JP2739412B2 - 縦横比の大きい物体の粉体成型方法 - Google Patents

縦横比の大きい物体の粉体成型方法

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JP2739412B2 JP5154086A JP15408693A JP2739412B2 JP 2739412 B2 JP2739412 B2 JP 2739412B2 JP 5154086 A JP5154086 A JP 5154086A JP 15408693 A JP15408693 A JP 15408693A JP 2739412 B2 JP2739412 B2 JP 2739412B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の目的】この発明は縦横比の大きい、棒状、パイ
プ状、つば付きのパイプ状、コップ状等の成型物であっ
て、各部分において密度が均等なものを粉体の圧縮成型
により生産する手段を提供するのがその目的である。前
記したような形状の成型品を粉体の圧縮成型により生産
することはそれらが短小であれば従来から行われて来
た。しかしながら、従来の圧縮成型技術により生産され
るのは縦横比が2:1程度までであって、これを越える
ものを工業的に生産するには水その他の溶液や何等かの
媒質を併用する湿式押出法、スリップキャスティング
法、射出成型法などによるより外はなく、高圧粉体プレ
スの使用による粉末成型品の大量生産は不可能であっ
た。すなわち、高圧プレスによる従来の粉体成型方法
一定断面積のウス穴に装入した粉体を上下から圧縮して
成型するものであり、パイプのような中空体を成型する
場合はコアロッドをウス穴の中心に挿入して使用し、予
定成型物の管壁に対応するウス穴の部分に粉体を装入す
るのであるが、いずれにせよウス穴の縦横比が大きいと
得られる成型物の均質性が急激に低下し、それに起因し
て局部的にムラの多い成型物しか得られないからであ
る。特に、焼結品を目的とする場合は焼結の際の高熱に
より各部が不規則的に変形するので、目的とする形状、
寸度のものを量産することができない。従来の粉体プレ
スにより成型した成型物、特に縦横比の大きい成型物が
均質性に欠けるのは粉体が大きいカサ比重をもち、かつ
粉体の流動摩擦抵抗が大きいためである。たとえば直径
5mm長さ100mmの棒状品を生産しようとする場
合、カサ比重が4であればウス穴への充填深さが400
mmであることを要するが、直径5mmのウス穴に粉体
を400mmも均等な密度で装入することは至難であ
る。このためウス穴への装入完了時において粉体の層の
密度が長手にそう各部において不均等であり、このよう
な装入時の密度不均等性に起因し、成型物もまた均質性
に欠けることになるのである。この発明は、上述のよう
な粉体装入の際の密度不均等性を事実上解消する手段を
見出し、かくして縦横比の大きい成型物を量産する手段
を提供したものである。
【発明の構成】以下、図示した粉体プレスによる実施例
につきこの発明方法を説明する。まず図1および図2を
参照すれば、1は粉体プレスの上下可動な上キネで、予
定成型物の頂面に対応する形状のパンチ面11をもって
いる。2はウスで、予定成型物の長手主面の長さに対応
する深さのウス穴21とウス穴21から放射状に伸びる
複数の横溝22を有している。前記した予定成型物には
図3〜図10に例示したように種々のものがある。ま
た、ここで長手主面というのは図3、図4、図6〜図8
においては長手の外側面全体を指しており、図5、図1
0のようにつば部が張り出している場合は張出し部を除
いた長手外側面を指している。ただし、図9のような半
割りパイプの場合は図面上不可視である大きい凸筒面全
体を指し、可視の小径である凹筒面や半割りによる細い
縁面は長手であっても主面ではない。図10のようなつ
ば付き半割りパイプの場合、つば部を除いた不可視の凸
筒面が長手主面である。なお、図1および図2に示す
レスは図3に示すような丸棒成型用の粉体プレスである
ことが理解されよう。3は下キネで、上キネ1の軸線X
にそい上下可動である。下キネ3のパンチ面31は予定
成型物の底面に対応する形状をそなえ、図1のように下
キネ3がウス2に上昇進入した際、図示のようにパンチ
面31がウス穴21の底面を形成する。4は横キネで、
それぞれ対応する横溝22に摺動自在に嵌設されてい
