けまたはろう付けされている。吸入圧力チャンバ9
8は、大略、固定スクロール部材48及びフレーム部材
52により画定されている。冷媒は、チャンバ98へ
と、該チャンバの外方に位置する吸入管94から導入さ
れる。旋回スクロール部材50が旋回し始めると、吸入
圧力チャンバ98内の冷媒流体は、固定ラップ64と旋
回ラップ68とにより画定される閉じたポケットが移動
することにより径方向内向きに圧縮される。
【0023】2つのラップ間の最内のポケット内の吐出
圧力下の冷媒流体は、固定スクロール部材48の平面板
62を通って連通せる吐出ポート102を通って上方へ
と吐出される。ポート102を通って吐出された圧縮冷
媒は、頂部カバー部14と固定スクロール部材48の表
面106とにより画定される吐出高圧チャンバ104に
入る。上記軸方向に延びている通路108は、吐出高圧
チャンバ104内の加圧冷媒がハウジング12内に画定
されたハウジングチャンバ110へと導入されるのを可
能にする。図2に示されている様に、吐出管112は、
ハウジング12の中央部16を通って延びており、銀半
田等により中央部16と密封して接続されている。吐出
管112は、ハウジングチャンバ110内の加圧冷媒が
コンプレッサ10が組込まれている冷却システム(図示
されていない)へと供給されるのを可能にする。
【0024】コンプレッサ10は、そのスクロール部
材、クランクシャフト及びクランク機構を含む可動部分
を潤滑するための潤滑システムをも含んでいる。クラン
クシャフト32には軸方向のオイル通路120が設けら
れている。該オイル通路120は吸上げ管38と連通し
ており、クランクシャフト32の中心軸に沿って上方へ
と延びている。クランクシャフト32の長手方向の中央
において、偏位し径方向に次第に外方へと移行するオイ
ル通路122が上記オイル通路120と交わっている。
該オイル通路122は、クランクシャフト32の頂部の
偏心クランクピン82の頂部の開口124へと延びてい
る。クランクシャフト32が回転すると、オイル吸上げ
管38がオイル溜め36から潤滑オイルを吸上げ、該オ
イルがオイル通路120及び122を通って上方へと移
動する。上部ベアリング72及び下部ベアリング74の
潤滑は、クランクシャフト32に形成されたフラット
(flat)(図示されていない)によりなされる。該
フラットは、ベアリング72及び74の近くに位置し、
径方向の通路126によりオイル通路120および12
2と連通している。ベント通路128がベアリング部7
0を通って延びており、環状スペース73と吐出圧力チ
ャンバ110との間を連通させている。
【0025】図3を参照すると、偏位オイル通路122
を通って上方へと吸上げられた潤滑オイルは、偏心クラ
ンクピン82の頂部に位置する開口124を通ってクラ
ンクシャフト32から出る。開口124から供給された
潤滑オイルは、凹部85内のチャンバ138を満たす。
該チャンバ138は、凹部85の底面140とローラ8
0及びクランクピン82を含むクランク機構78の頂面
とにより画定される。チャンバ138内のオイルは、ロ
ーラ80とスリーブベアリング86との界面及び貫通孔
81とクランクピン82との界面に沿って流下する傾向
にあり、かくしてこれらの潤滑がなされる。ローラ80
及びクランクピン82の円筒状外面には、潤滑効果を高
めるためにフラット(図示されていない)を形成するこ
とができる。
【0026】図3を参照すると、潤滑オイルは、上記潤
滑システムにより凹部85内の旋回スクロール部材50
の下側の中央部へと供給される。従って、潤滑オイルが
チャンバ138を満たすと、旋回スクロール部材50に
は固定スクロール部材48の方へと上向きの力が作用す
る。この上向きの力の大きさは、底面140の表面積に
より決定されるが、必要な軸方向のコンプライアンス力
を得るには十分でない。従って、旋回スクロール部材5
0に作用する上向きの力を増大させるために、ハブ部8
4の周囲のごく近くに隣接する裏面65の環状部を吐出
圧力下の冷媒流体にさらしている。
【0027】本発明のオイル制御機構は、自動的に適正
な量の潤滑オイルを旋回スクロール部材50及び固定ス
クロール部材48へと供給する。この制御機構では、ス
クロールセット(旋回スクロール部材50及び固定スク
ロール部材48)が摩擦しオイル所要量が減少すると、
内部のオイルフローレートが同様に減少する。
【0028】先ず、スクロール部材48及び50は、こ
れらの間に大きなリークが存在し、これにより充填すべ
