JP2739437B2 - 再剥離性帯電防止保護粘着フィルム - Google Patents

再剥離性帯電防止保護粘着フィルム

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JP2739437B2 JP6244910A JP24491094A JP2739437B2 JP 2739437 B2 JP2739437 B2 JP 2739437B2 JP 6244910 A JP6244910 A JP 6244910A JP 24491094 A JP24491094 A JP 24491094A JP 2739437 B2 JP2739437 B2 JP 2739437B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶パネルやCRT
(ブラウン管)等の製造時や輸送時、保管時に、これら
の管面を保護するために用いられる帯電防止機能を有す
る再剥離性の保護用粘着シート又はテープからなる帯電
防止保護フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】パソコン、ワープロ、電卓等の液晶パネ
ルやCRTなどの製造時、輸送時等における傷付き、ゴ
ミの付着、汚染などを防止するために合成樹脂製の再剥
離性の保護粘着シート又は保護粘着テープを液晶パネル
やCRT面に貼って保護することが行われている。しか
し、従前の保護シート又は保護テープは液晶パネル面等
を保護する役割を終えた後に該パネル面等から剥離する
と静電気が発生し、その結果回路のICが破壊されたり
パネル面にゴミやほこりが付着する等のトラブルが発生
することがあったことから、かかるトラブルを回避する
ためにつぎのような手段が講じられていた。
【0003】 基材もしくは、及び粘着剤に界面活性
剤を練混んだ保護シート又はテープを用いる。 カーボンブラックなどの導電性フィラーを練混んだ
保護シート又はテープを用いる。 導電性、親水性などの樹脂を練混んだ保護シート又
はテープを用いる。 除電器などを用いる。
【0004】しかし、上記のトラブル回避手段のうち、
の界面活性剤を練混んだものは、帯電防止効果が不十
分であること、湿度による影響が大きく、不安定である
こと、界面活性剤が粘着剤にブリードアウトすると、粘
着剤の特性が変化して糊残りが起きやすくなり、また、
糊残りが起きなくとも被着体を汚染してしまう可能性が
高い界面活性剤は徐々にではあるが、空気中に揮発して
帯電防止効果が失われてしまうことなど、未だ解決すべ
き多くの問題がある。
【0005】また、の導電性フィラーを練混んだもの
は、透明性が悪く、保護シートを貼ったままでは被着体
面を確認しにくいという問題点があるし、の導電性、
親水性などの樹脂を練混んだものは、基材、粘着剤とな
る樹脂との相溶性が良くないものが多く、きれいに分散
しないので、帯電防止効果は高くないし、の除電器な
どを用いる場合は、除電能力に限りがある為、保護シー
トの貼付け作業のスピードが上げられないことや、保護
シートを剥がす際にも除電器などが必要になり、作業場
所(環境)が限定されてしまう(設備がない所で剥がす
と、静電気が発生する)という問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】それ故、本発明は、上
記の如き従来の帯電防止保護フィルムがかかえていた問
題点を解決することができる、透明性に優れ、貼付け及
び剥離作業時に静電気が発生せず、したがってパネル面
が帯電することに起因する回路のICの破壊等がなく、
又糊残り等に起因するほこり付着等によるパネル面等の
汚染が生起することのない再剥離性の帯電防止保護フィ
ルムを提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、合成樹脂製のシート状又はテープ状のフィ
ルム基材面に塗布されている粘着剤層を有し、該接着剤
層に水溶性でかつ透明性に優れた樹脂を含有せしめてな
る、再剥離性の帯電防止保護粘着フィルムに関するもの
である。
【0008】特に、本発明は、下記一般式(1)で表さ
れる繰り返し単位からなる化合物から選ばれた1種又は
2種以上であることを特徴とする再剥離性の帯電防止保
護粘着フィルムに関するものである。 −〔YXYR2 〕− ・・・・・ (1) 〔式中、Yは、−〔CH2 CH2 O〕−と−〔CH2
H(R1 )O〕−の繰り返しから構成される単位であ
る。ただし、Y中には−〔CH2 CH2 O〕−が70重
