JP2739674B2 - プラスチック飲料蓋 - Google Patents

プラスチック飲料蓋

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】 この出願は、１９９２年７月
２８日付米国特許出願第０７／９２０，９３１号の一部
継続出願である。この発明は、ガラスまたはプラスチッ
ク容器に関して用いられるプラスチック飲料蓋およびこ
れと同類の蓋に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】 ガラスまたはプラスチック容器に対して
プラスチック飲料蓋を使用する場合には、ガラスまたは
プラスチック容器内の炭酸飲料に対して適正にシールす
ることが不可欠である。さらに、内容物の開口を容易に
するためには、蓋がねじ戻されている時で且つねじが外
れる前に、内容物の圧力を抜き去ることができることが
不可欠である。内容物の圧力を抜くためには、まずシー
ルを解除しなければならない。
【０００３】適正にシールするためには、容器の口部又
は首部における外側円筒面だけでなく、容器の頂面をも
シールすることが必要であると考えられてきた。従っ
て、圧縮成形ライナにおいては、例えば米国特許第４，
３７８，８９３号、第４，４０７，４２２号，および第
４，４１８，８２８号に示されるように、十分なシール
が与えられ、ここに参考までに挙げる。これらの特許に
おいては、蓋に環状リップが設けられ、この環状リップ
は底壁から一定の間隔離れて設けられ、且つ、環状溝を
形成する。さらに、プラスチックシーリングライナは、
底壁上の一体成形ライナー係合突起及び環状リップによ
って定位置に保持され、且つ、容器の外側壁面に係合す
る環状シーリングビードを有するように圧縮成形され
る。米国特許第４，４６２，５０２号および第４，６５
８，９７６号に示される別の形式のプラスチック飲料蓋
では、円形可撓性の弾性ライナが設けられ、該ライナは
蓋に対して回転でき、且つ、容器リップの外径よりも大
きい直径を有する。蓋の底壁とスカートとの接合点には
環状突起が設けられ、好ましくは断面で見た場合に水平
部分、垂直部分及び凸部分を含み、該凸部分は水平部分
と垂直部分とを互いに接続し、容器の口部の縁の外側円
筒側面に沿ってシーリングする。上記各構成において
は、蓋の底壁の柔軟性を利用して容器の口部の円筒面上
の側方シールを強化している。 また、このシールの特質
として分かったことは、蓋が約９０°〜１２０°ほど回
転して初めてガス抜きができることであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的の一つ
は、加圧されている場合でも容器の内容物を有効に保護
するシールを有するプラスチック飲料蓋を提供すること
であり、以下のような特徴を有する。即ち、最小限の蓋
の回転で容器の如何なる圧力をも効果的に抜き去るこ
と。ガラス容器とプラスチック容器の両方に対して使用
できる蓋であること。ライナ材料には広い範囲の材料が
利用できること。シーリングライナを保持するための蓋
上の環状リップが必要ないこと（この環状リップは、ガ
ラス又はプラスチック容器口部と干渉することもあ
る）。そして、容器口部の外側円筒面においてシールす
ることに依存しないこと 。このような蓋のうち或型のも
のは非飲料製品にも使用できることが分かっている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】 本発明によるプラスチッ
ク飲料蓋は、底壁、周辺スカート及び該スカートの内面
上の複数のねじから成る。これらのねじは、ガラス又は
プラスチックで作られうる容器側のねじとかみ合う。こ
のプラスチック蓋は圧縮成形シールを含み、該圧縮成形
シールは、底壁内面の周囲および底壁と周辺スカートと