きオイルの体積は大きくなる。オイル制御機構は、旋回
スクロール部材50の下方のシール部材158において
生ずる、オイルプール171内と旋回スクロール部材平
面板66の表面67上との圧力差を利用している。スク
ロールラップ68の径方向外側に位置する表面67は、
旋回スクロール部材50の旋回スクロール平面板フラン
ジまたは上部周辺エッジとしても知られている。これら
のエレメントは、独立して又は協働して、種々のコンプ
レッサ条件下でオイルフローレートを制御する。
【0029】第1の制御部分はカウンタウェイト77と
旋回スクロールシール158との間のスペースである。
第2の制御部分はオイルプール171を含んでなり、第
3の制御部分は旋回スクロール平面板フランジ67上の
スペースを含んでなる。
【0030】上記の様に、コンプレッサ10が作動する
と、オイルは、クランクシャフト32を通って吸上げら
れ、ベアリング86を経由してカウンタウェイト77上
へと流れる。この際に、旋回スクロール部材50の運
動、及び更に詳細にはカウンタウェイトチャンバ110
とシール158に関し反対側の領域との間の圧力差は真
空効果を生ぜしめ、これによりオイルがカウンタウェイ
ト77から取去られオイルプール171内へと移行せし
められる。カウンタウェイト77上のオイルに対する圧
力差の影響は、真空掃除機のノズルを水たまりのすぐ上
に保持した場合と似ている。真空により、水たまりから
水滴が真空掃除機内へと吸込まれ、これにより水たまり
の水を除去することができる。オイルをカウンタウェイ
ト77から取去りシール部材158を経由してオイルプ
ール171内へと移行させることは、コンプレッサ作動
中に生ずる圧力差によりひきおこされる真空作用に基づ
くものである。別法として、ポンプ等の機械的手段を用
いてオイルをシール部材158へと供給することもでき
る。
【0031】以上の様な真空作用により、オイルプール
171がオイルで満たされる。スクロールセットが或る
リーク量で作動を開始すると、スクロール部材48及び
50は、オイルプール171からスクロールラップ64
及び68へとオイルを文字どおり引込む様な圧力差を生
ずる。オイルプール171のレベルは、図3に示されて
いる様に、オイルが旋回スクロール部材50の下方の領
域を満たし表面67のレベルへと上がる様なレベルであ
る。旋回スクロール平面板フランジ67上のオイルは、
旋回スクロール部材50の旋回運動中にスクロールラッ
プ64及び68内へと掃き寄せられる。旋回スクロール
部材50の運動により、固定スクロールラップ64が表
面67上のオイルをスクロール圧縮スペース内へと拭い
去る。この拭い去り作用は、自動車の風防ワイパーの作
用と似ている。旋回スクロール部材の平面板66に対す
る固定スクロールラップ64の相対運動は、圧縮スペー
ス内に吸引されたオイルの量を、その時のスクロールリ
ーク条件下で必要な量に調整する。
【0032】スクロールラップ64及び68の相対運動
は、非圧縮性オイルを圧縮しようとして該オイルをスク
ロールラップのリークスペース内へと移行させる。一
旦、全てのリークスペースが満たされると、コンプレッ
サはオイルを圧縮しようとするが、これはできない。ス
クロール間の圧力リークが小さくなるにつれて、オイル
の要求は次第に少なくなる。今やスクロールラップ間で
の冷媒リークは殆どないので、旋回スクロール部材50
の径方向のコンプライアンス力はコンプレッサを通して
との程度の量のオイルを引き出すべきかを制御する。
【0033】換言すれば、スクロールラップ64及び6
8が摩耗するにつれて、これらラップ間のリークスペー
スが小さくなる。従って、ラップ64と68との間から
吐出ポート102へと出ていくオイルの量は少なくな
る。ラップ内においてオイルロスレートが低下するにつ
れて、オイルプール171から引込まれるオイルの量も
少なくなる。これは、今や、表面67(旋回スクロール
部材50の表面外周部)とスクロールラップ64及び6
8との間での圧力低下が少ないためである。
【0034】オイルプール171からのオイルロスレー
トが低下するにつれて、オイルプール171とカウンタ
ウェイトチャンバ100との間の圧力差が減少し、かく
して旋回平面板シール158を通って引込まれるオイル
が減少する。カウンタウェイト77の頂部から旋回平面
板シール158を経由して引込まれるオイルの減少は、
シールを経由する圧力低下の減少によりひきおこされ
る。以上の様な振る舞いがひきおこされるということ