量%以上存在し、−〔CH2 CH2 O〕−の繰り返し数
は正数である。さらに、−〔CH2 CH(R1 )O〕−
の繰り返し数は0又は正数である。R1 は、炭化水素基
である。Xは、活性水素基を2個有する有機化合物残基
である。R2 は、ジカルボン酸化合物残基又はジイソシ
アネート化合物の残基である。〕
【0009】さらに本発明は、一般式(1)の水溶性樹
脂として下記(A)成分及び(B)成分を反応させてな
る重量平均分子量50000以上の化合物から選ばれた
1種又は2種以上を使用することを特徴とする再剥離性
の帯電防止保護粘着フィルムに関するものである。 (A):活性水素基を2個有する化合物に、エチレンオ
キシドを70重量%以上含有するアルキレンオキシドを
付加重合させてなる重量平均分子量1000以上のポリ
オキシアルキレンポリオール。 (B):ジカルボン酸類化合物及びジイソシアネート化
合物の少なくとも一種。
【0010】また、本発明は透明性に優れた合成樹脂フ
ィルム基材及び該フィルム基材面に塗布されている再剥
離性粘着剤層からなり、該粘着剤層の保護フィルムとし
ての透明性を損なうことのない水溶性樹脂を、粘剤の
100重量部に対して水溶性樹脂1〜100重量部、好
ましくは5〜50重量部、より好ましくは10〜30重
量部の割合で添加し、含有せしめた再剥離性の帯電防止
保護粘着フィルムに関するのである。
【0011】また、本発明は、粘着剤がアクリル系、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体系、エチレン−アクリル酸
エステル系、スチレン−イソプレンブロック共重合体
系、及びスチレン−ブタジエンブロック共重合体系から
選ばれた1種又は複数種であることを特徴とする再剥離
性の帯電防止保護粘着フィルムに関するものである。
【0012】本発明のシート状又はテープ状の粘着フィ
ルムに使用されるフィルム基材は、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミ
ド、エチレン/プロピレン共重合体、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、ポリウレタン、ポリアセタールなどの
合成樹脂製フィルムであり、特に溶融押出法によってフ
ィルムに成形できる熱可塑性樹脂からなるフィルムであ
る。上記合成樹脂基材は、厚さ10μm〜100μmの
ものが好ましい。10μm未満ではパネル面等の保護機
能が十分でなく、100μmを超えると柔軟性を欠き形
状追随性が低下するため好ましくない。
【0013】本発明の粘着シート又はテープに使用され
る粘着剤は、液晶パネル等の面に糊残りがなく再剥離可
能に貼着できる特性を有し、かつ、シート又はテープ全
体の透明性を損うことのないものであれば特に制限はな
いが、たとえばアクリル系、EVA(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体)系、EEA(エチレン−アクリル酸エス
テル共重合体)系、SIS(スチレン−イソプレンブロ
ック共重合体)ホットメルト系、SBS(スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体)系などのような溶融押出法
でフィルムに成形できるものが好ましい。上記粘着剤
は、再剥離性粘着剤層を形成するために3〜50μmの
厚さの層として前記基材面に塗布されていることが好ま
しい。
【0014】本発明の合成樹脂フィルム基材及び/又は
粘着剤層に添加される水溶性樹脂は、基材及び粘着剤層
の材料と相溶性で、粘着剤層の粘着性、再剥離性に悪影
響を与えず、それらの透明性を損なうことがないものが
好ましく、特に下記の一般式(1)で表される繰り返し
単位から構成される重量平均分子量が50000以上の
水溶性高分子化合物が好ましい。
【0015】−〔YXYR2 〕− (1) 〔式中、Yは、−〔CH2 CH2 O〕−と−〔CH2
H(R1 )O〕−の繰り返しから構成される単位であ
る。ただし、Y中に−〔CH2 CH2 O〕−が70重量
%以上存在し、−〔CH2CH2 O〕−の繰り返し数は
正数である。また、−〔CH2 CH(R1 )O〕−の繰
り返し数は0又は正数である。R1 は、炭化水素基であ
る。Xは、活性水素基を2個有する有機化合物残基であ
る。R2 は、ジカルボン酸化合物の残基又はジイソシア
ネート化合物の残基である。〕
【0016】前記一般式(1)で表される繰り返し単位