の接合部の周りに延在する。該蓋は中央軸方向厚肉部分
及びこの厚肉部分を取り囲むみぞを含む。該みぞは、底
壁との接合部に設けられたスカート上の環状半径方向厚
肉部分に対して半径方向に延在する。凹面は、該みぞの
底部から延び出して上記環状部分の面に合流する。圧縮
成形ライナは、蓋の厚肉部分、みぞ及び凹面上に設けら
れ、かつ、平面のシーリング面を形成する。該シーリン
グ面は、容器口部の端面、および容器の弧状面と係合す
る蓋側の弧状面と接触する。他の形式においては、蓋は
非飲料製品の蓋として使用することができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】 図１〜８について説明すると、本
発明を具体化する炭酸飲料包装は、この文中にガラス容
器として示されている容器Ｃにねじ込まれるようになっ
ているプラスチック蓋２０を含む。ガラスおよびプラス
チック容器（ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタラート）で
作られる容器を含む）に対して、蓋２０はポリプロピレ
ンまたはポリエチレンのような熱可塑性材料で作られ
る。蓋２０は、底壁２１および周辺スカート２２を含
む。蓋はさらに、その内面上の中央厚肉部分２３および
この厚肉部分２３を取り囲む環状みぞ２４を含む。環状
みぞ２４は容器の口の部分の上端面の上に横たわるよう
になっている。蓋２０のスカート２２は、その内面上に
半径方向厚肉部分２５を有し円筒面２６を形成する。み
ぞ２４の底面は、環状テーパ面２７に向かって軸方向内
側かつ半径方向内側へテーパがついている（図６）。こ
の環状テーパ面２７は、中央厚肉部分２３上の平面２８
まで延在する。蓋２０は環状弧状面２９を含み、該環状
弧状面２９は、半径Ｒ１を有し、みぞ２４の外縁から円
筒面２６まで事実上９０°に亘り延在する。
【０００７】図２〜５に示されるように、シーリングラ
イナが、中央厚肉部分２３の内面上の均一厚の中央部３
１，みぞ２４に沿う部分３２および上記蓋の弧状面２９
との接合点において厚肉となる部分３３を有するよう
に、底壁２２上の本来の位置に、弾性材料で作られたラ
イナ３０が圧縮成形される。上記ライナ３０は、円筒面
２６方向へ延び出るが、その自由縁部は半径方向厚肉部
分２５の下縁部から一定間隔離れて配置される。上記蓋
の円筒面２６は、上記容器Ｃの口の部分Ｆの上端部の外
径よりも大きい直径を有する。さらに、上記ライナ３０
は、このライナの自由端部３６まで延び出る一定半径の
弧状面３５に合同する部分３２上の環状外平面３４を含
む。上記蓋の曲面３２および上記ライナの曲面３５の半
径の中心は、図５の半径Ｒ1 ，Ｒ2 で示されるように、
軸方向かつ半径方向に変位される。従って、上記ライナ
３０の最も厚肉部分３３は、上記スカート２２上の底壁
２１の接合点にあり、かつスカート２２よりも底壁２１
に通常近くなっている。結果として、図４に示されるよ
うに、本来のシーリングは、平面３４および自由端部３
６の曲面部分３５に沿って起こる。
【０００８】上記ライナ３０の弧状面３５の半径Ｒ
2 は、上記蓋２０の弧状面２６の半径Ｒ1 の中心より
も、蓋２０の軸線近くにその中心を有している。半径Ｒ
2 の中心は、半径Ｒ1 の中心よりも大きい距離、底壁２
１から垂直に離隔し軸方向に変位される。上記半径Ｒ2
は自由端部３６に終り、従って弧状面３５は水平面に関
し９０°よりも小さく延び出し、一方蓋の上の弧状面２
９は約９０°延び出る。半径Ｒ1 は通常半径Ｒ2 に等し
い。上記蓋２０はさらに、スカート２２の内面上の溝ね
じを含み、当技術で公知のように、容器のねじ３９から
蓋２０を取り外す時に、圧力を抜くためのガス抜き軸方
向みぞ３８を形成している。溝ねじはまた、プラスチッ
ク製ならば関連容器の口の部分に通常設けられる。