は、オイルプールが環状シール158の外径の近くにお
いて吸入圧力にないということである。
【0035】結局、オイルプールが満たされた後に、オ
イルフローレートは、クランクシャフト32からのオイ
ルフローレートがスクロールラップ64,68から吐出
ポート102を通るオイルフローレートと等しくなる様
に、平衡する。スクロールセットを通るオイルフローレ
ートは径方向のコンプライアンス力の大きさ及びスクロ
ールセット間のリークパスにより制御される。上記の構
造は、コンプレッサ10を通るオイルフローレートを調
整するオイル制御機構として機能する。スクロールラッ
プ64及び68のウェアインまたはランインは、適正な
潤滑の量に依存している。
【0036】適正な潤滑量とすることで、スクロールラ
ップのセットを適正にウェアインさせるために必要な時
間を減少させることができる。旋回スクロールラップ及
び固定スクロールラップをウェアイン又はランインさせ
る方法は、オイルチャンバ内にオイルプール171を形
成し、コンプレッサを作動させて、旋回スクロールラッ
プ68及び固定スクロールラップ64を駆動し、内部オ
イルレートを平衡レートまで減少させることとして記載
されている。オイルプール171を形成し、該オイルプ
ール171が旋回スクロールフランジの上部周辺エッジ
上まで届く様にすることにより、噛合わされたスクロー
ルが自動的にオイルの消費量を制御する。
【0037】スクロールラップのランイン方法は、更
に、スクロールラップ64及び68を径方向に偏位さ
せ、更にスクロールセットのオイル調整機能を制御する
ステップを含む。スクロールラップ64及び68の間の
径方向コンプライアンス力を増大させることにより、ス
クロールラップ64及び68間のオイルフローレートが
減少する。
【0038】スクロールラップ64及び68が適正にラ
ンインまたはウェアインした後に、コンプレッサ内の圧
力差の減少がオイルの内部フローレートを遅くして、過
剰のオイルがスクロールセット内に入るのを防止する。
スクロールラップ64,68とオイルプール171との
間の圧力差の減少及びシール158を経由する圧力低下
は、内部のオイルフローを遅くする。
【0039】ラップは互いに適合する様に摩耗するの
で、圧力差はスクロール自体により一方向に減少し、オ
イル要求量は少なくなる。
【0040】更に、シール158を横切る圧力差の減少
により内部のオイルフローレートが減少し、シール15
8を経由するオイルフローが平衡レートに至る。スクロ
ールラップ64及び68がオイルを殆ど必要としない時
には、シール158を横切る圧力差は自動的に減少す
る。
【0041】コンプレッサ10は、2つの成分力に特徴
を有する軸方向コンプライアンス機構を含む。第1の力
は吐出圧力チャンバ110及び吸入圧力チャンバ98に
おける圧力の大きさに依存して常時加えられる力であ
り、第2の力は、主として、駆動機構から伝達された力
に依存して旋回スクロール部材にかけられる傾倒モーメ
ントによりひきおこされる斜め回転及びウォブリング運
動に呼応して旋回スクロール部材に加えられる反作用力
である。
【0042】軸方向コンプライアンス機構の第1の常時
加えられる力については、裏面65の対応固定部分が吐
出及び吸入圧力にさらされるので、旋回スクロール部材
50に対し固定スクロール部材48の方へと上向きに作
用する実質上一定の力分布が得られる。従って、旋回ス
クロール部材50の中心軸の周りのモーメントは最小化
される。詳細には、裏面65と隣接固定スラスト面55
との間で協働する環状シール機構158は、裏面65の
径方向内側部分154と径方向外側部分156との間を
密封して分割し、これら2つの部分はそれぞれ吐出圧力
及び吸入圧力にさらされる。更に以下で説明する様に、
シール機構158は、裏面65に形成された環状シール
溝152を含んでいる。
【0043】図7及び図8を参照すると、シール機構
は、シール溝152内に固定されずに受入れられている
エラストマーの環状シールエレメント158を有してな
る。好ましい実施例では、シールエレメント158の径
方向の厚さは、図7及び図8に最もよく示されている様
に、シール溝152の径方向の幅より小さい。図7を参
照すると、ここにはコンプレッサがOFFの時の非作動
時のシールエレメント158が示されており、該シール
エレメント158の軸方向の厚さはシール溝152の軸
方向深さよりも大きく、従って裏面65はスラスト面5
5から少し隔てられている。
