JP2739634B2 - 格子止め金具 - Google Patents

格子止め金具

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JP2739634B2 JP14524894A JP14524894A JP2739634B2 JP 2739634 B2 JP2739634 B2 JP 2739634B2 JP 14524894 A JP14524894 A JP 14524894A JP 14524894 A JP14524894 A JP 14524894A JP 2739634 B2 JP2739634 B2 JP 2739634B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】建築に用いる金具であつて、金具
の一端に設けた断面壷形の打込咬合部をサツシ枠の突条
に打込んで該金具を突条に固定し、該金具の取付部に面
格子を固定保持するごとくにした、格子止め金具の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの形式の格子止め金具には、咬
合部の縁端が平坦で、この部分に何の工作もないもの
(実開昭56−114295号)、ゴムパツキングを有
するサツシ枠に用いるために、咬合部の縁端に切欠片を
設けたもの(実開昭62−31693号)、及び、咬合
部の前壁を延長して、前壁の裏側に折り返して重ね、折
り返し壁の末端を咬合部の内腔に到らしめたもの、など
があつた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】咬合部の縁端が平坦
で、この部分に何の工作もないものは、金具の打ち込み
と反対方向の外力に対する抵抗(即ち引抜抵抗)が弱
く、金具が外れ易いという欠点があり、また、咬合部の
縁端に切欠片を有するものは、切欠片がサツシ枠突条を
圧する力の反力が咬合部を開く方向に働いて、咬合力を
減少させるので、金具の保持力が減少する、と言う欠点
があつた。また、咬合部の前壁を延長して、前壁の裏側
に折り返して重ね、折り返し壁の末端を咬合部の内腔に
到らしめたものは、材料費が多くかかり、かつ、工作が
やや困難となるので、製造原価が高くなるという欠点が
あつた。また、保持力を大きくするために、打込開口部
の空隙を無くしたものは、打込作業が困難となり、従つ
て、作業中の金具やサツシ突条の損傷が多くなる、と言
う欠点があつた。
【0004】
【課題を解決するための手段】これらの欠点をなくする
ため、壷形打込咬合部の前壁を下方に延長し、本体の水
平部下面の延長線より下方ににおいて、その末端を巻曲
して巻曲部となし、巻曲部の側端を、壷形打込咬合部の
後壁内面の延長線より、本体の水平部側に、突出させ、
前壁の一部を切り欠いて、下端のみが前壁と連続した切
欠壁となし、該切欠壁の上端を、打込咬合部の内腔側
に、サツシ枠突条の顎部の直下に位置するように、曲突
出させ、前壁内面と後壁下端との間に開口部空隙を保持
した、ことにより、これらの欠点を無くした。
【0005】
【 作 用 】
(1) 壷形打込咬合部の前壁を下方に延長し、本体の
水平部下面の延長線(X−X)より下方ににおいて、延
長部の末端を巻曲して巻曲部となし、巻曲部の側端を、
壷形打込咬合部の後壁内面の延長線(Y−Y)より、本
体の水平部側に、突出させたので、本発明金具をサツシ
枠の突条に打ち込んだ場合、本発明金具は従来の金具に
較べて、壷形打込咬合部の後壁内面の延長線(Y−Y)
と巻曲部側端との水平距離(d)、だけ余計に咬合部前
壁を押し開らくことになるので、打込咬合部の金属材料
の弾性限界内において、咬合力がそれだけ大きくなる。
【0006】(2) 前壁の一部を切り欠いて、下端の
みが前壁と連続した切欠壁となし、該切欠壁の上端を、
打込咬合部の内腔において、サツシ枠突条の顎部の直下
に位置するように曲突出させたので、本金具をサツシ枠
の突条に打ち込むと、咬合部の内腔に曲突出した切欠壁
の上端は、必ずサツシ枠突条の顎部の直下に位置するこ
とになる。従つて、本金具を上方に引き抜こうとする
と、切欠壁の上端が必ず突条頭部の顎部に引つ掛かるの
で、金具を引き抜くことは極めて困難となる。
【0007】(3) また、前壁内面と後壁下端との間
に開口部空隙を保持しているので、サツシ枠突条に本金
具を打込む際、前壁延長部と本体水平部とは「漏斗」の
壁のように作用するので、打ち込みが容易となり、打込
みの失敗によるサツシや金具の変形や受傷が無い。