【０００９】プラスチック飲料蓋には、また通常不正開
封表示バンドＢ（図３）が設けられ、公知形式の任意の
ものもあるが、通常米国特許第５，０９０，７８８号に
示され、そして特許請求の範囲に権利請求したものであ
り、参考までに編入した。不正開封表示バンドは、複数
の脆弱部分によりスカートに取り付けられ、切断線を形
成する。環状フランジは、上記不正開封表示バンドか
ら、蓋の底壁方向へ、軸方向上方から内方へ延び出し、
そしてヒンジ部分で上記バンドに結合される第１連続環
状フランジ部分、および上記蓋が上記容器上にねじ込ま
れる時には、上記容器上のビード下方に接触するセグメ
ント部分の自由端部を有する第２部分とを含む。一形式
においては、上記第２部分が上記第１連続部分から上方
かつ内方に延び出る複数のセグメント部分を含む。他の
一形式においては、上記第２部分は、第２連続フランジ
部分からなる。このフランジは、第２部分が、上記第１
連続フランジ部分よりも大角度で内側に延び出るよう
に、その両端部の中間において曲げられる。不正開封表
示バンドの他形式も、当技術で公知のように使用するこ
とができる。
【００１０】上記ライナ材料は、例えば米国特許第３，
９５５，６０５号，第４，０８０，１３６号および第
４，２７７，４３１号に示されるような装置に、圧縮成
形に対する変化を与えるため、押出しおよびカットオフ
できる任意公知材料を含むこともできる。上記ライナ材
料は、また満足な取外しトルク，炭酸化作用保持，温度
および湿度の環境変化を通してサイクル時、最高負荷下
の炭酸化作用保持および容器に関する満足な作用を含
む、他の蓋の要求条件に調和しなければならない。満足
な材料は、参考までにここに組み入れた米国特許第４，
９８４，７０３号の材料のような、エチレン酢酸ビニル
組成物と熱可塑性弾性組成物のブレンドである。このよ
うな組成物は、ガラス容器その上プラスチック容器にも
満足に作用する。満足に作用する材料の他形式のもの
は、エチレン酢酸ビニル組成物と熱可塑性組成物であ
る。使用において、プラスチック飲料蓋２０は、容器が
充填された後、容器Ｃにあて、そして上記蓋は予め決め
られたトルクで、口の部分Ｆ上にねじ込まれる。使用者
が飲料を手に入れようと望む時には、使用者は蓋をねじ
もどして、不正開封表示バンドを切断させる。上記蓋が
ねじ戻されるにつれて、上記シールがまず解かれた後、
ねじが外れる以前に内容物のガス抜きが行なわれる。
【００１１】本発明を具体化するプラスチック飲料蓋
は、上記容器の口の部分の円筒側面に沿うシールの必要
なしに、上記容器の頂面およびコーナ外半径上にシール
を与えることがテストを通してわかり、従って金属蓋と
プラスチック蓋の両方において、満足な飲料蓋として必
要であると考えられた。さらに、本発明を具体化するプ
ラスチック飲料蓋は、蓋取り外しの回転の最初の部分内
で、上記蓋のねじと上記容器のねじとの間に、最大接触
がある期間中、容器内の圧力ガス抜きを提供することも
わかった。上記ガス抜きは、回転の最初の約４５°内で
生じることがわかった。略図である図９に示すように、
本発明を具体化する蓋は、ガラス容器のガラス製造にお
ける許容差を調節することが可能で、十分なシールを与
え、かつ満足な初期ガス抜きの目的に合致している。複
数の線は、呼称寸法Ｇ1 ，最大寸法Ｇ2および最小寸法
Ｇ3 を示す。
【００１２】図１０および１１に示されるように、蓋は
プラスチック容器Ｐに関して満足に作用する。この適用
において、公知のように、プラスチック飲料容器は、口
の部分および中空の吹込み本体を形成するために、パリ
ソンがまず射出成形される、射出吹込成形法または再加
熱吹込成形法によって作られる。射出成形においては、
口の部分Ｆ′の頂部は、継目なし上端部５０を形成する
ため連続環状空洞を有する一体締付リング型によって成