【0044】再び図7を参照すると、環状シール溝15
2は径方向内側壁160、径方向外側壁162及びこれ
らの間の底面164を含んでいる。同様に、環状シール
エレメント158はほぼ矩形であり、径方向内側面16
6、径方向外側面168、頂面170及び底面172を
含んでいる。図7に示されている非作動状態では、シー
ルエレメント158は外側壁162の直径よりより小さ
い直径を有し、従って外側面168は外側壁162から
少し隔てられている。
【0045】本発明の40000BTUの 実施例で
は、例えば、スラスト面55の外径は3.48インチで
あり、旋回スクロール部材50のフランジ部分の外径は
4.88インチであり、オイルプール171の平均深さ
は0.22インチであり、オイルの粘度は100〜30
0SUSであり、傾倒モーメントの腕(ベアリング86
の中心点に対するラップ高さの1/2)は1.172イ
ンチである。オイルチャンバ(図9)の外側壁176に
対する旋回スクロール部材50の外周エッジのクリアラ
ンスは、好ましくは0.001インチ〜0.100イン
チの範囲、例えば0.025インチである。これらの条
件は、所望の圧縮比、動作圧力条件及びスクロール及び
シールの形状寸法に応じて、変更することができる。
【0046】コンプレッサ10の動作時においては、コ
ンプレッサが冷媒流体をハウジングチャンバ110内へ
と吐出させるために圧縮する時に、固定スクロール部材
48に対する旋回スクロール部材50の軸方向コンプラ
イアンスが発生する。ハウジングチャンバ110が圧縮
されると、吐出圧力は図7の内側面166から径方向内
側の容積を占め、これにより、図8に示されている様
に、シールエレメント158が径方向外向きに膨張し、
スクロール部材50がスラスト面55から離れる様に軸
方向上向きに移動する。スクロール部材50の軸方向移
動の結果として、裏面65とスラスト面55との間のス
ペースが大きくなる。重力の影響及び/または底面17
2とスラスト面55との間の初期の流体フローにより生
ぜしめられるベンチュリ効果のもとで、シールエレメン
ト158がスラスト面55の方へと下向きに移動する。
従って、吐出圧力は、底面164と頂面170との間の
スペースを占める。以上から、シールエレメント158
の頂面170及び内側面166に作用する吐出圧力はシ
ールエレメント上に力の分布を生ぜしめ、これにより、
シールエレメントは、軸方向にはスラスト面55の方へ
と下向きに付勢され、径方向には外側壁162の方へ付
勢され、これにより密封がなされる。
【0047】ここに示された環状シールエメントは、好
ましくはテフロンからなる。詳細には、ガラス充填テフ
ロン、またはテフロン、カーボン及びライトン(Ryt
on)の混合体が好ましく、これによれば圧力差による
クリアランス内への押出し力に十分抵抗できる剛性をも
ったシールエレメントが得られる。以上の材料は例示に
すぎず、他の周知の材料を用いることもできる。更に、
テフロンシールが接触する表面は鋳鉄または他の周知の
材料からなる。
【0048】上記の様に、本発明による軸方向コンプラ
イアンス機構は、旋回スクロール部材50に対しその傾
き回転及びウォブリング運動に呼応して加えられる第2
の反作用力により特徴付けられる。これは、図3及び図
9に示されている様に、旋回スクロール部材50の裏面
65の径方向外側部分156に隣接するオイルプール1
71を設けることにより、達成される。特に図9を参照
すると、フレーム部材52は、底面174、外側壁17
6及び内側壁178をもつ環状オイルチャンバ175を
画定しており、上記内側壁は底面174からスラスト面
55まで立ち上がっている。
【0049】図10を参照すると、旋回スクロール部材
50が傾いているのが示されている。このチルト運動
は、旋回スクロール部材50とフレーム部材52とに作
用する力により生ずる傾倒モーメントにより生ぜしめら
れる。図10の左側に、ウェッジ形状のオイルプール1
71が示されている。シール158がスラスト面55か
ら少し離れており、これによりギャップ173が広げら
れオイルが径方向外向きにウェッジ形状のオイルプール
171へと吸引され、かくして旋回スクロール部材50
のウォブリング/チルト揺動に対する増大した力を得る
ことができることに注意されたい。図10に示されてい
る旋回スクロール部材50の傾きは原理説明のためにか
なり誇張して描かれていることに注意されたい。以上の
様に、旋回スクロール部材の傾き回転運動は、シール1