から構成されている水溶性高分子化合物は、下記A成分
とB成分とを反応させて得られる重量平均分子量500
00以上の高分子化合物である。 (A):活性水素基を2個有する化合物に、エチレンオ
キシドを70重量%以上含有するアルキレンオキシドを
付加重合させてなる重量平均分子量1000以上のポリ
オキシアルキレンポリオール。 (B):ジカルボン酸類化合物及びジイソシアネート化
合物の少なくとも一種。
【0017】上記反応に使用されるA成分中、活性水素
基を2個有する化合物の例としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ビス
フェノールA、ポリテトラメチレングリコール、シクロ
ヘキサン−1,4−ジメタノール等の脂環式ジオール、
ブチルアミン、オクチルアミン、ラウリルアミン、シク
ロヘキシルアミン、アニリン等のアミン類等が挙げられ
る。
【0018】上記反応に使用されるA成分の製造に使用
できるエチレンオキシドを70重量%以上含有するアル
キレンオキシドとしては、エチレンオキシド単独、エチ
レンオキシドを70重量%以上含有するプロピレンオキ
シド、ブチレンオキシド、スチレンオキシド等のアルキ
レンオキシド混合物が挙げられる。エチレンオキシドが
アルキレンオキシド全体の70重量%未満では、水不溶
性となりやすい。
【0019】上記A成分であるポリオキシアルキレンポ
リオールを生成する反応は、活性水素基を2個有する化
合物に、エチレンオキシドを70重量%以上含有するア
ルキレンオキシドを、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の苛性アルカリを触媒として、約90〜20
0℃の温度で約2〜30時間を要してブロック又はラン
ダムで付加重合させて得ることができる。得られるポリ
オキシアルキレンポリオールは、重量平均分子量が10
00以上、好ましくは5000〜30000のものであ
る。重量平均分子量が1000未満では対応するジカル
ボン酸類化合物、ジイソシアネート化合物の連結剤の添
加割合が多くなるため水溶解性が悪化する傾向がみられ
るので好ましくない。
【0020】上記反応に使用されるB成分中、ジカルボ
ン酸化合物の例としては、下記(a)、(b)及び
(c)に記載されたものが挙げられる。(a)フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マロン酸、コハク
酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、
イタコン酸、(b)(a)のメチルエステル、ジメチル
エステル、エチルエステル、ジエチルエステル、プロピ
ルエステル、ジプロピルエステル、ブチルエステル、ジ
ブチルエステル等の低級アルキルエステル、(c)
(a)の酸無水物、
【0021】上記反応に使用されるB成分中、ジイソシ
アネート化合物の例としては、トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、4,4′−メチレンビス−
(シクロヘキシルイソシアネート)等が挙げられる。
【0022】前記一般式(1)で表される繰り返し単位
から構成される水溶性高分子化合物を製造する反応のう
ち、B成分としてジカルボン酸化合物を使用する反応の
場合、ポリオキシアルキレンポリオール(A)を準備
し、これにジカルボン酸類化合物(B)を添加した後、
昇温させ、80〜250℃の加熱下において0.1〜
2.7×103 Paの減圧にして脱水、又は脱アルコー
ルを行うことにより行われる。この間の反応時間は、通
常、30分〜10時間である。(A)成分と(B)成分
とを反応させる際の両者の配合割合(A/B)は、具体
的には当量比で、A/B=1/0.5〜1/3.5、好
ましくはA/B=1/0.95〜1/3.5である。
【0023】また、B成分としてジイソシアネート化合
物を使用する反応、すなわちジイソシアネート化合物に
よるウレタン化反応は、例えばポリオキシアルキレンポ
リオール(A)とジイソシアネート化合物(B)との配
合割合を、NCO/OH当量比0.5〜1.5の範囲内
で混合させて、温度80〜150℃で、1〜5時間反応
させることにより行われる。このようにして得られる水
溶性高分子化合物の重量平均分子量は、50000以上
に設定することが好ましく、より好ましくは10000
0〜300000である。
【0024】これらの水溶性樹脂は、通常、粘着剤の