る。この発明によれば、ウス穴21の深さ、横溝22の
深さ、および横キネ4の高さはいずれも予定成型物の前
記した長手主面の長さに対応している。また、この発明
によれば、横キネ4のパンチ面41はそのパンチ面41
に対応する予定成型物の長手主面の形状に対応してい
る。さらにこの発明によれば、図2に示すように、すべ
ての横キネ4の前進ストロークの終点において、予定成
型物の長手主面に対応するウス穴21の側壁面はそれら
のパンチ面41が接続した連続面により形成される。
上、この発明方法におけるプレスの構成につき説明し
た。この発明によれば、つぎに下キネのパンチ面31を
ウス穴21の底に位置させるとともに横キネ4を後退さ
せ、ついで、計算量の粉体をウス穴21に装入する。な
お、「計算量」というのは予定成型物の重量とその粉体
のカサ比重から計算した粉体の容量である。つぎに、ウ
ス穴21に粉体を装入するために上昇させておいた上キ
ネ1のパンチ面11をウス穴21の頂位に位置させ、し
かる後に横キネ4を前進させ、ウス穴21中の粉体を圧
縮する。 以上でこの発明方法の説明を終わるが、このよ
うにしてウス穴21に装入された計算量の粉体は予定成
型物の形状に圧縮成型されるので、ついで上キネ1を上
昇させかつ横キネ4を後退させた後下キネ3を図示の位
置から上昇させれば成型物がウス2の上方に排出され
る。なお、成型物の排出は下キネ3を図示の位置に固定
したままウス2を下降させることによっても行うことが
できる。すなわち、この発明によれば、各横キネ4のパ
ンチ面41は、そのパンチ面に対応する予定成型物の長
手主面の部分の形状に対応し、かつ予定成型物の長手主
面に対応するウス穴の側壁面は、すべての横キネ4の前
進ストロークの終点において、それらの横キネのパンチ
面41の連続面として形成される。それゆえ、粉体を圧
縮する横キネ4のストロークは予定成型物の長手主面の
全長と較べて非常に短小である。従って圧縮の際に発生
する粉体粒子の移動距離が小さく、かつ粉体は長手主面
の全長にわたって均等な圧力で圧縮されるので、成型後
における成型物の密度はその全長にわたって実質的に均
等になる。以下、この発明の若干の実施例につき説明す
る。すなわち、図1および図2の粉体プレスにおける予
定成型物は図3に示すような丸棒であり、4個の横キネ
のそれぞれのパンチ面41はそれぞれ丸棒の長手主面で
ある円筒面を縦に4等分した部分筒面の形状を呈してい
る。なお、図中の1点鎖線aは横キネ4の後退ストロー
ク終点におけるパンチ面41の位置、bは同じく尾端の
位置を示している。図1および図2に示すプレスの例で
は予定成型物の長手主面を4分割した部分筒面を4個の
横キネがそれぞれ担当しているが、径が比較的大きい成
型物を対象とする場合は長手主面をたとえば6等分に分
割し、それらの部分筒面を6個の横キネにより担当する
ようにすることもできる。また、短いパイプの成型にお
いて中空部を形成するためウス穴にコアロッドを挿入す
ることはよく知られているので、図1および図2に示す
プレスにおいて図11に示すコアロッド32を用いるこ
とにより、図4に示すような長いパイプを成型できるこ
とが容易に了解されよう。図7に示す平角棒又は図8に
示す三角棒生産用のプレスは図示されていないが、平角
棒を対象とする場合、図1および図2における横キネの
パンチ面41を平角柱の長手主面のそれぞれの寸度に対
応する平面とし、かつそれぞれ相対する2組の横キネの
前進ストロークおよび後退ストロークの各終点の位置を
違えることにより、平角棒が生産できる。図8の三角棒
を成型するには、3個の横キネを使用し、たがいに隣り
合う2個づつの横キネ相互間の角度をそれぞれ三角棒の
頂角に対応させればよい。図11に示すのは図5に示す
ようなつば付きパイプ生産用のプレスの例で、上キネ1
および下キネ2のパンチ面はそれぞれ環状で、下キネ2
にはコアロッド32が挿通されている。また、成型物5
のつば部51を成型するため、ウス穴2にはつば部51
と同径の中心孔をもつ上蓋23が固定されている。な
お、図は充填された粉体の成型が終了した状態で描かれ
ている。図12に示すのは図6に断面を示したコップ状
物生産用のプレスの例で、下キネ2のパンチ面が環状で
あること、コアロッド32が下キネ2に挿通されている
こと、ウス2は上蓋23をそなえることは図11の例と
同様である。ただし、この例の上蓋23の中心孔の径は
成型物5の直径に等しく設定されている。またコップ底
52の部分を成型するため、上昇静止の際のコアロッド