形される。上記口の部分Ｆ′のその他の部分は、上記締
付リングにより密閉かつ締付けられる割り型により成形
される。これは図１０に拡大して示される小環状継目５
１を成形する。上記口の部分５０は、偏平頂面５２およ
び平面５１と合同する弧状面５３および円筒面５３を含
む。上記蓋が、上記継目５１まで延び出すかまたは接触
するライナを有していないことは注意すべきである。
【００１３】略図である図１１に示されるように、本発
明を具体化する上記蓋は、プラスチック容器内の許容差
を調節することが可能で、十分なシールを与え、かつ満
足な初期ガス抜きの目的に合致している。複数の線は、
呼称寸法Ｐ1 ，最大寸法Ｐ2および最小寸法Ｐ3 を示
す。２８ｍｍ蓋の代表例において、蓋はポリプロピレン
で作られ、かつライナはエチレン酢酸ビニルからなって
いた。上記蓋は下記の寸法関係にあった：面２６の直径
＝２．５２９ｃｍ（０．９９６″）；面３４と３５の交
りおよび面２４と２９の交りにおけるライナの厚さ＝
０．０５５ｃｍ（０．０２２″）；半径Ｒ1 ＝０．１０
１ｃｍ（０．０４０″）；半径Ｒ2 ＝０．１０１６ｃｍ
（０．０４０″）；自由端部３６における面３５の下縁
部の直径＝２．４６１ｃｍ（０．９６９″）；上記下縁
部から面２４と２９の交りまでの面２６の軸方向高さ＝
０．１９０ｃｍ（０．０７５″）。ガラス容器の口の部
分に接して十分に作用する、そのようなプラスチック飲
料蓋は、下記の寸法を有する：外側円筒面の直径＝２．
４８４ｃｍ（０．９７８″）；頂面の幅＝０．１７５ｃ
ｍ（０．０６９″）最小；頂面と円筒面との間の外側弧
状コーナの半径＝０．０７８ｃｍ（０．０３１″）。
【００１４】ポリエチレンテレフタラート（ＰＥＴ）容
器の口の部分に接して十分に作用する、そのようなプラ
スチック飲料蓋は、下記の寸法を有する：外側円筒面の
直径＝２．４９４ｃｍ（０．９８２″）；頂面の幅＝
０．１５２ｃｍ（０．０６０″）；頂面と円筒面との間
の外側弧状コーナの半径＝０．０６３ｃｍ（０．０２
５″）；頂面と環状継目５１との間の軸方向距離＝０．
１１４ｃｍ（０．０４５″）。上記ガラス容器の口の部
分およびＰＥＴ容器の口の部分に関して説明した寸法を
有する、上記プラスチック飲料蓋のテストは、炭酸飲料
に適用される定荷重頂部負荷テスト；シール保証テス
ト；２１．１℃（７０°Ｆ）における二酸化炭素保留テ
スト；および４２℃（１０８°Ｆ）における二酸化炭素
保留テストとして公知のものに１００％の有効性があっ
たことを示している。上記定荷重頂部負荷テストは、３
７．８℃（１００°Ｆ）で３日間炭酸ガス飽和包装を状
態調整すること、上記蓋の頂部上において力ゲージで上
記包装に圧力を加えること，および起こるおそれのある
漏れを測定するために７．０３１ｋｇ／ｃｍ2 （１００
ｐｓｉ）を加えることからなる。
【００１５】上記保証シールテストは、適正な蓋／容器
接触が達成されているかを決定することを目的としてい
る。このテストは、蓋の開口を通して毎秒０．３５１ｋ
ｇ／ｃｍ2 （５ｐｓｉ）で圧力を加えること、そして１
分間７．０３１ｋｇ／ｃｍ2（１００ｐｓｉ）および１
分間１０．５４６ｋｇ／ｃｍ2 （１５０ｐｓｉ）の各レ
ベルで圧力を保持すること、そして１２．３０４ｋｇ／
ｃｍ2 （１７５ｐｓｉ）で観察することからなる。標準
は７．０３１ｋｇ／ｃｍ2 （１００ｐｓｉ）または１
０．５４６ｋｇ／ｃｍ2 （１５０ｐｓｉ）で漏れないこ
とである。プラスチック容器の場合、口の部分は取付具
内で内部に加圧され、プラスチック容器の側壁に反対に
影響を及ぼす。２１．１℃（７０°Ｆ）における二酸化
炭素保持テストは、１２週間，２１．１℃（７０°Ｆ）
で炭酸ガス飽和の包装を貯蔵すること、および１，３，
６，９および１２週間隔で、テリステスト装置内の炭酸
ガス飽和レベルを点検すること、からなる。炭酸ガス飽