58とスラスト面55との間に回転リークを生ぜしめ、
これにより付加的にオイルがウェッジ形状のオイルプー
ル171へと吸引される(図10)。
【0050】裏面65の径方向外側部分156は、オイ
ルチャンバ175の底面174から適宜距離隔てられて
旋回する。オイルプール171は、オイルチャンバ内で
底面174と裏面65の径方向外側部分156との間の
スペースを満たすに十分な深さを有するものとして、描
かれている。この様に、旋回スクロール部材の傾き回転
ウォブリング運動に基づき、上記スペースが減少し、こ
れによりオイルプール171が圧縮され、その結果旋回
スクロール部材の裏面上のウェッジ形状のオイルプール
に反作用力が生ずる。
【0051】最初の潤滑下のシールエレメント158を
横切る圧力差が大きくなるにつれて、オイルはオイルチ
ャンバ175へと供給されてオイルプール171を形成
するる。再び図3を参照し、本発明の潤滑システムに関
する上記説明を参照すると、ローラ80とスリーブベア
リング86との界面に沿って、及び貫通孔81とクラン
クピンとの界面に沿って流下するオイルは、スラスト板
76の頂面に沿って径方向外向きに移動し、回転せるカ
ウンタウェイト77との作用により拡散される。この拡
散作用及び上記真空効果により、オイルが環状スペース
中間開口79及びハブ部84に沿って上方へと移動せし
められ、次いで径方向外向きにシールエレメント158
へと移動せしめられる。最初、シールエレメントを経由
するリークのレートが比較的高いので、オイルプール1
71が形成され、以後、シールエレメントを経由するオ
イルフローは最小限に維持される。
【0052】オイルプール171が吸入圧力チャンバ9
8内に位置するが、旋回スクロール部材に対しその傾き
回転ウォブリング運動に呼応してオイルプールにより作
用せしめられる反作用力が周囲の圧力レベルに無関係で
あることが分かるであろう。更に、旋回スクロール部材
の径方向最外側部分に反作用衝撃力が作用するので、最
大のモーメントが得られ、従って傾き回転ウォブリング
運動に対抗するためには最も好ましい。従って、裏面の
径方向外側部分156の直径は、オイルプール171と
作用するのに十分な大きさで、旋回スクロール50の傾
き回転ウォブリング運動を減衰させる様なものであるこ
とが必要である。同時に、第1の常時作用する軸方向コ
ンプライアンス力は、傾き回転ウォブリング運動を補正
する様に過度に大きくする必要はない。むしろ、旋回ス
クロール部材の裏面に吐出圧力と吸入圧力との組合わせ
により作用させられるネットの力は、圧縮ポケットで生
ずる離隔力及びモーメントに対抗するためだけの大きさ
でよい。
【0053】以上の実施例においては、オルダムリング
88は、オイルチャンバ175内に配置されており、こ
れにより旋回スクロール部材50の旋回運動中にオイル
プール171と作用する。オルダムリング88をオイル
プール171内に配置してオイルを撹拌させることによ
り、旋回スクロール部材50の裏面65に流体力が作用
する。この様な作用は、オルダムリングをオイルプール
171内に配置しない場合には、存在しない。特に、オ
ルダムリングは対応する裏面65及び底面174との往
復運動を受け、これによりオルダムリングの境界におい
てオイルの局所的加圧がひきおこされる。というのは、
オルダムリングはオイルの慣性力に対するスキージとし
て作用するからである。この力学的作用は、付加的に旋
回スクロール部材に作用する局所的軸方向力を生ぜし
め、かくして更に軸方向シールを高める。
【0054】
【発明の効果】本発明のスクロールコンプレッサによれ
ば、軸方向コンプライアンス機構により、旋回スクロー
ル部材にかかる離隔力及び傾倒モーメントの双方により
ひきおこされるスクロール部材の軸方向の離隔に対抗す
ることができる。
【0055】本発明のスクロールコンプレッサによれ
ば、定常的に加えられる軸方向コンプライアンス力を増
大させることなしに旋回スクロール部材のウォブリング
運動を効果的に低減し、これによりパワー消費を最低限
に維持しつつシール特性を改善することができる。
【0056】本発明のスクロールコンプレッサによれ
ば、オイルの量を制御して、コンプレッサの運転中のリ
ークを制御することができる。
【0057】本発明のスクロールコンプレッサによれ
ば、スクロール部材間を離隔させる力に対抗するのに用
いられる静圧レベルに無関係に機能する、旋回スクロー
ル部材の傾き回転ウォブリング運動に対抗するための機
構が提供される。