【0008】
【 実 施 例 】図について、本発明の1実施例を説
明すると、(1)は本発明金具の本体で、壷形打込咬合
部(2)と、水平部(3)と、格子取付部(4)とより
成つている。(5)はサツシ枠で、突条(6)がサツシ
枠(5)から直角に、かつ同体に、突出している。壷形
打込咬合部(2)は、水平部(3)の縁端から、水平部
(3)と直角に立ち上がつて後壁(7)を造り、折れ曲
がつて下方に垂下して前壁(8)を形成し、前壁(8)
は更に下方に延長して、本体の水平部(3)下面の延長
線(X−X)より下方に突出して延長部(9)となり、
延長部(9)の先端は巻曲されて巻曲部(10)となつ
ており、全体として断面壷形の打込咬合部(2)を構成
している。(t)は金具を構成する金属板の厚さ、であ
る。なお、前壁(8)の延長部(9)は、軽く内方に弯
曲して、巻曲部(10)となり、該巻曲部(10)の側
端(11)が、打込咬合部(2)後壁(7)の、内壁の
延長線(Y−Y)より水平部(3)側に突出している。
その状態は図1に示したとうりである。(d)は巻曲部
(10)の突出量である
【0009】次に、サツシ枠(5)から直角に、同体
に、突出した突条(6)は、その頭部(12)が1方向
に膨出して、頭部(12)の直下に、顎部(13)が形
成されている。(T)は突条(6)の厚さである。頭部
(12)はこれよりやや厚い。市販品のサツシでは、 T = 1.15 mm 顎部の深さ = 0.85 mm 程度が普通である。
【0010】また、前壁(8)の一部を切り欠いて、下
端のみを前壁(8)と連続させた切欠壁(14)は、サ
ツシ突条(6)に打ち込んだとき、切欠壁(14)の上
端(15)がサツシ枠突条(6)の顎部(13)の直下
に位置するように、内腔(16)側に曲突出させてあ
る。壷形打込咬合部(2)にサツシ突条(6)が嵌合し
ておらない状態(第1図)において、切欠壁(14)の
上端(15)と後壁(7)の内面との間隔(δ)とサツ
シ枠(5)の突条(6)の厚さ(T)との関係は、 δ < T となるごとく、打込咬合部(2)の内腔(16)の大き
さと、切欠壁(14)の曲突出の量と、を定めておく。
普通の設計では、切欠壁(14)の折り込みの大きさ
を、金属板の厚さ(t)とほぼ等しくしておけば良い。
切欠壁(14)は図3に示したように、前壁(8)の両
端に設けるのが最も良いが、前壁(8)の中央に1個だ
け設けても良い。
【0011】(17)は壷形打込咬合部(2)の開口部
空隙、である。開口部空隙(17)は、前壁(8)の延
長部(9)と本体(1)の水平部(3)とが、ほぼ直角
に近い角度で対向して、空隙(17)を構成している。
【0012】
【発明の効果】本発明格子止め金具は、図面及び上記説
明のような構造であるので、次のように使用して、次の
ような効果がある。使用に当たつては、まず、本体
(1)の壷形咬合部(2)の開口部空隙(17)をサツ
シ枠(5)の突条(6)の頭部(12)に当て、壷形咬
打込合部(2)の頂部(20)を叩打して、壷形咬合部
(2)を突条(6)に強制嵌合させる。このとき、前壁
(8)の延長部(9)と本体(1)の水平部(3)と
が、漏斗壁のように突条(6)の頭部(12)を誘導す
るのと、前壁内面(18)と後壁下端(19)との間に
開口部空隙(17)が設けてあるので、突条頭部(1
2)は容易に打込咬合部(2)の内部侵入することがで
きる。完全に嵌合すると、突条(6)の頭部(15)は
切欠壁(14)の上端(15)より上にまで入り、切欠
壁(14)の上端(15)は突条(6)の顎部(13)
の下に入る。その状態は図2に示したとおりである。従
つて、次のような効果がある。
【0013】(イ) 壷形打込咬合部(2)は、水平部
(3)の縁端から、水平部(3)と直角に立ち上がつて
後壁(7)を造り、折れ曲がつて下方に垂下して前壁
(8)を形成し、前壁(8)は更に下方に延長して、本
体の水平部(3)下面の延長線(X−X)より下方に突
出して延長部(9)となり、延長部(9)の先端は巻曲
されて巻曲部(10)を成し、巻曲部(10)の側端
を、咬合部(2)の後壁(7)内面の延長線(Y−Y)
より水平部(3)側に突出させてあるので、壷形打込咬
合部(2)をサツシ枠(5)の突条(6)に外嵌させて
打ち込むと、咬合部(2)の前壁(8)は、従来の金具
(例えば、図4に示した金具)を打ち込んだ場合に較べ
て、壷形打込咬合部(2)の後壁(7)内面の延長線
(Y−Y)と巻曲部(10)の側端(11)との距離
(d)、だけ余計に、前壁(8)を押し開く。従つて、