和の損失は標準と比較される。４２℃（１０８°Ｆ）に
おける二酸化炭素保持テストは、３日間４２℃（１０８
°Ｆ）で炭酸ガス飽和の包装を貯蔵すること、およびテ
リステスト装置内の炭酸ガス飽和レベルを点検すること
からなる。炭酸ガス飽和の損失は標準と比較される。
【００１６】このデータは下記のように要約される： 定荷重頂部負荷データ ３７．８℃（１００°Ｆ）
で１００％パス 保証シールデータ ８．７８８kg／cm2 （１２
５psi)漏れなし １２．３０４kg／cm2 （１７５psi)パス 42℃(108°Ｆ）二酸化炭素データ 二酸化炭素損失
２％以下 二酸化炭素保持 １週間損失なし、 二酸化炭素損失合計１５％以下
【００１７】図１２に示される形式においては、みぞの
底の連続テーパが省かれて、上記みぞには周辺に一定間
隔配置された半径方向リブ６０が設けられる。図１３に
示される蓋の変型においては、蓋の底壁２１ａは、他形
式の蓋の中央部分２３の厚さに相応する均一厚を有す
る。これは事実上底壁２１ａの剛性を増す。従って、底
壁２１ａの平面２８ａと、環状ライナと嵌合する面２４
ａは同一平面上にある。他の点すべてにおいて、シーリ
ングライナを含む蓋は、本発明の以前の形式と同一であ
る。
【００１８】図１４〜１６に示される、蓋の変型におい
ては、蓋２０ｂが底壁２１ｂおよび切頭円錐形スカート
２２ｂを含む。上記底壁は均一厚を有する。上記スカー
ト２２ｂは、円筒面２６ｂを形成するその内面上に、半
径方向厚肉部分２５ｂを有する。上記蓋２０ｂは、半径
Ｒ1 を有し、かつ底壁２１ｂの内面から、円筒面２６ｂ
へ事実上９０°延び出る環状弧状面２９ｂを含む。図１
５および１６に示されるように、弾性材料で作られるラ
イナ３０ｂは、底壁２３ｂ上の本来の位置に圧縮成形さ
れるので、上記シーリングライナは、中央部２３ｂの内
面上の均一厚の中央部３１ｂ，および上記蓋の上記弧状
面２９ｂとの接合点において厚くなっている部分３３ｂ
を有する。上記ライナ３０ｂは円筒面２６ｂまで延び出
るが、部分２５ｂの下縁部から一定間隔配置されたその
自由縁部を有する。上記蓋の円筒面２６ｂは、容器Ｃの
口の部分Ｆの上端部の外径よりも大きい直径を有する。
【００１９】上記ライナ３０ｂは、ライナの自由端部３
６ｂまで延び出る一定半径の弧状面３５ｂと合同する部
分３２ｂ上の環状外平面３４ｂをさらに含む。上記蓋の
曲面３２ｂの半径の中心および上記ライナの曲面３５ｂ
は、図１５の半径Ｒ1 ，Ｒ2で示されるように、軸方向
および半径方向に通常変位される。従って、ライナ３０
ｂの最も厚い部分３３ｂは、スカート２２ｂ上の底壁２
１ｂの接合点にあり、通常スカート２２ｂよりも底壁２
１ｂの近くにある。結果として、図１６に示されるよう
に、本来のシーリングは、上記環状外平面３４ｂと、上
記自由端部３６ｂの曲面部分３５ｂに沿って生じる。上
記ライナ３０ｂの弧状面３５ｂの半径Ｒ2 は、上記蓋２
０ｂの弧状面２６ｂの半径Ｒ1 の中心よりも、蓋２０ｂ
の軸線に近くその中心を有する。半径Ｒ2 の中心は、半
径Ｒ1 の中心よりも大きな距離、底壁２１ｂから垂直に
離隔され、半径方向に変位される。半径Ｒ2 は自由端部
３６ｂに終り、従って曲面部分３５ｂは水平面に関して
９０°より小さく延び出し、一方蓋の上の曲面２９ｂは
約９０°延び出す。半径Ｒ1 は通常半径Ｒ2 に等しい。
この形式においては、不正開封表示バンドが設けられて
いない。上記容器２１ｂは飲料蓋内に溝ねじを必要とし
ない。
【００２０】図１７〜１９に示される蓋の形式において
は、蓋２０ｃが減圧形式で、底壁２１ｃと周辺スカート
２２ｃを含む蓋２０ｃからなる。上記蓋は、その内面上
の中央厚肉部分２３ｃをさらに含む。上記蓋２０ｃのス
カート２２ｃは、円筒面２６ｃを形成するその内面上の
半径方向厚肉部分２５ｃを有する。上記蓋２０ｃは、半
径Ｒ1 を有し、かつ底壁２１ｃの内面から、円筒面２６