00重量部当たり1〜100重量部の割合で添加するの
が好ましい。該添加割合が粘着剤の100重量部当たり
1重量部未満では帯電防止機能が不十分となる場合があ
るし、また、100重量部を超えてもコスト上昇に見合
う、より以上の効果は期待できない。
【0025】
【作用】上記した本発明によれば、粘着剤層に添加され
ている水溶性樹脂の保水性に由来するものと考えられる
導電作用により、フィルム基材及び粘着剤層のいずれも
帯電することはなく、したがって粘着剤層に接する液晶
パネル等の面が粘着剤層の剥離時に帯電することはな
い。加えて水溶性の樹脂はフィルム基材及び粘着剤層に
あってもそれらと相溶性であって透明性を損うことがな
く、また、粘着剤100重量部当り100重量部以下の
添加割合であれば粘着剤層の粘着性を阻害することもな
い。さらにフィルム基材及び粘着剤樹脂として熱溶融押
出可能な樹脂を採用していることから、基材フィルムと
粘着剤層を共押出法によって強固に層間結合した状態で
積層できるため、再剥離の際に粘着剤の糊残りを少なく
することができる。
【0026】
【実施例】以下に、実施例によって本発明をより詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 実施例1 エチレングリコールにエチレンオキシドを単独で付加重
合させたポリエチレングリコール(エチレンオキシド1
00%、重量平均分子量10000)100部に、ジメ
チルセバシン酸2.4部を加え、公知の方法でエステル
交換反応を行い、重量平均分子量150000の水溶性
樹脂(a)を得た。これは、前記一般式(1)で表され
る繰り返し単位において、Y、X、R2 は下記のとおり
である。
【化1】
【0027】LDPE(三菱化成社製:商品名F−14
1)100重量部に対して、上記の水溶性樹脂(a)2
0重量部を配合した混合物を基材フィルム用組成物と
し、EVA(三菱油化社製:商品名V−501H)10
0重量部に対して、上記の水溶性樹脂A20重量部を配
合した混合物を粘着剤組成物として、Tダイによる2層
押出法にて、基材フィルムの厚みを45μ、粘着剤層の
厚みは15μとなるように、再剥離性帯電防止粘着フィ
ルムを製造した。この再剥離性帯電防止粘着フィルムに
ついて、表1に示す特性を評価した。
【0028】実施例2 アニリンにプロピレンオキシドとエチレンオキシドをブ
ロックで付加重合させてポリアルキレングリコール(エ
チレンオキシド85%、重量平均分子量14000)と
したものを100部にイソフタル酸ジメチル2.7部を
加え、エステル交換反応により重量平均分子量1700
00の水溶性樹脂(b)を得た。このY、X、R2 は次
のようである。
【化2】 実施例1の水溶性樹脂(a)の代わりに上記の水溶性樹
脂(b)を使用した外は、実施例1と同様にして再剥離
性帯電防止粘着フィルムを製造した。この特性は表1に
示す通りであった。
【0029】実施例3 エチレングリコールにエチレンオキシドを単独で付加重
合させたポリエチレングリコール(エチレンオキシド1
00%、重量平均分子量20000)100部に、テレ
フタル酸ジメチル1.9部を加え、エステル交換反応を
行い、重量平均分子量130000の水溶性樹脂(c)
を得た。このY、X、R2 は次のようである。
【化3】 実施例1の水溶性樹脂(a)の代わりに上記の水溶性樹
脂(c)を使用した外は、実施例1と同様にして再剥離
性帯電防止粘着フィルムを製造した。この特性は表1に
示す通りであった。
【0030】実施例4 エチレングリコールにエチレンオキシドを単独で付加重
合させたポリエチレングリコール(エチレンオキシド1
00%、重量平均分子量10000)100部に、ヘキ
サメチレンジイソシアネート1.6部を加え、公知の方
法でウレタン化反応を行い、重量平均分子量13000
0の水溶性樹脂(d)を得た。これは、前記一般式
(1)で表される繰り返し単位において、Y、X、R2
は下記のとおりである。
【化4】 実施例1の水溶性樹脂(a)の代わりに上記の水溶性樹
脂(d)を使用した外は、実施例1と同様にして再剥離
性帯電防止粘着フィルムを製造した。この特性は表1に
示す通りであった。
【0031】実施例5 エチレングリコールにプロピレンオキシドとエチレンオ
キシドをブロックで付加重合させたポリアルキレングリ
コール(エチレンオキシド85%、重量平均分子量10
000)100部に、2,4−トリレンジイソシアネー
ト3.1部を加え、公知の方法でウレタン化反応を行
い、重量平均分子量100000の水溶性樹脂(e)を