打込咬合部(2)の弾性限界内において、咬合力がそれ
だけ大きくなる。従つて、同一寸法の金具で、より強力
な取付強度を発揮することができる。
【0014】(ロ) 前壁(8)の一部を切り欠いて、
下端のみが前壁(8)と連続した切欠壁(14)は、そ
の上端(15)を、打込咬合部(2)の内腔(16)側
にに曲げて、サツシ枠突条(6)の顎部(13)の直下
に位置するように曲突出させてあるので、打込咬合部
(2)をサツシ枠突条(6)に打ち込むと、切欠壁上端
(15)は突条(6)の顎部(13)の下方で、突条
(6)の表面に接した状態になる。従つて、金具を上方
に引き抜こうとすると、切欠壁上端(15)が必ず突条
(6)の顎部(13)に引つ掛かつるので、金具を引き
抜くことは極めて困難となる。従つて、外部から不法に
金具を外すことは極めて困難で、防犯力が大きい、と言
う特徴がある。なお、金具を打ち込んだ際、切欠壁(1
4)の上端(15)がサツシ枠(5)の突条(6)表面
を僅かに圧することがあつても、その圧する力は、咬合
力の主作用点[即ち、前壁(8)の延長部(9)の側端
(11)]より遥か上方に離れた点に作用するので、こ
の圧する力によつて咬合力が減殺されることは極めて僅
かで、咬合力には殆ど影響がない。
【0013】(ハ) 開口部空隙(17)は、前壁
(8)の延長部(9)と本体(1)の水平部(3)と
が、ほぼ直角に近い角度で対向して、前壁(8)内面
(18)と後壁(7)下端(19)との間に隙間(1
7)を保持しているので、壷形打込咬合部(2)をサツ
シ枠(5)突条(6)に打ち込む作業が非常に容易で、
無理な打込作業によるサツシ突条(6)や金具の損傷が
少ない。
【0014】(ニ) 構造が簡単で、窓のサツシ枠に打
ち込むだけで、窓格子の取付が出来、壁に木ねじ孔(ま
たは、ボルト孔)をあける工作が要らないので、安価に
供給できるだけでなく、取付手間も少なくてすむ。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】 壷形打込咬合部の拡大断面図
【図2】 同じく、サツシ枠突条に打込んだ状態を示
す、拡大断面図
【図3】 本発明金具の斜視図
【図4】 従来の金具の咬合部の断面図
【図5】 同じく、他の1例の金具の咬合部の断面図
【0016】
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・本体 2・・・・・・・・・・壷形打込咬合部 3・・・・・・・・・・水平部 4・・・・・・・・・・取付部 5・・・・・・・・・・サツシ枠 6・・・・・・・・・・突条 7・・・・・・・・・・後壁 8・・・・・・・・・・前壁 9・・・・・・・・・・前壁の延長部 10・・・・・・・・・・巻曲部 11・・・・・・・・・・巻曲部の側端 12・・・・・・・・・・突条の頭部 13・・・・・・・・・・突条の顎部 14・・・・・・・・・・切欠壁 15・・・・・・・・・・切欠壁の上端 16・・・・・・・・・・内腔 17・・・・・・・・・・開口部空隙 18・・・・・・・・・・前壁内面 19・・・・・・・・・・前壁下端 20・・・・・・・・・・打込咬合部の頂部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築に用いる金具であつて、金具の一端
    に設けた断面壷形の打込咬合部をサツシ枠の突条に打込
    んで該金具を突条に固定し、該金具の取付部に面格子を
    固定保持するごとくにした、格子止め金具において、 壷形打込咬合部(2)の前壁(8)を下方に延長し、本
    体(1)の水平部(3)下面の延長線(X−X)より下
    方ににおいて、その末端を巻曲して巻曲部(10)とし
    たこと、 巻曲部(10)の側端(11)を、壷形打込咬合部
    (2)の後壁(7)内面の延長線(Y−Y)より、本体
    (1)の水平部(3)側に、突出させたこと、 前壁(8)の一部を切り欠いて、下端のみが前壁(8)
    と連続した切欠壁(14)となし、該切欠壁(14)の
    上端(15)を、打込咬合部(2)の内腔(16)側に
    折り曲げて、切欠壁(14)の上端(15)がサツシ枠
    (5)突条(6)の顎部(12)の直下に位置するよう
    に、突出させたこと、 前壁(8)内面(18)と後壁(7)下端(19)との
    間に、開口部空隙(17)を保持したこと、 を特徴とする、格子止め金具。
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