ｃへ事実上９０°延び出る環状弧状面２９ｃを含む。図
１９および２０に示されるように、弾性材料で作られる
ライナ３０ｃは、底壁２２ｃ上の本来の位置に圧縮成形
されるので、上記シーリングライナは、中央部２３ｃの
内面上の均一厚の中央部分３１ｃ，および上記蓋の上記
弧状面２９ｃとの接合点において厚くなっている部分３
３ｃを有する。上記ライナ３０ｃは円筒面２６ｃまで延
び出るが、部分２５ｃの下縁部から一定間隔配置された
その自由縁部を有する。上記蓋の円筒面２６ｃは、容器
Ｃの口の部分Ｆの上端部の外径よりも大きい直径を有す
る。
【００２１】上記ライナ３０ｃは、ライナの自由端部３
６ｃまで延び出る一定半径の弧状面３５ｃと合同する部
分３２ｃ上の環状外平面３４ｃをさらに含む。上記蓋の
曲面３２ｃの半径の中心および上記ライナの曲面３５ｃ
は、図１８の半径Ｒ1 ，Ｒ2で示されるように、軸方向
かつ半径方向に通常変位される。従ってライナ３０ｃの
最も厚い部分３３ｃは、スカート２２ｃ上の底壁２１ｃ
の接合点にあり、通常スカート２２ｃよりも底壁２１ｃ
の近くにある。結果として、図１９に示されるように、
本来のシーリングは、上記環状外平面３４ｃと、上記自
由端部３６ｃの曲面部分３５ｃに沿って生じる。上記ラ
イナ３０ｃの弧状面３５ｃの半径Ｒ2 は、上記蓋２０ｃ
の弧状面２６ｃの半径Ｒ1 の中心よりも、蓋２０ｃの軸
線に近くその中心を有する。半径Ｒ2 の中心は、半径Ｒ
1 の中心よりも大きな距離、底壁２１ｃから垂直に離隔
され、半径方向に変位される。半径Ｒ2 は自由端部３６
ｃに終り、従って曲面部分３５ｃは水平面に関して９０
°より小さく延び出し、一方蓋の上の曲面２９ｃは約９
０°延び出す。半径Ｒ1 は通常半径Ｒ2 に等しい。上記
頂部壁の厚さは、上記蓋が高温液体で充填され冷却時に
減圧を生じるにつれて、減圧下で内側にたわむようにな
っている。
【００２２】このようにして、加圧下の容器の内容物を
有効に保護するシールを有する、プラスチック飲料蓋が
提供されたことが理解され；ここで上記蓋がその蓋の最
小回転で容器の内容物を有効にガス抜きし；上記蓋がガ
ラス容器とプラスチック容器の両方に関して使用可能
で；ここで上記ライナ材料が広い範囲の材料にすること
も可能であり；ガラス容器口部またはプラスチック容器
口部のどちらかを妨害するかも知れないシーリングライ
ナを保持する、蓋上の環状リップを必要とすることな
く；そして上記容器の口の部分の外側円筒面でシールす
ることに依存していない、前記プラスチック飲料蓋が提
供されたことが理解できよう。換言すれば、上記蓋は非
飲料製品用の蓋として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明を具体化するプラスチック飲料蓋と容
器からなる、包装の部分斜視図である。
【図２】 拡大したスケールに関する部分垂直断面図で
ある。
【図３】 さらに拡大したスケールに関する、図２の一
部の部分断面図である。
【図４】 図３に示した容器の一部の部分断面図であ
る。
【図５】 容器が所定位置にない、図４に示された蓋の
部分断面図である。
【図６】 圧縮成形ライナが所定位置に置かれる前の蓋
を示す、図５に類似の部分断面図である。
【図７】 図６の線７−７に沿う部分断面図である。
【図８】 図６および７に示された蓋の底面図である。
【図９】 プラスチック炭酸飲料蓋の略図である。
【図１０】 プラスチック容器上の蓋の部分断面図であ
る。
【図１１】 図１０に示された蓋の略図である。
【図１２】 蓋の一変型の部分断面図である。
【図１３】 蓋の他の一変型の部分断面図である。
【図１４】 本発明を具体化する蓋の一変型の部分断面
図である。
【図１５】 図１４に示した上記蓋の一部の極めて拡大
したスケールの部分図である。