【0058】本発明のスクロールコンプレッサによれ
ば、スクロールラップを通るオイルフローによりスクロ
ールのランイン時間を減少させることができる。本発明
のスクロールコンプレッサによれば、旋回スクロール部
材の板部に対し固定スクロール部材の方へと定常的にか
けられる力を生ぜしめ、更に旋回スクロール部材のウォ
ブリング/チルト運動に呼応して反作用力を生ぜしめる
ための、簡単で、信頼性があり、低価格で、製造容易な
コンプライアンス機構が提供される。
【0059】本発明のスクロールコンプレッサの旋回ス
クロールラップ及び固定スクロールラップを摩耗させる
方法によれば、旋回スクロールラップと固定スクロール
ラップとを短時間になじむ様に摩耗させ、コンプレッサ
運転中の固定スクロール部材と旋回スクロール部材との
間のリークを効率的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンプレッサの縦断面図であり、
図4の1−1断面を矢印の向きに見たものである。
【図2】図1のコンプレッサの部分拡大断面図であり、
図4の2−2断面を矢印の向きに見たものである。
【図3】図1のコンプレッサの部分拡大断面図であり、
特に本発明の旋回スクロール部材コンプライアンス機構
を示すものである。
【図4】図1のコンプレッサの拡大横断面図であり、図
2の4−4断面を矢印の向きに見たものである。
【図5】図1のコンプレッサのメインベアリングフレー
ム部材の拡大平面図である。
【図6】図1のコンプレッサの旋回スクロール部材の拡
大底面図である。
【図7】図1のコンプレッサの非作動状態の環状シール
エレメントの部分拡大断面図である。
【図8】図1のコンプレッサの作動状態の環状シールエ
レメントの部分拡大断面図である。
【図9】図3のコンプライアンス機構の部分拡大断面図
であり、特に旋回スクロール部材の外側フランジ及びそ
の下方のオイルプールを示すものである。
【図10】傾いた旋回スクロール部材を誇張して示す図
3と同様の断面図である。
【符号の説明】
10 スクロールコンプレッサ 12 ハウジング 22 モータ 32 クランクシャフト 48 固定スクロール部材 50 旋回スクロール部材 52 フレーム部材 55 スラスト面 64 固定ラップ 65 裏面 66 平面板 67 表面 68 旋回ラップ 98 吸入圧力チャンバ 104 吐出圧力チャンバ 158 シール部材 171 オイルプール 175 オイルチャンバ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封ハウジング(12)を有し;該ハウ
    ジング内の固定スクロール部材(48)はインボリュー
    ト固定ラップエレメント(64)を含んでおり;前記ハ
    ウジング内で前記固定スクロール部材の下方に位置する
    旋回スクロール部材(50)は表面(67)及び裏面
    (65)をもつ板部(66)を含んでおり;前記表面は
    前記固定ラップエレメントと噛合うインボリュート旋回
    ラップエレメント(68)をもっており、前記旋回スク
    ロール部材の板部は前記旋回ラップエレメントを越えて
    径方向に延びているフランジを有しており、該フランジ
    は上部周辺エッジ(67)を含んでおり;前記ハウジン
    グ内の固定フレーム(52)は前記旋回スクロール部材
    裏面に隣接せるスラスト面(55)を含んでおり;前記
    旋回スクロール部材と前記スラスト面との間のシール
    (158)により前記旋回スクロール部材板部の裏面は
    吸入圧力にさらされる径方向外側部分と吐出圧力にさら
    される径方向内側部分とに区分されており;前記シール
    は前記板部裏面の吐出圧力にさらされる部分と吸入圧力
    にさらされる部分との間を密封して区分しており;前記
    旋回スクロール部材を前記固定スクロール部材に対し旋
    回させる駆動手段(22,32)を有しており;前記旋
    回スクロール部材のフランジが旋回し且つ実質上前記旋
    回スクロール部材の下方に位置する吸入圧力オイルチャ
    ンバ(175)を画定する手段を有しており;前記オイ
    ルチャンバ内に、前記旋回スクロール部材が旋回する時
    に、該旋回スクロール部材の前記上部周辺エッジ上にま
    で届くに十分な深さのオイルプール(171)が形成さ
    れ、これにより該オイルプールからオイルを噛合ってい
    るスクロールの間へと吸入させる様にしてなることを特