作成した。このY、X、R2 は次のようである。
【化5】 実施例1の水溶性樹脂(a)の代わりに上記の水溶性樹
脂(e)を使用した外は、実施例1と同様にして再剥離
性帯電防止粘着フィルムを製造した。この特性は表1に
示す通りであった。
【0032】実施例6 ポリエステルフィルムを基材とし、アクリル系再剥離用
粘着剤(綜研化学社製:SKダイン1473H)の固形
分100重量部に対して、実施例1の水溶性樹脂(a)
20重量部を配合したものを粘着剤組成物として、粘着
剤層の厚さ15μとなるようにして再剥離性帯電防止粘
着フィルムを製造した。この特性は表1に示す通りであ
った。
【0033】比較例1 水溶性樹脂(a)を使用しない外は、実施例1と同様に
して、再剥離性粘着フィルムを作成した。この特性は表
1に示す通りであった。 比較例2 水溶性樹脂(a)を使用しない外は、実施例6と同様に
して、再剥離性粘着フィルムを作成した。この特性は表
1に示す通りであった。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の再剥離
性の保護粘着シート又はテープは、基材等の透明性を維
持しつつ、液晶パネル等の電子機器のディスプレー表面
を保護する機能に優れていると共に、保護粘着シート又
はテープ自体が帯電することがないために保護用シート
又はテープとしての役割を終えた後に剥離した際にも、
電子機器のディスプレー表面を帯電させることがなく、
したがって該表面部位の帯電に起因するIC等の電子部
品の破壊が生起することもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 武志 京都府宇治市広野町小根尾114−9 (72)発明者 磯田 忠三 京都府宇治市神明宮北64−9 (56)参考文献 特開 昭58−222170(JP,A) 特開 平5−39468(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂フィルム基材面に再剥離性粘着
    剤層を有し、該粘着剤層に下記一般式(1)で表される
    繰り返し単位からなる化合物から選ば れた1種又は2種
    以上の水溶性樹脂を含有せしめたことを特徴とする再剥
    離性の帯電防止保護粘着フィルム。−〔YXYR 〕− ・・・・・(1) 〔式中、Yは、−〔CH CH O〕−と−〔CH
    H(R )0〕−の 繰り返しから構成される単位であ
    る。 ただし、Y中には−〔CH CH O〕−が70重
    量%以上存在し、 −〔CH CH O〕−の繰り返し数は正数である。 −〔CH CH(R )0〕−の繰り返し数は0又は正
    数である。 は、炭化水素基である。 Xは、活性水素
    基を2個有する有機化合物残基である。 は、ジカル
    ボン酸化合物残基又はジイソシアネート化合物の残基で
    ある 。〕
  2. 【請求項2】 前記水溶性樹脂は、粘着剤の100重量
    部当たり、1〜1 00重量部の割合で添加されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の再剥離 性の帯電防止保護
    粘着フィルム。
  3. 【請求項3】 水溶性樹脂は、下記(A)及び(B)の
    化合物を反応させ てなる重量平均分子量50000以上
    の化合物から選ばれた1種又は2種以 上であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の再剥離性の帯電防止保護
    着フィルム。 (A):活性水素基を2個有する化合物に、エチレンオ
    キシドを70重量% 以上含有するアルキレンオキシドを
    付加重合させてなる重量平均分子量10 00以上のポリ
    オキシアルキレンポリオール。 (B):ジカルボン酸類化合物及びジイソシアネート化
    合物の少なくとも1 種。
  4. 【請求項4】 粘着剤は、アクリル系、エチレン−酢酸
    ビニル共重合体系 、エチレン−アクリル酸エステル系、
    スチレン−イソプレンブロック共重合 体系、及びスチレ
    ン−ブタジエンブロック共重合体系から選ばれた1種又
    複数種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の再剥離 性の帯電防止保護粘着フィルム。
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