【図１６】 容器上の蓋を示す部分断面図である。
【図１７】 蓋の他の一変型の一部断面図である。
【図１８】 図１７に示した蓋の一部の拡大したスケー
ルの部分図である。
【図１９】 容器上の蓋を示す部分断面図である。
【符号の説明】
２０ 蓋 ２１ 底壁 ２２ 周辺スカート ２３ 中央厚肉部分 ２４ 環状みぞ ２５ 半径方向厚肉部分 ２６ （蓋）円筒面すなわち弧状面 ２７ 環状テーパ面 ２８ 平面 ２９ （蓋）環状弧状面 ３０ ライナ ３１ 均一厚み中央部 ３２ （蓋）曲面 ３３ 厚肉部分 ３４ 環状外平面 ３５ （ライナ）弧状面すなわち曲面部分 ３６ （ライナ）自由端部 ３８ ガス抜き軸方向みぞ ３９ （容器）ねじ ５０ 口の部分すなわち継目なし上端部 ５１ 平面すなわち小環状継目 ５２ 偏平頂面 ５３ 円筒面すなわち弧状面 ６０ 半径方向リブ Ｂ 不正開封表示バンド Ｃ 容器 Ｆ 容器の口の部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランク・エル・スプロウル アメリカ合衆国ミシガン州49091スター ギス、レークウツド・サークル 24731 (56)参考文献 特開 昭63−162465（ＪＰ，Ａ) 実開 昭53−17549（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−27046（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−91845（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−115711（ＪＰ，Ｕ) 実公 平２−31406（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 プラスチック蓋であって、 底壁、 内面を有する周辺スカート、 前記周辺スカートの内面上に設けられた、容器と係合す
    るための相互係合手段を含み、 前記相互係合手段は、容器から該蓋をはずすのに相対的
    回転運動が必要なようになっており、 前記蓋の底壁には、中央部分及び該中央部分を取り囲む
    環状ライナ嵌合部分を備えた内面が設けられ、 前記蓋のスカートには、該スカートの内面から半径方向
    内側に延在する半径方向厚肉部分であって、底壁方向へ
    延在する円筒面を形成する半径方向厚肉部分が設けら
    れ、 該蓋には、底壁とスカートの接合部に環状凹面が設けら
    れ、該環状凹面は、容器口部の頂面部分と外面部分の接
    合部において前記環状ライナ嵌合部分と前記円筒面を連
    接し、 さらに、該蓋は、 前記中央部分の内面、前記環状ライナ嵌合部分、前記環
    状凹面、及び前記円筒面に係合及び接着される圧縮成形
    ライナを含み、 前記ライナは中央部分を有し、該中央部分は、該蓋の底
    壁の前記中央部分、前記環状ライナ嵌合部分、前記環状
    凹面、及び前記円筒面の一部を覆い、 前記ライナは、容器の口部の頂面を覆い且つ係合して該
    容器口部の端部を封じる部分に形成された外平面、凹弧
    状面、及び該蓋の前記円筒面に接触し且つ該円筒面上に
    端のある自由縁部を有し、 前記ライナの凹弧状面は、前記環状ライナ嵌合部分と前
    記ライナの自由縁部との間のライナの部分内において、
    蓋の底壁よりも下方で水平方向に設定される中心軸線に
    沿った１点からの半径方向のライナ厚さが最大となるよ
    うな形状を有し、且つ該蓋の前記環状凹面と協同し、 前記ライナの凹弧状面は、容器口部の頂面部分と外面部
    分との接合部における口部の曲面部分に係合し、且つ容
    器のどんな円筒外面部分よりも実質的に前に端があるプ
    ラスチック蓋。
  2. 【請求項２】 前記環状ライナ嵌合部分がみぞ（２４）