32の頂面の位置は横キネ4の頂面の下方に設定されて
いる。図13に示したのは図9に示すような半割パイプ
生産用のプレスの例で、ウス2は予定成型物の凹筒面5
3および半割りの長手縁面54に対応する面が軸線Xに
そって設けられている。横キネ4は2個で、それぞれ対
応する横溝22に嵌挿されており、パンチ面41は予定
成型物である半割パイプの長手主面を縦に2等分した分
割筒面に対応している。なお、図は横キネ4の後退スト
ロークの終点においてウス穴に粉体が挿入された状態と
して描かれており、予定成型物の長手主面の位置を示す
1点鎖線の位置に横キネのパンチ面41が前進したと
き、半割パイプの長手主面に対応するウス穴の側面が形
成されるようになっている。なお、図11および図12
に示す実施例につき注釈すれば、図示のような中空品の
成型においては周知のようにウス2内にコアロッド32
を挿入する必要があるが、コアロッド32の挿入はウス
穴への粉体の装入前に行う必要がある。また、図11の
ように予定成型物がつば51つきのもの、あるいは図1
2のようにコップ底52をそなえる場合、これらのつば
51やコップ底52の成型には上キネ1の移動による縦
方向の圧力が必要なので、そのためのウス穴の延長部を
構成するウス蓋23をウス2に冠装固定する。これらの
つば51やコップ底52を成型するための上キネ1のス
トローク距離が横キネ4のストローク距離と大差がなけ
れば、それらの部分の成型物の密度は長手主面に対応す
る部分の密度と実質的にかわらない。
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、図3〜図1
0に例示したような各種形状の縦横比の大きい粉体成型
物であって、その各部が均質なものが容易に量産され、
従ってこれらの成型物は高温下でも変形が避けられるの
で、成型物の焼結による多様な粉末冶金製品の量産化に
寄与するところが多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明方法において使用されるプレスの一
の縦断面図で、図2のB−B断面に対応する。
【図2】 同じ例の横断面図で、図1のA−A断面に対
応する。
【図3】 この発明方法により生産される成型物の一例
で丸棒の斜視図。
【図4】 同じく他の一例でパイプの斜視図。
【図5】 同じくつば付きパイプの斜視図。
【図6】 同じくコップ状物の縦断面図。
【図7】 同じく平角棒の斜視図。
【図8】 同じく三角棒の斜視図。
【図9】 半割パイプの斜視図。
【図10】 つば付き半割パイプの斜視図。
【図11】 この発明方法において使用されるプレスの
の縦断面図。
【図12】 同じく他のの縦断面図。
【図13】 同じく他のの縦断面図。
【符号の説明】
Xは軸線、1は上キネ、11はパンチ面、2はウス、2
1はウス穴、22は横溝、3は下キネ、31はパンチ
面、4は横キネ、41はパンチ面である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下可動で予定成型物の頂面に対応する形
    状のパンチ面を有する上キネと、 予定成型物の長手主面の長さに対応する深さのウス穴お
    よびウス穴から放射状に伸びる複数の横溝を有するウス
    と、 上キネの軸線にそい上下可動で予定成型物の底面に対応
    する形状のパンチ面を有し、ウスに上昇進入してそのパ
    ンチ面がウス穴の底面を形成する下キネと、 対応する前記横溝にそれぞれ摺動自在に嵌設した横キネ
    とを有し、 前記ウス穴の深さ、横溝の深さ、および横キネの高さは
    それぞれ予定成型物の長手主面の長さに対応し、 各横キネのパンチ面はそのパンチ面に対応する予定成型
    物の長手主面の部分の形状に対応し、 すべての横キネの前進ストロークの終点において、予定
    成型物の長手主面に対応するウス穴の側壁面をそれらの
    横キネのパンチ面が接続した連続面により形成するよう
    にした粉体プレスにおいて、下キネのパンチ面をウス穴
    の底に位置させるとともに横キネを後退させ、計算量の
    粉体をウス穴に装入し、上キネのパンチ面をウス穴の頂
    位に位置させ、ついで横キネを前進させることによりウ
    ス穴中の粉体を圧縮する粉体成型方法。
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