    徴とする、スクロールコンプレッサ。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段と前記旋回スクロール部材
    との間には径方向コンプライアンス手段(80,82)
    が介在しており、該径方向コンプライアンス手段は前記
    固定スクロール部材の方へと前記旋回スクロール部材を
    径方向に偏位させ、これによりコンプレッサを通るオイ
    ルフローを制御する、請求項1に記載のスクロールコン
    プレッサ。
  3. 【請求項3】 前記オイルプール(171)が前記シー
    ル(158)と接している、請求項1に記載のスクロー
    ルコンプレッサ。
  4. 【請求項4】 前記オイルプールからのオイルで前記噛
    合ったスクロールラップ間のスペースを満たす様にして
    なる、請求項1に記載のスクロールコンプレッサ。
  5. 【請求項5】 密封ハウジング(12)を有し;該ハウ
    ジング内の固定スクロール部材(48)はインボリュー
    ト固定ラップエレメント(64)を含んでおり;前記ハ
    ウジング内で前記固定スクロール部材の下方に位置する
    旋回スクロール部材(50)は表面(67)及び裏面
    (65)をもつ板部(66)を含んでおり;前記表面は
    前記固定ラップエレメントと噛合うインボリュート旋回
    ラップエレメント(68)をもっており、前記旋回スク
    ロール部材の板部は前記旋回ラップエレメントを越えて
    径方向に延びているフランジ(67)を有しており、該
    フランジは上部周辺エッジを含んでおり;前記ハウジン
    グ内の固定フレーム(52)は前記旋回スクロール部材
    裏面に隣接せるスラスト面(55)を含んでおり、前記
    フランジは前記スラスト面の径方向外側に位置してお
    り;前記旋回スクロール部材と前記スラスト面との間の
    シール(158)により前記旋回スクロール部材板部の
    裏面は吸入圧力にさらされる径方向外側部分と吐出圧力
    にさらされる径方向内側部分とに区分されており;前記
    シールは前記板部裏面の吐出圧力にさらされる部分と吸
    入圧力にさらされる部分との間を密封して区分してお
    り、これにより前記シールが圧力差を受ける様になって
    おり;前記旋回スクロール部材を前記固定スクロール部
    材に対し旋回させる駆動手段(22,32)を有してお
    り;前記旋回スクロール部材のフランジが旋回する吸入
    圧力オイルチャンバ(175)を有している;密閉スク
    ロールコンプレッサ(10):における旋回スクロール
    ラップ及び固定スクロールラップの双方を摩耗させる方
    法において、 前記オイルチャンバ内に前記旋回スクロールフランジの
    上部周辺エッジ上にまで届くに十分な深さのオイルプー
    ル(171)を形成し、これによりオイルを噛合ってい
    るスクロールの間へ供給して前記スクロール間のリーク
    を制御し;コンプレッサを作動させ、前記旋回スクロー
    ルラップと前記固定スクロールラップとを協働させ、ス
    クローラップエレメントが摩耗するにつれてコンプレッ
    サ内のオイルフローを減少させ平衡させることを特徴と
    する、スクロールコンプレッサの旋回スクロールラップ
    及び固定スクロールラップを摩耗させる方法。
  6. 【請求項6】 前記旋回スクロールラップを前記固定ス
    クロールラップの方へと径方向に偏位させて、コンプレ
    ッサ内のオイルフローを制御する、請求項5に記載のス
    クロールコンプレッサの旋回スクロールラップ及び固定
    スクロールラップを摩耗させる方法。
  7. 【請求項7】 前記シールを横切る圧力差を減少させ
    て、該シールを経由するオイルフローを減少させ平衡さ
    せる、請求項5に記載のスクロールコンプレッサの旋回
    スクロールラップ及び固定スクロールラップを摩耗させ
    る方法。
  8. 【請求項8】 前記スクロールラップエレメントと前記
    オイルプールとの間の圧力差を減少させる、請求項5に
    記載のスクロールコンプレッサの旋回スクロールラップ
    及び固定スクロールラップを摩耗させる方法。
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