    からなり、前記中央部分が軸方向厚肉部分（２３）から
    なり、前記蓋が、前記みぞ（２４）から前記厚肉部分
    （２３）まで半径方向かつ軸線方向内側にテーパした環
    状部分（２７）を有する請求項１記載の蓋。
  3. 【請求項３】 前記ライナが、蓋の前記中央部分を覆う
    前記部分と前記みぞの間を漸次連接する部分を含む請求
    項２記載の蓋。
  4. 【請求項４】 前記蓋の前記環状凹面（２９）が半径Ｒ
    １を有し、かつ前記ライナの前記凹弧状面（３５）が半
    径Ｒ２を有し、Ｒ１の角度範囲はＲ２の角度範囲よりも
    大きい請求項３記載の蓋。
  5. 【請求項５】 前記半径Ｒ１の角度範囲は約９０゜であ
    り、前記半径Ｒ２の角度範囲は９０゜より小さく、ライ
    ナ面の前記漸次連接部分は、前記自由縁部を通る任意円
    筒に軸方向に接しない請求項４記載の蓋。
  6. 【請求項６】 前記半径Ｒ１＝Ｒ２であり、前記ライナ
    の半径方向厚肉部分が前記蓋の前記円筒面よりも前記み
    ぞの近くに位置するように、半径Ｒ１の中心は軸方向か
    つ半径方向に変位して設定される請求項５記載の蓋。
  7. 【請求項７】 蓋の底壁の前記中央部分と、蓋の底壁上
    の環状ライナ嵌合部分とが同一平面上にある請求項１記
    載の蓋。
  8. 【請求項８】 蓋上の前記環状凹面が半径Ｒ１を有し、
    前記ライナ上の前記環状凹面が半径Ｒ２を有し、Ｒ１の
    角度範囲がＲ２の角度範囲よりも大きい請求項７記載の
    蓋。
  9. 【請求項９】 前記半径Ｒ１の角度範囲が約９０゜であ
    り、前記半径Ｒ２の角度範囲が９０゜より小さく、ライ
    ナ面の前記漸次連接部分が、前記自由縁部を通る任意円
    筒に軸方向に接しない請求項８記載の蓋。
  10. 【請求項１０】 前記半径Ｒ１＝Ｒ２であり、前記ライ
    ナの半径方向厚肉部分が前記蓋の前記円筒面よりも前記
    みぞの近くに位置するように、前記半径Ｒ１の中心が軸
    方向かつ半径方向に変位して設定される請求項９記載の
    蓋。
  11. 【請求項１１】 容器口部の頂面、外側円筒面、及び前
    記頂面と円筒面を接合する弧状面を有するガラス容器か
    らなる容器を含み、前記ライナは前記頂面及び弧状面で
    のみシールする請求項１〜１０のいずれか一項に記載の
    蓋。
  12. 【請求項１２】 プラスチック容器からなる容器を含
    み、該容器は、頂面を備えた口部、環状継目で終端する
    連続継目なし外面、及び前記頂面および外側面を接合す
    る環状凸面を有し、前記ライナは前記頂面及び連続継目
    なし外側面でのみシールする請求項１〜１０のいずれか
    一項に記載の蓋。
  13. 【請求項１３】 前記蓋の前記相互係合手段を中断する
    手段であって、前記蓋が容器からねじ戻されるにつれて
    容器の内容物の圧力を抜くための手段を、該相互係合手
    段が含む請求項１〜１０のいずれか一項に記載の蓋。
  14. 【請求項１４】 容器口部の頂面、外側円筒面、及び前
    記頂面と円筒面を接合する弧状面を有するガラス容器か
    らなる容器を含み、前記ライナは前記頂面及び弧状面で
    のみシールする請求項１３記載の蓋。
  15. 【請求項１５】 プラスチック容器からなる容器を含
    み、該容器は、頂面を備えた口部、環状継目で終端する
    連続継目なし外面、及び前記頂面と外側面を接合する環
    状凸面を有し、前記ライナが前記頂面及び連続継目なし
    外側面でのみシールする請求項１３記載の蓋。
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